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03月08日-02号

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  1. 庄内町議会 2023-03-08
    03月08日-02号


    取得元: 庄内町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-14
    令和 5年  3月 定例会(第2回)              第2日目(3月8日)1 本日の出席議員は次のとおりである。 1番 吉宮 茂  2番 工藤範子   3番 小野一晴      4番 五十嵐啓一 5番 上野幸美  6番 渡部伊君子  7番 奥山康宏      8番 阿部利勝 9番 加藤將展 10番 伊藤和美  11番 スルタン ヌール 12番 石川武利13番 齋藤秀紀 14番 石川 保1 本日の欠席議員は次のとおりである。  なし1 本日の議事日程は次のとおりである。  日程第1 議案第8号 令和5年度庄内町一般会計予算  日程第2 議案第9号 令和5年度庄内町国民健康保険特別会計予算  日程第3 議案第10号 令和5年度庄内町後期高齢者医療保険特別会計予算  日程第4 議案第11号 令和5年度庄内町介護保険特別会計予算  日程第5 議案第12号 令和5年度庄内町風力発電事業特別会計予算  日程第6 議案第13号 令和5年度庄内町水道事業会計予算  日程第7 議案第14号 令和5年度庄内町下水道事業会計予算  日程第8 議案第15号 令和5年度庄内町ガス事業会計予算  日程第9 発議第1号 予算特別委員会の設置について  日程第10 一般質問1 地方自治法第121条第1項の規定により会議に出席した者の職氏名は次のとおりである。          庄内町長            富樫 透          庄内町教育長          佐藤真哉          庄内町農業委員会会長      若松忠則          庄内町監査委員         安藤一雄          庄内町選挙管理委員会委員長   吉泉豊一1 議事説明のため、会議に出席した者の職氏名は次のとおりである。 副町長     樋渡 満  総務課長   佐藤美枝  企画情報課長 佐藤博文 環境防災課長  齋藤 登  税務町民課長兼会計管理者 保健福祉課長 鶴巻 勇                      富樫 薫 子育て応援課長 加藤美子  建設課長   佐藤直樹  農林課長   佐々木平喜 商工観光課長  松澤良子  企業課長   藤井清司 立川総合支所長補佐立川総合支所整備係長 総務課主査兼文書法制係長 今井真貴               堀 純子 社会教育課長  樋渡真樹 教育課課長補佐教育総務係長               佐藤正芳1 本日の議長は次のとおりである。 庄内町議会議長       石川 保1 本日の書記は次のとおりである。 議会事務局長        成田英樹   議会事務局書記      佐藤博子 議会事務局書記       杉山恵理   議会事務局書記      佐藤一視 ○議長 おはようございます。ただいまの出席議員は14人です。定足数に達しておりますので、ただいまから令和5年第2回庄内町議会定例会2日目の会議を開きます。                          (9時29分 開議) ○議長 事務局長から諸般の報告をさせます。 ◎事務局長 おはようございます。報告いたします。説明員の状況につきまして報告いたします。立川総合支所長、公務のため立川総合支所支所長補佐が代理出席、また、教育課長、所用のため教育課課長補佐が代理出席との報告を受けております。 次に、本日配付の資料について申し上げます。「令和5年第2回庄内町議会定例会議事日程(2日目)」、以上でございます。 ○議長 ただいまから本日の会議を開きます。 議事日程は予めお手元に配付のとおりであります。 日程第1、議案第8号「令和5年度庄内町一般会計予算」、日程第2、議案第9号「令和5年度庄内町国民健康保険特別会計予算」、日程第3、議案第10号「令和5年度庄内町後期高齢者医療保険特別会計予算」、日程第4、議案第11号「令和5年度庄内町介護保険特別会計予算」、日程第5、議案第12号「令和5年度庄内町風力発電事業特別会計予算」、日程第6、議案第13号「令和5年度庄内町水道事業会計予算」、日程第7、議案第14号「令和5年度庄内町下水道事業会計予算」、日程第8、議案第15号「令和5年度庄内町ガス事業会計予算」、以上8案件を一括議題といたしたいが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) ○議長 異議なしと認め、8案件を一括議題といたします。 議案第8号「令和5年度庄内町一般会計予算」から議案第15号「令和5年度庄内町ガス事業会計予算」までの予算8案件について、提案理由の説明を求めます。 まず初めに、令和5年度予算編成と施政方針について、町長より所信の表明を求めます。 ◎町長 おはようございます。令和5年度の施政方針、庄内町一般会計予算案、特別会計及び企業会計予算案について説明をさせていただきます。 トルコ南部の大地震被害は東日本大震災を上回り5万人を超える犠牲者が出ております。改めて、自然災害の恐ろしさと危機管理の在り方を考えさせられました。全世界からの支援と一日も早い復興を願うばかりでございます。 また、昨年より続くロシアのウクライナ侵攻の終わりは見えず、戦闘は激化するとともに、食糧やエネルギー不足、物価高騰は世界中で深刻な問題になっています。一方、新型コロナウイルス感染症は収束するまでには至りませんが、これまでの経験知を経て今年5月には2類から5類への変更など、ウイズコロナからアフターコロナに向けた動きに変わりつつあります。 しかしながら、コロナ、ウクライナ、円安など様々な要因が重なり世界的な食糧、エネルギー不足は物価の高騰のみならず、サプライチェーンの滞りや分断につながり世界経済の大きな停滞になっています。そして、電気料金の大幅な値上げはガス料金の値上げと合わせ、市民生活の大きな打撃となっています。 このような中、食糧、エネルギーにおいてはできる限り自前で供給できるシステムを作り上げることが喫緊の課題であり早急に対応しなければなりません。町としても、国の食料安全保障の観点やSDGsの流れに沿って、食料自給率向上に向けた生産品目への転換と拡大が必要と考えます。また、エネルギーにおいては風力に代わる再生可能エネルギーの検討も急がなければなりません。 もちろん、町単独ですべて解決できるとは思いません。町でできること、広域でできること、国、県レベルで対応すべきことを整理し、年次を決めて取り組むべき時期にきています。 政府は「新しい資本主義」の実現に向けて、構造的な賃上げとともに成長と分配の好循環の鍵となる五つの取り組み①GXグリーントランスフォーメーション)②DXデジタルトランスフォーメーション)③イノベーション④スタートアップ育成⑤資産所得倍増プランを打ち出しました。また、持続可能で包括的な経済社会を創るには「子ども・子育て」、「女性」、「若者」、「地方」をキーワードに挙げています。具体的な動向を注視しながら本町の優先順位と合わせて対応していきます。 町では昨年、活性化と課題解決に向け七つのプロジェクト①企業誘致②移住・定住③農・商・工連携によるブランド化④DX⑤危機管理体制強化⑥農山漁村再生可能エネルギー基金風車)⑦児童発達支援を立ち上げ進めています。2年目となる今年はより形が見え、成果や課題解決につながるように担当課や組織の枠を超えてそれぞれの目的に近づくように取り組んでまいります。 大型事業においては、立川複合拠点施設の7月中旬オープンを予定しており、遅れていた図書館整備事業も、1期工事が7月に竣工、2期工事も年度内竣工予定となっています。また、国営かんがい排水事業最上川下流左岸地区」では、4月から毒蛇排水機場、中央排水機場の運用が開始され、増水時における安全性も高まることになります。 令和5年度当初予算は、みんなで「変える予算」「変わる予算」=「チェンジ」と位置付け、現状把握と分析により新たな事業への着手や廃止を含めた既存事業の見直しを意識しながら、「全体最適」で第2次庄内町総合計画に掲げる将来像「人と自然が輝き合う日本一住みやすいまち 庄内町」の実現に向けての予算編成としました。 令和5年度一般会計予算は総額125億7,000万円となり、引き続き第3次庄内町行政改革推進計画のもと「限られた予算の中で最大の効果」が発揮できる予算執行に心がけ、自立したまちづくりに努力していきます。 次に「総合計画」における重点構想の5本の柱を中心に、主な事業の考え方を申し述べます。 [重点1]「産業活力日本一まちづくり構想」 多様な産業の創出や雇用機会の確保を図るため、企業誘致やブランド化のプロジェクトチームを中心に地域経済の活性化を図ります。 高速交通インフラは、観光インバウンド対策として、庄内一丸となって、庄内空港滑走路の延長と通年5便化を国・県に要望していきます。また、陸羽西線について、国道47号高屋道路の高屋トンネル(仮称)の施工に伴い、令和6年度中までバス代行輸送となっていますが、沿線自治体等で構成する協議会等を中心に利用促進活動を展開し、ローカル鉄道のあり方に関する議論を含め、沿線活性化を推進していきます。 高規格道路「新庄酒田道路」の戸沢立川道路、延長約5.8kmは、測量設計から構造物の設計へと事業が進捗しております。庄内町全体の発展や安全・安心なまちづくりの大きな好機となるように、全区間の事業化に向け、関係市町村と手を携えて強力に推進していきます。 人口減少対策及び定住化の促進を図るため、民間の宅地開発を引き続き支援するとともに、住宅の建設支援としての定住応援住まいづくり補助金制度を継続して実施し、本町への移住・定住のけん引力、地域経済の活性化策として関連する産業の振興を図ります。 プロジェクトチームでの検討に基づき、移住スタートアップ応援補助金を創設して空き家バンクの利用促進と県外移住者の住まい確保の両立を図ります。 移住コーディネーターを継続して配置し、移住前後のフォロー体制を確保するとともに、移住支援サイト動画配信サイトによる情報発信を強化して、本町への移住促進を図ります。また、移住者同士の交流の場を設け、地域住民も巻き込みながら新たな移住者のサポーターとなる組織の創設を目指します。 ふるさと応援寄附金制度は、6次産業化・地産地消の推進を図りながら、本町の魅力や施策、特産品をPRし、寄附者の拡大や産業振興の活性化につなげます。 商工業の活力や経済循環を維持していくために、町内における事業所の減少を抑え、起業家を育成していく必要があります。そのため、商工会と連携し、新たに起業する方や町内に出店等する方、個店の経営計画の策定と持続的な事業展開に取り組む小規模事業者を支援するとともに、消費喚起策や資金繰り支援、雇用対策等に取り組んでいきます。 企業誘致については、庄内町の特長などの情報を適確に発信するとともに、積極的にトップセールスを展開していきます。また、創業等の促進、雇用の場の確保、地域経済の好循環を図るため、多様な事業者による活発な創業等を支援する活動拠点整備について検討を行います。 6次産業化の推進については、新産業創造館(クラッセ)と立谷沢川流域活性化センター(タチラボ)において6次産業化に取り組む方々への支援を継続して行います。また、地域資源を活用した特産品のブランド化を進め、地域の稼ぐ力を創出する仕組みづくりを行います。 観光振興事業については、「第4次庄内町観光振興計画」の具現化に向け、本町観光資源の魅力向上や受入体制の整備、滞在交流型観光のブランド化を推進し、交流、関係人口の拡大、稼げる観光を推進します。 月の沢温泉北月山荘は、本町の四季の魅力を体験できる温泉宿として、清川歴史公園(清川関所)は、歴史の里清川を実感できる拠点施設として、地域おこし協力隊や住民と協力し、誘客を図ります。 水田農業は、食料安全保障の強化に向けた構造転換対策の一つとして、大豆の生産拡大を図ります。また、主食用米の需要減少傾向が続く中、令和4年度と同程度の作付け転換が求められることから、国の水田活用の直接支払交付金を活用し、適正な需給調整と生産者の収入確保を図ります。 「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」は、米生産農家の米づくりにかける意欲と品質向上を目的に開催するとともに、入賞米生産者と連携した商品企画などにより「日本一おいしい米の里」としてのブランド化を推進していきます。 道の駅しょうない・風車市場は、指定管理者の法人化による管理運営体制の強化を図るとともに、新たに地酒の取り扱い等を開始し本町特産品のPRと販売を促進します。 本町の農業者は、平成2年から令和2年までの30年間で3分の1の約800経営体にまで減少しており、本町の活力ある農業経営を維持していくためには、新規就農者の確保が喫緊の課題となっています。また、国の新規就農者育成総合対策事業農業次世代人材投資事業を活用し若い農業者の就農支援を推進するとともに、町独自に認定新規就農者向けの施設整備等に対する支援を行います。 農業経営基盤強化促進法の改正に伴い、これまでの人・農地プランが法定化され、新たに地域計画を策定することが市町村に義務付けられます。本町でも新規就農者を含む担い手の確保とともに、農地の集約化等による効率的な生産環境を整備していく必要があります。10年後の地域農業の在り方を見据え、農業委員会や農協等の関係機関とともに、町内11地区に分け、地域計画の策定に取り組みます。 減少傾向にある花き生産者の支援として、次期作への生産意欲の維持・向上に向けた花き種苗費に対する補助や、産地応援・PR事業を引き続き実施します。また、「世界一品質の高い花づくり」の取り組みとして、トルコギキョウの新品種等の試験圃場導入事業を継続するとともに、新規就農を目指す地域おこし協力隊員の花きを中心とした活動を支援します。 国内で拡大が続く家畜重要疾病への対策として、豚熱については引き続きワクチン接種経費の一部を助成し発生防止及び養豚農家の負担軽減を図るとともに、鳥インフルエンザ予防対策を含め家畜飼養衛生管理の徹底に向けて関係機関と連携していきます。 森林環境譲与税を活用した事業として、令和4年度実施の航空レーザ測量と意識調査の結果をもとに森林資源の解析とモデル地区での意向調査を実施します。また、森林の環境保全支援事業として、森林の下刈りや枝打ち、除伐等の森林の保育事業や作業道の整備に対して支援をしていきます。 [重点2]「子育て・教育日本一のまちづくり構想」 学校給食費をはじめとする子育て世帯の経済的負担の軽減や保育・教育現場での人的支援強化など、子育て・教育支援策を拡充します。 小・中学生の給食費の半年分を無償化し、保護者の負担軽減を図ります。 子育て支援医療については、令和5年10月診療分から無償化の対象を、現在の15歳から18歳到達後最初の3月31日までに延長し、子育て支援を拡充します。 小・中学校及び幼稚園においては、年々増加する特別に支援が必要な子に対応するため、特別支援学級講師及び保育補助を増員し、早期からの適切な支援と教職員負担の軽減を図ります。 20年から30年後を見据えて、より良い学びや学校生活ができる持続可能な学習環境をつくるため、学校適正規模・適正配置審議会から小学校及び中学校の適正規模・適正配置に関する方針の答申を受け、町として基本方針の策定を目指します。 就学援助費については、学校給食費の支給内容の見直しとオンライン学習通信費を支給項目に追加し、対象家庭の支援充実を図ります。 昭和61年度に建設された余目中学校の校舎及び東体育館の長寿命化を図るため、基本設計業務を委託し、建物の現況調査や分析を行い改修計画を策定します。 育英資金貸付事業においては、学資の支払いが困難と認められる学生及び生徒のため、専修学校、短期大学、大学の月額貸付額を引き上げるとともに返還期間も延長し、より借りやすく返しやすい制度に内容を充実します。 将来にわたり子どもたちがスポーツや文化活動に継続して親しむ機会を確保していくため、「生徒にとって望ましいスポーツ環境の構築」及び「教員の働き方改革の推進」を方針として国の支援を活用し、中学校部活動の段階的な地域移行に取り組みます。 次期「子ども・子育て支援事業計画」の策定にあたり、子ども施策に関し総合的に推進するため、子ども・子育てに係るニーズ調査を実施します。 児童福祉法の改正により、これまでの児童虐待防止対策を含む児童福祉に係る業務と母子保健に係る「子育て世代包括支援センター事業」などの業務を集約し、すべての妊産婦、子育て世帯、子どもへ一体的に支援を行う体制整備を図ります。 国・県の交付金を活用した伴走型相談支援と出産・子育て応援給付金を支給するとともに、すべての出生児の保護者に対し「庄内町誕生祝品」事業として継続し、子育て世帯への更なる支援を図ります。 幼児教育と保育の一元化を図り、民間活力による質の高い教育・保育を推進するため、移管した認定こども園が安定的な運営を図れるよう、支援をしていきます。 放課後などに安全・安心な遊びの場や生活の場の提供を行う学童保育所の需要は高まっており、今後も安全・安心に運営が継続できるよう運営母体の体制強化を図ります。 子育て支援センターは、子育て世帯への相談・援助の実施、交流の場の提供及び交流の促進、子育て関連情報の提供に努め、地域における子育て支援の拠点としての役割を果たしていきます。 児童発達支援事業においては、乳幼児期から就学まで切れ目のない支援が図られるよう、関係部署や関係機関との連携及び体制を強化します。 全小学校区において放課後子ども教室を実施し、放課後の子どもの活動を支援するとともに子どもの居場所づくりを進めます。 図書館整備事業は、令和5年9月に新図書館仮オープン、令和6年5月に内藤秀因水彩画記念館を含む全館供用開始を予定しており、開館時間の拡充をはじめとするサービスの向上を図るとともに「絵のある図書館 本のある美術館」の具現化に向け準備を進めます。 社会教育を支える文化施設及び体育施設は、長期的な視点に立ち長寿命化や除却の検討を行い、計画的な整備を図ります。 庄内総合高等学校の魅力ある学校づくりを支援するため、生徒活動支援の充実を図るとともに、通学費助成や就職等に有利となる資格取得助成を行い、関係機関と連携して学校の発展及び地域の活性化を図ります。また、山形ふるさとCM大賞への作品出展につながった「動画制作ワークショップ」を継続し、スマホを活用した町の紹介や学校のPRなど、町の魅力発信に努めます。 [重点3]「健康長寿日本一まちづくり構想」 人生100年時代、各世代が心身共に健やかで暮らせるよう、健康づくり施策を推進します。 町民の健康づくり運動等を推進する「健康しょうない21計画」次期計画策定のための住民アンケート調査を実施します。 新生児の聴覚障害を早期に発見し、適切な療育につながるよう新生児聴覚検査に対する助成事業を導入します。また、休止していた妊婦への歯科検診を再開します。 国民健康保険税は、庄内町国民健康保険運営協議会の答申に基づき、県が試算した標準保険税率を参考に医療費分について引き下げを行います。 障がいを理由とする差別の解消の取り組みとして、引き続き福祉事業所や親の会等のバザー等の開催を関係機関と連携し支援します。 障害者社会参加移動支援事業では、タクシー券、給油券の共通券をそれぞれに分け、より効果的な支援を行います。 障がいのある方もない方も、地域社会の一員としてあらゆる社会活動に参加し、共に支えあう地域社会を築いていくまちづくりを目指して、「第4期庄内町障がい者計画、第7期庄内町障がい福祉計画、第3期庄内町障がい児福祉計画」を策定します。 地域包括ケアシステムの構築を推進するため、介護予防・生きがい・健康づくりのための「通いの場」を現在の25箇所から、令和7年度まで36箇所とすることを目標とするとともに、高齢者の保健事業と介護予防事業を一体的に実施していきます。併せて、生活支援体制整備事業の強化を図ります。 健康寿命延伸のための取り組みとして町内の温泉、理美容、体育施設などの協力事業所と連携し健康づくりの推進を図るため、引き続き65歳以上の方を対象とした「健康ライフ応援事業」を実施します。 がん対策事業では、がん患者の支援として山形大学医学部での重粒子線がん治療に係る先進医療費の助成をはじめ、国の指針に基づき実施する「がん検診」の一部を除く無料化を継続し、精密検査の受診率向上に取り組みます。 介護保険制度においては、「庄内町高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画」により、適正かつ持続可能な保険制度の運営に取り組むとともに、次期計画を策定します。 [重点4]「安全・安心日本一のまちづくり構想」 命を守る、生活を守ることはまちづくりの基本です。災害・事故の未然防止や被害拡大防止のための各種施策を地域関係団体と連携し推進します。 非常備消防運営事業では、地域の実情に合わせ、消防団の再編成を進めていきます。 交通安全事業では、高齢者の運転による交通事故防止を図るため「高齢者運転免許証自主返納支援事業」を引き続き実施します。 橋梁長寿命化修繕計画に基づいて、令和5年度から町道本小野方廻館廿六木線の余目新田大橋の長寿命化修繕工事を関係機関と連携し、計画的に実施します。 町民及び町職員の防災士資格取得により、町全体として防災意識の向上とネットワーク化を目指します。また、コミュニケーションアプリを活用することにより、災害発生時における職員の情報伝達強化を図ります。 立川総合支所改修整備事業では、立川複合拠点施設「タチヨリ」の7月中旬オープンに向け、共同運営する風来風流の会(狩川まちづくりセンター及び図書館分館指定管理者)と連携しながら、準備を進めます。 ライフラインであるガス・上下水道の公営事業については、引き続き安全・安心かつ安定供給に努め、健全な経営を行っていきます。また、山形県水道広域化推進プランに従い、鶴岡市、酒田市、庄内町、2市1町の水道事業の水平統合に向けて、庄内広域水道事業統合準備協議会を設立し、具体的に検討していきます。 [重点5]「環境共生日本一まちづくり構想」 循環型社会の取り組みは時代のキーワードです。原点に立ち帰り、持続可能な「環境のまち」を目指します。 庄内町地球温暖化対策実行計画に基づき、地域の特性を活かした民間事業者による再生可能エネルギーの導入促進や地域の活性化につながる事業の推進、環境エネルギー教育の推進を図ります。 風車村センターの「風の資料展示室」の活用や、地球温暖化対策地域協議会、風車村エコランド実行委員会と連携した事業やイベントを継続し、環境学習の推進を図ります。また、風車村を植樹会場とする「最上川さくら回廊事業」を実施し、周辺環境の魅力を高め、自然に親しむ機会を作ります。 風力発電事業は、昭和50年代の実用化実験、その後のシンボル風車による自治体初の売電事業を経て、現在の町営風車は稼働20年を経過したことで、設置目的である「大型風力発電機による事業性の実証」が確認されたと判断し、今後2ヵ年で発電施設を撤去します。 また、農山漁村再生可能エネルギー基本計画による民間事業者からの寄附金を活用した事業については、プロジェクトチームでの検討を基に、林道の整備や間伐の実施等、計画の趣旨に沿った地域貢献、地域活性化につながる事業を行っていきます。 [重点項目以外] 令和5年度から、広報しょうないを毎月1回の発行とし、より分かりやすく親しみやすい紙面作成に努めるとともに、公式SNSによるタイムリーな情報発信に重点的に取り組みます。また、新たな広聴事業として、町内の小中学生と町の課題や未来像について語り合う場を設け、未来を担う子どもたちの素直な意見を町政に反映させていきます。 また、デジタル田園都市国家構想交付金を活用し、行政手続きがオンラインで完結できるサービス基盤を構築するとともに、様々な用途に対応できる車両を購入し、機動性のある小さな行政窓口として地域に出向き、マイナンバーカードの申請や各種証明書等の交付、オンライン相談など、デジタル化に不安を感じている方々に寄り添う行政サービスの実現を目指します。 まちづくりセンターにおいては、人口減少や高齢化社会をはじめとする地域課題の解決を図り参画と協働の地域づくりを進めるため、地域運営組織による地域ビジョン・地域計画の策定等の活動を支援します。また、指定管理者制度が未導入の地区について理解が得られるよう協議を継続します。 動物愛護の観点から、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費補助金を創設し、人間と動物が共生できる社会づくりに努めます。 令和5年度の一般会計・特別会計及び企業会計予算額は記載のとおりでございます。 昨年、新語・流行語大賞にノミネートされた「リスキリング」という言葉は、英語にすると「Re-Skilling」で、直訳すると「スキルの再取得」や「職業能力の再開発」といった表現で職業に直結するスキルを得ることとされています。 アフターコロナにおいては、この「リスキリング」できる人材が求められているといわれています。①既存の考え方、知識を捨てる。②変化する外部環境に自分を適応させる。③変化が起きることを予測しプランを持つ。④それぞれのプランに必要とされるスキルを身につける。このような人材育成がGX、DX、イノベーション、スタートアップには欠かせません。 町においても人材育成と同時に、時代の流れを読みつつ、活性化に資するもの、強味を活かせるもの、課題解決に繋がるものを整理し、優先順位を付け施策に反映させ、実施してまいります。議員各位からもアフターコロナへの考えを共有していただき、町民の福祉の向上に向けた最大限のご協力をお願い申し上げ、令和5年度の施政方針といたします。 令和5年3月吉日                          庄内町長 富樫 透 ◎総務課長 私の方からは令和5年度庄内町一般会計予算案の概要について説明をさせていただきたいと思います。 今回提案いたしました一般会計予算案の総額は、先程町長からもありましたように125億7,000万円で、令和4年度当初予算に比較しまして3億6,000万円の増額、率にして2.5%増となっております。 説明については、特徴的なものを中心に申し上げたいと思います。 最初に、事項別明細書に基づきまして「歳出」から説明いたしますので、予算書の41ページをお開きください。なお、ページ数については、右側ページで説明をさせていただきたいと思います。 41ページ、2款総務費1項2目文書広報費では、7節副賞品10万8,000円、これは令和4年度から始めたインスタグラムの「#ココオシ庄内町大賞」の副賞として計上、10節印刷製本費1,374万6,000円は、広報の発行を月1回とし、表裏ページのカラー刷りによる作成経費として計上しております。 47ページ、6目企画費では、ふるさと応援寄附金事業として、歳入は前年度同額の6億5,000万円を見込むとともに、その関連経費として、7節記念品等に2億4,300万円、これは返礼品として計上しております。また、49ページ、11節広告料418万円は、町の魅力や特産品を効果的にPRし、寄附者の定着化を図るため計上しております。 18節庄内総合高等学校生徒活動支援補助金74万8,000円は、地域交流活動や町内企業の見学会、また、町の紹介動画制作やふるさとCM大賞作品出展等を継続し、高校生の地域連携活動を支援するものです。 51ページになります。7目支所及び出張所費では、立川総合支所改修整備事業として、14節立川複合拠点施設外部サイン設置工事138万5,000円、17節庁用器具購入費1,215万7,000円のうち1,184万5,000円など、合わせて1,430万3,000円を計上しております。 同じく51ページ、8目地域振興費では、予算額2億5,036万1,000円を計上しておりますが、こちらは多くの事業から構成されておりますので、予算説明附属書で説明いたしたいと思います。 予算説明附属書22ページ、資料3-2「令和5年度一般会計2款1項8目地域振興費内訳」をご覧いただきたいと思います。地域振興費18事業のうち、主要な事業について、各事業名の先頭に付している番号に基づき説明いたします。なお、番号については、財務会計システム上の事業番号のため、通し番号とはなっておりませんのでご了承ください。また、スペースの都合上、補助金名に付されている「庄内町」については省略してありますので、予めご了承ください。 ①地域づくり関係事業費では、18節住みやすい地域づくり活動交付金3,275万7,000円は、新たに集落の集会施設の屋根の雪下ろし除排雪に係る経費の一部を補助するメニューを追加し計上しております。同じく18節コミュニティ助成金500万円は、第二学区まちづくり振興協議会及び菁莪のまちづくり運営協議会への助成金として、それぞれ250万円ずつ計上しております。 ⑦北月山荘等管理事業費では、令和4年度に引き続き、12月から1月末までを冬期休館とする管理運営費として計3,013万8,000円を計上しております。 ⑬定住促進対策事業費では、18節移住スタートアップ応援補助金36万円は、空き家バンク登録の賃貸住宅に県外から移住した人に、その家賃の半額を最大6ヵ月助成し、定住を支援します。23節出資金は、やまがた就職促進奨学金返還支援事業出捐金217万2,000円で、これまでの日本学生支援機構の奨学金受給者に加え、町の育英資金受給者を対象とすることとしております。 ⑯婚活支援事業費では、18節結婚新生活支援事業費補助金580万円は、国の制度変更により夫婦所得が400万円未満から500万円未満に要件緩和となることから増額を見込みで計上しております。 ⑳温泉施設管理事業費では、12節まちなか温泉指定管理委託料として1,080万円、同じく指定管理委託料(高騰分)として753万3,000円の合計1,833万3,000円を計上。14節まちなか温泉駐車場整備工事974万8,000円、16節土地購入費1,834万9,000円の計2,809万7,000円は、温泉施設の周辺の宅地分譲に伴い、確保が必要となった駐車場整備費用として計上するものです。 (22)地域おこし協力隊事業費では、2年目の活動中である清川地区担当の隊員に加え、令和5年2月に着任した月の沢温泉北月山荘を活動拠点とする新隊員の配置にかかる費用として、925万4,000円を計上しております。 (26)地域おこし協力隊事業費(小さな拠点)は、地域ブランド推進員として活動する隊員の配置にかかる費用466万4,000円を計上しております。 (28)定住促進空き家活用住宅管理事業では、13節土地建物借上料33万7,000円は、7月で10年間の借り上げ期間が満了することから、7月までの借り上げ料として計上しております。 (36)地域活性化起業人事業費では、12節地域活性化起業人委託料1,120万円は、三大都市圏等の民間企業の社員2人を受け入れ、その知見を生かしデジタル化の推進や地域の魅力発信や価値向上に繋がる業務に携わっていただくため、デジタル推進に1人、ふるさと納税と道の駅の担当課に1人配置する経費として計上しております。 以上が8目地域振興費の主な内容であります。 予算書事項別明細書にお戻りいただきたいと思います。 57ページ、9目電子計算費では、デジタル田園都市国家構想交付金事業として、総額3,994万4,000円を計上しております。議員には先に資料配布している内容になりますが、主な事業費として、次ページの11節クラウド利用料5,330万9,000円のうち720万4,000円、12節移動型行政サービス構築業務委託料2,723万円、POSレジ導入業務委託料266万5,000円、施設予約システム導入業務委託料159万5,000円をはじめ、10節、17節、26節に関連経費を計上しております。 65ページ、14目まちづくり推進費では、まちづくりセンターの管理運営に要する経費として次ページになりますが、12節に各まちづくりセンター指定管理委託料を、また、直営である清川、立谷沢地区に係る経費は各節に予算を計上しております。なお、18節に各まちづくりセンターの事業実施経費として庄内町コミュニティ事業推進交付金5,762万8,000円、地域計画の作成や計画に基づく事業実施経費支援として庄内町みんなが主役のまちづくり交付金420万円を計上しております。 71ページになります。3項1目戸籍住民基本台帳費では、国の補助金を活用しマイナンバーカードの交付体制を整備し、普及促進するための経費として、1節会計年度任用職員報酬のほか、各節に計1,066万1,000円を計上しておるところであります。 75ページ、4項2目山形県議会議員選挙費では、令和5年4月29日任期満了となる山形県議会議員選挙の執行経費として、計636万9,000円を計上しております。 続きまして83ページ、3款民生費で、1項1目社会福祉総務費では、12節障がい者計画等作成業務委託料330万円は、第4期障がい者計画、第7期障がい福祉計画、第3期障がい児福祉計画の作成に係る経費として計上しております。 85ページ、2目老人福祉費で、1節報酬160万6,000円、3節職員手当等21万4,000円、4節共済費45万2,000円、8節旅費30万1,000円は、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施事業の充実を図るため、会計年度任用職員(看護師)1名を新たに配置するための経費を計上しております。 87ページ、4目福祉医療費では、次のページになりますが、19節の子の医療給付費6,931万2,000円は、子育て支援医療について、10月から対象を18歳までに拡充する予算を含めて計上しております。 91ページ、2項1目児童福祉総務費では、7節庄内町誕生祝品500万円は、これまでの現金支給から祝品として商品券を贈呈する経費を計上しております。12節調査業務委託料253万円は、次期「子ども・子育て支援事業計画」策定にかかる子育て世帯の子ども施策に関するニーズ調査を実施する経費を計上、18節庄内町子どもの居場所等運営支援補助金15万円は、子ども食堂などの活動に取り組む団体へ補助する経費を計上しております。 93ページ、2目保育所費では、18節で保育施設の保育事業を支援する補助金のほか、庄内町認定こども園移行に伴う運営支援補助金4,446万6,000円は、民間に移管した認定こども園の運営が円滑かつ安定的に行われるよう支援するものです。 95ページ、3目子育て支援費では、17節備品購入費144万4,000円は、立川複合拠点施設内に設置する学童保育施設の備品等を購入するものです。 続きまして101ページ、4款衛生費、1項1目保健衛生総務費では、12節健康しょうない21計画策定支援業務委託料356万4,000円は、第4次計画策定に向けたアンケート調査等に係る経費として計上するものです。 2目予防費では、予算編成時まで国の方向性が示されなかったことから、新型コロナウイルスワクチン接種に係る経費を計上していないため、前年度との比較で大幅に減額しております。なお、2月末、国は5月から接種を始めることとしたため、ワクチン接種にかかる予算は、本定例会の最終日に1号補正予算として提案することを予定しております。 続きまして、12節予防接種委託料4,530万8,000円には、助成継続となる妊婦と中学生以下の児童に対するインフルエンザ予防接種費用291万1,000円を含め、予算計上しております。 105ページ、3目母子衛生費では、12節新生児聴覚検査委託料35万円、並びに18節庄内町新生児聴覚検査助成金7,000円は、先天性難聴児の早期発見早期治療のため産科医療機関で行う新生児聴覚検査に係る経費を新たに計上。また、18節庄内町出産支援給付金58万円は、4月1日から出産育児一時金が増額されることになりますが、令和5年3月31日までに出産された方で、出生届出が4月1日以降となる方の出産費用に対する助成として計上するものです。庄内町出産・子育て応援給付金1,020万円は、伴走型相談支援と併せて実施する経済的支援として、妊娠届出時に5万円、出生届出後5万円をそれぞれ給付する経費を計上しております。 107ページ、4目環境衛生費では、庄内町飼い主のいない猫の不妊去勢手術費補助金19万6,000円は、飼い主のいない猫の不妊去勢手術への補助として新たに計上するものです。 111ページになります。6款農林水産業費1項1目農業委員会費では、1節会長報酬61万円、委員報酬636万3,000円の計697万3,000円は、国の農地利用最適化交付金を活用して、農業委員が行う農地利用の最適化に向けた活動とその成果の実績に対する加算額分を含む報酬として計上しております。なお、令和5年度は農業委員改選の年となっております。 117ページ、3目農業振興費では、18節庄内町農業本気やる気プロジェクト支援事業補助金166万2,000円は、新規メニューとして認定新規就農者の施設整備等に対する支援を追加するとともに、ICT導入などのスマート農業推進支援として計上しております。庄内町のうまいもの創造支援事業費補助金456万6,000円は、農林漁業を起点とした新たな食産業の振興を図るため、農業者自らが取り組む新商品開発及び事業規模拡大に必要な機械の導入等の支援として計上しております。 4目作物生産安定対策費では、12節花き試験圃場導入事業委託料65万8,000円は、トルコギキョウの新品種等の試験圃場第4期目になりますが、その実施経費を計上。 119ページ、18節庄内町花き振興会負担金73万8,000円は、婚姻または出生の届出をされた方へのお祝いとしてアレンジフラワーを贈呈する費用を含めて計上しております。 5目畜産業費では、18節庄内町豚熱ワクチン接種緊急支援事業補助金64万5,000円は、豚熱ワクチン接種経費に対する支援として計上しております。 121ページ、7目水田農業構造改革事業費では、18節庄内町新規就農者育成総合対策事業補助金3,000万円及び庄内町農業次世代人材投資(経営開始型)事業費補助金300万円は、意欲をもって新たに就農する若い世代への支援としてそれぞれ計上するものです。 8目地域農政推進対策事業費では、18節庄内町産地生産基盤パワーアップ事業補助金3,587万5,000円は、麦・大豆の国産化を推進するため、生産拡大や成果目標の達成のために必要な機械・施設の導入等を行う農業者への支援として計上しております。 125ページ、12目農地費では、18節県営用排水施設等整備事業負担金700万円は、国営かんがい排水事業の関連施設を県営事業において一体的に整備し、より一層の排水機能の強化を図るための負担金として計上しております。 127ページ、2項2目林業振興費では、森林環境譲与税を活用した事業として、12節森林経営管理制度調査業務委託料435万6,000円は、モデル地区を選定し意向調査を行うものです。また、森林資源解析業務委託料1,721万5,000円は、前年度実施した航空レーザ測量の成果をもとに森林経営管理制度の進捗を図るため森林資源の解析を行います。 129ページ、18節庄内町森林環境保全支援事業補助金86万円は、森林組合等で実施している森林の保育作業に対する補助金として計上しております。 133ページになります。7款商工費1項2目商工振興費では、地域ブランド創生事業として8節旅費に62万3,000円、10節需用費に55万2,000円、135ページ、12節委託料に885万5,000円の計1,003万円は、外部専門家のノウハウを活用し、庄内町ブランドの構築を図るため、地域資源を利用した商品の開発、デザイン制作及び販路開拓を行う事業費として計上しております。なお、当該事業は、地域総合整備財団地域再生マネージャー事業助成金を活用して実施するものです。 また、18節庄内町創業者等応援補助金200万円は、新規創業者が借り入れる創業資金の利子または空き店舗の改装に係る経費に対して支援するものです。同じく18節庄内町雇用促進助成金100万円は、町が指定する地域に工場等を新設した事業者が、一定の人数以上の従業員の新たな雇用に対する助成金として計上しております。 139ページ、4目企業開発費では、しごと創造拠点整備検討事業として、12節しごと創造拠点整備検討報告書作成業務委託料40万円のほか、7節、8節、10節の関連予算の計108万9,000円を、創業等の促進、雇用の場の確保、地域経済の好循環を図るため、多様な事業者による活発な創業等を支援する活動拠点の整備について検討を行う費用として計上しております。 145ページ、8款土木費であります。2項1目道路維持費では、17節車両購入費5,607万4,000円は、除雪機械1台の更新費用として計上しております。なお、これについては除雪機械の納入に1年以上の期間を要するため、11節の検査手数料7万円と合わせて5,614万4,000円を繰越明許費として設定しております。 2項2目道路新設改良費では、14節工事請負費に区画線工事をはじめとする各種工事として12の継続事業、計9,010万9,000円を計上しております。このうち町道茶屋町廿六木線については、令和5年度に完成を予定しております。 147ページ、3目橋りょう維持費では、12節余目新田大橋補修工事委託料8,250万円、14節橋梁補修工事2億7,720万円の計3億5,970万円は、道路メンテナンス補助事業を活用し、町道本小野方廻館廿六木線の余目新田大橋の長寿命化修繕事業として計上しております。なお、余目新田大橋はおよそ380mにおよぶ長い橋であることから、複数年度での事業実施を予定しており、令和5年度は跨線橋の部分の工事を予定しております。 153ページ、5項1目住宅管理費では、住宅の取得や持家の居住環境向上を支援し、人口減少の抑制、本町への移住・定住のけん引、地域経済を活性化するため、18節庄内町分譲宅地開発支援事業補助金1,750万円、庄内町定住応援住まいづくり補助金3,784万円を計上しております。 155ページになります。9款消防費1項2目非常備消防費では、1節消防団年額報酬2,108万5,000円、出動報酬498万8,000円の計2,607万3,000円は、消防団員数の減少に合わせ条例定数の見直しを予定しており、830人分を計上しております。 157ページ、3目消防施設費では、14節消防ポンプ格納庫撤去工事として841万円を計上。17節車両購入費1,763万6,000円、機械器具購入費200万5,000円の計1,964万1,000円は、消防軽積載車3台及び小型動力ポンプ1台の購入費として計上しております。 161ページ、10款教育費になります。1項2目事務局費では、1節学校適正規模・適正配置審議会委員報酬に25万9,000円を計上し、小中学校の適正規模及び適正配置に関する基本方針についての審議を行う予定としております。 163ページ、7節小学校入学記念品683万8,000円は、ランドセル贈呈の予算として148人分を計上、中学校入学記念品138万8,000円は、通学用カバン贈呈の予算として151人分を計上しております。 173ページ、2項2目小学校の教育振興費、19節要、準要保護児童扶助費664万8,000円、及び177ページ、3項2目中学校の教育振興費の同じく19節要、準要保護児童扶助費846万9,000円は、学校給食費の支給内容の見直しとオンライン学習通信費を支給科目に新たに追加する分を含めそれぞれ計上しております。 戻っていただいて175ページ、3項1目中学校の学校管理費では、12節設計業務委託料2,221万9,000円を計上し、余目中学校校舎の長寿命化を図る基本設計を行います。 187ページ、5項3目図書館費では、12節監理業務委託料654万円、14節図書館等整備工事4億1,511万8,000円、17節庁用器具購入費のうち7,370万円など、合計4億9,601万1,000円を図書館整備事業費として計上しております。 191ページ、5項4目青少年育成費では、12節放課後子ども教室運営委託料413万3,000円は、余目第一、余目第四、立川のそれぞれの小学校区での放課後子ども教室推進事業の地域運営組織への委託経費として計上しております。 6項1目文化振興総務費では、18節休日の部活動の段階的な地域移行運営体制整備事業交付金87万円、及び195ページ、7項1目保健体育総務費では、同じく18節休日の部活動の段階的な地域移行運営体制整備事業交付金103万5,000円は、生徒にとって望ましいスポーツ及び文化活動の環境構築の予算として計上しておるものであります。 197ページ、7項2目体育施設費では、14節余目グラウンドバックネット改修工事1,650万円を計上するものです。 204ページからは特別職及び一般職の給与費明細書を、210ページからは債務負担行為に関する調書を、214ページには地方債現在高の見込みに関する調書を記載しておりますので、後程ご覧いただきたいと思います。 次に、「歳入」について説明いたしますので、事項別明細書の7ページをお開きください。 1款1項町民税は、1目個人で、均等割の納税者数を1万60人と見込み、個人所得割は、新型コロナウイルスによる影響について、前年度は通常の見積もりからその影響を4%減と見込みましたが、今年度は、令和4年度の調定実積からその影響がないものとして見込み、現年課税分6億7,832万7,000円、滞納繰越分を加えまして、前年度と比較して1,523万1,000円増の6億8,134万9,000円を計上しております。2目法人費も、新型コロナウイルスの影響がないものと見込み、現年課税分8,625万6,000円に滞納繰越分を加え、前年度と比較して190万9,000円増の8,640万5,000円を計上しております。 2項固定資産税は、令和元年度に判明した相続財産に係る過年度賦課更正が令和4年度でほぼ終了したことにより、前年度と比較し2,164万円減の8億4,101万2,000円を計上しております。 3項軽自動車税は、1目環境性能割では、令和4年度実績を基に課税対象台数の増加を見込み、前年度より146万円増の466万円を計上しております。 9ページ、2目種別割は、経年車重課台数と新税率台数の増加を見込み、滞納繰越分を加え、前年度と比較し467万4,000円増の8,118万円を計上しております。 4項町たばこ税は、売上本数が減少傾向にあることを勘案し、前年度と比較して89万7,000円減の1億1,032万9,000円を計上しております。 7項都市計画税は、先程の固定資産税と同様により、前年度と比較し124万9,000円減の6,021万4,000円を計上しております。 以上が町税の主なものでありますが、1款町税全体では、前年度当初と比較して20万7,000円増の18億7,656万5,000円を計上しております。 11ページの2款地方譲与税から13ページの12款交通安全対策特別交付金までと、31ページの22款町債のうち臨時財政対策債については、地方財政対策、県の交付見込み概要及び前年度の交付実績見込み等により積算しておるものであります。 15ページから23ページの国庫並びに県支出金は、それぞれ歳出予算と連動するものでありますので、説明については省略させていただきます。 25ページになります。18款1項1目一般寄附金は、庄内町ふるさと応援寄附金で、前年度と同額の6億5,000万円を計上しております。また、2目農林水産業費寄附金は、3事業者からの再生可能エネルギー農山漁村活性化寄附金1,200万円を計上するものであります。19款2項基金繰入金は10億9,708万5,000円を計上し、前年度と比較し3億8,569万8,000円の増額としております。 27ページ、21款諸収入5項4目給食事業収入では、小・中学校の給食費について、賄材料費の高騰等を踏まえて給食費を10%の値上げをすることにはなりますが、その半年分を無償化とし、保護者の負担軽減を図ることとして6,330万3,000円を計上しております。 31ページ、22款町債は、臨時財政対策債を含め13件で、前年度と比較して2億4,030万円減の10億280万円を計上しました。 以上が歳入となります。 次に予算書の6ページに戻っていただきたいと思います。 第2表繰越明許費は、除雪機械購入費の1件を設定しております。 第3表債務負担行為は、「山形県庄内町土地開発公社に対する融資のうち庄内臨空工業団地あまるめに係る融資についての損失補償」をはじめ、計8件を設定しております。 7ページ、第4表地方債は、計13件で限度額を10億280万円としております。 その他、予算説明附属書、財政シミュレーション、補助金等増減調書、合併特例債発行状況を資料として配布しておりますので、ご参照いただきたいと思います。 以上が、令和5年度庄内町一般会計予算案の概要となります。 ○議長 午前11時15分まで休憩します。       (10時46分 休憩) ○議長 再開します。               (11時13分 再開) ◎税務町民課長 それでは、議案第9号「令和5年度庄内町国民健康保険特別会計予算」につきまして、概要を説明いたします。 国民健康保険特別会計は、議案第18号で承認いただいております国民健康保険税率、税額の改正に伴う積算を行っております。 令和5年度の歳入歳出予算の総額は、令和4年度と比較し4,000万円、1.8%増の22億9,500万円となります。増額の主な要因は、歳出において2款保険給付費の増加によるものです。 それでは、最初に歳入について、説明申し上げます。 事項別明細書の6ページをご覧ください。 1款国民健康保険税におきましては、前年度に比べて4,287万4,000円、10.4%減の収納額を見込んでおります。これは、税率・税額の改定以外の主な要因として、被保険者数及び世帯数の減少があります。 3款県支出金1項1目1節普通交付金では、歳出における2款保険給付費のうち、療養諸費・高額療養費に係る費用に対して、県がすべて、町へ交付することから、当該費用の額を計上しており、前年度に比べ2,951万1,000円、1.8%増を計上しております。また、2節特別交付金では、本町が実施する事業に対し、法令等で定める算出ルールに基づき、交付される額を算定して計上しております。 5款繰入金1項1目一般会計繰入金は法令等で定める算出ルールに基づき、計上しております。 8ページをご覧ください。 2項1目1節の財政調整基金繰入金6,905万9,000円は、財源不足を補うため、前年度に比べ5,189万3,000円、402%増を計上しております。 7款諸収入におきましては、2項8目1節雑入では、前年度は2年に1度程度作成している窓付封筒に係る広告掲載料を計上しておりましたが、令和5年度は予定がないため、7万1,000円削減しております。 次に、歳出になります。10ページをご覧ください。 1款総務費におきましては、1項1目一般管理費では、先程歳入で説明した窓付封筒の印刷製本費を皆減したこと等により、前年度に比べ4万7,000円減少しております。 12ページをご覧ください。 2項1目賦課徴収費では、これまで同様、納税相談員2人分の経費、基幹業務システムの経費、滞納管理システムの経費などを、一般会計との比率按分で、計上しておりますが、前年度予算計上していた住民情報システム改修業務委託料が皆減したことなどにより前年度に比べ233万1,000円減少しております。 次に2款保険給付費では、推定被保険者数を基に、令和2年度及び令和3年度決算額並びに令和4年度の支払状況の推移などを勘案して算出し、2款の合計額で1.8%増の16億9,326万2,000円を計上いたしました。 16ページをご覧ください。 3款国民健康保険事業費納付金におきましては、1項医療給付費分、2項後期高齢者支援金等分、3項介護納付金分、それぞれの額は、県からの算定結果通知によるものです。 18ページをご覧ください。 5款保健事業費におきましては、1項2目疾病予防費では、生活習慣病重症化予防、特定健診未受診者対策等の国保ヘルスアップ事業費等を計上しておりますが、その効果を高めるため保健指導に係る作業手数料を増額したことなどにより、前年度に比べ318万1,000円増額しております。 20ページをご覧ください。 6款基金積立金におきましては、1項1目国民健康保険財政調整基金積立金では、基金の利子分のみを計上しております。 給与費明細書につきましては23ページに、予算説明附属書の50ページには、本特別会計予算の資料を掲載しておりますので、参考にしていただければと思います。 国民健康保険特別会計については以上でございます。 引き続き、議案第10号「令和5年度庄内町後期高齢者医療保険特別会計予算」につきまして、主だった事項を説明申し上げます。 令和5年度の歳入歳出予算の総額は、令和4年度と比較し1,286万5,000円、4.5%減の2億7,471万2,000円となります。 最初に歳入から説明いたします。事項別明細書の6ページをご覧ください。 1款1項1目後期高齢者医療保険料につきましては、1節と2節では、保険者である県広域連合から示された数値に基づいて計上いたしました。同じく3節滞納繰越分普通徴収保険料では、現行の収納状況を勘案して計上いたしました。 1款保険料の合計額では、2年に1回改訂している保険料率と額の確定額が、令和4年度の県の当初見積額より下がったことにより前年度と比べ5.9%減となる、1億8,391万6,000円を計上いたしました。 次に、3款1項1目一般会計繰入金におきましては、1節事務費繰入金では、一般会計で負担すべき事務費負担分を、2節保険基盤安定繰入金では、保険料が軽減措置された分への補てん措置分をそれぞれ計上し、3款全体として、前年度と比べ1.0%減の9,044万2,000円を計上いたしました。 5款諸収入におきましては、3項2目1節雑入では、先程の国保会計と同様に窓付封筒の広告掲載料分と令和4年10月から医療費の窓口負担2割が導入されたことにより、被保険者証を再送付した費用について広域連合からの交付金を令和4年度は計上していましたが、それが皆減したため43万6,000円減としております。 次に、歳出について説明いたしますので、8ページをご覧ください。 1款1項1目一般管理費では、窓付封筒印刷や被保険者証の再送付の予定がないこと等により、前年度より37万3,000円減としております。 次に、2款1項1目後期高齢者医療広域連合納付金では、保険料等負担金と事務費負担金を合わせ、前年度と比べ4.4%減の2億7,187万6,000円を計上いたしました。 10ページをご覧ください。 3款1項1目保険料還付金は、例年の状況を勘案して計上いたしました。 以上でございます。 ◎保健福祉課長 それでは、議案第11号「令和5年度庄内町介護保険特別会計予算」につきまして、概要を説明申し上げます。 令和5年度は、庄内町高齢者保健福祉計画第8期介護保険事業計画3ヵ年計画の最終年度となります。歳入歳出予算の総額は、介護保険特別会計創設以来、過去最高額となる30億2,751万3,000円と、前年度比で998万4,000円の増で、第8期計画で定めたサービス見込量の範囲内で推移しております。 それでは、事項別明細書により、歳出から説明いたします。 10ページをお開きください。 1款総務費は、介護保険事業の運営に係る事務費で、一般会計からの繰入金を財源としており、前年度比426万5,000円増の3,203万5,000円としております。主な増額要因は、令和5年度は、令和6年度から9年度までの3ヵ年計画である「庄内町高齢者保健福祉計画第9期介護保険事業計画」の策定年度に当たり、民間業者に策定業務を委託する予定であり、1項1目一般管理費の12節その他の委託料に314万6,000円を計上しております。 14ページをご覧ください。 2款保険給付費は、前年度比1,300万1,000円増の28億9,079万9,000円としており、介護保険特別会計予算総額に占める割合は95.5%となっております。令和5年度の保険給付費においては、第8期計画策定時に定めた計画値と乖離が生じていることから、令和4年度実績見込みと、令和4年10月サービス利用分からの介護職員処遇改善に係る介護報酬加算を見込み、増額で計上しております。 1項介護サービス等諸費は、要介護に認定された方に対するサービス給付費であり、前年度比で2,971万2,000円増の26億7,684万2,000円としております。その中で、在宅サービスである1目居宅介護サービス給付費は、前年度比2,269万円減で、訪問系サービスはコロナ禍の影響や新規事業所が増えていないため減少していると推測されます。また、2目地域密着型介護サービス給付費は、前年度比1,079万9,000円増、3目施設介護サービス給付費は、前年度比4,619万2,000円増としております。 16ページをご覧ください。 2項介護予防サービス等諸費は、要支援に認定された方に対するサービス給付費であり、前年度比536万6,000円減の4,007万2,000円としております。主な減額要因は、2目地域密着型介護予防サービス給付費は、前年度比398万8,000円減としており、サービス事業所の利用定員数に占める要支援者の方の割合が少なく、介護予防給付費もその分少なくなるためであり、これまでの実績を踏まえ減額で計上しております。 18ページをご覧ください。 4項高額介護サービス等費は、利用者が介護サービスを利用された際は、自己負担割合に応じた利用料を負担いただいておりますが、一月に支払った利用者負担の合計が一定額を超えたときにその超えた分を支給するものであり、前年度比90万円減の4,710万円としております。 5項高額医療合算介護サービス等費は、介護保険と医療保険の年間の自己負担額を合算して一定額を超えた場合、それぞれの自己負担の割合で限度額を按分して支給するものであり、実績見込みにより前年度比72万3,000円減の742万7,000円としております。 6項特定入所者介護サービス等費は、介護保険施設に入所する低所得者の方に対する居住費、食費の負担軽減を図るための補足給付であり、前年度比760万2,000円減の1億989万8,000円としております。 20ページをご覧ください。 7項市町村特別給付費は、第1号保険料を財源とする在宅介護の支援に係るサービスであり、12節その他の委託料では介護タクシー等に係る費用100万6,000円を、19節おむつ支給費では要介護認定を受けた常時失禁状態にある高齢者を対象とし、おむつを支給する事業として600万円をそれぞれ計上しております。 3款地域支援事業費は、前年度比727万3,000円減の1億97万5,000円としております。総合事業の完全実施から5年が経過しました。総合事業は、要支援認定1、2の方、及び基本チェックリストにより事業対象者となった方が、要介護状態にならないよう、自立した生活の維持、向上のために利用するサービスとなります。これまでも、住民主体の訪問型及び通所型サービスBの構築などにより、通いの場の拡大など様々な介護予防に取り組んでまいりましたが、人生100年時代を迎え、元気なときから介護予防に取り組むための事業展開の強化と地域包括ケアシステムの体制の構築を図ってまいります。 22ページをご覧ください。 2項1目一般介護予防事業費の7節記念品・謝礼品17万円は、集落の公民館などで行っている、いきいき100歳体操などの参加者を対象とする健康しょうないマイレージ事業の副賞品であります。17節備品購入費6万6,000円は、健康維持や介護予防のための事業開催時に高齢者の栄養状態を把握するための測定器具を購入する費用を計上しております。 24ページをご覧ください。 3目包括的継続的ケアマネジメント事業は、地域包括支援センターに係る光熱水費及び燃料代の高騰による影響分と同センターの立川サブセンターが立川複合拠点施設内に移転することに伴う費用分の増加が主な要因となっております。前年度比で236万4,000円増の2,146万2,000円としております。 4目任意事業費は、身寄りがない方や親族からの支援が困難な高齢者を対象として、町が成年後見制度の申し立てに要する経費や成年後見人等に支払われる報酬に対し扶助する事業費が増加の要因となっており、前年度比で102万1,000円増の526万6,000円としております。 6目生活支援体制整備事業は、生活支援コーディネーターを1名増員するものであり、前年度比139万8,000円増の640万9,000円としております。 続きまして歳入を説明いたしますので、6ページをご覧ください。 1款保険料は、第8期介護保険料の基準額は月額6,300円であり、第1号被保険者数を前年度比33人減の7,605人と推計し、9段階の所得段階ごとの保険料率に段階別人数を乗じて保険料を算出しており、1節現年度分特別徴収保険料として5億2,337万9,000円を、2節現年度分普通徴収保険料として1,741万円をそれぞれ計上し、3節滞納繰越分普通徴収保険料には96万円を計上し、保険料全体では前年度比226万8,000円減の5億4,174万9,000円としております。 4款国庫支出金、5款支払基金交付金、6款県支出金は、保険給付費及び地域支援事業費の金額から定められた割合を乗じて得られた額が町に交付されるものであり、4款1項1目介護給付費負担金は、歳出の保険給付費に係る国からの負担金であり前年度比532万5,000円減の5億1,136万8,000円としております。 2項国庫補助金は、前年度比2,298万6,000円増の2億4,093万4,000円としており、その内容は、1目調整交付金は、保険給付費と国で算定した交付割合及び調整率により計上、2目及び3目地域支援事業交付金は、地域支援事業費に係る補助金を計上、4目保険者機能強化推進交付金及び5目介護保険保険者努力支援交付金は、地域支援事業の事業実績による補助金を計上しております。 5款支払基金交付金は、40歳から64歳までの第2号被保険者に係る保険料分で、前年度比74万6,000円増の7億9,076万円としております。 6款県支出金は、歳出の保険給付費および地域支援事業費に係る県からの負担金であり、前年度比965万3,000円増の4億4,221万2,000円としております。 8ページをご覧ください。 7款1項1目利子及び配当金は、介護給付費準備基金利子として10万2,000円を計上しております。 8款1項一般会計繰入金は、前年度比546万8,000円増の4億3,218万1,000円としており、その内容は、1目介護給付費繰入金は、保険給付費から市町村特別給付費を差し引いた額を、2目及び3目地域支援事業繰入金は、地域支援事業費に係る町からの繰入金であり、事業費から定められた割合を乗じて得られた額を、4目低所得者保険料軽減繰入金は、保険料第1段階から第3段階までに該当する低所得者の支払う保険料の軽減分を、5目その他一般会計繰入金は、歳出の1款総務費及び5款公債費に係る財源としてそれぞれ繰り入れることとしております。 2項1目介護給付費準備基金繰入金は、保険給付費に充当される介護保険料等の不足分を基金から繰り入れするものであり、前年度比2,126万7,000円減の6,516万4,000円としております。 なお、29ページ以降は、給与費明細書を記載しておりますので、ご参照ください。また、令和5年度予算説明附属書52ページ以降に予算資料を掲載しておりますので、併せてご参照をお願いいたします。 以上、令和5年度庄内町介護保険特別会計予算の概要説明といたします。 ◎環境防災課長 それでは、議案第12号「令和5年度庄内町風力発電事業特別会計予算」の概要につきましてご説明申し上げます。 令和5年度は、今後2ヵ年にわたる町営風車撤去の初年度にあたり、歳入歳出の総額は1億2,511万3,000円となり、前年度比で8,243万8,000円の増となります。 それでは、事項別明細書の歳出から説明いたしますので7・8ページをご覧ください。 1款2項1目維持管理費、10節需用費948万1,000円の内、修繕料は落雷による修繕等に備える費用として847万円を計上、11節役務費148万8,000円の内、保険料の建物災害共済基金分担金は、4月から10月までの7ヵ月分として57万9,000円を計上、12節委託料は、保守管理業務及び風力発電設備の経年劣化や老朽化、落雷などによる故障、事故対応業務等として総額965万5,000円を計上、14節工事請負費は、風車本体・変電所・送電設備の撤去工事費として9,449万円を計上しております。 2款1項1目風力発電基金積立金は、基金利子積立金として10万7,000円としたところです。 9・10ページをご覧ください。 4款1項1目一般会計操出金568万1,000円は、職員1名分の給与費の2分の1相当額489万円、風車村村長と兼務します電気主任技術者の報酬等69万1,000円、その他10万円を計上し、一般会計に繰り出すものです。 次に、歳入について説明いたしますので、同じく事項別明細書の5・6ページをご覧ください。 1款1項1目収益事業収入の売電収入は、現在の新電力との売電契約が7月までとなっており、4ヵ月分の発電量69万kWhを見込み、912万1,000円を計上したところです。 2款1項1目利子及び配当金は、風力発電基金利子10万6,000円を計上、3款1項1目風力発電基金繰入金は、1億1,578万4,000円を計上しております。なお、基金につきましては、予算説明附属書42ページに記載のとおり、令和4年12月末現在で2億1,104万円となっております。 以上が、風力発電事業特別会計予算の概要となります。 ◎企業課長 それでは私から、企業会計予算3議案の概要について説明いたします。 最初に、議案第13号「令和5年度庄内町水道事業会計予算」から説明いたします。 「実施計画明細書」から説明いたしますので、予算書20ページをご覧ください。 収益的収入1款1項営業収益、1目給水収益は、前年度予算に比較し876万6,000円減の5億2,214万4,000円を見込みました。3目3節他会計負担金331万3,000円は、地方公営企業繰り出し基準に基づく公共用消防に要するための一般会計の負担金です。4節雑収益490万8,000円は、下水道会計と一般会計からの負担金が主なものです。 2項営業外収益、1目加入金137万5,000円は、新規35件、口径変更25件を予定したものです。3目1節他会計補助金59万9,000円は、児童手当及び旧簡易水道地区の起債利子償還分の一般会計繰入金です。4目長期前受金戻入7,537万7,000円は、固定資産取得時の補助金及び負担金等の当年度減価償却分を計上したものです。 水道事業収益としては、前年度予算に比較し1,055万4,000円減の6億867万9,000円を見込みました。 次に、22ページをご覧ください。 収益的支出1款1項営業費用、1目原水費1億7,971万8,000円は、広域水道使用料です。受水量は、責任水量に対し150,000立方メートルの超過を見込み、2,219,000立方メートルと算定いたしました。2目配水及び給水費1億1,433万5,000円は、職員にかかる人件費と施設維持管理等、浄水から末端給水までに要する経費が主なものであります。 25ページ、14節委託料1,769万8,000円には、水質検査業務委託料、漏水調査業務委託料、計量法に基づくメーター定期交換業務委託料などを計上しています。17節修繕費2,747万8,000円には、鉛管改修助成費用を含め配水管給水装置修理費用、配水管入替工事に伴う給水管取り直し費用、電気計装設備点検整備費用などを計上しています。4目総係費3,724万4,000円は、職員にかかる人件費と料金、経理、庁舎管理等に要する経費が主なものであります。 27ページ、15節委託料730万4,000円のうち主なものは、検針員にメーター検針を委託する費用です。22節負担金151万6,000円には、令和4年度策定された山形県水道広域化推進プランに従い、鶴岡市、酒田市、庄内町、2市1町の水道事業の水平統合の具体的な検討を行う庄内広域水道事業統合準備協議会の運営費用にかかる負担金を計上しています。 28ページ、2項営業外費用3,138万円は、1目1節企業債利息、3目1節消費税及び地方消費税を見込んだものであります。3項特別損失、4項予備費を含め、水道事業費用としては、前年度予算に比較し849万2,000円減の6億447万円を予定いたしました。 次に、30ページをご覧ください。 資本的収入1款1項1目企業債1億1,270万円は、配水管入替工事と立川水源地電動仕切弁更新工事等の財源とするために企業債の借り入れを予定したものです。 3項3目他会計補助金634万2,000円は、旧簡易水道地区の起債元金償還分の一般会計繰入金です。 4項1目工事負担金210万円は、宅地造成に伴う工事負担金を計上したものです。これに、固定資産売却代金、投資有価証券を加え、資本的収入としては、前年度予算に比較し632万7,000円増の1億2,114万4,000円を見込みました。 資本的支出1款1項1目施設改良費、2節構築物工事費1億2,113万3,000円は、経年管更新4件と宅地造成2件、計6件の管路工事を予定したものです。3節機械及び装置工事費1,613万7,000円は、立川水源地電動仕切弁更新工事等を行うものです。 2項企業債償還金、7項予備費を含め、資本的支出としては、前年度予算に比較し1億8,051万円減の2億9,455万2,000円を予定いたしました。 戻っていただきまして、6ページをご覧ください。 予定キャッシュ・フロー計算書では、資金期末残高は、前年度決算見込みによる期首残高に比較し1,581万4,000円減少し、3億301万2,000円となる見込みであります。 次に12・13ページをご覧ください。 予定貸借対照表です。「資産合計」及び「負債資本合計」が、41億2,732万2,000円同額となる見込みとなり、損益としては173万9,000円の当年度純利益を計上する予定となりました。 それでは、1ページに戻っていただきたいと思います。予算本文であります。 第1条は、予算の定めです。 第2条は、業務の予定量です。 第3条は、収益的収入及び支出の予定額を定めたものです。水道事業収益を6億867万9,000円と見込み、水道事業費用としては6億447万円と算定いたしました。 第4条は、資本的収入及び支出の予定額を定めたものです。収入は1億2,114万4,000円を見込み、2ページ、支出は2億9,455万2,000円と算定いたしました。 第4条資本的収支の補てん説明、第5条企業債、第6条一時借入金、第7条予定支出の各項の経費の金額の流用、第8条議会の議決を経なければ流用することのできない経費、第9条たな卸資産購入限度額については、記載のとおり定めるものであります。 次に、議案第14号「令和5年度庄内町下水道事業会計予算」について説明いたします。 「実施計画明細書」から説明いたしますので、予算書20ページをご覧ください。 収益的収入1款1項営業収益、1目下水道収益は、前年度予算に比較し593万9,000円減の2億7,023万3,000円を見込みました。2項営業外収益、2目3節他会計補助金9,708万5,000円は、一般会計からの繰入金です。3目長期前受金戻入5億6,142万4,000円は、固定資産取得時の補助金及び負担金等の当年度減価償却分を計上したものであります。 下水道事業収益としては、前年度予算に比較し2,417万3,000円減の9億2,912万7,000円を見込みました。 22ページをご覧ください。 収益的支出1款1項営業費用、1目管渠費3,828万1,000円は、管渠に関わる維持管理や修繕に要する費用が主なものであります。2目処理場費5,667万8,000円は、農業集落排水処理施設に関わる維持管理に要する費用が主なものであります。 24ページ、4目総係費3,007万7,000円は、職員にかかる人件費が主なものです。5目下水道維持管理負担金1億4,979万9,000円は、流域下水道維持管理負担金が主なものです。 26ページ、2項営業外費用1億2,357万4,000円は、1目支払利息、3目消費税及び地方消費税を見込んだものです。3項特別損失、4項予備費を含め、下水道事業費用としては、前年度予算に比較し301万1,000円減の9億6,195万6,000円を予定いたしました。 次に、28ページをご覧ください。 資本的収入1款1項1目企業債6,960万円は、流域下水道建設事業負担金と農業集落排水処理施設電気機械設備更新工事等の財源とするために企業債の借入れを予定したものです。3項1目国庫補助金280万円は、ストックマネジメント策定業務委託のための社会資本整備総合交付金、3目他会計補助金5億9,988万1,000円は、一般会計繰入金です。5項受益者負担金及び分担金を加え、資本的収入としては、前年度予算に比較し4,423万9,000円減の6億7,288万3,000円を見込みました。 次に、30ページをご覧ください。 資本的支出1款1項1目事務費465万7,000円は、職員にかかる人件費が主なものです。2目管渠建設改良費2,720万円は、下水道ストックマネジメント策定業務委託料と、経年化しているマンホール蓋更新工事等の工事請負費を計上したものです。3目2節工事請負費1,306万円は、農業集落排水処理施設の電気機械設備更新工事を継続し実施するものであります。4目流域下水道事業負担金、2項企業債償還金、7項予備費を含め、資本的支出としては、前年度予算に比較し4,690万8,000円減の6億7,679万2,000円を予定いたしました。 戻っていただき6ページをご覧ください。 予定キャッシュ・フロー計算書では、資金期末残高は、前年度決算見込みによる期首残高に比較し2,004万1,000円減少し6,432万2,000円となる見込みであります。 次に12・13ページをご覧ください。 予定貸借対照表です。「資産合計」及び「負債資本合計」が、160億5,104万6,000円同額となる見込みとなり、損益としては118万7,000円の当年度純利益を計上する予定となりました。 1ページに戻っていただきたいと思います。予算本文であります。 第1条は、予算の定めです。 第2条は、業務の予定量です。 第3条は、収益的収入及び支出の予定額を定めたものです。下水道事業収益を9億2,912万7,000円と見込み、下水道事業費用として9億6,195万6,000円と算定いたしました。 第4条は、資本的収入及び支出の予定額を定めたものです。収入は6億7,288万3,000円を見込み、2ページ、支出は6億7,679万2,000円と算定いたしました。 第4条資本的収支の補てん説明、第5条企業債、第6条一時借入金、第7条予定支出の各項の経費の金額の流用、第8条議会の議決を経なければ流用することのできない経費、第9条他会計からの補助金については、記載のとおり定めるものであります。 最後に、議案第15号「令和4年度庄内町ガス事業会計予算」について説明いたします。 「実施計画明細書」から説明いたしますので、予算書20ページをご覧ください。 収益的収入1款1項営業収益、1目1節ガス売上は、前年度予算に比較し2億1,912万6,000円増の7億4,723万9,000円を見込みました。原料であるLNG価格の高騰によるもので、収入としては原料調整費としての影響を反映したものです。 2項営業外収益、2目1節国庫補助金4,660万2,000円は、4月から10月使用料までの政府のガス価格激変緩和対策による料金引き下げの原資となる補助金を見込んでおり、先程の1項1目1節ガス売上からは、この分を控除しています。3目長期前受金戻入709万1,000円は、工事負担金等の当年度減価償却分を計上したものです。 ガス事業収益としては、前年度予算に比較し2億6,418万1,000円増の8億2,128万円を見込みました。 22ページをご覧ください。 収益的支出1款1項営業費用、1目製造費5,403万2,000円は、職員にかかる人件費とガス製造施設の維持管理等に要する経費が主なものです。2目1節ガス売上原価5億184万7,000円は、原料ガス購入費用です。収入でも説明したとおりLNG価格が高騰している状況を踏まえ、前年度予算に比較し2億3,812万1,000円増と推計したところです。 24ページから29ページ中段までは、3目供給販売及び一般管理費で、職員にかかる人件費とガス供給施設維持管理等に要する経費を計上しておりますが、25ページ14節使用ガス費135万2,000円は、二酸化炭素の排出量が実質ゼロとなるカーボンニュートラルガスの自家使用分の購入費を含んでおります。 次に、29ページ、2項その他営業費用、1目1節受注工事原価1,782万円、2目1節器具販売原価29万1,000円は、21ページ収益的収入1款1項2目1節受注工事収益、及び2節器具販売収益に連動する経費であります。3項営業外費用545万7,000円、4項特別損失、5項予備費を含め、ガス事業費用としては、前年度予算に比較し2億3,224万8,000円増の7億6,013万8,000円を予定いたしました。 次に、30ページをご覧ください。 資本的収入1款1項1目企業債7,520万円は、本支管入替工事の財源とするために企業債の借り入れを予定したものであります。4項1目工事負担金526万9,000円は、宅地造成工事に伴う負担金を計上したものであります。これに、6項固定資産売却代金、8項投資有価証券を加え、資本的収入としては、前年度予算に比較し1,441万6,000円減の8,047万1,000円を見込みました。 資本的支出1款1項1目施設改良費、1節建物工事費206万8,000円は、地区ガバナー室2件の建て替えを予定したものであります。3節機械装置工事費1,276万5,000円は、2件のガバナー配管工事等を予定したものです。4節導管工事費9,679万6,000円は、経年管更新4件と宅地造成2件、計6件の管路工事と供給管工事を予定したものであります。 2項企業債償還金、7項予備費を含め、資本的支出としては、前年度予算に比較し2億342万2,000円減の1億4,453万9,000円を予定しました。 戻っていただき6ページをご覧ください。 予定キャッシュ・フロー計算書では、資金期末残高は、前年度決算見込みによる期首残高に比較し2,976万6,000円増加し、4億4,148万4,000円となる見込みです。 次に12・13ページをご覧ください。 予定貸借対照表です。「資産合計」及び「負債資本合計」が13億8,365万4,000円同額となる見込みとなり、損益としては、799万5,000円の当年度純利益を計上する予定となりました。 それでは、1ページに戻っていただきたいと思います。予算本文です。 第1条は、予算の定めです。 第2条は、業務の予定量です。 第3条は、収益的収入及び支出の予定額を定めたものです。ガス事業収益は8億2,128万円と見込み、ガス事業費用としては7億6,013万8,000円と算定いたしました。 第4条は、資本的収入及び支出の予定額を定めたものであります。収入は8,047万1,000円を見込み、2ページ、支出は1億4,453万9,000円と算定いたしました。 第4条資本的収支の補てん説明、第5条企業債、第6条一時借入金、第7条予定支出の各項の経費の金額の流用、第8条議会の議決を経なければ流用することのできない経費、第9条たな卸資産購入限度額については、記載のとおりであります。 なお、各事業会計には、これまでの説明で省略いたしました「給与費明細書」等の予算に関する説明書、「会計収支計画表」等のその他附属書類を添付しておりますので、ご参照ください。 以上が、令和5年度企業会計予算案の概要となります。 各事業とも、人口減少に起因する減収や減益傾向と、社会情勢の先行き不透明な状況の中で、将来も持続可能な安定経営に向け、水道事業にあっては、2市1町の水平統合に向けて具体的に検討していること、下水道事業については、ストックマネジメント策定をさらに進めていること、ガス事業については、令和4年度の料金改定により、LNG価格の変動を正確に料金に反映した結果、安定経営に繋がっていることをご理解いただきご審議をお願いしたいというように思います。 ○議長 以上をもって議案第8号「令和5年度庄内町一般会計予算」から議案第15号「令和5年度庄内町ガス事業会計予算」までの予算8案件について、提案理由の説明を終わります。 おはかりします。ただいま上程中の議案第8号「令和5年度庄内町一般会計予算」から議案第15号「令和5年度庄内町ガス事業会計予算」までの予算8案件については昨日の議会運営委員長報告のとおり「予算特別委員会の設置について」を議題とし、議決の上で設置される特別委員会に付託し、審査していただきたいが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) ○議長 異議なしと認めます。 日程第9、発議第1号「予算特別委員会の設置について」を議題とします。 おはかりします。本案については、お手元に配布いたしました「予算特別委員会の設置について」のとおり設置することとしていかがですか。     (「異議なし」の声あり) ○議長 異議なしと認め、本案は、原案のとおり決定いたしました。 なお、委員長選任のための予算特別委員会を庄内町議会委員会条例第10条第1項の規定により本職名で、本日、本会議終了後、議場に招集いたします。 午後1時まで休憩します。             (12時07分 休憩) ○議長 再開します。               (12時59分 再開) ○議長 直ちに休憩に入ります。          (12時59分 休憩) ○議長 再開します。               (13時01分 再開) 日程第10、「一般質問」を議題とします。
    ◆4番(五十嵐啓一議員) 先に通告していた事項について質問いたします。 質問の第1項目は排水ポンプ車の有効活用であります。 平成24年に市街地の浸水被害対策の一環として、約4,000万円で購入した排水ポンプ車の実働状況と今後の有効活用について伺います。 2項目目は危険火災建物の除去についてであります。 昨年11月に発生した火災により、中心市街地の県道、町道が、強風が予測されるたびに通行止めになり、町民の生活や車両の運行に悪影響を与えてきました。また、このまま放置すれば、残骸の飛来により近隣や歩行者に危害を与えることにもなりかねない状況下であります。 その解決のために1点目は行政として所有者に対してどのように対応してきたのか。 2点目は解決まで時間を要するようなら、行政として対応できる方法はないのか。 以上2点についてお伺いをいたします。 ◎町長 それでは五十嵐啓一議員の質問について答弁をさせていただきます。質問は大きく2点でございました。1点目、排水ポンプ車の有効活用についてということでございます。 本町の排水ポンプ車は、平成24年に購入し、建設課で直営管理していましたが、平成25年度から最上川土地改良区と「運用に関する協定」を締結しております。平成25年以降は土地改良区の方に管理・運用を委託して現在に至っている状況でございます。 最近の実働状況については、平成30年度に7日間、令和2年度に2日間となっております。 今後の有効活用ということでございますが、排水に特化した特殊車両であるため、他の用途に転用することもできません。本町での浸水被害が想定されない状況で、他の自治体からの応援要請等があれば貸し出すことは可能かというように考えております。 ただし、配備してからすでに11年目となっております。毎月点検はしているものの、経年劣化による部品の損耗も進んでおり、年間の維持管理費も高額なことから、導入目的である市街地の排水対策が一定済んだという判断になれば今後廃車という方向性も検討していく段階に来ていると考えております。排水ポンプ車については、あくまで非常時に備えたものとして配備してあることを改めてご理解いただければ幸いと思っております。 2点目、危険火災建物の除去についてということで、これについては昨年11月20日に発生した火災に関連して2点質問がございました。行政として所有者に対してどのように対応してきたのかというのが1点目でございます。 昨年11月の火災により全焼となった建物については、強風や積雪などの天候が悪化すると予想された際には、建物の倒壊や部材が飛散して、隣接する道路を通行する際の危険要因となりかねないため、いわゆる「警報が出ると」ということでございます、県道の道路管理者である県では道路法第46条に基づく通行の禁止または制限をしており、隣接する町道の管理者である町も同様の措置を行っているところでございます。 特に行政として所有者に対してということでございますが、町では、建物の所有者に対して、発災直後から連絡を取っております。鎮火後の状況がそのまま続くことは道路管理の上でも、周辺環境にも悪影響を及ぼすおそれがあり、所有者に対して、早期に解体等を行うよう何度も要請を繰り返して行っているところでございます。また、近隣の住民から飛散物の除去等の通報があった際は、所有者に連絡し対応していただいているところでございます。 2番目として解決まで時間を要するようなら行政として対応できる方法はないかということでございます。行政として対応できる方法については、根拠となる法令等に基づき対応を行わなければならないため、相当の時間を要することになろうかと考えております。したがいまして、所有者ご本人から対応いただくように要請、指導をしているところでございます。 一方で、町では令和3年度に所有者または管理者に代わって空き家の除却をする者に補助金を交付する制度を設けております。この善意の第三者の力を借りた解決によって町の中心部の空き家が解体されて今宅地造成ということになっているわけでございますので、このように課題が解決した事例もございます。この制度は単年度限りのものでございましたが、この制度の見直しをしながら、空き家だけでなく、火災、水害、雪害、地震などの災害物件や空き地の工作物の解体、除却を支援する恒久的な制度として検討できるように、現在、担当の方に指示をしているところでございますので、詳細につきましては後程また担当の方から答弁をさせたいというように思います。 以上、1回目の答弁とさせていただきます。 ◎建設課長 それでは町長に補足いたしまして、先程の善意の第三者から支援していただく、力を借りて空き家を除去する制度についての若干のご説明をさせていただきます。この制度につきましては所有者ご本人から依頼なり同意を受けた第三者の方が所有者に代わって当該物件を処分というか除却をする際に町が応援するという制度でございます。前回行った場合には財源が限られていたということと、もう一つ財源の目的も限られていたということもありまして、単年度ということでございましたが、先程町長が答弁したように災害物件等、もしくは工作物等でも恒久的に第三者が行う場合には応援できるという制度を現在当該制度の見直しをしながら進めているところでございます。 これについては先程午前中に提案した令和5年度の当初予算には計上されておりません。したがいまして要綱を定め、その上でしかるべき時期に財源というか予算についてのご相談ということになるかと思いますが、できるだけ早い時期に要綱を確定させて事務というか制度を進めていきたいというように考えているところでございます。現在作業中でございますのでそれについてはご理解をいただきたいと思います。 ◆4番(五十嵐啓一議員) それでは2項目目の方から、危険空き家の火災の建物の除去の方から2回目の質問をしていきたいと思います。先程町長の答弁にありましたように危険を及ぼすようなそういった気象状況があれば今までも通行止めの対応をしてきたと、そういう状況でございます。それでこのまま解決を、今当局も努力をしているとそういった状況でありますが、このまま解決するまで強風が予想された場合、今後もこのような交通規制は実施しなければならないのか、それについてお伺いをいたします。 ◎建設課長 道路管理者である県も含めて町もそうでございますが、現状であれば実施することになろうかと思われます。 ◆4番(五十嵐啓一議員) 町長の話では回答の中に当事者の方とその解決について話し合いを再三行ってきたと、そういった状況でございます。その中で何ヵ月かもう経過しているわけでございますが、状況はほとんど変わっていないわけでございます。当事者の方に町からの要請、改善命令を発したとき、そちらの当事者の方ではどのような対応をしているのか。そうした誠意ある解決に向けて、誠意あるような回答になっているのかお伺いをいたします。 ◎建設課長 町としては当事者の方と連絡がとれる状況にはございます。その上でこれまで対面で6回ほどです。12月、1月、2月と大体3ヵ月2週間に1回程度6回、その間また別に電話での相談というのも数回しているところでございます。その上で一番直近の相談内容についてご紹介いたしますと、協力していただける方を探して相談しているということは伺っております。ご本人も解決に向けた努力をされているというように町では受けとめておりますが、いろいろな諸条件があるようでございますので、それについてご本人からの解決をした上で協力していただける方と協力して現状の解決を図っていただきたいというように現在はお願いしているところでございます。 ◆4番(五十嵐啓一議員) それでは当事者は自分でそこを全部撤去、解体して更地にしてそういった状況にはないと。そのために町でしている善意の第三者から協力を得ながらそういったことを進めていかなければならないとそういった状況にあると、そういった判断でよろしいのでしょうか。 ◎建設課長 議場で、この答弁についてはいろいろなところに発信されることになります。今議員からのご質問に関しては少なくとも個人情報が相当絡むことになりますので、私から当事者の方がどのような状況かということまではお答えを控えさせていただきます。 ◆4番(五十嵐啓一議員) その件については理解をいたしたいと思います。今回、火災が発生してから外壁が道路側に倒れないように足場とネットが設置されているようです。これについては当事者が行ったのか、または町が行ったのか。あれはどちらの方で行ったものですか。 ◎建設課長 現在ある足場のようなもの、ネットが張ってあるものに関しては、あくまでも町では関与しておらず、当事者の方の努力かと認識しているところでございます。 ◆4番(五十嵐啓一議員) 先程町長の答弁の中でも危険空き家の場合は様々な適用の方法があったというような話もありました。今の町の制度の中でも危険な空き家を解体するときに補助金的なものがあったと思うのですが、そういった危険空き家撤去について、そのような方法は考えられないのかどうなのかお伺いいたします。 ◎建設課長 町の現在の危険空き家というか空き家解体の制度に関して申し上げますと、期間というものが要綱で限定されている場合もございますので、そちらについて容易でないというもの、あと状況的に個人の状況で交付要件に値するかどうかという審査もしていかなければいけない場合もございますので、それについてはこちらとしては先程も申し上げたとおり個人情報になりますので答弁については差し控えたいと思います。 ◆4番(五十嵐啓一議員) 危険空き家、本人がなかなかできないという状況の中で、行政代執行する場合も、国内でもだんだん実施例も出てきていると思います。行政代執行の場合は危険な状況を再三の解体・撤去に所有者が応じてもらえない場合、そして近隣や地域に多大な迷惑をかけるような場合は、本人に代わって行政が一時的に立て替えをしながら行政代執行が行えるわけですが、こういった状況の中で、一次避難的に行政が費用を負担して危険状態を回避すると、そのような行政代執行の適用にもこれは適用しないのでしょうか。 ◎建設課長 先程申し上げればよかったのでしょうが、現在の物件と申し上げますと、空き家でないものが火災によって全焼したという物件でございます。空き家の特措法の関係からしますと、空き家であってその利用のない時期が概ね1年以上という規定もございます。町では町の顧問弁護士とも確認したところでございますが、空き家でないものが火災になって即空き家ですよということではないという考え方が、空き家だという考え方をするのは難しいというように指導されたところでございます。空き家の特措法自体がまだ間もないというか、されてから時間が経っていない法律であるということもあり、前例もなかなかないということもあったものですから、それについては即特定空家の認定云々により、先程議員がおっしゃっている行政代執行までいけるかどうかというのは、現状では町の方では難しいというように捉えているところことでございます。 ◆4番(五十嵐啓一議員) 火災後に外壁が道路上に崩れ落ちないように足場とかネットとかそのように防いでいる状況でございます。強風が予測されれば通行止めにしている現状でもあります。ここの場所は役場のすぐ近くで本町の中心部であるわけでございます。やはり本町のイメージダウンにも繋がり、行政の対応もやはり問われかねません。先程当局では様々な方法を考えながら対応していると、そういったお話もお聞きしました。しかし、これから本町を訪れる多くの皆さんの安全や利便性を考えると、やはり既成概念に捕らわれずに叡智を出して早急に解決をしていかなければならない事項だと思います。 先程建設課長の方から様々な方法、要綱の見直しなども含めて対応していると、そういった話もありましたが、ぜひそれらをさらに早めていただいて、早急に解決していただきたいと思いますが、町長いかがですか。 ◎町長 課長の方からもありましたとおり今いろいろ詰めている部分もございますので、そういった意味で現状での部分をすべて答弁できないところもあるわけでございます。まずは昨年の火災以来、特にこの冬、春までにはとか、あるいは一日でも早くという思いではずっと思っておりましたので、現在もいろいろな状況の連絡待ちというようなことも含めて、いろいろな状況がございますので、いち早く皆さんに、早く解体ができるような日を示せるように最大の努力を進めていきたいと思っております。 ◆4番(五十嵐啓一議員) ぜひ今町長からお話ありましたように進めてもらいたいと思います。それでは第1項目の排水ポンプ車の活用についてでございます。先程町長の方から利用状況・回数についてお話をされましたが、私はもっと多かったのかなと思っていたのですが、意外と少ない稼働状況であったと。それで、私はこの排水ポンプ車を購入する際に、この排水ポンプ車の性質上・機能上、購入には反対した経緯がございます。それは短時間のゲリラ豪雨で市街地や町内の一部が冠水したときに排水作業ができるようなものではなく、排水路、西野排水路とか毒蛇排水路とかありますが、排水路の流末で排水機場が能力オーバーに陥ったときにその補助的に稼働することや、大洪水の氾濫により水没した地域から水を汲み上げるために稼働する、これが排水ポンプ車の本来の活動の目的であると私は認識しておりました。 そのような話でもって私は反対した経緯があるのですが、当局はこの排水ポンプ車についてどのように認識しているのか、お伺いしたいと思います。 ◎環境防災課長 議員のおっしゃるとおりで排水機場での使用という目的で購入しております。先程町長が答弁した中に協定ということで申し上げました。この協定書の中にも作業の実施場所として主な作業場所は西野排水機場とするというようなことで書かれております。その他にも状況に応じて他の場所でも柔軟に対応するということはございますが、主としては西野排水機場ということでの作業を目的として導入したということでございます。 ◆4番(五十嵐啓一議員) 集中豪雨とかそういった大きな水害が発生したとき、発生が予想されるときに、排水車をそういった排水機場に持ち込んで行うというのはまず稀です。どんどん水かさが上がっているときに排水ポンプ車を置いて作業するというのは逆に危険すぎて二次災害を起こすといった状況の中にあって、なかなか排水ポンプ車は本来の機能としては適していなかったと私は考えております。 その中で、他の庄内とか県内とかの中で、この排水ポンプ車を一行政で持って購入している行政はあるのかどうなのか。把握していればお知らせをしてください。 ◎環境防災課長 県内全域までは調べておりませんが、庄内の状況については調べさせていただきました。酒田市で1台保有していると。あと排水ポンプ車ではなくて専用の排水ポンプとして鶴岡市では6台導入していると。他に自治体として持っているところはございませんでした。あと行政機関ということで言えば、国土交通省の酒田河川国道事務所の方にも問い合わせをしておりましたが、こちらの方は4台あるということでございます。 ◆4番(五十嵐啓一議員) この排水ポンプ車の性質上どうしても、各行政がこれを購入してこれを活用すると、そのような状況ではないと私はそのような理解をしております。ですから、もっとこれを活用する状況について、庄内町の排水ポンプ車だといったことではなく、もっと広域に活用できるような方法を私は前から町の方にも提言してきましたが、なかなか実現に至っていなかったと。そういった状況にあるのではないかと思います。 ですから、この排水ポンプ車をもっと有効的に活用する。先程町長の話では、もう廃棄も考えなければならないというような話でしたが、4,000万円も出してまだいくらも使っていないんですよ。ですから、これを県とか、例えば国土交通省の東北地方局とか、そういったところに移管するような方法、または庄内全域でもって利用できるような方法、そういったことは考えられないのかどうかをお伺いしたいと思います。 ◎環境防災課長 この点については、現状では考えておりませんでしたが、庄内管内のこういった防災担当のレベルでの話し合いをする場面もございますので、そういったところで情報共有をしていくということは可能かと思います。 ◆4番(五十嵐啓一議員) この排水ポンプ車はこの程度しか利用しないで廃棄されるというのは、本当に私はもったいないし可哀想だと思います。それから、排水ポンプ車のあの大部分は発電機なんです。排水ポンプの電源のためにあの大きい発電機を搭載しているわけです。あの発電機を私は購入のときもかなり調査したのですが、1台125kVAの発電機が付いているんです。それは発電機用の電源であって、それはそのままでは、普通の例えばどこかの建物に使うということはできませんが、それらを改造しながら発電機として、廃棄するようなら発電機として非常災害用の電源車として、これは保有するということは大きな効果があると思います。125kVAだったら今の給食センターとか、そういったところであれば十分稼働できるようになります。災害でもって電気が止まった場合、その排水ポンプ車をもって電源車として活用する方法もあると思います。 その辺は、これから簡単に廃棄を考えるのではなく、そういったことも、一つは広域で利用する方法、もう一つはそれが可能でなかったら電源車として保有していく。あの車はいくらも走っていないわけです。もう何十年も保つわけですので、発電機なども何十年も保つわけですので、排水ポンプ部分だけが劣化がひどいのですから、その辺のことを考えて私は進めていったらいいのではないかと思いますが、いかがですか。 ◎環境防災課長 電源車としての利用というご提案でございますが、これについてはそういったことが可能かというところまで想定しておりませんでしたので、今後は考えさせていただきたいと思いますが、現状としてランニングコスト、これが出動しなくても毎月点検をするとか、そういったところの費用が、予算ベースで出動しなくても100万円、出動した場合は、1回出動した場合でもプラス40万円くらいかかりますから、年間として140万円かかるということになります。電源車としても保有していくということであれば、そのランニングコストはずっと残り続けるということになりますので、その点も踏まえて考えていきたいと思います。 ◆4番(五十嵐啓一議員) 10年前にこの提案があったわけですよ。皆さんでもってそれは決定しました。それは良いのではないかと、これは良いことだということで決定しました。私は反対しましたが。でも、例えばランニングコスト100万円かかる。それでは、4,000万円の投資をして全然使わなかったということは有事がなかったということで、それは良かったということで、私はそういった問題ではないと思います。当時皆さんで決定したこのことをやはり失敗だったということではなくして、何とかこれから広域で使うとか、この間、何年前でしょうか、戸沢村の最上川の堤防のところの反対側の集落は水没したわけです。あのときは国土交通省の排水ポンプ車が何台か来て水汲みをしていたわけです。ああいうところに貸し出しできるとか、そういった活用をして、まずは庄内町のアピールにもなるわけですし、逆にどうしてこんなのを買ったのかと言われるかもしれませんが、やはりそういったことを考えながら、私はこれから有効活用をしていくべきだと、そのように提言いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長 おはかりします。本日の会議はこの程度にとどめ散会いたしたいが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) ○議長 異議なしと認め、本日はこれにて散会いたします。ご苦労さまでした。                          (13時34分 散会)...