栃木市議会 > 2019-12-03 >
12月03日-02号

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  1. 栃木市議会 2019-12-03
    12月03日-02号


    取得元: 栃木市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-31
    令和 元年 12月定例会(第6回)               令和元年第6回栃木市議会定例会議 事 日 程 (第2号)                                令和元年12月3日(火曜日)午前10時開議第 1 開  議第 2 議事日程の報告第 3 一般質問第 4 延会について第 5 次会日程の報告第 6 延  会出席議員(29名)     1番   森   戸   雅   孝       2番   小   平   啓   佑     3番   浅   野   貴   之       4番   川   上       均     5番   大   浦   兼   政       6番   古   沢   ち い 子     7番   大   谷   好   一       8番   坂   東   一   敏     9番   青   木   一   男      10番   茂   呂   健   市    11番   内   海   ま さ かず      12番   小 久 保   か お る    13番   針   谷   育   造      14番   氏   家       晃    15番   入   野   登 志 子      16番   千   葉   正   弘    17番   白   石   幹   男      18番   永   田   武   志    19番   福   富   善   明      20番   広   瀬   義   明    21番   関   口   孫 一 郎      22番   針   谷   正   夫    23番   大 阿 久   岩   人      25番   松   本   喜   一    26番   小   堀   良   江      27番   梅   澤   米   満    28番   福   田   裕   司      29番   中   島   克   訓    30番   天   谷   浩   明欠席議員(なし)                                                   地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   大   川   秀   子    副 市 長   南   斉   好   伸  総 合 政策   小 保 方   昭   洋    総 務 部長   高   崎   尚   之  部   長  危機管理監   福   田   栄   治    財 務 部長   榎   本   佳   和  生 活 環境   橘       唯   弘    保 健 福祉   藤   田   正   人  部   長                    部   長  こども未来   髙   橋   礼   子    産 業 振興   福   原       誠  部   長                    部   長  建 設 部長   國   保   能   克    秘 書 課長   永   島       勝  副 部 長兼   増   山   昌   章    副 部 長兼   名   淵   正   己  総 合 政策                    総 務 課長  課   長  副 部 長兼   大   野   和   久    会計管理者   大   木   多 津 子  行財政改革  推 進 課長  上 下 水道   田   中       修    消 防 長   石   田       栄  局   長  教 育 長   青   木   千 津 子    教育委員会   川   津   浩   章                           事 務 局                           教 育 部長  教育委員会   鵜   飼   信   行    監 査 委員   天   海   俊   充  事 務 局                    事 務 局長  生 涯 学習                    併選挙管理  部   長                    委 員 会                           事 務 局長  農業委員会   田   嶋       亘  事 務 局長                                                   本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   神   永   和   俊    議 事 課長   癸 生 川       亘  副 主 幹   岩   崎   和   隆    主   査   新   村   亜 希 子  主   査   藤   澤   恭   之    主   査   岩   川   成   生 △開議の宣告 ○議長(大阿久岩人君) ただいまの出席議員は29名であります。  ただいまから本日の会議を開きます。                                           (午前10時00分) △議事日程の報告 ○議長(大阿久岩人君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 △一般質問 ○議長(大阿久岩人君) 日程第1、一般質問を行います。  議長の定めた期間内に発言通告があった者は17名であります。発言順序は、お手元に配付の発言通告書に記載のとおりであります。  なお、今定例会における台風第19号関連の一般質問については、効率的かつ効果的な議会運営を行うため、本日とあすの2日間に集中して行うこととし、また発言においては、会派内での意見集約を図った上で、各会派の代表者が実施することといたします。  順次発言を許します。                                                               ◇ 福 田 裕 司 君 ○議長(大阿久岩人君) 28番、福田裕司議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) おはようございます。28番議員、創志会の福田裕司であります。今回の一般質問においては、冒頭議長から発言がありましたように、台風19号の災害に特化した質問を効率的、効果的な議会運営を行う目的に、会派内で意見集約を図った上で、会派の代表者一人が行うとともに、質問の重複をできるだけ避け、要点を絞った内容の一般質問を行い、それ以降は通常の一般質問を行う栃木市議会として初めての形式となります。これを踏まえまして、創志会からは今回3点の要旨について代表して質問いたします。よろしくお願いいたします。  質問の前に、このたびの台風19号による災害によりお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りしますとともに、被災された市民の皆様に心よりお見舞いを申し上げ、質問に入ります。  それでは、既に議長に提出しました通告書に従いまして、ただいまから一般質問を行います。  要旨1点目の栃木市に洪水が二度と起きないまちづくりに向けてを質問いたします。  明細の(1)4年前の関東・東北豪雨災害の検証について質問いたします。4年前の2015年9月、本市では50年に1度と言われた豪雨災害に見舞われ、想定を超えた甚大な災害を経験しました。栃木市では最大時雨量49.5ミリ、日降水量299ミリを観測し、市内の巴波川、赤津川、永野川が氾濫するなど市内各所に大きな爪跡を残しました。この災害において市内全域の2,700棟を超える建物被害を初め崩れた土砂や氾濫水流による多数の道路や河川被害、土砂流入による用排水路や田畑などの農業被害など甚大な被害でした。  そして、この災害から1年、決して忘れることなく教訓としてしっかりと次世代に継承することが本市の防災力の強化につながるものとの思いから、「わたしたちは忘れない!平成27年9月関東・東北豪雨、災害・支援・復旧」と題し、記録集を編集、作成しております。個々の内容については割愛させていただきますが、それぞれの災害項目に対し、課題と対応策が記載されております。  このたびの台風は、4年前と形態は違うものの、災害被害は拡大しており、4年前の対策がどのように生かされたのか検証することが必要であると強く感じるところであります。このたびの台風災害において、4年前の被災の教訓がどう生かされ、反映されたのか、執行部の見解をお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。               〔危機管理監 福田栄治君登壇〕 ◎危機管理監(福田栄治君) 皆様、おはようございます。本日より3日間一般質問よろしくお願いします。  それでは、福田議員のご質問にお答え申し上げます。台風第19号により、河川や道路、各施設におきましても、甚大な被害が発生しましたが、関東・東北豪雨での被災後の対策などにより、被害を小規模に抑えられたものもございます。具体的には、巴波川におきましては、巴波川上流部に5カ所の調整池の設置及び2カ所の農業用ため池の活用により、巴波川の上流部や左岸側への被害を小規模に抑えられたこと、また西前原排水機場の改築により、排水機場が停止することなく稼働し、部屋地区への被害を小規模に抑えられたことなどがございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) 1点再質問させていただきます。  今答弁いただきましたが、ちょっとハード面の対応ということで伺ったわけですけれども、私の記憶ですと、例えば市民からの情報ですとか、逆に市民への情報という部分でも、今回、前回と比べまして進化しているところがあったのかなというふうに私は感じているところなのですが、例えばそういう情報の部分ですとか、避難情報面ですとか、国、県との連携の部分、そういうちょっとソフト面かもしれませんけれども、そんなところの部分で何か変わったというか、変化があったところをお示しいただければと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 議員おっしゃるとおり、確かに施設面、ハード面だけではなく、ソフト面のことも大切かと思います。幾つかあるのですが、この後の質問にもありますので、重複する部分もあるので、それ以外の部分でちょっとご紹介をしたいというふうに思います。  初めに、やはり福田議員もおっしゃった、市としては栃木県知事と市長とのホットライン、こういったことを初めとして、国や県、また関係機関との連携が密にできたというふうに思います。また、情報発信についても、防災スピーカーなども増設をしましたり、さまざまな手法で情報を発信できたというふうに思います。また、情報を発信すると、ホームページへのアクセスが集中されます。そういったことも昨年のホームページの開始により、かなりのその日だけで17万1,000件ほどのアクセスありましたが、そこも対応できたのかなというふうに思っています。  そのほか、やはり一番は、市民の方々がみずからの命はみずから守るといった行動をとっていただいた、これが一番大きいのかなというふうに思っております。地域での自主防災組織または自治会等がさまざまな活動をしていただいております。そういった意味では、地域の防災力、これが高まったものというふうに思っております。  また、学校での防災教育、また先日はアシストネットの方が来て、ぜひこれについて取り組みたいとか、そういったこともあります。そして、一つの例としますと、今年の4月でございますが、日曜日に中央小学校を会場にJCの皆さん、栃木青年会議所の皆様の主催により、親子による防災講座を開催していただきました。その際は平成27年のときの被災地を回って、その後、帰ってきた後でマイタイムラインをつくったといった取り組みもしていただきました。この中で、1つ発表したいと思うのですが、子供の発表の中に「タイムラインをつくって、自分の身の安全を確保する。それと同時に、そうしたらばおじいちゃん、おばあちゃんのところに電話するんだと、そして行くんだ」という発表もありました。このように多世代にわたる防災・減災への取り組み、これが市民一人一人へつながったことが挙げられるかというふうに思います。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) 災害については、往々にして物的対策に注目されがちですけれども、市でも今答弁いただいたように、広いところでご活躍されたのだなということで、いい答弁がいただけたかなと思いました。  続きまして、発言明細の2点目、本市における現時点での被害状況と対応状況について質問いたします。これ以降の質問に対し、最新の被害状況の確認が重要となるため、被害の現況についてお伺いいたします。台風19号関連状況報告については、その都度タイムリーな報告をいただいているとともに、11月臨時会、本議会初日にも市長から住家被害、商工業被害、農業被害、医療機関や福祉施設、公共施設、浄水場、学校施設等の被害、罹災証明書や避難所などに加え、被災者の各種支援に伴う補正予算案などが示されております。執行部におかれましては、被害の全容が見え始め、行政一丸となって日々迅速な対応に尽力されておられますが、行政報告の後、変化のあった事項や特出した事項などの最新情報と現時点での主な対応状況の進捗についてお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 11月臨時会での市長からの行政報告について、12月2日までの変化があったものでありますけれども、住家被害につきましては、被害の程度により、全壊11世帯、大規模半壊83世帯、半壊2,610世帯、一部損壊・準半壊321世帯、一部損壊4,432世帯、床上浸水373世帯の計7,830世帯となっております。  罹災証明につきましては、受け付け6,473件、交付5,979件、被災証明につきましては、受け付け、交付ともに6,540件であり、これまでの調査件数は2万369件となっております。  避難者につきましては、避難所2カ所に22世帯、42人の皆様が避難所生活を強いられている状況であります。避難者の皆様には、一日でも早くもとの生活に戻れるよう、被災者支援総合対策班が状況を把握するためのヒアリングを行い、それぞれに抱えている課題を解決しながら、ご自宅または新しい生活の場で新年を迎えられるよう支援をしております。  災害ごみにつきましては、仮置き場に搬入することが困難な高齢や障がいをお持ちの方には個別に相談を受けるなどして対応しているところであります。また、市内各所に搬出されました災害ごみの回収については、年内の回収、撤去を目標に対応しているところでございます。そして、11月23日より栃木地区と大平地区に被災者支援総合窓口を開設し、補助金等の受け付けや災害全般のご相談をさせていただいております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕
    ◆28番(福田裕司君) はい、わかりました。  続きまして、明細の3点目、栃木市の抜本的「治水対策計画」の策定について質問いたします。2015年の50年に1度の豪雨災害から4年という短い周期で今回災害が発生し、今回の災害は栃木市において以前の災害をしのぐ被災状況となりました。近年、地球規模で異常気象による災害が頻発している状況が続いており、専門家からもその周期はもっと短くなるという報告もあります。これを教訓に栃木市としては今後さらなる防災意識を高め、重点課題と捉え、備えていくことが求められてきます。  今回の台風19号による被害拡大の大きな要因として、永野川、巴波川、三杉川、赤津川などの市内の主要な河川の氾濫に加え、中小河川の越水、溢水、河川破損、河川埋塞などにより、広い範囲に甚大な被害を及ぼしました。永野川では6カ所の決壊、4年前にはなかった三杉川の決壊、越水においては柏倉川、巴波川、逆川、溢水では永野川で3カ所、河川破損では永野川、藤川、出流川など大型河川に限らず、中小河川や用排水路にまで被害が及び、多くの市民の貴重な財産が被害を受け、さらには農作物や農業用施設や工業、商業など各産業への深刻な影響を与えました。河川氾濫による水害被害の怖ろしさを改めて痛感するとともに、再発防止を含めた栃木市としての治水対策を真剣に考え、安心・安全な栃木市、住みたい栃木市を目指さなければなりません。しかしながら、河川管理については、市という一つの自治体では、管理対応に限界があり、これまで以上に国、県との連携強化が必要であり、まさにワンチームとしての取り組みが求められます。そのためには栃木市を水害から守り、二度と洪水を発生させないために、国、県、市との治水に関するプロジェクトの構築が必要であると強く感じます。  また、これに並行して、自然災害に特化した専門知識を有する職員配置などの検討も加え、抜本的な栃木市治水対策計画を策定する必要があると感じます。執行部のご見解をお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 栃木県では、三杉川ではまだでございますけれども、巴波川圏域及び思川圏域の治水に関します整備計画の策定が完了しておりますが、近年の異常気象等に対しまして、計画の見直しの必要性が問われており、改めて検証作業を行っているところでございます。市といたしましては、平成27年及び今回のような甚大な水害が生じたことに対しまして、防災及び減災に向けた計画の構築が必要でありますことから、国及び県と連携を密にしながら、それぞれの役割を踏まえ、治水計画及び整備の検討を進めてまいります。  また、災害に対します専門的な人材につきましては、今回の災害においても国土交通省の緊急災害対策派遣隊(TEC―FORCE)や災害対策現地情報連絡員(リエゾン)の派遣及び栃木県からの災害復旧技術アドバイザーの協力を得るとともに、本市から県河川課に出向させている職員からのいち早い情報の収集など迅速な復旧調査、対応に当たることができましたことから、今後とも国、県の協力、助言等を得ながら対応してまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) ご答弁で何点か再質問をさせていただきます。  まず1点目が、答弁で治水計画や整備の検討を進めるというご答弁がありましたが、当然これから進めるわけですけれども、これからの具体的な構想ですとか、スケジュール等なんかが今後決まってくるのではないかなと思うのですけれども、当然議会としてもその情報の共有化というのを図りたいので、そういう情報が整ってきたら、ぜひ議会にも声をかけて研究会なり、そういうのを進めていただきたいなと思うのですけれども、その点いかがでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) お答え申し上げます。  まず、スケジュール等々のお話もございましたが、まず巴波川圏域につきましては、平成27年の災害を受けまして、実は平成29年8月に1回見直しを行っております。また、思川圏域につきましては、まだ今年なのですが、令和元年9月にまだ作成したばかりでございまして、ただ今回のような災害を受けまして、県としてもやっぱり多少見直しを行う必要があるのではないかというふうに考えているところでございます。もちろん議員様がおっしゃいましたように、今後の議会に対する報告等を踏まえまして、その辺の調整は十二分にやらせていただきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) それと、もう一点再質問させていただきます。  答弁の中で、私の質問で、今後も考えると、もう自然災害に特化した職員の配置なんかもと私要望したのですけれども、そちらについてはとりあえず考えていないというような答弁だったのではないかなと私は認識したのですけれども、今回も国から、国土交通省かな、のほうから来ているTEC―FORCEですか、ですとか、リエゾン、それとあと県からのアドバイザーの協力でそこを有効に活用しながらやっていくというふうに捉えたのですけれども、ひとつそこで、例えば市、その現場でリアルタイムに今の状況をそういう協力してくれる方に依頼したときに、リアルタイムで有効なお答えいただけたのかというところをちょっと確認したいのですけれども、よろしくお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 例えばリアルタイムというお話でございますが、先ほど片仮名で言いましたTEC―FORCE関係でございますけれども、災害が12、13で発生いたしまして、もう15日には国土交通省のほうから派遣をしていただきました。私ども職員のほうも災害箇所の点検等行っておりますが、あわせまして国土交通省のTEC―FORCE関係も、今最近の機械器具としてのドローンを飛ばしていただいて、災害状況を上空から確認していただく資料を提供していただくとか、そういうご協力をしていただいたというものでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) わかりました。  続きまして、要旨2点目の河川対策についての質問に移ります。明細の(1)河川の治水システムの構築について質問いたします。先ほどの要旨1での質問では、市としてこれまで管理できず、県や国に対して要望していた大型河川の治水対策計画を連携強化して、より具現化させるという質問をさせていただきましたが、この質問では、今回の災害で特徴でもありました大型河川の氾濫に限らず、中小河川や用水路などが決壊、越水、溢水して氾濫域が拡大したことによる本市における河川の治水システムの再構築について執行部へ提言したいと思います。  具体的には、4年前の巴波川の氾濫を教訓に新設した5カ所の調整池の許容範囲の検証と見直しの計画や今回越水して多くの住家に浸水を及ぼした柏倉川を初めとした小河川流域への調整池の増設など現状ある本市の河川治水に加え、今回の災害を教訓とした新たな治水システムの構築について伺いたいなというふうに思います。  激甚災害が頻発している現在、またいつ発生してもおかしくない気象状況に備え、本市としての河川治水システムの構築が求められます。執行部のご見解をお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 先ほどのご質問でもお答えいたしましたが、巴波川圏域、思川圏域については検証が必要だということでございます。平成27年の災害におきまして溢水いたしました巴波川につきましては、県において巴波川の浸水被害に係る検討会を設置し、今後の整備方針及び計画の策定を進めており、あわせまして現在巴波川上流に5カ所の調整池の設置及び昨年度から調整機能の整備を進めております2カ所の農業用ため池を活用したことにより、今回の水害を軽減できたものと考えておりますが、さらに県との協議の中で、抜本的な治水対策の取り組みなどの要望とあわせまして調整をさせていただいているところでございます。  また、永野川につきましても、巴波川圏域の中の一つの河川でありますことから、さらに国及び県との連携を深め、水害から市街地部を守るための治水対策について、改良復旧の導入を要望させていただくなど協議調整を進めているところであります。今回の協議の中では、議員ご指摘のとおり、中小河川なども考慮いたしました水量の調整機能を設置することも、防災及び減災に向けた取り組みの一つでありますので、有効な調整池などの設置についても検討いたしたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) そうですね。4年前の水害に対しまして、巴波川上流部の5カ所の調整池というご発言があったと思うのですけれども、実際には浸水被害って多かったけれども、いや、やっぱりこれは効果があったよというようなご答弁だったのではないかなというふうに思います。ぜひ他の中小河川についても早期に水平展開を含め実現させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  続きまして、明細の2点目に移ります。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員、大変申しわけございません。少しこちらから報告がございますので、大変申しわけございません。  先ほど10時18分ごろ地震がありました。震源は茨城県南部、栃木市は震度4ということです。  以上です。お知らせ申し上げます。  福田議員。 ◆28番(福田裕司君) 続いて、明細の2点目に移ります。  定期的な浚渫計画について質問いたします。本市の住居環境は、多数の河川と密接した関係にあり、今回それに伴う浸水被害も甚大でありました。今回の大型河川の氾濫は、永野川の6カ所の決壊や4年前にはなかった三杉川の決壊、そして巴波川、赤津川での越水、溢水などにより広い範囲での浸水被害になりました。要因としては、今回の台風による降雨は、短い時間に広い範囲に大量の雨が降ったことによるもので、想定を超えており、被害拡大につながったと推測されています。自然災害においては、残念ながら被害をゼロに食いとめることは難しいですが、被害を極力少なくする減災は可能です。その減災対応の一つとして、河川の川底をさらう浚渫が効果的であります。しかし、1級河川や大型河川の浚渫については、管理体制が県や国となっているとともに、費用、期間の問題などからこれまで本市が意図する対策には至っていない状況であります。4年間で2回も経験してしまった本市の洪水被害に対し、前段で質問した治水対策計画同様、県、国との連携強化を図ることを強く要望し、あわせまして浚渫の定期的計画を策定しなければならないと考えます。執行部のご見解をお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 本市を流れます永野川、巴波川等の1級河川につきましては、県の管理でありますことから、浚渫や立竹木の撤去等の維持管理について県で実施していただいているところでございます。議員のご指摘のとおり、河川容量の確保の観点から、河床の浚渫は有効な方法の一つと考えられますことから、市といたしましても継続的に浚渫の実施をお願いしているところでございます。今後につきましても定期的に、かつ計画的な浚渫等の維持管理の実施を県に要望してまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) 再質問をさせていただきます。  確認になりますけれども、これまでというか、その4年前から浚渫した実績というのがわかったら、栃木市としての河川で浚渫実績、おわかりになったらご答弁願いたいのですが。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 浚渫につきましては、市民の皆様からも多くのご要望をいただいているところでございます。場所ということでございますが、小さな河川でいいますと、藤岡地域のほうを流れております蓮花川という1級河川がございますが、そこの浚渫等を実施しているというような形でございます。あとは、部分的に巴波川で入れるところを浚渫しているような形でございますが、巴波川につきましては、深く掘ることができませんので、護岸等の関係がございまして、そういうことでなかなかそれが市民の皆様に目に見えて大きな効果を発揮しているかどうかというのは、ちょっと考えさせられるところがあると思います。今後につきましても県といたしましては、その河川の堆積状況を考慮しながら計画的にやっていくということでございますので、その点についてはご理解していただければというふうに思います。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 大川市長。 ◎市長(大川秀子君) 浚渫につきましては、今お答えがありましたけれども、吹上地区の赤津川におきましても、結構広い距離において浚渫をしていただいたところでございます。しかしながら、あれから4年たって、今回も同じところが実は越水したということで、4年たつとまた戻ってしまうのです。ですから、本当は定期的に2年とか、そのくらいでやるのが本当だと思いますが、なかなか財政状況とか見て、あと労力です。そういったことを考えると、果たしてそれが可能かどうかという難しさがあると思いますが、前回あの辺もひどかったので、やってもらったという実績はあります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) ただいま市長の答弁で、やっぱり4年では定期的に長過ぎるのではないかということで、市長自身もご確認しておりますので、私の質問の定期的浚渫ということは、まさにそういうことで、もっと周期を縮めるとか、そういう検討をしていただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、明細(3)水門管理と水位検知機能の強化について質問いたします。このたびの広域での浸水被害に対し課題が見えてきております。1点目は、河川分岐点などによる水量調整用の水門の管理であります。4年前の水害と今回の水害で被災された市民から、水門の開閉に関する発言が出ております。本来開いている水門は閉まっていた。また、その逆で、閉まっていなければいけない水門があいていたなどの管理体制に対する意見であります。  あわせまして、この質問については、平成28年6月の一般質問で、千葉議員からも水門管理についてるる質問されております。従来の水門管理はどのように実施されていたのか。また、安全面を考慮し、水門開閉の自動化について対策はできないのかというのが1点目の質問でございます。  2点目が、市民への安全確保の観点から、注意報、警報等や避難情報などのより迅速な発令対策であります。今回の浸水被害では、大型河川の氾濫にとどまらず、小河川や用水路の溢水が多くの場所で発生しております。対応の一つとして、河川増水時の水位状況をリアルタイムで情報収集できる水位検知機能の強化が必要ではないかと考察します。現在、本市の小河川については、河川の多くに水位計が設置されていない状況であります。市民の安全確保の観点からも、雨量検知、河川水位検知装置の新設、水門管理の自動化の推進は大変効果的であると思いますが、執行部の見解をお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 最初に、水門管理につきましては、現在市で管理しております排水及び取水のための水門、また個人で管理しております農業用の取水水門などがございます。このように水門の管理は、複数の管理者によって実施されておりますことから、今後は各管理者間の連絡系統や水門操作等の確認、点検を行い、増水時の水門開閉が円滑にできるように努めてまいります。  また、水門の自動化につきましては、水門が堤防に併設されておりますことから、堤防の管理者であります県と協議してまいりたいと思います。  次に、水位計などでありますが、本市の河川では現在永野川、思川の2河川にそれぞれ2カ所ずつ、また渡良瀬川、巴波川の2河川にそれぞれ1カ所ずつ設置されております。また、水位計とあわせ、監視カメラも現在永野川に2カ所、渡良瀬川、巴波川の2河川にそれぞれ1カ所ずつ設置されておりまして、今年度も知事及び市町長等で構成する栃木県減災対策協議会において、水位計及び監視カメラの増設に向けた調整が行われているところでございます。いずれにいたしましても、今回の災害でも水位計のデータや監視カメラの映像などから得られました水位上昇などの危険情報を災害対策に有効に活用できましたことから、今後においても取得しました情報を迅速かつ正確に発信することで、市民の皆様の安全確保を図ってまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) 再質問させていただきます。  今の答弁で、市とか県、行政マンの管理と個人管理ということで、複数の方が管理されているよということで理解することができました。やっぱり一番ネックになるのは、恐らく行政が管理しているところというのは、結構一元的に管理できているのではないかなと思うのですが、やっぱり末端までいくと、その情報だとか、ではこのレベルになったら閉めなさい、このレベルになったらあけなさいというのは、やっぱり一元化できないのではないかなという思いが強いのです。ですので、当然これは千葉議員も同じことをおっしゃっていたと思うのですけれども、マニュアルつくったりですとか、そういうのをやっぱり一元管理していかないといけないのかなと。ちょっと私考えていたのは、その自動で開閉できれば、危険な場所に行って、人がその樋門をあけたり、閉めたりする必要もなくなるし、今後のお話になると思うのですけれども、やっぱり自動化を推進することによって、その開閉のタイミングのずれというようなものもなくなっていくのではないかなと予測するところなのです。その辺のご見解お答えいただけたらありがたいなと思うのですけれども。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 自動化につきましては、どこにその自動装置を設置するかとか、そのようなこともございますので、それについてはちょっと水門管理施設が栃木県の堤防等に不随してございますから、県のほうと調整させていただきたいと思います。  その自動化という観点も踏まえまして、あとは先ほど議員さんがおっしゃいました今回の水害でも水門があいていたとか、閉まっていたというそちらの課題が大きいと思いますので、それにつきましては、例えば今後水が多く出る7月、8月期の前に、各管理者が一堂に会して、その連絡調整を踏まえて、そういう確認をさせていただくとか、そういうまずは小さなところでございますけれども、人的確認から、しっかりどこの水門が危険性を持っているかというか、そういう開閉についても確認をさせていただきたいと思いますので、その点で今後はその安全に努めてまいりたいというふうに思ってございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) 何か合っているかどうかわからないですけれども、私が知っている範囲では、その水門の開閉はあくまでも最終的に人間の目で確認して開閉操作をしなければいけないと何か国からの決まりがあるようなのですが、その辺も含めて改善の余地はあると思いますので、よろしくお願いしたいなというふうに思います。  それと、年1回ぐらいそういう点検のための末端までのそういう操作ですか、そういうのも周知活動としてやっていただければありがたいかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。要望です。  続きまして、明細の4点目の質問、浸水想定区域の検証と見直し改定についての質問に移ります。このたびの台風19号の浸水被害で特に目立ったのが中小河川や用水路など市のハザードマップで浸水想定区域に指定されていない地域での浸水でした。ハザードマップは、国、県が管理する洪水予報河川などを対象に、国と県が1,000年に1度の降水量を想定し、降水浸水想定区域図がつくられ、本市においても4年前の浸水実績なども踏まえ、今年4月に改定しております。このたびの洪水被害の特徴として、小河川の氾濫が多く見られ、小河川については、国、県の管理ではないため、マップの対象外であったのも大きな課題だったと捉えます。  先ほどの質問と重複しますが、今後は小河川等に河川監視カメラを設置し、河川増水を早期に発見できる検討も必要になってきます。加えて、ハザードマップは万能ではないということを住民に周知徹底させる取り組みも今後必要であると考えます。これらを含め、今回の多数で見られた浸水被害を検証し、早急な浸水想定区域の見直しと改定が必要であり、あわせまして市民への開示が必要であると考えますが、執行部の見解についてお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 本市が本年3月に作成したハザードマップは、国や県が管理する河川のうち、洪水予報河川や水位周知河川として指定された永野川や巴波川などの6河川の浸水想定区域を1つに集約し作成したものであります。このたびの台風では、洪水予報河川や水位周知河川の対象となっていない三杉川や赤津川、柏倉川、逆川などの県が管理する中小河川において決壊や越水、溢水し、ハザードマップで浸水想定区域となっていないエリアでの浸水被害が発生いたしました。今後は県が浸水想定区域図のない中小河川についても、対象河川を選定した上で、令和2年度内に簡易的な浸水想定区域図を作成することとなりましたので、その見直しがなされましたら、早急に新たなハザードマップの改訂作業を進めてまいります。新たにハザードマップを作成した際には、各世帯へ配布するとともに、本年5月にも開催しましたが、各地域での説明会と同じような説明会を開催し、広く周知に努めてまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) よろしくお願いいたします。  続きまして、要旨3点目の災害復旧に伴う費用と事業見直しについての質問に移ります。明細の1点目として、市の財政状況と国・県補助財源の内訳について質問いたします。今回の台風19号による栃木市の被害は、県内で最大となり、それに伴い、災害復旧のための補正予算は、応急対策事業の専決分として4億1,349万円で、一般会計補正予算として139億5,650万3,000円の合わせまして約143億円を計上しております。改めて被害の大きさを感じるとともに、復旧・復興を願う多くの市民のため、迅速で適正な対応が求められます。復旧・復興はどの事業よりも最優先にしなければなりませんが、並行して今後の健全な市政運営をするためには、栃木市の財政状況も確認していくことも重要になることから、財政面について質問してまいります。  このたびの補正予算においての市財源の内訳と見通しはどのようになるのか。また、この災害では、国、県等から支援を受けられるが、財源の内訳についてお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) ご質問の補正予算における市財源の内訳でありますが、災害廃棄物等処理事業に充てるための衛生債として約11億円、また損壊した道路や河川、農業施設等を復旧するための災害復旧事業債として約43億9,000万円など地方債による借り入れが約56億4,000万円、財政調整基金からの繰入金が約40億9,000万円となっております。なお、地方債による借り入れ約56億4,000万円につきましては、地方交付税措置等がございますので、実質市の負担額は約21億円と見込んでおります。また、国や県からの補助につきましては、災害等廃棄物処理事業等に対する国庫支出金が約19億円、災害救助法に基づく負担金約20億7,000万円を含む県支出金が約27億4,000万円となっております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) 答弁で、国や県からの補助としまして、国庫支出金が約19億円、県支出金が約27億4,000万円ということで理解いたしました。その中で市の財政調整基金、貯金に当たる部分だと思うのですけれども、これが約40億9,000万円、40億9,000万円ということなのですが、こちらについては当然どこからも補助されないものだと思います。ということで、今後その復旧・復興も大変重要なのですけれども、あわせましてこの財政面に関する取り組みの思いというか、財政部長のほうからお聞きしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) ただいま議員のほうからお話がありましたとおり、財政調整基金のほうが今後残高約32億円程度になってしまうと。また、市債の借り入れも行っていくということで、今後非常に厳しい財政運営が見込まれるところでございます。今後ということなのですが、行財政改革しっかりと進めながら、自立した都市として運営できるよう努力してまいりたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) もう一点、再質させていただきます。  このたびの補正予算額143億円というところなのですが、私も含めまして、この後8人の議員がこの災害に対しての質問するわけです。そうすると新たに何か新事業が発生したりとか、そういう懸念もありますし、全容が見えたといっても、まだまだ細かいところがあるのではないかなというのは正直なところで、例えば追加予算ですとか、簡単に言うと、この143億円の補正予算で、今回の災害に対する補正というのは、もう全て大丈夫なのかというところをお聞きしたいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 現時点ででき得る限り最大の努力をしているところではございますが、正直申し上げますと、まだ細かなといいますか、生活道路等の補修に関しては、また今後予算措置をしていかなければならないものもあるというふうに想定しています。  また、ごみの処理に関しても、現在の見込みのままで最終的に済むのかどうか、今後検討しながら対応をしてまいりたいと考えております。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) よろしくお願いいたします。  次に、明細の2点目、災害における各種支援の財源内訳について質問いたします。このたびの災害では、国や県から激甚災害指定、災害救助法、被災者支援法などが適用されております。これらの適用が市の予算にどのように反映されているのか、各区分ごとの財源内訳についてお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 財源の内訳でございますが、まず激甚災害に指定されたことによりまして、農業施設や農地、社会教育施設等の災害復旧事業費のうち、国庫補助の対象となる約4億円に関しましては、国からの補助額が約7,000万円から約2億2,000万円上乗せをされまして、約2億9,000万円となる見込みであります。また、災害救助法が適用されたことによりまして、住宅の応急修理に対する補助や避難所運営費などの費用は県が負担するということになり、約21億7,000万円の費用に対して県から負担金を約20億7,000万円を見込んでおります。なお、被災者生活再建支援法による住宅の補助につきましては、国が直接被災者へ支払うということになりますので、市の歳入歳出はございません。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) 次に、明細の3点目、大型事務事業の見直しについての質問に移ります。  台風19号の本市への被害については、補正予算の額でも明らかなように、とても大きな被害額となり、甚大な損害を与えました。しかしながら、一日も早い市民の生活再建をするとともに、4年間で2度も経験してしまった洪水被害に対し、改良復旧も含め栃木市として真剣に取り組まなければなりません。2度の甚大な被災経験により、今後栃木市として洪水に対する課題と対応が見えてまいりました。これまで質問させていただいた大型中小河川の治水対策、浸水想定区域の明確化のための河川水位検知装置の新設、定期的な河川の浚渫工事など減災をするための復興事業を進めていくことが明確となりました。改良復旧や復興対策には多くの費用と多くの期間が費やされます。しかし、栃木市としては水害対策に特化した対応を今後最優先で進めていかなければなりません。したがいまして、文化芸術館、子供の遊び場、総合支所複合化、給食費無料化、施設の更新など当初の総合計画や大型事務事業の先送りや凍結といった判断が栃木市に求められると感じます。また、これらを実施するに当たり、国、県等からの交付金等の課題も出てまいりますが、執行部の見解をお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) 3点目の大型事業の見直しについてお答えさせていただきます。  復旧・復興の事業を進めるに当たりまして、市といたしましても強いまちづくりを進めるという意味では、多くの今後財源を要することとなります。そのため今後計画しております大型事業を初め既存事業につきましても、事業の進捗状況、優先度、財政状況などを総合的に勘案し、事業費の圧縮や先送りをするなどの検討が必要になってくるものと考えております。なお、大型事業の見直しに当たりましては、それぞれの事業に対する国、県からの交付金等への影響も考えられますことから、事業ごとに精査をしてまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) 市長のご答弁のとおりではないかなというふうに認識しました。  それと、国、県からの交付金の絡みで、どうしてもその期間が限定されてしまうよというのもわかるのですが、例えば今回の激甚災害というのは、これ栃木市から出しているものではなくて、国から出しているものなのですよね。だから、そういう部分に関しても国に訴えていただきたいなと、特例ではないですけれども、これだけ甚大な被害受けたのだから、少し期間延ばしてくれとか、そういう要望も必要ではないかなというふうに私感じるところなので、市長、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) 全くそのとおりでありまして、先日も財務政務官等にもお会いしたり、栃木県選出の国会議員等にもお会いをいたしました。その点で財政的支援をぜひお願いしたいということと、やはり合併推進債に関しても、そんな話もさせていただいて、今度6日に知事と一緒にまた国のほうに要望に行きますけれども、そのときも延長等もお願いをしてくる予定であります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福田議員。               〔28番 福田裕司君登壇〕 ◆28番(福田裕司君) 行政のトップとしてぜひよろしくお願いしたいなというふうに思います。  台風19号の災害に関する創志会からの一般質問は以上になります。全体を通じ総論的な質問になりましたが、この後多くの議員からより掘り下げた質問がたくさん出てくると思いますので、執行部におかれましては、各議員からの質問、提言に対し真摯に取り組んでいただき、栃木市の復興につなげていっていただくことをお願い申し上げまして、私の質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○議長(大阿久岩人君) ここで暫時休憩いたします。                                           (午前11時00分) ○議長(大阿久岩人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                           (午前11時15分)                                                               ◇ 大 谷 好 一 君 ○議長(大阿久岩人君) 一般質問を続けます。  7番、大谷好一議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 7番議員、誠心の大谷好一であります。誠心を代表いたしまして一般質問を行います。議長宛て通告いたしました発言通告に従い順次質問をさせていただきます。  発言要旨1、台風19号による被害と今後の対応について、発言明細(1)被災された皆様への支援状況についてであります。  まず初めに、このたびの台風19号においてお亡くなりになりました方にお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に改めて心からお見舞いを申し上げます。あわせまして、昼夜を問わず、復旧にご尽力の各位に対し心から敬意を表すものであります。本市では10月12日、1日降水量は298ミリに達し、また午後8時に最大1時間降水量34.5ミリを観測いたしました。この影響により、市内中心部を流れる巴波川を初め各地の河川が氾濫し、あふれた水が市内各所に大量に流れ込む事態となりました。これにより市内各地でさまざまな被害が発生しました。決壊、越水による人的被害は1名の方がとうとい命を失われ、2名の重症者を発生させました。また、建物被害は11月12日現在、床上浸水が3,690世帯、床下浸水が3,963世帯、損壊12棟に及ぶという甚大な被害でありました。また、土砂崩れや冠水などによる道路被害が19カ所、11カ所が通行どめとなりました。さらに、農作物被害については、イチゴやニラなど148戸、57.55ヘクタールで約8億1,000万円、パイプハウスなどの農業用施設は18戸、60施設で約5,000万円、農地への土砂流入が11.8ヘクタールにも及ぶと伺っております。  さらに、被災してから1カ月たった11月12日現在の避難者は、西部生きがいセンターに35名の方が、栃木中央小学校に21名の方が、大平公民館に7名の方が、さらに岩舟健康福祉センターに6名の方が、合計69名の方がいまだ避難所生活を余儀なくされておりました。被災住宅者の生活再建等へのご苦労にははかり知れないものがあります。また、崩落土の除去、住宅施設、農地の復旧についてもしかりでありまして、一刻も早い災害見舞金等の支給を初めとする各種支援が必要であります。  そこで、11月末時点での被災事項別支援の内訳、件数、金額の詳細についてお伺いします。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。               〔危機管理監 福田栄治君登壇〕 ◎危機管理監(福田栄治君) 大谷議員の質問にお答え申し上げます。  本年11月末現在の被災者への主な支援策の申請状況については、住居、家財などに対する支援では、生活再建支援制度19件、被災者住宅復旧支援事業費補助金20件、住宅の応急修理507件、家財・家電及び自動車への補助金405件となっております。  次に、崩土等除去・敷地復旧への補助では、農地については2件、その他の土地については38件となっております。  次に、農業に対する支援では、農業用機械、農作物等農業用施設、ハウスの補強等への補助でございますが、申請に至った件数はございません。  次に、被災事業者等復旧支援事業費補助金は10件となっております。  なお、災害見舞金については、12月中旬を予定に対象と思われる方に災害見舞金支給申出書を郵送いたします。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 再質問させていただきます。  被災された皆様にさまざまな支援を実施してまいりましたが、住宅等に被害があった場合、その被害の程度を判定し、証明する罹災証明書が発行されておりますが、申請からその発行までの期間が長過ぎるとのご意見を数多くいただいておりますが、現状をお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 再質問にお答え申し上げます。  今回の災害につきましては、被害を受けた範囲も広く、また被災された方の数もかなり多いといった状況でございました。そのようなことから、まずは被害認定の調査を最優先に対応しまして、その調査が完了いたしました11月9日から罹災証明書の発行を開始したところでございます。また、証明書の発行は郵送で行いました。そのようなことから、発送した数がかなり多かったというようなこともございまして、ご指摘のとおり届くのが遅いといったお叱りを受けることもございました。この点に関しましては、大変申しわけなく感じているところでございますが、職員が全力で取り組んだ結果としてご理解をいただければと思います。  現在の状況といたしましては、証明書の発行を申請された方で既に調査が済んでいる方に関しては、2日から3日程度で、また調査が進んでいない方に関しましては、調査を行いまして、その後1週間程度で発行ができる状況となっているところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) ありがとうございました。  それでは、次の質問に入ります。発言明細(2)指定避難場所の見直しについてであります。防災ハザードマップに記載されている栃木市指定避難場所でありますが、今回の水害においては、河川等の氾濫により、道路は一部において既に冠水し、通行できなくなっており、特に栃木中央小学校や皆川公民館等の避難場所に避難できる状況ではありませんでした。関東・東北豪雨のときも住民の避難経路を検討するとのことでしたが、今後の災害時における避難を円滑にするためにも、今般の経験等を踏まえて、総体的に避難場所を見直すべきではと考えますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 今回の台風での避難場所の開設につきましては、自主避難所以外の避難場所は、河川の水位や地域の状況に応じ開設することとしており、夜間や周辺の道路が冠水している場合などは避難場所へ避難することで被災するおそれも想定されることから、地域の状況を判断した上で開設しております。また、道路が冠水した中での避難所への避難となってしまったことについては、今年度から導入が始まりました警戒レベルごとの避難行動の周知が行き届いていなかったことと推察しております。今後はどのタイミングでどのような避難行動をとる必要があるのかを広報や出前講座、また今後改訂となるハザードマップの中でも周知してまいります。  避難所の見直しにつきましては、市の指定避難場所だけでなく、自治会の皆様と連携し、自治会の公民館などを一時避難場所として活用することや民間施設との災害協定による施設の利用も必要でありますことから、避難場所の開設体制とあわせて今後見直ししてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) よろしくご検討いただきたいと思います。  次に、発言明細(3)指定避難場所の増設についてであります。避難先は近くて、安全かつ収容に余裕がある施設であるべきであります。先ほども申し上げましたが、避難経路が冠水して通行できなくなった場合、旧5町には1カ所の避難場所しか指定されていないと伺っております。そのため、高齢者等の要配慮者が避難しにくかった現状であります。  そこで、これらを踏まえて、旧5町においても指定避難場所を増設するお考えはないのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 今回の台風での避難場所の開設につきましては、台風本体の接近前の午前7時に不安に思われる方を対象に自主避難所として10カ所を開設し、その後、午後2時15分の警戒レベル3、避難準備・高齢者等避難開始の発令により、新たに12カ所を開設し、合わせて22カ所の施設を避難場所として開設いたしました。内訳といたしましては、栃木地域に11カ所、大平地域に4カ所、藤岡地域に3カ所、都賀地域に1カ所、西方地域に2カ所、岩舟地域に1カ所でございます。  避難する場所につきましては、先ほど答弁いたしましたとおり、地域の皆様が時間をかけずに避難できる各自治会の公民館なども一時避難場所として活用できるような対策を実施するとともに、民間施設との災害時の施設利用の協定を締結するなど地域の中で避難できる施設の増設についても検討を進めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 先ほどの質問とも関連しますが、河川の位置等をよく考慮した上で決定していただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。  次に、発言明細(4)避難所環境の整備についてであります。11月12日現在、いまだ69名の方が避難所生活を余儀なくされておりました。避難生活の長期化は、心身に大きな影響を及ぼしかねません。プライバシー確保の観点からも、間仕切りや段ボールベッド、またアレルギー食物対策の非常食、空調設備等の備蓄と避難者の健康管理の現状と今後の対策についてお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 避難所ごとに設備環境は異なりますが、避難者それぞれのプライバシーの確保や日用品の確保、健康状態の管理など対策を実施しているところであります。食事に関しましては、アレルギー対応製品で対応し、低カロリーのお弁当の提供も行っているところであります。健康管理につきましては、避難所開設時から市の保健師を配備し、健康観察を実施するとともに、被災直後には県より災害派遣医療チーム、DMATと申し上げますが、による医療的支援や福祉の専門職で構成される栃木県災害福祉支援チーム、DWATによる福祉に関するニーズの把握や相談対応、避難所の環境整備に関する業務を対応いただいております。今後の避難所環境整備につきましては、医療、保健、福祉分野やボランティア、NPO団体などとの連携に努め、人的、物的資源が迅速に確保できるよう体制の充実に努めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 発言明細(5)災害協定に基づく活動状況についてであります。  栃木市と栃木市建設業協同組合とは、防災及び災害復旧に関し協定を締結しております。これは、災害時における市民生活の安全・安心の確保を迅速ならしめることを目的とした協定であります。  そこで、今回の水害において市民の安心・安全の確保に資するために、10月12日以降において、いつ、どのような協力要請を建設業協同組合宛てに行ったのかをお伺いいたします。なお、要請の内容につきましては、時系列的にお聞かせください。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 栃木市建設業協同組合と結んでおります防災及び災害復旧に関する協定に基づき要請した内容につきましては、台風接近前の10月11日に7カ所の排水用ポンプを設置を要請し、対応していただきました。また、発災後の10月13日からは道路の通行を最優先した倒木、土砂等の撤去、仮置き場でのごみ搬送、運搬作業などをお願いし、10月19日からは路面の応急復旧や土砂、砕石等の撤去、土砂の除去を中心とした側溝清掃等を中心に迅速に対応をしていただいたところであります。11月になりまして、土のう袋の回収や崩落箇所の路面補修、稲わらの除去や側溝の清掃等を中心に対応いただいております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 組合の皆様には市内の側溝の清掃、また被災ごみの搬入等いろいろ大変な思いをしていただいております。本当にありがとうございました。  次に、発言明細(6)応急工事の進捗状況についてであります。このたびの被災により、土砂崩れ、市道路肩の崩落、橋の落下等によりやむを得ず通行どめの処置を施した箇所があります。当該箇所における応急工事につきましては、地域住民の利便性の確保の視点からも急がなければならないものがあります。  そこで、11月末現在における応急工事の進捗状況についてお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 応急工事につきましては、栃木市建設業協同組合の協力のもと、土砂崩れが12カ所、法面崩壊が26カ所、路肩崩れが77カ所、陥没が6カ所、流出土砂の堆積箇所が13カ所、道路の損壊等が90カ所、総計として224カ所を依頼したところでございます。  これらの災害箇所の復旧状況につきましては、落橋による通行どめの箇所を除きまして、速やかな通行の確保のため、道路上の流出土砂や流木、稲わら等の撤去、あわせまして応急的な路面補修を実施し、市民に通行に支障がないよう努めてきたところでございます。現在は道路側溝の清掃のほか、法面や路肩の復旧、また橋りょうに漂着している流木等の除去を実施しているところでございます。今後は一日も早い市民の皆様の安全・安心の確保に向けまして、道路等の公共施設の復旧工事の推進に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 次に、発言明細(7)栃木県との連携についてであります。  各種公共土木事業を推進するに当たっては、栃木県県土整備部及び栃木土木事務所と降雨量情報や各河川の危険水位情報、被災箇所や通行どめの状況、さらには復旧対策についての情報交換等が必要であります。公共土木事業を施行する上で、最低限必要とされる各種情報の共有化を促進しなければ、円滑なる事業推進は不可能であります。  そこで、今回の台風における災害対策あるいは災害復旧事業を進めていく上で、栃木土木事務所とどのような連携が図られたのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 台風等の通過時期につきましては、県及び市による道路、河川等のパトロールの実施を踏まえ、それぞれの被害状況の把握に努めるとともに、市による避難箇所の開設状況など密に連絡調整を実施しております。今回の災害では、落橋など県が管理しております1級河川に伴う被害が甚大でありますことから、災害査定に向けて栃木県災害復旧技術アドバイザーの助言や指導をいただくとともに、災害復旧工事の実施に向けまして情報を共有し、円滑な事業の推進に努めているところでございます。今後も県と連携を図り、早期の復旧事業の完了に向け努力してまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕
    ◆7番(大谷好一君) 次に、発言明細(8)国庫補助による災害復旧工事の見通しについてであります。  市内各所で被災しました道路、河川、橋りょう等の災害復旧工事の中で国から支援を受け、国庫補助事業により、災害復旧工事を行うためには、災害査定が必要とされておりますが、その査定が今月に予定されていると聞き及んでおります。今回災害査定に持ち込もうとしている査定受検箇所と、その概算事業費についてお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 市が申請いたしました災害査定につきましては、査定箇所として10カ所、総額約6億6,000万円を見込んでおります。各査定箇所の内容につきましては、最初に河川関係でございますが、柏倉町地内の柏倉川で2カ所及び岩舟町小野寺地内の羽田川で2カ所の計4カ所でありまして、事業費は約7,800万円であります。  次に、道路関係でありますが、出流町地内の市道1007号線と西方町真名子地内の市道1009号線の2カ所でありまして、事業費は約1億6,500万円であります。  次に、橋りょうでありますが、星野町地内の牛落橋、新井町地内の仲ノ町橋及び前田橋、大平町蔵井地内の諏訪橋の計4橋でありまして、事業費は約4億1,600万円であります。  また、災害査定の見通しにつきましては、国土交通省及び財務省により11月22日から1月下旬にかけまして、栃木県内で計5回の査定が実施される予定でございます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 次に、発言明細(9)市単独による災害復旧工事の見通しについてであります。  国庫補助事業として取り組むことを困難とし、市単独事業として取り組まねばならない災害復旧工事箇所及び概算事業費についてお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 市単独による災害復旧工事につきましては、主に道路の舗装復旧工事でありまして、約70カ所を予定しております。あわせまして、道路に設置してありますガードレール等の附帯構造物や土どめ等のコンクリート構造物等の復旧工事を進めてまいります。事業費につきましては、急ぎ全体額を取りまとめまして、早期に復旧工事に着手できるよう努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 再質問させていただきます。  政府が経済対策で検討している防災・減災施策の中で台風19号などで大きな被害を受けた施設の復旧と強化を同時に進める改良復旧を促進するということですが、今回の復旧工事の中でどこの工事が対象となっているのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 改良復旧というお尋ねでございますが、まず改良復旧を行うに当たりましては、多分今回の災害状況を判断いたしますと、どうしても河川関係が甚大な被害を受けておりますので、栃木県関係の箇所数が多いのではないかというふうに想定されてございます。ただ、改良復旧の進展については、国のほうで最終的にここの部分を改良復旧を行うというような判断が下された上での改良復旧の実施になると思いますので、栃木県としては今回受けた永野川、あとは巴波川関係等があると思うのですけれども、市としては先ほどの福田議員のご質問にお答えいたしましたけれども、まずその改良復旧でお願いしたいという旨は伝えてございます。ただ、どこをやるかについては、まだその国のほうの査定がおりておりませんので、まだ場所についてはなかなか現時点では正確なお答えをできるという状態ではないというような形でございます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) この改良復旧につきましては、被災直後から大川市長におかれましても、原状復旧ではだめだと、また同じことが起こってしまう。ぜひとも今回は改良復旧でいくのだという強い意思が見られたわけでございますが、ほとんど県の事業となってしまうものですが、市としてもっと強く県のほうに要望することはできないでしょうか、再質問いたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 市からの要望という点でございますけれども、これは栃木県知事に市長等もお会いしておりますし、もちろん国への要望活動におきましても、市長ともども私も同行させていただきました。そのような点でぜひ河川の復旧に当たっては、改良復旧等を前提の上で考えていただきたいということはお願いしてまいります。栃木県としてもこれだけの例えば永野川で6カ所の堤防が決壊したというその1河川での堤防の決壊数でいいますと、かなり多いという状況でございますので、それはやはり抜本的な改修に向けて取り組んでいただきたいというふうには思っているところでございます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) ぜひとも市長の熱い思いが通じるようご努力をよろしくお願い申し上げます。  次の質問に入ります。発言明細(10)農地の復旧に向けた対応についてであります。冒頭申し上げましたように、農地への土砂流入が11.8ヘクタールにも及ぶということです。また、土手の崩壊や土砂によって埋まってしまった用排水路等を含む農地の復旧に向けた対応についてお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 今回の台風により被災した農地などの復旧については、まず国の災害復旧事業の要件に該当するものは、国の災害査定を受け、補助事業により復旧工事を実施いたします。なお、災害査定については、11月25日から12月20日まで実施されますが、被災箇所の確認から査定申請まで県と連携しながら、補助要件に該当する箇所は全て申請することで進めております。  なお、現在第2次査定が実施されておりまして、12月2日現在の申請件数は、栃木市全域で85カ所ですが、そのうち農地については栃木地域が30カ所、大平地域が1カ所、都賀地域が3カ所であります。また、この災害復旧事業に該当しない土地改良区内の農地などについては、土地改良区が事業主体となり、市単独土地改良事業の災害復旧工事を実施いただき、その経費を市が補助金により支援をいたします。さらに、土地改良区外の農地の土砂撤去などについては、崩土等除去・敷地復旧補助金により、農地の所有者の方に撤去をしていただいて、その経費の一部を市が支援をいたします。  なお、農地以外の農業用水路、農道などの復旧については、市単独事業により復旧を進めながら、地域の皆様のご協力をいただける小規模な水路、法面等の復旧については、柵板やU字溝などの材料支給を実施いたします。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 再質問させていただきます。  農地の災害復旧で、災害査定を受検し、国庫補助による復旧工事となる箇所数、また被害の多かった皆川地区における復旧工事についてお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 現段階においては、申請したところは災害復旧工事として認められる予定でございますので、箇所数としては85カ所になります。皆川地区につきましては、今、永野川や柏倉川、藤川から土砂が流出しまして農地に土砂が流入したことから、農地が21カ所、農業施設が4カ所の予定です。ただ、審査要件で150メートル以内で発生している箇所については、1つにまとめて1カ所として申請できますので、小さな被災箇所を1つにまとめながら、できる限り申請しまして、補助事業として取り組んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 再質問させていただきます。  今、農家の方が本当に困っているのは、特に皆川地区、柏倉地区なのですが、小さな田んぼが多いのです。その小さな田んぼの土手がみんな崩れてしまっている。この復旧をするには、どのような手法を用いたらいいのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 手法としましては、事業所のほうにやっていただきまして、その補助金として歩道等の復旧補助金ということでやっていくというのが基本でございますが、小規模なものも1カ所に先ほど申し上げましたように、150メートル以内で何カ所かまとめている場合には災害復旧補助事業として認められますので、そのような対応をしていきたいと思っています。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 大変お忙しいところ申しわけないのですが、よく現地を確認していただいて、少しでも国庫補助を利用して復旧ができますようよろしくお願い申し上げます。  発言明細(11)今後の栃木土木事務所への陳情についてであります。栃木土木事務所管理の1級河川である巴波川を初めとする赤津川や永野川、そして皆川地区を流れる藤川や柏倉川など市内には13の河川が流れておりますが、どの川を見ても土砂が堆積し、草が生い茂り、水が流れるための川ではない状況であります。今までにも巴波川や永野川等の河床の浚渫を強く要望してまいりましたが、大規模な工事にはなりませんでした。今後も今回のような台風やゲリラ豪雨がいつやってくるかわかりません。「災害は忘れたころにやってくる」との言葉はもはや通用しないと言っても過言ではありません。河川の氾濫する可能性を少しでも取り除くためにも各河川の河床の浚渫や除草等の管理の強化が図られるべきであると考えます。そのためには県当局における河川管理事業費が大幅に増額されることが望ましいのだと考えます。いつもきれいで、水の流れやすい河川環境の整備が図られるためにも、県当局に対し河川管理事業の充実・強化について陳情すべきであると考えますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) 私も議員のご指摘のとおり、河川の氾濫を軽減させる取り組みといたしまして、河床の浚渫等が有効な方法の一つと考えておりますことから、これまでも1級河川の管理者であります栃木県に対しまして、土砂の撤去、そして河川に生えている竹や木、そういった除去など河川断面の確保のための適正な管理をお願いをしてきたところであります。今回平成27年の災害を上回る甚大な浸水被害が発生したことにより、市民の皆様がご不安を増しておりますので、さらに安全・安心な河川整備対策について引き続き栃木県に強く要望をしてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 大谷議員。               〔7番 大谷好一君登壇〕 ◆7番(大谷好一君) 栃木市にも県議が何名かいらっしゃいます。県議に目いっぱい働いていただいて、栃木市が少しでもよくなるよう市長みずから先頭に立って頑張っていただきたいと思います。  最後に、被災されました多くの市民の皆様が一日でも早くもとの生活に戻れますよう全市が一丸となって復旧・復興を最優先課題とし、全力を挙げて取り組んでいただきますようお願い申し上げまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大阿久岩人君) ここで暫時休憩いたします。                                           (午前11時52分) ○議長(大阿久岩人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                           (午後 1時00分)                                                               ◇ 氏 家   晃 君 ○議長(大阿久岩人君) 一般質問を続けます。  14番、氏家晃議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 議席番号14番、栃木未来の氏家晃でございます。会派を代表いたしまして、台風19号による大雨災害に関する質問を行ってまいります。  質問に先立ちまして、今回の大雨災害によりとうとい命を失われた方のご冥福をお祈り申し上げます。また、多くの被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。  さて、私の今回の一般質問は、台風19号による大雨被害とその対応についてであります。議会運営委員会の決定に基づきまして、この問題に焦点を絞って質問をさせていただきます。詳細に12項目にわたる発言通告を行っております。執行部の明快な答弁をよろしくお願い申し上げます。  数十年に1度の大雨災害と言われた関東・東北豪雨からわずか4年後に今回の台風19号による大雨災害が発生いたしました。もはやこのような大雨災害はいつ起こってもおかしくないと考えるべきであります。  さて、今回の大雨災害を引き起こした台風19号は、10月12日に関東地方に上陸をいたしました。台風発生から上陸する数日前から大型で猛烈な勢力の台風として気象庁のほうからも厳重な警戒が呼びかけられていたのはご案内のとおりでございます。関東地方に接近する前から強い雨が広範囲で降り続き、長時間の大雨となり、10月12日の本市の降水量は298ミリとありました。時間も限られておりますので、早速質問に入ります。  そこで、まず(1)本市のとりました危機管理体制・災害対策体制についてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。               〔危機管理監 福田栄治君登壇〕 ◎危機管理監(福田栄治君) 氏家議員のご質問にお答え申し上げます。  台風が市に接近する3日前と前日に副市長を委員長とする危機管理対策会議を開催し、各班の配備体制の確認や自主避難所の開設等の協議を行いました。当日の10月12日は、6時30分に副市長を本部長とする災害警戒本部体制をしき、7時に10カ所の自主避難所を開設しました。また、9時30分には第1回災害警戒本部会議を開催し、状況報告及び今後の対応の確認を行いました。その後、13時44分に大雨警報、土砂災害及び洪水警報が発令されたことを受け、14時15分に災害警戒本部体制から、市長を本部長とする栃木市災害対策本部を立ち上げ、巴波川、永野川沿い及び土砂災害警戒区域の世帯に対しまして、避難準備・高齢者等避難開始を発令しました。17時には第1回災害対策本部会議を行い、状況報告及び今後の対応についての協議を行いました。その後、各河川の水位の状況等に応じて避難勧告等の避難情報を発令し、開設済みの10カ所の避難所のほかに12カ所の避難所を開設しました。また、人命救助のため、23時06分、市長から知事へ自衛隊の災害派遣を要請し、避難者の移送、安否確認などに当たっていただきました。  発災後の13日の13時30分に第2回災害対策本部会議を開催し、状況の確認及び災害ごみ仮置き場や災害ボランティアセンター設置などを協議し、その後については状況調査及び復旧対応を優先するため、本部会議は一時休止し、必要に応じて連絡調整会議を開催するとして、現在までに8回の連絡調整会議を行っております。  以上であります。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 今回の台風が接近する前、3日前と前日に会議のほうを行ったということで、10月9日と10月11日かと思うのですが、台風が接近する前に、台風の大雨が栃木市に降り注ぐ前に、そういった会議が行われたということは、その後の災害対策がスムーズにいくようになったというふうに私は理解いたしますが、これは4年前の関東・東北豪雨、そういったものの対応の反省ですとか、そういったものを踏まえて行われたものなのかお伺いをいたします。再質問です。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 恐らく平成27年の当時のことは、私もちょっと存じ上げていませんが、そのときの経験を踏まえて、早目の行動、対策というものが必要であろうといったことからだというふうに思っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 台風接近前の2回の会議、それから何度も会議のほうを重ねて、また市長のほうから知事を通じての自衛隊の派遣の要請と、これだけの大きな災害でございますので、本当に災害対策の体制がしっかりしていないと大変なわけでございますが、今回の大雨災害に対しましては、十分な体制がとられていたと私自身は思っております。  それでは、次の明細に入ります。(2)になりますが、今回の大雨による住宅浸水被害の状況についてお伺いをいたします。また、これまで行ってきた対応、そして今後の対応についてお伺いをいたします。また、罹災証明の申請受け付け状況、発行状況についてもお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 住家被害調査と罹災証明の発行の状況につきましては、市長からの行政報告と本日、福田議員へのお答えしたとおりでございますので、省略させていただきます。  まず、浸水等の被害に遭われたお宅への対応につきましては、市内各所に搬出されました災害ごみの回収、浸水されたお宅への消毒をできる限りの職員や業者を動員して対応しており、作業も継続中であります。ごみの回収には1日当たり最大で約100人の職員を動員し、これまでの市職員の延べ人数は、12月2日現在4,396人、自衛隊や県内外の自治体からも延べ841人と、多くの職員の協力を得ながら全庁的に対応してまいりました。被害調査には1日当たり最大で約100人の職員を動員し、県内外の自治体職員と合わせて130人体制で第1次調査に対応しました。これまでの市職員の延べ人数は、12月2日現在2,249人、県内外の自治体からは延べ799人の職員の協力を得て対応してまいりました。また、住宅からの汚泥や災害ごみの排出については延べ8,084人の多くのボランティアの皆様のご支援、ご協力をいただいております。  以上であります。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 概略のほうを把握させていただきました。1つ再質問をさせていただきます。  罹災証明、被災証明の、被災証明のほうは全部出ているかと思うのですが、罹災証明の申請の今の状況を、大分ペースが落ちてきているかと思うのですが、1日当たり何件で、いつごろ終わるのかとなかなかわからないかと思うのですが、現在の罹災証明の申請状況につきましてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 罹災証明につきましては、まず11月8日までに申請を受け付けたものに関しましては、9日以降発送を完了をいたしております。その後、土、日挟みまして、11月11日以降は随時受け付けているという状況でございます。件数的には、受け付けの件数が11月13日、全体の発送を終えて、その後やはり申請の数が増えまして、1日当たり725件であったり、その次の日、14日については593件、11月15日については608件という申請がなされたところです。その後は大分落ちつきまして、1日当たりの件数は数十件という形で推移をしております。現在受け付けた数が全体で6,473件に対し、交付済みのものが5,979件といった状況でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 罹災証明の申請のほうは大分落ちついてきているというところで、一安心をしているところでございます。  もう一つ再質問なのですが、調査件数が12月1日現在の被害と報告で2万369件で、罹災証明、被災証明の、被災証明のほうはこれは調査要らないかと思うのですが、罹災証明の受け付けが6,473件ですか、この乖離というのは、調査をしても証明を発行するに至らなかったということが原因なのかどうか、ご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) おっしゃるとおりでございまして、今回被害の範囲、数が非常に多いというようなこともあって、被害が出たであろう地域をローラーと申し上げまして、全ての建物を回ると、その中で被害が起きただろうと思った地域であっても、例えば宅地の宅盤が周りよりも高くなっていて、被害が発生していない、あるいは周囲の住宅が浸水しても、基礎に換気口という穴がなくて、床下にも水が入らないと、そういった家もたくさんございまして、結果として被害なしという建物もかなりございました。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) それでは、次の質問に入ります。  (3)今回の大雨による道路被害の状況につきましてお伺いをいたします。また、これまでに行ってまいりました対応及び今後の対応につきましてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 大谷議員のご質問に一部お答えいたしましたが、今回の道路被害につきましては、土砂崩れや法面の崩落による道路上への土砂の流出や道路の冠水による路面の損壊及び路肩の流失等でございます。これまでに応急の対応といたしまして、栃木市建設業協同組合の協力や自衛隊の支援をいただきながら、土砂の撤去や損壊した路面の砕石による復旧を実施いたしまして、通行の確保を図ったところでございます。今後につきましては、早期に復旧工事に着手いたし、市民の皆様が安全・安心に通行できますよう努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) ぜひともよろしくお願いをいたします。  次の質問に入ります。(4)今回の大雨による河川被害、また橋りょう被害の状況につきましてお伺いいたします。また、これまでに行ってきた対応、そして今後の対応につきましてもお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 今回の河川、橋りょうの被害につきましては、河川につきましては、県管理の1級河川におきまして、堤防の決壊や護岸の洗掘及び河道の埋塞等が発生したところでありまして、橋りょうについても1級河川に係る4橋が落橋したところでございます。現在、被災箇所につきまして、国の補助金の導入に向け災害査定の受検の準備を進めるところでありまして、国の査定終了後、早期に復旧工事に着手できるよう努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 今ご答弁いただいたのですが、河川の被害につきまして、私の地元の逆川の被害なのですが、この報告、毎日の被害等報告によると、逆川関連につきましては、逆川橋上流の左岸1カ所、あと埋塞が真名子地区ですか、ということになっているのですが、逆川橋の上流にある白山前橋のやっぱり左岸、土のうを積んだ土建屋の社長と一緒に見たのですけれども、20メートルは土の堤防なので、なくなっているという状況で、かなりの田畑が水につかったという状況があって、逆川橋の下流50メートルぐらいのところからも右岸に水が越水をしております。そこは全て県土木から3カ所土のうを積むようにと地元の業者に連絡があったということで、その3カ所の地主の方等を教えていただきたいということで、私も一緒に行ったわけなのですが、なぜそれがこの被害等報告のほうに載ってこないのかが不思議なのですが、これ土木のほうからの情報提供なのかもしれないですが、間違いなく被害のほうは出ている、またそれも把握なさっているかと思うのですが、ご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 議員のおっしゃられましたのは、多分被害調査報告の関係だと思いますけれども、各河川につきましては、逆川に限らず、県のほうで全体を把握させていただいているという形でございます。その情報が議員の皆様に正確にお伝えできなかったということは反省する点があるかと思います。例えば今ご指摘のありました逆川関係につきましては、県のほうではもう全体を把握してございまして、各地区におけるもう応急対策には入っていると思います。本復旧につきましては、河川関係なので、最終的にちょっとお時間をいただくようになると思いますけれども、そういう点では市民の皆様のほうに安全を害することがないように県のほうは対応してございますので、その点はご理解いただきたいというふうに思います。今回の調査報告が正確にお伝えられなかったことについては、反省いたしております。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 今、部長のほうから答弁ありましたように、もう既に応急対策のほうは県土木のほうから指示のほう出ておりまして、速やかに対策のほうをとられております。この被害報告のほうに出ていなかったものですから、その辺の情報の共有といいますのが、県と市のほうでできていなかったらちょっと問題かなと思ったのですが、十分理解をいたしました。  それでは、次の質問に入ります。(5)今回の大雨による土砂崩れ被害の状況につきましてお伺いをいたします。また、これまでに行ってまいりました対応、そして今後の対応につきましてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 現在把握できている土砂崩れなどによる被害は、栃木地域12カ所、都賀地域2カ所、西方地域3カ所、岩舟地域2カ所の計19カ所であり、また住家への被害につきましては12棟となっております。  土砂崩れによる被害への対応については、栃木市建設業協同組合に依頼しており、土砂の撤去や路面等の復旧を進めております。林道における土砂崩れの対応については、通行どめなどにより、安全を確保し、県南環境森林事務所と応急復旧に向けた調整を現在進めておるところでございます。  また、河川の氾濫による住宅地への土砂流入等の被害が多数出ており、みずからが実施した土砂の撤去等に対し補助金を交付し、その災害復旧を支援してまいります。  なお、土砂崩れにより住家に被害があった方に対しては、戸別訪問し、支援策の案内や今後の再建方法などについて相談をしながら、一日も早い復旧に向かうよう継続的に取り組んでまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 私の地元のことになってしまってあれなのですけれども、地元大柿の野上地区で土砂崩れによって1軒のお宅が全壊と、もう一軒のお宅はちょうど庭に土砂が流入しまして、家のほうは大丈夫だったのですが、そういった被害もございました。今後の対応のほうをどうぞよろしくお願いを申し上げます。  それでは、次に入ります。(6)今回の大雨による災害ごみの量についてまずお伺いをいたします。そして、現在の回収状況と処理状況につきましてお伺いをいたします。また、これまでに行ってきた対応及び今後の対応につきましてもお伺いをいたします。  災害から大分日数のほうもたちまして、道路に置いてあるごみ等はほぼなくなってまいりましたが、仮置き場にはいまだ災害ごみが山積している状況でございます。回収完了までどの程度の期間を要すると見込んでおられるのかお伺いをいたします。そして、全ての災害ごみの処理完了までには相当の期間を要するものと考えますが、当局の見込みにつきましてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 災害ごみの量につきましては、環境省の推計方法に基づき算出しておりますが、今般被災されました家屋の被害調査が進み、新たに家屋の半壊などの判定がなされたことに伴いまして、災害ごみの発生推計量を2万1,500トンから6万9,430トンに見直しを行ったところでございます。また、今回の災害も4年前の豪雨災害と同様に、被災された方が災害ごみを市が設置しました仮置き場に持っていくのではなく、お近くの広場等に搬出をされました。そのため、まちなかに災害ごみがあふれた状況となったわけでございますが、これらの回収につきましては、今回自衛隊、神戸市、近隣自治体、民間企業、ボランティアなど多くの方々にご協力をいただき、大変感謝しているところでございますが、そういったご支援があったため、議員もおっしゃっておりましたが、ほぼ現況は市内にそういったごみはなくなった状況でございます。  さらには、市民の皆様方にこの12月以降は近所に出さずに、災害ごみが出た場合は延長して開設しております市の仮置き場のほうにお持ちいただくようお願いしておりますので、今後はそういったまちなかの道路脇のごみは出ないものというふうに認識しております。  そういった中で、市のほうで実施しております回収の状況でございますが、先ほど申し上げましたように、12月以降は市が設置した仮置き場のほうにお出しするようにお願いしているわけでございますが、とはいえ、高齢や障がい等により、仮置き場にお持ちいただけない方もいらっしゃるわけでございますので、そういった方々からご相談をいただく、具体的には予約をいただくような形ですが、ご相談をいただき、職員が出向いて戸別に回収しているという状況になってございます。これら回収の状況も今年中に、年内に終了するよう目指してまいりたいと考えております。  次に、先ほどまちなかから回収したり、仮置き場に持ち込まれた災害ごみの処分の状況でございますが、とちぎクリーンプラザで約4,000トン、他の施設で約2,000トンの合計6,000トンの災害ごみを処理いたしました。残りの災害ごみにつきましては、とちぎクリーンプラザでの処理を優先いたしますが、能力に限界があることや処理困難な廃棄物もあるため、他市町や中間処理業者に依頼をしながら、できるだけ早期の処理完了を目指してまいります。  なお、県及び壬生町からの派遣職員2名を含め、災害廃棄物対策特別チームを設置いたしまして、災害廃棄物処理に係る国、県等関係機関や廃棄物処理事業者、関係者との調整を行いながら災害廃棄物の迅速、円滑かつ適正な処理を推進しているところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 1つなのですが、災害ごみの処理完了までにどのくらいの期間を要するものかという質問はあったのですが、それについてのご答弁がなかったかなと。仮置き場とか、それがきれいになるのが年内終了ということで、全部で6万1,630トンあると見込まれる災害ごみを今クリーンセンターで6,000トン処理したと、残りもクリーンセンターを中心に他市町にお願いしながら処理を進めていくということなのですが、それが全部完了するのが、全ての災害ごみの処理完了までにどれくらいの期間を要するものかというのが通告であったかと思うのですが、お願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) お答え申し上げます。  まちなかのごみ回収は今年中、それと仮置き場等にあるごみの処理については、本来ですといついつまでとお答えしたいのですが、なかなか難しいので、早期にというふうにお答えをさせていただいたわけなのですが、実際の話、処理できるものは、早いものは年内に処理できますし、ただ処理困難物というものがございまして、なかなか処理をしていただく先が見つからないような状況もありますので、県のほうは災害発生から1年以内にというようなお話もございますが、もちろんその1年以内には当然努力しますが、できるだけ早く年度を越えてしまうものもありますが、できるだけ早く処理したいというのが今の段階での答弁になります。済みません。いついつまでとはっきり言えないのは申しわけないですけれども、よろしくお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 確かに栃木市自前だけで処理できるものには限りがありますので、先ほど部長の答弁ありましたように、いついつまでというのはなかなか言えないのかなと思うのですが、できるだけ県ですとか、他市町との連携をとりながら、当然クリーンセンターだけのキャパでは日常のごみの焼却等もございますので、相当の期間がかかるのは当然でございますので、一日も早く処理が完了するようにご努力をいただきたいというように思っております。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に入ります。(7)復旧・復興に向けて多くのボランティアの皆様方が活動をしてくれております。本当にありがたいことであると感謝をいたしております。本日の下野新聞にも載っておりましたが、ボランティアの方々の活動、またそういったものもきょうの新聞等でも皆様方ごらんになったかと思いますが、そこでボランティアセンターの受け入れ状況及び活動状況につきましてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  藤田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(藤田正人君) 災害ボランティアセンターにつきましては、10月14日に栃木市社会福祉協議会、栃木青年会議所、NPO法人ハイジ及び栃木市の4者により、栃木市民会館内に開設し、10月15日からボランティアを受け入れて活動を開始しております。ボランティアの受け入れに当たりましては、災害ボランティアセンター発行の募集チラシ、市発行の災害支援のお知らせ、ホームページへの掲載などにより、市内はもとより、市外、県外の方にも広く募集を行っているところでございます。  ボランティアの受け入れ状況につきましては、12月2日現在、延べ8,084人のボランティアの方が活動されており、その主な活動は、被災住宅の床清掃、床板外し、泥出し、畳の撤去、災害ごみの回収など多岐にわたっております。また、被災者からの派遣依頼件数は745件、そのうち約96%に当たる716件が作業完了となっており、作業未了の29件につきましても、作業継続中のケースがほとんどでございます。  なお、災害ボランティアセンターでは、11月上旬から被災地域に入りまして、戸別訪問による新規ニーズの調査を開始し、ひとり暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯などボランティアを必要としている世帯の掘り起こし活動を行い、被災された方が一日も早く生活の再建ができるよう努めているところでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) ただいま答弁ありました藤田部長の後段の部分なのですが、戸別訪問をして、新規ニーズ、隠れたニーズというのが必ずあると思いますので、それの掘り起こしを今していただいているということですので、安心をしておりますが、なかなか高齢者の方、また体の不自由な方なんかで、また遠慮がちな方なんかはなかなかボランティアの派遣要請しない方なんかもいらっしゃいますので、そういった潜在的なニーズの掘り起こしに今後とも努めていただければと思います。  それでは、続きまして、明細の(8)番、ハザードマップの見直しにつきましてご質問いたします。今回の大雨では、ハザードマップの浸水想定区域や土砂災害警戒区域以外の箇所でも浸水や土砂崩れが起こっております。浸水につきましては、中小河川は浸水想定区域に入っていないということなので、そういったところも原因の一つかなとは考えますが、今回の大雨災害を踏まえてハザードマップの見直し、特に浸水想定区域の見直しが必要であると考えておりますが、当局の見解をお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 福田議員のご質問でも回答いたしましたが、浸水につきましては、県が浸水想定区域の設定対象を中小河川に拡大する方向で検討することになりましたので、その見直しがなされましたら、新たに指定された土砂災害警戒区域も含めて早急に新たなハザードマップの改訂作業を進めてまいります。新たにハザードマップを改訂する際には、今回の浸水実績も掲載するとともに、市民の皆様にわかりやすいハザードマップづくりを目指してまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 福田議員の答弁にも当然あったわけなのですが、県のほうでは見直しをする。それに伴って市のほうでも見直しをするということで理解をしたわけなのですが、もしその県のほうの見直しで今回ハザードマップには想定区域として上がっていない河川が全て盛り込まれなかった場合、4年前にも浸水している、今回も浸水している、そういったところも漏れてくる可能性があるわけなのですが、そういったところを県のほうで漏れた場合には、この2回の水害等を踏まえて市のほうで追加して想定区域とするようなお考えはあるのかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 先ほどもお答えしたのですけれども、市では浸水実績について、今回のハザードマップもそうでしたけれども、浸水された地域を掲載しております。今回のもし中小河川が県のほうで設定対象としなかったところについては、ハザードマップとしてはそこには載せることはちょっと難しいのかなというふうに思っていますが、先ほど申し上げたように、浸水実績については別に載せていきたいというふうに思いますので、そんな方向で検討をしているところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) では、ハザードマップには浸水想定区域として載らないことになるが、浸水実績があったところということで載ってくると。わかりました。ハザードマップ、市民の方は皆さんごらんになるかと思うのですが、洪水浸水想定区域図には、小河川等の氾濫や雨水が吐け切らずに起こる云々、要するに小河川等の氾濫は含まれていないというふうに注意書きとして書いてあるわけなのですが、一般の市民の方々は浸水想定区域になっていないではないかと、例えば逆川なのですけれども、そういうことで私のところにも何件かそういったご意見がありましたので、ご説明はしたのですが、市民の皆様方がやっぱり見て、自分のところは危険なのだなという認識ができるようなハザードマップをつくっていただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。  続きまして、明細の(9)番、復旧支援への国・県への働きかけについてでございます。今回の大雨災害によりまして、本市は甚大な被害を受けました。災害ごみの処理、河川の改修等本市単独の取り組みでは復旧・復興は困難な点も多くあると考えます。復旧支援への国、県への働きかけが必要であると考えております。当局の見解をお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 国に対しましては、災害発生後間もない10月16日には、取り急ぎ早期の激甚災害指定に関する要望書を地元選出の衆議院議員に提出するとともに、10月21日の防災担当大臣の現地調査の際にも直接要望を伝えさせていただきました。被害の全容がおおむね固まりました11月20日には、市議会議長とともに、地元選出等の国会議員や財務省政務官及び国土交通副大臣に対しまして、復旧・復興に向けた支援の要望書を提出してまいりました。また、県に対しましても、10月17日に県知事に対し、災害復旧支援の要望を行ったほか、災害ごみの処理について、県市長会を通じて要望を行うとともに、10月25日には佐野市長との連名により要望書を提出してまいりました。さらに復旧・復興に向けた支援の要望書につきましても、近日中の提出を予定しております。今後におきましても、12月6日には県知事とともに総務大臣に地方交付税確保の要望を行うほか、1月に各省庁への復旧・復興支援の要望活動を予定しているほか、国、県の支援が必要な事案が生じた際には、速やかに国、県への働きかけを行ってまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 災害発生後、国、県に対しまして積極的に働きかけているという状況が理解をできました。今後とも国県の支援、補助というのは必要になってくると考えておりますので、今後とも継続的な働きかけをよろしくお願いをいたします。これは、要望でございます。  続きまして、明細の(10)被災者の生活再建への取り組みについてでございます。大雨災害から2カ月近くがたとうとしている現在でも、いまだ避難所生活を余儀なくされている被災者の方々がいるなど被災者のご苦労は相当なものであると考えます。一日も早くもとの生活に戻れるよう生活再建への取り組みを進めるべきであると考えますが、当局の見解をお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 災害対策本部の各班から選出した7名で構成する被災者支援総合対策班、これを11月12日に設置しました。この班の目的、目標は、避難所での被災者が一日でも早くもとの生活に戻れるよう被災者に寄り添った支援をしていく特命班として発足したものであります。  まずは、支援対象者の把握をするため、ヒアリングを行いました。現在それぞれに抱えている課題を解決しながら、新しい生活の場で新年を迎えられるよう目標を持った支援をしております。被災者総合支援班が発足した当初の避難所4カ所、67人35世帯からすると、きょう現在でございますが、避難所は2カ所の閉鎖、25人13世帯の減となっております。現在西部生きがいセンターに33人17世帯、中央小に9人の5世帯、なお中央小学校では、最初は体育館でございましたが、現在は校舎の2階の会議室に避難所を移動することができました。子供たちには大変不自由な思いをさせたかと思いますが、12月2日の月曜日に引っ越しができまして、子供たちが今は使えるようになりました。  今後避難所が解消されれば、被災者総合支援班は、被災者台帳を整理し、それをもとに被災者の支援内容の整理、確認、共有することにより、継続的な被災者支援、見守りにつなげてまいります。  以上であります。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕
    ◆14番(氏家晃君) 被災者支援総合対策班ですか、特命班ということで、しっかりと役割を果たしていっていただけるようご要望いたします。よろしくお願いいたします。  それでは、次の明細に入ります。(11)原状復旧ではなく、改良復旧をということでございます。数十年に1度と言われた関東・東北豪雨からわずか4年後の今年、今回の大雨災害が発生をいたしました。もはやこのような大雨災害はいつ起こってもおかしくないと考えるべきであります。私の地元、都賀地域を例にとりますと、被害は赤津地域に集中をしております。特に大柿、深沢を流れる逆川流域では、浸水被害が深刻でございました。また、赤津川流域の木の西地区もそうでございます。4年前に浸水被害に遭った住宅は、今回も浸水被害に遭われております。それ以外の住宅でも今回の大雨被害では、浸水被害に遭っております。2度続けて床上浸水の被害に遭ったお宅のうち1軒は、既に宇都宮市にお引っ越しをされてしまいました。非常に残念なことであると考えております。  このたび重なる被害の原因は、逆川、また赤津川の川幅が狭く、また蛇行しておりまして、川底も浅く、堤防も低いことであると考えております。原状の復旧では必ずまた浸水被害に遭うことが容易に想像ができます。そこで、原状復旧ではなく、改良復旧をぜひとも行うべきであると考えますが、当局の見解をお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 災害復旧事業につきましては、被災箇所をもとどおりに直す原形復旧が基本となっておりますが、河川の改良計画が策定されている場合や河川形状の不良が原因で災害が発生したことについて、河道の是正を行う場合など一定の条件のもとで改良復旧を実施することが可能となっております。本市といたしますと、平成27年及び今回の災害を考慮いたしますと、今後の災害を防ぐためにも改良復旧を念頭に置きまして対応を進めていただきたく県にお願いしているところであり、11月20日には国にも要望を行ったところでございます。今後ともあらゆる機会を捉えまして、改良復旧の採択に向け、国、県に要望してまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 改良復旧を念頭にやっていくというご答弁をいただきまして、ありがとうございます。先日、地元の代議士とお話をする機会がありまして、なかなか改良復旧しないと災害はなくならないのだけれども、改良復旧ができない原因が国のほうにもあるのだよねというふうにおっしゃっていたのですが、それというのは国のほうで市のほうから出したものを国が採択するかどうかという意味で代議士はおっしゃられたのか、そういうふうに理解してよろしいのか、ご答弁いただければと思います。再質問です。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 改良復旧につきましては、その事業がどこの所管になるかということにかかわると思います。例えば今回の災害が甚大であった箇所については、主に河川関係、特にそれがさらに1級河川ということになりますので、1級河川の管理者でございます県において改良復旧をお願いしていただくような形になると思うのですが、その後押しとして市のほうからぜひ地元の市町村として改良復旧で取り組んでいただきたいという要望を管理者でございます県にさせていただいているところでございます。県のほうも市町村の声を聞いて、国のほうに改良復旧で取り組ませていただきたいということをお願いをさせていただくというような形になってございます。最終的に原形復旧でやるか、改良復旧でやるかは国のご判断によるところがちょっと多いという形でございます。国といたしましても、関係機関は国土交通省及び財務省の財政上の承認も必要となりますので、そういう関係で、改良復旧の採択については、国の判断によるところが多いという形でなってございます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) はい、理解することができました。要望になるわけでございますが、逆川におきましては、本当に1キロない範囲の中で3カ所の越水が起こっております。4年前も2カ所起こっております。そういったことも踏まえまして、ぜひとも改良復旧を進めていただけますようよろしくお願いを申し上げます。  それでは、最後の明細に入ります。明細の(12)番、復旧・復興と被災者の生活再建を最優先させる市政運営をということでございます。今回の台風19号による大雨災害からの復旧・復興には、かなりの時間と費用を要するものと考えます。大型事務事業の先延ばしや見直し等も視野に入れながら、復旧・復興と被災者の皆様方の生活再建を最優先させる市政運営を行っていくべきであると考えますが、市長の見解をお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) お答えいたします。  台風19号の被害は、4年前の豪雨災害を上回る大きな被害であることから、復旧・復興には相当の財源が必要になってまいります。これまでの補正予算等において既に財政調整基金約40億9,000万円を財源として見込んでおりまして、現在進めているところであります。令和2年度の当初予算編成においても、この厳しい財政状況を受け、事業スケジュールの見直しなどが必要になってくると考えております。今後の市政運営におきましては、復旧・復興を最優先とし、被災した市民の皆様に寄り添った市政運営を行ってまいりますとともに、市民の防災意識の向上や自主防災組織への支援等のソフト事業と被害を発生、拡大させない社会資本の整備強化等のハード事業を組み合わせた施策の推進によりまして、災害に強いまちづくりを進めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) ただいま市長のご答弁で、来年度、令和2年度の事業のスケジュール等も見直さなければならないと、そして災害からの復旧・復興を最優先していくというご答弁をいただきました。ちょうど災害が発生するさなかに文化芸術館の入札等が行われていたわけでございますが、工事請負契約の締結も今議会の議案第159号から第161号まで、合計すると約22億6,000万円上程されておりますが、この工事期間の先送りや延長等ができないのか、再質問としてお伺いをいたします。  そして、工事等を先送りをする場合、これは国庫補助であるリノベーション事業にかかわってくると思いますので、国からのペナルティー等があるのかにつきましてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) リノベーション事業についてという質問でありますけれども、5年間の事業でございまして、令和2年度までということになっております。これは、単独ではなくて、くらのまち保育園、それから市民交流センター、そして文化芸術館というこの一つのパッケージになったリノベーション事業ということでございます。まさしく災害発生時に入札等も行っていたということでありまして、私もこれの先延ばしとか、延長とか、これはリノベーションの事業の国の採択を得てやっておりますので、それらができるのかどうかということはまだ確認しておりませんけれども、そういった延長ができるのかを含めて今後国との協議も必要かなというふうには思っておりますが、この事業がスムーズにこれまでの計画どおり、令和2年度までに終了しないと20億円を国に返さなければならないというちょっと試算もしております。そんなことが想定されるということをこの場でちょっとお答えだけさせていただきます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 氏家議員。               〔14番 氏家 晃君登壇〕 ◆14番(氏家晃君) 文化芸術館、リノベーション事業の一環でございますので、令和2年度末までということですので、これをやらないということになると20億円のペナルティーがかかると、市長のほうからも国等に要望はしていくけれどもとありましたが、できる限りのご努力をしていただければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、質問は以上でございますが、とにかく今回の災害、本市においても4年前の豪雨災害よりもひどい未曽有の災害、被害を受けております。一日も早い復旧・復興と、被災された市民の方々の生活再建を最優先する市政運営を行っていただきたい。そしてまた、我々議員も決議文もつくっておりますので、しっかりと後押しをしていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  以上をもちまして私の一般質問を終了いたします。 ○議長(大阿久岩人君) ここで暫時休憩いたします。                                           (午後 1時59分) ○議長(大阿久岩人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                           (午後 2時15分)                                                               ◇ 小久保 かおる 君 ○議長(大阿久岩人君) 一般質問を続けます。  12番、小久保かおる議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) 議席番号12番、公明党議員会の小久保かおるでございます。本日の開会に当たり、議長の発言のあったとおり、今回の一般質問は、災害に関する質問は会派でまとめて質問し、私たち公明党議員会は避難所に関する質問は、創志会と協力して問題の調整を行った上で質問させていただきます。  それでは、3つの視点から質問を行わせていただきます。  発言要旨1、災害避難所と今後の方針について、発言明細(1)災害避難所の基準について。今回の大雨被害により、多くの市民の方が避難所を利用することとなりました。段ボールベッド等の設置は見られたものの、体育館の床の上に大勢の避難者の方が雑魚寝状態で避難生活を送られていました。災害が起こらないことが一番の願いですが、多発する自然災害に対して、命と健康を守れる避難所となることを願い質問させていただきます。  避難所の整備というと、スフィア基準、日本語で正式名称は人道憲章と人道対応に関する最低基準と呼ばれるもので、1998年にNGO国際赤十字などの運動でつくられた人道支援の国際的な基準があります。メディアで報道され始めた段階で、トイレの数は女性用が男性用の3倍など避難所における数値の基準的なものとして紹介され、またたく間に広がり、避難所の改善に大きく影響を及ぼしたと評されています。被災した人々の意見を聞くという姿勢、被災者への説明を重視するということが大切にされ、そのために数値化されたものが例示として出されているようですが、栃木市の避難所は人道支援の国際的な基準、スフィア基準を満たしているのか、また現在の市の避難所の基準をどのように捉えているのか、お考えをお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。               〔危機管理監 福田栄治君登壇〕 ◎危機管理監(福田栄治君) 小久保議員のご質問にお答え申し上げます。  避難所ごとに設備の環境は異なりますが、衛生状態を常に良好に保ち、避難者のプライバシーの確保、健康管理等に配慮した運営をしているところであります。ご質問のスフィア基準につきましては、内閣府の作成した避難所運営ガイドラインの中でも避難所の質の向上を考えるときの参考にすべき国際基準として位置づけをされております。したがいまして、基準値の達成はもとより、避難所環境の向上を念頭に置いて、プライバシーや健康、衛生面に配慮し、安心・安全な避難所を運営していくことが重要であると考えております。今後におきましても、避難所運営ガイドラインとスフィア基準の理念を念頭に質の向上を目指した避難所運営に努めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) 避難所の向上をよろしくお願いいたします。  (2)避難所指定と今後の見直しについて。災害対策基本法の改正により、平成26年度から市町村長による指定緊急避難場所、指定避難所の指定が義務化されました。指定緊急避難場所とは、災害が発生し、又は発生するおそれのある場合に、その危険から逃れるための避難場所で、指定避難所とは災害の危険性があり、避難した住民等を災害の危険性がなくなるまでに必要な間滞在させ、又は災害により家に戻れなくなった住民等を一時的に滞在させるための施設と伺っております。市内の高校の中には、指定緊急避難場所、指定避難場所になっていますが、実際には避難所として開設されていない状況でした。避難所の明確化が必要と考えます。また、他自治会、自治体との境界の人は越境して避難してはいけないと思っている人が多く、周知不足と考えますが、周知徹底のお考えをお伺いいたします。  さらに、避難所が浸水被害を受け、被災した事例もあります。災害発生時のさまざまな支援について、自治体や関係機関、民間事業者などと災害時応援協定を締結して、緊急避難所として活用することなどで、今後の見直しは必要だと考えます。もちろんこういった団体は協定を結ばなくても災害時には協力はしてくれると思います。しかし、有事の際の取り決めがあるところとないところではもしかしたら差が生まれるといったことも考えられるのではないでしょうか。今後の見直しについてのお考えをお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 今回の台風で市の避難所でありながら開設しなかった理由は、自主避難所以外の避難場所は、河川の水位や地域の状況に応じて開設することとしており、夜間や周辺の道路が冠水している場合などは、避難場所への避難行動時に被災するおそれも想定されることから、地域の状況等を判断した上で開設することとしているためであります。  他自治体との広域避難につきましては、小山市の避難場所に大平町榎本在住の方が3名、板倉町の避難場所に藤岡町藤岡在住の方が4名避難し、また加須市からは7名の方が藤岡小学校に避難しておりました。今後は改めて広域避難の受け入れ体制とその対応について周辺自治体と協議調整を行いながら、特に行政境周辺にお住まいの皆様には、広域避難の必要性と具体的な避難行動の周知に努めてまいります。  また、避難場所の見直しにつきましては、地域の皆様が時間をかけずに避難できる各自治会の公民館なども一時避難場所として活用できるような方策を検討するとともに、民間施設との災害時の施設利用の協定を締結するなど地域の中で避難できる施設の増設についても検討を進めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) よろしくお願いいたします。  (3)番、安心して住むことのできる住居の早期確保について。今回の災害において被災されたものの居住移転に至らず、苦しんでいる方が数多くいらっしゃいます。早期の段階から安心して住める住居の確保に力を入れていただきたいと思います。  そこで、現在の住居需要量と供給量のバランス状況についてお伺いいたします。  また、4年間で2度の水害を経験した市民の中には、引っ越しも検討している方や実際に引っ越しを決めた方もいらっしゃいます。今後被災地区の空洞化調査を行い、検証するべきと思いますが、お考えをお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  南斉副市長。 ◎副市長(南斉好伸君) 市では発災直後から市営住宅の空室を活用し、専決処分をいただき、16戸分、今回の補正予算で22戸分の風呂を設置することといたしておりまして、合わせて38戸分を6カ月間無償で提供することとしております。また、県におきましても、さきの補正予算で市内の県営住宅37戸分の修繕費用と賃貸型応急仮設住宅65戸分を確保していただいております。加えまして、市といたしましても、民間賃貸住宅40戸分を新たに民間賃貸住宅家賃等補助金の補助対象として指定し、合わせて180戸の住宅を確保している状況となってございます。  一方で、市営住宅の無償提供に伴う応募者が81世帯、市営住宅に応募されていない方で現在も避難所で生活をしながら住居の検討をされている方が5世帯、県が供与している賃貸型応急仮設住宅に申し込んでいる方が43世帯ございまして、合わせて129世帯の方が仮住まい等の住居を求めているものと把握してございます。そのうち25世帯で既に入居済みとなっている状況でございます。  また、被災地区の空洞化調査の実施につきましては、来年度予定しております空き家の実態調査の中で実施いたしたいと考えてございます。  なお、今回の災害により住宅が半壊以上と判定された方の中には、取り壊しをする方がいらっしゃると思われますが、解体・撤去につきましては、環境省の災害廃棄物処理補助事業に該当する見込みになりましたので、今後追加で補正予算をお願いするべく鋭意検討を進めているところでございます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) 済みません。1つ再質問させていただきます。  今、解体の費用が補助される見込みとおっしゃっていただけましたけれども、それの周知はどのようにするのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) お答え申し上げます。  この補助制度は、まだ議員の皆様方にはお知らせしていない。過去にこういう補助がありますよというお知らせしたものではなく、追加の補助となります。この補助につきましては、後ほど、この補助自体が先月に通知があって、11月27日に説明会がございまして、それを受けて動いているわけなのですが、この内容につきましては、議員の皆様方にお時間をとっていただいて、ご説明申し上げ、副市長が答弁したように、追加の補正ということで後々考えているものでございます。この周知につきましては、できるだけ早くしたいと考えているところなのですが、今のところ内部では、先ほど答弁にもありましたが、半壊以上の判定を受けた方が対象になるので、そういった方に解体するかどうかの意向を調査しながら周知を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) その支援に適合したというか、市民の方は大変うれしいことだと思いますので、丁寧に説明していただきたいと思います。要望です。  次の質問に移ります。きょうの下野新聞のトップに掲載されていました福祉避難所についてです。(4)福祉避難所について。高齢者や障がいのある方など1人で生活することが難しい方々は、一般の避難所では生活に支障を来すため、特別な支援や配慮が必要な災害時要援護者と位置づけられております。その要援護者が安心して避難生活を送れる場所が福祉避難所です。福祉避難所は平常時には入所・通所施設として運営されており、災害時には各施設の安全確保や職員の配置等の確認を行った上で、施設の空きスペース等を利用して開設する必要があります。今回福祉施設との災害協定を締結し、福祉避難所の指定を行ったとお伺いしておりますが、福祉避難所の設置についてはどのように取り組まれたのか、またグレーゾーン、要配慮者の方などに対して、福祉避難所の開設についてはどのような手順で行われたのかをお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 本市の福祉避難所の設置につきましては、避難所運営マニュアルに基づき、医療機関への入院や福祉施設等への入所が可能な方以外で、指定避難場所では避難生活に支障があり、特別な配慮を必要とする方が避難する場合、避難所担当者が福祉救護班に報告し、福祉避難所への対応をすることになっております。小久保議員がおっしゃるグレーゾーンの方とは、妊産婦、傷病者、難病患者など法的な認定はありませんが、それに相当する配慮を要する方を意味しているかと思います。  今回の台風第19号では、災害対策基本法に提示されている避難行動要支援者の方が災害時における応援協定の基本協定に基づき、民間福祉施設等に直接避難したり、指定避難所から移送されたりし、5施設で8人の方を福祉避難所として対応したとの報告をいただいております。各指定避難所では、常に避難者の健康状態の把握に努め、議員がおっしゃるグレーゾーンの方、災害要配慮者に対しては個々のニーズに応じた対応に努めたところでありますが、夜間や天候等の状況により二次災害のおそれが想定されたため、福祉避難所への移送をせずに指定避難場所で対応したケースもあると報告を受けております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) 済みません。1点だけ再質問させていただきます。  指定避難所において保健師さんがいると伺っておりました。その指定避難所から福祉避難所へ避難させる方法というのは、どのように行ったのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  藤田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(藤田正人君) 再質問にお答え申し上げます。  今回の台風19号に限らず、被災の際に自主避難所の設置がまずなされるかと思いますが、その段階で保健師を配置することとしております。そういった中で、その保健師が避難所班と連携し、その避難者がその指定避難所で対応できない場合、そういった場合に私どものほうの福祉救援班のほうに連絡がございまして、災害協定に基づいて福祉避難所へ移動していただくという流れができてございます。ただ、その移送する段階で、もし災害の真っただ中とか、そういうときには翌日等になってしまうかもしれませんが、そういった二次被害のない状況をよく鑑み、保健師が24時間対応してございますので、そういった保健師が自主避難所、また指定避難所において健康観察をしながら、その避難者の状況を確認した上で、逐次私ども福祉救援班のほうと連絡をとり合いながら、健康観察も含めてでございますが、そういった対応をとらせていただいているところでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) もう一つだけ再質問させていただきます。  先ほど介護施設と障害者施設協議会などの福祉施設との災害協定を締結していると伺っているのですけれども、そういう人たちがダイレクトにそこの障がい者施設とかに避難をすることができるのかどうかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  藤田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(藤田正人君) 先ほど申し上げました災害時の協定、障がい児者福祉施設との協定と、もう一つ、介護保険施設との協定を結んでいるところでございます。その協定の中で指定避難所から移送する、そのほかにも直接そういった福祉施設に避難した方についても対応するということで記載がされてございます。そういった協定を結んでいるところでございますので、災害前の何日か前だったかと思うのですが、再度そういった施設の協議会と再確認をさせていただいて、その発災時の対応についても再確認しているところでございまして、万が一近くのそういった障がいをお持ちの方、介護を要する方が避難する場合には受け入れてほしいということで再確認をしているところでございます。  以上であります。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) 要望です。台風の接近などにより避難勧告が夜間になると見込まれたときに、明るいうちに締結した福祉施設避難所を開設するとともに、高齢者、先ほどからお聞きしています障がいを持っている方、妊婦さん等に対して自主避難を呼びかけていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。発言要旨2、農業被害者支援について、発言明細(1)栃木市農業振興推進会議の対応について。全国に誇り得る、そして農家の主要な出荷品目でもあるイチゴを初め農産物が大きな被害を受けており、農家の皆様の心境は現在も大変悲痛なものです。ハウスや田んぼなどが被害を受けた後継者のいない方からは、「もう諦めた。収入は昨年の半分だ。農業は俺の時代で終わりにする」などの声をお聞きいたします。栃木市は農業被害に対する多くの支援策を実施していますが、今回の支援策が被害に遭われた方に理解され、有効に活用されているかを検証することが重要であると思います。栃木市は農業施策の方向性等を検討する組織として、栃木市農業振興推進会議を設置されていますが、この会議の中で栃木市の農家を守るためにも、災害に遭われた方への今後のあり方を話し合うためには、農業振興推進会議を活用することが必要であると思います。今回の大雨被害を受けて、市としてどのように対応するのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 栃木市農業振興推進会議につきましては、本市における地域農業の振興及び地域の活性化に資する農業施策の方向性などを検討するに当たり、広く意見を求めることを目的に平成25年度に設置した組織であります。このような中、今回の台風による農業被害者支援につきましては、JAや被災された農業者など生産現場からの声をお聞きしながら、速やかな営農再開のため、各種相談や国、県及び市単独補助事業を実施するなどの支援を行っているところであります。  なお、災害復旧に伴う事業完了後においては、被災された農業者はもとより、農業団体などさまざまな方から支援策に対するご意見をいただき、農業者にとって今回の支援策が有効に活用されたか、本市として検証する必要がありますので、本推進会議においても農業被害者支援策の有効性についてご意見をいただき、本市の農業振興を図ってまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) よろしくお願いいたします。  (2)わかりやすい支援のあり方について。最近は豪雨災害等が各地で頻発しております。4年前にもハウスや田んぼ等被害を受けた農家の方は、「補助金の申請はしない。書類を見ただけで疲れる。けがとお弁当は自分持ちでいいや」と言われていましたが、災害に伴う支援制度は複雑でわかりにくいという声をよくお聞きします。今回の災害では、そうした農業者が出ないように、各地域で相談窓口を設置し、申請の受け付け等を行うことやJAを初めとする関係機関と連携しながら、説明会などを開催できないか。また、各種の補助制度は申請に多くの添付資料が必要になると思いますが、申請における書類の簡素化ができないかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 市では今回の台風第19号により被害を受けた農業者の生産力の維持回復と経営の安定を図るため、国や県の支援策の活用や市独自の支援策を構築し、被災者支援窓口において補助金申請などに関する対応をしております。なお、この対応につきましては、本庁のほか、各総合支所の産業振興課の担当者が農業者から被害状況の聞き取りをしながら、より有利な支援制度や手続について説明をしているところであります。  また、県やJAなどの関係機関においても、被害状況の把握や支援策の周知などの協力をいただいており、特に被害が甚大であった農業者に対しましては、市だけではなく、県やJAが一堂に会した個別相談を実施しまして、今後の営農指導を含めた細かな支援を行っております。  さらに、補助制度における手続の簡素化につきましては、被災者の申請書作成支援や必要書類の確認など、なるべく負担軽減できるよう被災者に寄り添った対応に努めてまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) 再質問させていただきます。  今、答弁をいただいた中で、より有利な支援制度とありました。そのより有利な支援ということで再質問させていただきます。農林水産省のホームページに被災農家営農再開緊急対策事業による支援とあるのですけれども、これは農家の方がお米を刈る前だと支援されるが、刈ってからだと支援されないという声を反映している支援制度だと思うのですけれども、市としてどのような対策というか、受け方をしているのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 議員おっしゃるように、今、国では今回の台風で大規模な被害だったために、来年の営農再開を緊急的に支援する特別対策を検討しております。まだ詳細については発表されていませんが、単価としては10アール当たり7万円、これを国と県、市で2分の1負担するというようなものですが、これについては浸水により米が出荷できなかった農家が営農を再開するための土づくりとか土壌診断、種苗などの購入費などを対象としていますので、内容がわかり次第、詳細が確定次第、市ホームページやJAなどを通しまして、また米の集荷業者などを通してお知らせをしていきたいというふうに思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) 要望です。丁寧なわかりやすい説明をしていただけますようよろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。発言要旨3、災害対策本部等の対応について、発言明細(1)各自治会長への依頼に対する対応について。未曽有の被害に対する市の災害対応の一つに、市長名で各自治会長さん宛てに送付された台風19号に伴う被害における困り事をお聞きする通知がありました。この通知を受け取った自治会長さん方は、地域の代表としてみずから町内を回り、また一刻も早く被害における困り事を市に届けるとの思いから、班長さんと連携し、地域の方の声を吸い上げ、被害における困り事を把握してくださったようです。自治会長さんたちからこの被害における困り事については、大変うれしい。すばらしい取り組みだというお声と、それとは逆にいい取り組みだが、内容がわかりづらかった。困惑したとの声も届いております。  ある自治会長さんが市役所を訪れてみると、取りまとめた被害における困り事をどこに伝えればいいのか、そして被害における困り事に対して今後市としてどのように対応していくのかについて明確な回答がなかったと伺っております。今回の自治会長さんたちから提出された被害における困り事については、市としてどのように対応されたのか。また通知には、「お困り事(必要な物資・支援等)がございましたら、下記のとおり災害対策本部宛てまでご連絡いただきますようお願い申し上げます」とありましたが、このご連絡とは、お越しいただくというよりも、電話での回答を考えていたのか、お考えをお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 本年10月18日付で各自治会長宛てに送付をいたしました台風第19号に伴う被害における困り事についての通知は、市長が被害状況を心配し、被災者に手を差し伸べようと台風被害への対応にご尽力をいただいております自治会において、取り急ぎ必要な物資・支援を確認するため、緊急に対応したものでありました。その結果、多くのご要望やご意見をいただきましたので、丁寧に対応したところであります。また、自治会長におかれましては、自治会での復旧対応や会長自身も被災されるなど来庁が難しいことを考慮し、ご要望やご意見につきましては、電話またはファクスを想定していたところであります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) 1つ再質問させていただきます。  もし今後同じような通知を出した場合は、市民の方が市役所に来て困らないように、窓口の案内表示を出したほうがいいと考えますが、お考えをお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 今回窓口の案内等が不十分でありましたことにつきましては、おわびを申し上げたいと思います。今後このような通知を差し上げる際には、どこへ行けばいいのか、わかりやすく通知の中に明記をさせていただきますとともに、ご来庁いただきました市民の方が迷わないように案内などもさせていただきながら、丁寧な対応ができるように検証して、きちんとした対応をとっていきたいと思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) よろしくお願いいたします。  最後の質問になります。(2)災害時等における職員さんの窓口対応について。明細(1)で質問した自治会長さんたちもそうですが、今回のような大規模災害のとき、市民の皆様方はこの先どうなるのだろうという不安な気持ちで市役所を訪れていると思います。窓口等での職員さんの対応は、被災者の皆さんの心理に大きく影響を与えます。職員さんの対応で安心した気持ちになり、市役所に相談してよかったと精神的不安が軽減した方もいれば、問題の解決につながらなかったとがっかりする方もいらっしゃるかもしれません。このようなときこそ、市長が常日ごろおっしゃっている市民に寄り添う行政を実践すべきであり、職員の皆様には市長と同じ気持ちで対応していただきたいと思いますが、災害時等における窓口対応はどのようになされるべきかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) 議員ご指摘のとおり、被災された皆様はさまざまな不安な気持ちを抱え、市役所にいらっしゃっているものと思います。このため、被災直後の10月15日には、館内放送を通じて市長みずからが被災した方々へのお見舞いとともに、全職員に向け訪れた方の目線に立ち、少しでもその不安を払拭できるよう力を合わせて頑張ろうと職員に直接呼びかけをしたところであります。市では窓口応対を含めた接遇力の向上は、市民サービスの基本と捉えており、採用初年度から数次にわたり研修を実施しているほか、防災の心得に関する研修を実施いたしまして、非常時に対する意識を高めております。  今回のような災害時にこそ修得した接遇力を発揮し、市民ニーズに的確に応えられる体制を全庁的に整えなければなりません。このたびのご指摘を踏まえ、改めて全職員がより一層被災者の心に寄り添う懇切丁寧な応対ができるよう認識を共有してまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小久保議員。               〔12番 小久保かおる君登壇〕 ◆12番(小久保かおる君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  最後に、災害はいつ起こるかわかりません。常に緊張感を持って日ごろから備えていただき、万が一災害が起きたときには、迅速に、的確に行動していただければと思います。また、市民の方が一日も早く生活再建を果たせるよう惜しみない支援の手を差し伸べるのと同時に、誰一人復興・復旧から取り残されることがないように、息の長い支援がなされることをお願いいたしまして、私の一般質問を終わりにいたします。ありがとうございました。 ○議長(大阿久岩人君) ここで暫時休憩いたします。                                           (午後 2時54分) ○議長(大阿久岩人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                           (午後 3時10分)                                                               ◇ 福 富 善 明 君 ○議長(大阿久岩人君) 一般質問を続けます。  19番、福富善明議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 議席番号19番、明政の福富善明です。明政の代表質問をさせていただきます。その前に、19号の災害に遭われた方についてお見舞いを申し上げます。  それでは、発言通告に基づき一般質問をさせていただきます。質問は、台風19号に関する検証と対策について。執行部については的確明瞭なご回答をお願いします。同様な答弁等の場合は省略しても結構です。  発言明細(1)の市の初動体制は適切であったかについてであります。栃木市では7,801世帯が浸水被害に遭うなど県内最大の被災地となりました。永野川の上流で10月12日の降水量が500ミリ近く及び、川の許容量を超えてしまいました。市内6カ所で堤防が次々と決壊し、人口の多い市内中心部や大平地域の住宅密集地に大量の水が流れた。また、永野川の決壊により、藤岡地域、赤麻地区、部屋地区においても、内水による浸水被害が起きました。台風から約1カ月半を経過したが、避難所生活を余儀なくされている方、災害ごみは山積みという状況でありますが、4年前の関東・東北豪雨災害を教訓として、今回の台風19号ではどのような初動体制をとったかについてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。               〔市長 大川秀子君登壇〕 ◎市長(大川秀子君) 福富議員の質問にお答えをいたします。  私は就任以来、市町村長の災害対応力強化のための研修等を積極的に受けてまいりました。この研修はマンツーマンで図上訓練をするということを含めて具体的な訓練をするものであります。そういったことから危機管理意識を高めてきたつもりであります。こうしたことに基づく実践に、その後、昨年から取り組んできております。具体的には昨年から台風の接近時等の際には、副市長を先頭に危機管理対策会議を早目に開催をいたしまして、事前に自主避難所を開設することや早目に避難情報を発令することを実践してきたところであります。  今回の台風第19号での市の初動体制は、氏家議員の質問にお答えした危機管理監の答弁のとおりでございますが、特に今回大きな被害をもたらしました永野川の対応につきましては、県の発表する指定河川洪水予報の警戒レベル相当情報よりも先に市から警戒レベルを引き上げた避難情報を発令しておりまして、早目の対応ができていたと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 次に、発言明細(2)災害対策本部と災害現場との連携についてであります。  市内各地で水没した車両が乗り捨てられている状況を目の当たりにしました。また、進入路などの危険を知らせる誘導看板などのないところがあったと聞いておりますが、災害対策本部が現場の状況を的確に把握し、災害現場との連携、対策組織内の総合支所との連携、避難所になった学校、公民館などとの連携など災害対策本部と災害現場としての各総合支所との連携はとれていたかについてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 台風第19号の発災前の災害警戒本部体制から情報の収集班において、電話8台、10人体制で市民等からの通報に対応し、通報内容を担当各班に連絡するなど消防団も含めた各部各班との連携に努めておりました。さらに、災害対策本部体制となった後は、2名の消防本部職員を連絡員として配置し、災害現場との連携に努め、新たな災害が発生したという市民からの通報などには、災害状況確認や緊急対応などを各班に指示をしたところでございます。  各総合支所の各地域総務班とはLアラートによる避難情報や被害情報の共有をして、市民からの問い合わせに対応しておりました。市民からの通報や情報提供は、随時各地域総務班から災害対策本部に報告があり、その内容によって各部各班が急行するというように災害対策本部、災害現場、各総合支所との連携は十分であったと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 発言明細(3)災害情報発信と避難誘導についてであります。  今回のような台風による大雨の状況においては、防災無線による情報は聞こえなかったとの話があります。市では防災ラジオ、緊急速報メール、広報車両による避難誘導、個別の避難伝達、NHKのL字画面などのさまざまな手段による情報発信を行ったと思うが、それぞれどのような情報発信を行ったかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 災害情報発信のために災害対策本部では、各地域での状況を確認し、収集された情報や河川の水位、雨量のデータ、気象台を初めとする関係行政機関からの情報をもとに、市民への情報発信につなげたところでございます。  市民への災害情報や避難情報の発信については、防災ラジオ、緊急速報メール、防災無線、Lアラート、広報車、消防団による伝達や市のホームページなど、あらゆる手段で発信を行ったところであります。発信手段はそれぞれのシステムにそれぞれの担当者を配置し、発信する情報にタイムラグなどが生じないように十分に配慮しながら、各システムにより発信を行ったところでございます。  以上であります。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 再質問させていただきます。  今の情報発信でいろいろありますが、この中でやっぱりこれがよかったとか、今後改善点があるとか、研究の課題がないかお伺いをさせていただきます。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 行政が発信する避難情報等をいかに市民の方々が早い段階で避難行動に結びつけられるかといったことが課題というふうに考えております。今回あらゆる手段で情報の発信に努めてまいったわけでございますけれども、どういった手段が本当に有効だったのか、そういったことを検証する必要があると考えておりまして、また避難情報などについても理解を深めてもらうための周知等も今後図っていく必要があると感じております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 発言明細の(4)に入ります。  避難時における対応についてであります。避難所において、被害状況や支援状況など、どのような情報提供を行ったのか。また、避難所でのトラブルはあったか。避難所の位置は適正であったと考えるか。また、避難者の日常生活を守るための支援はどのように行っていたかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  川津教育部長。 ◎教育部長(川津浩章君) 避難者にとって被害状況や支援情報などを把握することは大変重要であります。被害状況の情報提供につきましては、発災当初体育館に設置する避難所においては、防災ラジオを活用しており、テレビがある避難所と比べますと、十分に情報を提供することが難しい状況でありました。その後、継続して開設することとなった栃木中央小学校体育館にテレビの設置や無料でインターネットが利用できる環境整備を行い、支援情報につきましては、ケーブルテレビ、FMくらら、市ホームページ、市発行の災害支援のお知らせ、国、県の支援案内チラシ等の掲示、配布により情報提供を行っております。特に現在も避難されている方の生活再建のためには、個々の状況に応じた必要な情報の提供と支援が必要であることから、新たに編成した被災者支援総合対策班において、避難者一人一人のニーズをお聞きし、必要な情報の提供と支援が行えるよう、きめ細やかな対応に努めております。  次に、避難所におけるトラブルにつきましては、今回の大雨で河川が氾濫したことにより、一部の避難所が浸水してしまうという事態に見舞われましたが、職員の的確な判断や避難者、消防団等にご協力をいただき、垂直避難を行ったほか、自衛隊により避難者を他の避難所へ移送していただくなどして、無事に乗り切ることができました。  最後に、避難所の位置が適正であると考えるかについてでありますが、浸水想定区域内で床上以上の浸水が想定される避難場所につきましては、避難当初から施設の2階に避難するなどの対策を、また自治会の公民館の活用や民間施設との利用協定を締結するなど避難場所の見直しを今後検討してまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 最近では情報というと、テレビが普通の情報手段となるわけなのですけれども、一部テレビが設置してあると思うのですけれども、情報の提供として、全避難所にテレビの設置はできるのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  川津教育部長。 ◎教育部長(川津浩章君) 今回の災害で開設しました避難所におきまして、全ての避難所にテレビが設置されているわけではございませんでした。緊急的に避難所を開設したところで、学校の体育館などにはテレビがなかったわけでございますが、今後今回のように長期間にわたるようなときにはテレビを設置できるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕
    ◆19番(福富善明君) 最近の情報伝達というと、テレビが主体だと思いますので、今後避難所に関してはテレビの設置をお願いしたいと要望させていただきます。  再質問させていただきます。災害はいつ来るかわかりませんが、夏、冬の寒暖差があるので、命を守るための避難所の冷暖房器具の設置の必要性についてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  川津教育部長。 ◎教育部長(川津浩章君) 避難場所としまして開設しました体育館等には冷暖房施設がない状況でありましたが、毛布などを搬入して暖をとる。また、ちょっと暑いような場合は、学校などにある扇風機などを活用して、できる限り避難者の方の負担が軽減できるようにしてまいりたいと考えております。  また、今回のように避難生活が長くなるような場合には、電気毛布の用品や、それから大型ストーブなどの暖房器具を投入するようなことを考えております。また、途中で冷暖房が備わった施設に移動していくことなども検討していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 避難所生活は精神的にも体力的にも酷使されるところですので、なるたけ環境づくりに考慮していただければと思います。要望させていただきます。  発言明細の(5)民間団体等との災害協定の活用についてであります。民間企業と災害対応について、さまざまな協定を締結しておりますが、水道災害相互応援協定、廃棄物と環境を考える加盟団体相互応援協定、医療に関する協定、ケーブルテレビ株式会社との防災・災害に関する放送協定、北日本ガス、関東ダンプ、JAしもつけ、栃木市建設業連絡協議会との防災及び災害復旧に関する協定があります。応急工事などは災害協定が生かされることが大切です。今回の災害における民間等の災害協定の活用実績についてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 本市は現在73件の災害協定を結んでおります。そのうち民間団体とは52件の災害協定を締結しております。今回の災害対応と復旧において、31件の民間団体に協定に基づく要請をし、ご協力をいただいているところであります。また、そのほかにも協定に基づくものではありませんけれども、多数の民間団体からさまざまなご協力をいただいたところであります。この場をおかりし、厚く御礼を申し上げるところでございます。民間団体との災害時の協定につきましては、今後も協定の締結を推進してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 民間団体31者の方が参加していただいて、大変ありがとうございます。その31者について、こうしたら活用が完璧にいったとかいうようなことがあるかなと思うので、今後の改善点及び研究の課題はないかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 今回さまざまな関係団体との協定に基づくもの、またそれ以外のものも含めまして、いろいろお世話になったわけでございますが、やはり平常時から市側としても、どんなところと協定をして、その協定が何なのかといったことも平常時にきちんと整理しておくことが必要なのかなというふうに改めて思いました。  それと、またやはりそういったことによって、初動がいかに早く的確にできるかということでございますので、そういった意味では、職員も年度が変わると人が変わりますので、年度の当初に関係締結団体の方と顔を合わせるとか、いろいろそういった関係、顔の見える関係を築き上げることが大切なのかなというふうに思っています。そういった意味では、具体的には例えば市の防災訓練のときに一緒に参加していただいたり、また地元の自主防災組織や自治会などで防災訓練などがあれば、そのときにも参加していただくなど、そういった常日ごろからの関係をつくっていくことが大切なのかなというふうに思っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) ありがとうございます。民間団体は貴重な災害時のお助けマンですので、今後とも親しい連絡をお願いいたします。以上です。  発言明細(6)稲わらの処分についてであります。秋の収穫した稲刈りの刈り取り後に、大雨のために上流の水とともに下流側の道路、田んぼ、水路へ堆積している稲わらをJAしもつけ、土地改良区等の協力を得て収集、集積置き場が栃木地域、その他3カ所に設置されましたが、今後稲わらの処分はどのようにしていくのかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) お答えを申し上げます。  議員のご質問のお話と一部重なりますが、今回の台風では全国各地で河川の氾濫等によって広範囲で浸水が起こり、稲刈り後の稲わらが散乱、堆積し、生活環境や営農再開への影響が懸念されるなど、その処理について問題が生じております。本市におきましても、道路や水路、田んぼ等へ流入した稲わらが堆積したため、道路や水路に関しましては各管理者が、田んぼにつきましては農家の皆様が堆積している稲わらを撤去していただいているところでございます。撤去した稲わらにつきましては、仮置き場を西前原排水機場のほか、JAしもつけ様の藤田倉庫、水代ライスセンター、岩舟ライスセンターに開設し、11月25日から12月9日まで受け入れを行っております。  また、こうして回収した稲わらの処分につきましては、とちぎクリーンプラザでの焼却処分も考えているところでございますが、議員もご承知のとおり、今回の稲わらは大量であるとともに、水分を含み、土、なおかつ土砂等の混合状態となっておりますので、とちぎクリーンプラザでは容易に処分することができない状態となっております。そのため、焼却だけではなく、堆肥化、肥料です。堆肥化できる業者も含め処分先を鋭意探している状況でございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 再質問させていただきます。  今回の被害は、稲わらが原因で被害につながったようですが、稲わらの焼却処分、いわゆる野焼きについてはどのように考えているのかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) お答え申し上げます。  野焼きにつきましては、今回こういう災害が起きたのでどうのこうのという国の動きはございませんでしたので、平時の回答と同じになるものと考えておりますが、野焼きにつきましては、廃棄物処理法とか、廃掃法と略されますが、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に位置づけられておりまして、原則禁止となっておるとともに、重い罰則が設けられております。たしか5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金というような重い罰則が設けられております。ただ、例外といたしまして、農業、林業を営む場合にやむを得ない場合は除かれるとなってございます。そういう状況でございますので、それを踏まえての回答になりますが、市からの必ず守っていただきたいルールといたしましては、例えば焼却する場合ですけれども、その場合には近隣の住民の方の迷惑とならないよう十分ご配慮をお願いしたいというものでございます。具体的には火災を引き起こすとか、それは論外ですけれども、燃やすわらの量とか、風向き、それから時間帯などを十分配慮していただいて、近隣の方の迷惑とならないよう、トラブルとならないようぜひお願いしたいと思います。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 先ほど農業関係では特例だと言われたので、産業振興部長にちょっと農業関係の野焼きについてご質問をさせていただきます。 ○議長(大阿久岩人君) 福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 今お話のあったように、稲わらの野焼きについては、すき込みなんかで土づくりをするというような方法もございまして、そのほうを推奨していますので、改めて野焼きを推奨するということはございませんが、稲わらを大切な有効資源として活用していければと思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) ありがとうございました。再質問をさせていただきます。  台風19号以降に雨の日が多く、稲わらの収集が進まない状況、農地が乾かない天候不順のために麦まきができない状況にあります。小規模の農業経営者は、農業をやめたいとの声がありますが、このような状況についてご意見をお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 被災された農家の方には、市としましても早急に復旧していただけるように、農作物の肥料の購入とか、ハウスの施設の復旧とか、農業機械の買い替えとかといった補助メニューを用意しておりますので、こういったものを活用していただくとともに、市としても個別に復旧に向けた相談を実施しておりますので、今後も引き続き農業を続けていっていただけるようにきめ細かい支援を行っていきたいというふうに思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) ありがとうございました。農業関係にはますますの支援をよろしくお願いします。  次、再質問をさせていただきます。来年の稲わらの対策について、農業経営者、JAしもつけ、土地改良区等の指導についてはどのように考えているのかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 稲わら対策については、先ほど申し上げましたように、農地へのすき込みなども推奨されていますし、肥料として活用される方もいらっしゃいますので、県や農協などと今後意見交換をしながら、また各農業関係団体にもご協力をいただきながら、今後稲わらの圃場における処理について、どういった方法がいいのかよく検討しながら、あわせてそういった方法も周知をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) ありがとうございました。  次、発言明細(7)西前原排水機場の排水能力についてであります。永野川の決壊により、部屋地区の赤津川、静戸川に流れ込んだ影響があったのか。稲刈り後の稲わらが混入し、排水機場の機能低下を招いた状況はあったか。今後西前原排水機場の改修の必要性について検証が必要ではないかと思うが、お伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 今回の台風では、大平地域における永野川の決壊によりあふれ出た水が西前原排水機場に流入している部屋地区の赤津川及び静戸川上流部に相当量流れ込み、排水機場本来の排水流域の外からも相当量の水が流入したことから、補助的に国土交通省のポンプ車2台と農林水産省のエンジンポンプ2台の応援をいただき、対応したところであります。  また、稲わらの混入については、特に新川の流域からの稲わらが大量に漂着しまして、水面を覆う状態となりましたが、整備された排水機場には異物が直接ポンプ室に流れ込まないよう除塵機が設置されておりますので、排水ポンプへの影響は少なかったものと考えております。  なお、排水機場の能力については、今後台風第19号発生当時のさまざまなデータをもとに、総合的な検証とあわせて、対策の必要性の検討を県に要望してまいります。  ご質問の排水機場の改修の必要性の検証については、決壊した永野川の改修や上流部での治水対策を踏まえた上で、必要に応じて検討すべきものと考えております。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 再質問をさせていただきます。  排水機場は良好な運転したと答弁をいただきました。ですが、なぜ補助ポンプを設置したのかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 排水機場自体は良好に稼働していたのですけれども、やはり想定外の水の流入がありまして、赤津川の水位もかなり上がってきましたし、もしポンプが途中で故障などした場合には、前回と同じように大きな被害となりますので、県の指導のもとに事前に補助ポンプを用意しまして、万全を期したということでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 再質問させていただきます。  今後雨量の増加が多くなるようであれば、補助ポンプの確保を考えてはどうか。排水機場についても、今後いろいろ検討の課題があるかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 排水ポンプ、補助ポンプを使わなければならないという状況というのは、年にそれほどはないかと思います。国のほうでは台風時など、こういったときに備えて補助ポンプを用意して、迅速な対応していただいていますので、まずは緊急時にお借りをしたいというふうに考えております。  排水機場、いろいろ今後増設とかも検討することもあるかもしれませんが、今後土地改良区の要望などもお聞きしながら、ほかの老朽化した排水機場との更新も含めて整理していく必要があるかと思いますので、今後も引き続きまた検討をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) ありがとうございます。再質問をさせていただきます。  台風15号被害による千葉県内において供給電源が寸断されました。このような場合、西前原排水機場の補助電源はあるかないかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 現在西前原の排水機場には補助電源はございません。確かに停電時にポンプが稼働しないとかといった場合には、非常に大きな被害となりますので、今後補助電源の設置、また発電機などが対応できるのかどうか、県のほうとも協議をしていきたいというふうに思っています。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) ありがとうございます。いろいろやはり台風15号、大風による送電線が決壊した場合に、今後いろいろ問題があると思いますので、しっかり検討していただいて対応をお願いします。要望です。  発言明細(8)藤岡地域江川地区への排水機場の設置についてであります。今回の台風19号では、藤岡地域の赤麻地区、東赤麻や部屋地区、六人内にも浸水被害が発生しました。私が想定をすると、永野川の決壊した水が大平、岩舟の田んぼの水路を迂回し江川に流れ込んだと考えるが、内水が東赤麻が水浸、水没した被害に遭ったことで、今後対策として、江川地区への排水機場の設置が必要と考えるが、執行部の考えはあるかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 今回の台風第19号の影響により、渡良瀬遊水地では総貯水容量約1億7,000万立方メートルに対しまして、総量の約95%の約1億6,000万立方メートルの水量が各河川から流入したことにより、緊急的に河川に設置してあります一部の排水機場では排出を一時停止する状況も発生いたしております。このような状況から、渡良瀬遊水地に流入する河川の周辺地域におきましては、通常は浸水被害の生じない地域においても、河川からの溢水等により、農地や宅地などに浸水被害が発生いたしました。  議員ご提案の1級河川江川の排水機場の設置につきましては、今回の浸水状況を検証するとともに、江川地区における浸水対策の一つとして、河川管理者であります県及び渡良瀬遊水地の管理者であります国などと設置の有効性等について検討してまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) ありがとうございます。今後とも検討をよろしくお願いいたします。  発言明細(9)渡良瀬遊水地の堤防強化と治水容量の確保についてであります。今回の台風19号では、八ツ場ダムの完成、渡良瀬遊水地の平地ダムの役割については、新聞等でその効果が報じられました。雨量は年々増加が見込まれ、渡良瀬遊水地の果たすべき役割は、より一層重要なものになると予想されます。今後渡良瀬遊水地に堆積している土砂の搬出が必要ではないか。また、堤防の強化による治水容量の確保も必要であると考えるが、執行部の考えをお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 国におきましては、継続的に渡良瀬遊水地内の土砂の掘削を実施しておりまして、今年度につきましても、これからの渇水期の時期に約4万立方メートルの土砂を掘削する予定となっております。また、掘削いたしました土砂につきましては、利根川など河川堤防の強化のために使用されております。市といたしましても引き続き国に対しまして、渡良瀬遊水地の安全な治水維持をお願いしてまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 再質問をさせていただきます。  令和元年台風19号において、渡良瀬遊水地で過去最大の降水量、約1.6億立米を貯留したので、首都圏の洪水被害の防止に貢献したと新聞等で絶賛の声を報じられました。その他、利水、水道水も首都圏へ供給しています。堤防の強化、環境整備、スポーツ施設整備等を渡良瀬遊水地の目的物財源の交付金として首都圏から要求してはいかがでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 渡良瀬遊水地につきましては、国土交通省の利根川上流河川事務所が管理をしておりまして、議員ご紹介のありましたとおり、洪水調節を行うための工事等が施工をされております。具体的には、遊水地内のダム資産になりますが、このダムが償却資産として扱われておりまして、国から国有資産等所在市町村交付金が市に交付されているというところでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 再質問させていただきます。  今のお話、渡良瀬遊水地に国土交通省関東地方整備局から国有資産等所在市町村交付金は、谷中湖のダム建設構造物に対して固定資産税2億4,405万3,000円を交付されていますが、この財源は栃木市としてどんなことに使われているかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 国有資産等所在市町村交付金につきましては、本来固定資産税を課税することが適当である固定資産の所有者が国や地方公共団体であった場合、課税ができませんので、交付金という形で固定資産税にかわるものとして納付がされるというような性格のものでございます。したがいまして、国有資産等所在市町村交付金につきましては、市税と同様にどのような経費にも使用できる一般財源でございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 私は固定資産税2億4,005万3,000円を防災、災害に、今回の災害についてこのような形で個別型に使っていただければと思うのですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 先ほど申し上げましたとおり、一般財源ですので、そういったところでの活用も可能でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 今後の検討として、防災、災害に使っていただければということで私のほうから要望させていただきます。  発言明細(10)河川の堤防強化と上流部の対策についてであります。下野新聞の「検証 台風19号」の記事によると、災害に遭われた女性の声によりますと、「自宅脇にあった堤防が土砂とともに流され、家の土台は地盤からえぐり取られた。泥まみれの玄関をあけると、室内から水があふれ出た。ここに50年住んでいるが、まさか堤防がなくなるなんて、自宅の庭から見えるはずのない永野川が遠くにはっきり見えた」。このようなひどい決壊、浸水被害の状況です。今後の対策として、安心・安全のまちづくりのためには、次のような施策が望まれます。堤防強化と改修工事、永野川、三杉川、巴波川、赤津川、思川。河川の上流部のため池、調整池、遊水地の整備。上流部の環境整備規制と落葉樹の植栽による保水性の確保が必要と考えるが、執行部の考えをお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 福田議員のご質問にもお答えさせていただきましたが、本市の河川流域としての巴波川、永野川、赤津川等の巴波川圏域及び思川圏域並びに三杉川圏域につきましては、今回の災害等も踏まえ、近年発生している異常気象等に対する検証及び対策等が必要と考えております。  また、治水対策の一つといたしましては、巴波川の上流部に設置いたしました調整池等の設置なども有効な防災・減災対策と考えますことから、今後水害から市民を守るための治水計画について、国及び県との連携を密にし、協議調整を進めてまいります。さらに、河川上流部の森林地域における環境整備及び落葉樹の植林等につきましては、降雨時の流出量を抑制する取り組みの一つとして効果が高いものと考えられますことから、関係機関と連携を図りながら、各種関連法令等に基づき適切に森林地域の環境維持に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 平成27年度豪雨災害のときに、巴波川上流に調整池を設置する計画があったかなと思います。その平成27年から計画した調整池については、計画した調整池の何割が完成をしているかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 巴波川上流部の調整池につきましては、計画で6カ所、面積で約3.3ヘクタールを当初計画してございました。現在の進捗状況は5カ所で2.6ヘクタールが完成している状況でございます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) ありがとうございます。今度6カ所が近々完成かなと思うのですが、今回の19号の台風のような災害が来たときに、6カ所の調整池で対応はできるかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 河川の氾濫等でございますので、例えば巴波川を一つの河川として系統的に考えざるを得ないと思います。巴波川には上流部で荒川及び普通河川でございます神ノ宮川等が流入しているところでございます。ただいまお答えいたしました巴波川上流部の調整池6カ所については、巴波川本体の調整機能という形で考えてございます。支川でございます荒川等につきましても、都賀地域で土地改良事業が実施されまして、そこに伴いまして、ため池が2カ所設置されてございます。そのため池を活用して約5万立方メートルほどの水をためるような計画で、あわせて今回実施させていただいております。  もう一つ、普通河川の栃木市所管でございます神ノ宮川という川がございます。この川にも調整池を市のほうで設置する形になってございます。これにつきましては、地元に大渕沼という沼がございまして、そこを約1.3ヘクタールほどでございますが、それを活用して調整機能を持たせようと思っているわけでございます。ですから、1つの河川であっても、そこに流れ込む支川等を調整させていただきながら、全体を防災・減災の対策として取り組んでいるというような形でございます。そのような意味で、今回の防災、水害に対しましても、ある程度はそういう複合的な取り組みの中で軽減できたものとは考えているところでございますが、巴波川本体としますと、もう一つ川底を少し下げるという計画がございましたが、その実施に至らずに今回の水害となったという点は、残念ながら計画道半ばというような形でございますが、今後もう一度今回の大規模水害を受けまして、例えば巴波川全体の治水対策について検討せざるを得ないというような形で考えてございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) あわせて今回永野川が決壊したというような状況がありますけれども、永野川のほうのやはりそこの調整池とか、そういった対策もしっかりやっていただければと思います。要望です。  発言明細(11)浄水場の機能停止による市民への影響の対応についてであります。1、蛭沼浄水場のほか2カ所の停止による影響及びどのような対応をしたか。2、蛭沼浄水場の停止により、岩舟、大平の供給弁を開いたと思うが、十分な水量の確保ができなかったのはなぜか。3、今後の台風被害に対応していくため、浄水場の強靭化対策が必要ではないか。3つについてお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  田中上下水道局長。 ◎上下水道局長(田中修君) 今回の浸水によりまして、薗部浄水場及び藤岡、蛭沼浄水場が稼働を停止したため、隣接する他の排水区域の相互連絡管を開放して水を融通いたしました結果、広範囲での断水を回避することができましたが、水量を十分に確保できないことから、平井町、また藤岡、三鴨地域において一時的な断水や水圧が弱いなどの影響はございました。その対応といたしましては、自衛隊及び日本水道協会栃木県支部の応援をいただき、給水車による応急給水を実施いたしたところでございます。  今後におきましては、地震や風水害による災害に対応するため、水道施設や管路の耐震化、また配水幹線の相互連絡管によるバックアップ機能体制や電気機械設備等のかさ上げなど浄水場の立地条件に応じた災害対策の強化・充実に努めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 水は命の水でありますので、災害時でも皆さん平等に飲める体制、あと浄水場の位置づけというのも大切かなと思うので、今後そんなような検討をよろしくお願いいたします。要望です。  発言明細(12)今後のソフト防災対策についてであります。台風19号を教訓として、地域の助け合いは、心と心の結びつき、地域住民が交流しながら、防災に関する経験を通じて減災・防災力を学ぶ機会を開催してはいかがでしょうか。また、各家庭での防災対策、自主防災組織での防災活動など市民の防災意識を高める取り組みが必要であると考えるが、執行部のお考えをお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) お答えをいたします。  今回の台風19号における市内全域での大規模な被害を受けたことで、ハード面での対策を実施していくとともに、改めて市民への防災意識の啓発などのソフト面での対策が必要であると実感をしております。今後は地域としての防災力を高めていくためにも、共助による防災活動を推進し、市内全域に自主防災組織ができるようお願いをしていきますとともに、見直し後のハザードマップの説明会や出前講座等を通して、自分の命は自分で守るという災害への意識の啓発に努め、自助、共助、公助による命を守る対策をより強固なものにしてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) 再質問をさせていただきます。  自主防災組織を市主導で各地に広める考えはあるかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) 自主防災組織は地域の皆様がみずから組織をするという本来の趣旨でありますので、それが組織できるように市はさまざまな支援をしていくということでございます。立ち上げのときに20万円の補助、そしてその後につきましては、年に2万円の運営費というのを補助しておりまして、その推進をしていくための説明会であるとか、そういうことは市のほうで積極的にしていきたいと思いますが、みずから運営をするというのが自主防災組織の本来の目的であるというふうに思っていますので、ぜひ多くの地域で自主防災組織ができるように推進はしていかなければならないというふうに思っております。  そして、先ほど小久保議員から、その自治会長へのご案内と私出させてもらったのですけれども、災害後、高齢者のところに情報が届かないという意見が私のところに実は届いたのです。それを解消するのにどうしたらいいかということを考えて、市から一軒一軒高齢者のところを回るわけにいかないので、まずは自治会長にそこの地域で困っていることとか、連絡が来なくて、高齢者の人たちが情報を得られないと、そういうことがあった場合に、ぜひ自治会長を通して市のほうに連絡もらえればという思いで急遽やったので、いろいろ不行き届きの点はあったと思いますが、そういう意思のものでございました。ですから、その防災組織があれば、きちんとその機能が発揮できれば、きちんと連絡網なりなんなりで地域にそういったいろんな情報が届くということがあるので、ぜひ自主防災組織をつくっていただければと思いますし、自主防災組織のみならず、自治会組織やら何やらを通して、きちんと横のつながりができてくるという仕組みが今後は必要であるというふうに思っています。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 福富議員。               〔19番 福富善明君登壇〕 ◆19番(福富善明君) ありがとうございます。災害というのは、水災害だけではなくて、あと地震とか、そういった災害が目の前に来るかわからないし、あした来るかわからないというような状況でありますので、市民の方に防災意識を持っていただいて、自主防災組織をぜひともつくっていただければと思います。  19号の被害に遭われた方については、今後通常の生活に戻れるよう私たちも応援していきますので、どうぞよろしくお願いします。  それでは、一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(大阿久岩人君) ここで暫時休憩いたします。                                           (午後 4時09分) ○議長(大阿久岩人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                           (午後 4時25分)                                                               ◇ 森 戸 雅 孝 君 ○議長(大阿久岩人君) 一般質問を続けます。  1番、森戸雅孝議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) いよいよ本日のしんがりということで、お疲れのこととは思いますけれども、少々お時間をいただきとうございます。よろしくお願いします。栃木政策研究会、会派代表の森戸雅孝でございます。会派内の大浦兼政議員、小平啓佑議員を代表して、このたびの水害に関する一般質問をしてまいりますので、よろしくお願いをいたします。  まず、このたびの台風19号のもたらした甚大な被害によりましてお亡くなりになりました方に哀悼の誠をささげ、謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました多くの方々に対して心よりお見舞いを申し上げます。  今回の一般質問は、特異なケースとして、会派ごとによる質問ということで、我々の会派ではあらゆる角度から十二分に検討を重ねた結果、議長宛てに通告をしているとおり、順を追って質問をしてまいります。  発災から今日までの中で検証できるものは即刻検証して、教訓として生かし、災害に強いまちづくりに向け取り組んでいくことが大切であると思います。今回私たちの会派では、3つの視点から捉えて質問をしてまいりたいと思います。  それでは、早速質問のほうに入っていきます。発言要旨1、災害発生時の市全体での初動体制と連携についてでございます。  明細(1)災害対策本部について。災害が発生した場合、災害対策本部を設置しますが、まずは栃木市災害対策本部とはどのような体制だったのかお聞きいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。               〔危機管理監 福田栄治君登壇〕 ◎危機管理監(福田栄治君) 森戸議員のご質問にお答え申し上げます。  災害対策本部は、災害対策基本法第23条の2の規定により、災害が発生する、あるいは発生するおそれがあるときに、市は栃木市地域防災計画の定めるところにより設置することができるとされております。災害対策本部の構成は、本部長を市長とし、副本部長に副市長、教育長及び危機管理監、本部員として各部長等で構成をされております。また、組織は統括部、総務部、財務部、生活環境部、救援救護部、産業振興部、建設部、上下水道部、都市整備部、避難所運営部及び消防部の11部で構成をされております。  以上であります。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕
    ◆1番(森戸雅孝君) 今の構成というのは、災害対策本部の構成についてご答弁いただきました。それで、1つ気になったことがございまして、これ再質問でちょっとお願いしたいのですけれども、これは新聞等でも出ていたことなのですけれども、災害直後から愛知県の職員の方たちが災害本部のサポートを行っていたというような新聞報道がありました。その方たちが去り際に組織の横断的な対応ができていないというようなコメントをされていましたが、それはとりもなおさず、情報の一元化ができていないということにもとれますが、そのような見解に対してどのように受け取られたのか、再質問でお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) それは栃木市の内容だったでしょうか。もし仮に横断的なということであれば、避難所の運営の中で、避難所に長くいることになってしまう方に対して、本当は避難所運営の運営委員会などでなるべく早目に支援をして、もとの生活に戻れるようになるため、そういった取り組みを関係担当係で行っていたわけなのですが、それが少しちょっと滞っていた部分とか、うまく進まない部分があったので、それで総合支援班をつくったところの部分が少し横の連携がという部分を挙げられたのかなというふうに思っていますので、それ以外は、それもそういった特別につくったわけでございますけれども、横の連携という部分では連携はとれていたというふうに感じております。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 今の話は、ご認識はされていなかったというように捉えてよろしいのでしょうか。というのは、これ下野新聞が11月14日に「愛知県の職員の支援終了」というテーマで、タイトルでこれ栃木市ので出ているのです。そこの中に青木さんという方なのですね、これ特別対策班の。その方が去り際に、去るときに支援が11月12日で終わったわけなのですけれども、そのときにそのコメントとして、インタビューの中でそういうふうな答弁というか、コメントをされているのです。そういった中で、さらにその方がそういう横断的な対応ができていないというようなコメントを残されているのです。さらに、災害対策の特命班として、答弁の中にも申されているように、被災者の支援、総合対策班の設置を提案されたというような記事も出ているのです。それをやはり理解というか、そういったことに対してのどういう捉え方をしたのかということをちょっとお聞きしたかったのですけれども、今の答弁で、はい、そういうことでこの記事は理解していただければ、先ほどの答弁で結構です、理解しましたので。  それで、今回愛知県の職員の方が発災直後から、もう既にこの対策本部のサポート役として入ってきているというようなことでお聞きしているのですけれども、これ今回愛知県が国から派遣されてというようなことで出ているのですけれども、これはいわゆる総務省が昨年、2018年に被災した自治体と支援する自治体とがペアを組む対口支援というようなシステムで栃木市のほうに来られたのか、その辺のところをどう理解しておるのか、ちょっとお聞かせください。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) これは、内閣府のほうの被災市町村職員確保システムという、ちょっと今資料がないので正確ではないかもしれませんが、いわゆるそういったプッシュ型の支援でございまして、被災した市町村がやはり被災直後のいろんな対応がうまくいかない部分を総括支援という形で支援をしていただきまして、特に調査業務の件、それと避難所運営の部分等が特に懸念されるといったことから、総括的な災害対策本部の運営とか、取り組みについていろいろご助言をいただいたりした。総括支援班というまずは先発隊が来まして、それでその状況を把握した上で、また内閣府に上げて、では何が、何人必要なのだといったことで調査班のほうにそれぞれ愛知県や関係市町の職員を派遣していただいて、その業務に当たった。そういった総括的な部分と部分的な業務部分をサポートしていただいたというシステムでございました。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) はい、了解しました。ありがとうございます。  それでは、明細(2)番に入っていきます。議会との連携についてでございます。明細(2)としては、議会との連携についてでございます。災害が発生したら、まず最初にやるべきことは一軒一軒を見て回り、住民に声をかけ、その地域の被害状況を把握することが重要であると思います。4年前も含め、行政はまず災害対策本部を立ち上げ、各課で情報収集に努めると思いますが、実際に職員を派遣し、現状を把握するには数日かかってしまうのかと思います。地域を回っていて一番多く言われたことは、職員が回ってこないと、全く回ってこないと、情報が入ってこないということでした。議会と議員と災害対策本部が連携をとれていたら、早急な被害状況把握だけでなく、正しい情報を迅速に伝えられたと思いますが、議会との協力体制を構築していく上で重要であると思いますが、災害対策本部に議会や議員を加えることについてどのようにお考えあるのかお聞かせください。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 議会との連携につきましては、災害対策本部の統括部渉外班が市議会等の連絡調整に関することを担っております。今回の台風第19号では、議会におかれましては、議会改革検討委員会で策定に向けて検討中でありました栃木市議会災害時行動マニュアルを参考に、渉外班を通じて議員の皆様から情報をお寄せいただき、災害対策本部との連携を図っていただいたところでございます。  地域の状況などの貴重な情報をお寄せいただき、本当にありがとうございました。今後におきましては、今回の対応を参考に、協力体制について検討してまいりたいと考えておりますので、ご協力をよろしくお願いを申し上げます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 議員というのは、やはり一番住民から負託を担っている立場でもございますし、またこういう災害におきましては、非常に住民に寄り添うという形で、やはりそれぞれ議員の方たちは一軒一軒回って、それぞれのお見舞いを申し上げたりと、あるいはまた支援をしたりということで活動していると思います。そういった議員の情報収集力にも今後頼ってもいいのではないかというふうに思っていますので、ぜひひとつ議会議員も活用していただければというふうに思っております。  それでは、明細(3)に移ります。今度は次は自治会との連携についてでございます。次に、この自治会との連携についてでありますが、早急なる状況把握や正しい情報の提供などは重要なことであり、自治会と連携し、災害対策として情報収集に当たることは必要急務のことでありますが、今回は特に、勝手仮置き場という橘部長の言葉ではございませんが、勝手仮置き場と言われる地域の空き地に置かれた廃棄物について、自治会との連携についてお聞きしたいと思います。  今回も莫大な量のごみが排出されたわけですが、被災に遭われた方たちが一番苦慮したことは、家から出たごみの処分場でした。トラック等の手配がつかずに仮置き場まで運ぶことに悩んでいた方たちは多かったと聞いております。そこで、今後そのような方たちへの配慮から、自治会ごとの災害廃棄物の置き場についてどのようなお考えがあるのかお聞かせいただければと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) お答えを申し上げます。  今回の災害において、一部の自治会におかれましては、自主的に災害ごみの本当に一時の仮置き場を設置し、管理運営をしていただきましたが、自治会との連携策が未策定であったことから、住民の方が勝手に災害ごみを置いていくいわゆる勝手仮置き場が自治会内に多数発生することとなりました。言葉としてどうかと思うのですが、勝手仮置き場は私が言い出したのではなくて、一般的にそう言われているものでございます。本市といたしましては、4年前の関東・東北豪雨災害後、災害時の廃棄物処理を迅速に進めるために可能な限り事前に対策を講じていくことの重要性を認識しておりました。そのため、本年3月に上位計画となる栃木県災害廃棄物処理計画が策定されたことを受け、今年度本市における計画の作成に着手したところで、今回の災害が発生してしまいました。そういう状況でございます。  災害廃棄物処理計画には、市民の皆様や自治会等の役割などを明確にし、協働体制の構築について定めることになります。今後災害廃棄物処理計画を策定するに当たりましては、4年前の災害や今回の災害での経験から得られた教訓、自治会等の皆様のご意見を反映させ、実効性の高い災害廃棄物処理計画を定めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございました。大変失礼しました。勝手はもう橘部長の命名した置き場かなと思って、大変失礼しました。  それで、今ご答弁いただきましたけれども、そういうことで前向きな検討ということで了解しました。  それで、再質問でお願いしたいのですけれども、今回今、自治会との連携についてでは、仮置き場ということで特定した質問ということでしましたけれども、これ以外に、廃棄物この置き場以外にも、災害発生時における自治会との連携については、どんなことをお考えがあれば今、この災害廃棄物以外に何かそういうお考えがあればお聞かせいただければと思うのですけれども、特段お持ちでなければ、それはそれであれですけれども、再質問でお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 今、こういった災害のときに、真っ先に困るということがごみであったところから、今回はそのごみ問題について自治会との連携が必要だったという反省がございます。そのほかにも先ほど小久保議員の答弁にもございましたとおり、自治会の皆様にお困り事に関する通知を出させていただきましたが、ちょっと不十分なところもございまして、十分に機能したとは言えないところもございました。特に自治会長の皆様方には、こういった災害が発生したときには、率先してその自治会内のまとめ役として、いろいろご尽力をいただいておりますので、こういった災害が発生したときに、その自治会長さん方をご支援できるような何か仕組みみたいなものを今後考えていけたらいいかなというふうには思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。  それでは、次に2番目のほうの発言要旨に移っていきます。災害発生後のシティプロモーションについてでございます。シティプロモーションは、その効果がはっきり見えないために、プロモーションの重要性が見過ごされてしまいがちであると思います。我々会派としては、去る9月議会の決算特別委員会において、シティプロモーション計画の検証をするため、ふるさと大使の活用による成功体験や市民課窓口で栃木市へ転入された方の動機についてアンケートをとり、シティプロモーションの効果を見える化することを提案するなど、その重要性について質問を行いました。今回は災害発生後の情報発信について伺っていきたいと思います。  明細(1)災害時の情報発信の重要性についてでございます。これまた新聞報道等で被災地支援で、隣のちょっと佐野市の事案ではございますけれども、11月13日付の新聞報道で、被災地支援のふるさと納税について掲載がありました。県内の15市町に6,870万円の寄附が寄せられ、その約半分が佐野市が占めてしまったのです。本市はというと、県内最大の被害をこうむりながら、県内では3番目の寄附額であったとあります。この違いについてどのように見解をお持ちなのかお伺いしたいと思うのです。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 台風第19号関連のふるさと納税に関しましては、災害直後の10月15日にふるさと納税ポータルサイトを通じて寄附金の受け付けを開始いたしました。下野新聞の報道のとおり、災害関連のふるさと納税は、11月7日時点において本市は363件、608万5,000円であり、佐野市は1,508件、3,695万円の寄附があったところであります。佐野市との寄附額の差につきましては、佐野市の秋山川決壊に関する内容が全国規模のメディアで発災直後から数多く取り上げられたことが大きな要因であったと思われます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 今のご答弁で、秋山川が大きくメディアに取り上げられたというご答弁でございましたけれども、でもこれは再質問でお願いしたいのですけれども、これ佐野市の担当者がこういうコメントをされているのです。やはりこれだけの寄附金が集まったということは、日ごろから行っている市のPR成果や、ふるさと納税の手続をほかの自治体に肩がわりしてもらう代理納付を活用したと、そういうことを理由として挙げているのです。本市としては3番目ということで、本市においてはそのような対応はとったのかどうか、これお聞きしたいのですけれども。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 本市のふるさと納税の状況を申し上げますと、本市では現在ふるなび、さとふる、ふるさとチョイス、楽天といったところのポータルサイトにふるさと納税の寄附を申し入れて手続をとっております。佐野市につきましては、ちょっとどこのポータルサイトをチョイスしているか忘れてしまいましたが、1社か2社しかポータルサイトを掲載しておりませんで、そのポータルサイトに掲載していないところで、その佐野市がないために、代理にではうちの自治体で佐野市さんの寄附を集めてあげましょうということで、その代理寄附という形で、その何自治体か佐野市の寄附を募ったという状況がございます。本市の場合、その4社、いわゆる大手のポータルサイト4社にふるさと納税もう既に行っておりますので、そこでその災害に関するふるさと納税という形で対応をとりましたので、改めてその代理寄附といった行為が必要なかったと思っております。  それと、今回メディアにその露出の関係が佐野市と大きく異なったという部分については、日ごろのシティプロモーションの成果というよりも、今回のその秋山川決壊という映像がかなり鮮烈に全国放送で取り上げたところがございます。真っ先にその全国放送で取り上げたところに民放各社が追随をしたというふうなことを聞いておりますので、そのことに関しては、地元の記者クラブの記者の皆さん方には、ちょっと報道のあり方について、これでいいのかということについては疑問を投げかけさせていただいたところでございまして、そのせいかどうかかはわかりませんが、ある程度その災害の状況が栃木市が大きいというのがわかってきた段階から、全国メディアでもある程度取り上げられるようになってきたというところで、義援金あるいはボランティアさんについてもある程度集まるようになってきたというところではございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) はい、わかりました。1つには、そういうメディアのとり方にも問題があったということで理解します。でも、情報の発信のあり方ということでも、これ十分に配慮していただきたいとは思うのですけれども、これはシティプロモーションではなくて、そういった今のご答弁でございますけれども、でもこういう平時のときの取り組みというのが、やはりこういう災害時に図らずも露呈するわけであって、その成果というのを。そういったことも十分検討して今後の対応にしていただきたいというふうに思っています。  それでは、ちょっと明細(2)番に続いて入りたいと思います。今後の平時からのシティプロモーションについてでございます。先ほどとリンクしますけれども、災害を踏まえた今後の平時からのプロモーションの重要性と今後の施策についてということでお聞きしていきたいと思います。確かに先ほど申しましたように、佐野市の事例で恐縮ではございますけれども、佐野市の担当者のコメントとして、今回市内の被害状況が早くからということで、先ほど答弁にありましたように、そういう報道が早くから取り上げられたことで全国からの注目が集まったというようなこともあります。それ以上に日ごろからさまざまな交流活動を続けてきたおかげで、県外の人たちや自治体から多くの助けを得ることができたとも、そういうコメントもされているのです。だから、今後やっぱりシティプロモーションとはリンクしないというふうにおっしゃっていましたけれども、やはりシティプロモーション、どうして我が市をプロモートするかということも平時から必要であると思うのですけれども、そういった見直しについてはお考えはあるのかお聞かせください。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 災害発生後、大手メディアが本市の被災状況を取り上げたことに加え、本市としましても、ホームページやSNS等による情報発信に努めたことにより、本市に観光で訪れたことがあるという方や栃木市マスコットキャラクター「とち介」のファンの方など全国各地から多くの温かいご支援や励ましの声をいただき、平時からのシティプロモーションの重要性と本市の知名度向上の必要性を認識しているところであります。今後は本市の知名度のさらなる向上を図るため、これまで以上に栃木市マスコットキャラクターの「とち介」やSNS、PR動画などを活用した魅力の発信に努めるとともに、職員一人一人が市の広報マンとしての意識を持ってプロモーションに取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) それで、ここでまた1つ再質問でお願いしたいと思うのですけれども、今もお話があったように、栃木市のSNS、ホームページということで発信をしているというふうなお話でありました。今後新宿のアルタで動画による災害支援のPRがオンエアされ、ご存じかと思うのですが、そういった映像がそういう栃木市のホームページ、SNS等で発信されていないというのは、どういったことで発信されていないのか。やはり何でも情報というものは発信できるところからどんどん媒体を使うということが今後いろんな幅広く周知していただくのに必要かと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 申しわけございません。アルタで放映していたその災害に関する動画を市のホームページでアップしていないというところは私は気がついておりませんでした。もしなければ、そういったところも含めて市のホームページでも見られるように対応したいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) はい、わかりました。それで、今そういった使える情報というものを発信できるところはどんどん使って、やはり市のPR、発信をするということは今言ったようなことで大切であると思っています。そして、災害支援をそういった媒体を使ってお願いしていただく。そして、支援をいただくということが目的であるのに対して、放映だけでそれで安心してしまっているということではなくて、その目的を達成するための手段であるということをやはり認識いただいて、そして積極的にPRをしていただければというふうに思います。うちのほうの会派としては、そういう考え方で捉えておりますので、よろしくお願いいたします。  それと…… ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員、大変申しわけございません。ここでうちのほうで少し発表がありますので。 △会議時間の延長 ○議長(大阿久岩人君) 本日の会議時間は、一般質問が長引いておりますので、あらかじめこれを延長いたします。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 済みません。そういったことで手段と目的かということで今ちょっとお話しさせていただきましたけれども、これけさの新聞でも、こういうPRで、これ下野新聞のきょうの朝刊なのですけれども、もう既に佐野市は次の一手を打って出ているのです。結局佐野市に元気に観光PRということで、これが出ているのです。もう自粛ムードという中で理解はできるのですけれども、なかなかそういった宴会も随分キャンセルになったとか、そういったことで聞いております。シティプロモーションについても、もう佐野市はどうしてもこの佐野市の動向が気になるところなのですけれども、そういったことで市の復興への機運を高めるプロモーション活動というようなことでもう取り組んでいるのです。栃木市もそういった次の一手をもう打って出ていないと、やはり後手に回るのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 私もけさ佐野市がその復興に向けたという記事を読みまして、佐野市さんは早いなというふうには感想を持ちましたが、本市の場合、まだ避難所も閉じられていないという状況でございまして、災害ごみに関しましても、目につくところはきれいになりましたが、まだまだまちなか隅々まで見ますと、ごみがまだ残っているような状況でもございます。ある意味まだその復旧の途上に、途上といいましても、まだまだ先の長い復旧の途上にあるというような状況でございますので、その市民を挙げてこういった沈滞ムードを払拭するような、復興に関しての動きといいますのは、もうちょっと時期を見きわめて対応してまいりたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) はい、わかりました。確かに佐野市の被害額と栃木市の、本市の被害額ではもう雲泥の差がありまして、本当にそういったことを考えると、もう佐野市は地域限定的な被害ということで、ですからこういった次の一手もどんどん打って出られるのだろうと思います。本市においてはまだまだ復興半ばということで、これからそういったことを、次の一手はもうちょっと落ちついてからということになるのかなというふうに受けとめました。ありがとうございます。  それでは、続いて、3番目の発言要旨として、自主防災組織の対応についてというテーマに移っていきたいと思います。4年前の水害を契機として設立したところもあれば、それ以前から設立している自治会もあると思います。その対応について、明細(1)自主防災組織の捉え方と現状についてでございます。災害発生時における自主防災組織の役割ということをまずどのように位置づけているのか。そしてまた、そういった立ち上げている自治会等におきまして、役割の認識、そしてまたこちら行政側と受け手側のほうのそういった認識に対するこのずれ、そごはないのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 自主防災組織は、地域住民が協力、連携し、災害から自分たちの地域は自分たちが守るという地域住民の連携に基づき結成される防災組織であり、現在市では63の団体が自主防災組織として登録されております。自主防災組織のある自治会では、役員を兼務しているところも多いことから、自治会の活動と一体的に防災活動を行えることをメリットとして認識していただいていると思われます。また、各自治会における自主防災組織に対する認識につきましては、大きく異なるものではないと考えておりますが、設立してからの年数の違いや被災経験等各組織に置かれている状況は違います。そういったことで、活動内容などの違いはあるかと思います。  そこで、各自主防災組織が適切に機能するよう、毎年開催しております防災リーダー研修会を通して先進的な取り組みをしている組織の実例紹介など、またほかの組織との情報交換や交流に努めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。この自主防災組織というのは、本当にもう各自治会が自発的に立ち上げるということで、いろいろと行政側もそれに立ち上げやすいようなフォロー体制ということでやっていると思っております。  それで、明細(2)のほうに移っていきたいと思うのですけれども、今回この災害時の自主防災組織の具体的な対応ということで、今回この発生で、甚大な被害をもたらしたこの台風19号の発生した段階での対応というのは、どういった対応をとられたのかというのがちょっと私も疑問に思ったのですけれども、今般の災害における自主防災組織の具体的な対応はどうだったのか。あと、行動を起こした自治会と、そうでない自治会とあったようなことを聞いております。せっかくの組織があっても、それが実際にこういうときに機能しなければ意味がないとは思うのです。具体的な対応についてお聞きしたいと思うのですけれども、今回のこの対応についてどういった情報をお持ちなのかお聞かせください。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) このたびの台風被害における自主防災組織の対応についてでございますが、地元の公民館を避難場所として開設をして、自治会内の高齢者や障がいをお持ちの方などの要配慮者への声かけを実施した自主防災組織もございます。また、自主防災組織がない自治会でも同様な活動を行っていただいたということを伺っております。  市の地域防災計画には、自主防災組織等における防災対策として、近隣市民との相互協力体制の確立や避難対策に関する普及啓発の周知徹底に努めることとされております。今後は自主防災組織の設立を検討している自治会も含め、具体的な活動内容や人材育成のための研修会などの開催に努め、地域の防災力向上につなげる対策を実施してまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。私もさっきご答弁の中にございましたように、やはり警戒レベルが段階的に発表されていきますよね。警戒レベルのやはり低い段階での警戒レベル、例えば警戒レベルの2とか3とかと、そういった段階でのそういった発表に各そういう防災組織を立ち上げているところ、あるいは自治会等の人たちがそれに呼応するような形で、やはりそういった声かけという、避難弱者と言われているような独居の方あるいはまた高齢者の世帯の方々たちへの声かけというのがやはり一番取り組みやすい行動ではないかというふうに思うのです。そういったことによって、やはり地域力というか、この防災を契機として、これを布石として、そしてしっかりとした組織というか、自治会づくりにつながっていくというふうに思うのです。だから、ぜひそういったことは積極的に声かけをするといった、そういったことをすることによって、地域力をアップするということで、ピンチをチャンスに変えるといいましょうか、そういったことで地域力を高めるということも考えられるのではないかなというふうに私は思っておるのですけれども、その点いかがでしょうか。コメントあればお聞かせください。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 森戸議員のおっしゃるとおりだというふうに私は思っております。非常に地域のコミュニティにつながることだというふうに認識しております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。同感ということで、大変恐縮でございます。ありがとうございます。そういったことで、これまたちょっと話それるかと思うのですけれども、やはりそういった声かけということが私は非常に大事だと思うのです。だから、そういった防災訓練の中にもただ、災害を想定して、ただ避難所へ行くというよりも、行く前に、今みたいな行動をとることによって、やはり平時のときのことが災害時に生かされるということになると思うのです。ふだんやっていないことは、そういうとっさの場合でもできないのです。ですから、避難は、避難のあり方についても必ずそういった避難弱者と言われる方たちへの声かけをしてから、そして避難所へ向かうと、そういったこともやはり訓練にも必要なのかなというふうに思いますけれども、これはどうでしょうか。ご意見ありましたらお伺いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) これも森戸議員のおっしゃるとおりというふうに思いますので、恐らく自治会などでこれからいろいろ取り組みの中で避難訓練とか、いろいろの中でご提案あったようなこともしながら、自治会、各自主防災組織の中で取り組まれることになるのかなというふうに思っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。  それでは、最後の明細(3)のほうに移っていきます。自主防災組織の重要性についてということでございます。これ互助、共助の観点から、自助、互助、共助ですね。から行動のとれる自主防災組織の普及に向けた取り組みが必要だと思います。市長のこのインタビュー、コメントを使わせていただきますと、市内全域に自主防災をつくり、災害への意識や命を守る対策、より強固にしていきたいというふうにあります。公助だけでなく、そういった地元自治会等の協力も必要であると思いますので、そういった市長のご見解をお伺いできればと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) それでは、お答え申し上げます。  災害には台風のみならず、地震でありますとか、突風でありますとか、大雪、豪雨など、いつ発生するか予測できないものがほとんどでございます。また、災害の規模によっては、道路の寸断や救助、救援要請の集中により、公共防災機関による支援、救出、救護が期待できないことが発生すると思われます。このような事態が発生したときには、それぞれの地域で共助による防災活動を展開し、お互いの命や財産を守り、また高齢者、身体等に障がいのある方や介助の必要な方に救助の手を差し伸べるためには、身近にいる地域の皆様の協力が重要であると考えております。今後は地域としての防災力を高めるためには、市内全域に自主防災組織ができるよう、各地域、自治会にお願いをいたしまして、共助による防災活動の重要性が地域の皆様に広く行き渡るようにするとともに、研修会や訓練の参加を通して意識啓発に努めてまいります。  先ほどから議論の中で、その重要性というのはもう既にお互いに共有していると思います。私の地域でも防災組織ありますけれども、発生時には市のほうの防災ラジオを通して、自主防災の組織の代表者が防災組織、皆さん持っていますから、そこに伝わってきた情報を各班長に回して、連絡網で地域の中に全部行き渡るということを代表の方がやってくれました。それは自主防災組織があるからだというふうに私は思っていて、絶対これはどこの地域でも必要だなというふうに思っております。先ほど高齢者のところに情報が伝わらないとか、そういうことのないようにするのには、やはりこういったきちんと行き渡るような連絡網というのをつくっておく必要があると思うので、この自主防災組織は必ず必要だというふうに私は認識をしております。  しかしながら、推進をする中でやはり役員になる方の負担とか、いろいろございまして、自分たちで災害を経験した地域によっては組織がもう積極的につくられるところもあるのですが、余り災害を経験していないところはなかなかできにくいということがありますので、ぜひ議員の皆様も自分の地域に帰って、自分の地域の中に防災組織がない方はぜひ推進をして、先頭に立ってその手助けをぜひしてほしいなというふうに思っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。全くそのとおりだと思います。本当にもう市長おっしゃっておりますように、災害に強いまちづくりに向けたハード、ソフト面の両面から、今そういった取り組みをしていく。1つはこの自主防災組織ということもそういった地域の災害に強いまちづくりの一助となると思います。いずれにしても今回の水害で、本当にもう私も地元赤津川が溢水もしまして、甚大な被害をこうむったわけですけれども、そういった住民の方たちももう50年に1遍が4年で来てしまったということで、本当にもうまた来年も来るのではないかというように、住民の方も疑心暗鬼にかられているという方も多くいらっしゃいます。ぜひ先ほどいろいろと質問の中にも出てきましたけれども、河川の改修等がいろいろと出てきました。不作為による人災と言われるようなことのないようにしっかりと取り組んでいただければと思います。そういった災害に強いまちづくりのためにもぜひひとつ市長には手腕を発揮していただきたいというふうに期待をしております。  以上で栃木政策研究会、会派代表の質問を終わります。ありがとうございました。 △延会について ○議長(大阿久岩人君) お諮りいたします。  本日の会議は、これをもちまして終了したいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大阿久岩人君) ご異議なしと認めます。  したがいまして、本日は会議を終了することに決定いたしました。 △次会日程の報告 ○議長(大阿久岩人君) なお、あす12月4日は、午前10時から引き続き一般質問を行います。 △延会の宣告 ○議長(大阿久岩人君) 本日は、これをもちまして会議を終了いたします。  大変ご苦労さまでした。                                           (午後 5時13分)...