香芝市議会 > 1998-06-17 >
06月17日-02号

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  1. 香芝市議会 1998-06-17
    06月17日-02号


    取得元: 香芝市議会公式サイト
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    平成10年第3回 6月定例会          平成10年第3回香芝市議会定例会会議録1 招集年月日 平成10年6月17日2 招集場所  本市役所5階議場3 出席議員  (19名)    1番 河 杉 博 之 君          2番 縄 田 佳 孝 君    3番 北 川 重 信 君          4番 芦 高 省 五 君    5番 竹 下 正 志 君          6番 吉 川 政 重 君    7番 黒 松 康 至 君          8番 中 川 廣 美 君    9番 長谷川   翠 君          10番 大 倉 勝 彦 君    11番 奥 山 博 康 君          12番 角 田 博 文 君    13番 藤 本 みや子 君          14番 萬 慶 芳 貞 君    15番 西 里 晴 昭 君          16番 高 谷   廣 君    17番 田 中 信 好 君          18番 田 中   保 君    20番 岸   為 治 君4 欠席議員  (1名)    19番 長谷川 芳 治 君5 地方自治法第121条の規定により議長より出席を求められた者は、次のとおりである。   市長     先 山 昭 夫       助役     森 元 公 爾   収入役    岡 田 紀 郎       教育長    百 濟 成 之   企画調整部長 辻 本 勝 茂       総務部長   城   守 一   市民生活部長 奥 山 誠 次       保健福祉部長 西 野 武 弘   産業建設部長 竹 嶋   将       都市整備部長 梅 田 善 久   教委事務局長 山 田 勝 治       水道局長   松 浦 輝 男6 会議の記録・書記は、次のとおりである。                        議会事務局長 上 田 武 志                          〃  書記 松 原 秀 典7 会議の事件は、次のとおりである。   日程1 一般質問8 議長は、会議録署名議員に次の者を指名した。    1番 河 杉 博 之 君          2番 縄 田 佳 孝 君                              開議 午前10時22分 ○議長(高谷廣君) おはようございます。 本会議を開催いたします。ただいま出席議員が定足数に達しておりますので、これより本会議を開きます。 署名議員でございますが、前日に引き続きましてお願いをいたします。 本日の日程を議題にいたします。 議会運営委員会でご審議を願っておりますので、議会運営委員長から報告願います。 田中委員長。 ◆議会運営委員長(田中信好君) おはようございます。 本日、一般質問の日になっております。7名の方から質問が出ております。順位につきまして、本日の本会議の前に運営委員会を開かせてただきまして、順位等を検討させていただいております。 まず、提出されました議員さんの順位ということを尊重して順位を決めさせていただきましたが、その中で共産党芦高議員藤本みや子議員が続いてましたので、その間に1人黒松議員に入っていただくということで、1番に吉川政重議員、2番に竹下正志議員、3番に芦高省五議員、4番目に黒松康至議員、5番目に藤本みや子議員、6番目に河杉博之議員、7番目に田中保議員いうことで、ご審議をいただいております。こういった順番で進めさせていだきたいと思いますので、皆様方のご協力をよろしくお願いいたしまして、委員会報告とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(高谷廣君) ただいまの運営委員長報告に対しまして質疑をお受けいたします。              〔「なし」との声あり〕 ○議長(高谷廣君) 質疑ないようでございますので、質疑を打ち切ります。 お諮りいたします。 ただいま議会運営委員長から報告がありましたとおり、本日の日程とすることにご異議ございませんか。              〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(高谷廣君) ご異議ないようでございますので、そのように決します。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程1 一般質問 ○議長(高谷廣君) それでは、ただいまより一般質問を行います。順位に従いまして吉川政重君の一般質問をお受けいたします。 吉川議員。 ◆6番(吉川政重君) おはようございます。 ただいま議長よりお許しをいただきましたので、ただいまから一般質問を行わせていただきます。なお、今回多くの議員の方も質問をしていただけるようでございますので、なるべく簡潔にさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 まず1点目に、市議会の職務、活動に対する理事者側基本的認識についてということでお伺いをいたします。 言うまでもなく地方自治基本的担い手として、地方自治法上に予定されております基本的な団体、担い手は市町村でございます。その構成機関として、その機関内部にいわゆる理事者、首長部局と議会が互いに対峙をするという関係が、法的には確立をしているわけでございます。さらにこの2つの機関の内部関係の基本原則として、いわゆる抑制と均衡、チェックアンドバランスと言われますけれども、そのような関係にあり、それがよく車輪の両輪にも例えられているのはご承知のとおりであります。 以上のことは従来からも法的にもあるいは一定制度的にも、明快に区別整理できるわけでございますが、昨今の複雑多様化する社会情勢と相まって、また住民の価値観の多様化とも絡みまして、いわゆる従来法的に規定されておりました機械的、形式的な役割と権限のみでは、もはや日常的な行政活動はもとより、自治体の団体意思の形成あるいは決定過程、まさに動態的なダイナミズムについては、事実上説明できないというふうに最近では言われているわけであります。 この実際の行政現場の研究は、いわゆる政策決定過程の研究という形で、近年飛躍的にその学問的成果が蓄積をされ、多くの学者からも発表されているわけであります。 そのような現状の中で、今大体最大公約数的にこの問題について研究者の間あるいは実務家の間でも、一般的に意思が通説的な見解として固まっておりますのは、議会と理事者との関係も、いわゆる地方自治法で形式的に定められておった従来の古典的な理解を超えた新たな時代の新たな理解と、そして実践が求められているというふうに私自身も思っておるわけでありますけれども、まずこの点について理事者側基本的認識をお聞かせいただきたいと思います。 さらにその上で、主要施策の企画立案あるいは実施の各局面で、市議会活動とのかかわり、理事者と市議会とのかかわり方の基本認識、あるいは政策決定過程ということで、開かれた民主主義の原則のもと、これらの政策決定過程、実際の政策が企画され立案されて決定されて、議会で最終的に議決をされて決定すると、この過程の中で民主主義の原則のもとに、いかに市民の声を反映させていくか、どういう局面でどのような方法で市民の声を反映させていくかということについての認識もあわせてお伺いしたいと思います。 これにつきましては、当然行政権の執行権限との関係で、当然調整ということになるかと思いますけれども、その点について理事者側の基本的な認識をお聞かせいただきたいと思います。 その基本的認識をまずお聞かせいただいた上で、具体的な事例についてその認識とどのように一致しているのかということについても、これはまた再質問の方でできればお伺いさせていただきたいと思います。 2点目でございます。香芝西中学校西側におきますいわゆる産業廃棄物違法投棄事件についてお伺いいたします。 本件事件につきましては報道機関にも大きく取り上げられまして、関係者が逮捕されるというまさに異常な事態に、市民の中にも大きな驚きと動揺が広がっているものと認識しているところでございます。 また後で、同僚の芦高議員の方からもこの問題についてくわしく質問されるということでございますので、私の方は特に本件の発生がなぜ未然に防止できなかったのかということ、それから現在放置されております状況についていかに今後対処される予定になっておるかということについての2点に絞ってお伺いをしたいというふうに思います。 まず最初に本件が今日までの事態に至るまで、なぜストップできなかったということについてこの場で考え方その原因等について、ご認識を明らかにしていただきたいと思います。もちろん香芝市行政担当部局におかれても一定状況を事前に把握されており、しかるべき指導等措置を幾度となく講じられてきたと聞いております。 その中で、市や県との情報交換や事前の連携がないままに警察当局の方が独自に動き、事件が発覚したという結果について、いかに理解をすればよいのでしょうか。 私のつたない常識といいますか認識では、この種の事件は一般的に事前に行政側が再三再四の指導警告を発して、それでも業者側が相手方が無視をしたそういう状況が続く中で、行政当局が業を煮やしまして最後の手段として警察当局に告発をするという形で捜査の端緒が開かれるというのが、これまでの一般的な大体この種の事件の経過であったというふうに思うわけでありますけれども、今回の事件につきましては、実際そういう形はとられなかったわけであります。 行政側、市や県が行って事前に指導等を重ねてきたにもかかわらず、告発という状況に至らなかった、それとそういう状況の中で全く警察サイドの独自の動きで突如として事件が勃発をしたという、勃発といいますか発覚をしたという、そういう経過を通っているわけでございますので、本件についてほかに何か何らかの特殊事情があったのでしょうか。それとも法的な行政権限が対処し得る、いわゆる限界事例に本件が当たったからなのでしょうか。なぜ県は、最終的に強行的な措置として動いていただけなかったのか。この点について、不可解な点もございます。 この際、これらの点について理事者としてどのようにその原因等について認識をされているのかお尋ねをしたいというふうに思います。 さらにこの一連の過程の中で、相手方、業者等になるかと思います、地権者業者等になるかと思いますけれども、いかなる法的手続を踏んであのような投棄といいますか、をされたのか、あるいは全く手続等を無視した形で今回の行為が行われておったのか、それに対して行政側としてこれまでいかなる手段を講じられてきたのかを、明らかにしていただきたいというふうに考えるわけであります。 さらに、今後同じような事例がもし発生したとしても、やはり今回と同じような経過をたどってしまうことになるのか、これは先ほどのお尋ねさせていただきました本件が一般的なこの種の事件と違う何らかの特殊事情があったのかどうかにもかかってくるかとは思いますけれども、そのような同じような事例が発生した場合、やはり同じような経過をたどって、結局行政側の対応が後手に回ってしまうという、捜査当局の動きがあって、初めてこのような問題が発覚をするというそのような経過にやはりなってしまうのでしょうか。 この点について、今回の事件を教訓に今後の対策等について当然早急に解決をしなければならない何らかのシステム上の問題も内在しているというふうに私は思うわけでありますので、その点についてお聞かせいただきたいと思います。 さらに現在香芝市では、既に県やあるいは県警察本部の方から出向という形で幹部職員をお迎えしているわけでございます。今回のこの事例について、県やあるいは警察との連携ができなかったのかどうか、その点についてもぜひともお聞かせをいただきたいというふうに考えるわけでございます。 さらにこの問題についての大きな2点目といたしまして、新聞等でも報道を聞きましたが、地元住民の皆さん梅雨入りが既に入っております。さらに今後台風の季節も迫ってきているわけでありますが、そのような状況の中で二次的な災害が発生しないかと不安をこれは当然募らせていらっしゃるわけでございますが、今後応急的な措置についてはされているというふうに、あるいはされる予定であるということは新聞等でも聞いているわけでありますけれども、当然根本的な現状回復を含めた措置を講じていただけなければならないととうふうに考えるわけでありますけれども、この点につきまして今後いかなる措置をご検討されているのか、また実施はいつほどされる予定なのか、この点についてもしかとお聞かせをいただきたいというふうに思います。 この2点目の産廃問題につきましても、大体基本的な事項について以上お伺いをいたします。 それから3点目の問題でございます。市内各種団体に対する補助金交付のあり方についてということで、お尋ねをいたします。 本件につきましては我々議会内会派でございます市民フォーラムが、昨年の12月議会においてもこれは決議案という形で提起をさせていただきました。結果はご承知のとおり、これは私どもの不徳のいたすころでございまして、議員各位のご理解を得られなかったわけでございます。 その後本年3月の予算委員会でも、私この問題取り上げさせていただきまして、その都度理事者の方から今後の情報公開の導入ということも具体的な日程に上がっている中で、やはりこの公金の流れといいますか補助金の流れについては、当然公正適正な交付に努めていくとのコメントもいただいてきたわけでございます。 さらに監査委員の皆さんの方からも、補助金についてこれまでの扱い方がずさんという、そこまで強い言葉ではなかったと思いますけれども、問題がなきにしもあらずということで、適正な是正を勧告もいただいているわけであります。 それを踏まえた中で、改めて現時点におけるこれら補助金交付のあり方についての理事者側基本認識について、改めてお聞かせをいただきたいと思います。 その上で地方自治法232条の2、これが自治体が補助金を各種団体に交付をする直接の法的根拠規定でございますけれども、その規定に基づく補助金交付について現時点で何らかの一般的一定客観的基準を持った上で、そのような事務を行っておられるのかどうか、ただ単に市内の団体が申請をされて、それで機械的にもちろん出されているということはないと思いますけれども、その交付をするかしないかの決定の中で事前に何らかの客観的な一般的基準を持って運用されているのかどうかについても、明らかにしていただきたいというふうに思うわけでございます。 また、以上お尋ねした件は、これは補助金交付をする前の段階の話でございますけれども、これは当然交付をした後も当然その団体が当初の交付に至った行政側の目的に達するような活動をされているかどうか、あるいは財政内容が補助金交付にふさわしいかどうかについての当然事後的な財務調査について、これは私どもも従来から必要ではないかということでお尋ねをしてきたわけでございます。 現在香芝市にも、既にたくさんの補助金交付の事例がございますけれども、この中でこれもこの前の議会でも触れさせていただきましたけれども、事後的な財政調査、決算報告等を徴するという形での報告は徴していないというのがどうも実態であるというふうに聞いているわけではありますけれども、これはやはり今現在公金の流れ、特に市民の血税を使って行政が事業を行う中で、そのお金の流れについては市民サイドからもこれは国民全体の中から非常に厳しい意見等がチェックがかかっているわけでございます。 この点についてもぜひとも事後の調査等、当然その団体の自主性を損なうような形での調査これはもちろん差し控えるべきは当然ではございますけれども、最低限これは公金でございますから、公金を支出した上はこの点についての事後的な調査を何らかの形でする体制を整えるべきでございます。 市町村並びに地方公共団体地方自治法、直接にはこの規定はないわけでありますけれども、国の補助金を交付の根拠になります補助金交付に関する国の法律では、ここは明確に規定されております。 当然この趣旨は国のみに限定されるべきものではございません。 当然私たちのこの市町村、地方公共団体にもこの考え方は当然適用されるべきというふうに私は確信しておりますので、この点についても現時点されているのか、あるいはその予定があるのかについても明快な答弁をいただきたいというふうに思います。 それから交付団体の適格性ということで、通告に出させていただいております。任意の団体を行政のサイドのみの価値観で適格性があるかどうかということについての審査というのはこれは難しい問題もはらむわけでございますけども、これはあくまでも補助金を交付するに値するかどうか、それが妥当かどうかについての限定した適格性ということでございますので、この点は誤解をされないようにお願いをして、適格性の調査の必要性についても基本的な認識をされているのかどうかについて、お尋ねをしたいと思います。 それからこれも昨今、この補助金の交付の行政についてよく言われるのがいわゆる行政効果の測定ということでございます。 当然これは単に数式的に数学的なものでの測定というのは、これは難しいのは私も当然理解をしておりますけれども、やはりその補助金を交付して、それがその団体の活動を通して、ひいては香芝市民あるいは香芝市行政にとって何らかの効果があるということがやはり認められるものでなければ、この補助金というのはやはりむだになってしまう、市民の大切な血税から拠出された公金でございますので、その点についての行政効果の測定について何らかのお考えがあるのか、あるいは現時点でそれについて何らかのか措置を内部的にも講じられているのかどうか、この点について基本的な認識についてもお尋ねをさせていただきたいと思います。 以上3点でございます。 基本的な認識について主にまずお聞かせいただいて、その後できれば再質問でその認識を踏まえた上で、それでは具体的にこのような事例がありますけれどもこの点について先ほどの基本的認識といかに整合性があるのかどうかについても、再質問で質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたしまして一回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(高谷廣君) ただいまの吉川君の質問の1点の1、2に対しまして、辻本企画調整部長。 ◎企画調整部長(辻本勝茂君) 吉川議員の質問1、市議会の職務、活動に対する理事者側基本的認識について総括的にお答えを申し上げたいと思います。 市議会の職務、活動に対する基本認識につきましては、行政組織運営は申すまでもなく執行機関と議決機関との間で相互の均衡を保ちながら、共同して適正で効率的な行政運営を進めなければならないと認識しているところでございます。 この基本認識のもとに、行政執行に当たりましては市民の代表として構成されています議会の調査研究等活動を通じてのご提言、ご意見をできる限り行政に反映させていただくように努力をしているところでございます。ご理解を賜りたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(高谷廣君) 2点目の1、2、3に、梅田都市整備部長。 ◎都市整備部長(梅田善久君) それでは吉川議員さんの、産業廃棄物違法投棄事件につきましてご答弁申し上げたいと存じます。 本件の香芝西中学校西側での土取り及び廃土が捨てられております現場につきましては、平成8年の11月に住民の方より通報があり早速現場を確認いたしまして、作業の中止、砂防行為等の関連の許可申請を提出するように指導いたしたところでございます。 その後砂防指定地内行為許可申請書が出されましたので、許可申請の内容等について県庁砂防課と話し合いを行いまして、産業廃棄物等の有無のものを含んだ中で今後の砂防指定地内行為の通報を受ければ県が直接指導するという話し合いのもとで、平成8年の12月24日に理由書添付の上、副申をいたしたところでございます。 しかしその後におきましても状況は一向にとまる様子もなく、地元の不安も増し、市も地元関係者と何回となく県に対しても要望を繰り返してまいったわけでございますが、結果といたしましてご承知のような新聞紙上で報道なされたわけでございます。 今回の行為についての県の考え方というものにつきましては、申請書は提出されており、手続上は違反でありますが工事自体は適法であるという見解のもと、工事中止等は起動されなかったのが現状であります。 その結果県におかれましては、応急的な対応といたしまして業者に板さく等の防護工事を指導されたと聞いておりまして、近く着工という予定を把握しているわけでございます。 しかし、もし業者が行わない場合につきましては、県で代替工事というものを含めてやっていただくように今後お願いをしたいという考えを持っているわけでございます。 また本格的な対応の問題でございますが、現状におきまして非常に高い山のような状態となっておるわけでございまして、これらについての産廃の処理を含んだ中で当然処理としての状況が考えられるわけでございますが、今回の行為地の土地の所有者の方につきましても、先日お見えいただきましてそれらについての処理についても、積極的に所有者としてもかかわっていきたいということで確認をしておりますので、今後県の関係課と十分協議をしながらできるだけ早い時期に何とか処理を指導していきたいと考えておるわけでございます。 また今回の行為は、県の指導基準のはざまをついた行為でございまして、非常に対応としては困難な状況にあるわけでございますが、今まで以上に県及び警察との連携を図りながら取り組みを強化してまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(高谷廣君) 質問の3点目の1と2。城総務部長。 ◎総務部長(城守一君) それでは吉川議員のお尋ねの補助金問題についてのご答弁を申し上げたいと思います。 補助金は地方自治法第232条の2で、普通地方公共団体はその公益上必要がある場合においては、寄附または補助することができると定められているところでございます。 公益上必要であるか否かにつきましては、基本的には市長及び議会が個々の事例に即して認定されるものでございますが、これは全くの自由裁量行為ではないため、客観的に公共公益上必要であると認められるものとされているところでございます。 また各種団体等に、行政上の目的を持って交付される現金的給付であり、一般的な性格といたしましては一つには相当の反対寄附を受けないものであること、2つ目には交付を受けた相手方が利益を受けるものであること、3つ目につきましては交付された金銭について使途が特定されるのであることと言われているところでございます。 これらから対象とされる団体等は、地方公共団体の行政の運営に協力することを目的とするもの、このほか教育、学術、文化、産業、経済、社会福祉等の事業の振興を図ることを目的とし、行政の運営に関係するものであること、このように一定の基準が示されているところでございます。 なお、これらの執行に当たりましては法令や条例に基づくもの以外については、それぞれの項目、目的ごとに要綱あるいは基準等を設けましてそれぞれの目的に沿って、適切に執行され、有効かつ効果的に活用されているところでございます。 また補助金等の交付に当たりましては、補助金交付申請等により審査された後、交付基準等により予算の範囲内で交付されますが、事後報告につきましては要綱の定めるところにより事業完了報告その他財務報告等を受け、補助金が適切に執行されていることを確認することが通常でございます。 なお交付団体の適格性につきましては、その都度交付申請の内容についてヒアリング等によりまして、十分把握しているところでございます。 ○議長(高谷廣君) それでは、吉川政重君の2回目の質問をお受けいたします。 はい、吉川議員。 ◆6番(吉川政重君) 失礼します。まず1点目でございます。 私の質問の前半部分について、触れていただいたというふうに思っております。 当然そのような基本的認識を持って、日常的な行政事務の運営をされているというふうに、これはそのとおりだと思うんですけれども、私特にお伺いしたかったのは、そういう法的な従来から整備、確立されたことより一歩踏み込んだそのような議会と行政とのあり方についてのことをお尋ねしているわけでありますんで、この点はできれば市長の方から若干のコメントいただけたらと思います。 それでその基本的な認識をお伺いした中で、特に私具体的にお伺いしたいのは、いわゆる議会の研修の成果を行政施策へいかに有効利用あるいは汎用していこうという、そのような観点がどうも欠如しているのではないかというふうに思うわけであります。 例えば聞くところによりますと、いわゆる今香芝北中学の建設が今市の大きな課題となっている中で、つい最近設計の発注を既になされたというふうに聞いております。 しかし一方で聞くところによりますと、議会の所管委員会でございます総務文教委員会で近々この学校建設に当たって議会で特に休会中に時間を割いて、類似の自治体の同じような学校建設を視察をして、それを香芝市の新しくできる北中学はよりいい学校になるように、そのような視察も予定されているというふうに聞いているわけでありますけれども、それをこの点についても理事者側は事前に多分御存じだと思いますが、そういう状況の中で先に設計を発注されたということになりますと、これは例えば市民サイドから見てもう既に設計が発注しているにもかかわらず、その後で議会がのこのこと物見遊山に研修に見に来よったと、これほんま言うたら遊びに行ったんじゃないかというふうな批判を受ける可能性も出てくるわけであります。その点について、裏を返せばもう少しきついことを申し上げますと、そもそも理事者側が大体議会の研修というのはそんなもんやというふうに思ってらっしゃるんじゃないかと、もしそうでなければこのようなことは多分されないというふうに私は思うわけでありますけれども、この点についてできれば担当の教育委員会の方から、今回のさきに設計を発注された経緯についてお聞かせいただきたいというふうに思うわけであります。 それから2点目の産廃の違法投棄の件でございますが、まずお尋ねしたいのはこのいわゆる産廃とされております中身、これは聞くところによりますといわゆる建設廃材や残土というふうに聞いているわけでありますけれども、建設廃材や残土ですよと、それはそれでいいんですけど今一番危ないのは、実はこれなんです。建設残土や廃材の中にいわゆる今言う大きな問題となっております環境ホルモン、いわゆるPCBやダイオキシンといったものが含まれておるとそれがすぐにじゃなくて、より恐ろしいのは5年先10年先あるいは子々孫々の世代になって初めてその影響が出てくるというような、非常に恐ろしい毒性の強い物質がこの建設廃材や建設残土の中に含まれているというふうなことが、今大きく問題になっていますけれども、この中身の化学的な分析の報告は市として受けておられるのかどうか。この点について、お伺いをしたいと思います。 それから、通告にちょっと触れさせていただいているんですけれども、今の西中の事件現場の周辺にもいわゆる屯鶴峰の周辺いわゆる違法開発ではないかと言われるような工事がどうもあるようでございます。 既に、具体的な場所を申し上げますと、屯鶴峰のいわゆる京都大学の地震観測所が今設置されておりますあの山、あるいは戦前の日本軍の大本営の地下豪の跡もありますけれども、あの山の周辺が削られておって、それが私どももこれに対して申し入れを前に行いまして京大とも連携をしながら行った結果、市の方から一応県の方にもお話もいただいて、工事は今のところ既にとまっているようでございますけれども、これが今後あのままずっとほっておかれるのかどうか、この点についても関連でお伺いをしたいというふうに思います。 それから3点目の補助金交付のあり方についてでございます。今、総務部長の方から詳しい答弁をいただきまして、現在香芝市が行っております補助金の交付について、それぞれ見直しも行っていただいているというふうにおっしゃっていただきましたが、これも私ども従来から一貫して主張させていただいてますけれども、もしそうであれば当然香芝市の補助金の交付たくさんあります。それぞれが個別の要項に基づいてばらばらに交付されているわけでありますけれども、それらをいわゆる統一的な一般的な条項でくくることができないかと、いわゆる補助金の基本的な交付のあり方についてのルールを一般的なルールを、この際定めるべきではないかということについて、これも前の決算委員会でも私お尋ねしたところ、総務部長からそういう方向で検討したいという話もお聞かせいただいたわけでありますけれども、これが今現在どういう状況で進められているのか、この点についてお尋ねをしたいと思います。 それからこれは具体的な事例で大変申しわけないのですけれども、私かなりの方から一つこの補助金の交付について尋ねられている件がございます。 今たくさんの交付団体があると申しましたが、その中で特に老人クラブについて市の方から補助金が出されて、当然高齢者の皆さん老後の楽しみ、いろんな活動を老人クラブ行っていただいてるわけでありますが、それに対する補助金を出してていただいていると、私はこの補助金を出していただくということについてはもちろん行政目的にかなった適正な目的であろうというふうに思うわけでありますけれども、私聞いておりますのはいわゆる加入に当たって60歳になれば老人会に加入するということに一応資格ができるということでありますけれども、これはそれぞれの老人会で扱いが違うかと思いますけれども、私聞くのはある人には声がかかって自分には声がかからんと、同じ年齢やのにね、どうも今の老人会の役員さんの好き好みで選別されてんのと違うかとそんな話を実は複数聞くわけでございます。 特にただそれだけであればまだしも、今の老人会連合会の方で金婚式になれば一定お祝金を交付するという事業、これは老人会で行っていただいてるんですけれども、その条件が夫婦とも老人会に加入していなければ交付対象にならないということでございます。 これが前に市の広報で掲載されまして、その手続を教えてくれいうことで私も問い合わせ二、三件受けまして問い合わせをしますと、これは老人会が行ってますんでそちらに聞いてくださいいうことでお伺いをしましたら、そのような回答でございます。その人がたまたま老人会に加入されてないと、当然声がかかれば加入やぶさかではなかったんですけれども、自分の知り合いには声がかかって自分には声がかからなかったと、これまでね、ですからそんなもん入る気がしないということでかなりご立腹をされておりました。そういう話であれば、当然仲よしグループが集まってそれぞれが独自に活動をされているんであれば問題はないんですけれども、市がやはり公的な担い手として認定をして一定補助金を交付するという団体であるならば、もしもこのような選別的な、選別排除的な運営がなされているということであれば、これは私そもそもそういう団体に補助金を交付することに対して、適格性を欠くのではないかというふうに、その可能性も出てくるというふうに思うわけでありますけれども、この点について一般的な適格性の判断ということについて、これはできれば総務部長の方から答弁をいただきたい。 それから老人クラブに対する補助金の実態について、それから私今指摘をさせていただきました加入の勧誘がどうも好きな人には勧誘するけれども、自分とどうも気が合わん人には勧誘しない、ほうってあるということについて、市として補助金を交付しているという立場から一定何らかのアクションを起こしていただけないかどうか、この点についてお聞かせいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(高谷廣君) 2回目の質問の1点目の北中学の対応、設計の件について山田局長。 ◎教育委員会事務局長(山田勝治君) 先ほど辻本企画調整部長から答弁ありましたように、教育委員会といたしましても議会と協調しながら行政運営を進めることが基本原則であることを認識し、努力をしてまいりたいと存じます。 また、仮称香芝北中学校関係でございます。 国では景気浮揚対策といたしまして、大型予算の補正が計上されております。また市といたしましては、早期開校に向けまして補正予算を受けていきたいと考えております。この補助金申請には、概算工事費や建物のレイアウト等設計概要が必要となりますので、業者決定を行ったものでございます。 なお、業者の選定をさせていただきましたが、今月末に予定されております委員会の学校視察などの中でいただきました提言、またご意見を踏まえながら設計を進めさせていただきたいと思っております。業者との契約につきましては、用地買収のめどがついた段階で本格的に設計に入りたいと存じておりますので、どうかよろしくご理解のほどお願い申し上げます。 ○議長(高谷廣君) 1点目の市議会の職務、活動に対する理事者側基本的認識について、市長。
    ◎市長(先山昭夫君) 議会と執行機関との基本的な認識の問題でございますが、吉川議員が先ほどからご質問ございましたように、議会と執行機関とはよい意味でのいわゆる対立的、いわゆる申し上げますと一定に定められました対等な立場での2つの機関であると、このように私自身は認識をいたしておるわけでございます。言いかえますと、相互に抑制いたしまして、かつ均衡の取れた形で運営されなければならないとこのように思っておるのが、またそれが高まりであるとこのように考えておるわけでございます。つまり、長の行き過ぎに対しまして議会がコントロールをいただきまして、また反面に議会の行き過ぎ等につきましては長がコントロールしていくというように、お互いに政治行政の責任を住民に負う仕組みになっておるのが原則であるとこのように思っておるわけでございます。これが先ほどお話がございましたように、通常「車の両輪」と言われるわけでございまして、両者の守備範囲というものが崩れまして他の範囲にまで介入いたしますとバランスが崩れたという形で問題が生じやすいと、このように私は認識をいたしております。長も議会もご承知のように住民の皆さんから選ばれた者でございます。お互いにポジションを守りながら上下の優劣の差はなく、お互いに侵すことなく、侵されることなく、チェックアンドバランスの現行制度を維持していきたいとこのように考えておりますのが私の基本的な認識でございます。 あわせまして議員の視察研修、これらにつきましては委員会としても閉会中に継続審査等も踏まえながら、それぞれの課題による研修また視察を実施されております。これらの研修なり、また視察につきましては、それぞれの重要施策の検討に当たりまして議員さんとしてそれぞれの立場の中から市民の意向を踏まえながら、これからの香芝市の街にふさわしい施策なり、また機能の研究や研さん、これらに取り組んでいただきまして、これが市政に反映いただけるものと、また実施していただけるものとこのように期待いたしておりまして、議員としての専門的な、また広い見識を広めていただく意味でも私はある一定の評価をいたしておるとこのように思っておりますので、ご理解をいただきたいとこのように思います。 以上でございます。 ○議長(高谷廣君) 2点目の産業廃棄物の違法投棄が高く山に盛っているという対応について、梅田都市整備部長。 ◎都市整備部長(梅田善久君) まず、1点目の産業廃棄物の投棄ということについての報告関係の問題でございますが、この件につきましては新聞等で皆さんもご承知いただいていると思いますが、本西中学校の西側の不法投棄の件につきましては県警において産業廃棄物の不法投棄ということで対応され、起訴に至っているわけでございます。ただこの以前の状態といたしましては、県の方の関連課におきましてはそれらの行為自体が産廃とは認定がしがたいということで、行政と県警との間においてちょっとその辺の処理の状態において相違があったことは事実でございます。それで産廃等の状況の問題でございますが、これらにつきましては、まず警察の中で現場検証ということで地域内の土砂の採取及び盛り土の部分につきまして5カ所を現状の中で一応現場証拠の関係で掘削されたと聞いておるわけでございますが、それらの分析、または結果の状況につきましてはまだ県の方とも十分まだ協議が整ってないということでございまして、吉川議員さんがおっしゃっていただきますように、まずその産廃という中でも特に後に公害が出るということの状況については非常に問題が多いということで、ちょっと私も先ほど1回目答弁で申し上げましたように、原則的には本来でしたらその行為した者自体が処理すべき問題でございますが、所有者の方からもそういう申し出もあることから、何とかその辺で後の産業廃棄物としての公害問題が生じないような処理方法を今後県の方とも十分協議しながらお願いしていきたいと考えておるわけでございます。 それと、屯鶴峰地区における違法採取の件でございますが、この件につきましては平成9年8月にそういう土取りをどんどんやっているということで、県の風地保全課と申しますのは国定公園の第2種特別地域になっておるということから風地保全課といろいろ対応をしていただいた状態でございますが、市においても頻繁に現場に足を運びまして県と連携を取りながら、業者に対して再三作業の中止を申し入れわけでございます。しかし、これに業者が応じることなく県は関係業者について出頭も求めて、それらについて説得もしたわけでございますが、応じなかったという状況が続いたわけでございます。その後、このことから県が悪質な違反行為ということで、奈良県警と連携を取りまして告発を前提に証拠固めに入って、それによって関係者からの事情聴取をされたわけでございます。そして、平成9年9月10日に関係者から弁明書を提出させ、ようやく作業が中止ということになったわけでございます。この件につきましての防災等を含めました是正措置の問題でございますが、その後県の方と所有者との中で防災工事と植栽等の是正工事につきまして早急に行うということでの報告をいただきまして、今週初めから現場において既にその是正工事がなされておるというのが現状でございます。 それと、今回の砂防法による許可申請についての関係でございますが、県との協議の中で申請書類に地元同意がなかっても、市が意見書を付して県に進達をせよという形で県の方で指導等については全部行っていくということになっておりますので、今後につきましても砂防等の手続の中ではこのような方法で処理をしていかなければならない、ということを存じたわけでございます。 以上でございます。 ○議長(高谷廣君) 3点目の各種団体に対する補助金の交付のあり方についての老人クラブの補助金について、西野保健総務部長。 ◎保健福祉部長(西野武弘君) 吉川議員さんの2回目の質問に対しましてお答えをさせていただきたいと思います。私の方からは、老人クラブの加入の点についてお答えをさせていただきたいとこのように思います。 老人クラブの加入のことでございますが、実は老人クラブと申しますのは老人の知識、経験を生かし、生きがいと健康づくりのため、いろいろな社会活動を通じて老後の生活を豊かなものとするとともに、明るい長寿社会づくりを目的とする会員組織の団体でございます。活動といたしましては、ボランティア活動や生きがいを高めるための活動、また健康づくりをするための運動を中心とした活動、そのほか社会活動を総合的に実施されているものでございまして、これらの老人クラブに対し高齢者福祉の推進の面から活動費の助成をしているものでございます。加入のお勧めの点で今ご質問いただいたわけでございます。これらにつきましては、今後は老人クラブの加入につきまして60歳以上の高齢者の方に漏れなく周知できますように、年度初めに広報などを通じまして啓発をさせていただき老人クラブの加入のお勧めをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(高谷廣君) 全般的な補助金交付に対して、城総務部長。 ◎総務部長(城守一君) それでは、吉川議員さんの2回目のご質問について答弁させていただきます。 まず初めに、補助金制度の統一化についてでございますけれども、この件につきましては一部の補助要綱の事後処理規定の不備につきまして、市の監査委員からご指摘がございました。 また、さきの議会におきましても同様のご指摘をいただいたところでございます。今後さらにこれらの補助金の執行の適正化を図ることから、現在補助金の交付に関する一般条項について補助金制度の一本化を初めとする補助要綱や補助基準の見直しに取りかかっているところでございます。しかしながら、ご承知のとおり補助金の交付範囲が大変広うございます。補助金の性格や目的ごとに見直すとなりますと、ある程度の期間が必要であることをご理解賜りたいと存じます。 また、補助金交付の適正化につきましては、交付する補助事業の適切につきましては、その都度申請内容をチェックしておりますが、時代にそぐわないものや既に目的を達成されたもの、また行政効果の期待できない補助金につきましては見直し、または廃止することが当然であろうと考えているところでございます。 以上、終わります。 ○議長(高谷廣君) それでは、吉川政重君の一般質問を終わります。 続いて、順位に従いまして竹下正志君の一般質問をお受けいたします。 竹下議員。 ◆5番(竹下正志君) お許しをいただきまして私の一般質問を行いたいと思います。 お手元にあるとおり、1番目は香芝市の情報公開条例についてお伺いをいたします。2番目につきましては、香芝市の諸施設の今後計画等についてお尋ねをしたいと思います。何せまだ2回目の駆け出しでございますので、ひとつ皆様のご理解をよろしくお願いいたします。 まさに世の中不景気、不況の真っただ中であります。これは連日円安の状況というのは新聞を見るたびにぞっとするような大変な状況が展開をされている今日でございます。株価はどんどん下がりますし、あるいは証券等の値段もどんどん下がっていくというふうなことで、一体この日本の国の、船に例えるとするならどんなところにこの船が漂流、漂着するのかなあということさえ我々としてはもとよりわからない問題にしても、やはり何かしら大きな不安を持って毎日を暮らしているというのが現状ではなかろうかと思います。しばらく前には80円を切るような勢いまで行った円が、世界的信用を失ったおかげでどんどんどんどん値下がりしていっておる。いわば日本の値打ちが世界各国でもう信用できないというふうなことから、一向に政府等が打つ対策についてもそれぞれが何ら反応を示さない。もうまた同じようなことかというようなことで、どの手を打っていいのかわからないというのが現状のようでございます。きょうの新聞を見てますと大蔵大臣始め日銀の総裁ですら、この状況をどういう方向に持っていっていいのか、もう手の出しようがない。もう静観する以外手がないというようなコメントが載っておりました。 これだけやはり日本の国が値段が落ちてきた、値打ちが下がってきた、この主たる原因は何だろうかとこう考えたときに、いわくいろんな評論家や専門家が経済政策の失敗だとか、やれ何だかんだといろいろな理屈をつけておりますけれども、私考えまするにこの1つの大きな原因は、まずうそから始まったんじゃないかというふうに考えます。やはりこれがすべてではないとしても我々日本人のうそというものがやはり世界に伝播して、日本の国民というのはうそつきだと。なら信用はならんというようなことが徐々に定着して広まった結果、少々の手を打とうが何しようが反応を示してくれない、理解をしてくれないというような状況に発展し、あげくの果てに今のようなざまになったのではないかというふうに考えます。うそっていうのは並べますともうここ数年来、何か事件が発覚すると必ずうそがついて回っているわけです。遠くで言えば原発の爆発事故のああいう報告にしてもうそ。それから、長い間経企庁が発表していた景気が非常に停滞している。いや、停滞はしてないのだというような、そういううそ。それから、最近ではやはり銀行の不良債権、これに関するうそ。いまだにディスクロージャーやりなさいと言うてもどこからも正直な答えが出ていない。そういうような形で我々の回りにはうそだらけ。内容をなかなかはっきりと示さない、そういう状況にすらなっているわけであります。 私最近読んだ本で、日露戦争当時の日本の軍人がいかに果敢に戦ったかという本がございましたけれども、あのストーリーを読んでますと江戸幕府が解体してからいわゆる30年ぐらいの間に、当時世界の列強でどう転んでも太刀打ちできんような強国相手に戦争をして勝っとるんですな。その当時の人たちのやはり生きざまとか考え方を読み取りますと非常に正直で真っすぐです。熱があります。わずか大刀差してちょんまげ結うて、時代が変わって30年、それがあれだけの偉業をなし遂げる日本の民族でありました。今それを思うと見るべきもないのが非常に残念だし悲しいと思います。しかし、そういう素養を持っている人種ですから、何か必ず再生のきっかけをつかんで、頑張ってこの国をちゃんとしたものにしていってもらいたいなあという思いでいっぱいであります。 そこで、私の言わんとする情報公開でございます。この情報公開はもとより、今全国どこでもこれはもう話題の中心でございます。この情報公開につきましては、何も過去にあったことをほじくり出して、いわゆる責任をとったり、突き詰めたり、いわゆるそういうことだけをするのが情報公開の目的ではないと思います。やはりその時々においては、それぞれの担当者は一生懸命やっておられたわけですから、そのことがやはりちょっと幼稚であったとかあるいはちょっと考え違いしておったとか、ちょっとここにむだ遣いがあったとかいうふうなことをチェックして、この次はそういうむだを省きましょうよということをやはりこの趣旨の中心に据えないと、公開条例そのものが何か知らないけどもまず最初に犯人捜しありきというふうな状況になってしまうのでは、これはつまらない話だと思います。 我々の町でも、今や情報公開をしてほしいという市民の皆さんの熱い思いは日増しに募ってまいります。世の中がそういう状況であればあるほど皆さんの思いは、やはりちゃんとした情報を知りたい。その結果を検討したい。次のステップに生かしてもらいたい。そういう熱意のもとに公開条例を早いこと制定していただきたいという思いだろうと思います。市といたしましては、平成12年度に情報公開条例を制定するんだということで、現在その準備作業中であるというコメントは再三にわたって知らされておるわけですけれども、12年と言いましてもいわゆる12年4月冒頭にやるのか、それとも13年の3月31日にやるのか。この辺まで時期が迫ってきましたら、もう10年6月でございます。もうぼちぼちその辺のタイムスケジュールなりあるいは制定の時期なり、この辺をイメージされて、どの辺でやりたいですよということが、より具体的に前に出されてもいいころではなかろうかなあというふうに考えるわけであります。幸いにしてお聞きするところによると、当時は手も足も出ないような書類の山を見て皆さん頭を抱えておったようでございますけれども、最近はようやく目鼻がつきかけてきたという明るいお話も聞いております。したがいまして、私の質問について言えばその辺の時期をいつごろに想定されておられるのか。 それから、やはり12年ということになりますと事前にいわゆる条例の中身の審議、内容の審議あるいはプライバシー保護に関する条例等のものもあわせて中身を検討していただかないかん。これは早過ぎるに何もこしたことはないわけで、いわゆる市の方として前向きにやるよというんであれば、実際そういう内容審議についてはもうあしたから始めてもあさってから始めても問題はないんじゃないかというふうに考えます。先般の予算委員会のときに私が予算関係のところでお聞きしたときには、こういう検討委員会のようなものは平成11年度にやるんだというような回答でありました。しかし、11年度からスタートして、いわゆるじゃあ12年にきれいにさっぱりできますかということになりますと、いささかやはり中の問題、詰める要素が多いと思いますので、できる限りこれを早く設置していただいて、当局としてはやる気で前へ進みますよということを、ぜひ市民の前にアピールをしていただきたいとこのように考えます。したがって、そのようなことについて当局のお答えをよろしくお願いしたいと思います。 それから次に、香芝市における諸施設の計画ということなんですが、そこに書いてある問題はもう今まで言われて久しい問題でございます。何も新しく降ってわいたテーマではございません。しかしながら、この辺のところが余り明確にまだ示されていない。もちろん香芝市は今重点的にまちづくりということを市長も一生懸命進められておられますし、それからまず、まちづくりの原点として道路網の整備というのが緊急課題だということで、一生懸命そういうことを力を入れてやっていただいております。これがきれいに整備されれば一応、市としての基本的な姿ができ上がってくるのじゃないかということで、これについての事業を進めることについてはいささか異論も何もございません。しかしながら、いわゆる土木費関係に消費する予算、かなり大量の大型のものがありますけれども、まことに残念ながらそういう予算がいきなりきょう予算が通ったからあしたから工事にかかれるという問題ではありませんので、どうしてもやはり市民の目には見えにくい。市が基盤整備をするんだ、道路をつくるんだとおっしゃっても、なかなかそれが買収やら何やらということで実際の工事にかかる段になれば2年先であり、3年先であるということで、市民の目になかなか映りにくいというところにちょっとこの辺の欠点があろうかと思うのですけれども、そういうインフラ道路行政もあわせまして、いわゆるそれならばやはり道路も道路で非常に重要な問題ですけれども、やはりそれに付随する、例えば警察署の誘致あるいは公園等の整備、そういうふうなものにもある程度バランスを持って展開されるべきではなかろうかなあと思うわけであります。 先日の総務文教委員会で、今池の親水公園の基本的計画案が出されました。私もちょっと目を通させていただきました。確かに非常に今までにない、我々の町にはちょっと見当たらないなあというような、市民の方がこういう役所関係に来られて、ちょっとベンチに座って木陰で涼む、ゆったりとした時間を過ごす。これ非常にいいことだと思います。だけど、それはそれで非常に潤いがあるなあ、今までにないことをやってくれるなあということで非常に結構だと思うのですけれども、特にこの中で警察署の設置というのはもう本当に昔から皆さんがいつやるんだ、いつやるんだ、どうするんだということで何度も議論されていることだと思うんです。先日の安全条例に基づく子供サミットの中でも子供たちの中から香芝市に警察が欲しいという要望が出されているのを新聞で見ました。子供たちですらやはり自分たちの身の回りに警察署がほしいですよという要求をされているわけです。もちろん多分早急にやりましょう、なるべく早いうちにやりましょうという回答をされたと思うんですが、ぜひこれは子供たちですら市長さんはうそつきだと言われないように一生懸命頑張っていただいて、少なくともあと在任期間2年の間には、きちっとしてそういうものを設置をしていただける努力をしていただいて、まず努力をするのじゃなくて設置をしていただきたいというのが市民の願いでございますので、この辺についてのスケジュールなりこれからの考え方についてお聞きしたいと思います。 あわせて今現在、市庁舎の前に道路を隔てて殺伐とした田んぼがございますけれども、あれも言うなれば市の市庁舎の正面でございます。やはり都市整備をする、町を町らしくつくり上げる。そういうことについてはやはりあの土地の収用は当然何らかの形でやっていただいて、あそこをきれいに整備していただく。香芝の正面玄関を文字どおり有意義ないい形で整備をしていただきたいと思っておるんです。これはもう随分昔の話で、お聞きするところによるとこの庁舎が建つ時点からの話だということで、随分長い懸案事項だそうでございます。これについてもまた一からとりあえず胸襟を開いていただいて、そしてお互いにまた一から話し合いを進めていただいて、町の発展のためにまちづくりのためにご協力を願えるような努力をしていただけるのかどうかというようなことについてもお伺いをしたいと思います。 それから、3点目というかちょっと順序が逆になりましたけれども、我が町にあります観光施設あるいは公園、こういうようなものにつきまして言えば近在の当麻とか広陵とかいうところにはかなり立派な公園整備がなされました。市民の方だけではなしにもう近在の方が土曜、日曜日にはお弁当をさげて、子供連れでそこで憩うという光景がやはりよく見られる。非常にはやっているということをよく聞きます。そういう話を聞きまして我が町のことを考えますと、残念ながら今やその親水公園が緒についた程度の話でありまして、皆さんが来て子供たちや家族とくつろぐ空間、スペースがどこにもありません。この屯鶴峰につきましては県の天然記念物ということで非常に重要な位置づけのできる自然環境でございます。ここのところも早いことやらないかんということで、前にも県と交渉して県立公園の指定を受けるのだというようなことでお話は聞いたことがございますけれども、今やその辺がどこかへ行っちゃって、明確に姿、形が見えてまいりません。この辺がどの程度のところまでお進みになっておられるのか、またそういうことへの位置づけを今後どういうふうに考えておられるのかということをお尋ねしたいと思います。1回目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(高谷廣君) 竹下君の一般質問の1点目の香芝市情報公開条例についての1、2、3、4の1について総務部長。 ◎総務部長(城守一君) ただいまご質問いただきました竹下議員さんの質問についてご答弁申し上げます。 まず初めに、冒頭において情報公開条例に対する高度なご理解を賜っておりますことについて、深く感謝申し上げる次第でございます。 さて、情報公開条例を制定していく中で、まず初めに今、その進捗状況はどのようになっているかということについてお答え申し上げます。情報公開制度の施行に対応するには、文書管理システムを構築することが大前提でございます。本市におきましては、本年度からこれらシステム化について市といたしましての取り組みはもとより、サポーターとして専門的なノウハウと豊富な実績を有するコンサルを導入して、早期実現に向けて本格的な取り組みに入ったところでございます。まず第一段階の準備作業といたしましては、プランニングについて平成9年度より着手し、現在改善スケジュール案の決定や書庫保存システムの立案、それから文書保存年限の確立や文書分類案の作成に取りかかっているところでございます。 また、現時点におきましては、第2段階といたしまして文書の整備や登録を行うための基礎改善に取り組んでおりますが、具体的には書庫の整備作業を重点的に4月より文書量の実態調査を行ってまいりました。この結果、想像以上の行政文書があり、これらを積み重ねますとおよそ4,710メーターに達することが判明したわけでございます。このように膨大な量の文書を管理するには新しいファイリングシステムの導入が必要であり、既に平成10年1月よりA4判サイズの一本化を図ってきたところでございます。このほか平成10年度作業といたしましては、書庫保存文書のデータベースの構築に現在取り組んでいるところでございます。 次に、これらのタイムスケジュールについてお答え申し上げます。情報公開に向けての文書管理改善事業等、情報公開制度の策定のこれからのスケジュールでございますけれども、文書管理改善事業はこの6月から8月にかけて、各書庫内の文書を保存または廃棄するといった書庫文書の整理に入ります。続きまして、モデル課これは5ないし6課を予定しておりますが、モデル課の決定をした上で事務室のファイリングシステムを導入しながら、モデル課の文書整理を平成10年度中に終えたいと考えております。 また、平成11年度ではモデル課以外の課を対象として、事務室の文書整備を上期と下期に分けて実施してまいりたいとこのように考えております。このように平成10年から11年の2カ年で書庫と事務室の整備を行いまして、ファイリングシステムを完成させたいと考えているところでございます。同時に、この2年間で保存すべき文書のパソコンによりますデータベースを構築させまして、文書管理システムを確立しながら情報公開に耐え得るだけの環境づくりをしていく考えでございます。 続きまして、最終的にじゃあその公開条例の時期はというお尋ねでございますけれども、その制定時期に、期日につきましては、平成12年度中の香芝市情報公開条例の施行を目指して、文書管理システムの構築に取り組んでいるところでございます。 なお、明確な期日につきましては今後の作業の進捗にも左右されるところでございます。また、審議会の動向も踏まえ、早急に実現に向けて鋭意努力してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(高谷廣君) 2点目の香芝市の諸施設計画について、(1)の警察署設置の見通しについて辻本企画調整部長。それと3番目と。 ◎企画調整部長(辻本勝茂君) 竹下議員の大きな2番目の諸施設の計画についての(1)番、(3)番につきまして、ご答弁を申し上げたいと思います。 警察署の設置につきましては本市の長年の懸案事項でございまして、市民の皆さんにも要望が大変多くあるわけでございます。その中にあって、機会あるごとに働きかけているところでございます。行政改革等、行財政改革等が一層進められている中でございますが、警察署の設置につきましては現在のところ困難な状況にあるわけでございますが、しかし一方で警察官の増強等、幹部交番所の増強を図っていただいているところでございます。 また、設置時期の関係につきましては具体ではございませんけれども、市民がより安全で安心して暮らせるまちづくりのために早期設置に向かって、なお一層強く働きかけてまいる所存でございます。よろしくお願い申し上げたいと思います。 続きまして、(3)の市庁舎前の整備計画でございますが、この一角の土地は庁舎敷に接しているところでございまして、将来的にもこれらと連携した公共施設用地として魅力ある利用度の高い土地であると考えております。先ほども議員の質問の中にもございましたように、かなりの年月を経ている部分もあるわけでございますが、この土地につきましてまず将来を展望する中でどのような施設がよいのか総合的に検討いたしまして、企画、計画づくりが必要でございます。さらには財政の運営面におきまして、事業の見通しが立った段階で取り組むことになろうかと思います。 なおまた、庁舎前の進入路は北今市・磯壁線の都市計画道路、また国道165号線との取り合いの関係がございまして、まずこの処理について現在庁舎内で検討を進めているところでございます。よろしくご理解いただきたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(高谷廣君) 2点目の(2)に屯鶴峰周辺の観光地化、公園化の計画について梅田整備部長。 ◎都市整備部長(梅田善久君) それでは、(2)屯鶴峰周辺の観光地化、公園化の計画につきましての竹下議員さんの質問に答弁させていただきます。 屯鶴峰周辺地区のうち総合公園につきましては既に開設されています総合プール約2.8ヘクタールのほか、スポーツ、レクリエーションの場として利用する多目的広場やフィールドアスレチック等の自然条件を活用した施設8.2ヘクタールの事業を推進すべく平成3年3月8日に都市計画決定をいたしております。 しかし、当該地域が地図の混乱地域であるため、境界確定の上で公図訂正が必要となっておるわけでございます。 それで昨年度より公図訂正作業に着手いたしておるわけでございますが、その中でまず公図訂正を必要とする範囲と問題点を調整いたしまして、法務局や隣接する大阪府関係機関との協議を重ねておるわけでございますが、本年度より本格的な作業に入っておるわけでございます。 既に十丈坊、屯鶴峰地区の調査を行いまして、その結果、屯鶴峰地域の調査必要区域面積が約34ヘクタール、十丈坊地域の調査必要区域面積が約8ヘクタールとなりました。そのため、その所有者と隣接者の総数は約80名となっているわけでございます。 今後はこれらの調査結果をもとに関係機関との調整を行いまして、これが整い次第地図訂正図を作成いたしまして、関係権利者の同意を得た中で未確定部分の境界部分も一部あるわけでございまして、これらを含んだ中で早急に対応してまいりたいと考えておるわけでございます。 また香芝市の貴重なシンボルであります特別天然記念物の屯鶴峰及びその周辺地区の整備でございますが、これらにつきましてはさきに申し上げました公図訂正の作業が同じように生じておりますので、まずこの地域の公図訂正作業を何とか先に仕上げていきたいということから現在も作業を進めておるわけでございまして、何とか平成10年度に骨格的な見通しをつけたいということで進めておるわけでございます。 今後につきましては、一応総合公園との調整を図りながら景勝地としてのその特性を十分生かした中のレクリエーション主体の観光地としての利用を基本といたした総合計画的なものを早急に立案を図りまして、県当局等も含めた中でお願いしてまいりたいと考えておるわけでございます。 以上でございます。 ○議長(高谷廣君) 竹下君の2回目の質問をお受けいたします。 竹下議員。 ◆5番(竹下正志君) それでは2回目の質問をいたします。 簡潔に申し上げます。 まず情報公開に関して言えば、現在の進捗状況につきましてご報告いただきました。 コンサルタント等専門的な人たちを投入してやっていただけるということですので、事務処理等かなり今までよりも急激なスピードで解決、制定の方向に向かって動いてくれると思いますが、先ほども言いましたようにいわゆる条例内容の審議をする審議会、これについては少なくともできるだけ早くという表現ではなくて、心づもりがどの辺にあられるかわかりませんけれども、我々の希望としてはもう平成10年度内にも何とかしてほしいと、市としてのやる気を前へ出してほしいという強い熱望がありますので、その辺のご回答ひとつよろしくお願いいたします。 それから、警察署と市庁舎の関連につきましてですけれども、いわゆる長い懸案事項を整理していく中で問題がごちゃごちゃになっているというような、そんなことも感じるわけでございます。 世の中に事故事件等がございますと、とりあえずこんがらがってわからんようになったときに、バック・トゥー・ザ・ベーシックということでいったん基本に戻りなさい、という手法がございます。基本に戻って一から積み上げることをやることによって、また今まで見えてこなかった解決策とかそういうものが見つかるもんだそうでございます。 ひとつ長年の歴史の中で、いわゆる市庁舎の前につきましてはいまだに調整区域という形である種の規制がかかってるやにお聞きいたします。 そういうものの条件的なもの等につきましても、地権者の方と話し合いする中でできればあそこの土地とまたよその持ってる人と交換してやるというような、基本的なところからもう一度協議を進めていただいて、ぜひ整備に向けてスタートが切れますように当局の努力をお願いしとくところでございます。 それから屯鶴峰周辺につきましては、非常にご丁寧な回答をいただきました。総合公園も含めまして、あの辺はこれからどういうふうな形で市民の広場として開発を進めていくのかというようなところには、少なからずまだまだ長い時間がかかるのではなかろうかという気がいたします。さしずめ差し当たり、あの記念物のあるあの景勝地を何とかやっぱり先に整備をしていただいて、そしてあそこにできれば他府県からでもそういう名勝地を見に来ていただけるような施設を整備していただく、幸いにして道路は徐々に広がっておりますし、水道も先行埋設で近くまで来てるとお聞きいたします。ですからぜひ今度は周辺に車を置けるような、駐車場を設置できるようなことも考えていただきながら、ぜひ早急にその辺の整備計画について全面に押し出していただけますようにお願いをいたしまして、私の質問を終了いたします。 ○議長(高谷廣君) 1点目の審議会の設置について。 城部長。 ◎総務部長(城守一君) それでは竹下議員の2回目のご質問の審議会の設置について、ご答弁申し上げたいと思います。 この審議会につきましては、私たちは市民の行政参加を図る趣旨から、開かれた市政を目指す本市にとって前向きに取り組む方法方向で検討していきたいと考えているところでございます。 なおこの審議会の設置要綱の制定や時期、また委員の人数や委員の選任など具体的な方針につきましては、不服審査会との絡みもございますので、いましばらくご猶予をいただきたいと思っております。 ただし計画といたしましては、平成10年度下期より取り組んでいきたいとこのように考えておりますのでご理解を賜りたいと思います。 ○議長(高谷廣君) 竹下議員にお聞きいたします。 2点目の整備については、要望でよろしいですか。 ◆5番(竹下正志君) はい。 ○議長(高谷廣君) 結構ですか。3回目の質問をお受けいたします。 よろしいですか。 ◆5番(竹下正志君) はい。 ○議長(高谷廣君) 以上で竹下君の一般質問を終わります。 昼食のため暫時休憩いたします。              午前11時57分 休憩              午後2時34分 再開 ○副議長(西里晴昭君) 休憩を閉じて再開いたします。 順位に従いまして、芦高省五君の一般質問をお受けいたします。 はい、芦高議員。 ◆4番(芦高省五君) それでは一般質問をさせてもらうわけでありますけれども、午前中にフォーラムの吉川議員の方から産廃問題について一般質問されました。したがいましてできるだけ重複しないように一般質問をしていきたいと、このように考えておるところであります。 それで一般質問通告用紙が皆さん方のお手元に配られておりまして、今回私がいたしますのは今申し上げました1産廃問題について、穴虫における産廃不法投棄問題に関して、そしてこれまでの市当局の対応と、2として今後の市の考え方、これが大きな一つの一般質問の内容であります。 もう一つはパチンコ店の出店についてということで、これは磯壁を初めとしてパチンコ店の出店に関してどういうふうに考えておられるのかと、市や教育委員会の考えや見解はいかがなものかということを、この2点について一般質問をするものであります。 それでまず第1に産廃不法投棄の件でありますけれども、5月12日付の新聞は一斉に次のように新聞報道をしたわけであります。 再三の警告を無視し、産業廃棄物を不法投棄したとして奈良市の土木会社の社長や香芝市内の不動産業者など3名が逮捕された、というふうに報道しました。 これは県警本部暴力団対策課と生活保安課、高田署が廃棄物処理法違反と不動産侵奪の疑いで逮捕したというふうに言われており、報道により大きなセンセーションを市内を中心として呼び起こしたわけであります。 この逮捕につきましては、即日テレビ等でも放映されたわけであります。そしてまた新聞報道によりますと平成8年11月ごろから山林を切り崩すなどして他の土地を侵犯し、ため池を無断で埋める等して近隣住民から苦情が出ていたが、暴力団組織を背景に県や市の指導を無視して、不法投棄を繰り返していたというふうに述べられており、昨年9月から今年1月にかけて家屋やビルの解体で出たコンクリート片等の廃材116トンを10トンダンプ1台当たり1万円から1万5,000円で請け負い、奈良県知事の許可も受けずに香芝市穴虫の山林に不法投棄し、昨年1年間で約1億円を荒稼ぎしたというふうに報道されておるわけであります。 それで昨年12月の議会で、私が一般質問でこれらのことについて次のように質問したわけであります。いわゆる西中学校の手前200メートルか300メートルぐらいのところで、大規模なことが行われており、これは何を目的とした工事なのか、そして行政指導はどのようにしているのかというふうに質問をいたしました。 当時の部長は、次のように答弁されたわけであります。 砂防法に基づく申請が平成8年12月19日に出されておりまして、法的には問題ないと県の関係課から聞かされておるところでございます。しかし地元の同意がないことから、現在許可に至っていないところでありますが、工事の発覚以来許可申請から現在までの諸問題、これにつきましては県が一切責任を持って指導していくということでございます。現在は工事続行中でありまして、この間の関係利害者に対する問題等につきましてはその都度、市として対処しておるところでございます。 このように答弁があったわけであります。 この答弁をまず要約いたしますと、法的には問題ない。地元の同意がないから許可してない。県が一切責任を持って指導する。整地し資材置場だ。そして市としてもその都度対処している。こういうふうに要約できると思うわけであります。県が指導する資材置場であり、その都度対処もしておる、市は県の指導があるから責任は軽いというふうに聞こえるわけであります。 そこで地元被害住民の方に話を聞きますと、いろいろ言われておるわけであります。我々は前から市や県に何回も言っているが、なかなか何もしてくれない。何とかしてくれと言っておるが、市や県は全く何もしてくれない。等々言われておるわけであります。 そこで市当局にお聞きするわけでありますけれども、果たして地元被害住民の方が言っておられるように、香芝市やあるいは奈良県はこの産廃不法投棄の件に関して何もしてこられなかったのかということ、特に市についてはどうであるかということをお聞きしたいわけであります。 市当局としましてこの産廃の問題が発生して以来、今日までいろいろと努力されておるというふうに聞いておるわけでありますけれども、平成8年11月ごろから今日までの地元住民との話し合いやあるいは県にこうしたああしたというふうなことなどについて、日付順でも結構でありますから会話なりの特徴的な経過等について事柄といいますか、その辺のことの答弁をお願いする次第であります。 次に2番目の問題であります磯壁地域におけるパチンコ店新設の件であります。 サティの駐車場の南側に、これは磯壁三丁目になるわけでありますけれどもパチンコ店を新設するという話が持ち上がり、磯壁三丁目の住民を中心として反対運動が展開中だというふうに聞いておるわけであります。 パチンコ店新設絶対反対決議文の内容を見てみますと、その反対理由として、6点ほど挙げられております。 1つ目として閑静な住宅地へパチンコ店を新設しようとしておる、これは括弧書きとして店舗はそのパチンコ店の店舗は、商業地区であっても住宅地区であるから非常に家が密集しておる、困るということであります。 2つ目は香芝中学校の通学路にその前が指定され、全生徒の3分の1、300人以上が通学する途中道へパチンコ店を新設しようとしておるというふうに言われておるわけであります。 そして3つ目として、法的にパチンコ店ができるのは問題がないとそのように仮定したとしても、余りにも香芝中学に近接しており教育上問題があると、そして4つ目として交通環境のよくないところをさらに悪化させ、そのアクセスが全然考慮されていないであります。 そして5つ目として、香芝市のここ数年間パチンコ店の新設が続き、もうこれ以上必要がない。 6つ目として、業者、私はここで業者と言いますが、その固有名詞が一般質問ではあり省かしていただきますけれども、業者は周辺住民へ一度の説明会も行わずパチンコ店新設の強行をしておると。 この以上、今言いました1から6の6つがその決議文として決定された反対理由であるというふうに聞いておるところであります。 そこで先日磯壁三丁目周辺を歩いてみますと、反対理由に挙げられているまさに閑静な住宅地であり、中学校の通学路に指定されており中学生が通学しており教育上問題があるのではないか、またパチンコ店新設予定地の南側が辻口歯科医院という医院であり、またパチンコ店新設予定の東側に病院といいますか産婦人科が開業予定されておる場所であり、果たして環境面から見た場合あの地でいいのかどうかは大いに疑問に思うわけであります。 そしてまたパチンコ店反対の運動の一つとして、地域住民の方が署名運動を一生懸命行っておられると、署名の数でいいますならば磯壁の世帯数は983戸であり磯壁住民のみの反対署名が6月3日現在2,068名署名されており、パーセンテージで言うならば66.3%の実施率というふうに聞いておるわけであります。 また香芝市にはパチンコ店建設の規制に関する条例も制定されておらず、条例制定の必要があるのではないかとも考えもしておるところであります。パチンコ店を遊戯として見た場合、遊びたい人が遊ぶ場所、意見として言えない部分はあるわけであります。そしてまた営業の自由そのものを尊重しながらも、余りにも場所が悪い、これがネックであるというふうに考えておるところであります。いかに営業の自由を尊重するといいましても、パチンコ店が大きくてもあるいは小さくても構わないのかとなるわけであります。 最近青少年の非行化が大きな社会問題となっており、連日新聞あるいはテレビ等で報道されていますが、今回のパチンコ店新設については市やあるいは教育委員会としてどのような見解なり考えを持っておられるのか、反対住民の人たちの声をストレートに届けるあるいはパチンコ店新設規制地域をつくるとか、地域の環境問題等含めてどのように考えておられるのか、そしてまた市が指導する必要があるのではないかと等も含めて、行政の答弁を求めるものであります。 産廃問題、パチンコ店の問題等についてよろしく答弁を求めます。 ○副議長(西里晴昭君) 産廃問題について、これまでの市当局の対応また2の今後の市の考え方について。 梅田都市整備部長、答弁。 ◎都市整備部長(梅田善久君) それではただいまの芦高議員さんの産廃問題につきまして、ご答弁申し上げます。 香芝西中学校付近での土取り及び不法投棄問題についてでございますが、平成8年の11月の中旬に住民の方からの通報がありまして、直ちに職員ともども現場を確認いたしまして、すぐに工事を中止をして許可申請をせよと、いうことで指導いたしました。 しかしそのときには、すぐにとまらないという依頼がありましたのでもちろん県とも相談した中でとりあえず早く申請を出してもらわんと困る、ということで再度そういう形で指導しておったわけでございますが、そうした中で11月19日に資材置場として申請書が提出されました。 ただその中で同意書等の問題が不備だということで、それらについて完全にとって不足書類について提出するようにということで連絡をしたわけでございますが、その間にも工事を中止せずに工事をどんどん進めてるという現状があった中で、それらについて県と今後どうするかということで協議をさせていただいたわけでございます。 その中で一応申請書類が不備があっても、不備の状態の中で一応県の方に書類を進達してくれということで市としての意見具申した中で、12月24日に県の方に書類を送付したわけでございます。 それで続きまして地元住民の方々の対応についてでございますが、それはその都度に地元または自治会等につきまして、何回も市の方にお越しいただいたということで、その都度県に対しまして報告をいたしたわけでございますし、また業者に対してもその都度指導もしておったというような状態もあるわけでございます。 その中で県の方も、一応どうしても市だけの対応でいかんということで住民の方また自治会の方につきましても、数度にわたって県の方に行かれるということで私の方もお供して何回も一応同行したわけでございます。 このような中で平成9年11月末の大雨によりまして、周辺住民の方の宅地内の水路や宅地内に土砂が流れ込んでおるということで通報を受けまして、早朝受けたわけでございますがその足で現場に赴きまして現場を確認した後に、一応現場に業者がおりませんでしたので業者の連絡先を確かめてすぐに連絡を取った中で、応急措置としてとりあえず現在の土砂等について取り除き、または今後防災措置を講ずるようにということで指導もいたしたわけでございます。 しかしその後においても工事はとまる様子もなく、地元の不安も一層増した状態でございまして、梅雨時期を間近に控えまして私も本年の4月20日に県に対して、このような状況の中で梅雨時期を迎えるということで、防災面について非常に市としても心配だということから県の方に直接赴きまして、県の砂防課長の方に早急な対応をしてくれということで要望に参ったわけでございます。 その中で県の方からも、一応話としては指導は当然やるということで市としてもそれやったら要望書を出していただいたらどうですかということでありましたので、その4月24日付で一応知事さんに対して早期対応の防災工事についての指導について要望書を提出したわけでございます。 その後におきまして5月15日、6月3日ということでまだその間に業者の方が対応をしておらないということからまた赴きまして、同趣旨についてなおさら一層の強力な指導をお願いしたいという要望をいたしたわけでございます。 その結果県におかれましては、応急的な対応といたしまして業者に板さく等の防護工事を指導され、この大体18日ごろから何とか着手するということを業者が言うてるということを聞いとるわけでございますが、しかし過去等において対応してないという状態もありますので、今後につきましてはその辺のことがもしどうしても業者が行わない場合について何とか県の方で代替をやっていただきたいということで、強く要望してまいりたいと思ってるところでございます。 それと今後本格的な復旧の問題でございますが、この点につきましてはちょっと産廃の現状の状態がありますので、それらがどの程度の状態で処理をせんなんのかというちょっと確認が今後当然県との間で十分詰めた中で、最終処理はせんなんと思っとるわけでございますが、しかしこれの関連といたしましては、その現在の一番山高く積まれておる高位地の所有者の方が一応このままではほっとけないということから、やっぱり所有者として責任も感じておるから何らかの形でしまいとしてやりたいと、ただ地形が地形ですのでそれはもうしまいについてはその申請地そのものだけのしまいではどうもちょっとしまいのしようがないと、だからできればその隣接の方々との協力が得られるようであれば、それも含んだ中で一応相談もさせていただきたいというような話がございましたので、この旨についてもちろん県の方にそういう同趣旨の説明を本人さんの方からやっていただき、私の方から後日でも座談会でもこういう話があってされとるからその辺について今後十分の協議を市ともども持ってほしいということで要望しておるわけでございます。 一応、以上でございます。 ○副議長(西里晴昭君) 続いて2のパチンコ店の出店について(1)磯壁を初めとするパチンコ店の出店に関して。 この点について、山田教育委員会事務局長、答弁。 ◎教育委員会事務局長(山田勝治君) 質問2のパチンコ店の出店について、磯壁を初めとするパチンコ店の出店に関して教育委員会の見解がいかがかということでご答弁申し上げます。 教育委員会といたしましては、現時点で申請が出されていない中でこう的確な答弁はできませんけれども、事前協議が出された段階では生徒の通学に対する登校あるいは下校時の安全面などで協議を受けてまいりたいと思っております。 また一般論といたしましては、大人の遊戯施設であることを認識し、日常生活における生徒指導の徹底を図ってまいりたいと存じますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。 ○副議長(西里晴昭君) それでは2回目の質問をお受けいたします。はい、芦高省五君。 ◆4番(芦高省五君) それでは2回目の質問をさせていただきます。 今のパチンコ店のことにつきましては、教育委員会の方から考え方、見解等を聞かせてもらったわけであります。 申請がされておられないという状況のもとでは、それぐらいの答弁でやむを得ないかなというふうに思ったりもしておるところであります。 教育委員会として教育を含めて、見解を上げられたわけでありますけれども、これはあくまでも教育委員会としての見解でありまして、それでは市としてどのようにこの全体を見てどのように考えておられるのかということについて、後で市の方から答弁をよろしくお願いをしたいというふうに思うわけであります。 そして産廃の不法投棄の問題でありますけれども、梅田部長の方から一昨年11月に住民が初めて市の方へ言うてこられてから今日までのことについて、何回あるいは十数回いろいろそのような対応があったというふうなことについては聞いておるところではありますけれども、それのことについて再度質問をしていきたいというふうに考えております。 この事件が起こったといいますか産廃の不法投棄問題が明らかになってから、1年半以上も経過しておりまして、住民の方がやいやいと言っておられるということについて市としての対応が余りにも遅かったのではないかというふうに言わざるを得ないというふうに思うわけであります。 5月24日付の奈良新聞では、土砂崩れを心配した地元住民が1年以上も前から指摘していたが、県や市は不法行為をとめることができなかった。県警が乗り出さなければ造成と不法投棄が今も続いていたに違いないと、新聞報道で言っておるわけであります。 この産廃問題につきましては、共産党は不法やあるいは無法なことは許さない、やはり住民の安全を第一に考えるという立場から、先月28日に県や市の担当者そして被害住民などに呼びかけまして、共産党の北野県会議員も参加して現地で今後の対策等を含め懇談の場を持ったわけであります。 当日は新聞記者も参加し、地域住民より県や市、特に県に対して強く要望が寄せられたわけであります。 そして5月29日、28日の次の日の29日には県議会の環境水資源対策特別委員会で、先ほど言いました共産党の北野県会議員が県の生活環境部長であります西尾哲夫氏に質問いたしました。 そこでの環境部長の答弁は、廃棄物対策室の対応が十分でなかったことを認め、今後適切な対応をしたいと答弁されておるわけであります。 先日12日には、日本共産党香芝市委員会あるいは香芝の市議団、そして県会議員団3名3者連名で奈良県知事あてに緊急対策を求める申し入れを行いました。 この申し入れには、今日までの経過を触れながら昨年11月29日午後11時ごろの大雨豪雨で新池西北あたりの土砂が近隣住民宅に大量に流入し、一軒の側溝が完全に埋まったことやこのままの現状が放置されたら再び土砂の流入などの被害が出るのではないかとの住民の心配が広がっていることを我々は指摘しながら、次の5点での緊急の対策を講じるよう県に申し入れたわけであります。 まず第1に、産業廃棄物の不法投棄が明らかになった時点で砂防課だけでなく、廃棄物対策室も窓口になり土木部、生活環境部双方で対応できる統一的な体制をつくること。 第2として、梅雨に入り災害の危険性が強くなっているので、業者に期限を切って防災工事を実施させるよう強力な指導をすること。 3として、工事完了まで香芝市の協力も得て災害防止のためのパトロールを行うこと。 そして4として、産業廃棄物の不法埋め立てについて実態把握に努め、業者の責任で撤去するよう改正法も踏まえて措置をすること。また新池の水についても調査をし、その結果を公表すること。 そして最後に5として、造成工事のために被害を受けた住民に対して業者が現状回復もしくは補償を行うよう指導すること。この5点でありました。 この5点のうち、特に我々がその場で強調したのは昨年11月29日の20ミリの雨量で土砂流入被害が出ました。そのような事態が今のこの梅雨の時期に入って、繰り返される危険があり直ちに災害防止対策を県当局の責任でせよと、こういうふうに迫ったわけであります。 県当局は応急措置として、これは先ほど都市整備部長も言われておりましたけれども、現場に土砂流出をしないよう指示したとして西中学校前の法面から1メートルのピッチを打ち込み、100メートル程度板で土砂が流れてくるのを止めさす、この工事については6月18日、明日からでありますけれども、業者にさせるというふうに県当局として明快に回答したわけであります。 そしてこの業者が6月18日から土砂流出の工事をしなかった場合に、県としては6月25日に弁護士とも相談して、代理執行を考えておるというようなことが答弁として言われたわけであります。 そして県の産廃対策室は、これまでいわゆる穴虫での廃棄物を産廃であるということは今まで認めていませんでしたが、今回のこの申し入れの場でその交渉の中で産廃の不法投棄であると認識しておるというふうに答えたわけであります。 そしてまた5月15日には、市議会の建設経済委員会の皆さん方が現地へ視察も行われたということで、この産廃の問題についてはどのように推移していくのか、非常に大きく注目もされておるところであります。 今回のこの不法投棄の地域は、紛れもなく香芝市内にあり香芝市の所有地も一部にあります。 主として県がしようとしていることにただ見ているだけなのか、それとも県と協力して住民の不安を取り除くために今後どのようにしようとしているのか、その辺のことを含めて明快な答弁をお願いしたいと思うわけであります。 だからパチンコ店の問題、産廃等の問題について再度答弁をお願いします。 ○副議長(西里晴昭君) ただいまの質問の産廃問題について、②の今後の市の考え方についてを梅田都市整備部長、答弁。 またパチンコ店の出店について、これも市としての考え方の見解をお願いします。 ◎都市整備部長(梅田善久君) それでは芦高議員さんの2回目の質問の中で、まず産廃の関係につきまして答弁をさせていただきたいと存じます。 本来、朝の一般質問吉川議員の方からおっしゃってた話でもあったわけでございますが、本来産廃というものは今までの考え方として、行政が大体告発して警察が動くというのが今までの大半の例だったかと思います。 しかし今回の西中の西側の件につきましては、県の行政当局としては産廃になじまないということで、産廃扱いをしてなかったという現状の中で警察が産廃という形で対応し起訴に持ち込んだという実態があるわけでございますので、その辺につきましてひとつご認識をお願いしたいと思うわけでございます。 それで、まず基本的な考え方の問題でございますが、本来これは砂防、または宅地造成規制法に基づく申請、これらにつきましての許認可権限につきましては、これ県知事の許認可事項でございます。その中で、当然これ私がさきの吉川議員の答弁にも申し上げましたと思うわけでございますが、まずその権限のあるところが行政指導としての扱いをするということで、当初に私の方が同意書不備で止めておる中で、県の方からあくまでも指導権限としては県だと。市としてはあくまでも経由であるということから不備であっても総括的に産廃も含めて県の方で対応するから、同意書不備のままでも送れという形のものがあって進達したという経緯がまずあるわけでございます。それと、そういうことになりましたら当然市が行う行為について、業者なりにつきましても指導ということよりもお願いという見解に立つわけでございます。だからこれらにつきましては、当然そういう過去のいきさつ、今回の件についての過程の問題で一次的には業者、それで二次的には県の方が総合的な指導ということをしていただいとるわけですから、これは基本的には県に二次的な指導をお願いしたい。しかしながら、市といたしまして、そして何もしないのかということにつきましては、やはり現場に一番近い、または住民の方が市民であるという観点から、当然市といたしましてはそれらについての絶えず現状の状況について正確な把握をし、また大雨等のおそれがある、また大雨等が降っておるという状態の中で、的確に現状を把握した中で、県等についてそれらについて密接に連絡を取って、早急な対応をあわせてお願いしていくという形がベターになると考えております。 それと後始末の件につきましても先ほど申し上げましたように、一時的なものにつきましては先ほど私申し上げた答弁で基本的にお願いしたいと。ただ産廃ということもありますので、実際本格的な対応につきましては、本来でしたらこれ業者がやるべき問題なんですけれども、しかし業者が当事者能力として欠けるんじゃないかということから、所有者の方からそういう放っとけないということの相談があったわけでございますので、今後はもちろん業者が当事者能力がある場合でしたら業者が当然やってもらうことが一番でございますし、ない場合について今回は所有者の方がある程度、そういう前向きに取り組んでいただいておるということですから、それらを総合的に県とも今後相談した中で、何とか後々の公害等の問題が生じないように市としても県と十分相談しながら対応していきたいと考えておるわけでございます。 それとパチンコ店の市の考え方はということでございますが、この点につきましては最前教育委員会の事務局長の方から答弁申し上げましたように、本来磯壁のパチンコ店ということにつきましては私も住民の方々からお話もお聞きしております。しかしながら、現時点では届け出等の手続が全くなされてないということで、この辺の取り扱いについての詳しいコメントはさせていただきがたいというものでございます。しかし、今後届け出があった場合につきましては香芝市のパチンコ店等の建築に関する指導要綱と、これは条例と変わらない内容でございますので、これに基づきまして十分対応していきたいと考えておるわけでございます。 以上でございます。 ○副議長(西里晴昭君) それでは、3回目の質問をお受けいたします。 ◆4番(芦高省五君) 3回目の質問といいますか要望としてとどめておきたいというように思うわけでありますけれども、パチンコの問題あるいは産廃の問題等について1回、2回とそれぞれの担当者の方から答弁はいただいたわけであります。そこで要望として、自治体としてやはり市民あるいは住民がさまざまな要求や意見がお持ちであります。それを一つ一つ解決していく、あるいはまた着実にこたえていくいうのが行政の姿、そしてまた仕事、任務であるというふうに思うわけであります。これからも地域住民の安全を第一にやはり守っていく、そのような立場でより一層市民のために最大限の努力をやはり市長を初めとして行政がされるよう強く望んで、産廃の問題あるいはパチンコ店の問題等につきましても今回これで一般質問を終わらせていただきます。 ○副議長(西里晴昭君) 3回目の質問については要望ということでよろしいですね。 以上で芦高省五君の一般質問を終わります。 続いて、順位に従いまして黒松康至君の一般質問をお受けいたします。 黒松議員。 ◆7番(黒松康至君) それでは、議長のお許しを得まして、ただいまより一般質問をさせていただきます。 まず、ごみ問題とそれと都市計画についてでありますが、まず最初に、ごみ焼却場である美濃園の改修、また増設計画について、それとごみ減量対策についてお尋ね申し上げます。 近年の社会経済の発展と生活様式の高度化に伴い、ごみの量は年々増加し、種類も多様化しており、その処理はもちろん自然環境、生活環境に及ぼす影響は大きな社会問題となっております。特に、ダイオキシン問題は毎日のように新聞紙上で取り上げられ、全国で1年間に出る一般ごみの量は約5,000万トン、東京ドームの140杯分に相当するわけでございます。人口1人当たり1日1.1キロのごみ量を出しているのであります。日本の一般ごみの焼却量は世界一でありまして、アメリカの1.3倍、ドイツの4倍、ダイオキシンの発生源は産廃の焼却やまた製紙工場などとさまざまでありますが、その8割までが一般ごみの焼却が原因とされております。国内には大小2,000基の焼却炉があり、世界の都市ごみ焼却炉数の3分の2が集中しているのでございます。海外のごみ処理は地中に埋める方法が主流でありまして、国土の狭い我が国においては最終処分場のごみ埋め立ての適地の不足から、ごみは焼却して重量、容積を減らし、残った灰を不燃物処理場へ埋め立てて処理されているのでございます。ごみを燃やすということは高温で物質が酸化することであり、ごみの中にはさまざまな元素、重金属類が焼却炉の中で混じり合い酸化することで有毒ガスが発生するのであります。それらを除去するために装置や薬品に莫大なコストがかかるのであります。塩素系の物質は不完全燃焼することでダイオキシンが発生し、それが煙突から大気中に拡散、焼却灰の中で濃縮されて最終処分場に投棄され、相当な深刻な土壌汚染をもたらすものであります。ダイオキシンの毒性は、サリンの数倍と言われ、サリンのような急激な毒性とは違い、ダイオキシンの場合は身体の中の脂肪層の中に入り込み、内側からじわじわと組織を崩していく大変嫌らしい毒物であります。つい最近、大阪能勢町のごみ焼却場周辺の土壌から、世界でも最悪と言える高濃度のダイオキシンが検出され、日本中に大きな波紋が広がっております。 また、茨城県の新利根町では、焼却場の周辺でガンによる死亡者がそこから離れた地域の2倍も出ているという調査結果も報告されています。本市においては、このごみ処理というものは隣の王寺町と香芝・王寺環境施設組合をつくり、昭和57年より美濃園で行われております。施設の処理能力は75トン2基、150トンではあるが建設後すでに16年が経ち、炉の消耗度や炉の効率減を考慮すると多分処理能力は相当落ちているように思われます。美濃園におけるダイオキシンの排出濃度は、平成8年では7.5ナノグラム、1ナノは10億分の1グラムでありますけれども、最近の調査では22.6ナノグラムと非常に増加しているのも非常に気になるところでございます。厚生省が定めた緊急対策を必要とする判断基準値1立方メートル当たり80ナノグラムはクリアしているものの、恒久対策とする1から5ナノグラムには到底及びません。ダイオキシンというものは、溶鉱炉の焼却炉の中で約300度から400度ぐらいに非常に発生しやくす、850度以上の高温で燃焼させるのが非常に望ましいとされております。燃焼の開始時や停止時に非常に多く発生する傾向があるために、厚生省においては昨年1月ダイオキシンの削減のため新ガイドラインの設定、ごみ焼却炉の不完全燃焼によるダイオキシンを防ぐため焼却能力が最低でも1日100トン以上で24時間連続稼働ができる大型炉に集約できるよう指導しております。もし、美濃園の設備を更新する場合は、それに要する費用は一説には1トン当たり1億円とも言われ、これからの人口増とごみ排出量の増加を考慮すれば新設備にはやはり200トンぐらいの能力が必要と思われます。それは、200億円という莫大な予算が必要となる計算になるわけであります。 そこで、第1点目の質問でありますが、以上のようないろいろな状況を考慮された場合、美濃園の炉は改修でいけるのか、それとも新設されるのか、またそれはいつごろ、どれぐらいの規模で予定されているかをお伺いいたします。 続きまして、ごみ減量対策についてお尋ねいたします。ダイオキシンの発生を減らすには、炉の大型化や高規格化も必要ではありますが、一人一人の市民がもっとごみを分別し、リサイクルに回してごみの総量を減らすことであるとも言われております。本市においても平成7年9月から4種分別収集が開始されていますが、平成9年4月より施行された包装容器リサイクル法に対する市としての取り組みについてお尋ねいたします。この法律は、ごみ排出量の増大、最終処分の逼迫等を踏まえ、家庭などから出るごみの容積ベースの約6割を占める容器や包装について、そのリサイクルを推進するために定められたものであります。このリサイクル勧めの役割は、消費者はごみの種類ごとに今までよりも細かく分別排出に協力、市は種類ごとに分別収集の実施、業者は再商品化を義務づけられるものであります。分別収集の対象品目は、平成9年からは7品目でありますが、平成12年からは10品目に予定されるものであります。市においては現在、缶と瓶は混入して収集されております。また、ペットボトルも可燃ごみと一緒に収集されておりますが、これからはどのような分別収集計画をお持ちかお尋ねいたします。 続きまして、葛下川の河川改修についてお尋ねいたします。近年の人口増加による都市化の進行は、河川流域、町自体の開発によって都市の保水機能は極端に低下し、そのため降った雨水は瞬時にして河川に流れ込み、水害の起きやすい状況が生じております。本市の主流河川である葛下川やその支川である鳥居川、初田川、熊谷川の流域においては毎年のように集中豪雨による水害が生じているのが現状でございます。市内においては、平成9年だけでも12回の大雨洪水警報が発令され、災害箇所は大小合わせて46カ所、特に7月13日には総雨量83ミリ、床下浸水80件、河川はんらん数カ所、田畑冠水3.5ヘクタールという大きな被害状況でありました。市役所においても災害対策本部が設置され、3号動員の発令までかかったのであります。その被害の大半は、葛下川流域とその支川でありました。4年前にも葛下川の現行河川の川底を下げたり、堤防の補強工事がなされましたが、やはり流水にはもうキャパに限界があり、新たなルートによる抜本的な改修が必要であります。私も過去2回葛下川の河川改修計画について一般質問をしてまいりましたが、当時は河川改修のルートは県との協議中という答えでありました。葛下川の改修はあくまでも県事業であります。県においても第9次治水事業5カ年計画基本方針の中で、葛下川の下田地区の改修の促進が事業計画に入っております。この事業は昨年には改修ルートも決定され、地元説明会もされたのでありますが、相当件数の用地買収、また代替地の確保等、県事業とはいえ市が窓口になって事業を進めなくてはなりません。今後の改修計画の予定についてお伺いいたします。 最後に五位堂駅前北土地区画整理事業西地区の事業予定についてお尋ね申し上げます。五位堂駅前北土地区画整理事業が昭和46年12月に37.3ヘクタールの区域に都市計画決定がなされ、事業化が図られることになったわけでありますが、西地区から葛下川河川改修の問題等で反対が出たため施行区域を熊谷川より東15.1ヘクタールの区域に分割施行となったわけでございます。一時施行区域は事業もほぼ完了近くになっておりますが、西地区の残り22ヘクタールは本事業が都市計画区域決定されたことにより、その実行性を担保とするため都市計画施設等の区域内において建築の規制があり、都市計画法上の制限が働くことになり、そのため土地利用について一定の制約を受け都市計画区域決定の解除はできないなど、権利者に不利益をこうむっているということになったわけであります。平成6年8月に事務監査請求が提出されたこともあり関係者の協力を求め、また市においても権利者との意向を集約するなど西地区の事業の推進が図られるようになったわけであります。西地区においては、都市計画道路や葛下川の河川改修などもあり、これからの事業の進め方、スケジュール案をお伺いいたします。 以上で私の1回の質問を終わらせていただきますが、理事者には的確な答弁を求めるものでございます。 ○副議長(西里晴昭君) ごみ問題について奥山市民生活部長、答弁。 ◎市民生活部長(奥山誠次君) 失礼します。ごみ問題につきまして、まず美濃園の改修と、それから増設計画につきましてご答弁を申し上げます。 この施設は75トン炉2基の150トンの処理能力を持ちまして、昭和57年6月から操業をいたしておるわけでございまして、既に16年が経過いたしておるわけでございます。施設の老朽化、またごみ質の高カロリー化等の変化に伴いまして処理能力はかなり低下をいたしておる現状でございます。こうしたことからただいまお尋ねいただきましたようなわけでございますが、現在これは組合でございまして、この組合におきまして将来のごみの推移と国の環境基準、さらに国の補助金基準を踏まえた中で現在の炉の延命をいかに図るか、またそうしたダイオキシンの問題等をいかにクリアできるか。そして、基幹改修、基幹改造なり新設なりの検討を現在調査、研究をいたしていただいておるわけでございます。組合の方でしていただいておるということで答弁にさせていただきます。 次に、ごみの減量対策につきましてでございますが、ごみ処理に起因する環境の悪化が大きな現代社会問題となっておるわけでございまして、今日まで廃棄物を集めて、単に燃やし、埋め立て処分をするといった従来の方法から資源保全、地球環境面からごみ排出量の抑制や資源化率の向上を図るといったリサイクル型社会を構築する必要性が強く求められておるわけでございます。こうした状況から平成7年9月より市民とともにごみ減量を実現するため、燃えるごみ、缶、瓶類、その他燃えないごみ、粗大ごみの4種分別収集を実施し、美濃園においてごみ処理にリサイクル機能選別機を取り入れまして、スチール缶、アルミ缶の資源をごみから選別回収する一方、市内各地域の自主的な活動として子供会、PTA、自治会等により古紙、古布等の再資源化可能な有価物の集団資源回収の奨励、小・中学校での空き缶回収に取り組んでいただいておるところでございます。 また、各家庭でできる減量化の一環といたしまして、生ごみにEMボカシを使用し、発酵させ、それを田畑や花壇の有機肥料として使用する生ごみリサイクルを毎年度募集し、今年度におきましては400戸で対象として144トンの減量を、また資源化に取り組んでいただいておるところでございます。さらに、昨年4月より容器包装リサイクル法が施行され、モデル地区を対象にペットボトルの分別収集及び公共施設での拠点回収を実施しているところであり、本年も自治会単位での拡大を図り、またスーパー、コンビニエンスストアでのペットボトルの拠点回収を計画しており、市民の方々にごみのリサイクルの理解と協力を得てさらなる減量化、資源化に取り組んでまいりたいというふうに考えておるところでございます。 終わります。 ○副議長(西里晴昭君) 続いて、都市計画について葛下川の改修と五位堂駅北土地区画整理事業について、梅田都市整備部長、答弁。 ◎都市整備部長(梅田善久君) それでは、黒松議員さんの葛下川の改修と五位堂駅前の未施行地区のタイムスケジュールにつきましてご答弁させていただきます。 葛下川の早期改修につきましては、これは本市にとって市内の治水対策上最も重要な問題でございます。でありますので、県と密接に連携を取りながら進めておるのが現状でございます。特に、下田地区の河川改修事業につきましては、現在各筆丈量作業を近く入るための準備を行っておりまして、6月の末ぐらいから入っていただくという予定になってるわけでございます。それで、建物調査につきましても秋ごろに実施をされる予定を聞いとるわけでございます。それと用地買収を円滑に進めるために、地権者に対する意向調査も実施したいということで現在素案の検討中でございます。 また、五位堂駅前北の未施行地区の土地区画整理事業の推進につきましては、現在関係機関と事業化の協議を進めておるわけでございまして、今後のスケジュールといたしましては、まず7月上旬に協議会を開催いただき、その中で事業推進における問題点等の整理を早急にお願いしていきたいということで、それらに基づきまして関係権利者の大多数の理解を得るために積極的に今後取り組みを行っていきたいということで考えておるわけでございます。今後の予定といたしましては、これらが順調に進みましたならば、今年度中に基本計画案の承認を行い、平成11年度末の事業計画の決定、さらにもう平成12年度のできるだけ早い時期に仮換地の指定に持っていきたいということで、今後鋭意取り組んでまいる所存でございます。 次に、葛下川の今後の用地買収についての考え方でございますが、予算上につきましては県の土地開発公社で最優先で対応いただくということになっておりますので、権利者の意向調査を考慮した中で、未施行地区以外の中で対応をお願いできる方の方から優先的にお願いをしていきたいということで買収交渉に入っていきたいと考えておるわけでございます。 以上でございます。 ○副議長(西里晴昭君) それでは、黒松康至君の2回目の質問をお受けいたします。 ◆7番(黒松康至君) それでは、2回目の質問をさせていただきます。 炉に関しましては、王寺町との一部組合ということで踏み込んだ明確な回答は得られなかったわけでございますが、いずれにしろダイオキシンの規制問題、また炉の老朽化などを考慮した場合、私としては多分これもう新設せにゃならないとそのように考えておる次第ではあるんですけれども、これもし炉が新設されるとするならば、炉の新設には地元の同意が必要であります。特に白鳳台周辺の地域は西800メートルに美濃園、東500メートルに県内でも最も古い上牧町のごみ焼却場があり、この2つのダイオキシン発生源に挟まれて住民たちは大きな不安を与えられているのが現状であります。能勢町とか新利根町のような二の舞にならないよう付近の土壌調査、また住民の健康調査など、そのようなことについて市としてはどのように考えておられるのかお尋ねいたします。 また、この地域はごみ収集車の進入路にも当たり、王寺の業者の車などは非常なスピードでモラルも悪いとも聞いております。そこで王寺の収集車だけでも美しが丘から美濃園へ搬入するような都市計画道路の予定もあるわけでございますが、それの着工の予定についてお伺いするものであります。 減量対策についてでありますが、市においてはいろんな取り組みをしていただいているわけでございます。特にやはり減量には分別収集、これが一番、この一言に尽きるわけでございますが、私は特にペットボトルにこだわるわけです。というのは、今現にまだペットボトルは美濃園で焼却されているわけでございます。やはりこのプラスチックというものはダイオキシンの発生の問題にもなるし、また非常に高カロリーで炉内の温度が非常に上がり、炉の壁にクリンカというのが付着して炉を傷める原因にもなるわけであります。そしてそのクリンカを除去するために炉をとめて掃除もしなければなりません。それを除去するためには多くの労力と経費がかかり、非常に危険を伴う作業でもあるわけであります。そこでお尋ねするわけでございますが、美濃園における炉の稼働率と焼却にかかる年間の維持費、また年間の修理費についてお伺いいたします。 葛下川の改修の件でございますが、先日の日曜日も非常な激しい雨が降りまして、またサイレンが鳴るのではないかなあと心配したり、特にご近所に身体障害者のひとり住まいの人もおられるわけでございますが、せめて鳥居川の合流地点から国道165号線の栄橋付近まで、もう早急に用地買収などで改修ができないものか。そこへすれば、そこから上流においては下田の東とか、また別所、瓦口における河川はんらんはなくなるように思うんですが、市としてはどのようにお考えかお尋ね申し上げます。 それと区画整理内における河川改修でありますが、河川改修というものは下からするのが順序なんですけども、もしその改修がおくれた場合などに、またその区画整理事業に対する影響等などについてどのようにお考えか、お尋ねするものであります。 以上です。 ○副議長(西里晴昭君) 1のごみ焼却場美濃園改修、また増設計画とごみの減量対策についてを奥山部長。 ◎市民生活部長(奥山誠次君) 失礼いたします。ダイオキシンの土壌調査、健康調査についてということでございますが、ダイオキシンが環境問題でございますが、これにつきましては毎日のように新聞、またはマスコミ報道がある中で、美濃園周辺の住民の方におかれましては大変ご心配をいただいていることと思うわけでございます。しかしながら、ダイオキシンの測定につきましては煙突から出ますこの煙につきまして、先ほど議員さんがおっしゃっていただきましたような状況の毎年調査をするということになりまして、7.5ナノグラムと今年度の調査では22.6ナノグラムということで、一応の先ほどお話ありました80ナノグラム以内ではあるわけでございます。この数値が乱高下いたしますのはそのときの気象環境なり、またごみの質なりによりましてもいささか変化するわけでございますが、これぐらいの範囲での変化であろうというふうに思うわけでございます。そのお話いただきます土壌調査と健康調査ということにつきましては、ただいまのところ国の方におきましてもそうした環境基準を持っておらない状況にあるわけでございます。しかしながら、こうした状況の中ではこれの必要性も厚生省の方では考えておるわけでございまして、そうした基準が近々定まってくるであろうというふうに思うわけでございまして、それらの動向を見ながら適切に対処してまいりたいなあというふうに考えておるところでございます。 次に、王寺町からの進入路につきましてでございますが、これにつきましては平成6年度に建設のための調査を組合の方で行っていただいたわけでございますが、そのときにちょうどこれの西側の方で開発の計画がございまして、そうした中での都市計画道路としてその美しが丘からとともにやっていきたいなあというふうな方向変換を見たわけでございます。そうした中での開発が現在行き詰まっておるように思うわけでございますので、ただいまのご質問いただきましたような趣旨を香芝・王寺の組合にお話をいたしまして、もうそうした状況の中では単独でやってもらわないかんのちゃうかという意見合いのことを組合へ申し入れていきたいなあというふうに思うわけでございます。 それから次に、リサイクルの問題でペットボトルの回収状況を、これにつきましてはおっしゃっていただきますように炉に燃やしますとかなりの高熱が出ますものですから、一番先に取り組まなければならないなあという形で取り組んでおりまして、9年10月から取り組んだわけでございますが、4月までの間でこのペットボトルの回収状況は884キログラムでございまして、かさにするとかなりのかさなんですが、ほとんどが空気というふうな状況の回収を行っているわけで、1万5,000本の回収を行いました。先ほど答弁いたしましたようにスーパーなり、コンビニエンスストアなりを拠点として拡大を図っていきたいと。その次には、各地域、自治会単位での拠点回収に持って入りたいなあというふうに考えておるわけでございます。 それから、炉の稼働率でございますが、現在231日、24時間運転を行いまして、0.63の稼働率でございます。それから経費でございますが、8年度の経費を見てまいりますと維持管理経費といたしまして7億1,327万2,000円ということで、これを1人当たりに持ってまいりますと1万2,052円、世帯にいたしまして3万8,443円という維持管理費が要っておるわけでございます。 それから、お尋ねいただきました炉の修理費でございますが、これにつきましては組合の方で炉の修理費を予算化いただいておりますのは1億5,000万円から2億円程度の毎年予算化をいただきまして、そして先ほどのクリンカの除去等につきましてもお話いただきましたが、これはその都度その都度やっていただきますのと以外に、定期修理といたしまして5月に炉をとめての定期的な修理、それなりに費用といたしまして先ほど申し上げましたような経費をもって、逐次良好な運転のできるような改修をいただいておるというところでございます。 終わります。 ○副議長(西里晴昭君) 続きまして、都市計画について葛下川の改修ということで部長、答弁。 ◎産業建設部長(竹嶋将君) ただいまご質問がございましたように葛下川につきましては、先ほど梅田部長も申しましたように本市の動脈であるという考え方のもとで、最も重要なことと認識しております。その中でのご質問でございますが、鳥居川から栄橋が先、先行するのが本当ではなかろうかというご質問でございますが、先ほどもご答弁申しましたように7月ごろから丈量測量に入り、それを終わった時点で地権者にご説明をし、さらに家屋調査に入ってまいりたいと。そういった中で河川の改修にいたしましてはどうしても下流からということでございますので、鳥居川の合流地点から栄橋が大優先されるのではなかろうかと、また当然であろうとかように思っております。 また、2つ目の、もし区画整理事業に対してのおくれにあればおくれてくるんじゃなかろうかというご質問かと思いますけれども、これも先ほど梅田部長が答弁いたしましたように、その区域以外で代替地等対応できるものから買収に入りたいとこういうふうに考えておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。 ○副議長(西里晴昭君) 3回目の質問をお受けいたします。 ◆7番(黒松康至君) 3回目の質問でありますが、もう一度要望いうことで述べさせていただきます。 先ほどの都市計画道路いうんですか、王寺町からの美濃園の進入路の件でありますが、これは確かに香芝・王寺の組合ではありますけども、あくまでもこれ香芝の都市計画事業でありますので、これから新路設置には地元の住民の協力も非常に必要であるという観点から、もう一日も早いそういう工事の実施を望むものであります。 また、非常に迷惑な施設としてのごみ焼却施設であります。地域住民のために、例えばごみ焼却熱を利用した発電とか温水プール、またスポーツ施設等の施設準備の考慮もしていただくよう要望させていただきます。 それから、土壌調査とか健康調査の件でありますけれども、これはもうダイオキシンの数値なりそういう検査データ、これは行政ぞのみ知ることでありまして、例えば能勢町のような情報隠しが行われるということも考えられないわけではないですけれども、朝来竹下議員から一般質問がありましたように、香芝市においても情報公開条例の制定が一日でも早い制定を望むものであります。 最後に河川改修の件でありますけれども、もうこれは本当にもう県事業であり大きな事業であります。もう期間も相当かかるとは思いますが、市においては防災計画で災害に強いまちづくり、また安全で安心できるまちづくりに取り組んでおられます。 また、雨水計画の策定なども行われているわけでございます。地域住民の人命と財産を水害から守り、安全な生活基盤を形成していくためにも一日でも早い河川改修を望むものであります。 また、市においてもできましたら河川改修のプロジェクトチームをつくるぐらいの意気込みでこの事業の執行を要望いたしまして、私の一般質問を終わります。 ○副議長(西里晴昭君) ただいま3回目の質問は要望ということでよろしいですね。はい。 それでは、以上で黒松康至君の一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。              午後3時58分 休憩              午後3時59分 再開 ○副議長(西里晴昭君) 休憩を閉じて再開をいたします。 明日18日木曜日に再開いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。              〔「異議なし」との声あり〕 ○副議長(西里晴昭君) 異議ないようでございますので、そのように決します。 本日はこれをもって散会いたします。 明日は9時30分、よろしくお願いいたします。 ご苦労さまでございました。                              閉議 午後3時59分...