竹森議員ご指摘の「財政上必要があると認めるとき」ということでございますけれども、当然、これは、「子どもたちのために、幼稚園・小学校・中学校の図書室等に戸村文庫の図書購入を費用に充ててほしい」という戸村さんのその遺志を継ぐということでございます。それが目的でありますけれども、それ以外に、非常に緊急事態が生じた場合は、ということでこの繰替運用ということを明記させていただいているというのが、条例の組み立ての中でございます。
9: ●
竹森衛委員 その財政上必要があると市長が認めると、それはどういう事態が発生したときにこれを使うのかね。今、金利も俗に言う雀の涙のような金利の状態もあるし、それから、3条に「金融機関への預金その他最も確実かつ有利な方法により保管しなければならない」というふうに、書いているわけですけれども。例えば、株に投資するとか、そういうことはこれだけの基金をこれまで寄附してくださっているわけですから、どういう形でそれを運用するのかね。
普通でしたら本来の目的の1条で、戸村サチ子さんのこの遺志を継いで、子どもたちの学力を向上するために、使うべきお金やけども。それでもなおかつ、繰替運用という4条書かれてますけども、その趣旨にちゃんと合致するような運用の方法をするのかどうか。もちろん議会がチェックするわけですけれども、その辺のどういうことが財政上必要であると認めると考えるのか。その基準がどこに、いわゆる物差しを置いてんのか、その点、お答えください。
10: ●
総務部長 竹森議員ご指摘の通り、今の金融機関での預金を預けておいても、実際低金利で運用益っていうのがなかなか上がっていないのは事実でございます。
そんな中で、株に投資するのかとか、投資信託に投資するのかとかそういう問題もございますけれども、そういう不安定な、要するに動向の激しいものに運用するのではなく、当然、第3条に書かせていただいているように、「最も確実かつ有利な方法による」ということで、安定的な運用を図っていかなければならないと考えておるところでございます。
第4条で、財政上必要があるということでございますけれども、実際、非常に財政上のお金がないときに、こういう期間とか利率とかを定めて、当然議会にも諮るわけですけども、そういう場合にということで、財政の危機の非常に厳しいときにはそういう運用が可能ということをここに明記させていただいているという形でございます。(「多分平行線やと思うわ」と呼ぶ者あり)
11: ●
竹森衛委員 そんなんやったら、趣旨から外れるやん。子どものために、これ寄附してはんねんやから。7,130万円、道に落ちてへんで。普通、お金を懐に入れたら、だいたい金離れのいい人やったら「そうか」というふうに、今回のウクライナの問題でもYOSHIKIさんが1,000万円、ポンと出すと、そういうね。人間というのは、入った金はなかなか出したくないもんや。
それを今までの歴史的な経過の中で、ご本人が寄附をされて、奥さんもその遺志を継いで寄附されると。それを言うたら、本来、例えば学校にそれぞれ図書室があるけれども専任の図書室の司書を置くとかね。やっぱり子どもたちが本により触れて、よかったというふうにするような条件を整えるとかね、そういうことであればいいけど。
僕も香久山小学校の時に、図書室っていうのは入りにくい場所でした。そんなん、今から60年前、学校図書の先生いてないもん。やっぱりそれに触れられるような専門の先生を置くとかね。そうやって、書物というのはやっぱり人生にとって大きな影響を与えますよ。それをこういう形で、何もこだわってないけども、基準を明確にせん限りね。緊急事態は市長が緊急事態宣言やっているけど、そやから、「困ってんねんからこれを使うわ。」って、そんな趣旨のもんとは違うやろと。ご本人そんなつもりやったら、7,130万円寄附しはらないですよ。そこらの趣旨をどう考えているのか、お答えください。
12: ●
総務部長 竹森議員のご指摘の通り、第1条にこの目的が書かれておりますので、この目的通りにこの基金は当然使うということが、明記されております。そのために使うんですけれども、第4条でこういうような場合という形で、非常事態の場合だけという形でご理解していただければと思います。よろしくお願いいたします。(「非常事態の場合は、例えばどんなときですかと聞いてはるわけや」と呼ぶ者あり)
非常事態の場合ということで、財政上必要があるということで、借り替えるという、その確実な繰り戻しを方法・期間・利率を定めて、基金に属する現金を歳計現金に繰り替えて運用するということを書かしていただいているということでございますので、第1条の目的に沿うように、当然やるということで、それは間違いないことでございます。
13: ●
竹森衛委員 このお金に手を付けやんなんようになったら終わりやで。わかってる。教育のために金使うねや。そんなもん、それこそ消費者金融に金借りに走るのと同じ条件やで。
この人の趣旨は、子どもたちが一生懸命、書物に触れられるようなそのために、7,130万円。こんなん、例えば二世帯住宅を建てられるような金やで、6,000万、7,000万言うたら。
だからそれはやっぱり、きちんとこの4条こういうふうに書かれているけど。やっぱり1条を大事にして「それ以外の目的には使わない」というぐらいの気概でない限り、それは金あるわ、困ってるわ、安易にこれ、ほんなら議会に出して通してもらおうってそんなもんちゃうで。
14: ●
今井りか委員長 市長。
15: ● 市長 要は、戸村さんがご寄附をいただいたこの貴重な財源はですね、戸村さんの遺志に沿って、確実に使わせていただくということ、もうこれは大前提であります。
ただ、繰り返しになりますけれども、竹森委員がおっしゃるように、これを別の用途に使うという状況が起こらないように、当然、財政運営していくんですけれども。できるための規定を一文入れてあるということでご理解いただければ。当然、お借りしたものはまた目的に沿って使うようにお返しをするわけですけど、そのぐらい危機に面したときに使わせていただくという規定を一文入れてあるというふうに、ご認識いただいたらというかですね。そういうことがないように、当然していかないといけないということが大前提ではあるんですけれども。そういったところ、ちょっとお答えになったかどうかあれですけれども、ご理解いただけたらなと。
当然使うようなことにならないようにしっかりと財政運営気をつけていきたいというふうに考えております。
16: ●
今井りか委員長 他に質疑ございませんか。高橋委員。
17: ●
高橋圭一委員 戸村文庫の件なんですけれど、平成元年からですか、ずっと寄附いただいてて、幼稚園・小学校・中学校という形で戸村文庫コーナーというのを作られていると思います。
ですが、私の子どもはもう既に2人とも成人しまして、小学校・幼稚園の時に、戸村文庫の存在を知らなかったんですね。議員になって初めて知ったわけなんですけれど。多分、戸村さんのこのような思いというのを、学校側に委ねて、各学校で、「戸村文庫というのは」っていうので、学校だよりであるとかでお伝えはしてはると思います。はると思いますやから、それは教育委員会自体が、こういう戸村文庫によって購入しているんですよということを、把握しているかどうか。
例えば、各小学校毎年4月に戸村文庫について、学校だよりでやるとか、PTAの役員会に戸村文庫というのがありました。PTAの役員会なんかはいろんな案件があるんでね、なかなかですけれど。今の話、本当に7,000万円というね、大きなお金を、
橿原市民ではなかったものの橿原に移住してこられて、お仕事されて、その後、こうやって継続的にされるってことは、まあないことやと思うんですね。それだけに、市民にというよりも子どもたちに、親もそうですよね。しっかりと認識してもらう必要があるんですけれど、そこのところ具体的に教育委員会把握されてますか。
18: ●
今井りか委員長 教育総務課長。
19: ●
教育総務課長 戸村文庫、戸村様の寄附に関する周知ということですが、我々としましては戸村様からいただいた寄附につきましては、校長会や先ほど言われた学校だよりというもので、各学校・園については周知させていただいているとこですが、今おっしゃったように周知の方が十分されていないという部分もあるという意見もありますので、今回の寄附におきましても、改めて戸村様の思いを含めてしっかりと学校・園の方に周知していきたいと考えております。
20: ●
高橋圭一委員 教育委員会側からすれば校長会を通じてという形で、周知してくださいね、やりましたよと、こちら側の責任としては、と。なんだけど本当は学校が子どもたち保護者にきちっと説明しているかどうかを把握しとかなあかんっていうことなんですよ。それも忙しいだろうけれど、でも校園長会で話したからと言ってね、それだけで終わってもらうもんじゃないかなと。
実は、私も前も1回行ったことあったんですけれど、今日朝、真菅北小学校に、教頭にお願いして、図書室に入らせていただいたんですね。
当然ながら先ほどのお話のように、図書の司書っていうのはいらっしゃらないわけだから、鍵を開けてもらって、「戸村文庫どこですか」言うたら、端の方に三角形の長いので戸村文庫と書いてあるだけなんですよ。その戸村さんっていうのは一体どういう方なのかっていうのも全くわからないんですよね。
子どもたちがいて、戸村文庫であるか何かっていうのは関係なしに本を読んでくれれば戸村さんにしたらそれでいいかと思うんですけれど。戸村さんはこういう方でこういう橿原でこうされたってさっきのお話も含めて、それで皆さんの環境を整えてくれてはるんだっていうね、なんかその各学校・各園に置けるんじゃないかなと。ポップでもいいんですよ。そういうのを学校側でしてもらうのか、教育委員会が一斉にこれ使ってねっていう形でするかでないと、学校だよりっていうのは本当に我々1回見てそれで終わりっていう状態になるんで。それは、やった感があるだけなんです。そこのところをちょっと検討いただけたらなと思うんです。
21: ●
今井りか委員長 教育総務部副
部長。
22: ●
教育総務部副
部長 戸村様からいただいている寄附といいますのは、平成元年の10月に1,000万をいただいて以降、13度にわたって100万円から1,000万円の金額を定期的にいただいております。
当初いただいたとき、今おっしゃっていただいたように、その戸村文庫のコーナーには、こういう方からこういう寄附をいただいてということで、周知もさせていただいて、それも我々把握しておりました。また、子どもたちからお礼の手紙、先生含めて、感謝の気持ちを伝えたいという学校の思いとかがあって、戸村様の方にそういうお手紙が直接学校の方から送られているというような話も聞かせていただいております。
今回、3,000万円という寄附をいただいて、基金設立をするということで、これから10年、15年、20年と長きにわたってこのお金を活用させていただきたいというふうに思っておりますので、継続的にそういう繋がり、子どもたちにもよく理解してもらえるような取り組み、考えていきたいと思います。
23: ●
今井りか委員長 高橋委員。
24: ●
高橋圭一委員 初期には、そういう形でしていただいたんだろうなというのは、今の副
部長の話でわかります。条例はね、わざわざ作って基金条例という形でするきっかけとして、きっかけをね、それをきっかけとして、もう一度、ちょっと考えていただけたらなと思いますので、そこのところ要望しておきます。
25: ●
今井りか委員長 他に質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
26: ●
今井りか委員長 これをもって質疑を終わります。
これより討論に入ります。討論ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
27: ●
今井りか委員長 これをもって討論を終わります。
これより、本件について採決いたします。
本件は原案どおり可決すべきであると決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
28: ●
今井りか委員長 ご異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決すべきであると決定されました。
以上で本委員会に付託されておりました議案の審査は終了いたしました。
日程第2 所管事務調査 委員会視察について
29: ●
今井りか委員長 次に、日程第2、所管事務調査、委員会視察についてを議題といたします。
委員会視察につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大のため、昨年は実施を見合わせておりましたが、本年はどのようにするか、ご協議願います。奥田委員。
30: ●
奥田英人委員 今このコロナ禍の状況でまだ先がちょっと見えない。
ただ、もうこれ、確か2回、2年にわたって中止してたかなと思います。そういうふうな状況も見ながら、また委員長にお任せしたいと思いますが、よろしいですか。
31: ●
今井りか委員長 高橋委員。
32: ●
高橋圭一委員 奥田委員の委員長におまかせの前に、一点だけ。
昨年も実は、前もお話をしてたんですけど、1月、2月の段階で前の谷井委員長の要望もあって、現場視察っていうのを作っていただいたんですよね。ただ、これも2月の予定が、これだけ猛威を振るっているオミクロンの状況で、一旦中止となっております。
ただ、我々コロナの状況の中で、実際にGIGAスクールの状況が現場でどのようになってるのかっていう、やはり確認しておきたいんですよ。個人で行くっていうわけにもいかないわけだから、それについてもう一度継続っていう形でやっていただきたいというのは私の意見です。
これも踏まえて、委員長ご判断いただければと思います。(「それは委員会視察と違って、市内の学校の」と奥田委員呼ぶ)
委員会視察として、他市に行くのではなしに。それができないから。(「委員会視察として、現場へ行きたいということで、市内の学校含めて県内の学校という話もいけるわけやんか。その辺のことも踏まえて、委員長さんにそのことも考慮しながらお願いしておきますという意見やったら」と呼ぶ者あり)(「委員長に一任しておきます。お願いしておきます」と奥田委員呼ぶ)
33: ●
今井りか委員長 竹森委員。
34: ●
竹森衛委員 僕は委員長にお任せしますけど、反対です。
まだ第6波終わってなくて今度、第7波・8波ね。新しい、人類に挑戦してるわけですわ、このウイルスね。こんなん、しぶといしたたかな菌です。市長は2週間で戻ってきはりましたけどね。たまたまですよ、今でも僕の大好きな北大路欣也さんもかかってるけどやね。
かかったらもう。阪神の片岡さんも16日間記憶喪失ですやん。17キロ痩せてはりますやん。石田純一さんも同世代ですわ。やっぱりそれは、かかったら軽症も中等症もへったくれもないわけですわ。やっぱりそれは万全の体制でこれいかんとね。
ここでもセロハンのやつないし、そっちもないし。もう泰然自若何でも来いというような感じですわ。そこもね、間空けてるけど、それはまあ言うたら一番おおらかなこの委員会室や本会議場です。
だからやっぱりそれは、きちんと市民の付託を受けて議員は議員で仕事をさせていただいてる、市長も仕事をなさってると。やっぱりそれは万全の体制をとらんことにはね。それは人生の中で1年2年3年、それはそういういろんなことに遭遇するかもわかりませんけども、それはもう、私としては、もう控えるべきやと思ってます。(「それも踏まえて、委員長に判断してもらったら」と奥田委員呼ぶ)
35: ●
今井りか委員長 それでは、コロナの感染状況等を見た上で実施を判断するとし、内容・時期については、委員長にご一任願いたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
36: ●
今井りか委員長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
また視察内容等の決定後の議長に対する委員派遣承認要求書の提出については、委員長にご一任願いたいと思いますが、ご異議ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
37: ●
今井りか委員長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
以上をもちまして、委員会を終了いたします。
なお、委員会の報告につきましては、委員長にご一任願いたいと思いますがご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
38: ●
今井りか委員長 ご異議なしと認め、そのように決しました。
これをもって、本日の
文教常任委員会を閉会いたします。本日はご苦労さまでした。
午前10時26分 閉 会
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