南島原市議会 > 2017-06-16 >
06月16日-03号

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  1. 南島原市議会 2017-06-16
    06月16日-03号


    取得元: 南島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-25
    平成29年  6月 定例会(第2回)第3日 6月16日(金曜日)出席議員(20名)       1番  田中次廣君    11番  井上末喜君       2番  金子憲太郎君   12番  中村久幸君       3番  小林知誠君    13番  下田利春君       4番  柴田恭成君    14番  川田典秀君       5番  高木和惠君    15番  隈部政博君       6番  吉田幸一郎君   16番  吉岡 巖君       7番  隈部和久君    17番  山本芳文君       8番  林田久富君    18番  草柳寛衛君       9番  小嶋光明君    19番  桑原幸治君       10番  黒岩英雄君    21番  中村一三君欠席議員(1名)       20番  松永忠次君説明のため出席した者の職氏名 市長        松本政博君    副市長       山口周一君 教育長       永田良二君    総務部長      渡部 博君 企画振興部長    伊藤幸雄君    市民生活部長    本多弘和君 衛生局長      菅 三郎君    福祉保健部長    田口克哉君 農林水産部長    森崎一成君    建設部長      森永茂夫君 水道部長      林田 亨君    教育次長      深松良蔵君 行革推進室長    栗田一政君    財政課長      米田伸也君 会計管理者     笹田 勝君    農業委員会事務局長 綾部洋一君 監査委員事務局長  森 宗次君議会事務局出席者 局長        林  誠君 書記        森山博之君 書記        永吉共泰君第2回定例会議事日程 第3号 平成29年6月16日(金)午前10時開議日程第1 市政一般質問月日質問者質問要旨ページ6月16日隈部和久議員少子化対策(雇用)について89田中次廣議員1綱紀粛正について972南島原市創生特別枠について3学校教育の推進について柴田恭成議員1幹線道路網の整備について1072有馬川の可動堰について3入札に於ける不落について金子憲太郎議員1ジオパークについて1212市嘱託職員の不祥事について3臨時・非常勤職員の処遇改善について4少子化対策について5社会体育施設について6いじめ・体罰の規定について7教職員の長時間勤務について山本芳文議員1埋蔵文化財について1342文化財について3ふるさと納税・返礼品について4NHK大河ドラマについて     午前10時00分 開議 ○議長(中村一三君)  改めまして、おはようございます。 ただいまの出席議員数は19名であります。松永忠次議員から欠席の届けが、小嶋光明議員から遅刻の届けがあっております。 定足数に達しておりますので、これより議事日程第3号により、本日の会議を開きます。 日程第1、市政一般質問を行います。 まず、7番、隈部和久議員の質問を許します。7番、隈部和久議員。 ◆7番(隈部和久君) (登壇) 皆さん、おはようございます。 本日、トップバッターということで早速質問に入りたいと思います。 私の場合は一括にての質問・答弁をお願いいたします。 今回、件名としては少子化対策についてのみあげて、それについて3件の質問を出しておりますが、この少子化対策でくくったというわけが、ご存じだと思いますけれども、とにかく本市の少子化、これは非常に徐々に危機的なものになってきておるというのは、本市に限らず日本中の田舎と言われる地方の自治体は同様ではありますけれども、先般、私の出身町の布津中学校の運動会にも行きましたが、とうとう3学年で100名という生徒数になり、いきなりなったわけじゃもちろんなくて、去年もおととしもそれより少し多かったぐらいですけれども、そういう場を見たり、中総体であったりいろいろ子供の行事等に顔を出したり係わったりすると、本当にこれじゃいかんなという非常に切迫したような思いが徐々に募ってきておるということで、とにかくこの少子化対策の抜本的な対策というのは絶対雇用であると、これは間違いないというのは、これも皆さんご存じだと思いますので。ということで、雇用に係わるようなこと、それが少子化対策になるんだということで今回はこれを眼目として三つの質問を行いたいと思います。 まず、これも3回目になりますが、日本トータルテレマーケティング株式会社の100人雇用の白紙撤回問題について、再々度質問いたしますが、前回、3月議会の後、NTM社と今から言いますけれども、NTM社及び地元と言われる深江、ここで非常な反対の、少数ですが反対の声があったということで頓挫したという経緯から、その後、地元住民との交渉というものが行われたのかということをまず質問いたします。 次に、これも12月の議会で一度質問しましたけれども、本市の条例・規則の中で、合併後、もう12年目を迎えて見直すべきものがあるのではないか、さまざまなことの障害・障壁になっているような規則等があるんではないかといいますか、あると思っておりますが、私は、これについて検討してほしいということで前々回質問しましたけれども、それについての検討内容というか、その後はどうなったのか、質問いたします。 3番目に、有家町の堂崎の埋め立て地に関してですけれども、24ヘクタールとも25ヘクタールとも言われますが、まだ完成はしておりません。3年後になるのか4年後になるのか、当初の計画よりも延びたということは何年か前に聞きましたけれども、ただ、そうは言いましても完成した後からというのでは私は遅いと思いますので、もちろん本市の事業でもないし、今のところ土地でもありませんが、本市の中にあるあの広大な土地の完成後の活用に対して、現在、市はどのように考えておられるのか、またこの件について県と協議をされたことがあるのかということを質問して、残りは再質問をしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) 皆さん、おはようございます。 隈部和久議員のご質問にお答えをいたします。 最初に、日本トータルテレマーケティング株式会社及び地元住民との交渉はどのようになっているかとのお尋ねであります。そして、交渉をしたのかというふうな質問でございますが、深江庁舎1階部分の貸し付けにつきましては、会社側の判断を尊重して、一旦白紙としたところでありました。このことにつきましては、地元住民の皆さん方にも、自治会長を通して経過報告をさせていただいたところであります。 今後も、事務的な会社との接触は事務方としているわけでありますが、会社の方針と事業展開などの考えを今後も伺いながら、本市における事業拡大の可能性について検討していただけるように取り組んでいきたいというふうに考えております。 次に、本市の条例・規則の中で見直すべきものがあると思うがと、検討しているのかということでありますが、これについては条例や規則には、法令、また県の条例などの規定を受けて定めるものと、各自治体が独自に定めるものがございます。 その内容につきましては、社会状況の変化に応じて、見直すべきものは適切に対応していくという必要があると思っております。 本市の条例や規則の改正につきましては、必要の都度、担当する各部局において検討するようにいたしております。 次に、堂崎埋め立て地の完成後の活用に関し、現在の市の考えと、このことについて県と協議したことがあるかとのお尋ねでありますが、まず、現在の進捗状況について申し上げますと、これは島原振興局に事業の状況を確認したところでありますが、平成28年度末で、埋め立て土量約150万立米に対して、約117万立米の搬入土量となっております。進捗状況としては約78%ということであります。堂崎埋め立て地埋め立て完了まで、約33万立米の埋め立て土がまだ必要な状況であります。 なお、現在、堂崎埋め立て地は、埋め立て期間の伸長許可が2回行われておりまして、平成32年7月に竣工する計画となっております。 しかしながら、この埋め立て地は、公共工事において発生する残土の受け入れ地としているために、埋め立ての完了は、今後搬入される残土の量に左右されるということになります。 完成後の活用につきましては、内部の検討委員会を立ち上げ、そこで検討をしていきたいと考えております。県との協議につきましては、埋め立ての進捗状況を見ながら進めていきたいと考えております。 全く今していないというわけではありませんで、折々その状況等については話をいただいているところであります。(降壇) ○議長(中村一三君)  7番、隈部議員。 ◆7番(隈部和久君)  それでは、順次再質問します。 まず、NTM社との交渉ということで、私、3回目になるんですけれども、この一番最初の条件というか要請が100人の雇用拡充ということで、それを逃したのは何としてももったいないということで一生懸命言ってきたんですけれども、企業というのは必要だから投資をする、拡充をする、人員を増やすとか、特に言い方は悪いけれども、行政と比べてスピード感というのははるかに企業は早いと思いますが、去年、当時提示された時にもちろん必要だから100人拡充したいということであって、それが1年以上経つわけですけれども、あの会社は別に本市だけじゃなくて他県にも持っておられるということですが、必要な補充する人員が確保、結局本市のあそこではできなかったということは、ほかのエリアでもう既にとりあえずその100人分の人員を確保済みになっておるのかどうかというのを担当部局にはちょっと確かめておいてくれと言っておりましたんですけれども、まずそこが根本、その100人をもう1回、もう1回と再三言ってきたのが全く机上の空論になってしまいますので、まずそこのところを質問したいと思います。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  お尋ねの件ですが、うちのほうでやりたいという事業については、当然うちのほうで確保できなかったということで、他の部署でやられている業務は、そういう部分で人員増は確かにあったかと思います。 それと、うちのほうでいいますと、実際200名近くいらした職員さんも現在では160名ぐらい減られていると、そういう状況でございます。 ○議長(中村一三君)  7番、隈部議員。 ◆7番(隈部和久君)  ということは、まず100人ほど欲しかったという人材確保は既になされておると、会社全体、NTM社全体としてはもうなされておるということですか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  計画されていた業務はよその部署でされているということでございます。 ○議長(中村一三君)  7番、隈部議員。 ◆7番(隈部和久君)  ということは、100人のそれをもう1回俎上にのせてくれと、私、一生懸命言ってきましたが、まずまた話が変わってきておる状況ということですね。今のところは。当時の会社側からした状況は。分かりました。済んだことを言っても詮ないことですが。 ただ、今後もあの会社、本市にあるわけだし、また業務、どのような業態になっていくかは分かりませんが、景気動向とか諸々先のことあると思いますが、とにかくある以上はまだこういう話が来るということは考えられるといいますか、しかし1回住民というか、私が聞いておるところではそんな多数じゃなかったと思いますが、強硬な反対論があって一旦撤退したというか白紙に戻したという事実は残っておるし、そういう市であるという認識は持たれておるわけだと思うんですよね。 12月議会でも言ったと思いますが、ほかのチェーンストアの話もしながら、やはり全国展開をするような企業は、まずそのような出店したりそういう会社を作ろうと思うような行政区において、そういうもめごとを非常に嫌うと。反対はないところはあまりないということを聞いたんですけれども、それでもそれをやはり終息させるといいますか納得させる、これはそこそこの受け入れ自治体の本気度をやっぱり見る物差しにもなっておるんだということも、これ実際聞きました。 ということで、今後、やはりもしNTM社がまた再度そういう話があったら、やっぱり建物の1階部分をということはほかにも代替の廃校舎とかありますが、やはりあそこが一番の第一希望といいますか、なっていると思うんですけれども、今回の轍を、反省と言えば失礼な言い方ですけれども、今後のもしそのような要望があった時には、私としてはとにかく二の舞にならないようにしてほしいと思っておるんですが、今、どのように考えておられますか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  隈部議員がおっしゃる雇用、この辺は大事なことだというふうに受け止めております。 そういう中で、この日本トータルテレマーケティングからの要請に基づく市としての方向を進めておったわけでありますが、十分皆様方も、議員もご承知のとおり、このような状況で、市もさらにそこを無視して突っ込んでいくというわけにはいかないという判断をいたしました。もちろん、その前段で会社のほうからそういう状況を察して、一応、提案というか要請をおろすというふうなことでございましたので、今のような状況になっているわけであります。 ○議長(中村一三君)  7番、隈部議員。 ◆7番(隈部和久君)  現況の認識というのは私もそのように思っておりますが、今後、この次の質問の条例・規則の見直しもありますけれども、とにかく優先順位の一番大事なことは雇用、雇用が全てだと私は思うんです。少子化対策についても、若者の流出を食い止めるとか、それが少子化対策にもつながりますし、昨日の質問の中でもあった英語教育の教科化とか、とにかく人材を育てようといういろんな取り組みをしていい人材が育ったらば都会に排出しなければならないと。これを繰り返しておったらいい人材が、若者が地元に残れるような土壌をとにかくつかみ取るんだと、そういう思いで、今後といいますか、この今回の100人雇用が白紙になったのは、市長の人柄、私も議員時代から知っておるし、非常に誠実な人柄で、批判めいたことを言うのは非常に私も忸怩たる思いで質問をしておるんですが、ただやはりあの反対を押し通してはなかなかいけないとか納得をしてもらわなければなかなか進めきらないという、それは当然持っておきながら、それよりももっと大事なことはやはり批判を、そしりを受けようとも、これは本市の将来に有効であるとか大事なことであると思うならば、説明責任は当然果たして、少数意見も聞いて、それにできるだけの対応は、余計な予算はあまり使わないようにしながら知恵を絞って対応はして、誠意は尽くしたあげくでも反対をする、反対のための反対をする人はゼロにはなりません。そこまでした以上は、もちろんスピード感を持ってしたあげくは、やはり私は市の将来のために絶対これは進めるんだという、その気概を何とか持っていただけないかなと。 こう言えば持っていないように聞こえるから不本意だと思うんですけれども、もっと強い思いを持って、とにかく将来の人口の推移を、予測ですけれども、見ても、私はあまり人口が減るというのは問題ではないというか気にしてないんです。例えば、3万人ぐらいになっても、ただその時の人口形態が高齢化が、例えばピラミッドでいえば、こういうすり鉢状のような形ではいかんと。やはり、ある程度円錐形といいますか、棒状のような形になっておくためには、今からその雇用に対する熱い思いで取り組んでいってほしいと、それが将来の少子化対策の一助といいますか突破口になると思っております。 それは、皆さんも思いは同じだと思うんですけれども、どうも見ておって、もっと強硬に行くところは行けないかなという歯がゆい思いを、当事者じゃないから傍観者だから臨場感は分かりませんが、それでもやはりもう少し強硬にいけるところはいくべきじゃないかなと思っておりますが、市長、何かありますか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。
    ◎市長(松本政博君)  隈部議員がおっしゃることは十分受け止めさせていただきます。そういう思いは、こういう私でも思うところはありますので、十分受け止めて、今後いきたいと思っております。 そして、雇用という言葉だけでくくることがどうなのかと思いますけれども、ともかくここで子育て世代あるいは働ける人たちの働く場所の確保、これは雇用だけではなくて、それは自営業もあるでしょうし、いろんな今の基本的なところであるここの産業をさらに拡大することによって、それぞれが拡大することによって、働く人たちが増えるということもありましょうから、雇用あるいは働く場所の拡大といいましょうか、そういうことも含めてやっぱりしっかりと市として進めていかなければいけないという自覚は私自身持っているつもりではありますけれども、やはり議員がおっしゃったような、そういう臨場感というか本当に前向きの強力な積極性というか、そういうようなものがないなというふうに取られれば仕方ないなと思うところもありますけれども、しっかりと今の議員の思いも受け止めてきたいというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  7番、隈部議員。 ◆7番(隈部和久君)  なかなか市長の思いを見せろといってもなかなか見せられるものでもないし、それぞれ物の考え方、感性、行動の仕方も違うから、ないじゃないかと私は全くないとは思ってないんですけれども、ただ、やはり政治というのは結果ですから、とにかく今回100人の雇用は逃してしまったというのは、これは何と言っても、ただ、この結果はとにかく次に活かすというか、もう二度とこういう轍は踏まないと。なかなかこういう田舎ではもったいない話だったと思います。 もちろん、雇用、雇用と私も言っていますが、今、市長が言われるように、今の地場産品の付加価値を上げるとか、今、南島原市で自営を含んで働いている人たちの所得を向上させるということももちろんあわせて、所得が向上すればそのまま跡取りとかが地元で働けるとか都会に行かなくていいということもあります。当然、それは両輪でやっていかなければいけないことだと思っておりますが。 とにかくこの次の本市の規則の話も、市長には個人的に一例でちょっと話をしたことはありますが、DIYの全国展開をしている、本市にも現在2店舗あると思いますが、これの進出計画が頓挫した原因というのが、本市独自の規則がネックになって、先ほど市長が答弁の中で、法令等に準拠して作っている条例・規則が多いと思うんですが、本市独自といいますか他市にはないけれども本市にあるというような規則もあると思うんです。そのことで、今言ったような計画も、これも頓挫してしまったと。 なかなか、この話を前々回した時も、規則というのは当然守るべきものであるし、国民・住民が安全で平和に暮らしていく、秩序を持って暮らしていくためのルールであると思いますが、やはり時代の移り変わり、いろいろな時代によって、国のもちろん法も変わってくるし、さまざまな文明的なものも進んでくる、その中でいろんな地方の業態も、地元にある小店が大型店舗に淘汰され、その地元の大型店舗もチェーンストア、全国展開するようなところに淘汰されていくような、やはりこれも20世紀末の大店法がきっかけになったんですけれども、そういう時代の流れというものは当然あるし、状況が変わってきておるのに、本市の場合は、合併して12年目になるのに、そのままあるために、なかなかその時代にそぐわない、これがあるためにそぐわないという規制になっているものがあるということで、そういうものは検討し、撤廃したり改善したり、運用がしやすくなるように変えていくべきじゃないかということで、一例を市長に話しましたけれども、その後、どのようなお考えをお持ちか、お聞かせください。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  今の問題につきましては、先ほども答弁をさせていただいたんですが、社会状況の変化に応じて見直すべきものはやっぱり適切に見直していくというのが、それは当たり前であろうというふうに私は思っております。 そういう中で、そういう状況で、これは変えた方がいい、変えなければいけないという部分については、検討するようにということでいたしておるところであります。 ○議長(中村一三君)  7番、隈部議員。 ◆7番(隈部和久君)  ぜひスピード感を持って対応していただきたいと思います。 昨日の吉田幸一郎議員の質問の中にも、公共施設の今後の統廃合も含んだ見直しもしていかなならんというような話もありましたが、多分、こういうことをまた進めていって計画が前面に出てきたら、表に出てきたら、多分またその地域、地域、反対する人も出てくると思うんです。規則等の改正を今後もするにしても、それに対してもやはり反対の意見も出るかもしれません。現況を変えようとすれば、明らかに変えなければならない、変えたほうがいいということでも、それにあつれきのある、抵抗のある人が絶対出てきて反対はあると思いますが、とにかく何が必要なのかということを、まずトップが判断して、とにかく変えるべき。何でもかんでも変えるのが是とは思いませんが、非常に窮屈になってきておったり、今の状況、将来を見越した時にこれはいかんというようなものもあります。私はあると思っていますので、ぜひ検討の上、スピード感を持って手をつけていっていただきたいと思います。 この質問にはあげてなかったんですが、今日の新聞で、地方版で、本市でA-flipという会社といいますか、グループを加津佐のほうですかね、30代、40代の若手の経営者たちを中心に立ち上げたという非常に頼もしい記事があったんですけれども、これも民間で始めたことですけれども、こういうことに対して、例えば行政は、市は、どのような係わりを持っていこうかなというふうな、今日の今日ですのであげてもおりませんし、答弁ができなかったらいいんですけれども、今までのずっと流れも踏まえて、今、思っていることをちょっと聞かせてもらえますか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  この件につきましては、事前に市のほうの後援依頼もきてまして、市のほうも後援に入っております。 若手の方が皆さんで集まって南島原市のために頑張っていただいているということで、市もできるだけのことはさせていただきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  7番、隈部議員。 ◆7番(隈部和久君)  ぜひ、係わってといいますか、例えば公共施設等を借りたいんだけれどもとか、いろんな集会の場とか発表の場とか、そういうものに借りたいとか、あとはこういうアドバイスが欲しいとか、いろんな要望があった時に、今までちょっとこういう規則があったからとかじゃなくて、こういうものにはとにかく行政が側面補助を今まで以上に係わって、行政主導である必要は全くないと思っておりますが、とにかくその民間の、せっかく出たこういう芽を伸びていくように、肥やしをかけるような気持ちで、いい肥料をかけるような気持ちで協力していってほしいと思っております。 最後に、堂崎埋め立て地の件ですけれども、当然、まだ埋め立ての完成が数年先であるし、予想どおりの答弁であったんですけれども、ただ、これはまさに20年も30年もあそこで何かを作ってというのは我々がもう彼岸に渡った先の話かもしれませんが、長期に将来の本市の子供たちといいますか若者たちの、これが大きな雇用につながるようなアイデアを、そして県にも申し入れてしてほしいと、そういう話は職員の中からもあげてほしいし、今の常識、今までの通例慣例で、そんなのできるかいというような話でも含めていろいろ市民も含めて盛り上がっていってほしいなと私は思っているんです。 やはり、先ほども言いましたが、有能な人材を輩出しても、そういう若者たちが働ける場が、本市にはっきり言ってありません。研究者になるような、あとは大企業と言えるような、そのようなものがありません。交通の便も半島のどん詰まりであるし、なかなか道路状況も悪い、なかなかないない尽くしで島原半島の3市の中でも条件は厳しいですけれども、さはさりながら諦めておってはどうもならんし、ただ海運というのを考えれば、海を埋め立てた場所ですから海に直接面しておるという立地条件もあります。 そういうことをあわせて、それから将来のエネルギー事情等も含めて、こういうものができないだろうかとか、あとは本市は製麺業が非常に盛んであると。これは将来にわたっても急に衰退するようなことはないようにしなければいけないし、そうであれば大きな製粉工場でも誘致できないかとか、いろいろなそのようなアイデアを今から出していって、さあ埋まって、県が何か方向性を示すだろうとかというようなことでは遅いし、もっと能動的に、あれだけ今あと三十数万立米は必要といいますが、ああいう状況をずっと通る度に皆さん見ておるわけだから、ここにこういうのがあれば働く場所も増えるし、将来非常に少子化にも寄与できるなと私は思うし、思っている人はいると思いますので、あそこをどういう場所にしたいかというようなことを本市の中で意見を募るようなことも今から考えていったらいいし、みんなで行政任せにするのではなくてそのような、とにかくあの場所というのは本市の中では非常に有用になるチャンスの土地だと、場所と思っておりますので、そのような今から取っかかりをもっと進めていってほしいと思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  議員ご提案の件につきましては、県の島原振興局のほうとも部分的な活用もできないかとか、そういうような協議は現在やっているところでございます。 32年の完成、これが早くなるか遅くなるかということもございますけれども、部内の中でそういうプロジェクトも立ち上げようということで今現在動いておりますし、それと市民の皆様からもあそこはどういう格好で使うのかというふうな話もあっております。そういうことを踏まえまして、早急に計画を作り、また市民の皆さん、議会の皆さん方のご意見を伺いながら、具体的な利用計画を作っていきたいというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  7番、隈部議員。 ◆7番(隈部和久君)  とにかく、今後、とにかく少子化を少子化対策という生ぬるい思いじゃなくて、少子化と戦うというような強い思いを持ってもらって、一丸となっていろいろアイデアを出して、そして本気で取り組んで、私もいきたいと思うし、皆さんもお願いしたいということで、私の質問を終わります。(降壇) ○議長(中村一三君)  これで、7番、隈部和久議員の質問を終わります。 ここで10時50分まで休憩いたします。     午前10時39分 休憩     午前10時50分 再開 ○議長(中村一三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ここで、中村久幸議員が早退をされましたのでご報告をいたします。 次に、1番、田中次廣議員の質問を許します。1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君) (登壇) 議長のお許しをいただきましたので、今回、3項目にわたり一般質問をいたします。 最初に、綱紀粛正についてであります。 ご案内のとおり、嘱託職員による交通事故が発生をいたしております。この事故を受けて、再発防止に向けての取り組みについて、まず、市長にお伺いをいたします。 2項目めが、南島原市創生特別枠について、3項目めが、学校教育の推進について、質問をいたします。 今回も一問一答方式で通告をいたしております。よろしくお願いをいたします。 ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、田中次廣議員のご質問にお答えをいたします。 ご質問は、市の嘱託職員の酒気帯び運転による事故を受けて、今後の再発防止の取り組みについてでありますが、5月20日の土曜日早朝に本市の嘱託職員が酒気帯び運転による事故を起こして逮捕されるという不祥事を発生させたところでございます。 この事故によって、被害を受けられた方はもとより、市民の皆さん方、そして議員の皆さん方に対しまして、多大なご迷惑をおかけしたことを心からおわびを申し上げるところでございます。 今回の不祥事を受けて、改めて綱紀粛正の徹底を図るためにも、管理職はもちろんのこと、嘱託職員及び臨時職員も含めた全ての職員に対して、私から厳しく訓示を行ったところでございました。 また、事故を起こした本人につきましては既に退職しており、管理監督者である総務部長と総務課長を文書により訓告並びに厳重注意の処分といたしております。 今後につきましては、南島原警察署の協力をいただきまして、全職員を対象とした飲酒運転防止のための講習会を開催することとしており、このようなことが二度と起こらないよう、あらゆる機会を捉えて綱紀粛正の徹底を図っていきたいと考えております。 今後とも、私をはじめ、全ての職員が、常に緊張感を持って職務に専念をし、一日も早く、市民の皆様方の信頼を回復できるように取り組んでまいります。以上でございます。(降壇) ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今、市長から、今回の事故を受けて、それぞれ訓示とかまた講習会等を実施するというようなお話がございました。 交通安全の思想徹底を図る等取り組んでおられるようでございます。 この交通事故でございますが、私も行政におりまして、この交通安全対策に取り組んできた経過等もございます。一時は、交通戦争と言われるほどの交通事故が多発した時期があったわけです。このようなことから、交通事故に対する取り組みというのは、官民あげて取り組みが行われていたわけです。これは、もう市長もご承知のことと思います。 現在では、春、秋、それから夏、年末年始の交通安全運動をはじめ、この事故防止対策が現在はとられているわけでございます。 特に、市においては、市民の皆さん方の先頭に立って、この交通安全啓発・事故防止に取り組んでいる中での今回の事故であります。非常に私自身も残念でありました。市長も同じような気持ちではなかったろうかと、このように私も推察をしているわけでございます。 先ほど、市長から再発防止に対する取り組み等については答弁がございました。率先して法令遵守に努めるべき立場にあるわけでございますので、二度とこのような事故が起こらないようにさらなる取り組みを私からもお願いをいたしておきたいと、このように思っております。 管理監督の立場にある職員に対しては、ただいま処分を行ったというようなことでございます。これは、南島原市の職員の懲戒処分の基準に関する要綱に基づいて、指導監督不適正というようなことでこの処分が行われたものだと、このように私は理解をいたしているわけでございます。 この事故を起こされた嘱託職員でございますが、嘱託職員の任用につきましては、南島原市嘱託職員の設置に関する規則によって任用されているものと思います。これは、任用期間は1年間となっているわけでございます。ただし、勤務成績が良好で必要と認めた場合には、通算して3年間を限度として更新することができるとなっているわけでございますが、総務部長、先ほど市長が退職されたと、嘱託職員の方、報告ございましたが、この職員の方、何年間勤務されたんでしょうか。お伺いをいたします。 ○議長(中村一三君)  渡部総務部長。 ◎総務部長(渡部博君)  平成27年7月1日の採用でございますので2年弱ということになります。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  そうしますと、先ほど私が嘱託職員に対する任用等について説明をいたしましたが、そうしますと1年以内となっておりますが、真面目に勤務されているからということでまたそれを再度延長されたんではないかなと、このように思っております。今まで真面目に勤務され、そして災害防止、また防災の分野で貢献された方だと、このように思っております。 これは、私も含めてでありますけれども、交通安全に対する認識を新たにし、事故防止に努めなければならない、私自身も決意を新たにしているところでございます。 そこで、市長にお伺いをいたします。 今回の事故を受けて、市長自らはどのように対処されるお考えなのか、お伺いをいたします。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  先ほど少し申し上げましたけれども、これまで職員に対し再三綱紀粛正を求めてきた中で、このような酒気帯び運転による事故が起きたことに対して、私は本当に強い憤りといいましょうか、そういうものを感じております。 私自身、この事故発生時から市民の皆さん方に市政への信頼を失墜させたことへの責任を重く受け止めているところであります。 そういうことで、私は今議会中にしかるべき責任の取り方を考えているところであります。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今、市長からしかるべき責任を取るというご発言がございました。自ら範を示す、律するという意味からも、今、市長が責任を示すということでございますので、私は賢明な判断じゃないだろうかと、このように思っております。 この特別職員について、また一般職員について、私ども議員のほうからどういった処分をしなさい、そういったことは言えないわけでございます。これ、自ら判断されることであります。そういったことで、市長の判断をお待ちいたしたい、このように思っております。 どうか、市民の安心・安全のために、先ほど市長も申されましたように、また先頭に立って、事故防止にさらなる努力をお願いいたしたいと、このように思っております。 次に、南島原市創生特別枠についてお伺いをいたします。 この創生特別枠につきましては、昨年12月議会で、本年度の予算編成について、私は一般質問をいたしました。その折、市長は、住み続けたいまち、住んでみたいまちを具体的に実現するため、総合戦略に沿った人口減少対策、地方創生に関する事業を実施するとの必要から、南島原市創生特別枠を設置し、該当する事業に重点的に予算を配分するとの答弁でございました。 この29年度当初予算において、この南島原市創生特別枠といたしまして37のいろんな事業が幅広く計画をされ、事業費として14億2,100万円の予算が計上されております。南島原市担い手ジャンプアップ支援事業費補助金など新規事業もありますが、この総合戦略に沿っての創生特別枠でありますので、今まで行われておりますものに重点的に予算が配分をされているわけでございます。 この中には、予算書を見てみますと事業費ごとに重点とか拡充とか、そういった文言等も盛り込まれております。この37事業全てが重要であるとの認識のもとに、市長はこのような事業を今回計上されたと思うんですけれども、この中で特に市長が重点を置いて取り組まれる事業、特に力を入れたい事業、そういったものについてお知らせを願いたいと、このように思っております。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  平成29年度の当初予算におきましては、私が、市政運営の基本理念としております「住み続けたいまち」「住んでみたいまち」の実現をより具体化する事業と、そして総合戦略に沿った人口減少対策あるいは地方創生に関する事業などを実施する必要があることから、南島原市創生特別枠を設定したところであります。 特に、本市の基幹産業である農水産業、そしてまた製麺業の所得向上につながる事業、そして若年層の人口流出を食い止める事業、また交流人口拡大による地域活性化につながる事業などを重点にして37事業、14億円を超える予算を計上したところであります。 主な事業内容を申し上げますと、先ほど議員からも話が出ましたけれども、担い手ジャンプアップ支援事業、これ450万である、あるいは6次産業化推進事業の300万である、あるいは水産施設整備事業の2,800万である、創業促進支援事業で600万円の事業、あるいは素麺ブランド化の推進事業に2,800万円である、あるいは観光情報発信事業に2,600万円、あるいは世界遺産登録活動推進事業に5,800万円であるなどであります。 まず、そういうことでありますが。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今、そういったことを重点を置いて取り組むということでございますが、市長はずっと住んでみたいまち、住み続けたいまちということでございますので、農業、漁業、素麺、人口流出、そういったことを行うということでございますので、ぜひそういった効果が表れるような事業というのを、今後、予算化をしていますけれども、展開をしていっていただきたいと、このように思っております。 伊藤部長にお伺いいたしますが、この南島原市の総合戦略に基づいた人口減少対策、地方創生に関する事業など重点項目について特別枠を今回設置されておりますね。 この地方創生交付金ですが、28年度は繰り越しを含め23事業、2億2,000万円程度の事業費でございました。この中には、商品券発行、約1億2,000万、それからシティプロモーション事業、こういったものに4,000万から500万、それからこの総合戦略を作るための経費等も入っているわけでございますが、29年度事業につきましては、前回、私が伊藤部長に質問をいたした時に、五つの事業で2,700万程度の申請を予定している、こういった報告はあります。 そこでお伺いいたしたいんですが、本年度はこのような事業を申請してほしいとか、そういったことについて国のほうから事業内容について指示があるものかどうか、伊藤部長にお伺いいたします。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  国のほうから別段そういう指示はございません。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  これは指示はないということでございますね。 これは国が、当初、創生事業、総合戦略に基づいたこれを計画する時には、この事業というのは先駆性のある事業ということでございまして、それで非常に新聞等で見てみますと、国の採択自身が厳しくなっているんじゃないかなというような、私は感がいたしております。 また、この地方版総合戦略については、各自治体は地域の特色を活かして、民間企業や住民の意見を取り入れて、そしてそういう工夫を凝らした戦略を繰り広げてもらいたい、先ほど申しました先駆性で実行性がある自治体を選んで交付金を後押しするんだと、国はこのようなことを言っているわけです。各自治体の真価が問われると言っても過言ではないんじゃないだろうかと、このように思っております。 ちょっと難しい質問になるかもしれませんが、この先駆性のある事業、伊藤部長、今、南島原市で実施するとしたらどのような事業が想定されますか。当初申しましたようにちょっと難しい質問になるかもしれませんが、考え方でもいいですのでお答え願いたいと思います。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  先駆性と申しますか、そこら辺は職員みんなで知恵を出し合って考えているわけでありますが、なかなか国から認められるような部分で認められていないと。ただ、今までの部分で申し上げますと、地方創生先行型交付金、地方創生加速化交付金、地方創生推進交付金、地方創生拠点整備交付金と四つの交付金がございまして、今までずっと南島原市は採択をされていたわけでありますが、今回29年度に限って単独の部分が2件採択をされませんでした。県と共同で申請した部分については広域性があるというような部分で採択を受けたわけでありますが、市については採択をされなかったと。 そういう部分で、今回については、昨年までの交付金は試行的な意味合いもあったため、地方の平均所得の向上に必ずしも合致しない事業であっても採択をされていたと。ただ、29年度については、地方の平均所得の向上に資する事業か否かを厳格に審査されたと、そういう部分で南島原市のほうが、私どもがあると思って出したわけですが、国から採択を受けなかった、そういう部分が現状でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  私、当初申しましたように非常に採択が厳しくなっているような感がいたすわけでございます。 職員といろんな知恵を絞って、またできるだけこの交付金事業が採択されるように、また努力等もお願いをいたしたいと、このように思っております。 もう一度、伊藤部長、お伺いしますが、総合戦略、3年目に今年でなりますね。今まで2年間の目標に対する成果についての見解を、伊藤部長、もう一度お伺いをいたします。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  27年10月に策定しました南島原市まち・ひと・しごと総合戦略のこれまでの成果につきましては、各事業単位でKPIというものを設定いたしましてやっております。その中で目標を超えているもの、そういう部分が幾つかございます。ただ、その中でもう少しで達成するものでございますとか、今から、今後もう少し必要なもの、また特に厳しい結果となったものもございます。 そういう部分がございますが、基本目標については単年度の目標とはしておりませず、中期的な視点で成果を出す必要があるということで平成32年度に最終的な成果を出すようにしておりますので、今の時点ではなかなか全てがよかったという部分ではお答えできない部分でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  32年度まででございますので、どうか成果が上がるように、また大変だと思うんですけれども努力をお願いいたしたいと、このように思っております。 国のほうでは、まち・ひと・しごと創生会議において、創生施策の基本方針をまた示しているようでございまして、今度は空き店舗活用に積極的な公共団体や商店を支援する、このようなことをこの前の新聞で私も読ませていただきました。 このような取り組みもまた自治体に紹介があるものと思いますので、またこういったこと等も検討をしていただければと、このように思っております。 ここで市長にお伺いをいたします。 これ、先日長崎新聞に掲載してありましたその記事でございますが、先日、新幹線問題等で市長会と県選出国会議員との意見交換会が東京であっております。これ、松本市長もこの席に出席をされているわけでございますが、その席上、地方創生関連交付金について、熊本県は非常に工夫をして活用している、各市長はもっと研究してほしいと、こういったある国会議員からのお話だと思うんですが、そういった記事がございました。先ほど申しましたように、この席に松本市長は一緒に同席されていたわけでございます。 このことについて、松本市長が感じられたこと、またこの南島原市において、このような取り組みがこの事業に該当するのではと、何か感じられるものがありましたらお知らせを願いたいと、このように思っております。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  今、議員がおっしゃったように、先だって全国市長会というのがございました。これには長崎県下13市の市長が参加するわけでありますが、その前日夕刻、長崎県選出の国会議員の先生方と意見交換会ということで、そういう時間を持たせていただいたところであります。 その中で、ある市長さんから、今おっしゃった、そういう事業の申請をしてもなかなか採択をされない、却下されておると、そういうふうな話がありました。その時に、県選出のある国会議員の先生から、今、議員がおっしゃった、熊本はいろんな工夫をしてやっておると、あなた方もそういうところを見習ってやりなさいよというふうな話もございました。そして、いろんなそれぞれの市でそういう事業といいましょうかいろんなことを思い立った時に、もっと直接じゃなくて手前でいろいろ勉強会でも何でもして持っていけば、可能性としてはもっと格段に上がるんじゃないかと、そういうことも皆さん方ちゃんと考えなさないよというふうなことを言っていただいたところであります。 そういうことでありますので、それぞれ私たちが個々の市で考えたことをいろんなそういう先生方の知恵もまたいただきながら、これはしなければいけないなと、改めて思ったところでありました。 ちょっと質問からずれましたですか。よろしいですか。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  この交付金、これは自治体にとりましても非常に大切な財源であるという私は認識を持っているんです。こういったこと等、先ほど国会議員の先生からのお話もございましたということで、どうか県下の市町村、市長会議等の中でも議題に取り上げていただいて、この財源というもの、恒久的な制度として確立できますように、ぜひ働きかけ等もしていただきたいと、このように思っております。 先ほど申しましたように、これはお互い知恵を出していかないとなかなか難しい問題でございますので、優秀な職員もおりますのでお互い知恵を出し合いながら取り組んでいただきたいと、このようにお願いをいたしておきます。 次に、学校教育の推進について、教育長にお伺いをいたします。 学校教育について、南島原市の教育のあり方ということで、このようにあります。南島原市教育委員会は、市民一人ひとりが幸せで悔いのない人生を歩むため、よき人格を育むことを教育の目的とする。その目的達成のため、教育基本、教育理念、教育努力目標を定めると、このように書いてございます。 この教育理念でございますが、学校についてはいつもそばにいてほしい教師、こういったことが書いてございます。 また、努力目標といたしまして、校長の崇高な教育理念が着実に具現化される学校、保護者や地域の信頼が厚く安心して子供を預けられる学校と、ほかにもあるんですけれどもこのような記載があります。このように定めてあるんです。 教育長にここで伺いますが、今、私が紹介いたしました方針、理念等、具現化するために現在、教育委員会としての取り組みについて、お伺いをいたします。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  今の議員の質問に答えることになりますけれども、教育基本方針というのを本市では定めております。 それを受けまして、毎年度、学校教育における施策として15項目をあげ、この事業計画書を作成し、重点的に取り組んでおる事業がございます。 それを毎年実行した後、次年度の当初に自己点検を行い、さらに次年度において事業の改善を図ろうという計画で現在遂行しております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  そうしますと、前年の計画が終わって、その翌年度、それの反省をもとにしてまた新しい計画ということで取り組みがなされているということでございますね。 もう少し答弁いただけないでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  具体的にどういうものを推進しておるかということに、15項目の中で列挙してみたいと思います。 例えば、子供支援事業、これは特に学習において支援が必要な子供さんの授業においてスムーズな学習ができるような環境だとか、いろんなそういうことにおいて配慮したことにおいて基礎学力が確実につくようにということで、そういうことをしております。 また、子供の悩み相談事業と、これは不登校だとかいじめだとかいろんなことがあると思うんですけれども、そういう時に対応する事業も展開しております。 そういうことで15項目あるんですけれども、そんな中で教師の資質向上も上げることで、教職員の研修ということで本市独自のネーミングはさきがけという名前をつけておりますけれども、研修会を開いております。これは、19講座を開いて、先生方の資質向上に寄与する講座を開いております。 それから、特に学校関係ですけれども、研究指定校を定め、先生たちの授業、資質向上というんですか、学力向上に寄与するような研究指定校を定めやっております。 それから、総合学習授業等においても、これを支援するため、特別の予算を組んで対応しております。 そういうことで、またいろいろございますけれども、質問にお答えしたいと思います。以上です。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今、学校教育の推進について、その取り組み等ご紹介いただきました。 この中で子供の悩み相談事業も行われているということでございます。いじめということも、今、発言ございました。 お伺いをいたしますが、学校校内でのいじめについてですが、現在何件程度あっているのか、確認できている範囲でも結構ですのでご報告をお願いいたしたいと、このように思っております。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  いじめに関する調査は、各小・中学校で2回から3回、年間実施しております。そんなわけで、現在把握している数字を申し上げたいと思います。 27年度は小学校6件、中学校9件、計15件で、これは全て解決済みということです。それから、28年度は、小学校4件、中学校3件、計7件でございます。これは全て解決済みですけれども、その後、継続して観察をしておるところでございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今、いじめの実態等について件数でご報告いただきました。27年度は15件、これはもう解決済みだと、28年度は7件、これ解決済みのところもあるけれども、継続して今指導しているところもあるというふうなことでございました。 ここで、いじめの報告を今いただいたわけですが、学校でいじめの確認があった場合に、このいじめに対する学校での取り組み、対応について、教育長にお伺いをいたします。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  いじめというのは、定義として国が定めておるわけでございますけれども、もちろん私どもは、26年4月にいじめに関する南島原市いじめ防止基本方針というのを制定しております。この折にいじめに対する見解をまとめております。それは、心理的または物理的な影響を与える行為によって対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものを言うと、このように定義しております。 そういう視点から、子供たちが被害を受けたと思われる児童・生徒がそう感じた、これを原点にして私どもは対応を進めております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  対応を進めているということでございましたが、私は学校での取り組み、対応についてお伺いをいたしたんですけれども、それはまた後ほど別の観点から私はお伺いをいたします。 前回、私は南島原市の教育方針等について質問をいたしました。その折、私は子供たちに学校の楽しさを感じさせ、生きる喜びを見出させる、そして豊かな生涯を過ごす力を育む教育、すなわち人間教育が一番大切だと思う、これは私は教育に対する私自身の考えでありますけれども、私はこの人間教育というのが一番大切だということを常日ごろ考えております。 今回、このような質問をなぜするかということでございますが、実は市内のある学校でいじめがあってるんです。その経過を若干お知らせをいたしておきたいと思います。 子供の家族、これは母親さんですけれども、話では、いじめを学校に報告しても十分な対応がしていただけない、どうしたらいいのか分からないということでございました。子供ともどもに非常に胸を痛められておられます。せっぱ詰まった状態になられ、そして子供には学校を休ませているとのことでございます。 このように悩まれて私に別の方から連絡がございました。その方が私におっしゃるには、先ほど申しましたように、学校での対応に納得しておられないわけです。そして、やむにやまれず教育委員会に連絡してほしいということでございます。私はすぐさま教育委員会のほうに連絡を取り、内容をお話ししました。そうしましたら、学校教育課のほうで直ちに対応をしていただきました。このいじめられている生徒の家に何回も足を運んでいただいたということを伺っております。また、夜に職員の方がその家庭に伺われたそうでございます。そして解決をしていただきました。この学校教育課の素早い対応に私は感謝を申し上げたいと、このように思っているわけでございます。今は、その子供も学校に通っているんだという報告を受けております。 今回のことで私が思いますのは、悩みを持っている子供に寄り添って、子供の視点に立った対応が学校側でなされていなかったことが私はうかがえるわけです。今、国においても県においてもそうでありますが、国においては教員の働き方改革が検討をされております。公立の小・中学校の教員の勤務実態について、月80時間を超える時間外勤務をしている教員が多数いるというような調査を踏まえ、教員心身の健康が損なわれかねないということで、その結果、子供に向き合う時間が十分確保できてないということから早急な対策が必要だと、このようにしております。 先ほど取り組みについて教育長のほうからも紹介がありました。これは、私が感じるところでありますが、ただややもすると、学校側の指導というのが十分に行き届いてなかったんじゃないだろうかと、このような思いがいたします。 もう一度、このようなことが事実として起こっているわけでございます。このことを受け、再度、今後の取り組みについて、教育長の考えを伺います。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  当該事案については、私どももしっかり把握し、そして議員の今お話しのとおり、実際行動を起こしたわけですけれども、その折にちょうど年度末の入れ替えの時期だったろうと思います。人事異動もあって学校体制が新たな組織を作る時期でもあったんですけれども、リアルタイムに対応するように校長を呼び厳重に注意し、二度とこういうことがないように、子供の視点に立つ対応をするようにと強く指導をいたしました。 今後、そのことについて、その学校のみならず年度当初の校長会におきましては、全般的な固有の学校の名前を出すことはなかなかできませんので、校長会に向けて私の説示にも、そして学校教育課課長からも厳重にこういうことが二度とないように、学校のとり得る立場はどんなものなのかということも含めて指導したところです。 そういうことで、今後は肝に銘じ、学校現場が生ぬるいというんですか、生徒の視点に立つ対応をしなかった場合については厳重に指導をしていきたいというふうに考えております。 ご指摘ありがとうございました。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  そういったことで、ぜひ対応していただきたいと、このように思っております。 教育長は、教育に関する私の質問に対しまして、高い専門性と豊かな人間性を持つ教職員を育成するために研修を行っていると、先ほど研修等につきましては、教職員の研修に先駆け、こういったことを行っているということでございます。 しかし、人間は時が経つと忘れがちですので、常々、研修を実施、対応についても、先ほど申されたように、子供の視点に立って現場の声を十分に聞いて対応していくと、そのような考えであるとの答弁でありました。 先ほど来、話がございました、機会を捉えてさらなる研修指導等がなされることをお願いいたしておきます。 最後になりますけれども、このいじめに遭った子供のことを紹介させていただきたいと、このように思っております。 この問題が解決した時に、子供はお母さんにこのようなことを言ったそうです。生きててよかった。このようなことをお母さんに話したんだそうです。このことを聞いた時に、私は最悪の事態が避けられたと思ったんです。本当によかったなと、胸をなでおろしたわけでございます。 大人にとっては些細なこと、気にとめないことでも、子供はそのように苦しい思いでいたことを改めて私は知った次第でございます。 どうか、教育長、このような思いをする子供が南島原市からいないように、南島原市教育基本方針に沿った教育、一人ひとり寄り添った教育がなされることを再度お願いを申し上げ、私の一般質問を終わります。(降壇) ○議長(中村一三君)  これで、1番、田中次廣議員の質問を終わります。 ここで1時まで休憩いたします。     午前11時33分 休憩     午後1時00分 再開 ○議長(中村一三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 なお、中村久幸議員、小嶋光明議員は出席をされております。吉岡巖議員は早退をされましたので、ご報告をいたします。 次に、4番、柴田恭成議員の質問を許します。4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君) (登壇) 皆さん、こんにちは。 お昼の食事を済まされた後で、皆さんもゆっくりしたい時でありますけれども、私は午後からの一般質問、最初の質問者であります。 なお、今回の私が質問いたしますことは、当然、国・県等の協力を得、それでまた、国・県等の力をいただかないと前に進むことができないような質問でありますので、その点をご理解していただき、そしてまた、質問事項につきましては、質問通告書どおり質問をしてまいります。 なお、私の今回の一般質問も、従来どおり一括質問一括答弁にて行います。 また、明確で、そしてまた、前向きなご答弁をいただければ、私の持ち時間、1時間弱で終わると思いますので、ひとつよろしくお願いをいたしておきます。 そしてまた、今定例会から市長たちに反問権が付与されております。私の質問に対して反問があるんでしたら、反問をしていただき、活発な議論を詰めていきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いをいたします。 では、一般質問に入ります。 まず初めに、本市における幹線道路網等の整備促進についての国・県等への要望活動と取り組み状況について質問をいたします。 本市の道路整備状況については、いまだ一定の量的ストックは満たされていると言えるものではありません。また、重要な社会基盤となる道路整備は必要であります。今後の道路行政の方向性を検討するにあたり、その前提として、もちろん国においても都市と地方、特に地方においての道路整備状況に大きな格差があるという事実を直視していただき、地方の衰退・荒廃を招く要因にならないためにも、地方が求められるこれからの地域経済の活性化、あるいはまた地方における企業展開、雇用の創出、こういったものは、自立性確保の必須条件であります。また、本市にとりましても、この道路網の整備等につきましては、大切な重要課題でありますし、また、喫緊の課題であると申しても過言ではありません。 そこで、今回は、昨年も一般質問いたしましたけれども、この本市にはいろんな道路網等がございます。国道・県道、あるいは県道においては、一般県道と主要地方道、こういった道路を含めますと、約10本ぐらいの路線があると思いますけれども、そういったこともこれからさらに島原道路、あるいはまた権田-赤間間、そういった所にも私は、昨年これは質問をいたしております。その後の要望活動、取り組み状況について、まずお尋ねをいたします。 また、特に愛野-小浜間の道路状況については、国道57号線があるだけで、この間でいわゆる異常気象等により、自然災害等が発生したり、あるいはまた、緊急車両等のいわゆる通行、そしてまた、地域住民の皆さん方の生活圏域を高めるためにも、この国道57号線1本では迂回路もなく、非常に不便な状況であります。こうしたことから、この小浜愛野バイパスにつきましては、市長もご承知のとおり、この期成会が平成11年に設立をされております。すでに18年から19年経過をいたしております。また、ほかの期成会に対しましても、4つの期成会がありますけれども、こうした期成会の中にも、あるいは30年、20年、十数年、非常に経過をいたしております。また、特に今回質問いたします小浜愛野バイパスの間につきましては、やはり市長もご承知のとおり、私たち南島原市の住民の半数は、やはりこの道路を経由して、小浜を経由して行かなければなりません。しかし、先ほど申しましたとおり、これからの本市の活性化を考えた時、そしてまた、特に本市は、来年度世界遺産登録を目指しております。こうしたことから、やはりこの道路の早急な建設は、私は本市にとって重要課題であるということを考えておりますので、その取り組み状況あるいはまた要望活動等についてはどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。 次に、やはりこれも昨年の一般質問でいたしました有馬川の可動堰について質問をいたします。 一昨年の悪夢のような集中豪雨から約1年経過をいたしております。そしてまた、有馬川は、市長をはじめ副市長等ご承知のとおり、島原半島では千々石川に次ぐ2番目に大きな河川であります。有馬川にはいろんな支流から、この有馬川に流れ込んでおります。例えば、折木川、坂山川、西正寺川、高江川、浦口川、こういった多くのいわゆる支流がございます。 そうしたことから、昨年は非常に、今でも私の脳裏に浮かんでまいりますけれども、本当に大きな被害が発生をいたしました。その折、市長、副市長をはじめ、やはり幹部連中の皆さん方も、当時深夜にもかかわらず、適切な手配をしていただいておりましたことが、今でもまさに1年経っているような気持ちではありません。 しかし、この有馬川の支流であります浦口川に対しましては早急に対応していただき、そしてまた、今年度には改良事業が完成する予定であります。このことにつきましては、周辺住民の皆さん方も大変喜んでおられます。この場で私からも重ねて早期の対応に敬意を表したいと思います。 しかしながら、問題の有馬川、これはご承知のとおり、二級河川でありますので、当然県の管理であります。しかしながら、この河川につきましても、やはり有馬川の下流に設置されております可動堰、これがやはり倒れなかったということで、やはり災害の一つの原因ともなっております。このことで、昨年はこれを県に強く要望し、そしてまた、県とも水利組合とも協議をし、前向きに検討すべきだと申しておりましたが、その後の進捗状況はどのような状況なのか、お尋ねをいたします。 最後に、入札における、いわゆる不落について質問をいたします。 私たち、地方公共団体の契約は、住民福祉の向上に資することを目的に行う、いわゆる事務事業の一つの目的達成のために行うものであります。また、これには、いわゆる公金を支出するわけでありますし、ですからして、こういった契約においては公金支出が絡みますので、やはり厳格な厳しい手続等については、透明性のある、公平性をもって厳格な公共性が要求されるものだと思います。 そこで、昨年の災害は、先ほども申しましたとおり、大きな災害でございましたので、災害の状況も多く、いわゆる出ております。そうしたことから、この不落については、最初に28年度工事におけるいわゆる件数をまずお尋ねをいたします。 2点目は、不落の現状と発生要因についてお尋ねをいたします。 最後に3点目は、不落になった工事の取り扱いと、今後の推進対策についてはどのように考え、そしてまた、地域住民の皆さん方にやはり期待に応えるよう、いかに早急にしていくかを、その推進対策をどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。 以上で、演壇からの一括質問であります。あとは冒頭申し上げましたとおり、答弁を聞いた上で、答弁次第ではさらに詰めてまいりますので、その点ひとつご理解をいただきたいと思います。 ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、柴田恭成議員のご質問にお答えをいたします。 最初に、幹線道路等の整備に関し、国や県などへの要望活動と取り組み状況についてのお尋ねでありますが、島原半島の幹線道路網の整備につきましては、一般国道57号県南地域幹線道路整備促進期成会、また島原半島幹線道路網建設促進期成会、愛野小浜バイパス建設促進期成会、南島原工区地域高規格道路(島原天草長島連絡道路)建設促進期成会を通じて、長崎県、国土交通省、財務省並びに長崎県選出の国会議員の方々に対し、幹線道路網の整備促進、そして島原半島の地域高規格道路の整備促進、道路財源の確保などの要望を行っているところでございます。 島原半島東回りの諫早市から深江町までの地域高規格道路、島原道路につきましては、現在6区間で整備がなされており、それに続く、候補路線の地域高規格道路、島原天草長島連絡道路が完成しますと、広域交通拠点までの大幅な時間短縮が見込まれるところであります。 議員ご指摘の島原半島西回りの愛野-小浜間におきましては、主となる幹線道路は国道57号のみでございます。そのため、大規模地震や大雨による土砂災害、あるいは交通事故などによる交通の遮断があった場合には、重篤患者の救急搬送や救助活動、さらに緊急物資補給の対応が遅れることも想定をされます。また、日常の生活や経済活動に支障を来すことから、市民の大きな不安材料となっております。 なお、本市におきましては、先ほど議員からご発言がございましたが、半分の地域の方々がこの西回りの道路を利用されていると思われ、本市にとって大変重要な道路と認識をしているところであります。 このようなことから、県への単独要望をはじめ、愛野小浜バイパス建設促進期成会など、あらゆる機会を通じて要望しているところでございます。 また、議員提案の署名活動につきましては、合併前の平成13年に署名活動が行われ、島原半島全域から約5万8,000人の署名が集まった経緯がございます。地域の思いをしっかりと国や県に伝えることが早期実現につながるものと私も思っておりますので、雲仙市はもとより、両市の議会、そして市民の皆さん方、そして各種団体の方々とも連携を取って進めていかなければならないというふうに考えております。引き続き、実現に向けて取り組んでまいります。 次に、有馬川の可動堰に関し、その後の進捗状況についてのお尋ねでありますが、有馬川の可動堰の補修問題につきましては、昨年の10月、県庁の担当課に出向き、私から地元の実情をお伝えしたところでございます。 それ以降、県との協議が進展をし、調査経費の予算化を検討していただいているところでございます。 最後に、入札における不落についてのお尋ねでありますが、このご質問については、担当部長から答弁をさせます。 私の本席での答弁は以上でございますが、不足の点は自席で、また、担当部局長から答弁をさせますので、よろしくお願いをいたします。(降壇) ○議長(中村一三君)  渡部総務部長。 ◎総務部長(渡部博君)  それでは、柴田恭成議員のご質問にお答えをいたします。 入札における不落について、特に平成28年度工事における件数についてのお尋ねでございます。 建設工事に係る入札322件のうち70件が不落となっております。そのうち、61件が災害復旧工事に関するものでございます。 次に、不落の現状や発生要因についてのお尋ねでございますが、不落となった入札案件のほとんどが、工事現場の状況によるものと推察されます。特に、現場への進入経路の確保が厳しい案件が、不落につながっているものと理解をしております。 次に、不落になった工事の取り扱いと今後の推進対策についてのお尋ねでございます。 平成28年度の現状を申し上げますと、不落となった災害復旧工事は、担当課により、見積り合わせを実施しております。 なお、受注業者がそれでも得られない案件につきましては、国の採択条件を変えない範囲で、設計書の組み替え等の工夫をしながら対応をしたところでございます。以上が、28年度の現状でございます。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  それでは、再質問を進めてまいります。 道路網の整備につきましては、先ほど市長のほうからも答弁をいただきましたように、本市においては、やはり4つの期成会がございます。それぞれの期成会におかれましても要望活動は、これは積極的に取り組んでおられることだと私も認識をいたしております。このように、私たちのこの南島原市にとりましては、やはり半島3市の中では、交通の便が一番悪い状況であります。そうしたことから、この4つの期成会はそれぞれ重要な路線でありますので、これはやはり冒頭申し上げましたとおり、国・県の力を借りないと到底できるわけがございません。ですから、やはりこれまで以上に、私は積極的に要望活動をしていくべきだというふうに思います。 そこで、特にこの小浜愛野バイパスにつきましては、先ほども申し上げましたとおり、旧町時代から平成11年にこの期成会を設立いたしております。それからすでに18年、19年経っておりますけれども、全く前に進んでおりませんし、また、見えてきておりません。 ちょっとやかましい。ここは大事なところなんですよ。それで、この本市の市民の皆さん方は、先ほど市長がおっしゃいましたとおり、半数以上の方は、やはりこの道路を通られるんです。ところが、57号とあるいは雲仙鉄道跡の県道201号、富津から木津に行っている所、トンネルのある所ですね。これは県道がありますけれども、これは当然迂回路として活用はできないような状況であります。そうした時に、やはりこの57号線で、先ほど市長がおっしゃいましたとおり、災害等によるいわゆる遮断、あるいは交通事故等による遮断、こうした時には迂回路がないような状況であります。そうなってくると、どうしても雲仙を上っていって出るのか、雲仙越えでいくのか、非常にこれはそういう条件にあります。 ですから、本市のやはりこれからのことを考えた時には、これは必要な路線であります。そうしたことから、11年に結成して、もう既に十八、九年経っております。全く目に見えてきておりませんので、私は去る14日に、ちょうど本市議会定例会が休会でありましたので、雲仙市の--これ、名前を言っていいということでしたから正直に言いますけれども、井上議員と一緒に、何とかこれは雲仙市と歩調を合わせ、協力をしないと実現しない。また、県も全く今まで目に見えるような対応をされていないということでお伺いをいたしました。 このことにつきましては、5月二十何日の日でしたかね。私に連絡がありまして、1回話がしたいということでありましたので、本当は14日か、15日ということでございましたけれども、15日はちょうど定例会もありますし、14日は休会日でしたので、14日で、じゃ、よろしいでしょうかといって、実は14日に県庁にお伺いをいたしました。 この時、私たちは約束でしたから、10時半に県庁に到着いたしました。その折、やはり県議の雲仙市選出の、これも名前を出していいということですから、徳永県議と、本市選出の中島県議、これも同席をしていただきました。そして、対応していただきましたのは、やはり道路建設の課長さんたちが対応をしていただきました。 そこで、当初は全く今までどおりで、なかなか前進が見えているような答弁をいただけなかったものですから、私と一緒に行った雲仙市の井上議員も、皆さんご承知のとおり、南串山町も私たちと同じように、この道路は必要であります。そうした思いから、井上議員も一時は感情的にもなった県とのやりとりをしましたけれども、いつも私がなだめられるんですけれども、私がなだめて、それから、いろいろと議論をいたしました。そして、私は、特に今まで11年に結成をして、それから、全く前向きに検討されていない。どういったことなのか。当然県のほうでは、いわゆる建設部長、農林部長は専門家ですから知ってみえますけれども、やはりB/C(BバイC)の問題、それと目的あるいは財源、こういうことをおっしゃいました。そのことについても、私は私なりに、一つひとつ説明を申し上げました。そして、やはり私たちも、もちろん雲仙市にとっても、この道路はどうしても1本しかないから、先ほど市長が答弁されました重篤患者等が発生した時に、やはり搬送する道路、迂回路がないということでした。 それから、10時半にお会いしまして、時間を見ますと、もう昼でした。約1時間半お話をさせていただきました。そして、出た答えが、検討課題が、これはまだ私には、市長にも言いましたけれども、まだ今その方たちも思案中ですから、これは全く表面に出ていない。これは部長たちも知らないから、これは今、思案をしていますから、あるいは今から先、建設部の上層部、あるいは最終的には知事、こういったところにも仰がないといけないから、これはちょっと伏せとってくださいということで、その思案を示していただきました。これは前向きな、本当に前向きに検討されておるということを私は感じました。これは当然、今、先ほど言いました2人の県議も同席している所で言われました。 しかしながら、これはあくまでも、先ほど言いました、その方たちの、自分たちの思案で、これを今から上に、テーブルに乗せて、これを詰めていかなければならないということでございました。 ですから、私は、今まで18年、19年かかっても全く前向きな答弁がなかったことに対して、これはよかったなというふうに考えております。ですから、そのことについては、やはりB/C(BバイC)の問題、あるいは目的、条件、あるいは財源。ですから、この財源についても、雲仙市、また南島原市、この負担の問題は、やはり私は考えていくべきだというふうに考えておりますけれども、市長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  今、小浜愛野バイパスの件について、柴田議員から近々の県とのやりとりのそういう分も含めてご発言があったわけであります。こうして、それぞれの皆さん方が、それぞれの立場で、本当に地域の課題を解決しようという前向きの形でご配慮いただいているということについては、本当に心から感謝を申し上げ、敬意を表するところであります。 そういうことで、今まで進んでいなかった折々、要望はしながらもなかなか進んでいかなかったそういう問題、課題について、今お話を聞きまして、足がかりができたなという、そういう思いであります。これについては、さらにやっぱり地域住民の皆さん方、そしてまた、議会の皆さん方、行政あげて、しっかりと国・県に、まずは県に要望して、その段取りとしてどうやっていくかということは、さっきの最初の質問で申し上げましたが、皆さんの再度の思いを県に伝えていくための手だてをまずはやらないといかんだろうというふうなことには思っております。そして、市内は先ほどおっしゃいましたように、雲仙市の南串あるいは小浜の辺り、この辺は、私たち南島原市のやっぱり半分の人たちは、西めがけて行くわけですので、そういう思いと全く変わらないだろうという認識は前から持っておりまして、折々、私はそのことについては言っておりました。 そういう状況でありますが、やがて、道路が進んでいくという段階で、やはりお金の問題にはなっていくだろうと思っております。そうなった時に、この地の者が半分も利用するような道路、そして、一番本通りに抜けるまでの道路というふうなことで考えた場合には、それなりのやはりここ南島原市のありようというものも、しっかりと考えていかなければいけないだろうというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  確かに今、前向きな答弁をいただきました。 県のほうも、ですから、そういったことをやはり懸念されております。やはり両市にいくらかでも負担、財源の問題ですね。 そして、これは副市長にお尋ねいたしますが、やはり先ほど市長がおっしゃいましたとおり、これは雲仙市の地域を走るわけですから、どうしても雲仙市と協力をしなければならない。 そこで、雲仙市も先ほど申しましたとおり、非常にこの愛野小浜バイパスについては、やはり一生懸命取り組んでおられます。ですから、今後さらに歩調を合わせて、一緒になって、もっと一押し、二押し、県にすれば、これは実現できるんじゃないかなと思います。そういった意味で、先月ぐらいから雲仙市ともいろいろ協議を前向きにされていると思いますけれども、副市長、どこら辺まで協議されていますか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  愛野小浜バイパスの件につきましては、先般来から、雲仙市の酒井副市長からも連絡いただきまして、お互い協力してやっていこうというふうなことで、数回お話し合いをさせていただいております。 一つ目は今後の進め方、それと、その要望の仕方、そこらあたりが中心になってきておりますけれども、具体的には陳情書といいますか、署名をどうやっていくかとか、そういうこと、具体的なことを話しながら、現在、事務方として進めているところでございます。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  そうですね。やはり雲仙市と十分協議をして、それで雲仙市も署名活動等も考えておられるみたいですから。ですから、一緒になって、やはりする。そして、特に市長も、皆さん方もご承知のとおり、今の中村知事は本市出身ですから、その時の話の中でも、やはり中村知事は、このいわゆる愛野小浜、これは迂回路もない状態ですから、この必要性は十分感じておられるという、その課長さんたちのお話でした。そういうことですから、やはり地元の県知事であるけれども、県全体を見ていかなければなりませんので、やはり知事が動きやすいように、私たちが市民と一緒になって要望活動を、雲仙市と一緒になって、足並みを揃えて、これを今後強く要望していただきたい。そしてまた、雲仙市の地域内を走るわけですから、十分これは雲仙市と協議をしていただきたい。特にこれは、担当は建設部長ですから、その点、建設部長も何回か、最近も協議をされていると思うけれども、そのことについてどのように考えておられますか。 ○議長(中村一三君)  森永建設部長。 ◎建設部長(森永茂夫君)  副市長からもお話がありましたように、雲仙市と協議を詰めているところです。 先ほど議員からもお話がありましたように、道路を作るには、どうしてもB/C(BバイC)というのが、費用対効果というのが一番前面に出てくるわけなんですが、なかなかこの道路について、そのことを言いよったら進まないということで、防災・減災、そういったところを前面に出して、今まで以上にやっていきましょうと、いろんな要望の内容のあたりも詰めているところでございます。以上です。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  今B/C(BバイC)をおっしゃいました。確かにこれ、B/C(BバイC)、便益比ですね。ですから、これは、確かに大切ですよ。このBというのは、例えば交通量とか、あるいは交通事故とか、いろんなありますけれども、これをやはり維持管理費とか、事業費、これで割ったのがB/C(BバイC)ですから、やはり、そこで、このことについては、私も説明をしました、その時。そして、一番そこで今後要望していかなければならないのは、どうしても57号は1本しかない。島原半島全体を考えても、1本しかないのは愛野-小浜間だけなんですよ。ですから、ここを強く訴えていって、やはり緊急な場合の迂回路、この必要性を十分に訴えていくことが大事だろうということでもありましたので、そこは雲仙市と十分協議をされて、していただきたいと思います。 ほかの、もちろんこれだけにこだわらずに、例えば権田-赤間間、ここもちょっと私もいろいろ話をしてみましたけれども、これもなかなか今の状況では厳しいような状況でもありましたですし、これもやはり詰めていかなければならないでしょうし、そして、今、市長もおっしゃっていました。島原道路は着々と進んでおります。 東回りは進んでおるけれども、西回りは全く進んでいないわけですね。ですから、ここもやはり国・県と強く、市長には要望していただきたいというふうに思います。 あと25分ですから、道路も積極的な答弁をいただきましたので、これで終わりますけれども、次は有馬川の可動堰、これは先ほども、市長からも、昨年私が一般質問をしまして、これを積極的に取り組んでいくということでしたので、この可動堰については、県のほうもそういうふうにしてくれるということでありますので、私も安心をいたしました。これは確か水利組合ですね。これ25軒ぐらいあるのかな。そういったところとの話はどうなっていますか。 ○議長(中村一三君)  森崎農林水産部長。 ◎農林水産部長(森崎一成君)  水利組合との話し合いにつきましては、いろんな改修をするのか、もしくは代替のボーリング等で対応するのかというようなこともいろいろ協議をした中で、やはりどうしても後々のメンテナンス等のことで、やはり今の可動堰を、自分たちとしては修理したいという意向があられましたので、その意向を酌んで、市長のほうに、県に働きかけをしていただいたというようなところでございます。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  そしたら、全部やりかえるんではなくして、修理をして、今までみたいに、今はもう片方は、ほとんど動かない状態なんですけれども、やはり自動で倒れるようにするということですか。水位が上った場合。 ○議長(中村一三君)  森崎農林水産部長。 ◎農林水産部長(森崎一成君)  はい、そのとおりでございます。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  これは前向きに取り組んでいただいて、これは喜んでおられると思います。やはり、先ほど私は冒頭に言いましたとおり、有馬川というのは、半島の中でもおそらく千々石川の次に大きい河川なんですよ。そして、ここに流れてくる支流、これは10ぐらいあるんかな。例えば、折木川とか、路木川とか、坂上川、西正寺川、浦口川、小谷川、高江川やろ、あると思うんですよ。ですから、やっぱりこれはしないと、なかなか難しい。そして、私は可動堰を例えば改修される。これはうれしいことなんですが、ここを改修してでも、やはり土砂がたまっている。これの撤去をしないと、これはまた埋まる可能性があるんです。 そのことで、実は本定例会の初日、13日だったですかね。私がそのことを言いましたら、副市長、総務部長、建設部長、議会が終わってすぐに私に同行していただきました。その時、有馬川の現状を見た時、どのように、まず第一印象として感じられたか。それぞれ思いを私に教えてください。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。
    ◎副市長(山口周一君)  私もあそこらあたりは、ある意味では素通りするような感じでおりましたけれども、今回、視察をさせていただいた中では、非常に川幅が広いと。それから、もう一つは、川竹が非常に繁茂しているというふうな状況でございました。また、土砂の堆積も、本当に今まで浚渫がされたのかどうかも分からないぐらいの堆積の量で、ある意味では、川は治水効果を保つためにも、川幅等確保するために河川改修等やっていますけれども、果たしてその機能が果たせているのかどうかと、そういうことも疑わざるを得ないような状況でございました。 河川改修につきましては、浚渫を含めまして、島原振興局にもたびたび要望しておりますけれども、今回のこの視察を踏まえまして、さらに強く島原振興局にも要望していきたいというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  渡部総務部長。 ◎総務部長(渡部博君)  正直申しまして、あのような状態だとは想像しておりませんでした。私の近くにも堀川というのがございます。下のほうは、結構スムーズに流れておりまして、上流に行きますと、若干の堆積はあるというふうに認識をしておりましたが、それをはるかに超えるような量だというふうに、見させていただいた時に感じたところでございます。確かに、今、副市長がおっしゃったように、すぐさまでも堆積物を取り除くという手だてが必要だと思いますが、それがすぐできなければ、何らかの対応をしていかなければいけないのではないかなというふうに正直思ったところでございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  森永建設部長。 ◎建設部長(森永茂夫君)  二級河川の土砂、浚渫については、毎年要望はしておりますけれども、予算の関係でできないと、そういった状況なんですが、改めて現場へ行きまして、県のほうにも直接立ち会いをして、お願いをせないかんなというふうにまず思いました。それから、川竹については、当然これは県がするべきなんですが、なかなか手が追いつかないということで、市も10月から3月まで雇用をして、伐採をしています。改めてこの間行きまして、その後、また育ったと、非常に高く植わっているというのを確認しましたので、このままでは梅雨には非常に不安があるだろうと。今年の梅雨は、たまたまこういう天気が続いていますので、この機会にできるだけの伐採はしたいと思っていますので、それも今、業者さんのほうに調整をしているところでございます。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  それでは、それは大体いつごろから伐採するようにしていますか。 ○議長(中村一三君)  森永建設部長。 ◎建設部長(森永茂夫君)  明日、土日なんですが、そこら辺でできる所はやりたいと。当然天気が落ちついているところにやらないといけませんので、早急にやりたいというふうに思っています。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  これは市長はじめ副市長、部長、これは私から礼を言います。これは確かに13日だったですかね。現場を見ていただいて、その時初めて見られたと。しかし、あの状況を見て、今、建設部長の話のように、ここ二、三日のうちに、とりあえずその川竹なんかを伐採する。これは迅速な対応、やはりこれは有馬川の周辺の人たち、もしもこういうことを知られたら、大変喜んでおられると思います。これは本当に不安に思われておったんですよ。 そして、やはり私は、これは土砂。土砂はやはり先ほど副市長も、部長もおっしゃいましたとおり、これは二級河川で県の管理ですから、やはり県に要望してするべきだと。これ一回、森崎部長分かっているように、可動堰の下と、そして浦口川から入っている所、これはもう建設部で、市のほうでどうもならんということで、県に言うて、県にしてもろたんですよ、これ。市ではもう、それはなかなか対応が遅かったものですから、県に言うて、県にしていただきました。しかし、その時も、上までしてくれと。しかし、今、部長もおっしゃったとおり、この河川に対しては、土砂等の撤去に対しては、物すごく金額がかかるわけですね。そういったところから、もしも執行残があればということで、私も当時から、これ、執行残は無理だろうと。島原半島河川はいっぱいあるわけですから。 ですから、新たに、やはり要望して、土砂の堆積やら、現場を見られたようにしないと。せっかく可動堰を県がしていただいて、それをまた、森崎部長、埋まる可能性があるから、ここは、河川は建設部関係ですけれども、これは農林も関係してくるわけですから、可動堰、水利組合。これ、森崎部長、あなた、建設部と一緒になって県に要望していくべき、可動堰をする時にと思うけれども、どうですか。 ○議長(中村一三君)  森崎農林水産部長。 ◎農林水産部長(森崎一成君)  そのとおりだと思います。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  ですね。そういうことで、一緒に取り組んでください。 それで、今、前向きな答弁ばかりいただきましたので、もう私もこれ以上厳しく言うのはやめようかなと。 最後の不落については、私は、もう部長連中は知っているように、厳しく追及していくつもりでしたけれども、これは、あまり追及はいたしません。 ただ、今、部長からあったように、不落の件数は約70件。これは農林公共災。そして、これはやはり掛りが悪い。例えば、災害復旧なんかはせんといかんけれども、事業費が安い。例えば、随契なんかの時の市の場合は、うちの場合は130万までですね。県は250万。しかしながら、掛りが悪いものだから、なかなか業者はとろうとしないわけです。重機を入れる時にも、やはり進入路、これは、鉄板等は設計額の中に入っているでしょうけれども、新たな例えば石積みをするとか、あるいは砂利を入れるとか、そういったのは設計額に入っていないと思うんですよ。どうですか、建設部長。 ○議長(中村一三君)  森永建設部長。 ◎建設部長(森永茂夫君)  言われるように、鉄板の川に沿って道路がない所の田畑を刈って行かなければならないような状況の所は、鉄板のリース料、それから、運搬費、それから敷設費、そういったものは設計の中に入れております。ただ、そこの小口とか、そこまでなかなか仮設工事という位置づけで、詳細な設計をしていないのは事実でございます。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  だから、やはりそういったことがあって、掛りの悪い所、これなかなか業者はそれだけ、もしかしたら、万が一私は手出しせんといかん状況になるかも分からん。ただ、その対策として、今、合算してでもやっておられます。しかし、考えてみてください。不落になった所、これ条件が悪いから、業者は落とさんわけですから、不落になった所をどんなに抱き合わせても、これはまた落ちない可能性があるんですよ。ですから、やはり近い現場であるならば、やはり普通の所と、小災害ですね。こういった所を合算して入札するようにせんと、これは不落同士を合算しておっても、なかなかこれ厳しいんじゃないかなと思いますけれども、その辺どうですか。市長でも、副市長でも。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  そこらあたり当然のことだと思っておりますので、今まで歩掛りを含めて、設計等にそういうことが含まれていなかったということもございます。設計にあたって、そういうことまで含めるかどうかもありますけれども、今後とも今のご指摘を受けて、検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  そこで、不落件数が非常に多かったわけなんですが、これは農林、建設ね。これは28年災ですから、やはり不落になった所を、あともうこれは契約をされている所はあると思うんですよ。トータルで約70件ぐらいで、ここで入札状況がこれ書いてあります。例えば、発件が10件で、内、災害が3件とか。それで、この契約、契約は皆さん方ご承知のとおり、一般競争入札、指名競争入札、あるいは随意契約、あるいはせり売り、いろんな入札があります。ただ、原則は一般競争入札。ですから、ここを不落になった所の契約を、どういった契約でされたのか、これだけをお尋ねいたします。 ○議長(中村一三君)  森崎農林水産部長。 ◎農林水産部長(森崎一成君)  不落になった分につきましては、見積もり合わせで対応しております。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  見積もり合わせということは随意契約なんですよ。ですから、建設部長、農林水産部長、これは、私が見積もり合わせというような説明を、私は総務部長、あなたの所の管財課、私は言ったんですよ、どうしているんだと。そしたら、随意契約でしていますと。随意契約でできるのかと言いました、私。そしたら、私の所に、地方自治法を持ってきて、あれ何条やったかな。第1項の5やったかな。持ってきて、緊急の場合とか、そこを私に見せて、これできるんですよと。金額も謳っていないからできるんですよと。そのくらいの解釈なんです。この地方自治法の緊急性とは違うんですよ。だから、私はそこでもやかましく言ったけれども、そういった関係で、随意契約を今までしてこられたと思いますけれども、どうですか。 ○議長(中村一三君)  森崎農林水産部長。 ◎農林水産部長(森崎一成君)  そのような解釈でやっておりました。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  これ、だから、大きな間違いだからね。 その時、あなたはまだ総務部長になって間もないから聞くけれども、管財契約課は、1回入札をして、例えば指名競争入札なんかして、落ちなかった、不落になった。そうしたら、原課に戻しているわけ。公共災やったら、建設部、農林やったら農林。そこでさせているわけ、随意契約で。これは大きな間違いであって、やはり例えばそこで落ちないような、今部長がおっしゃった設計額を変えたりなんかするんだと。もう一回入札にかけんといかん。今後、残っているやつは、今までどおり、随意契約でされるのか、入札で管財課に戻されるのか、その点、どういうふうに考えておられますか。これ、どなたでもいい。 ○議長(中村一三君)  総務部長。 ◎総務部長(渡部博君)  議員ご指摘の部分は、十分反省しなければいけないというふうに私は思っております。今後、不落になった分については、しっかりと手続きを踏んで、再入札をかけるというのが筋だというふうに考えているところでございます。以上です。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  だから、これはあなたの所の管財課にも、もう少しきちんと勉強してするように言うておかんと。私の所に地方自治法を持ってきて説明して、これ違うじゃないかと。随意契約をできる場合もあるんです。これは、緊急な場合もそうですけれども、2回も、3回も例えば入札にかけて落ちなかったと。そういった時には随意契約ができるようなこともあるんです。これは当然要綱等に定めておかんといかんわけですよ。そうでしょう、どうですか。どっちでも。 ○議長(中村一三君)  森崎農林水産部長。 ◎農林水産部長(森崎一成君)  施行令の167条2に、再度入札に付して落札者がいない時と、再度と、2回入札をして、それで落札者がいない時は随意契約ができるというふうに定められております。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  それも例外なんです。国交省なんかそれを使ってないですよ。私は県にも聞いたんです。県もしていないんです。随意契約というのは見積もり合わせ、これはあくまでも例外ですから。 しかし、今、森崎部長が言ったように、2回以上、例えば入札をかけたけれども、これどうしても落ちなかった。あるいは、契約をしたけれども、落札はしたけれども、業者が締結を結ばなかった。それで工事ができない。こういった場合はあるんです。 しかし、本市の場合は、私がびっくりしたのは、災害が去年は多かった関係もありますけれども、1回入札にかけて不落になって、原課に戻している。これは明らかにおかしいでしょう。緊急性がある場合だったら分かるんです。緊急性があるというんだったら、去年の災害が発生して、間もなく1年が経つんです。緊急性というのは、発生してすぐに地域住民の人たちに支障を与える。そういった時に入札をするいとまがない。だから、そこは緊急性なんですよ。いいですね。そこを全く取り違えておる。 ですから、こういったことで、今日、午前中も綱紀粛正等の質問が出ていましたけれども、やはり私はこういった公金を扱う所、やはり法令遵守、これは十分していかないといけないと思います。 とにかく、この不落については、農林部長、建設部長、やはりもう一回管財課に戻して、今までみたいに随意契約でせずに、戻して、そして、今言いましたどうしてもできないと。それは要綱か何か作って、これはしている所もあるわけですから、そういうふうにしていただきたいと思いますが、これは建設部長、今まで農林部長やったから、建設部長、どう思いますか。 ○議長(中村一三君)  森永建設部長。 ◎建設部長(森永茂夫君)  言われるとおり、ちょっと過大解釈をしていたというところもありますので、今後はちゃんと入札でやっていきたいというふうに思います。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  もう早く終わらんといかんかなと思って。 今日はいずれにしても、市長をはじめ、前向きな答弁をいただきました。そして、また、この道路網の件に関しましては、やはりもう積極的にこれからも取り組んでいくということでございますので、ひとつやはり冒頭申し上げましたとおり、雲仙市とよく歩調を合わせて、市長、そして県にもやはりこの中村知事の時、何とか見通しを立てていただくと。県も前向きな考えでおられますから、ですから、あと一押し、二押し、これは強く要望をしていただきたいと思いますが、市長、最後にお尋ねをいたします。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  議員ご指摘のそういう趣旨も踏まえて、しっかりと取り組んでまいります。 ○議長(中村一三君)  4番、柴田議員。 ◆4番(柴田恭成君)  分かりました。 そしたら、あと5分残っていますけれども、前向きで、いわゆる早急な有馬川の問題等も対応していただきましたので、これ以上しますと、また何を言うか分かりませんので、ここら辺で私の質問を終わります。(降壇) ○議長(中村一三君)  これで、4番、柴田恭成議員の質問を終わります。 ここで14時10分まで休憩いたします。     午後1時55分 休憩     午後2時10分 再開 ○議長(中村一三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 なお、林田久富議員が早退をされましたので、ご報告をいたします。 次に、2番、金子憲太郎議員の質問を許します。2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君) (登壇) 皆さん、こんにちは。2番、明政クラブの金子憲太郎でございます。 通告に従いまして一問一答形式で一般質問をさせていただきたいと思います。 まず、ジオパークについてでございますけれども、西有家町の龍石海岸の浸食が進み、崩壊が起きておりますけれども、どのような対策を行っているのか伺いたいと思います。 ここは、雲仙島原ジオパークの中ででも、雲仙岳の成り立ちが一番分かりやすく、三つの地層が見えてすごく分かりやすいというようなことで、時々先生に連れられて子供たちが勉強に来ている姿を見ます。本当にたまにですけれども、どうもよその市からも来て研修をされているみたいです。 ここで、2~3年前に大きな崩落がありました。けれども、あれの場合は何も起きていませんでしたし、今もちょこちょこ大きな岩石の崩落が出ております。これで、事故が起きていないからいいんですが、今後やっぱり事故なんかが起きる可能性があるということで思いますので、そういう対策などができているのかということでお伺いをいたします。 そして、その後、市職員、嘱託職員の不祥事について、それから、臨時・非常勤職員の処遇改善について、少子化対策について、社会体育施設について、いじめ、体罰の規定について、もう一点、教職員の長時間勤務についてということで、それぞれ質問をしていきたいと思いますので、答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、金子憲太郎議員のご質問にお答えをいたします。 ご質問は、ジオパークについて、龍石海岸の浸食が進み崩壊が起きているが、どのような対策を行っているのかとのことでありますが、平成19年度に県の龍石海岸護岸高潮対策事業において、ジオサイトを護岸で固める計画でございましたが、地元からそのまま残してほしいと、そういう要望がございましたので、ジオサイトはそのまま残し、北有馬側にスロープ、有家側に階段を設置いたしております。 また、平成25年9月に大きな崩落が発生をし、これは先ほど議員からもお話がございましたが、ジオパーク協議会と協議を行いましたが、龍石海岸は雲仙火山の成り立ちを実感できる場であるとともに、自然の営みを説明する絶好の場所であるため、当面は現状のまま自然の教材として活用することにしたところであります。 一方で、見学者などの安全性を確保する必要があることから、崩落注意の表示板を2カ所、階段には進入禁止のロープを設置いたしているところでございます。 龍石海岸は、昨年の3月に市の文化財に指定をされておりますので、今後はジオパークと文化財の両面から調整を図りながら、保護のあり方を検討していきたいと考えております。以上でございます。(降壇) ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  ありがとうございました。 確かに浸食が激しくて、だからこそああいう地層が見えているわけなので、難しいなと思いながらも、でも、事故なんかが起きたら大変なことになるなという思いがあって質問をしました。 これ、今、市長は地元からの意見もあったということだったんですが、私も、今これを取り上げるにあたっては、地元の人から、あそこでもしものことがあったらという話があったので、ちょっと、じゃ、一般質問が最近近々あるので、それで取り上げて聞いてみましょうかねというふうにしていました。 これからは文化財というのとあわせて、ジオパーク、文化財をあわせて対処を考えていかれるということだったので、もう是非そういうふうにお願いができればというふうに思います。 ホームページを見ても、崩落に注意ということはやっぱり書いてありますよね、確かに。だから、何か落ちてくるのを防ぐ方法があるのか、あまり防いでやってしまうと表面が見えなくなってしまうし、何か方法をぜひ考えてしていただければというふうに思います。 そして、もう昨日今日の一般質問で、この後の質問についてもかなり答弁がされて、分かっていることもありますので、重複しないように進めていきたいというふうに思います。 2番の市嘱託職員の不祥事について、これも、今後のことについても答弁がありまして、分かりました。 ただ、この経緯ですけれども、経緯がもうちょっと詳しく、言えるならば言っていただきたいなというのが、市長じゃなくても総務部長でも構いませんけれども、言っていただければなというのがあります。 それは何でかと言いますと、公務で行っておってたまたまそういう会食の席があって、そしてまた次の公務というか、災害の何かが起きたというような時に、それに向かっている途中での事故とかというふうに、ちょっと私は、この瞬間には、危機管理専門官がということだったので、まさかこの人が、公務じゃない時にそんなことをするはずはないなと、瞬間的にそう思ったもんですから、その辺のところをもうちょっと細かく、分かれば教えていただきたいと思います。 ○議長(中村一三君)  渡部総務部長。 ◎総務部長(渡部博君)  逮捕の経緯についてでございますが、本人から聞き取りをいたしました。 5月19日に南有馬町で開催された懇親会に出席後、午後10時ごろに代行運転で西有家町の居酒屋のほうに移動して、同店で飲食をしたと。午後11時ごろ、そのお店を出て、代行運転を呼ぼうと思ったが、そのまま車内で寝てしまったと。翌日、5月20日午前6時ごろに目が覚め、飲酒後7時間経っているので大丈夫だというふうに思い込み、乗用車を運転し、帰宅する途中で有家町原尾の市道沿いの民家とブロック塀に衝突する事故を起こしてしまったということを、本人から聞き取りをいたしました。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  ありがとうございました。 じゃ、やむを得ないというか、もう口を挟むところはないのかなというふうに思います。 なぜ、今言うたかといいますと、たまたま私は県の病院企業団の議員として、この南島原市議会から派遣をされております。そこで同じような、事故ではなくて、飲酒運転で医師が逮捕されました。それは離島の医師なんですけれども、何でかというと、その日は非番だったために、家で晩酌をしたと。そして、寝ていたらば、夜中の2時か3時ぐらいに担当の患者さんが急変をしたということで、飛び出ていって、もうそれも5時間以上経っているということで、大丈夫だろうということで飛び出ていって、検問に引っかかって逮捕されて、降格になったというのですが、そこは、企業団の議会でおかしいということで発言をしました。 命に係わるような時に、酒気帯び運転ぐらいのことでというような、まあ、そんなにひどい処分をするべきじゃないんじゃないかと。犯罪と同じようなやり方をすべきじゃないんじゃないかという発言をしましたところ、病院にはそういう場合には守衛さんが2人いて、どちらかの守衛さんが迎えに行くというシステムになっているんだそうです、連絡をすれば。 だけども、夜中だったということだし、自分の患者だということで、非常に何か危ないということだったので、家に来てもらってから向かうよりか自分が行ったほうが早いということで飛び出ていったということで、そういうふうになったということなんですが、だから、ひょっとして災害か何かが起きて、そのことでされたのかなというのもあったもんですから、ちょっとお聞きをしました。 じゃ、南島原では、もしも、離島のお医者さんのようなこと、例えば、この危機管理官のこの職で言うならば、飲んで、晩酌をしてゆっくり寝とった、その中で災害が起きたというような場合には、どういうふうな体制が取られるようになっているのか、タクシーで駆けつけなければいけないのかどうなのか、そこら辺が分かれば教えてください。 ○議長(中村一三君)  渡部総務部長。 ◎総務部長(渡部博君)  まずもって晩酌をしてと。通常の警報等であれば、私は総務課長時代に加津佐の自宅から代行で西有家まで来たというのはございます。4~5時間経っていたわけですが、多分運転は無理だろうということで、初めて加津佐から代行を使ったという経緯はございます。 大規模な災害等の場合は、やはり家族に送ってもらうというのもなかなか難しい部分があると思いますので、まずもって近くの支所に出向くと。それは歩いてでも行けるわけですので、そういうふうな対応がまずもって必要じゃないかなと思います。 基本的には、もしも飲酒をしていた場合に大きな災害があった場合は、近くに行くと。そのほかの場合は、代行もしくはタクシー、家族等で、やはりそれなりの努力をするのが職員としての務めだというふうに、私は思っているところでございます。以上です。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  私も建設課時代には災害の担当だったので、やっぱり夜中に雨が降ると、これはいかんなと、出ていかないかんかもしれんなというので、洋服を着たまま寝ているなんていうようなこともありましたし、それは皆さんやっていることだと思うんですけれども。 特にこの危機管理専門官というような、災害の時に指揮を取らなければいけないような、こういう人でもまずは代行で駆けつけろということですか。(発言する者あり)分かりました。その後の話はまた。代行で。まずはで駆けつけるということで、分かりました。 そしたら、じゃ、今、危機管理専門官がいなくなっていると思うんですが、この後任についてはどのようにお考えか、お聞かせください。 ○議長(中村一三君)  渡部総務部長。 ◎総務部長(渡部博君)  危機管理専門官については、2代目でございまして、大変一生懸命取り組まれたということ自体は、もう私も認めているところでございます。 危機管理専門官については、自衛隊の経験者で自衛隊のOBで、どなたでもということではなかなか難しいというふうにお聞きをしております。それなりの、やはり訓練、またはそういう経験のある方でないとできないということですので、すぐそういう適任の方がいらっしゃるとはなかなか言えないというふうにお聞きしております。 しかしながら、今後、そういう方がいらっしゃらないかどうかは、ずっとオファーといいますか、お願いをしていって、最終的にはまだ市長、副市長と詰めておりませんが、私といたしましては、やはり必要だというふうに考えている次第でございます。以上です。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  分かりました。近い将来的には、やっぱり必要だと私も思いますので、必要だからこそこの職を作って雇っておられたんでしょうから、ぜひお願いしたいと思います。 そして、できれば病院のような……、まあ、いいですね、近くの支所に行けばそこでまた話し合いをしてどうするか、はい、分かりました。 それでは、次です。 臨時・非常勤の処遇改善ということで、総務省が2年前からこの処遇改善をしてあげなさいということで通達が来ていたのを、来ているでしょうということで、12月の定例会で話をしましたが、その時に、前総務部長が、検討はもう当然すべきだというふうに答弁をされました。 だから、今、もう半年経ちましたけれども、何か検討がされたのか伺いたいということと、新部長がそのことをちゃんと引き継ぎを受けているのかということをお聞かせください。 ○議長(中村一三君)  渡部総務部長。 ◎総務部長(渡部博君)  まず、引き継ぎの件からお答えをさせていただきます。 当然、前宮崎総務部長から懸案事項として引き継ぎを受けております。部長のほうからはこういうふうな答弁をしているからということで引き継ぎを受けまして、じゃ、その後どうしたのかということで、今現在、人事課のほうで詳細についていろんな状況を調べさせているところでございます。 他市の状況も含めまして、例えば、支給の方法、支給の額、どのくらいの額をされているのかというのも含めたところで、まず最新の調査をさせているところでございます。 それと、もう議員も既にご承知とは思いますが、平成32年4月から臨時職員とか嘱託の勤務条件に関する部分については、地方公務員法等の改正があるというふうになっています。私も詳細についてはまだ承知はしていないところでございますが、そういう部分もありますので、しっかりとその辺については検討させていただきたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  詳細については知らないということですけれども、今年もうその法改正がなりましたよね。32年から施行するということでなったので、そのことをちょっとあれしようかなと思ったけれども、詳細については知らないということで言われたので、ちょっと質問を変えないといけないのかなというふうに思っています。 今まで、3条3項3号というのか、特別職の臨時職員ということで採用をしていた人たち、これは特別職でも何でもない人を採用していたということですね。それがやっぱりもう安倍政権の働き方改革という中の一環として、こういうのもやっぱりちゃんと直していこうと、違法なことはやめていこうというのが、ここだけがやっていたわけではなくて、本当に全国的にほとんどの所がこれを、こういう採用の仕方をして下がりでやっていたわけで、それがおかしいということは言っていたけれども、なかなか改善がされずに、今度からやっぱり改善をすると。 それが改善をされれば、費用弁償じゃなくて、ちゃんと手当として出せるというふうに、今年の法改正があって、32年からやると。3年後からやるというの、これはおかしい、違法なことを3年間も続ける。特に、政府が2年間と言っていたのを、自治体のほうがもう1年延ばしてくれというような言い方をして3年に延びたという情報もありますので、それが本当かどうかはあれですが、そういう情報もありますので、なかなかそれで話をするのは難しいのかなと思いますので、ぜひ、もう2年も前から総務省がやっぱり働き方、処遇の改善をしてやれということで言って、安上がりな職員を、これ雇っているのは市民ですよね。 市が、市民の方たちを違法な形で雇うということ自体やっぱり間違っていると思いますので、ぜひ処遇の改善をしていただいて、正職員と同じにしろというようなことは言っていないんです。あまりにも違うんです。最低でも倍は違いますよね、3倍近い人たちもいるけれども、その人たちとはまたちょっと年数とかいろんな違いがあるので、平均すると倍近い差があるというふうに思いますので、できるだけ改善をしてやっていただきたいと思います。 そのことが、やっぱり所得が上がる、上がれば消費も増えるということで、また市の景気も少しはよくなるんじゃないかというふうに感じますので、ぜひしてあげていただきたい。雲仙市は、今度、臨時、非常勤、嘱託に夏休みを3日間やるということを決めたということですので、徐々に隣接の市もそうやって改善をしていっていますので、ぜひ改善をしていっていただきたいというふうに思います。 それでは、次の少子化対策というふうに書いて言っていますけれども、これ、遠い意味で言うと少子化であって、人口増加対策ということで一つ取り上げました。 これは、今年、広報委員会で研修で鹿児島の曽於市という所にやっていただきました。それで、この曽於市で広報の勉強をしていたわけですけれども、その中で、広報紙の中に地域振興住宅というようなのがあって、それは、こちらの委員から質問が出て、これは何でしょうかという質問が出ました。 そしたらば、簡単に言うと、市外の方で、それから市内から2年以上外に出ていた人が、例えば南島原市に住みたいという人たちで、40代で夫婦で子供が1人必ずいるというか、そういう方、それからその予定の人も入っているようでしたけれども、そういう人たちに対して、申し込みを受け付けてから1年間かけて、どこの地域、大体どの地域に家を、3LDKと4LDKの2種類の家があるんですが、その家を建てて、そのままずっと住みたいという人たちを募集して、それでいろいろ話し合って、その人たちの気に入った所に家を建てて住まわせてやると。土地も、400平米の土地つきで、家は1,500万ぐらいかかるんだそうですけれども。 それを、この曽於市という所は毎年続けてきている。平成20年からずっと続けてきていて、今現在、127戸、家が建っていて、平成20年に入植をされたその方たちがまだみんな残っていて、子供も大体は平均2人ぐらいいるということで、4人ということで、1年で40人ぐらいの人口が増えると。 昨日今日にかけてもいろいろ同僚議員の質問、それから、このやりとりを聞いていても、本当に少子化対策というのは大事だし、この住宅のことをしたとしても、一番問題なのは、仕事があるかどうかが一番問題だと思うんです。 ここの曽於市の場合は、都城という、すぐそばに大きな都市があるので、市外局番も都城の局番だそうですから、もう本当に近いんだと思います。だからこそ、曽於市なんかはそれがうまく成功していると思うんですけれども、この南島原も、島原半島だけではそうないかもしれませんけれども、諫早まで1時間ちょっとかけて行けば十分できるんじゃないかと。 家を建ててやって、月2万1,000円の家賃でいて、10年暮らしたならもう払い下げると、その一家に家も土地もやるというような政策をされている。これを聞いて、これかなと。 まず少子化、いろんなことを考えても、何か本当に確実に人が増えていくという政策というのはなかなか私の頭では思いつかないし、やりとりしても何かそれだなという答弁もあんまり今まで聞けなかったような気がするので、これを一丁やってみたらというふうに、こういう事業の紹介というか、紹介とちょっと提案というのかなんですが、これについてのお考えを聞かせていただければと思います。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  ただいまのご質問は、少子化対策の一環としての話でございました。 鹿児島県の都城の隣にある曽於市、ここで行われている地域振興住宅事業ということで、人口の増加あるいは定住促進を図るため、市が安い家賃で賃貸する住宅を建設して、市外から若い人たちの定住を促進させる事業だというふうに、私どもも聞いているわけであります。 一方、本市におきましては、保育料の引き下げ、あるいは無料化、子供の医療費などの助成対象の拡大、あるいは出産に至るまでの支援、そして、新たに三世代で同居するために住宅を改修する世帯や中古住宅を購入する世帯への支援、三世代同居であるとか近居促進事業などの少子化対策事業を実施しているところでございます。 定住促進対策としましては、空き家バンクの受け付けあるいは紹介、そしてまた、空き家の改修補助などを現在行っているところでございます。 議員ご提案の地域振興住宅事業につきましては、財政面、また民間賃貸事業者との競合など、難しい問題も多々あると思っております。そういうことで、この事業が本市にとって有効な施策であるのかどうか、そういうことも含めて総合的に検討をしてみたいとは考えるところであります。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  そうですね、本当に本市に有効なのかどうなのかというのが大きいと思いますので、ぜひ検討していただきたいなというふうに思います。 今、市長が言われた子育ての子供たちに対する補助というのはすごく評判もいいし、それから、この3市というか、県内でもトップのいい政策をやっているわけで、これと今のとがまたくっつくとさらにいいんじゃないのかなという思いがします。 1戸が1,500万かかるということで、すごいちょっと大変だなとは思います、予算的には。平均10戸なんです。平成24年と25年には、24年に23戸、25年に27戸、これを建ててやっている。 平成20年にやった時はもう申し込みがものすごくて、絞るのにも相当かかったと。だけど、確実に人は増えると。これでいろいろ自治会に入らなきゃいかんだとか何だとかかんだとか、いろんな縛りをかけてあって、だから、みんな曽於市の広報委員の議員の皆さんは、うちはこれをやっとるから増えよる、人口がというような、自信を持って言っておられたのがすごく印象に残って、これでぜひ聞いてみようというふうに思ったので出しました。 ぜひ本市に本当にこれが有効なのかどうなのかを、いろいろ含めて、地域振興、それから少子化対策、人口の減の防止の対策というようなことを、いろんな方面から検討をぜひしていただければというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  今、金子議員からお話もございましたが、先ほどの柴田議員から愛野小浜バイパス、そのような話もございました。私どもも精一杯それは進めていきたいということでお答えをしたところでありますが、県央地域までやっぱりそういうものができますと、西半分といいましょうか、それは1時間ぐらいで行けるだろう、あるいは島原道路が完成をしますと、深江からでも、そっちのほうから通ってでも、半分はやっぱりそういう時間帯でより短い時間帯で県央地域までの通勤距離というふうな形でできましょうし、やっぱりそういうことが具体的に見えていきますと、今のような事業もより思いも具体的になっていけるんじゃないかなというふうに思っているところであります。 そういうことを含め、いろんな道の問題、あるいはこういう問題もいろいろ組み合わせながら、市としてはやっぱり検討していきたいというふうには思っているところであります。市といたしましょうか、私の思いとしてはです。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  ありがとうございました。 先ほどの隈部議員が言っていました。少子化との戦いだという思いで取り組んでほしいという、私も全く同感でございます。 そういう意味で、人が少なくなるのが悪いとは私も思っていないので、少なくなれば少なくなったでまたそのやり方があると思うんですが、できれば若い人たちが増えていく方法というのを取っていく、これにやっぱり重点を置いてお金をかけていくというのは、とても大切なことだというふうに思いますので、よろしくお願いします。 それでは、次の社会体育施設です。 これは、インターネットでできるようにしてほしいという声が何人かから聞いたので出したんですが、インターネットで申し込みというか、予約の確認ができるようにはしたいということやったですかね。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  そういうことも含めて検討していくというふうなことでの意味で、答弁をさせていただいたところであります。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  分かりました。ぜひそうしていただければと思います。 ただ、これは、こんなことを言いながらも一つ問題があるのは、1年取っていいよなんて言うと、もう本当は1カ月置きでしか使わないかもしれないのに、ばっと1年予約を入れるなんていう人たちが出てくる可能性なんかもあるんで、そこら辺のところをどうするかというのが課題があるんでしょうけれども、とにかく実際に借りる時には出ていかなければならないんでしょうけれども、まず予約がどこどこがあって、ちょっと押さえておきたいと、仮押さえがというようなのをどこででもできるような体制というのをぜひまた検討をしていただければというふうに思います。 それでは、次にいかせていただきたいと思います。 いじめ・体罰の規定についてということで、これも教育基本方針の中だったですか、一定の規定があるということでした。 いじめや体罰について一定の規定があるのかということで、ないとすれば今後の対応はということで質問しているんですけれども、これについては、規定があるということでよろしいでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  今の両問題についての規定については、平成26年4月に南島原市いじめ防止基本方針を、同年11月に南島原市立小・中学校におけるハラスメントの防止等に関する要綱、これを策定しております。これによって、それぞれの諸問題に対応しております。以上です。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  分かりました。それを知らずに質問してしまいましたけれども、それでは、その次の、これはテレビなんかの報道でした。あるいじめに対して、市教委はいじめはなかったと言って、県教委のほうがいじめがあったというふうな食い違いが出ていました。 本市ではそういうような逆転したような変な食い違いみたいなのはないと思うんです、ご報告を必ずするでしょうから。そういうのはないと思うんですが、こういうことがあるのかないのかと、今まであったのかなかったのかということと、もしもそういうようなことが起きた場合にはどういうふうな措置をされるというか、対応をするというような、何かそういう規定というのか、決まり、考え方があるのかをお聞かせください。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  まず、このいじめについて県教委と市教委が食い違うという事例は、私が在任中にはございません。 それから、もしそういうふうに、他者と私ども教育委員会とが見解が違うということがあれば、私は次のような見解を持っております。 いじめを受けた児童・生徒の立場になって、すなわち、いじめを認定する、受けた側の子供の気持ちになって判断をしていくという基準を考えております。以上です。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  もう全くそのとおりだと思うんですが、そこで、先ほど田中議員が質問をされていた中で、ちょっと理解ができないというか、ちょっと疑問に思ったところがあるんですけれども、いじめを受けていた子供の保護者が学校に何とかしてほしいという申し出を行ったところ、学校が取り上げてくれなかったというのが、先ほどの話では、本市で起きているということですね。 なぜこういうことが起きたのかなというのが疑問に思いました。委員会なんていうのがあるし、それから、後で聞こうと思っていますけれども、答弁もありました月に2~3回のいじめのアンケートなんかも各学校で取っているということですので、そういうのと照らし合わせるとか、その中には、上がってきていなかったけれども、こういう申し出があっているからということで委員会で取り上げるということがされるべきだったんではないのかなという思いがありましたので、通告はしていないんですけれども、ちょっとその点についてお答えをいただければと思います。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  管内の学校において、そういう、先ほど田中議員がご質問をいただいたんですけれども、これ、私どもは先ほども申しましたように、いじめを受けたというふうに認定されるであろうという立場に立って対応すると、この基準です。そういう場合については、学校といえども、私どもは強く指導をしていきたいというふうに考えております。 なお、そのような時でも直接、緊急性と想定される場合については、教育委員会の職員を、指導主事を家庭に訪問させ、改善をするよう、そして、いち早くいじめを受けた側の児童・生徒について、保護的な立場に立って解決する対応をしたいというふうに考えております。 また、今回もそのようにやってまいりました。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  そうですね、急いでされたということですが、親が申し出をした時には、いじめはないということで取り上げてもらえなかったということで、今回は議員に頼んだと。ほかはまた親戚の人に頼むとか民生委員に頼むとか、誰かに頼まないと解決しないんじゃないのかなと。 学校に親が申し出てきた時に、その時になぜ対応できなかったのかなという疑問があったので、そこはどんなふうに考えておられるのか、それとも、どういうふうに……。実際に処置はされましたよね、されたので、あれなんですが、そこのところちょっと検証ができているのかなというのがあって。 なぜ学校側がそれを取り上げなかったのかというか、いじめがないという判断をしたから、申し出があっても、その時は何も対策を取らなかったということだと思うんですけれども、そこら辺はどうでしょうか、誰か分かっていれば。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  先ほども田中議員のほうにも答弁をいたしましたけれども、ちょうど3月末から4月初めにかかる時期に発覚いたしまして、職員の構成が変わる時期でもありました。そういうことで対応にスピード感がなかったんだろうというふうにも思いますけれども、やはり子供側に立った対応をするということに積極性がなかったと、私は思っております。 それで、いじめられた側の子供、児童・生徒側に立った視点で、学校は対応するように、その後、該当校については、特別校長には指導しました。それから、その後、管内の23校の校長または教頭のそれぞれの研修会がございますから、それぞれの場で指導をしたところです。 それから、今後も生徒指導の関係の研修会もございますので、これは強く、再度、26年4月に制定しまして、いじめ防止関係の基本方針をもう一度読んで、徹底するようにしたいというふうに考えております。 なお、該当生徒については、現在も観察し、状況をこちらにも報告していただいておるという状況です。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  分かりました。 今後はぜひそういうことでお願いをしたいと思いますが、さっきのやりとりのままだと、もしもこれを聞いた人は、今後、どうも誰かに頼んで行かないと、自分だけで行ったって、学校は取り上げてくれないみたいな感じで終わってしまっているような気がしたので、今後はそういうことはないんだということですね。 いじめも、それから、セクハラもパワハラも難しい面がありますよね、だけど、やっぱりそれを受けた本人は、周りの者からすると相当なやっぱりショックがあるというふうに思いますので、ぜひ子供たちの立場、いじめられている子供の立場に立ってという、そのことで進めていただければというふうに思います。 それでは、最後ですが、報道の中ででも、もうしょっちゅう報道が最近されるんですが、教職員の長時間勤務というのがすごく問題になっています。 本市の実態というのがどのようになっているのか、それから、また長時間勤務の実態があるとすれば、今後どのような対策を考えておられるのか、お伺いをしたいと思います。 教職員については、大体超過勤務という、そういう概念がもう既にないんです、職場には。だから、やればもうどれだけでもやらなきゃいけないというんでしょうか、残業手当とか、超過勤務だとかという、そういう概念が全くないので、一つはこういうことが起きてきているんではないかなと。クラブ活動もあるでしょうけれども。 今のことでお伺いをします。本市での実態、それから、その実態があるとすれば、今後どのような対策をされようと考えておられるのか、お聞かせください。 ○議長(中村一三君)  深松教育次長。 ◎教育次長(深松良蔵君)  教職員の長時間勤務について、本市での実態はどのようになっているかというお尋ねでございますけれども、本市においても、長時間勤務について改善すべき課題だと捉えております。 昨年度、時間外勤務が月100時間を超える教職員は、小学校でゼロ名、中学校で延べ65名となっております。この大きな要因は、土・日におけます部活動の指導でございます。以上でございます。
    ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  このことについての対策ですけれども、3点、重点的に取り組んでまいっております。 昨年度から毎月第2水曜日を定時退勤日と定め、小・中学校で取り組んでいただきたいというふうに指導をしております。 あわせて、週1回以上のノー部活動デーを設定するように各校にお願いをしております。 また、先日、県の県教育長も入れて、21の自治体の教育長の会合があったんですけれども、その折にも、この過激化する部活動等における超過勤務について問題が提示されました。そういうことで、長時間勤務の縮減に向けてどうにか取り組まなければいけないだろうと。 この22教育長が一堂に会してする会議は年2回しかございませんけれども、その折に、第3日曜日の家庭の日をしっかりと休養し、生徒が次の学習に向け、また教育活動に向けて生き生きした行動ができるような、そういう取り組みをしようではないかと、県教委から近々文書を出すという約束もいただいておりますので、それが浸透すれば、この3点において、本市での2点、県下全体で取り組みが1点ありますので、こういうのを少しずつ実効性の高い取り組みにしていこうというふうに考えております。以上です。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  100時間以上というので調査をされたのには何か意味があるのかをお聞かせください。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  これについては、県からも100時間以上の現状の調査を報告するようにということが、28年度ございましたので、調査を受けてしたところでございます。 ○議長(中村一三君)  2番、金子議員。 ◆2番(金子憲太郎君)  大体は月80時間以上が過労死ラインだというふうに言われていますよね。それで、80時間じゃなくて100時間としたのは、県からということですね。 私たちの労働組合の連合というのも、100時間未満に抑えなさいなんていう要望をしているみたいなので、100時間というのはおかしいと思うんです。80時間超えるのが過労死ラインと言っているのに、100時間にするというのがおかしいと思っていますけれども、65人。 主に土・日のクラブ活動に出ているためのということなんですね。なるほど。そうすれば、中学校の先生たちはもう家族旅行とか、家族でどこか土・日に遊びに行くとかなんていうのはもうできないですね。ほとんどがみんなクラブ活動の割り振りがぴしっとなっていますよね、担当に。 私は西有家のことしか知りませんが、西中の先生たちは、4~5年前は校長までクラブの担当を持たなければ人が足りないですよとかいうような状況もあったので、そんなだと、とても……。 まあ、しかし、これをできるだけ改善ができるように、今後検討していくということでおっしゃられたので、これも是非していただければと思います。 自治体の職員については、今度、明政クラブの同僚議員が質問させていただきますので、是非誠意のある回答をしていただければというふうに思います。 それと、もう一点というか、もう一言だけなんですが、最近、交通事故を起こしてもう1人職員が処分を受けました、ですね。その処分の内容を見ると、それなりかなというふうなんですが、私たちの所に回ってきた文書でいくと、暗い、ちょっと何か見通しが悪い時に、7時ごろ、2時間ぐらい残業して帰っていて、はねてしまった。 もう本当に大変その方には迷惑をかけたし、職員として申し訳ないことだというふうには思いますけども、その文書に、全体の奉仕者としては著しく市の名誉を傷つけただったかな、著しくというふうに書いてあるんです。 交通事故というのは、起こしていいとは言いませんけれども、ついやっぱり油断とか、それから、ちょっとした疲れだとかというようなことででも起きるわけで、今さっき聞いた専門官の話でいくと、著しく公務員の名誉を傷つけると、市民の皆さんに対する信頼を失墜するということですが、そのことが、私はそのことは当てはまらないというふうに思いますので、今後は、交通事故の中をよく検討していただいて、公務員の信用を失墜したという、それぐらいは書かれてもいいと思いますけれども、著しく信用を失墜するというようなことではなかったというふうに思いますので、是非そのことをしていただきたい、今後はそうしていただきたいということ。 それから、全体の奉仕者という言葉は、当時使っておられた政党も、今はもうその言葉を使っていないんです。奉仕者というのは、宗教団体の人が、信者が何かやるのが奉仕であって、私たちのやっているのは、職員というのは市民のために働かなきゃいかんけれども、奉仕じゃないので、全体の奉仕者という言葉も是非やめていただきたいということをお願いして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(降壇) ○議長(中村一三君)  これで、2番、金子憲太郎議員の質問を終わります。 ここで3時20分まで休憩いたします。     午後3時08分 休憩     午後3時20分 再開 ○議長(中村一三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、17番、山本芳文議員の質問を許します。17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君) (登壇) 17番、山本芳文です。一問一答でいたしたいと思います。 埋蔵文化財についてでございますけれども、関連として文化財まで一答一問でいきたいと思います。 質問として、土に埋もれているであろうという想定で、埋蔵文化財でございますけれども、教育委員会のホームページには、文化財保護法の規定により市教育委員会を通じて県教育委員会へ事前に届け出が必要としてあります。 そこで、質問でございますけれども、その該当する地は、土地ですね、どのようにして決められたものか、また、当該地の地主は知り得ない人が多いのではないか。例えば、賃借契約が終わってから分かったというふうなものもあると、聞いております。これは、要するに、今回の場合は、施設を建設するにあたって、億円単位の建設費だったと思いますけれども、妨げたようでございます。 また、埋蔵物は、例えば、時代を何時代から何時代までというふうな決めがあったのか。 それから、昨年夏の南有馬町で出土したものは何時代のものなのか。 その次に、どのような工事の時に届け出が必要なんでしょうか。 引き続きまして、例えば、試掘して出土した時は、保存が必要と思いますけれども、採掘した費用は誰が負担するのでしょうか。 それから、我々はどこに地下の埋蔵物があるのか知り得ないところでございますけれども、例えば、リスト等を提出はできないものか。 それから、その該当地の地主に対して、例えば、10年ごととか、そういうようなことでお知らせをするというふうな周知の方法は取ってあるのか。 それから、新聞記事で知り得ましたけれども、大村市の水道工事の時に埋蔵文化財を壊したというふうな新聞記事でございましたけれども、本市においてはそのようなことはあっていないのかというふうなことが、埋蔵文化財についてでございます。 それから、関連として、文化財についてでございますけれども、原城が世界遺産の候補に上がってから、天草島原の乱で生き残った南蛮絵師の山田与茂作の、ここ、私は住居跡と書いておりますけれども、これは間違いでございまして、住居跡にある供養塔、それから、与茂作川を訪ねる人、マスコミ関係者がにわかに多くなっているように感じております。 供養塔は市の文化財で、与茂作川は合併数年で、市の文化財だったんですけれども、除外をされております。なぜ除外をされたのか。また、再度市文化財に認定審議する考えはないかと思います。私は、両方で一つと思っております。 それから、文化財審議委員の人数は何人ほどいらっしゃるのか。また、この人たちの識者、知識ですね、どういうふうな人を基準に選考してあるものか、ここまでが一問の質疑でございます。よろしくお願いします。 ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。永田教育長。 ◎教育長(永田良二君) (登壇) 山本議員のご質問にお答えいたします。 埋蔵文化財について、該当地を決められたわけはとのお尋ねですが、文化財保護法95条で、国及び地方公共団体は、周知の埋蔵文化財包蔵地について、資料の整備その他その周知の徹底を図るための措置を講ずることが定められています。 このため、昭和37年より文化庁の主導に基づき、長崎県教育委員会が従来の知見や調査成果に基づき決められております。 2番目にありました該当地の地主は知り得ない人が多いのではないかとのお尋ねですが、確かに地権者全員が知り得ていないと考えられますが、県が作成した長崎県の遺跡大辞典や、平成6年には、長崎県遺跡地図も刊行し、市町の教育委員会や開発局に設置し、広く周知に努めてまいりました。 また、現在は、県のホームページや南島原市のホームページなどにも加えて周知を図っているところであります。 次に、埋蔵物は何時代から何時代までかとの取り決めは、また、あるのか。先ほど南有馬の試掘されたというその地域は浦田地域のことだと思いますけれども、そこの時代は何時代かとのお尋ねです。 埋蔵物の取り決めはございませんが、中世までと捉える場合が多く、地域によっては近世以降のものについても範疇に入れる場合があります。 浦田地区は、古墳時代から平安時代の遺跡であります。 4番目、どのような工事の時に届け出が必要かとのお尋ねですが、周知の埋蔵文化包蔵地内での工事については、文化財保護法に定める届け出が必要であります。圃場整備などの開発にも工事届が必要であります。 次に、5番目ですけれども、出土した時は保存が必要と思うが、採掘費用は誰が負担するのかとのお尋ねですが、それぞれの事業によって異なりますが、原則事業者負担となります。 次に、6番目です。埋蔵文化財のリストの提出はできないのかとのお尋ねですが、県が作成した長崎県遺跡地図で、南島原市全域の埋蔵文化財が確認できます。また、そのデータも提出できます。 7番目です。該当地地主に対して、例えば10年ごとに知らせるとか、周知の方法はとのお尋ねですが、文化財保護法では、周知の埋蔵文化財包蔵地の所在範囲を的確に把握し、これを資料化して広く周知することは、埋蔵文化財の保護上必要な重要事項であるため、議員ご指摘のように、今後埋蔵文化財保護行政の基本的な業務として広く市民に周知していく所存です。 8番目です。本市の工事で、届け出なしでやった工事はないのかとのお尋ねですが、平成28年度、市下水道課による口之津野向地区の下水道工事があります。 次に、文化財についてです。 山田与茂作、先ほど供養塔跡はということですので、供養塔跡は市の文化財で、与茂作川は合併数年は文化財だったが、与茂作川は除外されているとあるが、理由はなぜかとのお尋ねですが、現在、旧町指定文化財になっていた全ての文化財を対象に見直し作業を行っており、文化財保護審議委員会で承認された文化財から随時市の文化財として指定をしているところであります。 与茂作川につきましては、現在、コンクリートの護岸となっており、従来の状態が大きく改変されているため、指定には難しい状況であります。 住居跡と伝わる地に建立されている供養塔は、山田与茂作供養塔として、市指定有形文化財に指定しております。 次に、再度市の文化財に認定審議する考えはないのかということの質問ですけれども、先ほど説明いたしましたように、指定は難しいと思われます。 次に、文化財保護審議委員の人数と、その識者はどのような識者かとのお尋ねですが、現在委員は6名であります。学識経験者を含む史談会や歴史研究会に所属されている方々であります。以上でございます。(降壇) ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  私のこの質問は、これは、この前のことで終わったことと思わずに、今後、こういうふうなことを地主が知らないような埋蔵文化財があるというふうなことを、まず地主、それから個人もありますでしょうし、包蔵地区というのが固まった所があるわけですけれども、そういうふうな所は、それに該当する地主さんにお知らせをしておかないと、この前のその施設を作る時には、建設確認か何かの時にやっと分かって、もう地主さんとその事業主は土地の契約までやっていたわけです。 だから、とにかくその該当する地主さんには何かの方法で周知をしていただくようにお願いをしたい、これが今回の質問の趣旨でございます。 それから、この浦田からは平安時代の古墳が出てきているわけです。平安といったら1,100年かそのくらい前の分が出土しているわけでございますか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  私が文化財の学芸発掘の専門家でないもんですから、なかなか答弁は難しいんですけれども、古墳時代から平安時代の間の遺跡がということで推定されております。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  例えば、何時代から何時代までというのは、今のところ推定されるのは何時代ぐらいまでと言われましたか、すみません、もう一度。 ○議長(中村一三君)  深松教育次長。 ◎教育次長(深松良蔵君)  浦田地区の分でございますか。(「いやいや、全体で」という山本議員の発言あり)全体は中世までと一応捉えておりますけれども、地域によっては近世以降のものについても範疇に入れる場合があるということでございます。 浦田地区についても、古墳時代から平安時代の遺跡であるというふうに推定をされております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  すみません、中世やったら何時代ということですか。 ○議長(中村一三君)  深松教育次長。 ◎教育次長(深松良蔵君)  400年ほど前の時代だということで考えております。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  ちょっと横道にそれると思いますけれども、1~2年前に水無川付近の火砕流で流出した建物、それを掘り出されましたよね。そういうふうなものは、文化財とか、あるいはどういうふうな意味合いで掘り出されたんでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  多摩美大の先生が、災害遺跡として現状把握のために発掘をされたものというふうに考えております。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  すると、そういうふうなものも何年かしたら、例えば、文化財になるようなこともあるわけですか。 ○議長(中村一三君)  分かる人が。永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  後もって議員に答弁を報告したいと思います。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  ひょっとしたらジオのほうで取り扱うかもしれませんしね。 そうすると、例えば、悪意がなくて、その埋蔵地を工事するとします。そういうふうな時には、処罰とか何とか、これはあるわけですか。 ○議長(中村一三君)  答弁、分かる人でいい。分からんかったら分からんで。永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  この件についても、詳しく調べ、後日報告をしたいと思います。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  決していじめるとか、そういうふうなものではございませんので。 平成28年度には、野向地区でも水道工事によって埋蔵文化財を壊すか何かやっているわけでしょう。今の現在では、市の職員も知らない、地主も知らない。まあ、職員さんたちの場合には、横のつながりが欠けていたというふうなことだと思いますけれども、そういうふうな状態ですので、やはりそこ、包蔵地の人たちには早急にやっぱりお知らせする。 この前の、その地、南有馬浦田地なんかは、地主さんが3人か4人おるんです。それも50代~70代ぐらいの人たちです。その人たちが誰も知らないんです。そういうふうな地域になっているということは、だから、こういうふうな埋蔵文化財の所は、やはり周期ごとに戸主が変わっていくんだし、そこら辺が必要だと思います。 文化財の場合は、次世代に引き継ぐというのが我々の役目でございますので、どうぞそこら辺を注意、配慮してよろしくお願いしたいと思います。 それでは、そういうふうなことで周知していただくようにお願いいたします。 それから、この与茂作川の文化財についてですけれども、文化財を、特に今度は、先ほども実は立ち話をしましたけれども、南島原市には確かキリスト教のキリシタンの墓、これが112基、確かあるんです。全国の60%のキリシタン墓が南島原市にあるわけです。これを、やっぱり国の指定がされている分、県の指定をしている分、市の指定、全然指定をされていないようなキリシタン墓もあるわけです。 これを、文化財課、教育委員会では管理をしていくのが大変だと頭を悩まされているんじゃないかというふうに一人では推測をしてるわけですけれども、ちょっと先ほど執行部の人にあれしました写真で、一番最初のこの与茂作の供養塔、下が昭和4年に写された供養塔の写真なんです。この上が現在なんですけれども。 昭和4年の時には、くっきりとまんじが写っているんですけれども、昭和4年から88年経つと、こういうふうに劣化して、この印がもう薄れてくるわけです。これを黙って放っとったならば、今度は住民が市の責任と言いますよ。 だから、今から保存と資産的な価値を見出しながら、石であってでも劣化をしていきます。特に砂岩なんかは、砂の多い石なんかは劣化が激しい。大変でしょうけれども、そこら辺はお悩みでしょうけれども、やって保存をしていただくようなことをお願いするわけですけれども。 その次の、次のこれは与茂作川です。これは、川じゃないんです。ほこらなんです。ほこらやったのを、これは昭和50年代に口之津町が、人間が壊した前例なんです。こういうふうにして、きれいな川で、真水がこの穴の中に出てきていたわけです。それを、農道を広くするために、こっちの与茂作川のほうに道を広げてきた。今度、水路を作らないといけないもんだから、そこをかさ上げしてきた、そうすると、この中に雨水が入ってしまうわけです。 それで、今度は、昭和50年代に、中心的な農家の人が、この前を通ると、水を止めてしまったがために胸が苦しくなるというふうなことで、部落の有志の人たちが水神さんまで作らした。だから、今、僕らの時代になって、守ってくれ守ってくれと言われて、我々がここからの水を少しでも入らないように、今、こういうふうな格好になっているわけです。 もうよければ、ここの道路の所にちょっとトンネル、水を迂回するようなものをしてもらいたいというのが、これは要望なんですけれども、そういうふうに考えております。 それから、その次の3枚目を開いてください。ここなんかは、与茂作の供養塔のある所、それから、与茂作の井泉がある所、ここには自治会が熊手と、それから、たかぼうきとひしゃくを置いております。そうすると、ここを通られた人が、散らかっていれば掃除をする、それから、この井泉の中に泥が入っていれば、誰かがまた揚げている。 文化財、特にその墓地なんかを管理するのには、近くの人たちは、保存、管理、景観、草刈りぐらいはできるでしょう。だから、前回も原城のことで言ったように、重要なもの、それについては住民も巻き込みなさい、そうしないと、保存、景観ができていきません。一つ一つ草刈り、葉っぱが落ちているから……。今はそういうふうに、いつの時代からこういうふうになったのか分かりませんけれども、道路で犬、猫が死んでいれば、はい、役所に電話する。昔は、近くの人たちが処分をしてやりよった。 こういうのも、どちらが本当か分かりませんけれども、私の年齢では、今は可燃物に出したなら持っていってくれるんだから、やっぱり地区の人たち、そういうふうな人たちも、今から巻き込んでいくようにしないと、どんどん職員さんたちも減っていく。そうすると、保存管理の草刈りぐらいは、景観を保てるぐらいはできるんです。 登録をされていないキリシタン墓碑なんかは、草だらけになっとっとやないですか。(「そうです」の声あり)そうでしょう。だから、ちょっとでいいと思うんです、草刈機の燃料代を何回か。 与茂作川の場合は、自治会がそういうふうにして置いておるわけです。 ちょっと外れますけれども、今度、オルレコースなんかは、僕が2~3日前に行ってみたら、畑のあいておる所に、誰がされたか分かりません、多分地域の人と思いますけれども、ヒマワリを植えてある。早いヒマワリはもう咲きよる。そんなふうにして、地域を盛り上げ、地域と一緒に今からやっていってもらいたいと思います。 これは文化財と地域とともにというようなことで言いましたけれども、それで、多分役所のほうにも行っていると思いますけれども、嶽南風土記をいただきまして、その中の投稿の一人の著者の人がちょっと書いているのがあったんですけれども、ちょっと端折って説明をさせていただきます。 文化財と教育・観光とは車の両輪の関係とも言える。観光優先の企画展では、貧弱でテーマに沿った一貫性が感じられず、案の定観光課職員のみで企画を展示していたことがある。学芸文化財専門員を欠いた特別展であった。学芸側も調査研究の報告書提出で役目の終了ではなく、資産的価値を活かす専門学芸から積極的な発言、取り組みが求められる。このごろ世界遺産に関していろんな企画展があっているが、中身が薄いものが多いというふうなことを、ある著者の方は書いておられます。 どうぞ学芸と協力し合いながら、今後企画展はやっていただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  市民にとりまして、教育委員会も市長部局も、これは市当局になると思います。そういうのは、協力し合いながら的確にそういう文化財の発信をしてまいりたいというふうに考えております。 私も、先ほど議員が読まれたことについては、自分も読んで承知している文章というふうに認識しております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  深松教育次長。 ◎教育次長(深松良蔵君)  先ほど野向地区の文化財、野向遺跡の破損、毀損があったというふうにおっしゃったんですけれども、これにつきましてはあってございません。届け出が、通知がなかったというだけでございまして、実際に実害はあっておりませんので、訂正いたしたいと思います。 それと、なかなか周知につきましては、先ほど教育長が答弁しましたとおり、周知に努めなければいけないんですけれども、昭和37年にできましたこの長崎県の遺跡地図、文化財の包蔵地と申し上げるんですけれども、その2万5,000分の1の地図に、ちょっと太線でぐっと範囲を示されているだけで、こちらのほうとしても、この地にどなたがいらっしゃる、どなたの持ち物だということまではなかなか把握ができないような状況でございます。 その範囲を示しておりますので、2万5,000分の1で、太い線ですので、その線だけで5メートルほど実測したらあるような所でございますので、ホームページ等で、長崎県の地図等で、そこら付近の所有者の方が見ていただくということで、こちらのほうもそういうお知らせをしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  それは、口之津野向地区には損壊はなかった、ただ、埋蔵文化財があるということはあるんですよね。ね。それは掘ってみないと分からない、これは、埋蔵文化財は。ただいつか出ておるわけでしょう、何かが。だから、出た物を、届け出を正直な者がしているから、そこら辺がそがんなっとっとでしょうが。 太宰府みたいに、そういうふうな住民が意識を持っている所では、そういうふうなことはない。今、2万5,000分の1の……。住民はもっと分からないと思います。なかなか埋蔵文化財の場合は掘ってみないと分からない。そこら辺があるから、まあ、どんなふうにして周知していったらいいか、お互いに考えたいと思います。 それから、次は、ふるさと納税。 これは、総務省から通達で、返礼品はあるべき姿に寄附額の30%を上限に、目安にというふうなことで通達が来ていると思いますけれども、本市の状況はどうですか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  南島原市のふるさと納税に対する返礼品につきましては、寄附額の30%を基本としております。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  最初から30%ですか。この通達が来てから30%ですか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  もともと30%でしておりました。ただし、若干30%を超えるような品物もございましたので、今回そういう部分は出品者の方にお願いして修正するようにしております。基本的にはもともと30%で進めておりました。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  その言葉に突っ込むわけじゃないんですけれども、50%ほどやっていたというような説明をしたじゃないですか。30%~50%の間をやっていたんでしょう。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  この寄附額の30%というのは返礼品でございます。ですから、それにかかる手数料、そこら辺を含めて50%をしていたと、そういうことでございますので、返礼品はあくまでも30%を基本としておりました。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  私は、今聞いてから、はは、手数料も入れて50%ということ。50%までやりよると私が誤解をしていたのか、あなたたちの説明が足らなかったのか、どちらかです、と思います。 先ほど2番議員が申されておった曽於市、ここは軽のキャンピングカー、250万円相当をやりよったわけです。500万円以上の寄附者に対してそういうふうなことも、なかなか曽於市はやるもんです。いろんな寄附額を集めろ集めろと言って、長崎県では平戸市が一番モデルになって、どんどんあおってあおってやって。東京都が平成21年度から28年度、去年までこのふるさと納税をやったがために、税収が261億円も減収をした。 これは私一人の考えで、ここで言っていいかどうか分かりませんけれども、オリンピックがあるから総務省が見直したんじゃなかろうかと。競争させていて、国も、私は非常にずる賢いところがあるような気もいたします。 我々は、地元のやつを、このキャンピングカーでも、キャンピングカーを作る工場が曽於市にあったから、それでやっとるわけです。それだけ地方に対しては、ある程度の効果があっているものを、そういうふうなことを言い出してくる。国は強いですから、普通のふるさと納税の本来の趣旨目的に戻ろうというふうな都合のいい言葉で、きれいな言葉で言ってきておりますけれども、まあ、それに従わないと、また何を言ってくるか、次は、守らんかったら責めてきますからね。交付税で生活している市町村は弱いところがやっぱりある。 だけど、これには指導だそうですから、企画部長、これには罰も何もないそうですので、よろしゅう、そこら辺ご判断の上、お願いをいたします。 それから、最後になりますけれども、NHKの大河ドラマについてですけれども、4月23日の新聞で知り得たんですけれども、私の通告書の次のページにコピーをつけておりますけれども、柳川市が、次、2020年度の大河ドラマ、あと3年後のドラマの招致を目指し、招致委員会を4月に結成する計画を進めている。柳川藩の藩主の大河ドラマですけれども。 私、NHKへの陳情、要望、地方からの声、こんなのが必要なんだなと。この新聞を見て初めて分かったんですけれども、島原・天草の乱をテーマにした招致委員会を、市長、結成するようなお考えはございませんか。よろしくお願いします。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  山本議員の提案でありますNHKの大河ドラマとして、島原・天草の乱をテーマにしたものを誘致する考えはないかということでありますが、NHKの大河ドラマにつきましては、全国各地で地域の歴史、あるいは観光関係の団体、あるいは自治体などによる誘致活動が活発化しておって、これらの活動とNHKの制作決定が一致した事例もあるとお聞きはいたしております。 しかしながら、実際には地域の組織的な誘致活動がなされないままNHKにおいて制作が決定する事例が多いと、地域の誘致活動とNHKの決定の関連性はそれほど高くはないようであります。 また、誘致にあたっては自治体のみならず、観光あるいは歴史、商工関係団体など、民間の団体が中心となった積極的な活動が必要となるわけでありますが、映画等の撮影を誘致する団体も組織をされていない本市の今の現状でありますと、そのような取り組みは大変難しいんではないかというふうには考えております。 したがって、議員提案の大河ドラマ招致委員会の結成というのは、現時点では考えていないわけであります。 テレビや映画などの招致に向けた体制整備につきましては、本市の課題の一つであるとは思っております。今後もそういったことで、関係団体とともに進めてまいりたいというふうな気持ちはあるところであります。 過去において、私も議員の時代に「幻日」という小説をもとにしたそういう大河ドラマはできないものかというふうな発言も一般質問の時にしたこともございますが、なかなか難しいというふうな話でございました。それは、題材がどういうものかということもありましょうけれども、そういったことも、議員の提案を受けながらちょっと振り返ったところでありました。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  気持ちはあるというふうな言葉を聞きましたので。 市川森一さんが平成23年12月だったかに亡くなられたんですけれども、その6カ月ほど前だったか、「幻日」の出版の記念講演をいただいた、その時にも、市長もお聞きと思いますけれども、何とかNHKの大河ドラマにできないかというようなお話をされ、それプラス原城の整備なんかもお話をいただいたんですけれども、我々はそういうふうな脚本家とか小説家とか、そういうような口利きがあってNHKはやるのかなと思っていたら、この新聞を見てみると、地域からの発信で「篤姫」と来年の「西郷どん」は成功をしたと書いてありますよね。 ちょっと、これは正確なものではありませんけれども、大体こういうふうな地元からの大河ドラマの招致をやって成功した例は3割というふうなことを言われているんです。3割あるんだったら、これは、やってみてもいいんじゃないかなというふうな気持ちも湧いてきたわけです。 それと、今、NHKの会長さんは長崎出身と書いてありますけれども、上田良一さん、人に聞くと島原半島出身であるというふうなことも言われるし、こういうふうなことをやる時には必ず天草も今回は入れておかなくちゃいけないんですけれども、機会がありましたら、市長、ちょっと前向きに、今、そういうふうな会長さんも長崎出身だというふうなことで、ちょっとチャンスじゃないかと思うんですけれども、もう一度ご答弁お願いします。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  こういう地域の招致委員会等の活動による大河ドラマ化されたのが3割というふうな話でございますが、そこまであるのかなというふうな、何か私の聞いた範囲では、そこまではないような話も聞いたところでありますが、ちゃんと数字的に、私も今はっきりそこで断定はできないわけでありますが、いずれにしても、そういう活動が功を奏したということは、決定された幾つかのものについては言えると思っております。 先ほど、後ろ向きではありませんけれども、そういう気持ちはあるというふうな表現でいたしましたけれども、今後、島原・天草の乱が大河ドラマとしてどういうふうにふさわしいあれなのか、そういうふうなことも含めて、関係団体で、どの団体というのはまだ今言えませんけれども、市内のいろんなそういうことに係わっていただけるような方々と相談をしながら検討を進めていきたいと思います。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  ありがとうございます。どうぞ前向きにお願いをしたいと思います。 この島原・天草の乱の場合には、主人公はたくさんいますから。まず最初に、天草四郎がおります。その後には、先ほど申しました山田与茂作、これは口述書が残っております。それから、幕府の征討というんですか、大将で来た松平伊豆守信綱、これなんかは埼玉県の川越藩でございますので、またそこともいろんなものができるであろう。 その前、伊豆守の前に、松倉重政というのが亡くなりましたよね、幕府から送られているやつ。この人も愛知県の人でございます。それから、キリシタンを抑えることができずに、有馬の第14代の直純なんかは宮崎県の日向に行っておるし、それをまた自分の領民、それから、要するに自分の部下あたりを攻撃に来た、そういうふうなこともできると思います。 それから、もう一つは、それの原因を作った松倉勝家、酷税をした。そういうふうな主人公になる人間はたくさんいるわけでございます。 何とか市川森一さんが生きておられたら、こういうふうな主人公を変えたりしてできたんじゃないかなというふうなことも、何しろ中央になかなか口利きをしてくれる大事な人を亡くしてしまったなというふうな感じでございます。 以上で、何かあったら……。 ○議長(中村一三君)  深松教育次長。 ◎教育次長(深松良蔵君)  先ほど火砕流で埋もれた跡地につきましては、全国でも類を見ないような重要な災害遺構ということでございますので、今後市の文化財審議会等で審議がなされるということでございます。 それと、文化財保護法に、毀損あるいは損壊があった場合には、195条で懲役、罰金等が科せられておりますし、また、ほかに器物損壊等の罪にも問われる場合がございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  17番、山本議員。 ◆17番(山本芳文君)  分かりました。ありがとうございました。 これで、山本芳文、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(降壇) ○議長(中村一三君)  これで、17番、山本芳文議員の質問を終わります。 本日の日程は全て終了いたしました。 次の本会議は、19日定刻から開きます。 本日はこれにて散会いたします。     午後4時13分 散会...