小松市議会 2021-06-11
令和3年第3回定例会(第1日目) 本文 開催日: 2021-06-11
24
◯議長(
高野哲郎君)ありがとうございました。
───────── ◇ ─────────
◎開議の宣告
25
◯議長(
高野哲郎君) これより本日の会議を開きます。
───────── ◇ ─────────
◎諸般の報告
26
◯議長(
高野哲郎君)
地方自治法第121条の規定による
今期定例会における説明員の氏名は、お手元に配付のとおりでありますので、御報告いたしておきます。
その他の報告は省略いたします。
───────── ◇ ─────────
◎会議時間の延長
27
◯議長(
高野哲郎君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎
会議録署名議員の指名
28
◯議長(
高野哲郎君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第81条の規定により、議長において
東 浩 一 君
吉 田 寛 治 君
を指名いたします。
───────── ◇ ─────────
◎会期の決定
29
◯議長(
高野哲郎君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から7月7日までの27日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
30
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は27日間と決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
休憩 午前10時14分
再開 午前10時40分
31
◯議長(
高野哲郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
───────── ◇ ─────────
◎日程の追加
32
◯議長(
高野哲郎君) 先ほどの休憩中に副
議長新田寛之君から、副議長の
辞職願が提出されました。
お諮りいたします。
この際、副議長の辞職の件を日程に追加し、議題とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
33
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、副議長の辞職の件を日程に追加し、議題といたします。
───────── ◇ ─────────
◎副議長の辞職について
34
◯議長(
高野哲郎君) その
辞職願を
事務局長に朗読させます。
〔
事務局長朗読〕
辞職願
今般、一身上の都合により、令和3年6月11日をもって、
小松市議会副議長の職を辞したく存じますので、特段の御配意を
お願いいたします。
令和3年6月11日
小松市議会議長 高野哲郎殿
小松市議会副議長
新田寛之
35
◯議長(
高野哲郎君) お諮りいたします。
新田寛之君の副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
36
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、
新田寛之君の副議長の辞職を許可することに決しました。
新田寛之君の入場を許します。
〔7番
新田寛之君入場〕
───────── ◇ ─────────
◎副
議長退任の
あいさつ
37
◯議長(
高野哲郎君) この際、
新田寛之君が発言を求めておりますので、これを許します。
新田寛之君。
〔7番
新田寛之君登壇〕
38 ◯7番(
新田寛之君) 副議長の職を辞するに当たり、
一言お礼と感謝の御挨拶を申し上げます。
私は、
令和元年5月
臨時会におきまして、
議員各位の温かい御推挙により、名誉ある
小松市議会第55代副議長の重職に就かせていただきました。
以来今日まで、
出戸清克議長、
高野哲郎議長の補佐役として副議長の職務に全力を傾注してまいったところでございます。何分行き届かなかった点も多々あったかと思いますが、大過なく重責を担うことができましたことは、議長はじめ
議員各位、また執行部の皆様、そして多くの市民の皆様の温かい御支援と励ましのたまものと思っております。ここに、皆様の御厚情に対しまして心より感謝を申し上げ、お礼を申し上げる次第でございます。
副議長としてこの2年と1か月の間、多くの経験をする機会を与えていただきました。この貴重な経験は、私の
議員生活において忘れ得ぬ大きな財産となりました。特に
議会代表として市民の皆様と接する機会には、
議会活動、
議員活動の丁寧な説明に努め、身近で接しやすい
小松市議会に取り組ませていただきました。
議員各位の御協力を得ながら、
市議会の
透明化と、そして活性化の一助になったものと心より感謝しているところでございます。
今後は、一議員として
小松市勢の発展と教育の向上、そして
市民福祉の向上、議会の発展のため、さらなる努力をさせていただく所存でございます。今後とも変わらぬ御指導、御鞭撻のほど
お願いを申し上げまして、誠に簡単ではございますが辞任の挨拶に代えさせていただきます。
本当にありがとうございました。(拍手)
───────── ◇ ─────────
◎日程の追加
39
◯議長(
高野哲郎君) ただいま副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。
この際、副議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
40
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、副議長の選挙を日程に追加し、選挙を行うことに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎副議長の選挙
41
◯議長(
高野哲郎君) 副議長の選挙を行います。
議場の閉鎖を命じます。
〔
議場閉鎖〕
42
◯議長(
高野哲郎君) ただいまの
出席議員数は22名であります。
投票用紙を配付いたさせます。
〔
投票用紙配付〕
43
◯議長(
高野哲郎君)
投票用紙の
配付漏れはありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
44
◯議長(
高野哲郎君)
配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
〔
投票箱点検〕
45
◯議長(
高野哲郎君) 異状なしと認めます。
念のために申し上げます。
投票は
単記無記名であります。
投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を
お願いいたします。
正面左側より右に向かってお進みください。
点呼を命じます。
〔
氏名点呼・各員投票〕
46
◯議長(
高野哲郎君)
投票漏れはありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
47
◯議長(
高野哲郎君)
投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
48
◯議長(
高野哲郎君) 開票を行います。
会議規則第31条第2項の規定により、立会人に岡山晃宏君、吉田寛治君、
吉村範明君の3名を指名いたします。
よって、3名の諸君の立ち会いを
お願いいたします。
〔投票点検〕
49
◯議長(
高野哲郎君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 22票
これは先ほどの
出席議員数に符合いたしております。
そのうち
有効投票 22票
無効投票 0票
有効投票のうち
南 藤 陽 一 君 21票
橋 本 米 子 君 1票
以上のとおりでありました。
この選挙の法定得票数は5.5票であります。
よって、南藤陽一君が副議長に当選されました。
ただいま副議長に当選されました南藤陽一君が議場におられますので、本席から
会議規則第32条第2項の規定により当選の告知をいたします。
───────── ◇ ─────────
◎副議長就任の
あいさつ
50
◯議長(
高野哲郎君) この際、南藤陽一君が発言を求めておりますので、これを許します。
南藤陽一君。
〔5番 南藤陽一君登壇〕
51 ◯5番(南藤陽一君) 副議長の就任に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
このたび、図らずも皆様方の温かい御推挙を賜り、
小松市議会第56代副議長の要職に就任させていただきますことは、この上ない光栄と存じ、心から感謝申し上げると同時に、その与えられた責務の重さに身の引き締まる思いでございます。
さて、昨年より続きます
新型コロナウイルス感染症の感染拡大等により、地域に与える影響は極めて深刻な状況が続いており、これまで以上に迅速かつ充実した対策が行政に求められております。このような状況の中で、
小松市議会といたしましても市民の皆様に寄り添い、夢と希望に満ちあふれた未来を切り開くために全力で取り組んでいかなければなりません。
もとより浅学非才な私ではありますが、高野議長の下、
議員各位の御協力を仰ぎ、議会が公正、公平かつ円滑に運営されるように努めるとともに、市勢発展に誠心誠意努力してまいる所存でございます。どうか
議員各位の、そしてまた市長はじめ執行部の皆様方の格別の御指導、御鞭撻を賜りますよう心から
お願いを申し上げまして、誠に簡単ではございますが就任の御挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。(拍手)
───────── ◇ ─────────
◎副議長就任・退任の言葉
52
◯議長(
高野哲郎君) この際、灰田昌典君が発言を求めておりますので、これを許します。
灰田昌典君。
〔22番 灰田昌典君登壇〕
53 ◯22番(灰田昌典君) お許しをいただきましたので、ただいまの副議長の選挙において新しく就任されました第56代副議長南藤陽一君に対する
お祝いと激励の言葉を、そして、このたび一身上の都合により副議長の職を辞任されました
新田寛之君に対するねぎらいの言葉と感謝の言葉を述べさせていただきます。
さて、第56代副議長に就任されました南藤陽一君につきましては、市勢の発展と市民の福祉の向上を願い、これまで経済環境常任委員長をはじめ各種委員会等の要職に就かれ、豊かな議員経験を基に、本市の活性化と
市民生活の向上に御尽力されてきたことは、我々一同敬服いたしているところであります。
今後は、高野議長の補佐役としてその責務を十二分に発揮され、市民の御期待に応えるべく、熟練した思考力と行動力をもって十二分な成果を上げられることを確信いたすものであります。
我々一同は、全力で御支援する所存であります。執行部の皆様、そして多くの市民の皆様の温かい御指導、御鞭撻を心から
お願いするものであります。
また、一身上の都合により辞任されました
新田寛之前副議長には、本当に御苦労さまでございました。心から感謝を申し上げます。
令和元年5月に就任されて以来、今日まで出戸議長、高野議長の補佐役として若さと行動力を発揮され、副議長としての責務を果たされたことは10万8,000市民が知るところであり、心からねぎらいと御礼を申し上げます。
これからは、この経験を十二分に生かされ、議員としてこれまで以上に市民の福祉の向上、市勢発展のために御尽力を賜ることを
お願い申し上げまして、私の
お祝いとねぎらいの言葉といたします。
本当に長い間、御苦労さまでございました。
54
◯議長(
高野哲郎君) この際、市長が発言を求めておりますので、これを許します。
市長、
宮橋勝栄君。
〔市長
宮橋勝栄君登壇〕
55
◯市長(
宮橋勝栄君) 新田前副議長におかれましては2年余りの長きにわたりまして、市民のため、そして小松市発展のために辣腕を振るわれましたことに厚く感謝を申し上げます。
これからもスポーツマンらしいフットワークを生かした行動力、柔軟な発想力を発揮いただき、ますます市勢発展に御尽力を賜りますよう
お願い申し上げます。
南藤新副議長におかれましては、企業経営で培われた民間の経営感覚やノウハウを生かし、変化が激しい時代において、未来志向の発想で、コロナ禍で厳しい局面が続く地域経済の再生や
市民生活の向上をはじめ、
市民福祉の充実と市勢発展のため、高野議長と共に卓越した手腕を発揮されますよう御期待申し上げます。
また、市政を推進する車の両輪として、市民の幸せと小松市の飛躍のために、さらなる御協力、お力添えを賜りますよう
お願い申し上げまして、
お祝いの言葉とさせていただきます。
───────── ◇ ─────────
◎議会運営委員の選任
56
◯議長(
高野哲郎君) 日程第3、議会運営委員の選任を行います。
お諮りいたします。
議会運営委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により
梅 田 利 和 君 吉 本 慎太郎 君
円 地 仁 志 君 宮 西 健 吉 君
表 靖 二 君 杉 林 憲 治 君
灰 田 昌 典 君
以上7名を議会運営委員に指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
57
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました以上の諸君を議会運営委員に選任することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎常任委員の選任
58
◯議長(
高野哲郎君) 日程第4、常任委員の選任を行います。
お諮りいたします。
常任委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により全議員22名を予算決算常任委員に、
東 浩 一 君 南 藤 陽 一 君
新 田 寛 之 君 梅 田 利 和 君
二 木 攻 君 円 地 仁 志 君
橋 本 米 子 君 灰 田 昌 典 君
以上8名を総務企画常任委員に、
竹 田 良 平 君 木 下 裕 介 君
高 野 哲 郎 片 山 瞬次郎 君
宮 西 健 吉 君 表 靖 二 君
杉 林 憲 治 君
以上7名を福祉文教常任委員に、
岡 山 晃 宏 君 吉 田 寛 治 君
吉 村 範 明 君 吉 本 慎太郎 君
出 戸 清 克 君 宮 川 吉 男 君
川 崎 順 次 君
以上7名を経済建設常任委員にそれぞれ指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
59
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました以上の諸君をそれぞれの常任委員に選任することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎諸般の報告
60
◯議長(
高野哲郎君) この際、御報告申し上げます。
本日、小松基地・空港対策特別委員7名から辞任願の提出がありました。よって、委員会条例第9条の2の規定により許可いたします。御報告いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎日程の追加
61
◯議長(
高野哲郎君) お諮りいたします。
ただいま欠員となりました小松基地・空港対策特別委員7名の選任を日程に追加いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
62
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、本件を日程に追加することに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎小松基地・空港対策特別委員の選任
63
◯議長(
高野哲郎君) 小松基地・空港対策特別委員の選任を議題といたします。
お諮りいたします。
小松基地・空港対策特別委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、議長において
新 田 寛 之 君 梅 田 利 和 君
吉 本 慎太郎 君 片 山 瞬次郎 君
二 木 攻 君 川 崎 順 次 君
灰 田 昌 典 君
以上7名を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
64
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました以上の諸君を小松基地・空港対策特別委員に選任することに決しました。
この際、各委員会の正副委員長互選等のため、暫時休憩いたします。
休憩 午前11時07分
再開 午後 1時30分
65
◯議長(
高野哲郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
───────── ◇ ─────────
◎各委員会の正副委員長の互選結果報告
66
◯議長(
高野哲郎君) この際、御報告申し上げます。
ただいま休憩中に議会運営委員会及び各常任委員会並びに特別委員会を開き、委員会条例第6条第2項の規定により正副委員長の互選を行いました。議会運営委員長に梅田利和君、同副委員長に吉本慎太郎君、予算決算常任委員長に出戸清克君、同副委員長に片山瞬次郎君、総務企画常任委員長に
新田寛之君、同副委員長に二木攻君、福祉文教常任委員長に杉林憲治君、同副委員長に竹田良平君、経済建設常任委員長に宮川吉男君、同副委員長に岡山晃宏君、小松基地・空港対策特別委員長に灰田昌典君、同副委員長に梅田利和君がそれぞれ互選されましたので、御報告いたしておきます。
───────── ◇ ─────────
◎市長提出議案第28号の上程、説明、
質疑、委員会付託、委員長報告、質疑、
討論、採決
67
◯議長(
高野哲郎君) 日程第5、市長提出議案第28号 工事請負契約についてを議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、
宮橋勝栄君。
〔市長
宮橋勝栄君登壇〕
68
◯市長(
宮橋勝栄君) 令和3年第3回
市議会定例会の開会に当たり、最初に工事請負契約に関する議案を提出し、趣旨を説明いたします。
議案第28号、矢田野小学校大規模改造事業の建築工事に係る請負契約についてであります。
小中学校の校舎につきましては、計画的に大規模改造・改修を進めております。矢田野小学校についても、前回の工事から20年余が経過しており、今回、屋上防水や外壁塗装、各教室などの内部改修のほか、給排水管改修、照明LED化など校舎全面の改修工事を実施し、安全・衛生面や快適性、学習環境の向上等を図るものであります。
本工事の工期は、12月末までとしていますが、安全面や騒音等の影響を考慮し、できる限り夏休み期間を活用して工事を進めることで、子供たちが2学期から通常どおり学校生活を過ごすことが可能となることから、議会初日での承認を
お願いするものです。
御審議の上、御承認いただきますよう
お願いいたします。
69
◯議長(
高野哲郎君) これより提出者からの提案理由に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
70
◯議長(
高野哲郎君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております市長提出議案第28号については、お手元に配付してあります常任委員会審査付託表のとおり総務企画常任委員会に付託いたします。
この際、委員会審査のため暫時休憩いたします。
休憩 午後 1時33分
再開 午後 2時25分
71
◯議長(
高野哲郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより委員長の報告を求めます。
総務企画常任委員長、
新田寛之君。
〔総務企画常任委員長
新田寛之君登壇〕
72 ◯総務企画常任委員長(
新田寛之君) 総務企画常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました議案は、議案第28号の工事請負契約についてであります。
本案件の矢田野小学校については、前回の工事から20年余りが経過しており、屋上防水や外壁塗装、各教室の内部改修など校舎全面の改修工事を実施するものであります。
子供たちが2学期から通常どおり学校生活を始められるよう、安全面や騒音等の影響を考慮し、工事を進めるよう求めました。
この案件につきまして、終始慎重な審査を行いました結果、全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以上、本委員会の報告といたします。何とぞ各位の御賛同を賜りますよう
お願い申し上げます。
73
◯議長(
高野哲郎君) 以上で委員長報告は終わりました。
これより委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
74
◯議長(
高野哲郎君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
75
◯議長(
高野哲郎君) 討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議案第28号を採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、委員長報告のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
76
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は、委員長報告のとおり決しました。
───────── ◇ ─────────
◎市長提出議案第29号~議案第42号、
報告第1号~報告第11号の上程、説
明
77
◯議長(
高野哲郎君) 日程第6、市長提出議案第29号 令和3年度小松市一般会計補正予算(第2号)外13件及び報告第1号外10件を一括して議題といたします。
市長より提案理由の説明を求めます。
市長、
宮橋勝栄君。
〔市長
宮橋勝栄君登壇〕
78
◯市長(
宮橋勝栄君) 今ほどは、議案第28号を御承認いただきましてありがとうございました。
改めまして、本定例会に提出いたしました議案の概要と今後の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。
さきの市長選挙におきまして、多くの市民の皆様からお力をいただきました。就任来2か月が過ぎようとしています。この間、
新型コロナウイルス感染症第4波の到来に対し、感染拡大防止と4月に議決いただきましたコロナ対策の執行に努めてまいりました。改めて、医療従事者をはじめ関係機関の方々の御尽力、市民、事業者の御協力に厚くお礼申し上げます。必ずやこの感染症を克服しましょう。そして、社会経済活動が再び勢いを取り戻すことができるよう、感染拡大防止対策はもとより、暮らしと経済面での対策を切れ目なく実施してまいりますので、引き続きよろしく
お願い申し上げます。
さて、私は市民の皆様との対話を重ね、新しい小松をつくる55の具体策を掲げました。今後、お約束した施策を実現すべく、次の3点を市政運営の重点方針と位置づけ、誠心誠意取り組んでまいります。
1点目は、「好循環をつくり出す」
まちづくりの実行です。
市職員と共に、知恵を絞りながら立案する積極的な施策の展開により、人口減少の歯止めと増加、まちのにぎわいを創出していきます。定住人口や交流人口の増加とまちのにぎわいが、市税をはじめとした財源、財産を生み出し、さらに施策への投資につながるスパイラルアップの
まちづくりを目指します。
2点目は、対話とコミュニケーションの重視です。
私自身が率先して地域や現場に出向き、多くの方々の声を聞き、対話を重ね、コミュニケーションを深めながら、地域課題の解決と活性化に取り組みます。対話を重ねることで、よりよい方法を見いだすことができます。コミュニケーションを深めることで、よりよい結果を生むことができます。
市議会並びに
議員各位とも真摯に議論を交わしながら、市勢発展に取り組んでまいります。
3点目は、新しい
まちづくりへの挑戦です。
時代は大きく変わりつつあります。コロナ禍がその変化を加速させています。リモートワークやオンライン教育、人工知能やロボットによる業務の自動化、効率化など、デジタル技術がビジネスや暮らしを一変させることは明らかです。それを積極的に取り入れて施策に生かしてまいります。また、既存の施策についても、本市にとってどのような内容、手法がより効果的なのかを検討、検証し、柔軟に施策の見直しを図りながら、よりよいものに磨き上げてまいります。
市職員一丸となって、政策立案能力を高め、行政運営の改革、健全財政とのバランス、多様なパートナーシップの構築等を図りながら、大胆に
まちづくりを進めてまいります。
まちとは、幾代にもわたり受け継がれた市民の力の結集です。市民の皆様の声が聞きやすいよう、行政情報や政策決定の透明性をより高め、市民と共に進める市政運営に挑戦してまいります。
現在、人口減少や東京一極集中、加速する超高齢化、不透明な国際情勢、デジタル革命など日本全体で課題が山積し、変革を求められております。特に地方都市は厳しい状況にあります。そのような状況下において
まちづくりを進めるに当たり、本市が持続的に成長するため、好循環をつくり出すため、そして市民に、事業者に選ばれるまちとなるために、小松市の飛躍に向けた4つの政策を重視してまいります。
第1に、産業の発展・創生であり、早急に対応すべき重要な政策と位置づけています。
12年の間、他の都市に後れを取っている企業誘致の停滞は必ず打破しなければなりません。働く場所をつくることで、仕事を得て、家庭を築き、子供を育ててもらうことがまちの成長につながると信じています。本市は日本海側の拠点となり得る小松空港、新幹線開業を間近に控える小松駅が立地する希有な都市です。この最大の特徴を生かし、私自身が先頭に立ち、トップセールスをしながら全力で企業誘致を進めてまいります。
小松空港は、国内外の人々の移動だけでなく、国際貨物物流という大きな役割があります。この物流産業は、本市ならではの可能性と捉えています。一方、新幹線小松駅周辺での産業創生にも取り組んでまいります。新たな土地造成を必要としないIT企業やサービス業などについて、既存建物や北陸電力グループ複合ビル計画等も最大限活用しながら誘致活動を進めてまいります。この取組が女性の就労環境づくりにも寄与し、転入出者の構造変化と人口減少へもよい影響をもたらすものと捉えています。トップクラスのシェアを誇る機械産業をはじめ地場産業や農林水産業、伝統産業、観光産業等がより稼げる産業へと進化するための支援、育成を行い、力強く成長する産業都市こまつを目指してまいります。
第2に、子どもたちのための政策です。
未来をつくり、未来を担うのは子供たちです。そして、親や御家族が幸せを感じられてこそ、子供たちの未来が光り輝くものと信じております。学校給食費や予防接種等に要する経済的負担の軽減、子育て世帯の住まいづくり、妊娠、出産を喜び合える施策の実施、保育環境の整備や、成長に応じた質の高い教育など、子供たちの健やかな成長と希望ある未来に向けて応援してまいります。
第3に、誰もが安心して暮らし続けられるまちに向けた政策です。
世界最速で高齢化が進み、また一昔前とは比較にならないほど国際化が進展している今日、
まちづくりにおいて持続性、多様性は重要な視点となります。赤ちゃんから高齢者まで、障害のある方や外国人住民など、多様な人々にとって安全・安心の生活環境づくりに取り組みます。デジタル技術を活用した防災・減災や見守り体制の構築、医療、介護の連携強化による在宅医療介護の仕組みづくり、誰もが活躍できるための就労支援、そして民間の力も生かした疾病予防や早期発見により、長く健康で充実した暮らしづくりを展開してまいります。
第4に、このまちで暮らす人、訪れる人が幸せを実感できるまちに向けた政策です。
小松市には美しい自然環境、脈々と受け継がれる伝統と文化が今なお残っています。私自身、生まれ育ったこのふるさとが大好きです。まちの活力は、市民や事業者、来訪者の活動が原動力となります。生涯学習の充実、スポーツや文化の振興、地域コミュニティの活動支援、自然や動植物との共生社会の実現など、暮らしの中で幸せが実感できるよう、クオリティ・オブ・ライフ(暮らしの質や楽しさ)を高めながら、みんなの幸せづくりを進めてまいります。
現在、世界レベルで社会経済情勢が大きく変化しています。本市においても新幹線開業など歴史的転換期を迎えています。空港や新幹線の立地を生かした新産業の誘致、創生、デジタルをはじめとしたAIや自動運転などの次世代技術の積極的な活用、環境、経済、社会の3分野の持続と成長を目指すSDGsの実現、次世代を担う子供たちへの投資など、国際化や将来を見据えた政策、施策の展開により、本市の成長、進化と、誰もが幸せに暮らし続けられるまちを目指してまいります。そして、好循環をつくり出すことで、次の時代にもこのまちをつないでいく次世代型の
まちづくりを全身全霊で進めてまいります。
しかしながら、
まちづくりは行政のみ、あるいは一部の関係者のみで進めるものではありません。市民の皆様、各界各層の方々や
市議会並びに
議員各位お一人お一人の声や行動が源泉となり、まちを強く大きく動かしていくものだと思っています。市民と共に進めていくことが私の信条です。
アフリカのことわざに次のようなものがあります。「早く行きたければ1人で進め。遠くまで行きたければみんなで進め」。1人だと行動は早くできるかもしれません。しかし、自分一人で行ける距離には限界があります。一方、仲間と行くと、個人の限界を超えて、まだ見ぬ遠い場所まで行くことができます。確かにスピードが求められる面もあるかもしれません。
しかし私が求めていきたいのは、これまでの概念にとらわれることのない、かつてない飛躍を遂げる小松の未来です。だからこそ、市民と共にかつてない市政の改革に果敢に挑戦してまいります。そして、市民と共に進める、次世代都市こまつの実現を目指します。皆様方の御指導と御協力を賜りますよう心より
お願い申し上げます。
それでは、現在までの市政の執行状況等について御報告いたします。
3月下旬から感染力が強い変異株が猛威を振るっている
新型コロナウイルス感染症は、10都道府県で緊急事態宣言が発令、石川県を含む8県でまん延防止等重点措置が適用されるなど、全国各地で感染が広がり、医療の逼迫が懸念される状況が続いています。県では独自の緊急事態宣言を発令し、飲食店等に対する営業時間の短縮要請など、感染拡大を食い止める対策を講じています。
市内の感染状況についても、クラスターの発生や感染経路が明らかでない事例が発生し、4月に77名、5月に106名のPCR検査陽性者数を確認するなど、過去にないスピードで感染拡大が続きました。
これらの事態を受け、市の緊急行動期間を数次にわたり延長し、市民や事業者の皆様に注意喚起してまいりました。また、市主催のイベントや行事等の中止や延期、スポーツ施設や文化施設等の休館や開館時間短縮、市職員の分散勤務やリモートワークの実施、4月議会で承認いただいたクラスター発生を未然防止する抗原検査キットの備蓄、配布やPCR検査助成の拡大など、感染拡大防止に努めてきました。6月に入り感染はようやく落ち着きつつあり、本市では、14日から感染警戒レベルを警戒行動期間に引き下げる予定ですが、変異株の強い感染力を考えると、気を緩めると再び拡大に転じることも十分に考えられます。市民の皆様には御不便や御苦労をおかけしますが、引き続き感染リスクを下げる対策の徹底を
お願いいたします。
目下、最大の課題でもあるワクチン接種については、4月17日から開始された65歳以上の方に対する集団接種は順調に進んでおり、先月17日からはかかりつけ医療機関での個別接種も始まりました。6月10日現在、高齢者のワクチン接種率は、1回目接種が44.5%、2回目接種が11.2%となっており、7月末までには高齢者の優先接種を終える見通しです。
64歳以下の方については、まず基礎疾患をお持ちの方、高齢者入所施設等従事者、60歳から64歳までの方から開始することとしており、今月下旬にはクーポン券をお送りし、7月以降、高齢者接種が終わり次第、順次接種できる見込みであります。その他の一般の方については、ワクチン供給量を踏まえながら御案内いたします。
今後も引き続き、市民が安心して接種できるよう、医師会や薬剤師会、看護師の皆様などと連携を密にしながら進めてまいります。
なお、64歳以下の一般接種については、先日、国が今月21日からの職場や大学での職域接種を可能とする方針を示したほか、県も今月下旬に大規模接種会場を設置し、若年層を対象に接種を行うこととしており、県等と連携し、円滑な接種に向けて取り組んでまいります。
さて、小松の春の風物詩、日本こども歌舞伎まつりin小松は、残念ながら感染症流行の影響により、昨年に続き中止となりました。しかし、稽古の成果を披露する場として、観客を保護者ら関係者に限定して「勧進帳」の上演を行いました。2年ぶりの舞台を待ち望み、稽古を重ねてきた昨年出演予定であった役者と今年の役者がダブルキャストで2公演を演じ切り、会場の皆様、そしてライブ映像でも多くの方々を魅了しました。
また、こまつ芸術劇場うららを会場に上演予定でありましたお旅まつり西町子供歌舞伎についても、7月中旬に延期となりましたが、現在、2年越しの舞台に向けて子供たちが稽古を続けています。感染状況が落ち着き、子供役者が晴れの舞台で見事な演技を披露し、江戸時代から250年以上守り継がれてきた伝統ある子供歌舞伎と町衆文化が次の世代に引き継がれ発展していくことを願っています。
開幕まで42日となった東京オリンピック、そしてパラリンピックについては、先日、トランポリン競技の岸大貴選手が代表入り当確との報道があり、近日中の正式発表が待たれています。岸選手の姉は、ロンドンオリンピックに出場した彩乃さんであり、姉弟でのオリンピック出場となれば本市初の快挙となります。岸選手をはじめカヌーの松下選手、ボッチャの田中選手、陸上競歩の鈴木選手、そして木場潟での事前合宿を予定しているカヌー、パラカヌーの各国の代表選手には、積み重ねてきた厳しい練習の成果を思う存分に発揮していただき、コロナ禍で閉塞しがちな私たちに夢と希望を与え、スポーツのすばらしさを示していただきたいと思います。
また、今年、昨年の紅白歌合戦でも大きく紹介されたみんなの応援村「77億人えがおプロジェクト」の趣旨に賛同し、オリンピック・パラリンピックを盛り上げ、出身選手はもとより世界各国のアスリートを応援するため、他の関係自治体と共に私の笑顔、選手の笑顔のイラストをこども園や地元選手の出身小学校等の児童に描いてもらうことを計画しています。
大会直前に予定されている事前合宿については、感染拡大の影響でブラジル・パラカヌー、ニュージーランド・トランポリンの選手が合宿を見合わせるとの連絡がありましたが、新たに大会出場権を獲得したタイ、ポルトガルのカヌー選手から合宿希望の申出があり、本市ではカヌー、パラカヌーにおいて日本を含む世界10か国の選手団を受け入れる予定です。選手団の受入れに当たっては、国の指導の下、しっかりと感染症対策に取り組み、代表選手並びに地域の安全・安心に万全を期してまいります。
次に、令和2年度の決算見通しについてです。
2020年の世界経済は、感染症の世界的流行(パンデミック)による未曽有の経済停滞にさらされ、日本経済も極めて大きなダメージを受けました。まず、感染拡大に伴うインバウンド需要の消失に始まり、続いて中国などの生産活動停滞に伴うサプライチェーンを通じた供給制約による生産の滞りに見舞われました。さらに、外出自粛など国内の経済社会活動の抑制に伴う内需の不振、また主要貿易相手国におけるロックダウンをはじめとした経済活動停止に伴う輸出の大幅な減少など、感染症は経済的な波及経路を広げながら、日本経済に甚大な影響をもたらしました。令和2年度の実質国内総生産(GDP)は2年連続マイナスとなる前年度比4.6%減と、リーマンショック時の3.6%を大きく上回る戦後最大のマイナス幅を記録しました。
本市の令和2年度の市税収入については、法人市民税が前年度比51%減の9億円余まで落ち込むほか、感染症対策として実施された納税猶予制度の影響もあり、市税全体では5.5%減の157億円余と見込んでいます。
一方、歳出では、国臨時交付金や財政調整基金等を活用した感染症対策のほか、通年化された幼児教育・保育無償化に係る費用や障害者福祉などの扶助費、医療、介護等の社会保障費が伸びるなど過去最大規模となる見込みですが、経費節減等により6億円程度の黒字決算となる見通しです。
一方、令和3年度予算では、法人市民税のさらなる減収のほか、1年遅れで影響が現れる個人市民税、感染症対策として実施される固定資産税等の減免措置などにより、令和2年度見込みからさらに12億円程度市税が減少すると見ており、厳しい状況が続きます。景気動向によっては、さらに税収が落ち込むことも予想されることから、歳出予算の執行に当たっては、歳入の動向を慎重に見極め、状況変化に対応した適切な執行に努めてまいります。
それでは、提出いたしました議案の概要について説明いたします。
提出いたしました議案は、予算案5件、条例案8件、その他の議案1件、合計14件です。
初めに、補正予算案の考え方についてです。
今回の補正予算案は、当初の骨格予算を通年化するものでありますが、それに加え感染症対策の追加実施、さらには冒頭に申し上げました私の市政運営に対する考え方の下、市民の皆様との対話の中で掲げた政策、施策について、できることから着実に進めていくため盛り込ませていただいているものであります。
補正額は、一般会計30億1,740万円、特別会計マイナス1億2,800万円、企業会計1億5,800万円、合計30億4,740万円、その他債務負担行為額として10億5,900万円を計上しており、補正後の予算累計額は、一般会計で489億1,410万円、全会計の合計では1,032億5,110万円となります。
それでは、補正予算案に計上いたしました主な施策の概要について、テーマ別に御説明いたします。
第1に、「子どもたちの未来が光り輝くまちへ」であります。
まず、学校給食についてです。
保護者にとって、給食費の負担は決して小さくなく、9年間を通算すれば子供2人の場合100万円を超える負担になります。この負担が軽減されれば、習い事や将来の進学資金など子供のための投資や貯蓄に回すことができます。また、家族旅行などかけがえのない思い出づくりも可能になります。
今回、学校給食の無償化を、まずは中学3年生を対象に2学期から開始したいと考え、所要額を計上しています。近隣自治体が実施していない給食無償化の実現は大きなインパクトがあり、子育てするなら小松市と選んでもらえる効果的なインセンティブになります。財政負担は決して小さくないことは承知しております。しかし、この取組により、結果として定住人口の増加と地域コミュニティの活性化、そして市税をはじめとする財源を生み出すことに結びつくものと考えています。
なお、中学3年生以外への無償化の拡充につきましては、財源手当ての見込み等を吟味し、早期の実施に向けて全庁挙げて取り組んでまいります。
現在、電話や紙媒体の資料等で行っている学校と保護者間の連絡については、オンラインツールを導入し、出欠や緊急時の連絡、お便りの発信等をスマートフォンやパソコンを通じて双方向で行うデジタル化を推進します。教員の業務効率化はもちろんのこと、学校と保護者間の双方について利便性向上を図ってまいります。
昨年度、GIGAスクール構想の実現に向けて、文部科学省の補助金や防衛省の交付金等を活用して導入した児童生徒1人1台のタブレット端末については、次の更新の際に一時に多額の費用が見込まれます。そこで、防衛省の交付金を活用しながら計画的に資金を積み立てていくこととし、関連の基金条例を改正の上、所要の積立金を計上しています。
よりよい教育環境を目指し、全小中学校を対象にヒアリングと現地調査を実施の上、校舎の安全対策の充実や附帯設備の更新、遊具や体育、給食関連の設備や備品の改修、更新を行います。従来の施設整備の事業費とは別枠で、これまでなかなか手をつけることのできなかった整備に充てる特別枠の予算として計上しています。
このほか、スクールバスの購入や小学校のプール設備の改修、市立高校の体育館トイレ、床の改修などを行い、学校環境の改善、充実を図り、安全・安心な学校づくりを推進いたします。
幼児教育・保育関連では、令和4年度の開設に向け、松東地域こども園における外構及び園庭工事、のしろ児童館における外構工事及び広場整備に係る実施設計費について所要額を計上しています。
また、地元と協議しながら移転新設に向けプランづくりを進めてきた国府児童クラブについても、国府小学校敷地内において整備いたします。
妊娠、出産に向けた支援としては、県と連携した取組として、将来子供を望む夫婦を対象に、妊娠に関連する健診と正しい知識の啓発をセットで実施する助成制度を開始いたします。
第2に、「みんなが幸せを実感できるまちへ」であります。
市立図書館は、施設の老朽化や蔵書収容、閲覧等のスペース不足、デジタル化対応など多くの課題を抱えており、時代の変化に対応した新しい図書館の整備は取り組むべき重要なテーマと考えています。
また、プロジェクトの進め方についても、私の信条とする市民と共に進める、次世代都市づくりを体現するモデルとして、対話とコミュニケーションを大切に進めていきたいと考えています。
今回、整備に向けた調査研究に関する予算を計上し、先進事例の研究や専門家からの意見聴取、そして何より市民と共につくる図書館として幅広く市民との対話を重ねながら、読書のみならず、憩いや交流、新しい価値の創出など、わくわくする未来型の図書館を目指し、その在り方を検討してまいります。
地域コミュニティ関連については、町内会が取り組むデジタル化推進への支援のほか、基盤整備では、町の公民館等の改修、整備への助成、学習等供用施設の整備に係る設計、こまつドームコミュニティ棟の屋上防水、内装改修、空調設備改修、照明LED化など大規模改修工事を行います。また、向本折町の市営墓地及び隣接地での整備に向けてプランづくりを進めてきた合葬墓及び納骨堂については、工事及び土地開発公社からの用地買戻しに係る費用を計上しています。
児童、障害、高齢者などの福祉関連では、今年度、県内で真っ先に国の重層的支援体制整備事業をスタートさせ、8050問題や介護と育児のダブルケアなど複雑化、複合化する課題に対し、従来の支援制度の枠組み超えた包括的、一体的な支援に取り組んでいます。今回、この新たな仕組みにスムーズにつなげるために、健康診断費用や交通費等の実費負担分を市独自で支援する制度を設けます。
コロナ禍における生活不活発化で高齢者の身体機能の低下が懸念されることから、新たな取組として、タブレット端末を活用したオンライン型の運動指導やフレイルチェックを始めます。また、デジタル技術を活用した新たな介護予防ケアマネジメントシステムの導入に向け調査し、自立した生活への支援を高めてまいります。
市民病院については、入退院への支援や地域医療機関との連携強化に向けた施設改修を行うほか、白血病などを治療する血液内科の新設に伴い、入院を要する患者様の病床整備に向けた設計に着手し、南加賀の中核病院として医療の高度化を進めてまいります。
共生社会の実現に向けては、多様性を認め合う中で、市民一人一人が輝くまち、誰もが暮らしやすく、訪れやすいまちを目指し、市民及び事業所に対する意識・実態調査を実施し、アクションプランを策定します。また、持続可能な循環型地域社会の実現を目指し、民間団体と連携しながら、多様なパートナーシップの下、里山資源の保全、活用を図ってまいります。
第3に、「生涯くらし続けられるまちへ」であります。
まず、安全・安心の
まちづくりについてです。
救急・消防業務の高度化に向けて、119映像通報システムを導入します。通報者が災害現場の状況をスマートフォンで撮影し、リアルタイムに指令センター等に映像を送信するものです。音声のみの情報では得られない正確な情報を視覚的に得ることで、救急や火災現場において、より適切な応急措置の指導や迅速な人命救助が可能となります。また、災害現場や鳥獣対策など幅広い活用を想定し、赤外線機能や自動追尾機能を搭載した最新型のドローンを配備いたします。
地域防災力の強化充実に向けては、全分団を対象に消防団員用の防火衣と、災害活動時に使用する発電機を更新いたします。また、河田館町の防火水槽を耐震性貯水槽に更新するほか、立明寺町が行う急傾斜地崩壊防止対策に対して助成いたします。
公共施設の耐震化については、小松屋内水泳プールについて、つり天井の落下防止対策を実施し、併せて照明のLED化、空調設備の改修などを行います。また、市民が行う既存住宅の耐震診断や耐震改修への助成についても、申請件数の伸びに対応するため予算の増額を行います。
次に、
市民生活や事業活動に大きな影響を与えている感染症に関する対策についてです。
市民生活の支援については、4月議会で承認いただいた国の独り親世帯への給付、市独自の全ての子育て世帯への給付に続き、国の制度として独り親世帯以外の所得が低い子育て世帯に対して、児童1人当たり5万円の給付金を給付いたします。また、コロナ禍で休業や失業した方を対象に実施している緊急小口資金や総合支援資金の特例貸付けの限度額に達した方などを対象に最大30万円の自立支援金を給付いたします。
消費喚起と地元店舗等の応援のため、昨夏に続き、プレミアム付商品券を発行いたします。昨年と同様のプレミアム率100%、購入可能冊数も同程度を想定しています。その上で、市内事業者のキャッシュレス化を促進するため、新たな取組としてデジタル決済の導入を検討し、事務の効率化や利便性の向上を図ってまいります。
また、商品券の販売窓口については、今回、市内各郵便局に委託し、登録店の募集、受付については商工会議所と連携して行う予定です。なお、商品券発行の時期については、感染症流行の状況を十分に見極めて判断してまいります。
コロナ禍で厳しい事業環境が続く中においても新規出店を志す事業者を支援いたします。飲食店等を対象に、空き店舗等の改修や設備導入費用等に対して100万円を上限に助成することとし所要額を計上しています。
東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿に係るホストタウンとしての感染症対策では、選手等へのPCR検査の実施費用ほか、一般客との社会的距離を確保するため、航空機や宿泊施設の空席・空室確保等に必要な費用を計上しています。なお、これらの費用は全額国が負担し、検査実施や様々な事務手配等については旅行代理店等の専門機関に委託して行う予定です。
青少年への支援としては、昨年度に続き、スポーツや音楽等の大会や発表会等の開催について、関係団体や学校と共に支援します。
第4に「新幹線駅・空港・交通インフラを活かし、力強く成長する産業都市へ」であります。
まず、新幹線小松開業に向けた取組としては、駅舎整備等に係る負担金の通年化のほか、昨年度に続き、小松駅と小松空港を結ぶ自動運転バス導入に向けた調査を実施いたします。また、より便利で持続可能な地域公共交通体系の実現を目指し、小松版MaaSの構築に向けた取組を開始いたします。今年度は、路線バスの乗降調査に基づく分析や課題抽出、地域ごとの実情に応じた交通手段など、協力企業と連携しながら、新たな地域公共交通体系の方向性等について検討を重ねてまいります。
観光や文化振興の面では、旅行会社と連携した旅行商品の開発とプロモーション展開を図ります。また、加賀立国1200年に向けて、河田山古墳群史跡資料館リニューアルのための実施設計に着手するほか、加賀国総社の推定地とされる古府町、石部神社周辺において白山眺望と歴史を体感できる環境整備に向けた調査を行います。
粟津駅周辺は、基幹産業等の生産拠点が集積し、また宅地開発に伴う人口増などで駅利用者が増えています。そこで、利便性の向上と安全性の確保のため、粟津駅における東西連絡通路や駅西広場等の整備に向け、今年度は東西連絡通路の予備設計や土質調査等に着手いたします。
道路等の社会基盤整備では、都市計画道路幸八幡線は来年度末の完成を目指し事業を進めるほか、能美大橋架け替え事業に係る金屋花坂線等の幹線道路や生活道路等の基盤整備を促進いたします。
また、今回、コロナ禍で落ち込んでいる地域経済の現状を踏まえ、道路や水路等の公共投資を前倒しで進めるため、特別の予算配分を行っています。このほか、橋梁改修や消雪設備更新、都市排水路整備、公共下水道の管渠整備などの都市インフラの充実を図り、都市機能や
市民生活の向上を図ってまいります。
産業振興に向けては、企業立地助成金に加え、新たに県と協調したサテライトオフィス立地に係る助成制度を創設し、IT企業等の地方進出を支援します。これにより、若者・子育て世代等の多様な働き方にも対応した新たな産業、ビジネスと雇用の創出並びに定住・移住を促進してまいります。また、経営モデルチェンジ事業については、コロナ対策としてメニューの拡充と助成率の引上げを継続し、事業者の業務改善やデジタル化等を後押しいたします。
農林業振興では、地産地消を促進するため学校給食に地元産ブランド米を提供するほか、課題となっている園芸農家の担い手育成のため、JAグループ石川、JA小松市と連携し、新規就農研修生に対して支援金を給付いたします。このほか、
農道や用排水路、パイプライン等の整備、広域基幹林道の整備などの産業基盤の整備を促進してまいります。
第5に、「新しい
まちづくりへの挑戦を」についてです。
広報活動については、民間事業者と連携しながら、訴求力の高い情報発信を行い、市民はもとより国内外からも多くの関心と賛同、参画が得られるよう取り組んでまいります。
業務改善、効率化に向けては、下水道施設の維持管理業務における性能発注方式による複数年一括委託契約について、これまでの公共下水道に加え農業集落排水や地域下水道など対象施設を拡大し、さらに施設改修費等も業務範囲とすることで、さらなるコスト削減とサービスの向上を図ってまいります。
また、建築設計における積算業務の効率化と入札業務の信頼性を高めるため、国や県と同一の積算システムを導入いたします。
そのほかの予算では、議場システムの更新費、令和2年度の猶予特例債発行取りやめに伴う公債費の減額について予算計上しています。
また、主に6月補正までの緊急的なコロナ対策に充てるため計上しておりました予備費については、今回5,000万円を減額し、残り5,000万円は緊急対応分として確保いたします。
補正予算案の財源としましては、国・県支出金、市債などの特定財源のほか、防衛省9条・再編交付金、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金等の国庫支出金、財政調整基金繰入金等の一般財源を充てております。
令和2年度3月31日付専決補正については、歳入では、地方消費税交付金の減額、除雪費等に対する国庫支出金及び特別交付税の増額、猶予特例債の減額、その他一般市債の整理など、歳出では、退職手当及び大倉岳高原スキー場運営費の増額、国補正予算の内示に伴う減額、社会保障費の整理のほか、3月補正後に生じた事由あるいは3月末までの実績見込みに基づく不用額の整理が主な内容です。
条例案としましては、市長の退職手当の特例に関する条例についてなど8件、その他の議案としましては、専決処分の承認を求めることについての1件を提出いたします。
このうち、市長の退職手当の特例に関する条例についてであります。
私は、さきの選挙を通じて市民の皆様との対話を重ねる中で、市民が幸せを実感し、小松市が大きな飛躍を遂げるために必要な政策を掲げてまいりました。これらを実現するためには、多くの財源が必要となることは十分に認識しております。効率的な行財政運営はもとより、予算配分の大胆な見直し、企業誘致や産業創生による税源涵養など、歳出歳入両面からあらゆる工夫をしていかなければなりません。
今、長引く感染症流行の影響で市民や事業者の皆様が大変苦しんでいます。こうした中、私は市民の皆様と痛みを少しでも分かち合いたいという思いから、今任期の退職手当をゼロとし、政策実現のための財源の一部とすることで、行財政改革への断固たる覚悟を示したいと存じます。今回、そのための条例案を提出いたしました。
その他の議案等については、本日からの日程に従い、担当部課長より説明いたしますので、私からの説明は省略いたします。
さて、小松駅東駐車場を候補地として北陸電力株式会社から建設の申出があった複合ビル計画につきましては、テナントのうち、市が借り上げる部分については、弥生時代から近現代までの文化、芸術を展示するミュージアムが入る方向で協議されてきました。しかし、交通利便性が高い新幹線駅前の一等地であることや電力レジリエンスの高いビルの特性等を踏まえ、市として借り上げた上で、ITベンチャーやサテライトオフィスの入居を進め、新産業や雇用創出につなげてまいりたいと存じます。そこで、設計内容を改めて、ビジネス、オフィス関連に対応したものへの見直しを前提に、北陸電力株式会社と調整していることを御報告いたします。
なお、ミュージアム等の整備につきましては、今後、様々な公共施設の在り方等を議論していく中で改めて検討していきたいと考えています。
最後に、小松基地へのF-35A戦闘機の配備に関してです。
6月3日に近畿中部防衛局から市に対して説明がありました。国の防衛に万全を期すため、最新鋭の戦闘機であるF-35Aを4年後の令和7年度に4機配備し、以降既存のF-15戦闘機を順次置き換えていく計画であります。引き続き、飛行の安全性の確保、騒音の軽減に配慮するとともに、配備機種の変更に伴う騒音状況の変化についてもしっかりと確認し、適切に対応していくとのことでありました。
説明を受けた翌4日に、市として近畿中部防衛局に対して、改めて配備の内容、安全性、騒音等について質問を提出し、昨日、回答を得たところであります。
安全性の確保に関しては、従前どおり10・4協定を遵守すること、また平成31年4月に三沢基地所属の同機種が訓練中に墜落した事故を受け、徹底した再発防止策を講じた上で同年8月から訓練飛行を再開し、それ以降は同機種による事故は生じていないことなどを確認しております。
騒音に関しては、米国政府の資料によれば、地上でエンジンを作動させた場合はF-15と同程度、飛行時にはF-15より4から10デシベル高く、騒音対策については従来同様に適切に対応していくとのことであります。
また、昭和59年以降、騒音区域が見直されていないことにより増え続けている、いわゆる告示後住宅の住宅防音工事について、騒音区域見直しに先行して実施することを防衛省として調整していくとのことであります。
なお、三沢基地に配備されているF-35Aの騒音については、体感的にF-15と同程度であるとの説明も受けておりますが、今後、三沢基地での騒音データの提供、戦闘機の運用面を含めた騒音対策の徹底、告示後住宅の防音工事の先行実施などを強く求めてまいります。
本件につきましては、今後、
市議会をはじめ小松飛行場周辺整備協議会などの関係団体や市民の皆様の御意見を十分にお聞きし、適切に対応してまいります。
以上で提案理由の説明を終わりますが、御審議の上、原案どおり可決いただきますようよろしく
お願いいたします。
───────── ◇ ─────────
◎日程の追加
79
◯議長(
高野哲郎君) お諮りいたします。
議会運営委員長より、議会の運営に関し、任期中、閉会中の継続調査の申出が参っております。この際、本件を日程に追加し、議題といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
80
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって議会運営委員会の任期中、閉会中の継続調査についてを日程に追加し、議題とすることに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎議会運営委員会の任期中、閉会中の継
続審査(調査)の申し出議会運営委員
会の継続審査の申し出
81
◯議長(
高野哲郎君) お諮りいたします。
本件は、議会運営委員長からの申出のとおり、任期中、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
82
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、議会運営委員長からの申出のとおり、任期中、閉会中の継続調査とすることに決しました。
───────── ◇ ─────────
◎次会日程報告
83
◯議長(
高野哲郎君) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
明12日から17日までは議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
84
◯議長(
高野哲郎君) 御異議なしと認めます。
よって、明12日から17日までは議案調査のため休会することに決しました。
次会は、6月18日午前9時30分から会議を開き、市長提出議案に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。
───────── ◇ ─────────
◎散会の宣告
85
◯議長(
高野哲郎君) 本日はこれにて散会いたします。
散会 午後 3時19分
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