令和 元年第 5回定例会−12月19日-06号令和 元年第 5回定例会
令和元年第5回宝塚市議会(定例会)会議録(第6日)
1.開 議 令和元年12月19日(木) 午前 9時30分
閉 会 同 日 午前10時46分
2.出席議員(26名)
1番 田 中 大志朗 14番 藤 岡 和 枝
2番 川 口 潤 15番 大 島 淡紅子
3番 風 早 ひさお 16番 田 中 こ う
4番 くわはら 健三郎 17番 山 本 敬 子
5番 梶 川 みさお 18番 池 田 光 隆
6番 となき 正 勝 19番 中 野 正
7番 伊 庭 聡 20番 冨 川 晃太郎
8番 村 松 あんな 21番 浅 谷 亜 紀
9番 北 野 聡 子 22番 石 倉 加代子
10番 寺 本 早 苗 23番 江 原 和 明
11番 大 川 裕 之 24番 横 田 まさのり
12番 岩 佐 まさし 25番 たぶち 静 子
13番 三 宅 浩 二 26番 北 山 照 昭
3.欠席議員(なし)
4.職務のため出席した事務局職員の職氏名
事務局長 酒 井 勝 宏 議事調査課 辰 巳 満寿美
次長 加 藤 努 議事調査課 城 根 直 美
議事調査課長 麻 尾 篤 宏 議事調査課 藤 井 み き
議事調査課係長 綾 野 礼 子 議事調査課 原 田 篤
議事調査課係長 松 下 美 紀
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
┌──────────┬───────┬──────────┬───────┐
│ 役 職 │ 氏 名 │ 役 職 │ 氏 名 │
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│市長 │中 川 智 子
│会計管理者 │平 井 利 文│
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│副市長 │井 上 輝 俊│消防長 │石 橋 豊│
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│技監 │作 田 良
文│選挙管理委員会委員長│坂 下 賢 治│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│企画経営部長 │中 西 清 純
│選挙管理委員会 │清 水 美 明│
│ │ │事務局長 │ │
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│行財政改革担当部長 │柴 俊 一
│代表監査委員 │徳 田 逸 男│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│市民交流部長 │古 家 健
志│監査委員・
公平委員会│上 木 英一郎│
│ │ │事務局長 │ │
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│総務部長 │近 成 克 広│教育長 │森 恵実子│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│行政管理室長 │藤 本 宜
則│教育委員会事務局理事│上江洲 均│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│都市安全部長 │尾 崎 和 之│管理部長 │村 上 真 二│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│危機管理監 │山 中
毅│学校教育部長 │橘 俊 一│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│都市整備部長 │増 田 充
宏│社会教育部長 │立 花 誠│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│健康福祉部長 │赤 井
稔│上下水道事業管理者 │森 増 夫│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│子ども未来部長 │土 屋 智 子
│上下水道局長 │金 岡 厚│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│環境部長 │影 山 修
司│病院事業管理者 │明 石 章 則│
├──────────┼───────┼──────────┼───────┤
│産業文化部長 │福 永 孝 雄
│病院経営統括部長 │島 廣 弘 二│
└──────────┴───────┴──────────┴───────┘
6.議事日程 次ページに記載
7.本日の会議に付議した事件
・議事日程分
8.会議のてんまつ
── 開 議 午前9時30分 ──
───── 開 議 ─────
○中野正 議長 おはようございます。ただいまから会議を開会いたします。
日程に入る前に、となき議員から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。
6番となき議員。
◆6番(となき正勝議員) 去る12月12日の一般質問での私の発言中、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■という部分の発言取り消しを申し出ます。よろしくお願いいたします。
○中野正 議長 お諮りします。
ただいまの発言のとおり、となき議員の一般質問のうち、市税徴収業務の見直しをの項目に係る発言の一部を
宝塚市議会会議規則第64条の規定により取り消しすることに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○中野正 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は許可することに決定しました。
次に、山本議員から発言の申し出がありますので、これを許可します。
17番山本議員。
◆17番(
山本敬子議員) 令和元年12月11日の本会議における私の一般質問の1次質問のうち、質問事項2の■■■■■■■の文言の取り消しをお願いいたします。
また、通告と異なる部分がありましたので、訂正しておわび申し上げます。正しい内容は、質問項目2のうち、(3)番、高齢者・障がい者に対するタクシーの持続可能な助成制度に向けて、ア、タクシー助成の申請者数と交付状況及び年間の利用金額について、イ、タクシーの利用方法について、ウ、宝塚市の対策と周知啓発に向けて、質問事項4のうち、(1)番、イラクで殉職された奥克彦氏の
ラグビーワールドカップ招致の功績について、ア、この功績を何らかの形で遺せないか。
以上です。よろしくお願いいたします。
○中野正 議長 お諮りします。
ただいまの発言のとおり、山本議員の一般質問のうち、障がい者・高齢者の施策についての項目に係る発言の一部を
宝塚市議会会議規則第64条の規定により取り消すことに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○中野正 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は許可することに決定しました。
日程第1、議案第127号から議案第133号まで、議案第135号、議案第136号、議案第142号、議案第148号から議案第153号まで及び議案第155号から議案第160号までの以上22件を一括して議題とします。
△───── 日程第1 ─────
……………………………………………
議案第127号 令和元年度宝塚市
一般会計補正予算(第4号)
議案第128号 令和元年度宝塚市
特別会計国民健康保険事業費補正予算(第2号)
議案第129号 令和元年度宝塚市
特別会計国民健康保険診療施設費補正予算(第1号)
議案第130号 令和元年度宝塚市
特別会計農業共済事業費補正予算(第1号)
議案第131号 令和元年度宝塚市
特別会計介護保険事業費補正予算(第2号)
議案第132号 令和元年度宝塚市
特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第1号)
議案第133号 令和元年度宝塚市
特別会計米谷財産区補正予算(第1号)
議案第135号 宝塚市市税条例等の一部を改正する条例の制定について
議案第136号 宝塚市
都市計画事業基金条例の制定について
議案第142号 工事請負契約(
市庁舎電気設備外改修工事)の締結について
議案第148号 令和元年度宝塚市
一般会計補正予算(第5号)
議案第149号 令和元年度宝塚市
特別会計国民健康保険事業費補正予算(第3号)
議案第150号 令和元年度宝塚市
特別会計国民健康保険診療施設費補正予算(第2号)
議案第151号 令和元年度宝塚市
特別会計農業共済事業費補正予算(第2号)
議案第152号 令和元年度宝塚市
特別会計介護保険事業費補正予算(第3号)
議案第153号 令和元年度宝塚市
特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第2号)
議案第155号
地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について
議案第156号
宝塚市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第157号 宝塚市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第158号 宝塚市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第159号 宝塚市一般職の職員の給与に関する条例及び宝塚市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第160号
条件付採用期間中の職員の分限に関する条例の制定について
(
総務常任委員会付託)
……………………………………………
○中野正 議長 本件については、さきに
総務常任委員会に付託をして審査が終わっていますので、委員長の報告を求めます。
11番
大川総務常任委員会委員長。
◆11番(
大川裕之議員) それでは、
総務常任委員会の報告を行います。
本委員会は、11月21日、26日、12月17日に委員会を開催し、付託を受けた議案22件を審査いたしました。
審査の経過及び結果につきましては、お手元に配付の
委員会報告書に記載のとおりです。
その主な内容を報告いたします。
まず、議案第127号令和元年度宝塚市
一般会計補正予算第4号についてです。
議案の概要ですが、
歳入歳出予算に10億6,598万3千円を増額し、802億2,029万7千円とするものです。
歳出予算の増額で主なものは、
基金管理事業、
シティプロモーション推進事業、新庁舎・
ひろば整備事業、人件費、
施設型等給付事業、
認可外保育施設補助金、
小学校施設整備事業などで、減額については、執行額の確定に伴う執行残などです。
論点は設定せず、財政調整基金のとりくずし、市立学校園の
コンクリートブロック塀改善工事費の減額理由、都市計画税の充当事業、新ごみ処理施設の建設費総額、
施設型等給付事業における新規園の開設時期おくれなどについて質疑を行いました。
自由討議では、今後の都市計画税の
充当対象事業について意見が交わされました。
審査の結果、本議案は全員一致で可決いたしました。
次に、議案第135号宝塚市市税条例等の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要ですが、徴収コストに見合う収入が得られていない現状にある督促手数料について、事務負担を軽減し、より丁寧な市民対応や主債権の管理に注力することを目的として、これを廃止するため、関連する条例の一部を改正しようとするものです。
論点は設定せず、
督促手数料廃止の効果などについて質疑が行われました。
審査の結果、全員一致で可決いたしました。
次に、議案第136号宝塚市
都市計画事業基金条例の制定についてです。
議案の概要ですが、前年度決算において初めて、都市計画税を
都市計画事業に充当しても、なお余剰金が生じたことから、後年度の
都市計画事業に都市計画税を確実に充当する基金として、宝塚市
都市計画事業基金を創設するため、条例を制定しようとするものです。
論点は設定せず、都市計画税の対象事業などについて質疑が行われました。
審査の結果、全員一致で可決いたしました。
次に、議案第148号令和元年度宝塚市
一般会計補正予算第5号についてです。
議案の概要ですが、本年度の人事院勧告に準じた給与改定に伴う人件費及び消防職員の死亡事故に係る調査結果検討会の経費を増額しようとするもので、
歳入歳出予算に5,290万8千円を増額し、802億7,320万5千円とするものです。
論点は設定せず、消防職員の死亡事故に係る調査結果検討会の構成及びスケジュールなどについて質疑が行われました。
審査の結果、全員一致で可決いたしました。
次に、議案第155
号地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定についてです。
議案の概要ですが、
地方公務員法及び地方自治法の一部改正に伴い、本市が現在任用している
非常勤嘱託職員及び
臨時的任用職員の大半が、来年4月1日から一般職の非常勤職員である
会計年度任用職員へ移行するため、分限、懲戒等の人事制度や報酬、費用弁償等の給与制度などについて、所要の整備を行うため、関係条例の一部を改正しようとするものです。
質疑の概要については、お手元の
委員会報告書のとおりです。
なお、論点は設定しておりません。
また、採決に先立ち、1人の委員から反対の立場で、1人の委員から賛成の立場での討論がありました。
採決の結果、賛成多数で可決いたしました。
次に、議案第156
号宝塚市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要ですが、特別職の職員の給与に関する法律の改正に準じて、市議会議員の期末手当を引き上げるとともに、来年度以降は、引き上げ分を6月期と12月期に振り分けて支給するため、条例の一部を改正しようとするものです。
質疑の概要については、お手元の
委員会報告書のとおりです。
なお、論点は設定しておりません。
自由討議では、
議会基本条例第24条の「議員報酬等を定めるに当たっては、市民の客観的な意見を参考にしなければならない」との規定と
特別職等報酬審議会や人事院勧告との関係性について意見が交わされました。
また、採決に先立ち、1人の委員から反対の立場で、1人の委員から賛成の立場での討論がありました。
採決の結果、賛成多数で可決いたしました。
次に、議案第158号宝塚市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要及び質疑の概要については、お手元の
委員会報告書のとおりです。
なお、論点は設定しておりません。
また、採決に先立ち、1人の委員から反対の立場で、1人の委員から賛成の立場での討論がありました。
採決の結果、賛成多数で可決いたしました。
次に、議案第159号宝塚市一般職の職員の給与に関する条例及び宝塚市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定についてです。
議案の概要ですが、本年8月の人事院勧告に準じ、本年4月1日に遡及して給料表を引き上げ、再任用職員以外の職員の期末手当に係る支給月数を引き上げるとともに、係長級職員の
管理職手当廃止に伴う措置として、係長級職員を現行より上位の号給に格付することで、給料表を職責に応じた形で見直しを行い、また技能労務職員の
監督指導手当を来年4月1日から廃止しようとするものです。
質疑の概要については、お手元の
委員会報告書のとおりです。
なお、論点は設定しておりません。
審査の結果、全員一致で可決いたしました。
なお、議案第128号から議案第133号まで、議案第142号及び議案第149号から議案第153号まで、議案第157号及び議案第160号については、お手元の
委員会報告書のとおり、全員一致で可決いたしました。
以上で、
総務常任委員会の報告を終わります。
○中野正 議長 委員長の報告は終わりました。
ただいまから質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○中野正 議長 以上で質疑を終結します。
ただいまから討論に入ります。
討論はありませんか。
6番となき議員。
◆6番(となき正勝議員) 議案第155
号地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について、
日本共産党宝塚市会議員団を代表して反対討論を行います。
法改正によって、来年4月から自治体の非正規職員が
会計年度任用職員へと変わることになります。この法改正の背景には、地方公務員の特別職及び臨時的任用において、要件にそぐわない任用が広がっていることから、任用要件を厳格化することとしたものです。
日本共産党は、国会において法改正に反対をしております。その理由は、非正規職員に対して法的な根拠を与え、非正規雇用を合法化し、非正規化を進めることにつながりかねないこと、1年限定の雇用制度であり、市は任用期間の限度を最長1年、5年と定めて雇いどめをすることにつながること、フルタイムの無期雇用が原則という国際的なルールからも、公務の運営は任期の定めのない常勤職員を中心とする原則からも逸脱していることが理由です。
本市では、現在の正規職員は約1,500人、
非常勤嘱託職員が230人、パート・
アルバイト職員が約1,000人となっており、全体の半数近くが非正規職員となっています。中でも専門的な知識や経験を持って福祉、子育て、教育の場において重要な役割を担っている相談員、
地域児童育成会の支援員、学校給食の調理員の仕事は、一時的・臨時的な業務とは考えにくく、
非常勤嘱託職員として不安定な雇用形態であること、正規職員との賃金格差があることは大きな問題と考えます。
さらに、今回の条例改正によって、数年間の経過措置はあるものの、その期間が終了すれば、1人当たりの平均年収が約60万円も減ることになります。つまり、正規職員との格差を一層広げるものとなります。
公務の運営は、任期の定めのない常勤職員が中心の原則を守り、雇用の安定化を図ることや非正規職員の報酬の引き上げによって賃金格差の是正をするための法改正及び条例整備を求めて討論とします。
○中野正 議長 ほかに討論はありませんか。
5番梶川議員。
◆5番(
梶川みさお議員)
社会民主党議員会の梶川みさおです。
議案第155号、議案第156号、議案第158号及び議案第159号について、会派を代表して賛成討論を行います。
まず、議案第156
号宝塚市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてと議案第158号宝塚市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、どちらも法律改正により、国家公務員の特別職の期末手当0.05カ月が引き上げられたため、それに基づいての改正です。
市長及び議員など、特別職の報酬改定については、平成20年の
特別職等報酬審議会で、国の特別職に準ずるべきとの答申が出されて現在に至っています。この引き上げについて、行革の視点から、引き上げを見送るべきではないかとの意見がありますが、それにかわるものとして、平成29年1月から平成31年3月末までの27カ月間、議員報酬の3%カットを
会派代表者会で決定し、実施されました。あわせて市長など市の特別職は平成28年4月から平成31年3月末までの36カ月間、市長が10%、副市長が7%などの自主カットをされてきました。
このことから、行革の視点から実施するのは、基本報酬の自主カットであり、人勧や法律に基づく期末手当等の改定は尊重しようという考えが平成28年11月に全会派で確認されたものと考えています。今後の行革への対応については、別途議論をすればよいと思っています。
よって、法律改正と
特別職等報酬審議会の答申に基づく報酬改定については、その趣旨を尊重して実施すべきであり、議案第156号及び議案第158号について賛成といたします。
次に、議案第155号、
地方公務員法等の一部改正に伴う
会計年度任用職員制度の条例制定についてでありますが、今回の法律改正の内容については非常に問題があることをまずもって表明いたします。
今、国を挙げて働き方改革、
女性活躍社会、同一労働同一賃金の推進が叫ばれている中、その動きに逆行するものであります。
今回の法改正の本来の趣旨は、
臨時非常勤職員の処遇改善であったはずです。ところが、内容は全く逆で、手当等については期末手当のみを支給するという処遇の改悪にほかなりません。
今回対象となる
臨時非常勤職員は、
地域児童育成会の支援員や学校給食の嘱託調理員など、その99%が女性職員であります。そして、その全ての対象者は補助的な仕事をしているのではなく、責任を持って重要な業務に携わり、市民サービスの先端で働きながら家族の生活を支えている人もたくさんおられます。
これまで30年間もの戦いで積み上げてきた
退職手当相当、
勤勉手当相当、
扶養手当相当、
住居手当相当などの成果が法律改正によって一瞬にしてなくしてしまうことについては、
女性活躍社会への歩みの足を引っ張るどころか、憲法第25条が保障する生存権に反する法律であり、断じて容認することはできません。
一方、この法律改正に対して衆議院と参議院が附帯決議を出しています。その一つは、
会計年度任用職員への移行に当たっては、不利益が生じることのないように、地方公共団体に対して適切な助言を行うこと、2つ目は、施行後の状況について調査、検討を行い、その結果を踏まえて必要な措置を講ずること、その際、同一労働同一賃金のあり方に重点を置いた対応に努めることとあります。
宝塚市当局におかれましては、今後この不利益分を解消するための施策を講じることを強く求めます。その上で、どんなに悪法であっても法律は法律です。全国の自治体も苦労して労使協議をした結果、ほとんど労働者側が苦渋の選択をして条例改正が進んでいる状況であります。
そんな中、宝塚市だけがこれ以上先延ばしすることができず、不十分ではありますが、一定の経過措置が設けられたこともあり、労働組合が苦渋の選択をして合意がなされました。よって、法律で保障されている団体交渉による労使合意を尊重する立場から、議案第155号について賛成といたします。
次に、議案第159号、給与制度の適正化による一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正についてであります。
この主なものは、係長の管理職手当4万円の廃止に伴うもので、その結果、係長と一般職の主任との給与格差が縮小するという理由で、主任等の基本給を大幅に引き下げるものとなっています。一方で、係長が管理職手当と時間外勤務手当を併給することは、法律上問題があることについても事実であり、この提案についても労働組合が苦渋の選択をして妥結に至りました。よって、労使合意を尊重する立場として、議案第159号についても賛成といたします。
最後に、議案第155号の
会計年度任用職員制度についての財政的影響額は、経過措置が完了する11年後までに累積で約7億6,700万円の財源が浮きます。議案第155号では、10年後、約4億4,400万円の財政効果があるということで、合計12億円にもなります。そしてこの全てを係長以下の職員と
非常勤嘱託職員に押しつけることになります。全ての非管理職員の生活に打撃を与える今回の議案については、本当に心苦しい思いでもありますし、市長以下、幹部職員はこの理不尽な結果を重く受けとめて、今後、
会計年度任用職員の処遇改善と非管理職の不利益分の復元に向けて、市独自の改善策を講じることを強く訴えて賛成討論といたします。
○中野正 議長 ほかに討論はありませんか。
8番村松議員。
◆8番(村松あんな議員) 議案第156
号宝塚市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論いたします。
市職員の給与は、国家公務員の賃金や人事院勧告に基づいて決められるものですが、特別職である市議会議員の報酬は、あくまで市の予算規模や財政状況、社会情勢、人口や面積、議員定数など、自治体のさまざまな条件を勘案した上で、市民の幅広い合意に基づいて定められるものです。
市議会議員の報酬は、宝塚市
議会基本条例第24条において、「議員報酬等を定めるに当たっては、市民の客観的な意見を参考にしなければならない」と規定されています。市職員と市議会議員は、立場やその職務も異なることから、人事院勧告に基づく市職員の給与引き上げに連動させるという考え方自体が制度にそぐわないものであると言わざるを得ません。
目先で言えば、消費増税による影響や米中貿易摩擦による景気の減速、中長期的には少子高齢化に伴う生産年齢人口の減などの影響が懸念され、本市において今後、市税収入の大幅な増加は見込めない状況にあります。そうした中で、高齢化等により民生費はますます増大し、公共施設やインフラの維持管理に莫大な予算が必要となります。
また、先般の市立病院における5億8,900万円の赤字決算の結果を受け、病院事業管理者初め病院幹部が医師特別手当を半額返上することで責任をとっています。先週の一般質問でも、市立病院について取り上げた議員が多くいたことは、市立病院の今後のあり方がいかに全市的な問題であるかのあらわれであると考えます。
期末手当引き上げの根拠となっている人事院勧告は、ただいま申し上げた本市独自の事情は一切考慮されておりません。本市において議員の期末手当の引き上げをすることに大義があると言えるでしょうか。今議案は、報酬そのものの引き上げではなく、期末手当の増額ではありますが、本市の財政状況等、市立病院における決算の結果などの諸条件を考えれば、市民の皆様に胸を張って引き上げをお願いできる状況にはないと考えます。
ぜひとも会派を超えた皆様の御賛同をお願いいたしまして、議案第156号の反対討論とさせていただきます。
続きまして、議案第158号宝塚市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論いたします。
第156号の反対討論でも申し上げましたとおり、市職員の給与は人事院勧告に基づいて決められるものですが、特別職の報酬は立場や職務が異なるため、人事院勧告と連動させるべきでないと考えます。
市立病院の決算結果を踏まえ、病院幹部が自主的に医師特別手当を半額返上しています。市立病院の決算結果や今後のあり方を病院だけの問題ではなく、市全体の問題と捉えるべきです。そうであるにもかかわらず、今実際に手当を返上し、責任を行動に移しているのは病院側だけです。市長以下特別職の皆様は、病院の5億8,900万円の赤字決算、今年度も4億を超える赤字を見込み、今後のあり方についても結論の出ていない状況の中で、市民の皆様に胸を張って期末手当の増額を説明できるのでしょうか。
近隣市で言えば、川西市は国から支給される国民健康保険の交付金の申請手続に誤りがあり、交付金約5,800万円を受けられなかった問題を重く受けとめ、人事院勧告に基づく特別職の期末手当引き上げを見送るとしています。
また、12月11日付朝日新聞によると、阪神間7市1町における市長の期末手当は宝塚市が最も高額の274万9千円であると報道されました。市立病院における決算結果及び今後の見通しを鑑み、本市においても今回の人事院勧告に基づく特別職の期末手当引き上げは見送るべきと重ねて強く申し上げ、反対討論を終わります。
○中野正 議長 ほかに討論はありますか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
(賛成者起立)
○中野正 議長 起立している議員の議席番号を点呼します。
1番、2番、5番、6番、9番、10番、13番、14番、15番、16番、23番、24番、25番。
起立多数です。したがって、本件は採択することに決定しました。
日程第3、議案第138号から議案第141号まで、議案第143号、議案第145号及び議案第146号の以上7件を一括して議題とします。
△───── 日程第3 ─────
……………………………………………
議案第138号 宝塚市道路の構造の技術的基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議案第139号 宝塚市廃棄物の適正処理、減量及び再利用に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第140号 宝塚市立小浜工房館条例を廃止する条例の制定について
議案第141号 宝塚市
農業共済条例を廃止する条例の制定について
議案第143号 工事請負契約(宝塚文化芸術センター庭園整備工事(その3))の変更について
議案第145号 市道路線の認定について
議案第146号 市道路線の全部廃止について
(産業建設常任委員会付託)
……………………………………………
○中野正 議長 本件については、さきに産業建設常任委員会に付託をして審査が終わっていますので、委員長の報告を求めます。
12番岩佐産業建設常任委員会委員長。
◆12番(岩佐まさし議員) それでは、産業建設常任委員会の報告を行います。
本委員会は、11月25日、11月28日、12月16日に委員会を開催し、議案7件について審査を行いました。
詳しくはお手元の
委員会報告書に記載しておりますので御確認ください。
ここでは主な議案の概要のみ御報告いたします。
まず、議案第140号宝塚市立小浜工房館条例を廃止する条例の制定についてです。
議案の概要は、平成28年4月から休館している小浜工房館について、用途廃止を行うため、条例を廃止しようとするものです。
主な質疑では、設置に当たって国の補助金を活用しているが、施設の廃止に当たって補助金の返還は発生しないのか、寸断されてしまったコミュニティの再生についての市の取り組みは、各団体の理解は得られたのか、廃止後、利活用までどれくらいかかる見込みなのかなどの質疑があり、採決の結果、本議案は賛成多数で可決されました。
次に、議案第141号宝塚市
農業共済条例を廃止する条例の制定についてです。
議案の概要は、報告書に記載のとおりです。
主な質疑では、現在農業共済に加入している当事者、契約者にとって想定されるメリット、デメリットは、農業共済事業費特別会計も廃止していくが、市の一般会計との間にお金の出し入れはなかったのか、新組合の阪神事務所の職員体制は、阪神7市1町と管轄が広範囲にもかかわらず8人ということだが、足りないのではないかなどの質疑があり、採決の結果、本議案は賛成多数で可決されました。
次に、議案第143号工事請負契約、宝塚文化芸術センター庭園整備工事その3の変更についてです。
議案の概要は、報告書に記載のとおりです。
主な質疑では、今回の工事にはさく井工が入っているが、阪急電鉄からガーデンフィールズの引き継ぎを受けたときは、井戸水は必要量が出るということだったのか、工事請負契約締結前に、事前調査は全くやっていなかったのか、欄干は破壊検査をしなくても、非破壊検査でも調査はできるが、なぜそれをしなかったのかなどの質疑がありました。
本議案については、審査が継続されましたが、その後の委員会において、欄干等の再利用案が提示され、採決の結果、本議案は全員一致で可決されました。
このほか議案第138号宝塚市道路の構造の技術的基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議案第139号宝塚市廃棄物の適正処理、減量及び再利用に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第145号市道路線の認定について、議案第146号市道路線の全部廃止について、以上4件の議案については、採決の結果、いずれも全員一致で可決しました。
以上で、産業建設常任委員会の報告を終わります。
○中野正 議長 委員長の報告は終わりました。
ただいまから質疑に入ります。
質疑はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○中野正 議長 以上で質疑を終結します。
ただいまから討論に入ります。
討論はありませんか。
25番たぶち議員。
◆25番(たぶち静子議員)
日本共産党宝塚市会議員団を代表して、議案第140号宝塚市立小浜工房館条例を廃止する条例の制定についてと議案第141号宝塚市
農業共済条例を廃止する条例の制定について、一括して反対討論を行います。
まず、議案第140号宝塚市立小浜工房館条例を廃止する条例の制定については、小浜地域の歴史と街なみ形成について市民の理解を深めるとともに、宝塚市の文化遺産である工房活動の伝承及び創造を図り、工房活動の情報を発信するため、小浜地域の街なみ景観形成活動を推進する拠点施設として、宝塚市立工房館を平成13年5月1日より開館いたしました。
工房館の管理運営方針は、地域全体の総意と協働を前提として進められてこられましたが、今回の工房館廃止の理由として、運営委員会は、地域の総意と協働を形成できる団体とは言えず、ゆえに工房館の施設目的を果たすことが困難、運営委員会にかわる新たな公的管理運営団体を再構築することも困難、民間事業者による指定管理者の選定も困難、これ以上の休館は、市民サービスの向上に寄与せず施設のライフサイクルコストの増加を招くとのことでしたが、今後の運営のあり方として、計画が組み立てられていないことや地域との合意形成がとれていないことなど、先行きが不透明であることの理由で本議案には反対いたします。
次に、議案第141号宝塚市
農業共済条例を廃止する条例の制定についてですが、農業共済事業を1県1組合にすることによって、職員は専門知識の蓄積が可能となり、農業者に対して的確な情報提供と丁寧な説明が可能となることや事業・財産規模が県内全域に拡大されることで、十分な保険母集団を確保することが可能になり、掛金率の大幅な変動を抑制するとともに、安定的な共済事業の運営が可能になるなどメリットとして述べていますが、まず農業共済が強制加入から任意加入に移行します。保険や共済の基本である相互扶助の仕組みが、任意加入に移行することによって脱退者がふえることになり、農業共済の財務や運営に悪影響を及ぼすことが危惧されます。また、掛金については3年に一度の見直しがあり、状況によっては値上がりすることも懸念されます。
窓口が市町等の庁舎から新組合事務所へ変わることから農業者にとっては利便性が低下していくこととさらに新組合事務所開始直後は職員数が不足することや対象地域が広範囲になるため現地の農業者の繊細な情報収集が難しくなり、円滑な業務継続が十分にできなくなることなど、宝塚市内で営農する農業者に不利益を与え、宝塚市の農業を衰退させるおそれが大きいと考え、本議案に対して反対いたします。
以上で討論を終わります。
○中野正 議長 ほかに討論はありませんか。
15番大島議員。
◆15番(大島淡紅子議員) それでは、
社会民主党議員会を代表して、議案第140号宝塚市立小浜工房館条例を廃止する条例の制定について、賛成の立場で討論を行います。
この議案の審査を行うに先立ち、担当課にお願いして、細部にわたり視察をさせていただきましたが、保存状態もよく、またコンパクトですけれども、地域の皆さんなど、使う側のことをよく考えて設計されている施設だと改めて感心いたしました。
この議案審査について考慮すべきポイントは3点です。1点目は、かつては摂津の国の国府にも値する繁栄したまちの歴史に関することです。工房館の中庭には、旧山田邸から使用されていた井戸と高さ12メートル以上もあるタイサンボクを配し、また小浜地区が大工や左官のたくさんいたまちで大工組、小浜組を結成していたことをあらわす展示もなされていました。木工や陶芸などの設備が整っており、産業の伝承とまでは言えませんが、工房活動も頻繁に行っていました。今後も、井戸や保護樹は残すとのこと、また大工のまちであったという歴史の継承は、社会教育施設である小浜宿資料館で可能であり、財政面でも小浜の街なみを形成する公共施設として活用すれば、国の補助金の返還もしなくていいとのことです。
2点目は、施設の今後についてです。18年と築年数も浅く、また管理も行き届いていたので、今後、福祉施設や教育施設などとして十分転用可能です。11月19日付で庁内の利用希望調査中とのことですので、近いうちに結論が出ると思われます。地域の願いも酌んだ利活用を期待しています。
3点目は、地域コミュニティについてです。当初は多くの団体から成り立っていた小浜工房館運営委員会が現在1団体のみで構成され、地域全体の総意と協働を前提とした管理運営ではなくなっており、適切とは言えません。やむを得ず2016年から休館していますが、市もただ手をこまねいているだけではなく、自治会等公共的団体や福祉団体との協議を重ね、一定の理解をいただいたとのことですが、真摯な対応をしてきたと言えるでしょうか。しかし、寸断されてしまった地域コミュニティへの対応は、利活用案をもって地域と粘り強く協議していくという覚悟や姿勢が見えました。
以上の点については、一定の方向性がつかめたとはいえ、確実なものではありません。しかし、だからこそ多くの可能性があるとも言えます。まずは条例を一旦廃止して、白紙に戻し、市は施設廃止がこの先、順次行われていく先駆けとして、全国の事例をしっかり研究し、利活用につなげていただくよう期待を込めて賛成いたします。
○中野正 議長 ほかに討論はありませんか。
(「ありません」と呼ぶ者あり)
○中野正 議長 以上で討論を終結します。
ただいまから、議案第140号宝塚市立小浜工房館条例を廃止する条例の制定についてを採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
現在の出席議員は25名です。
本件は委員長の報告のとおり可決することに賛成する議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○中野正 議長 起立している議員の議席番号を点呼します。
1番、2番、3番、4番、5番、7番、8番、9番、10番、11番、12番、13番、14番、15番、17番、18番、20番、21番、22番、23番、26番。
起立多数です。したがって、本件は可決することに決定しました。
次に、議案第141号宝塚市
農業共済条例を廃止する条例の制定についてを採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
現在の出席議員は25名です。
本件は委員長の報告のとおり可決することに賛成する議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○中野正 議長 起立している議員の議席番号を点呼します。
1番、2番、3番、4番、5番、7番、8番、9番、10番、11番、12番、13番、14番、17番、18番、20番、21番、22番、23番、26番。
起立多数です。したがって、本件は可決することに決定しました。
次に、議案第138号、議案第139号、議案第143号、議案第145号及び議案第146号の以上5件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告は可決することが適当とするものです。
本件は委員長の報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○中野正 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は委員長の報告のとおり可決することに決定しました。
日程第4、議案第154号令和元年度宝塚市病院事業会計補正予算第3号を議題とします。
△───── 日程第4 ─────
……………………………………………
議案第154号 令和元年度宝塚市病院事業会計補正予算(第3号)
……………………………………………
○中野正 議長 提案理由の説明を求めます。
中川市長。
◎中川智子 市長 議案第154号令和元年度宝塚市病院事業会計補正予算第3号につきまして、提案理由の御説明を申し上げます。
本件は、収益的収入及び支出について、給与改定に伴う給与費の増額により病院事業費用の予定額を医業費用において2,968万6千円増額し、126億9,473万5千円にしようとするものです。
よろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。
○中野正 議長 提案理由の説明は終わりました。
お諮りします。
本件については、質疑、委員会付託及び討論を省略して、直ちに採決したいと思います。これに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○中野正 議長 異議なしと認めます。したがって、そのように決定しました。
ただいまから、議案第154号令和元年度宝塚市病院事業会計補正予算第3号を採決します。
本件については可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○中野正 議長 異議なしと認めます。したがって、本件は可決することに決定しました。
日程第5、議員の派遣についてを議題とします。