姫路市議会 2021-12-09
令和3年12月9日経済観光委員会−12月09日-01号
・議案第120号
事業契約の締結について(手柄山
スポーツ施設整備運営事業契約の締結)
・議案第124号
姫路市立香寺温水プールに係る
指定管理者の指定について
報告事項説明
・手柄山
中央公園再
整備事業の進捗について
・手柄山
中央公園内施設の
イベント(1〜3月)について
・姫路市
観光戦略プラン改定に係る
パブリック・
コメントの実施について
・姫路市
国際化推進プラン改定に係る
パブリック・
コメントの実施について
・
特別史跡姫路城跡保存活用計画の策定に係る
パブリック・
コメントの実施について
・年末年始・冬季の
観光施設・事業等について
質疑・質問 10時32分
◆問
議案第120号について、入札結果の
性能評価点に関して詳細に分かる資料はあるのか。
◎答
1,000点満点中、300点が
価格評価点、700点が
性能評価点である。
ホームページにおいて、手柄山
スポーツ施設整備運営事業民間事業者選定結果として
入札参加者の項目ごとの得点、詳細や配点について記載している。
◆問
議案第120号について、落札者は
性能評価点が非常に高いが、その主たる要因を説明してもらいたい。
◎答
審査の総評において特に優れた点として9点が評価されている。
例えば、手柄山
中央公園の地形、自然環境を生かした同公園の魅力向上に資する提案であったことや、
水平ラインを活用し自然環境と調和する様々な工夫に関する提案があったこと、要求水準への深い理解を基にした配置計画、諸室計画、JR新駅からの動線や
サービスヤードの構築に関する提案などが挙げられている。
◆問
本議案は、設計から運営まで一貫した契約となるが、本議案採決後の具体的な
スケジュールを大まかに説明してもらいたい。
◎答
令和3年度から令和4年度にかけて設計を行い、令和5年度中から造成に取りかかることを予定していると事業者から聞いているが、現在は仮契約状態であり、本
契約締結後改めて詳細な打合せを行うこととしている。
工事に取りかかる際には、
地域住民や議員に
工事スケジュール等を公表したい。
◆要望
落札グループには
市内事業者も構成員として入っており、前回の
委員長報告に対する回答においても本市産資材の使用等について確認していくとのことである。
今定例会では産業局が北部地域の活性化を目的に土地の購入を検討しており、また、本会議においても姫路市産の木材の活用に関する質疑・質問もあったことから、整備に当たり本市産の資材が活用されるよう、しっかり取り組んでもらいたい。
◆問
各参加者の案について、よい点、悪い点をまとめた資料はあるのか。
◎答
手柄山
スポーツ施設整備運営事業民間事業者選定結果において、
評価項目ごとに、優れた参加者を記載しているが、それぞれの案全体を通した評価については記載していない。
◆問
その資料は提供できるのか。
◎答
公表しているものであり、提供は可能である。
(委員会中に委員に資料配付)
◆問
議案第120号について、PFI、
BTO方式は本市にとって初めての
事業方式であるのか。
◎答
設計から運営まで一貫して実施する方式は今回が初めてである。
◆問
公共施設ではあるが、運営する民間企業は営利を目的とするものであると思う。そのため、後々に使用料が急激に上がるなどして、市民が利用しづらい状況になるのではないかと危惧するがどうか。
◎答
使用料を企業が収入し、運営に活用する
利用料金制としているが、姫路市
体育施設条例を基に他の施設とのバランスを鑑みて新体育館・プールの使用料の範囲を提示しており、令和3年第1回定例会の
経済観光委員会においても説明した。それに基づき提案を受けたものである。当該範囲内で使用料を下げる分には問題ない。
◆要望
できるだけ市民が使いやすい施設になるように取り組んでもらいたい。
◆問
議案第120号について、
落札グループの構成員の中で、どの事業者がどの施設を担当するのかという位置づけを行った上で落札に至ったものであるのか。
◎答
評価の際はどの事業者が参加しているかが分からないため、提案書に基づいて判断している。落札後、協議を行っているが、まだ仮契約の状態であり、どの事業者がどの施設を担当し、どのように運営するかという点は本
契約締結後、協議する予定である。
◆問
落札グループの構成員である企業が運営している施設を調べてみると、各地でそれぞれの施設を指定管理していることが分かり、位置づけも想定できるものではあるが、本市の手柄山周辺の
スポーツ施設は、
姫路球場と
陸上競技場は姫路市
まちづくり振興機構が指定管理し、
県立武道館は兵庫県体育協会が指定管理している。それらの施設と本議案における手柄山
スポーツ施設による連携は検討できないのか。
◎答
現在、
中央体育館は姫路市
まちづくり振興機構が指定管理しているが、連携しなければ円滑な運営ができない。例えば、大規模な大会を開催する際に駐車場が満車となるため、大会の日程調整が必要となる。本
契約締結後に、正式な交渉も可能となるため、協議の場を設けるよう考えている。
他都市では
パートナーシップ協定など様々な方法で連携している。
また、
姫路球場や
中央体育館では姫路市
まちづくり振興機構が
年間スケジュールを調整するための調整会議を主催しており、本議案の
落札グループも参入できるよう協議したいと考えている。
◆要望
落札グループには様々な
アスリートが所属する企業もあるため、
子ども向けの
スポーツ教室の開催等にもつながると考える。
アスリートと交流できる絶好の機会になるものと思われるため、ぜひそのような取組ができるよう検討してもらいたい。
◆問
議案第124号について、
指定管理者候補者の評価内容として、多様な
自主事業の提案が挙げられているが、具体的にどのようなものがあるのか。
◎答
プールでのヨガ、高齢者の
フレイル予防の体操などである。ほかの応募者からも多様な提案はあったが、現在の
指定管理者が実施している事業の人気が非常に高いため、評点も高くなったものである。
◆問
公共施設のマネジメントの観点で、
学校プールは大規模校でも小規模校でも
児童生徒数にかかわらず同じ形式で授業をしているが、全校一斉にプールを整備していくのではなく、同
温水プールを周辺地域の学校の水泳の授業で利用し、専門のインストラクターに指導を行ってもらうことができれば、
学校プールが必要なくなるのではないかと考える。
今後、本取組を
指定管理者に提案することは可能なのか。
◎答
現在、近隣のこども園の児童が保育中に同
温水プールを利用している。今後、同様の取組を小中学校にも拡大して実施できないか、
指定管理者に提案していきたい。
◆要望
本取組は全市的に実施できると考えられる。市内の
スイミングスクール等も含め、
教育委員会と連携して提案してもらいたい。
◆問
観光スポーツ局が所管する施設について、近年の
指定管理者選定の際の総合評点は、おおむね220点前後である。また、
事業計画等の評価の項目は、他の施設では200点中150点程度であると認識しているが、議案第124号においては同項目の点数が138.4点である。
他の施設と評点に差が生じていることについてはどのように認識しているのか。
◎答
指定管理者選定委員会委員が変わるためである。今回、委員として姫路市
水泳協会常務理事が加わっており、シビアに評価しているものと思われる。
指定管理者選定時の評点が高ければよいというわけではないが、今後、評点のバランスがよくなるよう検討したい。
◆要望
シビアな評価をするほうが利用者である市民の目線に近くなると考える。また、年度により評点に差があることは当然である。
自主事業も含めて様々な工夫を行い、しっかり運営できるよう取り組んでもらいたい。
◆問
姫路市
国際化推進プランについて、外国人の
地域づくりへの
参画促進が
具体的施策に挙げられているが、具体的にどのようなことを考えているのか。
◎答
現行のプランに列記した事業や施策についてはほぼ実施でき、またプランになかった
外国人相談センターの開設など新たな取組にも着手できている。それにより外国人や日本人からの相談を受けた場合にもある程度対応できる体制ができつつある。
しかし、市民にアンケートを取ったところ、実施している施策等の認知度が低かったため、今後は施策等のPRを重点的に行いたい。さらに、
外国人コミュニティ、
NPO法人、
ボランティア、財団などの支援を充実させ、日本人と外国人の間で情報交換ができるような施策に取り組みたい。具体的な内容はまだ決まっていないが、従来の姉妹都市間の交流だけでなく、実際に身近な外国人と交流できる機会を創造したいと考えている。
◆問
今答弁のあった
情報交換等は、具体的な施策のうち、
外国人コミュニティや
関係団体等との連携に当たるのではないか。外国人の
地域づくりへの
参画促進について説明してもらいたい。姫路市
まちづくりと自治の条例にも掲げられているとおり、
地域づくりへの参画や協働という点で、どのように進めていくつもりなのか。
◎答
市と地域の間を取り持つ
外国人リーダーを養成することで、
外国人リーダーが外国人に対して情報提供や相談に乗ることができるよう、
外国人リーダーを養成する講座を重点的に実施したいと考えている。
◆問
同プランには外国人の生活支援や地域への
参画促進のために、
外国人支援団体や自治会、関係団体とさらなる連携が必要とうたっている。
観光スポーツ局の所管を超える可能性もあり、市民局等との連携も必要であると考えるが、外国人が暮らしやすい
環境づくりについてどのように進めていくのか説明してもらいたい。
◎答
外国人リーダーとして核となるような人材を育成し、
ボランティアや
地域づくりにおいて活躍できる場をつくるよう議論がなされているところである。外国人が住民として主体的に地域活動に参画できるよう取り組むべきであると考えており、本プランにはそのような状況を目指すということを記載している。
◆要望
外国人の目線で暮らしやすい環境をつくることも重要であるが、市民がその環境を受け入れることができる体制も必要である。それは
観光スポーツ局の所管を超えることになるため、プランを改定するだけではなく、市民局に協力を要請するなど、目標に向けてしっかりと取り組んでもらいたい。現在はプランを改定する段階であるが、今後しっかり検討してもらいたい。
◆問
特別史跡姫路城跡保存活用計画について、
土地利用計画に基づいた内曲輪、中曲輪、外曲輪、
バッファゾーンの整備が同計画の核になると認識しているが、現在、外曲輪では空き家、更地、駐車場が増えている。
観光スポーツ局が主導し、全庁的に整備に取り組んでもらいたいがどうか。
また、中曲輪では、
東消防署が老朽化しているが、本計画を策定するに当たり、消防局と今後どのように協議・検討していくのか。
◎答
本市にとって姫路城の保存活用は根幹をなすものであり、
総合計画等の他の計画を考慮した上で本計画を策定することが必要である。関係者と協議の上、文科省、兵庫県の理解も得て策定していきたい。
外曲輪における空き家や駐車場等の増加については、地域として姫路城の
本質的価値を高めることが重要であり、都市計画や
まちづくりに係る計画と連動して取り組むことが必要であると考えている。
東消防署については、本計画に施設の改修、建替え、移転等を検討するとともに、姫路城の
防災システムとのさらなる連携を図り、姫路城の防災機能の維持、向上に努めると記載している。現地で建替え、拡大する場合は文化庁に現状変更の許可を得る必要があるなど難しい点があるが、その点は消防局も十分承知しており、必要に応じて文化庁に協議するものと考えている。
姫路城の防災という点においては、現在の
東消防署は非常によい場所にあると考えるが、現地での建替えは難しいため、消防局も老朽化への対応について検討しているところであると認識している。
◆要望
東消防署は姫路城の防災の要となる施設であるため、消防局としっかり連携し、協議してもらいたい。
また、本
計画策定後、具体的に姫路城跡をどのように活用していくのかが求められる。しっかりと取り組んでもらいたい。
◆問
各種プランや計画について
パブリック・
コメントの実施を予定しているが、
パブリック・
コメントを実施する際の案は、各
懇話会等の委員の意見を踏まえたものであるのか。
◎答
それぞれの計画案は
懇話会等を開催し、
学識経験者や専門家などを含めた委員から意見を得ており、可能な限りその意見を反映したものである。
それらの計画案について市民から広く意見を募集し、それを反映した案を再度
懇話会等に提示して最終的な案を完成させる。
◆問
パブリック・
コメントの実施は年末年始であることが多く、市民の目に留まりにくい。広報ひめじ1月号の掲載に間に合うものがあれば、
パブリック・
コメントの実施について周知してもらいたいがどうか。
◎答
4月から計画の策定を始め、年度内に策定する場合、年末年始に
パブリック・
コメントを実施することとなりやすいが、広報ひめじ等に掲載し周知している。
できる限り多くの意見を得られるよう、
各種メディアを通じてPRに努めたい。
◆問
平和祈念展in姫路と抑留者が描いた
シベリア展については、開催場所がイーグレひめじと
平和資料館と異なっている。先に
平和祈念展in姫路を行うイーグレひめじで抑留者が描いた
シベリア展のチラシを配布するなど連携することは考えていないのか。
◎答
平和祈念展in姫路は、新宿にある
平和祈念展示資料館が他館と交流して全国各地で展示を行うものである。本
イベントについては、
平和資料館と共催するものである。抑留者が描いた
シベリア展は、同時期に
平和資料館において
平和祈念展示資料館から資料を借りて展示を行うものであり、両
イベントを合わせて広報を行っているところである。
◆問
手柄山
温室植物園の土地は全てが借地であるのか。
◎答
全てではない。一部8,000平方メートル程度が借地である。
◆問
当該借地は返還する期日が決まっている契約であるのか。
◎答
本契約は、昭和39年、手柄山
温室植物園が開園する前から継続しているものであり、最終的な返還期日は契約に含まれていない。
今後は、当該区域を手柄山
中央公園の区域から外すのか、続けて利活用していくのかを検討していきたい。
◆要望
財政面が厳しいと言われている中、市民の理解を十分得られるように取り組んでもらいたい。
◆問
姫路城の堀や石垣に外来植物が見受けられる。外来植物の撤去についてはどのように考えているのか。
◎答
堀や石垣も姫路城の
本質的価値を高める重要な要素であるが、姫路城の樹木に関しては、ほとんどは景観をよくするとの思いで植えられたものや飛散してきたもので、現在は土塁上の樹木伐採に取り組んでいるところである。令和2年度の
姫路東高校における倒木を受け、危険な樹木を伐採する緊急対応を行った。また、
文化財保護の観点から、根を残したまま、必要な部分を伐採している箇所もある。
危険防止と
文化財保護のため、数年をかけて土塁上の樹木の伐採するよう計画しているが、周辺住民にとってはその景観も重要な観点であるため、周辺住民の合意を得ながら、伐採を進めていきたいと考えている。
◆問
教育委員会の所管になるが、
市立美術館をうまく活用できれば観光に寄与するものと考えている。文化庁からよい返事が得られないことが常であるが、貴重な収蔵品が多いため、
教育委員会と連携を取り、できる限り早急に美術館を観光施策に活用してもらいたいがどうか。
◎答
美術館については、
特別史跡姫路城跡保存活用計画案に
市立美術館が有する調査・研究・保存・展示・
学習機能等の強化や拡充に努めることを記載している。美術館は外観も評価が高く、美術館としてもその機能を拡充したいと考えているところであると聞いている。文化庁に現状を変更する許可を得るのは困難であり、また姫路城の景観が変わる可能性もあるため、美術館の活用については慎重に検討してもらいたいと考えている。
本
計画策定に当たり、美術館の活用について意見があり、盛り込めるようであれば修正していきたいと考えている。
◆問
ナイトイベント「シロノヒカリ」については、市民からあまりよくなかったとの意見が寄せられた。予算が少なかったということも聞いているが、できる限り予算を確保し、市民が喜ぶものにしてもらいたい。人々が足を止めて見るような、起爆剤となる
ナイトイベントの実施を期待するがどうか。
◎答
ナイトイベントについては平成28年から開始し、冬の風物詩として定着してきたものと考えている。周辺の商店街や店舗との連携や観光客の誘客など課題はあるが、さらに姫路城の価値が高まるよう取り組んでいきたい。
◆問
手柄山
中央公園再
整備事業に当たり通行規制を行っていたが、当該道路に毎朝車両が待機しているような状況は通行止めの期間中も発生していたのか。
◎答
通行止め開始当初は多少渋滞があったものの、その後に渋滞は発生していなかった。
また、
通行止め解除後も渋滞はない。
◆要望
運送会社の車両が朝多く待機するような場所になっているということが分かったと思う。今後も長期間にわたり再
整備事業が続くことになるが、通学路でもあり、
地域住民が困っていた場所でもあるため、警察とも連携し、不法停車がないように取り組んでもらいたい。
◆問
東エントランスゾーンの整備について、
地元住民からは一部でも
グラウンドを整備してもらいたいという声もあるが、遊具を整備していくという方針は変わらないのか。
◎答
東エントランスゾーンは令和4年度から5年度にかけて整備する予定である。まず、要望のあった
幼児用遊具、
インクルーシブ遊具を設置し、そのほかの部分で、キャッチボールができる程度の
グラウンドが整備できるのではないかと考えている。
◆要望
手柄山を訪れた人が遊べるような公園になるよう、また
地元住民の迷惑にならないような公園になるよう検討してもらいたい。
報告事項説明
・
姫路城マラソン2022について(資料なし)
世界遺産姫路城マラソン2022の
ランナー募集については、2020年大会の有資格者のみに限定している。しかし、
新型コロナウイルス感染症の状況や
ランナーの練習不足、本大会が
大阪マラソンと同日開催であることなどにより、申込みが定数の約半分である。そのため、12月末頃まで募集期間を延長したいと考えている。これから新たに
ランナーを公募することはできないため、しっかり
感染症対策を行い、大会を実施したい。
観光スポーツ局終了 11時33分
産業局 11時33分
前回の
委員長報告に対する回答
・新市場の整備に当たり、
杭汚泥処理を含めた今後の整備についてさらなる問題が発生した際には、その都度議会にしっかり報告されたいことについて
新
市場整備に当たっては、杭汚泥の処理における検査の実施や
雨水排水管工事の
経路見直しが必要となる問題が発生したため、これまでの委員会において経過等を報告してきた。今回の委員会においては、これらの問題に対する
対応方針等について報告、説明する予定である。
今後も、問題となるような事態が発生した場合には、本委員会に速やかに報告し、説明の上、適切な対応を行うことで、新市場の整備を円滑に進めたい。
・(仮称)道の駅姫路について、将来にわたって魅力的であるとともに、環境や
バリアフリーなど多種多様なSDGsの目標に対応した道の駅となるよう懇話会や
地元ワーキングを通して整備内容を検討されたいことについて
持続可能な道の駅であるためには、まず
地元住民に道の駅を愛してもらうことが重要であると考えている。
現在までに(仮称)道の
駅姫路整備検討懇話会を3回、「(仮称)道の駅姫路」の夢を語る
アイデア会議を3回、
地元ワーキングを3回開催し、道の駅事業についてより深く知ってもらうとともに、多くの意見や提案を得られている。今後も懇話会や
地元ワーキングは継続して実施し、
地元住民に愛してもらえる道の駅づくりを目指すとともに、SDGsの目標に対応した道の駅となるよう、多様な意見を取り入れながら整備を進める。
付託議案説明
・議案第121号 土地の取得について(北部農山村
地域活性化拠点施設整備事業用地の取得)
・議案第125号 姫路市はやしだ
交流センターに係る
指定管理者の指定について
・議案第126号 姫路市
林田チャレンジ農園に係る
指定管理者の指定について
報告事項説明
・姫路市における
鳥インフルエンザの発生について
・
鳥獣被害防止対策の現状等について
・
中央卸売市場移転再
整備事業の
進捗状況について
・令和3年度
緊急経済対策関連事業について
・姫路港
旅客ターミナルエリア再編整備事業の
進捗状況について
・「(仮称)道の駅姫路」
整備事業の
進捗状況について
休憩 12時35分
再開 13時36分
質疑・質問 13時36分
◆問
議案第121号について、購入を予定している土地を
位置図上網かけで示しているが、一部白抜きになっている箇所が2か所ある。これらはどのような土地であるのか。
また、
購入予定地は
産業廃棄物処理場の
建設予定地であったと認識しているが、保安林など樹木の伐採に制約がある場所はあるのか。
◎答
東側の部分については、位置を示す線の太さにより飛び地になっているように見えるが、実際は購入しない部分とつながっており、別の所有者の土地が食い込んでいる。
西側の部分については、相続がなされていない複数の個人が所有する土地である。
また、樹木の伐採に当たり、保安林等制約があるものはない。
◆問
土地を活用する際に誤って他人の所有地に侵入してしまうなど権利侵害のおそれがある。
また、これらの土地の所有者が売却したいと申し出れば、購入するつもりであるのか。
◎答
当該土地の登記簿上の所有者は把握しているが、昔から名義変更がなされておらず、現時点では相当数の相続人が所有しているものと推測している。土地を活用する際は、該当箇所を除いて活用を検討することになる。
地元住民と協議を進め、可能であれば名義を確認したい。
現在の状況のままで活用に支障がある場合は購入を検討することになるが、現在のところ、当該土地の購入は考えていない。
◆問
土地購入後の活用策として、夢咲く里山プロジェクト(案)が示され、森林整備と地域のランドマークとしての桜等の植林を挙げている。
地域住民との協議においてなされた意見を尊重するのは当然であるが、約3億円の費用をかけて取得し、北部農山村地域活性化拠点施設を整備するということであれば、例えばトレイルランニングをしたり、マウンテンバイクで走ることができるような
スポーツのためのエリア整備やフィールドアスレチックの整備など、より詳細な利活用の方策を考える必要があると思うがどうか。
◎答
現地は非常に急峻であり、活用するとなると山を崩さなければならない。
地元住民も昆虫採集など自然を活用して楽しめるエリアになるよう期待していると聞いているため、まずは樹木を伐採し、森林整備を行いたい。その後、より詳細な活用方法を考えていきたい。
◆要望
当該土地は北部農山村地域の住民だけでなく市民全体の財産となるため、市民が楽しみ、また市外から人が訪れることで北部農山村地域の活性化につながるような活用方法を見据える必要があると考える。人が山に入ることができるよう森林を整備するとともに、次の段階の活用方法をしっかり検討してもらいたい。
◆問
北部農山村地域活性化基本計画において、安富町の鹿ヶ壺と夢前町の本拠点施設、他の拠点施設を含めた5か所の核となる拠点施設を合わせ、その役割を果たしていくとの説明があった。先ほどの答弁では、今後、より詳細な整備について考えていきたいとのことであるが、当該地域を活性化できる拠点施設となるよう考えながら整備に取り組むのではなく、そうした考えを前提に整備を進めていかなければならないのではないのか。
◎答
5か所の拠点施設については、回遊性や観光客に向けた一体的な情報発信という面で課題がある。各拠点施設をしっかりとつなぐとともに、本拠点施設に最も近い拠点施設である書写山とのルートについて一体的な情報発信をすることにより、拠点施設の活用を促進したい。
鹿ヶ壺についても現在活用方法を検討しているところである。魅力的な拠点施設であるため、その魅力を一体的に発信できるように取り組んでいきたい。
◆要望
夢咲く里山プロジェクト(案)は、あくまでも夢前スマートインターチェンジ周辺の当該土地周辺の計画であり、その前提として北部農山村地域活性化基本計画がある。しっかりとその目標に向かって取り組んでもらいたい。
◆問
議案第126号について、
林田チャレンジ農園の本来の目的は新規就農者の確保であったと考える。
指定管理者候補者の評価内容として、施設利用者を増加させる
イベントや利用者と
地域住民の交流促進について期待できることが挙げられているが、同農園の本来の目的から外れているのではないか。
◎答
同農園は、他の市民農園とは異なり、新規就農者を育成するという目的がある。現時点では、1人新規就農者を育成した実績がある。また、同農園では栽培に関する専門知識を学ぶ講習が受けられるチャレンジ区画があり、新規就農を目指して同区画を利用している人々もいる。栽培技術を向上させ、新規就農者が増えるよう取り組みたい。
◆問
同農園の
指定管理者候補者は、新規就農についてどのように認識しているのか。非公募で候補者を選定しているが、同農園の本来の目的から外れているのではないのか。
◎答
指定管理者は主として農園の管理業務を行っており、新規就農者の育成や栽培指導は本市職員やJA指導員等が行っている。
また、現時点で新規就農者は1人ではあるが、それ以外にも近隣の施設や直売所などで農作物を販売している人もいることから、今後もより多くの人々が農業に携わることができるよう取り組んでいきたいと考えている。
◆要望
新規就農者を増加させ、農業の振興を図るという同農園の設置目的を達成できなければ、同農園を設置した意味がない。設置目的を念頭に置き、その目的を果たすことができるよう市としてしっかりと取り組んでもらいたい。
◆問
議案第121号について、当該土地は非常に魅力的な場所であると思うが、その情報の発信については産業局だけでは大変難しいと思われる。このたび姫路観光コンベンションビューローが地域DMOとして登録され、また、姫路市観光戦略プランにおいても着地型や滞在型観光を推進していることから、北部農山村地域活性化のための拠点施設についても同プランに盛り込めるよう役所全体で考える必要があるがどうか。
また、宍粟市ではアウトドア関係の民間事業者と包括連携協定を締結し、アウトドア観光のほか、農林水産業の活性化、高齢者や障害者の自然体験事業への参加の促進などに取り組んでいる。本市でも行政から民間事業者にアプローチをかけ、地域の魅力を発信してはどうか。
◎答
集客については、産業局だけではなく、全庁的な視点で取り組み、情報を発信していきたい。
また、当該土地の活用として、県立森林大学校との連携を挙げているが、宍粟市では既に同大学校と連携し森林を活用しているほか、ヴィクトリーナ姫路も宍粟市と連携した事業を行っている。本市としてもそれらのネットワークに参加、あるいは連携するなどして、しっかり魅力を発信したい。
鹿ヶ壺も非常に魅力的な施設であり、ホームページにおいて星空の写真を掲載するなどその魅力を発信している。施設の魅力を訪れたことのない人にいかに伝えるかということは大きな課題であるため、
観光スポーツ局と連携し、情報を発信して活性化につなげていきたい。
◆要望
新型コロナウイルス感染症の流行によりアウトドアが注目されている。森林整備を行った後は、北部農山村地域内だけではなく、広範囲から誘客できる施設となるような整備を検討してもらいたい。
◆要望
議案第121号について、当該土地の価格は不動産鑑定を経た正当な金額であるとのことだが、当該土地はこれまで様々な問題があった。市民がその購入価格分の価値があったと思えるように、当該土地の活用方法については本委員会で各委員から出された意見を十分反映してもらいたい。
◆問
議案第125号について、はやしだ
交流センターは以前から
利用料金制を採用していたのか。
◎答
以前から、指定管理料を支払った上で
利用料金制を導入している。
◆問
隣接する
林田チャレンジ農園は
利用料金制ではないが、はやしだ
交流センターで
利用料金制を導入しているのはなぜなのか。
◎答
はやしだ
交流センターは地域の活性化を目的として施設を管理してもらうため、非公募で地元地域の団体を
指定管理者候補者としている。
地域住民が主体となりレストランの経営など
自主事業を行い、その収入運営に生かしている。昨今、ゆたりんで使用する燃料費の高騰などもあるため、施設運営にかかる費用の一部を指定管理料として支払うとともに、地域の活性化を目指した指定管理を行っている。
◆問
新市場の土壌汚染対策の効果については、地下水のベンゼン濃度を測定することによって把握できるが、12月に入ってまとまった降雨もなく、渇水期のサンプリングが実施できるのか心配している。地下水調査の
スケジュールと、その調査結果をホームページでどこまで公表するのかを説明してもらいたい。
◎答
令和2年度の渇水期においては地下水を採取でき、専門家会議で報告を行った。令和3年度も地下水を採取し、報告したいと考えている。
専門家会議における議事の内容についてはこれまでどおり全てホームページで公開したい。
◆問
12月中に採取した地下水の検査結果は次回の専門家会議までは分からないのか。
◎答
現在、年に2回地下水を採取し、専門家会議に報告し、意見を得ることとしている。次回の採取は今冬に行い、専門家会議に報告する予定である。
◆要望
結果が分かり次第、説明してもらいたい。
◆問
(仮称)道の駅姫路の駐車ます数について、大型バスを3台としているが、道の駅を設置することで交通量は大きく変化すると思われる。各種指標を基に計算していると思うが、大型バスの駐車ますは3台だけで足りるのか。
◎答
1つの目安として3台で計上しているが、実際にはパーキングエリアなどの大型バス、大型貨物車等の大きな車両の駐車区画は兼用されていることが多い。必ずしも示した台数に縛られるものではなく、資料に記載した数字は平成27年の数字を基に算出したものであるため、実際の交通量が大きく変化した場合には、その変化分を加味する必要があると考えている。
◆問
道の駅は、日常的に通行する車の受け皿となるだけでなく、それ自体を目指して人々が訪れる施設でもある。一応の指標としてます数を計算したということであるが、この数に縛られることなく検討してもらいたいがどうか。
◎答
(仮称)道の駅姫路が人々の目的地となることも本事業の目標であるため、駐車ます数についてはしっかりと対応できるように取り組みたい。
◆問
現在ほとんどの道の駅にはドッグランや電気自動車の充電設備などが設置されており、特にドッグランについては、人々がSNSを通じて道の駅で交流することもある。幅広く活用できると思われるが、今後、設置を検討する予定はあるのか。
◎答
アイデア会議において、ドッグランの設置について意見がなされている。また、水素ステーションをはじめ、多種多様な機能が挙げられている。これらをできる限り盛り込むことで他都市にない道の駅となるよう検討をしているところである。
3ヘクタールの敷地の中で、ドッグランに限らず様々な機能をいかにうまく組み合わせていくのかが今後の大きな課題となると認識している。しっかり取り組みたい。
◆要望
本市の道の駅は全国的には後発組である。これまでの他都市の成功事例や失敗事例を参考に、人々が集まる施設となるよう取り組んでもらいたい。
産業局終了 14時13分
【経済観光分科会(産業局)の審査】
意見取りまとめ 14時20分
(1)付託議案審査について
・議案第120号及び議案第124号〜議案第126号、以上4件については、いずれも全会一致で可決すべきものと決定。
・議案第121号については、賛成多数で可決すべきものと決定。
(2)付託請願審査について
・請願第6号については、賛成少数で不採択とすべきものと決定。
(3)閉会中継続調査について
・別紙のとおり、閉会中も継続調査すべきものと決定。
(4)
委員長報告について
・正副委員長に一任することに決定。
意見取りまとめ終了 14時29分
【
予算決算委員会経済観光分科会の意見取りまとめ】
協議事項 14時30分
・行政視察について
1月26日〜27日に1泊2日で行うこと、行き先については正副委員長及び金内委員で調整すること、
新型コロナウイルス感染症の流行状況によっては中止することに決定。
閉会 14時40分...