• 離農抑制(/)
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  1. 神石高原町議会 2019-03-14
    03月14日-02号


    取得元: 神石高原町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-01
    平成31年第 1回 3月定例会       平成31年第1回神石高原町議会定例議会会議録(第2号)1. 招集年月日 平成31年3月14日1. 招集の場所 神石高原町議会議場1. 開   議 3月14日 午前10時00分宣告(第2日)1. 応招 議員  1番 小 川 善 久         2番 林   憲 志          3番 赤 木 俊 二         4番 横 山 素 子          5番 横 尾 正 文         6番 橋 本 輝 久          7番 久保田 龍 泉         8番 小 川 清 治          9番 木野山 孝 志        10番 藤 田 晃 己         11番 寄 定 秀 幸        12番 松 本 彰 夫1. 不応招議員  な   し1. 出席 議員  応招議員に同じ1. 欠席 議員  な   し1. 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長      入 江 嘉 則     副町長     森 重 純 也   参事      上 山   実     教育長     馬屋原 健 治   会計管理者   吉 原 敬 之     総務課長    瀬 尾 浩 康   政策企画課長  岡 崎   謙     まちづくり推進課長                               小 坂 依 文   住民課長    川 上 清 高     建設課長    国 重 修 示   産業課長    瀬 尾 明 彦     福祉課長    松 井 和 寛   保健課長    赤 木 まゆみ     環境衛生課長  松 本 真 典   教育課長    石 田 金 寛1. 本会議に職務のため出席した者の職氏名   事務局長    柏 床 由 夫     書記      井 領 洋 子1. 議事日程   内容は別紙日程書のとおり            午前10時00分 開議 ○議長(松本) 全員出席でございます。 ただいまから平成31年第1回神石高原町議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。(説明員を報告)            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(松本) 日程第1,一般質問を行います。 質問に入る前に,私より許可並びにお願いをしておきます。 申し上げるまでもなく,一般質問は,大所高所から政策を建設的に議論する場でもあります。特に今回の一般質問は,31年度の施政方針,教育行政方針及び31年度予算案に対する総括質問もあわせての質問であります。質問する議員もまた答弁する執行者もこのことを十分踏まえ,簡明な質疑,答弁を活発に行っていただくようお願いをしておきます。簡潔明瞭な質問と明快な答弁を求めるため,本定例会における一般質問は一問一答方式により行います。質問時間は,質疑及び答弁を含め1議員1時間を限度といたします。 通告が10名よりありました。通告順にこれを許可します。 ◆10番(藤田) 改めましておはようございます。 トップバッターということで,私平成最後の一般質問をさせていただきますので,どうかよろしくお願い申し上げます。 今回は私2点にわたりまして,目指せ人口増への対策はということと,我が町の教育,子育て環境の整備について,2点についてお尋ねいたします。 日本国全体が人口減少時代に入った今日,我が神石高原町の人口は,平成16年の合併時1万2,400人余り,現在9,000人余りまで14年間で約3,400人ほどの減少でございます。これは,合併時の旧油木町の人口ぐらいが減少したことになります。入江町長就任以来2年余り,目指せ人口増のもと,8つの挑戦と銘打って諸施策を打ち出しておられます。その成果が今後あらわれてくることを期待しておりますが,2年間の施策の検証と今後の対応,課題は何かお伺いいたします。 主に次の施策についてお尋ねいたします。 庁舎,町立病院新築移転について,次に第2定住団地整備について,神石高原地域創造チャレンジ基金について,ふれあいタクシー事業について,懸賞つき年賀はがきの成果について,それからビジネスコンテストについて,社会減,自然減の状況はどうなっているのかお尋ねいたします。 それから,人口減少の大きな原因は,未婚化,晩婚化ではないかと思いますが,経済的理由でできない人,必要を感じない人,する気のない人,また仲人の不足など考えられるが,有効な対策はないかお伺いいたします。 それから,先般の次世代議会において,将来我が町へ帰って活躍したいと思っている中高生の意見が多く見られました,現実には高校,大学卒業後,ほとんどの若者が帰町していない状況でございます。Uターンできる環境整備は何かをお伺いいたします。 それから,県が廃校舎や使用されていない施設などを活用し,地域への企業誘致を進めているが,そうしたことに町としても積極的に取り組んではどうかということで,1点目のお尋ねといたします。 ◎町長(入江) おはようございます。 今日,あした一般質問でございますけれども,できるだけわかりやすい答弁,そして元気に答弁をさせていただきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いをいたします。 それでは,藤田議員のご質問にお答えをいたします。 まず初めに,目指せ人口増への対策は万全かというご質問でございます。 その中のこの2年間の施策の検証と今後の対応,課題は何かというご質問でございますけれども,町長就任以来,誰もが挑戦できるまちの創造をテーマに猛進してきた2年間だったというふうに思っております。そこで,8つの挑戦を掲げ,この町を次の世代に託すための種をまいてきたつもりであります。この2年間で芽吹いてきた種を平成31年度はまさに大きく育て,大輪の花を咲かせることに全精力を傾注してまいる所存でございます。 具体的な施策としてのご質問ですれけれども,庁舎,病院の新築移転につきましては,平成29年3月の病院の移転場所の選定及び7月の庁舎移転場所の決定以来,昨年の災害対応等のため,全体工期を1年余り延長しましたけれども,庁舎は平成33年8月の開庁,病院は平成34年5月開院を目指し,おおむね順調に推移をしてまいりました。 次の第2定住団地整備ですけれども,候補地選定の段階で計画変更等が生じましたけれども,平成32年の予約販売の開始に向け取り組んでいるところでございます。 神石高原地域創造チャレンジ基金はについては,平成29年9月に一般財団法人を設立をいたしました。以来,12件の申請がございまして,5件の融資を決定をいたしました。町民や町をフィールドとしたビジネスチャレンジに大いに役立っているというふうに考えております。 ふれあいタクシー事業は今年で3年目となり,利用者数も着実に増加をし,本年度の事業費は,30年度も含めて約7千万円程度となる見込みでございます。平成29年度に実施したアンケート調査では,利用者の約9割が満足していると大変好評をいただいております。引き続き,持続可能な制度となるよう努めていきたいと考えております。 懸賞つき年賀はがきですけれども,本年度中国地方で福山市と本町だけが手がけた事業でございます。5万枚の発行でございましたけれども,町内へはもちろんのこと,町外へのPRに大いに役立っているというふうに思います。今後も郵便局との連携を行ってまいりたいというように考えております。 ビジネスコンテストは,平成29年度9件の応募があり,平成30年度は3件の応募がございました。今後も継続し,多くの応募があることを期待しているところでございます。 社会減,自然減の状況はどうなっているかというご質問ですけれども,平成17年から平成29年度までの12年間で,自然減が2,148人,社会減が897人の減,合計3,045人の減少となっております。 次のご質問,人口減少の大きな原因は,未婚化,晩婚化ではないかと思う,有効な施策はないかというご質問でございますけれども,結婚相談所ブライダルセンターとして取り組んでおりますけれども,議員ご指摘のとおり,結婚相談所として大きな成果がないのが現状でございます。行政としてできる有効な手段はなかなか難しいと考えておりますけれども,民間等との連携も含めて,今後模索をしてまいりたいと考えております。 Uターンできる環境整備は何かというご質問ですけれども,現在油木高校で取り組んでいる神ゼミを通じて,将来神石高原町で何かしたい,こういうことに取り組みたいと思える生徒に育ってもらいたいと思っております。小学校や中学校の子どもたちも総合的な学習の時間を使って神石高原町のことを学習しています。長い道のりになるとは思いますけれども,取り組みを続けていきたいというふうに考えております。また,彼らが将来神石高原町で何かやりたいと思ったときに活用できる応援できる仕組みも必要なため,チャレンジファンドなど,起業できる体制整備を行っていきたいと考えております。 それから,県が進める廃校舎や遊休施設を活用した企業誘致活動を本町も取り組んではどうかというご質問でございますけれども,本町でも以前から遊休施設を活用した企業誘致活動は行ってまいりました。今も行っておりますけれども,現在も農業関連企業から事務所兼工場になる施設の相談や現在ある工場を移転したい等の相談を受けてます。そういうことに対して,遊休施設の紹介活動を行っているところでございます。また,本年度広島県の補助を受けて,油木地区にお試しオフィスを整備いたしました。ここで一定期間事務拠点のお試しをしてもらい,拠点を本町に移すことができるかどうか検討してもらうことを目的として整備をしたものでございます。そこにおいても,町内の遊休施設の紹介なども行っているところでございます。 以上です。 ◆10番(藤田) 庁舎,町立病院新築移転につきましては,災害対応のため1年余り遅れたけれども,おおむね順調に推移しているとのことですが,これから物価の値上がりあるいは人材不足等で先般も不落というようなこともあったわけですが,設定金額をしっかりと精査されて,今までのような不落のないようにしっかりと取り組んでほしいということをお願いしておきます。 それから,第2定住団地の整備についてでございますが,今のままでいきますと,32年の販売というのは少し無理ではないかと思いますが,工程的に大丈夫なんですか。予約販売が32年度にできるとなっておると思うんですが,大丈夫でしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 第2定住団地整備事業は,平成32年の予約販売というスケジュールですけれども,本年平成31年度に実施設計を完了させまして,平成32年の早々に造成工事に入ろうというふうに思っております。それが10カ月ぐらいかかろうかと思いますけれども,平成32年12月にはおおむね造成が完了する見込みができた段階で予約販売をしていきたいというふうに考えておりまして,今のところそのスケジュールで進んでおります。 ◆10番(藤田) 32年度末に予約販売の開始ということですね,じゃけんおおむね33年度の初めぐらい。 それで,それは少々どちらでも問題はないわけですが,販売価格はどのように考えておられますか。 ◎政策企画課長(岡崎) 販売価格につきましては,近隣の星の里の販売価格を参考にして検討してみたいというふうに考えております。 ◆10番(藤田) それで,当然の答弁と思いますが,先般話題になりました坪8円の問題もあるわけです。こういったことの整合性を第2定住団地の地価は星の里並みの単価,平谷についてはべらぼうに安い金額,それだけ地価の差があるんですが,なぜそういった設定をされるんですか。 ◎総務課長(瀬尾) おはようございます。 第2定住団地の地価とそれから現在豊松で予定を進めております子育て世代の坪8円の件についてでございます。 豊松地域につきましては,合併からこの間の状況を見ていく中で,子どもの数がなかなか増えにくい状況にあってます。小学校については,現在18人の児童・生徒がおられるということで,来年はさらに1名減るように聞いております。そういった中で,現在の定住関係はいろんな施策を行ってますが,なかなか子どもの増加が見込まれないという中で,特徴ある非常にインパクトのある戦略を今から始めていかなければ若い方の確保ができないと考えております。豊松については,そういった施策を特化して行ってまいりたいと考えております。 一方で,井関のほうで進めております第2定住団地につきましては,この間星の里の定住団地もかなり盛況をいただいておりまして,86区画の中で約70区画程度が売れているように聞いております。そういった状況を見ても,一定の単価で販売したとしても,かなりの需要があると考えております。神石高原町内は非常に広域で,福山からの距離等も考えていく中で,地域の状況に応じた施策を今後展開していかなければならないと考えておりまして,そのように価格の設定については,多少大きな差が出ても仕方ないかなと考えております。 ◆10番(藤田) 平谷団地の件につきましては,事項別でしっかりと質疑をしたいと思っておりますので,その点についてはこれ以上言及をいたしませんが,そういったことをされることによって,第2定住団地の販売にいい影響はないと思っております。そのことはしっかりと,そこらをもっと政策決定が軽過ぎると思うんです。しっかり吟味されて検討されんと,定住団地も今までのような星の里団地のような販売の成績にはいかないと思います,そういったことで町内でも同じ差があるようなことをされたら。これはもうしっかりと検証されて,価格設定というものを決めていただかんと,政策決定が私は軽いと思っております。 それから,平谷団地のような状況が油木にしても神石にしても,これからあるかと思いますが,そういった神石,油木にしてもどういった考えで今回の平谷団地のような考えで進められるのかどうかお尋ねいたしたいと思います。 ◎町長(入江) 豊松の坪8円の販売につきましては,先ほど総務課長が申したとおりでございますけれども,油木,神石等々につきましても,地域の特色を生かしたそういったインパクトのある取り組みができたらと,今後も検討していきたいと考えております。 ◆10番(藤田) 次に,地域創造チャレンジ基金についてですが,事業を始める場合,資金が一番のネックであることは認識しております。そうした中で,無利子,無担保,無保証での貸し付けはリスクが多いのではないかと思いますが,どうでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) チャレンジ基金の支援については,先ほど議員が言われましたように,無利子,無担保ということで貸し付けを行っておりますけれども,町長が答弁しましたように,新たなチャレンジをしたい,新たなチャレンジをする人の考えを十分内部で検討させていただいて,これで大丈夫だというふうに考えた中で支援をしていくということでありますので,当然リスクはありますけれども,そのリスクを回避するために,内部で詳細な事業計画,それから伴走型支援ということで,経営支援も同時に行っていくというような体制をとっておりますので,できるだけリスクがないということはなかなか言い切れませんけれども,リスクの少ない状況で財団の運営をしていきたいというふうに考えております。 ◆10番(藤田) それは誰も事業を始めるのに失敗を前提にはしません。誰もが成功しようと思ってやるわけです。しかし,私も経験がございますが,事業をする場合,この事業をやりたい,そういう中で予算,資金がどうあるかということを心配する中でチャレンジ基金が行き渡ったというような事業はまず成功します。しかし,事業者の中には,この事業をうまく利用したろうと初めから思って取りかかって,資金を当てにして事業を計画するようにしたのがおられるわけです,そういった人はまず成功しません。そこらをしっかり精査されるわけなんですが,しかし審査員が万一のときに保証されるわけでもないんで,審査しても,ただそのときにはリスクを回避するような審査をされるでしょうけれども,結果的にはうまくいかない場合もあるわけです。そういった意味で,ぜひ成功させようと思ったら,事業者の責任において,保証人ぐらいは私はつけるべきだと思いますが,その点いかがですか。 ◎政策企画課長(岡崎) 保証人をつけるべきということがありましたけれども,先ほど言いましたように,無利子,無担保ということで考えております。 先ほど言われましたように,誰がリスクをとるんかということですけれども,案件の検討については,案件の検討委員の皆さん方が検討されますけれども,最終的には理事会が決定をします。ですので,第一義につきましては,理事会の理事が責任をとるということになります。先ほど議員が言われましたけれども,町長も言いましたけれども,12件申請があって,5件を今支援をしております。残りの7件につきましては,まだ不十分ということで,貸し付けをしなかったということがあります。ですので,全部が全部貸し付けするわけでなくて,将来見通しが十分に明るいだろうというふうに思われるところに投資をしておりますので,案件委員の皆さん方の審査を尊重しながら理事会で決定をしてまいるということになっておりますので,よろしくお願いします。 ◆10番(藤田) じゃあ,万一のときには理事が保証されるわけですか,それだけの責任をとるんですか,いけんかったなで終わりですか。 ◎政策企画課長(岡崎) 財団の設立の内容にかかわりますけれども,この財団の債務につきましては,理事会が第一義として責任をとるということになっておりますので,第一義には理事が責任をとるということになります。 ◆10番(藤田) 理事が責任をとられるということは,審査もしっかりとされるということですが,よくよく考えての融資をお願いしたいと思いますし,町費の持ち込みがないように,皆さんの税金をそういうところにつぎ込まないようにお願いしておきたいと思います。 この件はそのぐらいにしておきまして,次にふれあいタクシー事業についてでございますが,この事業は町民から大変好評をいただいております。90%ということを言われましたが,私は100%近い評価をいただいているのではないかと思いますが,ただこれからお年寄りのインフルエンザの負担もお願いする,肺炎球菌ワクチンの負担もお願いするような時節でございます。そういった状況の中で,国民年金の家庭も,それから夫婦で50万円も月にあるような年金生活者の家庭も,同じ600円で乗車するという制度はどうかなと思うわけですが,この点はどうですか。
    ◎副町長(森重) ふれあいタクシーの事業につきましては,現在3年目ということで,当初5千万円程度の経費がかかるかなということで,財源的には過疎債を充ててということで現在は行っておりますが,どんどん予想以上に膨らんでいるというところで,今回これまでにも当初から見ますと,利用回数の制限を加えたり制度の見直しは行っております。今後につきましても,持続可能な制度とするために,財源的なものを,できればふるさと納税であるとかというものから財源を求めたりするということも検討が必要だと思いますが,今後もこの600円で運行は可能かどうかというところはしっかり検証して,状況によれば制度の改正も検討していく必要があるとは考えております。 ◆10番(藤田) 今の1回600円の所得の状況によって差をつけるというのと,もう一点例えば私のうちから役場までこのタクシーを利用させてもらいましたら大体3千円です,それで負担600円,また私のうちからスコラ高原まで遊びに行ったら大体8千円からそれ以上はメーターが上がるんではないかと思いますが,それでも600円,そこらも差をつけるべきではないかと思いますが,どうですか。 ◎副町長(森重) 現在利用の状況も毎年精査といいますか,状況を把握するために分析も行っております。そういった中で,利用も今条件はなしに活用していただいているということもありますので,利用の条件であるとか,今言われましたように,距離の関係も含めて,これは協働のまちづくり,共生の町をつくっていくという意味で言えば,応分の負担をいただくというようなことは必要であると思います。全国的にも例が少ない事業の取り組みでございますので,交通の確保,移動の確保という面では必要だと思いますが,応分の負担をしていただきながら,この事業を持続できるものにしてまいりたいと思います。 また,今日すぐにこのようにしますというようなお答えができませんが,今ご意見いただいたところは慎重に検討して,また公共交通の協議会もございますので,そちらのほうでも検討しながら,町全体の交通の確保をしていきたいと思います。 ◆10番(藤田) 今日の答弁は無理だ思いますが,私は政治の原点というのは,日の当たらないところへ日を当てる,困っておられるところへ手を差し伸べるのが政治の原点だと思います。ここらをよく考えていただいて,改正をお願いしたいと思います。 次に,懸賞つき年賀はがきの成果についてですが,PRには役立ったかもしれませんが,懸賞の申し出が5件ということをお聞きいたしました。余り意義はなかったのではないかと思いますので,今後は考え直しをしていただきたいと思います。答弁はよろしい,次時間がなくなりますので。 次に,ビジネスコンテストの件でございますが,昨年3件の応募ということで,最優秀賞はなかったということでございましたが,昨年9位であるとか,もなかが優秀賞になっておりましたが,これも特別珍しいような賞品でもございません。余りこういった表向きなといいますか,上辺的な政策というのは今後見直すべきではないかと思っております。 次に,社会減,自然減の状況でございますが,結婚相談所については大きな成果が上がっていないということでございます。行政としての有効な手段は難しいということでございますが,結婚相手を探すマッチングシステムをつくるとか,それから仲人への報償金を増額する等というようなことは考えられないでしょうか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 今マッチングということができないかということでございますけれども,この結婚相談所自体マッチングするような組織でございまして,まずこの結婚相談所に登録をしていただくというところから入っていきます。ですが,なかなか登録をしていただける方がいらっしゃらないという現状がございます。結婚相談員として人数も増やさせていただいて,今相談員の方が10名ほどいらっしゃいますけれども,一生懸命この登録者の掘り起こしも含めて頑張っていただいてはおりますが,登録になかなか至らない,またこういう方がいらっしゃるんですよというふうな活動もしていただいておりますけど,なかなか結婚というところまで至らないということでございます。マッチングのところについては,なかなか難しいところがあるのかなというのが今の本当の現状でございます。 マッチングと,済みません,もう一つはマッチングと何でしたっけ。 ○議長(松本) 仲人,報酬。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 報酬ですね。 仲人の報酬でございますけど,これは結婚の相談員に限りにですけれども,成功した場合には30万円という出来高報酬という形でさせていただいております。30万円が欲しいからということで相談員に登録はされておられませんけれども,成約,結婚まで至るというところがなかなか難しいというところで,じゃあ仲人の報償金を50万円にすれば増えるのか,100万円にすればできるのかというところもあろうかと思いますので,金額についてはなかなか増額というのも難しいのかなというふうに担当課長としては考えております。 ◆10番(藤田) この問題は非常に難しい問題がございまして,簡単に解決する問題とは思っておりませんが,現在合計特殊出生率が1.43というような状況でございますが,これを2.12ぐらいに上げないと日本の人口は守れんと思いますが,昨年度の全国での出生数が100万人を切って九十何万人だったと思いますが,これはちょうど50年前,百九十何万人ですから,ちょうど50年で半減したわけです。これは危機的な状況でございます。人口減少に歯どめをかけなければ日本の将来はないと言っても過言ではないと思います。そうしたことで,政府は幼児教育,保育の無償化を実施するための子ども・子育て支援法改正案によって,子育て世代の負担を軽減し,少子化対策につなげる狙いで生みやすい国へと転換しようとしておりますが,問題は,私は考え方の問題また価値観の問題ではないかと思っております。先般アンケートの結果がテレビで放映していたんですが,ついうっかりして全部記憶していないんですが,20代から40代の若者にいろいろアンケートをとった結果が出ておりました。その中で,驚いたことに必ずしも結婚しなくてもよいという若者が,回答の中の68%がそういった結婚しなくてもいいという気持ちを持っているということに驚いたわけです。経済的な理由もさることながら,結婚できないというよりも,意識の問題でする気がないというのは非常に驚いたわけでございます。これは私も議員になってからたびたび発言しとるんですが,性教育であるとか倫理教育をおろそかにした結果ではないかと思います。そういうことで,私は教育改革が大切ではないかと思うわけですが,この点は教育長,どのようにお考えでしょうか,ご答弁お願いします。 ◎教育長(馬屋原) 先ほどのお尋ねでございますけども,少子化等につきましては,先ほど議員おっしゃいましたように,個人の価値観あるいは結婚観の変化でありますとか,子育ての負担感とか,あるいは仕事の両立とか,さまざまな点が考えられると思いますが,ただ学校教育においてどういった形でやっていけばいいかということを考えたときに,家庭のあり方を考えるとか,あるいは家庭生活には男女協力して家庭を築いていくんだというような,子どもの成長発達に果たす親の役割,こういったことの理解を深めるという学習が必要だと思っております。これについては,従前から小学校においては家庭科でありますとか,中学校においては技術家庭科がその中心的な役割を担っているというふうに考えておりますし,また道徳でありますとか特別活動,あるいは総合的な学習の時間などを活用しながら,子育てを含めて生き方とか将来設計を考える,あるいは子育ての保育体験学習を現時点で行っていますけども,そういったものを通して,いろいろなカリキュラムの全体の中で少子・高齢化社会の問題を児童・生徒が考えられるような工夫をしていくことは必要だろうというふうに考えております。 ◆10番(藤田) 教育改革を私は訴える中で,性教育とか倫理教育の大切さも思うわけですが,今の世の中を考えたときに,結婚のこともありますが,犯罪がいかにも多いわけです。そういったことを思うときに,教育改革が大事なということを私は言っとるんですが,ちなみにその犯罪についても申し上げてみたいと思いますが,目に余るものがあるわけです。事例を申し上げますと,両親が自分勝手に我が子を監禁し,子どもは許してと言うにもかかわらず餓死させる,平素交通整理を誘導している者が懐いてくる幼児を殺し,線路に捨てて列車事故に偽装する,何ら変わらない平常の主婦が金欲しさに弟を殺す,親に金をお願いしたが,できなかったので殺して金を盗んで逃げる,インターネットで金もうけがあると誘い,何の関係ない人を殺す,駐在所に押し入り警察の拳銃を奪い,警官と付近の人を殺す,入院中点滴をしている高齢者に消毒液を入れて殺した女看護師がいる,新幹線の中で突然暴れ,何の関係もない人を殺傷する,混雑する街頭へ車が突っ込み,多くの人を無差別に殺傷する,我が子を虐待し簡単に殺すなど,今の世の中はあらゆる犯罪が起こり,社会的問題となっています。今申し上げたような殺人は,人を殺すほどの要因は見当たらないと思います。それらの者の性格は,突如として精神状態が変わり,自制心を失い自己中心的に走り,人を殺傷するものと考えられます。いわゆるその原因は,家庭,学校,社会など,全体の教育にあるものであり,私が国の再建のためにも,人づくり政策を講ずるべきであり,政治は教育基本法の見直しを今後あらゆる角度から対処すべきだと思っております。もちろんこの我が神石高原町だけでこういったことができないことはよく知っております。こうしたことを教育長の県の会議がございましょうから,そういったところで県教委を動かし,また文科省を動かし,そういった政府を動かして教育改革をし,人づくりを進めることがこれから大切ではないかと思っております。 それから,Uターンできる環境整備についてですが,若者が帰ってこないというのが一番に働き場がないことではないかと思うんです。いろいろな学校での取り組みとか小・中学校での取り組みをいただいておりますが,雇用の場が一番原因ではないかと思いますが,企業家等の育成もやっていただいておりますが,受け皿としての産業団地というようなことも考えられるわけですが,そういったことの造成するというような気持ちはないでしょうか。 ◎町長(入江) 先ほど1回目の答弁のときには,起業とかそういうことを申し上げましたけれども,もちろん今通常の企業誘致も担当の部分で進めているところでございます。そういう大きな敷地が要るとか,そういうことがあればもちろん検討していきたいと思いますし,今遊休地がまだほかにも町内にあると思いますから,そういうところが活用できたら,そういうところを活用するということですから,もちろん通常の企業,工場等の誘致も進めていきたいと考えております。 ◆10番(藤田) よろしくお願いします。 それでは,時間がございませんので,次へ参ります。 我が町の教育,子育て環境の整備についてでございます。 町内小・中学校児童・生徒の推移と今後の見通しについてお尋ねします。 次に,町内小学校5校,中学校2校体制は維持できるのかお尋ねいたします。 それから,全国で問題になっている児童・生徒のいじめ,児童虐待の問題について,本町にはそうした状況はないのかお尋ねいたします。 それから,家庭,学校でのスマートフォン,タブレットの使用等,教育委員会としてはどう対応しているのかお尋ねいたします。 町内五つの保育所,一つの民間幼稚園の体制は当分維持するのかお尋ねいたします。 それから,くるみ保育所の跡地の利用はどのように考えられるのかお尋ねいたします。 ◎教育長(馬屋原) それでは,我が町の教育,子育て環境の整備についてのお尋ねでございます。 まず,第1点目でございますけれども,町内の小・中学校の児童・生徒の推移と今後の見通しについてでございます。 今年度を基準にして100として,あくまでも推計ではございますけれども,平成35年度におきましては,小学校で85.3%,中学校で97.0%となりまして,小学校では約15%程度,中学校では約3%程度の減になる見込みでございます。小・中学校合わせますと,本年度と比較すると,平成35年度には89.3%で,約11%の減となるというふうな見込みでございます。 2番目でございますが,町内の小学校5校,中学校2校体制は維持できるのかということでございます。 教育委員会といたしましては,神石高原町のほうがさまざまな施策を講じられておりますが,そういった施策とあわせまして,確かな学力の定着と向上,豊かな心そして健やかな体の育成,そして信頼される学校,こういったことを目指し,教育内容をより充実させ,保護者,地域に信頼いただけるよう取り組みを進めてまいりますとともに,教育環境の整備も図り,現体制を維持できるよう進めてまいりたいというふうに考えております。 3点目でございます,全国で問題になっている児童・生徒のいじめ,児童虐待の問題について,本町にはそうした状況はないのかということでございます。 本町におきましても,いじめについては,どの子どもにも,どの学校でも起こり得るものであるという認識に立って,いじめを許さない集団づくりを通して未然防止を図っているところでございます。本年度の現時点の状況でございますけれども,小学校が7件,中学校が10件でございます。しかし,アンケート調査でございますとかあるいは教育相談,あるいは日常的な実態把握によりまして,早期に認知をしそして早期に対応するなど,学校全体で取り組んでいるところでございます。 また,児童虐待につきましては,学校が情報として把握した事案はありますけれども,確認をしましたところ,虐待には該当しないというふうなことで連絡を受けておるところでございます。また,この児童虐待につきましては,学校としても状況把握にさらに努めるとともに,今後ともいろんな関係諸機関と綿密な連携を図りながら取り組んでまいりたいと思っております。 4点目でございます,家庭,学校でのスマートフォン,タブレットの使用等,教育委員会としてはどう対応しているのかということでございます。 スマートフォン等,携帯電話も含めてですが,使用につきましては,平成27年度に学校,PTA,教育委員会等で神石っ子ルール共同宣言というものを作成をし,全家庭に配布をして取り組みを進めているところでございます。その後も時代の進展に対応した情報モラル教育を各学校において進めていただいております。特に中学校におきましては,PTA総会でありますとか新入生説明会などで,福山北警察あるいは福山少年サポートセンターの方においでいただきまして,児童・生徒や保護者に対して啓発をしているところでございます。そして,今非常に話題になっておりますが,スマートフォン等の学校への持ち込みは禁止をしておりますし,今後もこの方針は継続していきたいというふう考えておるところでございます。 以上でございます。 ◎町長(入江) 続きまして,町内5保育所,1民間幼稚園の体制は当分維持するのかというご質問でございますけれども,当分の間は現在の体制を維持したいと考えております。少子化が急速に進む中,民間幼稚園や指定管理者等と連携をし,民間活力の活用を図り,多様な保育サービスの継続や保育の質の向上を進めてまいりたいと考えております。 くるみ保育所の跡地の利用は考えられないかというご質問ですけれども,小学校,保育所が隣接をする教育や子育てに適した環境だと思います。現在くるみ児童30名程度が登録をされ,小畠の学童保育施設に行っております。利用者の声を聞き,ニーズを捉え,学童保育施設の整備や運営等も可能性として検討していきたいというふうに考えております。もちろん住民の方々の意見を聞きながら,その他の活用も検討していきたいと考えております。 ○議長(松本) 暫時休憩とします。(午前10時50分) ○議長(松本) 再開します。(午前10時55分) ◎副町長(森重) 今回の質問ではございませんが,先ほどのチャレンジ基金のご質問の中で,政策企画課長が答弁申し上げたところで,債権の保証を理事が第一義的に保証するという表現がありましたが,これは万が一会社が倒産等をしたときに,債権が発生したときに理事会はお金の面でこれを保証するという組織ではありませんし,理事個々が保証するものでもありません。そういったところで,もし先ほど言いました倒産したときに返金ができないということになれば,これは町のほうが債権放棄の手続をするということになりますので,誤解のないようにお願いしたいと思います。それ以前に,先ほど藤田議員がおっしゃられたように,保証人等々は理事会のほうでしっかり議論してまいりたいと思いますし,そういったことが倒産等がないように,伴走型という形でしっかり支援をしてまいりたいと思います。 以上でございます。 ◆10番(藤田) それでは,先を急ぎます。 いじめについてはいろいろあるようでございますが,一つお願いしておきたいのは,学校というのは,ややもすると隠蔽体質があるんです。だから,しっかりと早目に出していただくようにお願いして,みんなで考えていくように,どうしても隠す体質があるということは否めないと思いますので,よろしくお願いします。 それから,スマホの件でございますが,学校では立派に持ち込みは禁止するということで私も賛成でございますが,ただ一つ心配なのは,家庭での使用は,この間もテレビで見ておりましたら,約3時間弱家庭でスマホを平均的に使う子どもがおるということをお聞きしてびっくりしたんですが,これは急性斜視が増える心配もありますし,体力の低下もあります,それから読書時間が減るというような私の考えではございます。そういったことがあるんで,これからは学校,家庭,保護者とよく話し合いを進めてほしいということをお願いしておきます。 それから,保育所の関係で,当面現体制を維持するというようなことでございますが,現在でも10名前後の保育所の子どもさんのところもあるかと思いますが,そういったところも当面維持されるんですか。 ◎町長(入江) 小学校を五つ残すということも総合戦略の中で今31年度が5年目になりますけれども,そういう計画を立てていますから,31年度については,そういう方向で事業を進めていきたいと考えております。 ◆10番(藤田) 昨年度が35名ぐらいお生まれになっとると思いますが,10年前が63名か5名ぐらい,10年置きに半減しとるんです。町長の施策で上向いて増加すればありがたいと思うんですが,なかなかこれは難しいかなと思います。そうしたときに,近いうちに,特に中学校はクラブ活動というのがありますので,余り少人数では教育効果が上がらないのかなと思います。バスの制度もあるんで,クラブ活動もしっかりして,体を鍛えられるような体制が10人,15人の学校ではいけませんので,そこらも早目に考えていかんと,行き着いてからではいけませんので,そこらもお願いしておきたいと思います。 保育所については,ある程度は少なくてもやむを得んかなと思うわけですが,1点お願いしますのは,三和地区に三つの保育所がございます。これがこれから維持できるのかどうか,その点をお尋ねしたいと思います。 ◎福祉課長(松井) 藤田議員のご質問でございます。 三和地区については,どんぐり,それからこばたけ,くるみというところで,その三つのことであろうかと思います。 くるみ保育所については,30年度に工事を発注しまして,32年3月に完成予定でございます。32年4月からは,新しい保育所で児童が過ごしていただくことを計画をしております。 また,こばたけについては,31年度において,建設の検討委員会を設置する予定にしております。この組織には,有識者の方であるとか保護者,それから議会のほうからも入っていただきたいと,それから自治振興会,地元の方にも入っていただくように予定をしております。ここにおいて,こばたけの建設候補地であるとか,また運営体制であるとかそういったこと,それから議員が言われておりました子どもが減る中で,その体制をどうしていくかと,そういう議論にもなろうかと思いますので,そこでしっかり方向性を出していきたいというふうに考えております。 ◆10番(藤田) 今でもくるみ地区から高蓋のどんぐり幼稚園へまでも通園される方もおられます。ですから,極端に言ったら,こばたけ保育所を建築しないでも,高蓋のどんぐり幼稚園とくるみ保育所へ行かせるとか,また高蓋のどんぐり幼稚園とこばたけ保育所を一つにして,認定こども園という制度もあるようでございますが,この制度がどうか詳しいことは知りませんが,来見地区の3カ所の保育所というのは検討に値すると思いますので,よろしくお願いします。 それから,くるみ保育所の件でございますが,実は私は学童保育に使ってほしいということを今回の質問でお願いしようと思いまして,私が言ったばかりではいけませんので,保護者の方にアンケートをとらせていただいたんです。現来見小学校の1年生から6年生の親御さんと,今年の4月から小学校に上がられる子どもさんがちょうど77名おられまして,回答数がアンケートをとりましたら,返ってきたのが71名でございます,92.2%。その中で,いろいろな質問をしたんですが,最終的にくるみ保育所に学童保育施設ができるとしたら利用したいかどうかという質問をさせていただきました。そうしたら,70.4%のぜひ利用したいという人がおられるわけですから,このことをぜひともお願いしておきたいと思います。このアンケート結果をまたお渡しいたします。 それから最後に,町長は稼ぐ行政を掲げておられますが,その指揮のもとに会計課長は相当の努力をされておりますが,これの成果あるいは課題等がありましたらご答弁願います。 ◎会計管理者(吉原) 藤田議員からのご質問に答えたいと思います。 私は,平成28年度から会計管理者として業務を行ってまいりました。会計管理者には,町の財産の管理を有効に使えということが書いてあります。その中で,現在債券の保有額は,先日調整会議で報告しましたが,現在29億円保有しております。私が引き継いだ28年度には約20億円でございました,それを28年度中に30億円に増やし,30年度でいえば,今年のスタートは31億円でスタートし,45億円まで国債等買い添えて,現在はそれを売却して,現在29億円という状態になっております。こういうふうに売り買いをしているわけでございますが,定期預金のことを申し上げますと,定期預金が現在45億円ほどございます。日銀のゼロ金利政策によって金利がすごく低下しておりまして,高い定期預金でありましても0.085,安いものでは0.01。0.01であれば,1億円の預金があっても年間1万円にしかなりません。現在持っておる45億円の定期預金であれば,年間270万円ほどにしかなりません。そういった状況の中で,国債等を買って売ってということを行いまして,29年度の実績であれば,定期預金とそれから債券の利息で約3,300万円余り,売却を行うことによって,29年度であれば2,800万円収入を増やしております。30年度の実績であれば,定期預金の利息と債券の利息で約3,400万円,債券の売却にる売却益は2,500万円,合計で30年度が約5,900万円余りにならないかと思っております。これは,国債等債券には,地方公共機構債,国債等もございますが,これを持っておくだけではなかなか収入は上がってきません。例えば県内のある市でございますが,70億円ほど債券を持っておられますが,これの債券による利息等は4千万円ほどしかありません。うちは最大で45億円まで増やして,これをまた売りまして,現在29億円でございますが,これで約6千万円弱の益を出しております。なので,基金は目的のために積み上げたお金であります。これは,目的のときに使うものであって,たちまち積み上げとる状態ではお金を生みませんので,これを運用することによって,今交付税が年間2億円も減少しておりますし,人口減によって町税等も減っております。こういった減っている財政運営の中で多少なりとも運用することによって益が出れば,財政の一部になるかと思っております。 以上です。 ◆10番(藤田) 大変なご努力ありがとうございます。 いろいろと厳しい質問をいたしましたが,全て町民のため,我が町のためを思っての発言でございますので,お許しを願いたいと思います。 また,これからの重要な政策決定においては,議会に報告ではなく,前もって協議するという姿勢に変えていただきますようお願いいたしまして,質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で藤田議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は11時20分とします。(午前11時08分) ○議長(松本) 再開します。(午前11時20分) ◆7番(久保田) それでは,おはようございます。 2番目ということで,一般質問に入らせていただきます。 まず最初に,私はごみ袋の見直しにつきましてお伺いをいたします。 ごみ袋の見直しについて,昨年の9月議会で質問いたしましたが,平成36年まで見直さないとの答弁がありました。しかし,住民の方からも見直しを求める声が町議会だよりに紹介をしてあります。近隣自治体並みに引き下げたところで財政負担は幾ら増えるのでしょうか,住民の声にもう少し真摯に耳を傾けたらどうかと思います。負担は少なく,サービスは厚くが行政の基本でありますので,見直しを強く求めたいと思います。 ◎町長(入江) ごみ袋の見直しについてでございます。 ごみ袋の見直しについて,町民からも見直しの意見が出ているというご質問でございますけれども,ごみ袋の大きさ,販売価格などの見直しについては,当面現行どおりでお願いしたいと考えております。町全体でごみ処理に要する費用は全体で2億円以上かかっております。平成29年度実績ですけれども,ごみ袋の販売総額は約1,150万円で,そのうち作成,販売に係る必要経費を除いた町の収入は約650万円でございます。近隣市町,例えば世羅町の例を参考に計算してみれば,町の収入は約200万円で,今以上の経費がかかることになります。しかしながら,町内には公的扶助を受けている世帯や子育て世代の方々など,配慮すべき世帯もあり,そういった方々については検討する必要があると考えております。今後2024年度からの新たな広域処理体制に向けた検討を行っていく中で,ごみ袋についても総合的に検討していきたいと考えております。 以上です。 ◆7番(久保田) ご答弁ではごみ処理に係る費用といろいろご説明がありましたが,住民生活をする上で,例えばごみの収集でありますとか,集落排水,水道,し尿処理等々,これは行政が行うものでありまして,経費がかかるのは当然のことであります。これをいかにいろいろな面で経費の削減をしていくかということはまた行政の一つの大きな課題であろうかというふうに思います。 答弁の中に,子育て世帯また公的扶助の方々で配慮すべき世帯がある,検討する必要があるというご答弁でありましたが,今後検討していただくのは,こういった限定の世帯の方を検討されるのか,それとも全世帯を対象に検討されるのかお伺いをしたいと思います。 あともう一点,検討はいつまでされるのか,結論をいつごろまで出されるお考えかお伺いをいたします。 ◎副町長(森重) ごみ袋手数料につきましては,先ほど町長が答弁しましたとおり,広域での処理ということがこれから進んできます。そういった中で,町全体については,神石高原町は福山市さんに可燃物の処理を受けていただくお願いする立場でございますので,福山市それから府中市等々もしっかり協議をしながら進めていきたいと思いますので,全町的にはここですぐに金額を変更するということは考えておりません。また,現在収集している袋それから説明書等々,これもやりかえるということになりますから,そういった経費や手数料を考えると,現在は考えておりませんが,先ほど町長の答弁にありました公的扶助を受けられている方,それから子育て支援という面では,これから考えていかなければなりませんが,現在各種補助金の見直しを行っている状況でございます。このごみ袋の件につきましては,緊急性というところはないとは思いますが,しっかり要望の調査もできればと思いますし,個々にお聞きをするというわけにもいきませんが,またその辺を含めて調べていって,それから対象者の精査,それから補助金の必要性の説明もしっかりできなければなりませんので,その辺のこと,それから手続,それから窓口をどうしていくかというようなところも検討していかなければなりません。それにあわせて例規の整備をしたり,申請の手続等々周知をしていくということになりますと,できるだけ早い時期にできればいいんですが,考えているのは,10月には消費税が10%になるということで,そういった方々の負担の軽減,支援をしていくということで,それまでにはそういった整備を進めていって,この補助なりどういったやり方になるかもわかりませんが,何らかの方法で支援ができればと考えております。 ◆7番(久保田) わかりましたが,このごみ袋につきましては無料にしてほしいということを言っておるんじゃなしに,以前申し上げましたが,近隣自治体と比べてうちは高いですよね,だからそこの近隣自治体並みに引き下げることができないんでしょうかということを前回も言って,今回も同じことを言っているわけですが,ぜひとも福山市の場合は基本は袋は自由で,ホームセンターで買えばかなり安う買えます。府中市の場合もこれは45リットルです,例えば1番のごみ袋は,府中市の場合は45リットルで10枚入りが360円幾ら,うちの場合は30リッターで10枚入りで500円ということで少し高いです。それで,世羅町も今はうちよりかなり安くなっておるというようなこともありますんで,そこのところをよく検討していただいて,時期は10月には消費税が引き上げられる予定ということに今ではそういう予定でありますけれど,それと整合性をとってやられるということでありますが,できるだけ早く手続等をしていただきたいというふうに思います。 それから,次の油木高校の活性化についてお伺いをしたいと思います。 油木高校は,中山間地の高等教育機関として,また地場産業の担い手としての人材育成を担う学校として存続してきましたが,油木高校には,こういった教育を取り入れてほしいという町の考えがあればお聞かせいただき,それは県立高校であるけれども,例えば学校運営でありますとか授業に,こういったことにどこまで反映することができるのかお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(松本) ついでに2番,3番。 ◆7番(久保田) ああ,そうか,失礼しました。 次の油木高校の2番です,地域おこし協力隊として慶應大学大学院生が来ておられますが,やがて2年が経過しますが,どのように地元に定着されるのですか,またこれまでの活動内容と成果と新年度の高校の入学者増にどう結びついたのかお伺いをいたします。 それから,3番の農業後継者の確保対策として,広島県立農業技術大学校に進学した生徒を対象に,卒業後の町内への就農を支援し,定住につなげるとありますが,町外の農業法人に就農した生徒にも支援をした例があります。これは見直すべきではないでしょうか,お伺いをいたします。 ◎町長(入江) 油木高校の活性化についてでございます。 油木高校の教育内容について,町はどのような考えを持っていて,どこまで反映できるのかというご質問ですけれども,本町で唯一の高等教育機関としての県立油木高等学校を未来へつないでいくことが大切で,中高一貫教育や魅力化プロジェクトで支援しているところでございます。県立高校であるので町の思いを押しつけることはできません,あくまでもこの未来をつないでいく,魅力化を進めていくという思いを持った支援になっているところです。これが町ができることであるというふうに考えているところです。 それから,地域おこし協力隊の活動内容とその成果ですけれども,まず活動内容につきましては,平成29年8月に締結をしました慶應義塾大学との地方創生に関する連携協力協定に基づき,第一弾として,地方創生において重要となる高校の魅力化に取り組む油木高校魅力化プラスプロジェクトを主な活動内容として活動してきました。成果といたしましては,具体的な活動の一つに,昨年11月から正式に活動が始まった油木高校生がつくるドローンアカデミーの講習団体づくりがあります。この取り組みが認められ,日本政策金融公庫が主催する第6回高校生ビジネスプランベスト100に選ばれるなどの成果や,何より生徒自身が主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度が身につき,生徒の進路選択の幅が広がったというふうに考えております。本年度神ゼミも1名がごみの研究を行っています。4月からの本格運用に期待をしているところでございます。 地元に定着の部分ですけれども,協力隊自身の今後につきましては,広報紙の3月号でも本人からを紹介されていますけれども,任期終了後も町に貢献する意思を持っており,今後の活躍にも期待していきたいというふうに思っております。 入学増に結びついたかというご質問ですけれども,町内二つの中学校の生徒へのアンケート結果を見ると,油木高校へ進学したいと思う生徒が増加傾向にあり,一方思わないという生徒は減少傾向にあります。平成31年度の油木高校入学志願者状況は,町内中学校から27名,地元率54%,町外からは普通科に10名,産業ビジネス科に16名。本年度の特徴は,町外の中学16校から26名入学希望があり,特に普通科への入学希望者が過去最大となりました。町外からの進学者が増加している要因として考えれるのは,油木高校の教育環境の充実,魅力化がマスコミやホームページ等を通じて広く発信され,町内外に認知されつつあることを示しているというふうに考えております。 県立農業者大学校へ進学した学生への支援策で,町外農業法人へ就農した学生にも支援した例がある,見直すべきではというご質問ですけれども,新規就農者確保事業は,就農を目指す将来の農業後継者に対し,就学支援,就農支援を行うことにより,新たな農業就農者の確保を目的として,平成27年度から始めた事業でございます。 就農助成金には,就農以降3年以内に,離農もしくは町外へ転出した場合における返還規定がありますが,就学助成金には返還規定は設けておりません。本町が実施しているこの事業と同様の事業が農林水産省,国においても就農前の研修段階や経営の不安定な就農初期段階の者に対し,交付金制度が創設をされました。したがいまして,今後は国と同様の事業については,平成31年度をもって廃止し,一般的な国の事業を活用した支援を行っていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆7番(久保田) 1番目の町長の思いです,油木高校は,郡内というか町内に一つある県立高校であり,県立高校だから,県の教育委員会の教育カリキュラムに沿って教育されるんだろうと思うんです。だけど,これだけ油木高校を支援しているんです,だから町としてはこういうことをやってほしいなというのがあると思うんです。それを1番に聞いたんですが,今の答弁では,いや,町の思いを押しつけることができませんという答弁で,押しつけるんではないんです。町長がこういうことをこういうふうな教育をしてほしいなというんがあればと思って私は聞いたんですが,ないんならないでいいです,それは。 ◎町長(入江) もちろんあるから支援をしているわけでございまして,油木高校もだんだん生徒数が減ってきてます。今は1学年2クラスありますから,まだ休校とかそういうことにはならないかと思いますけれども,このままでいくと非常に危機感があるなというふうに思ってます。そういったことを踏まえて,今魅力化,油木高校に行くとこんな魅力があるんだということを今進めているわけでございます。それが1番だというふうに思うんです。油木高校に行きたいと思ってもらえる学校でないといけないというふうに思います。中高一貫教育もそうですし,魅力化プロジェクトは今いろんな取り組みをしてますけれども,そういった魅力づくりが一番重要であるのかなというふうに思ってます。町の思いを押しつけることができませんというのは,カリキュラム的に県立高校ですから,それも決まったものがありますから,それ以外にもちろん高校にもお願いをし,協力もしてもらっているところでございます。ナマズにしてもミツバチ,蜂蜜にしても,高校が主体でやってますけれども,そういったことも町が支援をして,一緒に取り組んでいるというふうに私は認識をしております。ですから,押しつけることはできませんというのはカリキュラム上のことで,一緒にこれからもお願いできることはやって,連携していきたいというふうに考えております。 ◆7番(久保田) 広島県の湯崎知事は,世界で活躍できる人材の育成ということを言っておられます。町長も世界で活躍できる人材,同じことを言っておられるんです。世界を相手に活躍できる人材育成をしたいと,そういうことを施政方針でも書いておられます。県知事は,その具体的な裏づけといたしまして,ご存じのように,この4月に併設型ですが,中高一貫校の広島叡智学園が開校されます。これは,理念といたしまして,学びの変革を先導的に実践する学校として位置づけ,地域や世界のよりよい未来を創造できるリーダーの育成ということで,エリートを育成するのがこれは目的じゃないかなというふうに私は感じております。これの事業費が68億円,ランニングコストは年間が2億円かかると言われてます。これだけのお金をかけて県はエリートを養成するということで,これは公共としてこれでいいんかという,ここは議論の分かれるところではないかなというふうに思っております。しかし,県内の中山間地や島嶼部の高校におきましては,どの高校も生徒の減少で統合の危機が聞こえてきております。存続につきましては地元の自治体に丸投げで,例えば油木高校にいたしても,地元の中学からの進学率が60%以上にしなさいとか,また1学年は3学級,これを維持しなさい,これを下回るは統合の対象になりますよと,そういうことを言っておられます。そのために,町としても連携型の中高一貫教育,また油木高校の魅力化プロジェクト,これは塾の開設だろうと思います,こういったものに取り組んでおられます。県のほうも叡智学園にこれだけの予算をかけるならば,もう少し中山間地の学校を充実してほしい,例えば塾を充実するとか,施設の教育環境をよくしてほしいというのが私の思いでございます。 町長も世界を相手にする人材づくりということを言っておられますので,予算措置といたしまして,保育所からの英語と触れ合いを充実するための講師の派遣,小学校では,ALT,外国語の指導助手2名を1名増員して,小学校,中学校生徒に英語の指導を今まで以上充実すると。油木高校におきましては,海外研修費や塾の開設,各種検定の補助をしておられますが,まだまだ例えば英語の授業を増やしてほしいとか,塾でも今まで以上に充実した塾をしてほしいとか,そういうふうな気持ちもあるんではないかなというふうに思います。何か個性的なことをせんと,子どもが減ってきておりますし,また全国に公立学校,私学もあります,私学はもう学力優先みたいな格好で難関の大学,有名私大へ行くような一つの普通科でも競争になっております。ですが,油木高校は公立というあれがありますから,そこまでしたらどうかなというような思いもあるんですが,ある程度の学力をつけささんと子どもが進学しないと思うんです。現実でも今年の中学校の卒業生でも町外へ,人数は覚えておりません,かなりの子どもが町外の学校に進学しております。それで,町外の中学校から油木高校へ来られるのが,今答弁がありましたように26名,今の予定では,まだ合格発表がなされとらんです,志願者が26名で,この方が全員入られたら26名来られるということですね。ですから,町外からかなり来て入学の予定でありますけれども,そこら辺が何か運動部でも何でもいいと思うんです,どこか特色を持っとらんと,子どもたちも進学をしないのではないかなというふうに思っておるんですが,そこら辺の考え,そこをお聞かせをいただければというふうに思うんですが。 ◎町長(入江) 先ほども申し上げましたけれども,非常に特徴的な取り組みを今既に油木高校は進めておられるというふうに思います。それを町が支援をしているところでございますけれども,産業ビジネス科におきましては,ナマズとかミツバチ,いろんなどのアカデミーも産業ビジネス科の子どもたちが中心にやっているということですけれども,それに加え神ゼミと慶應の先生方がかかわっていただいて,自分たちで課題を見つけて,その課題をどういうふうに解決していくか,自分の解決能力をつける,これから社会に出てもそれは必要なことだというふうに思いますけれども,そういったものを地域の方々と一緒にやっていこうということで,地域の資源を再確認したり,一旦出ていっても,また帰ってこれる環境をつくろうという取り組みをしているところです。 スポーツにつきましてもいろんな支援をしております。今年も中学生の野球をしている保護者にも聞きますと,これほど充実している,環境的に補助金ということだけではなくて,専用グラウンドがあるとか寮があるとかということで,外からの町外からの野球をしたいという子どもも来る,入学するということもありますから,徐々に油木高校をしっかり魅力化を高めてPRすることによって,そういった生徒がどんどん来てくれるのかなと,しかも町内の子どももそういうふうに油木に行って頑張りたいという子どもをどんどん増やしていきたいなというふうに考えているところです。 ◆7番(久保田) 島根県の隠岐島前高校は,これは昨年講師の方が来られまして講演会がありました。生徒が増えたのは,島への留学制度,都会の子どもを呼び寄せたことでかなり子どもが増えたように言っておられます。 油木高校は現在170名ぐらい。            (「そうですね,200名弱」の声あり) 200名弱の生徒がおられます。これは中山間地としてはかなりの生徒数ではないかなというふうに思います。将来的にはこれを維持するのが多分困難になるというふうに思います。今からこの生徒が維持すればいいんですが,恐らく減少傾向になると思いますんで,例えば隠岐島前高校のように山村留学制度,こういったものに取り組んで,都会の子どもを引っ張ってくる,誘致するというような方策を考えておかないと,県内だけでは無理があるんじゃないかなというふうに思っておるんで,こういうこともこれはどがあなんですか,町外じゃけえするというのは難しいと思うんです。だから,それは県の教育委員会のほうへ町としてはこういうことを考えておるんじゃが,将来的にどうかなというような相談もされんといけんのじゃないかなというふうに思いますんで,そういうところも検討されたほうがいいんじゃないかなと思います。時間がないんで,簡単にお願いします。 ◎教育長(馬屋原) 現在は全国募集がかけれる基準というのが学年1クラスというふうになっております。したがって,油木高校は全国募集が今現状ではできないという状況になっております。したがって,また県の教育委員会のほうともいろいろ前町長もお話をされましたが,その基準は今は変えないということでございますので,全国募集は難しいと思ってます。 以上です。 ◆7番(久保田) 次の地域おこし協力隊のことでございますが,慶應大学の大学院生の方が来られておりまして,おととし協定を結ばれましたよね,町長,大学と協定を。ああいう協定を結ばれて,大学院の学生が来られて,どうされるんかなと初めは思っておったんです。油木高校の学校運営について,こういうふうにしたんがいいんじゃないかとか,授業にはこういうことを取り入れたんがええんじゃないかとか,そういうアドバイスでもされるんかなと思っておったんです。どうもよう聞いてみると,答弁書にもありますけれども,ドローンのドローンアカデミーを設立したということのような,これが成果というようなことになっておりますが,これだけドローンアカデミーをするだけに大学院生が来て今活動しておるんですか。もうちょっと何かアドバイスとか何かあったんじゃないんですか,そこら辺はどうなんですか。 ◎町長(入江) この答弁ではドローンアカデミーというふうに書いてますけれども,もちろんそれだけはなくて,彼らのネットワークを使った,それこそ隠岐の島にまちづくりを学びに行くとか,高校生と一緒に行ったりもしてますし,いろんな神ゼミ,ドローンだけではなくて,地域課題を解決していくためにどういう手法を活用して進めていくかとかというようなことも地域おこし研究員がかかわってくれています。学校そのものをどうしていくとか運営をどうしていくとかということは,もともとそういう目的はございません。油木高校の魅力化をどういうふうに高めていくかということでございますから,そういった魅力化プラスプロジェクトとか,今はドローンは先端技術の一つでございますから,そういったものを活用した防災・減災とか農業の活用,そういったものができないかという研究もやっておりますけれども,ただ単にそれだけではなくて,校長室に机があるみたいですけれども,校長先生と一緒にいろんなことを話をしながら,油木高校の活動にかかわってくれてるというふうに考えております。 ◆7番(久保田) 今度ドローンアカデミーの団体をつくったということですね。それで,高校生のビジネスベスト100に選ばれたということや,ドローンの楽天スクールを開催して,東京のほうで成果の発表があったというようなことがありましたが,それはそれでいいと思うんですが,せっかくドローンのことを教えるんなら,ドローンの操縦検定があるでしょう,検定が,ああいうことを受けさせて,操縦の免許というか講習を受けたことをされるとか,そういうことはされんのんですか。 また,農林水産省では,農薬を散布するドローン操作の認定,これは農薬散布につきましては,農薬は有害のため,風などで流されて民家や人にかかって害を与えてはいけませんので,農林水産省が制度をつくっておりますよね。だから,こういう講習を受けに行かせたりとか,産業ビジネス科の生徒に,そういうことはされんのんですか。 ◎町長(入江) もちろんそのドローンアカデミーの中で進めていきたいというふうに考えてますし,町もドローンを購入して,貸与するということで,今月もう貸与してると思いますけれども,ある程度操作を練習というか,試験を受ける前に訓練が必要でございますから,それを使って準備をしていく。農業の防除とかも,町内には何基か購入されている法人等々もありますから,そういうところとも連携をしながら,そういう資格も取っていくんだろうというふうに考えております。 ◆7番(久保田) ドローンの操縦免許は,先に筆記試験があるらしいんです。1級から4級に実施いたしまして,受験料につきましては,4級が6,500円,1級が1万二,三千円するんです。だから,先に筆記試験をせにゃいけんのです。それじゃけえ,操縦技術ばっかりでなしに,筆記試験を受けるための講習とかそういうことをされんと,すぐ技能試験というのはいかんのです。だから,操縦の技術ばっかりを教えるんでなしに,筆記のほうも試験がありますんで,こういった座学の勉強というんも,このドローンはせっかくドローンアカデミーをつくっておるんなら,こういうことも進めていかないと,せっかく習っても卒業してから何の役にも立たんと思いますので,そこら辺はしっかり油木高校のほうへ申し入れをしていただければと思います。 ◎町長(入江) ドローンの資格というのは何種類かありまして,大体結構な金がかかるというふうに言われています。ですから,そういうのも含めて,これから高校とも連携しながら,町ももちろん支援をしていきますから,そういった試験を受ける助成とかも考えていきたいというふうに考えております。 ◆7番(久保田) 次の地域おこし協力隊として,大学院生が来ておられますが,答弁は,任期終了後も町に貢献する意志を持っており,今後の活躍を期待するということでございますが,貢献する意志でなしに,本町にどのように定着,定住されるんでしょうか。 ◎町長(入江) もともと地域おこし協力隊の制度は,地元に定着をするということで,都会から過疎地域へ移住を促すという制度の一つでございますけれども,地域おこし研究員の場合は大学院生でございますから,そこに残る場合もあるかもしれませんけれども,基本的にはそこで自分の研究と地域課題の解決がマッチングして,取り組みをしていくというものでございますから,初めから定住,定着を目的として制度ではありません,地域おこし研究員についてはです。しかしながら,そのつながりができますから,今もできてますから,今はSNSとかインターネットを使って幾らでも話はできますから,そういうものを活用しながら,今後も神石高原町にかかわっていきたいというふうに申しております。今東京の大手の企業に内定が決まってますけれども,そこを今彼はどうするか,まだ検討しているところです。こちらに残る可能性もゼロではありません。 ◆7番(久保田) 次の神ゼミですが,はやぶさ塾,これについてお伺いしたいんですが,はやぶさ塾は高校の授業の延長で補習授業ではないかなというふうに捉えておるんですが,昨年は38名が受講されたということでございます。今度は神ゼミとはまた別に講習をされる予定でございますが,これは週に何回ぐらいされておるんですか,また夏休みとか冬休み,こういった休暇中にはされとるでしょうか,どうなんでしょうか。 ◎教育課長(石田) はやぶさ塾につきましては,火曜日と木曜日じゃったかな,週2回開催をしております。それから,夏とかそういう場合は,特別授業といいますか特別な講習を計画をしております。 ◆7番(久保田) いやいや,計画じゃなしに,今まではされとったんじゃないですか。だから,週に2回されて,それから,夏休み,春休み,冬休み,この休暇中にはされとるんかどうかということです。 ◎教育課長(石田) 済みません。計画じゃなくて実施をしております。            (久保田議員「実施をしとる」の声あり) はい,そうです。 ◆7番(久保田) 休暇中に実施をされとるということでわかりました。 それから,次の産業ビジネス科についてお伺いします。 ナマズの養殖に取り組んでかれこれ10年近くたつと思いますが,これは話題づくりには大変いいというか効果があるなというふうに思います,マツダのオーナー様も大変な支援をしてくださっております。そろそろ町として,このナマズの養殖を生かして6次産業化,これを取り組まれるのか取り組まれんのか,どういうふうに考えておられるかお伺いしたいと思います。 ◎副町長(森重) 油木高校のナマズの取り組みにつきましては,全国的に有名といいますか,実績も上げられておりますが,実際に油木高校に聞いてみますと,こういったナマズのふ化なり稚魚へ,そして成魚へという一連の流れで研究,学習はされておりますが,なかなか全国どこの機関でもそういった技術が難しい面があって,当然油木高校でもいろんな研究,手法がとられておりますが,ふ化はしても,稚魚がミズカビ病であったり,共食いをしてなかなか成魚にならないということで,実際には6次産業化になるまでの成果が上がってないというところでございます。今年度の予算でも6次産業化の予算から組み替えて,油木高校を育てる会を通じて油木高校と地域が連携しながら,引き続き研究してもらうというようなことで,今はまだ研究の段階で6次産業化までつながってないというようなところをお聞きをしております。 ◆7番(久保田) これ以上言うてもいけんけえ言いません。今,副町長の答弁は,油木高校のナマズの養殖に関して研究をいろいろされておるということを聞いておりますという答弁でしたよね。町としてはどう考えとるんかと私は質問したんで,もういいです。 次の農産物の出荷施設と道の駅,また道の駅のリニューアルと百彩館についてお伺いいたします。 1番の道の駅のクラフトビールについて。 クラフトビールは製造公募したが,希望者がなく,結局岡山の業者に現在製造委託されております。地元で収穫したものを地元でつくり販売する地産地消という意味で,道の駅182ステーションで製造販売することに値打ちがあり,岡山の業者に委託しては何の意味もありません。30年度の予算が800万円ぐらいついたからこれはしたのでしょうか。新年度の予算は324万円委託金がありますが,これは何本製造し,販売店に売り上げ等は全部入るのか,ここら辺の詳しい計画をお伺いしたいと思いますし,また今後の委託の内容をお伺いしたいと思います。 ○議長(松本) 久保田議員,2番,3番も。 ◆7番(久保田) 済みません,次行きます。 2番の百彩館についてですが,百彩館について,182ステーション統合と同時に店長が交代し,食堂が閉鎖されております。その理由と今後の方針をお伺いをいたします。 3番目のまるごと市場を撤去して,販路先をエブリイに変更いたしましたが,町の負担はむしろ増えてきておるのではないですか。何のためにこれを潰したのか総括は必要であります。以前の出荷者の人数,町費の負担の比較,また町内農産物の出荷先の確保とはどういうことか,エブリイへの支援の予算をお伺いいたします。 ◎町長(入江) 農産物出荷施設,道の駅のリニューアル,百彩館についてのご質問です。 初めに,道の駅クラフトビールについてでございます。 ビールの製造委託先につきましては,今後182ステーションと協議し,決定していく予定ですけれども,平成31年度は,商品のPRやブラッシュアップ等を委託により実施する計画でございます。原材料には町内産の農産物を使用することとしており,地域の特産品として販売します。道の駅を訪れる方へ神石高原町を印象づける魅力ある商品にしていきたいと考えております。詳細につきましては,後ほど担当課長が答弁を申し上げます。 百彩館ですけれども,昨年10月に経営統合し店長が交代した,同時に食堂も中止したが,その理由は,今後の方針でございますけれども,油木高校が毎月実施されていますナマズ食堂については継続して開催しておりますが,神石牛カレーやうどん,そば,卵かけ御飯,コーヒーなどについては,食堂に専任の従業員を配置させることに見合う利益が出ないこと,また売り場と食堂のかけ持ちも困難であるため,昨年10月以降は中止をしているところです。ただ,昨年10月以降,食堂スペースにつきましては,来店者や地域の方にご利用いただけるよう,休憩所としてその部屋を開放しているところでございます。百彩館の厨房には,ゆでる,いためる,焼く,煮る,揚げるなどの工程が1台で調理可能なスチームコンベクションなどの調理器具が備えてあります。今後は道の駅や百彩館食堂で販売予定の新商品を百彩館の厨房で調理するなど,食堂の利用についてもこれらの設備を有効に活用できるよう検討をしてまいりたいと考えております。 まるごと市場を廃止し,エブリイへ変更したが,町の負担は増えている,何のために廃止したのか,以前の出荷者人数,町費の比較,町内農産品の出荷先の確保についてのご質問ですけれども,まるごと市場を廃止し,エブリイへ出荷先を変更したことにより,町の負担は増えているとのご指摘でございますけれども,経費比較してみますと,町負担は減っている状況でございます。まず,町内産品の売り上げを比較してみますと,まるごと市場では,旧沼隈町の産品を控除した,沼隈町も売ってますから,その産品を控除した売り上げ約1億300万円に対し,エブリイでは約1億2,400万円の見込みでございます。実に120%,金額にして2,100万円程度の増となる見込みでございます。また,エブリイ移行後は,出荷者からの要望により町が集出荷業務を行っており,まるごと市場の店舗用地借り上げ代年間600万円と第2駐車場用地の借り上げ代年間320万円,合わせて920万円を支出しておりましたけれども,エブリイ出荷後は,集出荷に係る委託経費年間928万8千円から発券機などの集荷業務支援としてエブリイから還元される物流手数料約242万円を控除いたしますと686万8千円となり,おおむね230万円余りの経費縮減となる見込みでございます。加えて,販売手数料も,加工品を除く野菜などでは25%から20%となったことで,出荷者にとっても生産意欲につながっているものと考えております。 なお,まるごと市場への出荷者数ですけれども,平成28年度実績で377人おられましたけれども,エブリイ出荷後は162人となっております。出荷者数の減の要因でございますけれども,少量出荷者などが道の駅へ出荷を移行,道の駅のほうに移行されたことが大きな要因と聞いております。エブリイのみならず,町内産直市場でもまだまだ販売余力があります。今後においても,生産農家の営農指導や集荷体制を充実させるなど,生産者の生産意欲が湧く取り組みを進めることで出荷量の増大を図ってまいりたいと考えております。 以上です。            (久保田議員「よろしいです,時間がないので」の声あり) ◆7番(久保田) ビールなんですが,これはクラフトビールの資料を昨年もらいましたよね,これ。それで,石見ビールというんが一番初めに上にあったんですが,これらでも読んでみると,夫婦2人が帰ってこられて,東京かどっかから来られて,Uターンして地元でつくっておられるんです,これは江津市です,石見ビール。それから,これは次に福山のほうでもつくっておるんですが,ブルワリーとか何とか,クラフトビールなんですが,そういうふうな地元でつくって販売するから意味があると思うんです,値打ちがあると思うんです。それをよその町外の業者へ出してビールをつくってもろうて,また道の駅かどっかそこらかで売るというのがどうもわしはようわからんのです,そうでしょう。そこら辺をよう考えてやってもらわんと。 時間もないんですが,昨年の議会報告会でこのビールのことを我々が説明したら,4会場で説明してみました,そうしたら三和会場の方が,以前にも言ったかどうかわからんのですが,1人この方がビールのことについて質問されて,これについては反対の意見を言われたんです。そうしたら,三和会場の方は50人ぐらい来られておられましたが,産業課長と総務課長以外の人は全員拍手をされたんです。いや,本当です,去年の議会報告会で。町長,今年また我々も5月にやりますから,のぞいてください,どういう反響があるか。三和会場はそうじゃったでしょう,拍手が起きたでしょう,これは反対じゃと言われたら。それだけ町民の方は,これはどうなんかというような意見があるんです。どうもやりょうることを見たら,国の予算がついたけん,消化するためにせにゃいけなあというような感じでやっておられるような気がしてならんのですが,やるんなら道の駅でやってくださいよ,やるんならです,誰か。おってないでしょう。私は,当然あそこでつくって,製造販売をされるとばあ思うとったんです。委託したんじゃ何の意味もないです。簡単に答弁を求めます。 ◎町長(入江) もともと道の駅で生産するということでは,その補助金も入れてたわけですけれども,先般の議会で,あそこでつくることは相ならんというようなご意見もありましたから,それを参考にして,あそこでつくることはやめましたけれども,もともとクラフトビールが今トレンドでございますから,これを特産品にしていくということは,考え方については間違ってないのかなというふうに私自身は思っておりますから,他の場所でつくっても,販売することに,地元のものを使ってやるわけですから,それは問題ないのかなというふうに考えています。 ◆7番(久保田) 次は,百彩館についてお伺いしますが,食堂を廃止されたということで,答弁では赤字が出たからどうのこうのというようなこともあるんですが,店長の交代前は,職員の方が売り場と食堂を兼務して何とかかけ持ちをしてやられとったんですが,かけ持ちは困難であるという答弁だったんですが,ずっとやっておられたのに,何で困難なんですか。店長がかわったらすぐやめられたでしょう,10月か11月か。そうでしょう,そこらがわしはようわからんのです。せっかく食堂でやっておられたら,軽食でもやっておられたら,ああ,あそこでうどんでもカレーでも簡単なものがあるなと思って人が来られるんです。そうしたら,人が来られたら,店にあるほかのものも何か買われるんです。スーパーなんかを見てください,目玉商品があるでしょう,卵でも何でも目玉商品,これだけ見たら赤字です,完全な原価割れをしとるんです。しかし,客寄せのために,お客さんにとにかく来てもらわなきゃいけんけえ,そういう目玉商品を出すんです。そうしたら,来られたついでにほかの品物を買ってでしょう。民間はそうなんです。だから,かけ持ちは困難というて,今までされとったのを,店長がかわられる前はされとったのに,かわられたらすぐ廃止された,ここらがようわからんのです。以前の二,三年前にまた逆戻りしょうるんです,そうでしょう。 ◎町長(入江) 今次の活用について考える段階ですから,完全にやめたというわけでもございませんし,客寄せのためには経費がかかり過ぎてたなと,数字ははっきり覚えてませんけれども,そんなにカレー,うどんの売り上げが上がってたとは思いませんし,従業員がかけ持ちをすることによって,全部が全部ちゃんと店舗のほうの運営ができてたということもどうなのかなというふうな判断で今やめているところでございます。先ほどご答弁申し上げましたように,これからどういう活用ができるのか,さらにしっかりお客さんに来ていただけるような施設にしていきたいというふうに考えております。 ◆7番(久保田) これは同僚議員も質問がありますので,これくらいに百彩館はしております。 次のエブリイの件でございますが,エブリイに変更いたしまして,いろいろ予算的なことは今説明がありました。私は聞いて心配しとったんが,以前出荷者の方がまるごと市場では平成28年は377人おられたんが,エブリイでは162人,去年からエブリイに変わって110人減っておられたんです。それで,原因は道の駅に出されたんだろうというような説明でありましたが,これが出荷先を変更したのが原因で,いわゆる発券機とかいろいろシステムの変更が出荷者の方も変更がありましたよね。高齢者の方が多いので,あれで面倒くさいと言うちゃあ失礼なと思うんですが,いろいろシステムが変わったけえ,これを機会にやめようかというような方が110人おられたんじゃないかなと思っておったんです。そこら辺はどうなんですか,現実に変わったことで生産をやめられたという方はおられないんですね,産業課長。 ◎産業課長(瀬尾) ご指摘のように,今までもこれまでみんなでつくったまるごと市場だからという部分で,高齢だけど,頑張ってきたけど,これを機にもうつくるのを,生産するのをやめたという声も何件かはお聞きしております。 ◆7番(久保田) 一つ提案をしておきますが,道の駅の182ステーションは,ここに限らず百彩館もそうなんですが,冬場に野菜が不足しておりますよね。それで,先般去年長野県のほうへ研修のほうへ行ってきたんですが,ここの道の駅の支配人の方がおっしゃるのに,冬場の野菜不足の対応は,九州の産地,福岡,熊本か場所は忘れたんですが,九州の道の駅と協定というか協力関係を結んでおられるんです。それで,冬場になったら,九州は暖かいですから冬でも野菜はあるんで,そっから冬場に限っては野菜を送ってもろうとるというようなことをおっしゃっとったんです。これはええ考えをしとってじゃなあと思いましたんで,ぜひともこれはこういう取り組みを道の駅でされたらどうかなと思いますんで,一つ検討していただければと思います。 ◎産業課長(瀬尾) 以前百彩館で品不足になる季節にあっては,町外から産品を仕入れてやった事例もあります。ただ,それには賛否ありまして,神石高原町産だからここまで買いに来とるんですよという声のもとで,今は町内産に限ってやっていく方向で動いておるところでございます。 ◆7番(久保田) 時間がなくなりましたので,あとの有害鳥獣処理施設につきましては,同僚議員のほうへ後お任せしたいと思います。 私の質問は以上で終わらせたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(松本) 以上で久保田議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は13時15分とします。(午後0時20分) ○議長(松本) 再開します。(午後1時15分) ◆4番(横山) それでは,午後1番ということで始めさせていただきます。 初めに,昨年の12月定例会と今3月の定例会におきまして,帽子を着用したままで議場に入らせていただくことを議長をはじめ,議員の皆様にご了解いただきましたことに心から感謝を申し上げまして,一般質問をさせていただきます。 私は,大きく3点について質問をしたいと思います。 初めに,道の駅182ステーションについての質問です。 1番目に,道の駅のリニューアルのリニューアルの進捗状況をお尋ねします。 2番目といたしまして,魅力ある店舗整備と新商品の開発,サービスの向上というふうに施政方針に書いてありましたが,具体的な説明をお願いいたします。 3点目としまして,JAのふれあい市場が6月にオープンすると聞いております。出荷者の確保はできるのかどうかお尋ねします。 4点目といたしまして,農業部門の企業誘致について,30年度に専任の担当者を配置されましたが,1年間の成果をお尋ねします。 5点目といたしまして,百彩館の食堂が休止されているが,今後の方針をお伺いいたします。 ◎町長(入江) 産直市場についてのご質問でございます。 道の駅のリニューアルの進捗状況でございますけれども,リニューアルに向けた敷地の造成工事は完了いたしました。改築工事の入札,建築ですけれども,この入札は不調に終わったため,今定例会において予算の追加の補正,繰り越しのご承認をいただいたところでございます。関係機関との調整のもと,入札不調の要因であった建設部材の単価の見直しや,高力ボルトなど鉄骨資材の調達期間の確保のため,240日,おおむね8カ月ですけれども,その工期延長をした上で,今月末には再入札をする予定でございます。平成32年3月の完成を目指したいというふうに思っております。 それから,魅力ある店舗整備と新商品の開発,サービスの向上についてのご質問ですけれども,新しい店舗は,多段式の陳列台ではなく,平台による商品陳列を行うとともに,通路を広くとることで,来店者の利便性を確保し,視界を広げ,商品を今以上にアピールすることができるというふうに考えております。現在の売り場とかわりすっきりとした開放感のあるスペースを利用し,売り場ではなく,お客様が楽しみを持ってお買い物ができる市場を連想できる店舗をつくり出すことでにぎわいを創出することができるというふうに考えております。新商品開発におきましては,軽食であることを前提に,現在販売している商品のブラッシュアップと新メニューの作成を実施したところでございます。具体的には,うどんのトッピングを刷新し,ゆで卵を牛肉巻きとした神石高原うどん,米粉を生地に使用する米粉たい焼き,牛肉巻きの漬け汁を利用した牛すじコンニャク,餅を使った餅グラタン,季節の野菜を使用したスープなどがあります。その素材は,地元のもの,直販所にあるものを使用することとしており,季節に合わせたもの,食品ロス抑制も考慮しております。販売後も商品はブラッシュアップをしながら新メニューが道の駅の魅力の一つとなるよう取り組みを継続してまいりたいと考えております。 サービス向上についてですけれども,産直を広い新店舗とすることで,来店者のすれ違いが容易になり,買い物に関する環境は向上しますし,フードコートの新設により,食事や休憩での道の駅利用者の方の選択肢が広がることを期待しております。また,観光協会,観光案内所を同じ敷地内に置くことにより,観光を目的とした方はもとより,情報提供がスムーズになる上,新たな情報を得ることにもつながります。こうした一連のハード,ソフトの整備が道の駅利用者の利便性を引き上げ,このようにユニバーサルデザインにも配慮することで総合的なサービス向上につながると考えております。 JAのふれあい市場がオープンするが,野菜出荷者の確保というご質問ですけれども,JAふれあい市場については情報がないためわかりませんけれども,今後も出荷者連絡協議会と連携をし,さまざまな施策を講ずることで出荷量の確保を図っていきたいと考えております。 農業部門の企業誘致について,専任の職員を配置したが,1年間の成果でございますけれども,担当者を配置したことで企業側と地権者等の調整,企業の要望,行政施策との連絡調整などがスムーズに進んでおります。企業側も親切であり,スピード感を持って取り組んでいると高い評価を得ているところでございます。直近での成果といたしましては,楽天との包括協定項目の一つであります農業連携協力に関する個別協定に基づき,永野南地区約3.5ヘクタールの農地で,株式会社テレファームと土地所有者の間で10年間の土地貸借契約を締結することができました。現在耕作放棄地の伐開作業を実施し,本年4月以降の耕作開始に向け準備を進めております。耕作が開始しますと,当面企業の社員による営農が開始され,将来的には社員の独立就農による定住,また事務所などの誘致,面積拡大による流通拠点の整備等が予定をされているところです。町内での求人,人口増等に期待をしているところでございます。 また,畜産部門におきましては,養鶏事業,ブロイラーですけれども,その誘致の調整,繁殖牛経営での参入に関する問い合わせなどもあり,引き続き企業の農業参入について継続的な支援を行ってまいります。 百彩館の食堂の件ですけれども,油木高校が毎月実施されていますナマズ食堂については継続して開催をしておりますが,神石牛カレーやうどん,そば,卵かけ御飯,コーヒーなどについては,食堂に専任の従業員を配置させることに見合う利益が出ていないこと,また売り場と食堂のかけ持ちも困難であるため,昨年10月以降は中止としております。昨年10月以降,食堂スペースにつきましては,来店者や地域の方にご利用いただけるよう,休憩所としてその部屋を開放しているところでございます。百彩館の厨房には,ゆでる,いためる,焼く,煮る,揚げるなどの工程が1台で調理可能なスチームコンベクションなどの調理器具が備えております。今後は道の駅や百彩館食堂で販売予定の新商品を百彩館の厨房で調理するなど,食堂の利用についてもこれらの設備を有効に活用できるよう検討をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆4番(横山) まず初めに,リニューアルの件で,入札が不調に終わったということで,設計変更もしないで,再入札を今月末に行うということなんですけれども,この道の駅のリニューアルの中の特にビールですけど,午前中も話が出ましたけど,私たちが議会報告会で報告したことも午前中に話にありましたけど,いろんなところでビールのことで住民の方から疑問の声をたくさん聞きました。多分町長もいろんなところへ出かけておられますから耳に入っていると思います。賛成の声がどのくらいあったのか,その比率はわかりませんが,ほとんどの人が疑問を感じるような意見だったんじゃないかなと私は思うわけですけれども,そうした中でなぜこのクラフトビールに限っては断念をすることをしないで,委託に出してまでビールを製造して道の駅で売ろうという町長のビールに対する執念のようなものが感じられるんですけど,そこをお聞かせ願いたいと思います。 ◎町長(入江) 特に執念のようなものがあるわけではありませんけれども,製造場所については,道の駅の改修の中からは外してやるということでございます。農水省の6次産業化の補助金を確保というか採択を受けてますから,その中にビールがある。ただ単にその申請をするときに,地ビール,クラフトビールは今のはやりというか,結構それで地域おこしをしているところもあるということで,一番初めのときにそういう計画を入れて,その採択を受けているものでございます。地元のものを使ってクラフトビールをつくって6次産品として販売をしていく,これがそんなに反対の声を私も多く聞きました。酒を売っている方の営業妨害になるとか,それを売ると普通のビールが売れないからとかという話とか,一般的に今までやってきたところで成功してないからこれも成功しないだろうというようなことで,反対の意見を私も多く聞きましたけれども,トレンドとして,今までそういう申請もしてきましたから,これはやってみる価値があるし,今補助金でそういう取り組みができるわけですから,それはチャレンジしていくのは私はやってみる価値があるのかなというふうに考えているところです。 ◆4番(横山) 住民の方もそうだと思うけど,私たちも道の駅でビールをつくることを反対したというよりか,ビールをつくること自体を反対したと思うんです,反対というか,反対の意見が多かったと思うんです。道の駅の中でつくることじゃなくて,もう町がビールをつくって販売するということに皆さん疑問を感じられたんじゃないかなと思うので,道の駅でつくるのを反対したから,だから外部へ業務の委託を出してつくるんですよというのはおかしいんじゃないかなと思いますし,要は世の中ではやっているのに飛びついちゃったのかなという感じさえもします。どうしてもビールをしなくちゃいけないのか,今言われた補助金もあるからするのか,それは単なる補助金に頼ってるだけのような感じもするんですけど,もう一回町長,いいですか,答弁をいただいて。 ◎町長(入江) 補助金があるから,今そういう言い方をしましたけれども,もともとクラフトビールが産品として活用できるということがあって,そういう申請をしたわけでございます。その申請書を詳しく私は覚えてませんけれども,そういうことがあって今進めているわけです。トレンドというか今のはやりに飛び乗ったというか,それは僕は全然ありかなと思って,もちろん全然はやってないし活用もされてないものに取り組む気はないですけれども,そういった地域産品を活用したことでできると,PRにもなるし,産品の消費にもつながっていくということであれば,チャレンジすることはやぶさかではないというか,私はできるのかなというふうに思ってますし,確かに反対の声が多かったんですけれども,私は先ほどそういった理由もある方から少し聞いたんですけども,現実地ビールをだめだという具体的な理由というのは,私は去年これが話題になったときもご答弁申し上げたと思いますけれども,なぜだめなのかという理由をはっきり聞いてはないんです,と私はそういうふうに理解をしてます。売れないからというのは,売れない理由はどういう理由があって売れないとか,これは経費が合わないとかということも,そういうできない理由というのもはっきり聞いた記憶が私はなくて,ですから補助金があるからやるということではなくて,今のこのクラフトビールに取り組むことによって成果がはかれるというふうに私自身は思ってます。ですから,取り組んでいくというふうに考えております。 ◆4番(横山) 町長の思いは今聞かせていただきましたけど,特産品で町の食材を使ってビールをつくる,それを特産品にしていきたいということだったんですけど,特産品はビールでなくてもほかにもいっぱいあるのかなと,できるのかなと思いますが,ビールも含めて,商品開発のことですけれども,先日も試食をさせていただきました。地元の野菜をふんだんに使って,若者に受けるような洋風なメニューであったのかなというふうに思いました。でも,神石高原町の道の駅へ皆さんは何を求めて来られると思いますか。私は,本当に田舎の料理,田舎ならではのメニューを求めて来られるんじゃないかなと思うんです。洋風でなくても,おしゃれでなくても,若者に人気でなくても,神石高原町のカラーを出したような商品開発がいいのじゃないかなと私は思ったんですけど,どうでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 議員ご指摘のように,遠方まで来ていただくためには,そこに行かないとないもの,いわゆる魅力を感じるものでないと来ていただけない,これが今度の道の駅のコンセプトでありまして,先ほどご質問いただいたクラフトビールについても,それからしかり今後フードコートで食べていただく商品の開発についても,182ステーションの道の駅に行かないと食べられないもの,しかも地元の食材を使ったもの,そういったものをコンセプトとしてやっています。 ソフト事業のことにも先ほど町長も触れたんですが,これは3年間の事業でございまして,いわゆるポジショニング,要は道の駅に行かないと食べれない,それをどの年代のお客さんをターゲットにしてやっていくのかということもこの外部委託のソフト事業の中でこれも指示しておりますので,そういった成果が出るようなものにしていきたいというふ考えているところでございます。 ◆4番(横山) 納得がまだ余りいかないんですけど,31年度予算で新たにクラフトビールとそれからフードコートでの商品開発として800万円ぐらいの予算が計上されておりますけれども,本当に私はこんだけのお金をかけてする意味があるのかなと思うんです。地元には料理の達人がたくさんいらっしゃいますよね,町内にも。例えば神石地区でも残しておきたいおふくろの味でしたっけ,そういう本も出しておられますし,活発にされておられますよね。そういう本を出しておられるのもあるんだから,地元の料理の達人のノウハウを生かして商品開発をするというのも一つの方法じゃないかなと思うんですが,8つの挑戦の中にも,挑戦の5として,町民が尊敬し合える環境づくりということで,達人ネットワークの構築というのがありますけど,この中に町内の達人を掘り起こして,起業や観光メニュー化の検討をすると書いてあります。これがまさにそういうことじゃないでしょうか,町内の達人を掘り起こして商品開発をする,私はそのほうが絶対意義があると思いますけど,どうお考えでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 百彩館が昨年10月以降,182ステーションと一緒に統合されたわけなんですけども,今議員ご指摘になられたような地域の方の達人の意見も十分このリニューアルで生かしていきたい,そういう思いからサポーターズクラブというのを立ち上げてございます。その中で,地域の方のいろんな意見,外部委託したものだけで進めていっとるんではなしに,そういった地域の方の意見も交えた中で,商品の開発それからリニューアルに向けた展開を考えているところで,進めているところでございます。 ◆4番(横山) サポーターズクラブですか,それはいいと思います。それで皆さんのノウハウを聞いて商品開発すれば,別にこんなに多額なお金をかけて商品開発しなくてもいいんじゃないかなと思いますけど,町長はどう思われますか。 ◎町長(入江) 洋風というふうな感想というか評価ですけれども,もともと地元でつくっているようなものは,今高原の風で出してるんです。あそこは本当におばちゃんの味ということで,そこで30種類ぐらいのバイキングの料理を出しているところです。そことかぶっても客層は同じになりますし,わんぱくトマトガーデンをつくりまして,子育て世代の若者の方もそこに来ていただくように予定もしてますから,そういった方々に好んで利用していただけるものというのは,このコンセプトの中にもあるのかなというふうに考えております。 今のこだわり楽人の会,達人ですけれども,先ほど産業課長が申し上げましたように,今申し上げた商品が全てではありませんから,もちろんかかわっていただいて,例えば週に1回はその方たちがそこで販売をするとかということがあっても全然問題なくて,逆にそういうことを提案をしていただいて,いろんなところでそういう取り組みをしていただければ非常にありがたいなと思って期待をしているところです。 ◆4番(横山) 今高原の風レストランの話が出ましたけど,高原の風レストランで提供されているメニューが本当に私は神石高原町の特色を出しているメニューだと思うんです。ですから,それを高原の風のレストランを充実させて,道の駅のフードコートの中に入れてもよかったのかなというふうには思うんですけど,その高原の風のレストランのメニューのおふくろの味の中に,ちょっとちょっと洋風のもの,ハンバーガーを入れたり,この間のお餅のグラタンを入れたりとか,そういうものを入れたりとかしてしたら,もっといいものにできるんじゃないんでしょうか。その高原の風をフードコートの中に入れて充実させるようなことはできないんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 現在は高原の風については,182ステーションのテナントとして入っていただいています。したがって,高原の風とかぶらないような商品ということで進めてございますが,ご承知のように,店の中は結構繁盛しておりまして,いっぱいでなかなか入れないという時期もあります。だから,それと同じものをほかのところで販売して,スペースを確保してというご提案だったと思うんですけれども,要は幅広くいろんな商品を選べるような体制も必要じゃないかというふうに考えておるので,この間ご試食いただいたメニュー以外にもまだまだこれから増やしていきたい,その中で当たったらそれを継続してやっていくというような考え方で進めておるところでございます。 ◆4番(横山) 次に行きます。 JAのふれあい市場ですけど,さっき答弁では情報がないというふうに言われたんですが,JAのふれあい市場は手数料も安いんじゃないかとかという話も聞いたんですけど,今も道の駅にしてもエブリイにしても,野菜の出荷が少ないから,しっかり出してくださいというふうに呼びかけていらっしゃいますが,こうしたふれあい市場ができることによって,ますます野菜不足というか出荷者の確保は本当に大丈夫なのか,もっと情報を入れていったほうがいいんじゃないかなと思うんですけど,どうでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) JAさんにも情報提供を直接公的にはお願いしとることはないんですけれども,道端で会うたときに聞いて,どれくらい,どのようにやろう思うんじゃとかというような問い合わせぐらいしかできてないんですが,うちが現在エブリイへ出しとるのが野菜で25%であります,申し込みだったらば20%ということなんですけども。情報によりますと,JAファームさんのほうは20%ぐらいで思うとるというようなことも入っております。ただ,これは確かではないので,JAさんも町内で何カ所かで説明会を開催をされているようであります。その方からの情報等々で不確かな部分はあるんですが,そういった手数料であるとか,それから店を6月にオープンする予定ということも聞いてますし,そのオープンの際には品薄にならないように本気度も結構出ておるようですので,出荷者にとっては,出荷先が増えることによってメリットは高いんですけれども,一方で道の駅のほうへ影響が出ても困りますので,そういったことについてはJAさんとも協議をしながら,調整をしながら進めていきたい,当然販売のほうも出荷者にますますつくっていただくように,つくる意欲が湧くような施策も今後考えていきたいというふうに考えてます。 ◆4番(横山) 出荷者の方もだんだん高齢化ということも聞いておりますし,それからこの次の質問の有害鳥獣の問題もあったりして,生産意欲も落ちたりするということもありますので,そこら辺をよろしくお願いしたいと思います。 それから,企業誘致のことですけれども,テレファームさんと10年契約を結んだということで,今後雇用や人口増につながることを期待できるというふうに言われましたが,たちまちこの4月から何人くらいの方が来て働かれるんですか。 それと,以前の説明では,できた野菜をすぐカットする工場をつくって,カットしてすぐそれを関西,関東方面に運ぶ,すごく需要があるんだというふうなことを言われたと思うんですが,そういうふうに流れがなるように今進められているのでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 当初ご説明したように,企業さんのほうもたちまち今年から開墾で草刈りで入ってきていただいております。それで,トラクターなんかも持ってきてする準備進めております。1年目については,有機JASの認定をいただくのに,今までつくっていない農地ですので,1年でその有機JASの認定が得られるということで,今年一年については,そこでできた野菜等については,そこの親会社である楽天さんのほうの従業員さんのほうへ食べていただく,販売していくということで,2年目からは本町にカット野菜工場も設置して,そこでカットしたものを販売につなげていくというような流れの中で進めているところでございます。ですから,今年度については,10人未満ぐらいの人数で,最終的には29名と言われてましたけども,30人弱の人数まで増やしていくというような計画で進めておるところでございます。 ◆4番(横山) 一昨年でしたか楽天と協定を結んだということで,全国でも初めて自治体と協定を結んだということですごく話題になりました,注目を浴びたと思います。それからどうなったのかな,余り決まったことがないような感じを受けておりましたけれども,じゃあこれは最初の説明どおり,順調に進んでいるというふうに解釈よろしいんでしょうか。地元の方も雇用が生まれてくるということでよろしいんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 野菜をつくる研修生については,恐らく全国から応募して,本町のほうへ移動してくるだろうと思うんですが,カット野菜工場で働く者及びその栽培過程で必要となるペットボトルをちょん切って,それをハウスがわりに,それから防虫用にするような工法なんですけれども,そういった作業等々にかかわる雇用は期待できると思っています。 ◆4番(横山) わかりました。雇用といっても,今どの業界も人手不足ということで,人を集めるのもまた大変になるんじゃないかなとは思いますけれども,次の質問に行きたいと思います。 百彩館のことですけど,午前中にも質問が出ましたが,立派な調理器具があるというふうに言われたので,晩御飯のお総菜をつくったりして売ってもいいのかなとも思っていたんですが,昨年10月に,食堂がぴたっと中止なっていたのを私は見まして大変残念に思いました。食堂というのは,営業してるときはいいですけど,一旦やめてしまうと,中止にしてしまうと,お客さんがあそこはもう今しようってないよというのがばあっと広まるんです,何カ月かして1年ぐらいしてまた再開したとしても,なかなか再開しちゃったよというのがなかなか広まらないから,食堂というのはずっと続けて開いていないとお客さんが混乱するというか,あいてるのかあいてないのかわからないような感じになると思うので,私は中止にされたのは本当に残念で仕方なかったんですけど,昨年は災害が起きたりして,いろんな町外の方が作業服を着たような方がたくさん仕事に上がってこられてました。そういう方たちがお昼休憩にあそこでカレーを食べたりおうどんを食べたりされてたのを見て,ああ,やっぱりこういう利用者の方がおられるから,百彩館の食堂はなくていけないなというふうに思ったんですけど,ぴたっとやめるんじゃなくて,1日10食限定とかでもいいから続けてほしかったなというふうに思いますけど,以前の答弁に町長も食堂の機能は残すというふうに言っておられるので,何で中止にされたのか,もう一回聞いていいですか。 ◎副町長(森重) 食堂につきましては,現在休んでいる状況ですが,以前動かしてるときも,日に五,六人が来られるというようなところで,なかなか採算が合う状況になかったということと,あとは衛生管理もございます。野菜を売ったり,うどんをつくったりと行ったり来たりというようなこともあるんです,そこら辺のこともあるんですが,今会社を百彩館と道の駅と一つの会社にして,人的なところもできるだけ百彩館のほうを採算が合うようなレベルに持っていこうというところで,人員もできるだけ少なくということで,売り場とそれから食堂のほうをかけ持ちでするほどの人的なものの配置ができてない。専属で入れると,これはとても採算ベースに合わないというようなことがございます。ですから,今後この食堂の設備を使って,新たな商品開発であるとかを製造する中で,またこういうな活用も見出していけるんじゃないかということで,今から動かしていければというようなところで仕組みをつくっていきたいと思いますし,先ほどありました百彩館のサポーターズクラブは,地元の方もご意見をいただきながら,いろんな人が入ってもいいんじゃないかとか,やり方もいろいろあるんじゃないか,したい方もあるんじゃないかというような声も聞いておりますから,ぜひこの食堂も有効に動かしていきたいと思います。 ◆4番(横山) 道の駅のリニューアルを本当ならこの春にできる予定だったんですけど,延びて来年の春にオープンするかと思いますが,道の駅がリニューアルで大々的にオープンしたら,百彩館はもっと来客数が減るような気がしてなりません。同じ一つの会社なんですから,百彩館も盛り上げるような,大々的なリニューアルとまでは言いませんけど,同じ町が管理する産直市場なんですから,来客数を増やすためにも,食堂を何とかして再開をしていただきたいなというふうに思いますので,町長にお願いをしときたいと思います。町長,お願いします。 ◎町長(入江) もちろん百彩館も町の施設ですし,大切な地域の施設だというふうに考えております。ただ,第三セクターといえ,一つの会社でございますから,もちろん採算性のことも考えていきますし,今まで会社が別で同じようなことをやってきて,今それはこういう結果になってるというふうに私は思ってますから,特徴ある取り組みをしっかりやっていって,食堂も今は休止という形になってますけれども,何らかの形で再開してPRもしっかりして,お客さんに来ていただけるような,親しんでいただけるような施設にしていきたいと考えております。 ◆4番(横山) では,次の質問に行きたいと思います。 有害鳥獣の処理についての質問をいたします。 1番目として,有害鳥獣被害は農家の皆さんを苦しめています。この駆除対策について今後どう取り組んでいくのか,町長のお考えをお聞きします。 2番目として,この有害鳥獣の処理の解体または焼却施設はできないのかお尋ねします。 3番目として,2018年度では農林水産省のモデル事業でありましたが,本町はそのモデル事業に注視をすると言われましたが,その結果をお尋ねしたいと思います。 ◎町長(入江) 有害鳥獣の処理についてでございますけれども,駆除対策は今後どう取り組むのかというご質問ですけれども,個体数の調整のための捕獲部門では,猟友会や捕獲員による捕獲機器の助成,箱わなやくくりわなを利用した捕獲が行えるよう,狩猟免許の新規取得支援を行っているところでございます。 農作物被害防止のための柵設置部門では,農業者等に対し,農地を囲んで鳥獣害防止を行うネット,トタン,電気牧柵,ワイヤーメッシュ等材料費の一部を助成をしております。 鳥獣に強い環境づくりための部門でございますけれども,捕獲が困難な猿対策として,出没情報を蓄積することで生態を把握し,効率的な追い払いを通じ,刈り払いや餌となるごみや放任果樹の除去等の集落環境を,個人のみならず集落ぐるみで管理する取り組みなどを行ってまいりました。今後においても,被害軽減のために防護柵等による農作物の防護,農地に繰り返し出没する個体の捕獲,生息環境調査を行い,効果的なわなの設置を行ってまいります。 解体焼却施設はできないかというご質問ですけれども,本町内に施設建設費の一部を助成し,設置したジビエの解体施設があります。現在は民間団体で運営されております。解体残渣の処理やランニングコストがかかることから,利益にはつながっていないというふうにお聞きをしております。また,平成30年1月に稼働を始めました庄原市の有害鳥獣処理施設の場合,イノシシのみの受け入れを行っている施設ですが,平成30年度の運営費は概算で300万円,財源は精肉の販売が130万円,不足分の170万円が庄原市の負担ということです。平成30年度は117頭の受け入れでしたけれども,受け入れ頭数が増えるにつれ,市の負担金も増額となる見込みだということでございます。 本町でも猟友会会員を対象に平成29年度に実施をしましたアンケートでは,本町内に解体処理施設が必要かとの問いに,33%の会員が必要であると回答されました。しかし,利用するとの回答は22%,また近くに焼却施設があったら持ち込みは可能かという問いには46%の会員が持ち込み可能との回答がありました。このことを受け,2018年度に国が実施したモデル事業の結果報告にも注視しながら,焼却処理方法についても検討してまいりたいと考えております。 2018年度のモデル事業に本町が注視した結果でございますけれども,農林水産省では,ジビエ利用拡大のため,鹿やイノシシの一定規模の処理頭数を確保することで,捕獲から運送,処理加工,販売がしっかりつながり,ビジネスとして持続できる仕組みづくりを2018年度のモデル事業として取り組んでいます。安全で良質なジビエの安定供給を実現することが重要であることに鑑み,先導的モデルとなる取り組み等を定めたマスタープランを策定した17地区をジビエ利用モデル地区として選定をされたところでございます。中国地方では,岡山県美作地区,鳥取県東部地区,岩美町智頭町の2地区でございます。美作では,美作市獣肉処理施設が核となり,ジビエカーを導入する真庭市と連携し,処理頭数を増加させ,ペットフード等の利用拡大に取り組まれています。鳥取県では,優良施設をモデルとし,新規施設へ処理,加工や衛生管理のノウハウを移転し,地区のブランド強化に取り組まれています。広島県を通じて農水省に確認をしたところ,現時点で本モデル結果について国から報告がまだされておらず,2019年度において具体的な報告がされるということから,その公表を待ち,本町に合った取り組みを検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆4番(横山) 私は平成29年にもこの質問をさせていただいたと思うんですけど,そのときはまだそういう声は猟友会のほうから出ていないというふうに言われたんですけど,その後アンケートをとられたみたいで,半数近くの方が焼却施設があったら持ち込むというふうに言われたということなので,だんだん声が上がってきているんだろうと思いますけれども,年間たくさんのイノシシがとれていますけど,それの処理に埋設ですか,これにはもう限界があるというふうな声を聞いております。 先日世羅町の有害鳥獣解体処理場を見させてもらいに行ってきました。ここは,猟友会の人がとったら,そこへ解体場に行って自分らで解体をして,内臓とかそういう処分するものはこんなバケツのようなのに10キロ単位で入れておくと,町がそれをごみとして処分をしてくれる,そういう仕組みなってたんですけど,今猟友会の人は,とられたら解体をして,食べれるような肉はとっておられて,あとの処分は埋設しておられるんですが,町としてこういう処理場,解体処理施設をつくっていく必要性がもう迫ってきているんじゃないかなというふうに思います。庄原市ももうありますよね。庄原市は,解体して焼却まであると思うんですけど,世羅町は解体までということでしたけど,さっきも答弁に焼却の処理方法についても検討してまいりますと言われましたけど,重要課題の一つとして,町長は近々に取り組んでいただきたいなというふうに思いますけど,どうでしょうか。 ◎町長(入江) 先ほどご答弁申し上げましたように,経費の部分もありますし,今国が実施しているモデル事業もいろんな報告が出てくるんだというふうに思いますから,そういうことを参考にしながら,猟友会の皆さんとも私も意見交換をする機会がありますから,そういう意見をしっかり聞きながら検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆4番(横山) ぜひお願いしたいと思います。 さっきのモデル事業の中で,美作ではペットフードの利用拡大に取り組まれていますというふうに言われましたが,これも29年に質問したときには,この町にはピースワンコさんという犬のたくさん集めておられるところがあるので,そこらとも話をしているんだというふうに言われたと思うんですけど,その後その話が進んでいるのかどうか,お尋ねしたいと思います。 ◎町長(入江) その当時は,庄原市がそういう処理施設を建築するから,町のほうで神石高原町は犬がたくさんいるんで,餌として購入してもらえるかというような話がありました。今そこの取引がどういう形になっているかわからないんですけれども,じゃあ条件ではないですけど,うちもイノシシをたくさんとるんで,それを処理してもらえますかという話をしたら,それはいいだろうという話,そのレベルでの多分ご答弁だったと思うんです。それ以降,庄原市のほうから,外からは持ち込みはしないということがありましたから,餌については,うちも条件としてやろうかなと思ったんですけども,直接庄原市とピースウィンズのほうで話をされてやっておられればやってるかもしれませんけれども,その情報は私のほうには入ってません。 ◆4番(横山) じゃあ,ピースさんと庄原市でお話をされているのかもしれませんが,その残渣の処理ということで,残渣といいますかお肉の活用ですけど,解体したお肉の活用ですけど,新聞に載ってたんですけど,和歌山県の古座川町というところでは,イノシシのお肉はすごく栄養価が高くて,高たんぱくで健康にすごくいいということで,地元の小学校の給食に使われているということで,メニューはハンバーガーやカレーが大人気で,コロッケもつけ加えて今やっていますということで,子どもたちの評判も上々ですというようなのが新聞に載っていました。それで,私は試しにイノシシのコロッケをつくってみました。そうしたら,本当に全然イノシシ感が全くなくて,これなら子どもたちも食べるなと思って,私も親戚の子どもたちに黙ってつくって普通にコロッケを出したんです。そうしたら,おいしい,おいしいと言うて食べてくれて,それが何の肉かわかるって言ったら,ええってこうやって言うようたけど,イノシシよと言うたら,ええ,でもおいしいというて言うてくれたんです。だから,栄養価も高いということなので,こういう活用方法もあるなと思ったので,学校給食に使うというやり方もあるし,さっきの話に戻ると,商品開発の話にもなると思うので,これこそ,また同じようなことを言いますけど,神石高原町の特産じゃないですが,特色を生かした食材になるんじゃないかなというふうに思いました。町長,どう思われますか。
    ◎町長(入江) 例のコロッケですけれども,私も試食をさせていただいて非常においしかったなというふうに思いました。おいしいプラス,イノシシの肉にどういう成分が含まれているのかという効能みたいなもんをインターネットで調べたところ,かなり豚肉とか牛肉に比較してすぐれている部分がある,筋肉を復活させるとか肝臓にもいいとか,いろんな数値的にちゃんと検証されたエビデンスもありましたから,そういうものをしっかりPRすることによって特産品としての販路も見出せるのかなと思いますし,先ほど言われました給食とか高齢者の配食サービスに活用してもらうとかということも,健康増進という部分では非常に有効なのかなというふうに考えております。そういうところも含めて,先ほども申しましたけれども,処理施設の件もどういったことができるのか,総合的に考えていきたいなというふうに思ってます。 ◆4番(横山) いろいろペットフードのこととか給食のこととか,いろいろ言ったんですけど,まずはこのたくさん年間800頭以上とれている1,000頭近いイノシシがとれてますので,まずはこの解体処理施設と焼却場の施設について,前向きに検討していただきたいというふうにお願いをしておきます。 では,次の質問に行きます。 パスクリエイト株式会社との協定についてということですけれども,先般協定を結ばれました育児の総合サポート企業,パスクリエイト株式会社との連携により,本町に何が期待できるのかお尋ねしたいと思います。 ◎町長(入江) パスクリエイト株式会社との協定についてでございますけれども,2月26日に,町とパスクリエイト株式会社──東京が本社ですけれども──との間で,不妊,妊娠の支援に係る連携協力に関する協定を締結をいたしました。パスクリエイト株式会社は,子どもを授かりにくいご夫婦向けにサプリメント販売,また精子の郵送検査等のサービスを提供されておられます。町が本年度から始めました子育て応援店の応募をきっかけに,子育て支援に力を入れている町との協定締結ということで協定を結んだところでございます。今後は,パスクリエイト株式会社からの妊活サプリメントの無償提供,相互連携により不妊についての正しい知識や情報発信を行い,妊娠を望むご夫婦の支援を行いたいというふうに思ってます。 働かれている方は平日に病院になかなか行けない状況もあるというふうに思います。そういった中で,初期の取り組みとして活用されることを期待をしているところです。この取り組みをきっかけに,ご夫婦で妊活について話し合っていただいたり,一人でも多くの方に不妊についての正しい知識を得てもらい,早期の治療につながることがメリットだというふうに考えております。 以上です。 ◆4番(横山) 現在町でも不妊治療の助成を行っておりますよね。30年度は申請がなかったというふうに聞いております。なかなかデリケートな問題といいますか,相談しにくいというのもあるのかなというふうに思いますけど,だからこの協定を結んだことで何かが変わろうとしているのかなとも思うんですが,どういった経緯でこの協定を結ぶことになったのか,全国の自治体でも初めてなんです,神石高原町が。楽天の協定のときも全国で初めてだった,今回もまた全国で初めてということで,すごくインパクトがあるのかなと思うんですが,どういった経緯でこの協定を結ぶことになったのか,この社長さんと町長がお知り合いなのか,そこの経緯を説明できる範囲でお願いできますか。 ◎町長(入江) この東京に本社を置くパスクリエイト株式会社ですけれども,代表の方が神石に来られたんです。というのが神石の出身でシフトという会社が東京にありますけれども,あのIT系の今どんどん大きくなっている会社ですけれども,その代表が東京で起業,業を起こすところを支援するEO東京という組織があるんです,世界中にいろんなところにあるんですけれども,EO東京をまずネットで調べてもらったらいいと思うんですけども,アントレプレナーズ・オーガニゼーションという東京にそういう組織があります,その代表をされてたんです。そのときにそのパスクリエイトの代表の方が理事になられて,理事会を神石高原町で開催をしてくれたんです。10人ぐらい理事がいますけれども,丹下さんは経済大使でもありますから,神石でじゃあやろうということでやってくれて,そこでいろんな話を自己紹介とか含めていろんな話をする中で,そういう妊活の支援をやっているんだと,非常に今はそういうご夫婦が多いということで,うちもそれはゼロではなくて,今回はそういう応募はなかったということですけれども,相対の数が少ないですからそんなに数は多くないですけれども,そういった行政と連携して何かできたらな,支援ができないかなという話をしてまして,じゃあいろんな協定の中身がありますけれども,そういったことで協定する運びになったということでございます。 ◆4番(横山) 経緯はわかりました。パスクリエイトさんは,主に男性の不妊治療に力を入れておられるということなんです。協定書を見せていただいたんですが,次の各号に掲げる事項について,連携協力をするというふうに書いてあって,四つ項目があるんですけど,これは読んでみても何ひとつ具体的なことが書いてなくて,高原町が実施する妊娠を望む夫婦に対する支援に関することとか,高原町とパスクリエイトがその目的を達成するために必要と認めるものとか,ちょっといまいちこの四つの項目がわからないんですが,もう少し具体的にどういうことをするような協定を結ばれたのか説明をしていただけますか。 ◎保健課長(赤木) パスクリエイトと神石高原町の協定の具体的な内容ということですけれども,4項目ございますが,1項目めの甲の実施する母子保健でありますとか,町が実施する事業に対して,乙の啓発物品の配布というのがございますが,これは実はパスクリエイトさんから子育て中の方にドライブレコーダーを掲載してますよというステッカーを実際いただいております。そういったもので,あおり運転防止ということで,妊娠中の方の車に張っていただけたらということで提供を受けておりますので,妊娠の届けがあった際に,ご希望でしたらということでお渡しをさせていただいたりしているところがございます。 それから,町が実施する妊娠を望むご夫婦に対する支援についてですが,ご夫婦でもありますし,そういったことで悩んでいる方が直接なかなか町のほうへ,じゃあご相談に来られるかというところもございますので,そういった場合に,少し敷居を低くした段階で町に情報があるのではなくってということをお話しする中で,実はこちらにもありますように,子育て応援展のほうに実は申し込みをしていただいております。これは,4月からネウボラを開始するに当たり,子育て施策の一環として,子育てに応援してくださる企業を募集するということで,まず初めに町の商工会さんのほうでそういった取り組みをしていただくということがありましたので,町のほうでもそれを一緒に,広島県はイクちゃんがあるんですが,そういったことを通じてやっております。そういったことの中に,パスクリエイトさんのサプリメントをパスクリエイトさんのほうが3カ月間男性用の不妊サプリメントを提供いただく,また精子の簡易テストをしていただくというのをパスクリエイトさんのほうが無償でこれは提供しますよということがありました。そういった事業を通じて,神石高原町でもそういった不妊に悩む方の支援につながればということでございます。 ◆4番(横山) 時間がなくなったんですけど,サプリメントを提供するというふうに言われましたが,サプリメントというのは,その人その人の体に合う,合わないがあると思うんです。中にはあくどいのもあったりするけど,これはそんなことはないと思うんですが,健康被害が出たりすることもあるかと思うんです。その辺を町としてそのサプリメントをしっかりと調査をしておられるんでしょうか。 ◎保健課長(赤木) これは,男性向けの栄養補助サプリメントということでございまして,亜鉛でありますとか還元剤のコエンザイムQ10でありますとか,そういったものが多く含まれているサプリメントでございます。 安全性については,こういう不妊治療を専門にしておられる医療機関でも使用されておるものでありますので,協定の際にもそういった医療機関の院長先生もご出席くださり,私どものほうにも説明をいただいたところでありますので,安全であると町は思っております。 ◆4番(横山) もう時間が来てしまいましたが,広報とかを使って住民の方にお知らせをしていかれると思うんですけども,一組でもこの連携を結んだことによって救われる方が出てくれば,結果すばらしいということにはなりますが,なかなかデリケートな部分もあると思うので,慎重に進めていただきたいというふうに思います。 私の質問は以上で終わりますが,今回の新年度予算編成におきまして,災害復旧を優先して定住促進や教育環境整備,生活基盤整備にも力を入れていただき,大型予算とはなっておりますが,神石高原町は高齢者に優しい町だったと思います。何かそうじゃない方向に向かっているような感じさえいたします。町長にお願いをしておきます。もっと住民に目を向けて,住民に寄り添った町長であってほしいと願っております。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で横山議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は14時30分とします。(午後2時16分) ○議長(松本) 再開します。(午後2時30分) ◆5番(横尾) それでは,4番目私からの質問を4項目,今回は上げておりますので,させていただきます。 まず最初に,行財政計画についてを質問させていただきます。 ご存じのように,今年度の一般会計予算は114億円で予算編成されております。災害対応もあり多額の財政出動となっております。ほかのハード事業としては,病院建設,庁舎建設,道の駅整備,定住団地整備など,たくさんの予算を伴う計画があります。事業自体に反対するものではありませんけども,財政的に将来設計もあわせて計画をされておるのでしょうか。将来の見通しを含めてまずお伺いいたします。 ◎町長(入江) 行財政計画についてでございます。 将来見通しでございますけれども,平成29年度決算に基づく財政健全化比率におきましては,実質赤字比率,連結実質赤字比率,実質公債費比率,将来負担比率の四つの指標とも早期健全化基準内,また経常収支比率につきましては79.4%で適正範囲とされる70%から80%内の数値となっています。また,基金残高も114億円となり,財政の健全化が図られていると考えております。 今年度行った平成39年度までの財政推計では,災害復旧,庁舎,病院建設,182ステーション改修,第2定住団地整備,三和中学校改修,情報通信基盤整備事業,学校給食共同調理場建築等の大型事業を含む財政推計を行いました。大型事業には国や県からの補助金,有利な起債や目的に合った基金などを充当し,普通交付税の減少に伴う経常一般財源の減少には財政調整基金を繰り入れ,不足する財源を補います。 今後の予算規模につきましては,今年度の114億円の予算編成同様,病院建設が完了する平成33年度までは100億円を超える予算編成が続く見込みでございます。それ以降は,投資的経費の抑制を図り,95億円程度の予算規模を見込んでいます。 歳入では,普通交付税の合併算定がえが本年度で終了し,一本算定となり,これまでの加算措置がなくなります。また,平成32年度の国勢調査による人口減少の影響を受け,41億円程度になると見込んでおります。町税も平成31年度予算編成においては,若干増加する見込みとしておりますが,今後人口減少の影響を受け8億円を下回るものと推計をしております。地方債については,平成29年度から平成33年度まで,庁舎,病院建設,合併特例債前倒し事業などにより,発行額が大幅に増加しますが,その後は徐々に減少する見込みです。 歳出の推計を性質別に見ますと,人件費については,職員数の削減により1億5千万円の削減,扶助費においては,生活保護費等の増加はありますが,人口減少により横ばいで推移すると見込んでおります。補助費については,総合戦略などの取り組みにより,現在19億円程度の予算を要していますが,今後事業効果の検証や事業の見直し等により,効率的,効果的な事業実施に努め,17億円程度を見込んでいます。公債費については,平成30年度から大型事業の実施により,平成34年度から約15億円程度で推移することになります。投資的経費につきましては,平成32年度までは増加しますが,その後は徐々に抑制し8億円から10億円程度を見込んでおります。 今後の財政指標では,大型の公共投資の影響により財政状況は一時的に悪化し,経常収支比率は90%後半に上昇しますけれども,平成36年度をピークに減少に転じ,十分な再建が可能な範囲で推移するものと考えております。 昨日も財務省の中国財務局の理財部の次長が来町され,本町の財務状況のヒアリング結果を報告に来られました。さまざまな角度,視点で分析をいただきましたけれども,結論とすれば,県内でもトップクラスの財務状況であるという評価をいただきました。基金保有額が100億円を超えるということで非常に多いですけれども,その基金保有額がベースとなっており,前牧野町長の行財政運営に改めて感謝と敬意を表したいというふうに思います。引き続き気を緩めることなく財政健全化に努め,持続可能なまちづくりを行っていきたいと考えております。 以上です。 ◆5番(横尾) 現在は確かにいいんでしょうけども,これから将来的なことを特に私は聞いてみたいと思うんですが,先ほど町長が言われましたように,前町長の牧野氏の功績だと私は思ってます。本当に財政を改善されたことには,我々,私もかなり感謝しております。 その中で,普通交付税は,算定替と人口減少で41億円と今後見込まれておられますけど,ほかの市町より財政調整基金が,先ほど言いましたように基金がたくさんありますけども,多くあるからといって無駄な使いはしないようにまず要望しておきます。 そこで,次の質問をいたします。 合併特例債がご存じのように延長になっておりますが,新町計画の変更はあるのでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 新町建設計画の変更ですけれども,今のところは変更は考えておりません。 ◆5番(横尾) 変更はないということは,そのまま行くんでしょうから,それならいいんですけども,何かあったらまた報告していただきたいと思います。 その次に,財政計画通しての見通しですが,地方債の増,普通交付税の減,町税の減など,今後私は厳しい状況が出てくると思います。計画している事業は,後の年度に延ばしながら工夫をされて,たまたまそうなったんもありますけども,工夫をされておりますけれど,やめるわけにいかないような事業です,ここまで来ると。しかし,財政調整基金がたくさんあるからといって,毎年数億円,平成31年はたしか6.5億円ですか,切り崩しが,つぎ込んでいたら資金も枯渇します。くれぐれも,先ほど町長が言われましたけど,いろんな問題がありますので,慎重に行っていただきたいのですが,そのあたりはどうなんでしょうか。 ◎町長(入江) 先ほど申し上げましたように,さまざまな歳入の部分では減少に転じていくということで,それに向かって神石高原町は大型事業があります。私も旧三和町では,合併前6年間は財政担当をしておりましたし,合併してからも総務課におりましたから,財政については少し理解は深いのかなと自分自身でも思ってますから,いろんな指標を見ながら今後の事業に取り組んでいきたいと考えております。 ◆5番(横尾) 確かに担当されてたことは知っておりましたけども,前町長の牧野さんは,やはりかなりの職員とかいろんな分野にトップダウンでやられたことによって財政がよくなったと思っております。そういう今後のトップダウンでこれをやろうとかというのは何かあるんですか。前の町長は三つの過剰を改善するということでやられておりましたけど,町長にはそういうものがあるんでしょうか。 ◎町長(入江) 財政健全化におきましては,今言われました牧野町政から三つの過剰について削減していくということがあります。ただ,借入金の残高を減していくとか,繰上償還するのは,去年はやりましたけれども,なかなか大型事業等がございますから,そういったことは当然考えてやりますけれども,実行できるかどうかというのはこれからのことだというふうに思います。特に私がじゃあ何をやろうということは今申し上げられませんけれども,その三つの過剰については,今後もしっかり検討していきたいと考えております。 ◆5番(横尾) 引き続き財政にはしっかり目を配っていただきたいと思います。 また,財政問題の中で,町民にはこの財政問題はわかりにくいです,議会もなかなか難しい。わかりやすく解説した予算概要,将来見通しを作成して,町民に周知することが私は必要だと思います。こういうことに取り組めますか。特に私が長年見ている病院事業会計はわかりません,はっきり言うて。これを何とか変えれないもんですか,わかりやすく。 ◎総務課長(瀬尾) 本町の財政状況について,住民の方にわかりやすい情報開示ということは課題の一つであろうかと思っております。毎年度の決算状況について,現在ホームページ等でも公表しております。昨日の財務局からの分析資料においても,家計に例えたときの分析等の数字も出ておりますので,よりわかりやすい情報開示を考えていきたいと思います。 なお,病院の会計についても,これもなかなか一般の方では非常にわかりづらい複式の会計になっておりますので,これについても公表の仕方とか分析の仕方についてもあわせて検討していきたいと思います。 ◆5番(横尾) その内容を今つくられていると言われましたけど,いつごろ開示される予定ですか,わかりやすい,もしできているんであれば。 ◎総務課長(瀬尾) 既にできてる,私たちの財政担当課で今までにない資料を作成しているわけじゃなくて,今ある資料については,昨日いただいた財務局の資料がございますので,それについては早急にホームページのほうへ出していきたいと思います。 ◆5番(横尾) ぜひともそこら辺をやって,財政状況は広く町民に周知していただきたいと思っております。 それと,先ほどありました補助金の減額19億円程度,今後17億円程度,来年度いろんな事業を見直すと言われておりますけども,補助金の補助費の減額については,私も前回の一般質問で言いましたが,慎重でしっかりとした説明が必要だと思います。ですけども,町長自身が提案されている8つの挑戦の中身をもう一度無駄を見直すことをしなければ,私は町民は納得しないんじゃないかと思っております。そういう見直しを今後考えておられませんか。 ◎町長(入江) 確かに8つの挑戦の中でも,まだ効率的に取り組めるものがあるかとも思います。それは,またいろんな場面においてご意見をお聞かせいただけたらと思っております。 補助金につきましては,一つの補助金の性質とか目的に沿った支出というふうに原則考えておりますから,そういった視点でしっかり精査をしながら,説明ができる減額をやっていきたいというふうに考えております。 ◆5番(横尾) 説明ができると言われましたけど,今の8つの挑戦の中身をもし町民が知れば,私は納得するとは到底思っておりません。もう少し中身を精査してするのもいいですけど,もうやめるものはやめるべきですという気がしてなりません。今日もいろんな同僚議員も,また以前の182のことも映画のこともいろんな分野で議員からもいろんな提案があっております。そこら辺をもう少し真摯に受けとめて,もう少し中身を考えるべきだと思うんですけど,どうなんでしょうか。 ◎町長(入江) また,例えばクラフトビールの話とかドラマの話ではないかというふうに思いますけれども,私もいろんな方に聞くと,非常におもしろい取り組みでいいんじゃないかという声も結構聞いております。ですから,そういったところもいろんな場面で話を聞いて反映ができたらなというふうに思ってます。基本的に無駄ということは私は考えておりませんので,そこはご理解いただきたいと思います。 ◆5番(横尾) 幾ら言っても,今までもし聞いてれば変わってるでしょうけど,議員の意見も聞けば変わってるでしょうけど,全く変わってないので聞く気がないみたいなんですけども,議会からもかなり議員一人一人が言ってます。一つ一つの分野に関してもう少し考えたほうがいいとか,そうじゃないと例えばワクチンなんかでも今度話をするんでしょう,負担を。それは,町民は納得しませんよ,どう考えても。そこら辺のことをもう少し中身を精査していただきたいということを,幾ら言っても無駄みたいなので,これ以上言いませんけど,よろしくお願いいたします。 次の質問行きます。 次は,職員の資質向上についてであります。 ご存じのように,職員の資質向上ですが,この一年間,それ以前もありましたけれども,職員の不祥事による処分などが行われてきましたが,その後の人事評価への反映や適材適所への配置など,どんな視点で指導されてきたのかをお聞きします。 また,退職される職員さんもかなりおられるようですが,人不足で不祥事が起こらないように職場への適材適所,職員研修など,資質の向上をどのようにされようとされているのかをお聞きします。 また,新規採用の方針はどのようになっているかをお伺いします。 ◎町長(入江) 職員の資質向上についてでございますけれども,職員の不祥事につきましては,議会及び町民の皆様に大変申しわけなく,改めて深くおわびを申し上げたいと思います。この1年間で2件の懲戒処分を行う事案がありました。私たち公務員は,常日ごろより全体の奉仕者であるという自覚と責任を持って行動しなければなりません。こうした事案が続くと,職員全体が町民の皆様から信頼を失うことになります。不祥事が起こった際には,特に全庁的に綱紀粛正を促し,公務員としての自覚と責任を持つように周知徹底を図っているところでございます。 議員ご指摘のとおり,本年3月に退職する職員が何人かおりますけれども,職員の配置につきましては,各職場の業務量に応じた人員配置を行うとともに,職員の意欲や特性等に最大限配慮した適材適所の人事配置に努めてまいります。 また,来年度の新規職員採用方針につきましては,新規学卒者を対象とした採用試験を行うとともに,昨年初めて実施しました社会人枠採用試験を引き続き行い,優秀な人材の確保に努めてまいります。 以上です。 ◆5番(横尾) 最初の質問で私が少し聞きたかったのは,この不祥事による処分を行われてきたかということで,その後の人事評価への反映はどうなっているんでしょうか,その答弁がなかったように思います。 ◎総務課長(瀬尾) この間に処分を行った職員に対する人事評価ということでございます。 平成29年度から2件の懲戒処分を行っております。この2件については,それぞれ違うものでございます。人事評価の前に,まずこの職員へのかかわりなんですが,この間昨年人事研修係も創設をして,研修に力を入れてこういうことで体制をとっております。総務課としてでも,職員の異常を確認したときに対応するんじゃなくて,総務課から各職員のほうに声かけを行う機会をつくって,職員の課題等を事前に把握していこうという考え方で,この間面接等を繰り返し行ってきました。この当該職員については,3回程度の面接を所属長とともに行ってきております。 人事評価については,平成29年から本格的に人事評価制度を導入して運用を行っております。これについては,所属長が職場の目標設定を行って,その職員がそれの目標に沿って自分の個別目標をつくるんですが,その目標をどう達成したか,この間の取り組み状況がどうであったかということを逐次評価して,かかわって見ていくような制度なんですが,年間最低でも3回の個人面談等を行って,課題の検証等を行っているところです。いずれにしても,これまでのかかわり方以上にしっかりかかわっていく体制づくりを今とって,今後の再発防止に取り組んだり,また職員のモチベーションを上げていくような対策を今とっているところです。 ◆5番(横尾) いいですか,まだ答弁があります。 ◎総務課長(瀬尾) 済みません。それと,懲戒処分を行った職員に対しては,期末勤勉手当が6月と12月に支給されます,勤勉手当のほうに一定率,10%程度なんですが,職員給のカットを行っております。 ◆5番(横尾) 役場の職員さんですから,極端な給料の報酬の減額はできないんでしょうけども,労働組合の関係もあるでしょうから,それは重々わかってるんですが,やはり一番大事なのは,民間でもそうですけど,こういう考えられないような事案は,やはりある程度処分しないと周りが納得しません。だから,周りが納得しないとということは周りの職員さんが不満を持つということです,これでは士気が上がりません。だから,報酬に対してはそうでしょうけども,その人の降格なんかはされるべきだと思うんですけど,そのあたりはどうなんですか。 ◎総務課長(瀬尾) この間29年度の不祥事を起こした職員の人については,停職を2カ月行うとともに,分限処分ということで降任,降格をしております。 ◆5番(横尾) そこまで降格までされているんなら,これ以上言っても難しいんでしょうから,こういうことは二度とないようにしていただきたいということです。 そうして,昨日も新聞に出ましたが,ふるさと納税の減税手続のミスがありました。これは3月5日ですか。これは担当者のミスでは確かにありますけども,私は担当者だけに責任を負わすというのは少しかわいそうな気がしてなりません。やはり内部のチェック機能不足の面が私は大きいのじゃないかと思っております。今後もIoT,情報とか物が全てネットのああいう情報の世界に入りますし,AIが出てきますとまだまだ手続制度が変わりますし,いろんな面が出てくると思いますので,担当者に任せ切りではなくて,課とか係全体でチェック機能をとるような体制をとらないと,今回の問題はほかの課にも私は出てくるんじゃないかという気がしてなりません。そのあたりはどうなんでしょうか。 ◎まちづくり推進課長(小坂) 議員がおっしゃられたとおり,3月5日の新聞報道でございます,ふるさと納税の他自治体への情報処理のところで問題がありました。 この作業につきましては,担当者のほうから私のほうにこのシステムを使ってやってもいいかということもありましたので,私も事務の軽減になるというふうに判断しましたのでオーケーを出したところでございます。実際的には最終的な処理のところでつまずきがあったということでございますが,当然それの指示をしたのは私でございますし,その確認を怠ったのも課長の私であったろうというふうに思っております。新しいシステムだったということもありますが,何を今さら言っても言いわけにしかなりませんから,今後はこういった新しいシステムを使うとき,また最終的な確認をどういうふうにするかということを,課内またほかの課も影響があるかもしれませんけれども,そういったところと話をしながら進めていきたいというふうに考えております。 ◆5番(横尾) 担当課の課長はかなり反省されているようですが,今後二度とこういうことはないと思いますけど,町長自身はどう思われますか,これを今後チェック機能体制をどういうふうに確立されようとされてますか。 ◎町長(入江) 以前に昔から比べて職員数も減少してきてますから,1人でする作業が増えているという部分もあるというふうに思いますけれども,先ほど課長が申し上げましたように,係長,課長補佐,課長がいますから,その部分でしっかりマネジメントしながら,コミュニケーションをとって,しかも横のつながりもしっかりつくっていきたいと常々幹部会議等々でもそういう話をしてますから,これからそういうミスがあるかもしれませんけれども,原因究明等々もしっかり進めながらその対応をしてきたいというように考えております。 ◆5番(横尾) マニュアルという言葉がありますけど,マニュアルが全てじゃありませんけど,やはりこういうことはある程度変更になったときは,こういう事務処理というかチェック体制をつくるようなマニュアルが私は必要と思うんですけど,そういうのは作成されるつもりはないんですか。 ◎副町長(森重) 今言われましたマニュアルですが,これは行政手続法によって,あらゆる業務がありますが,業務ごとにこういった手順で進めていくというのを現在整理しております。それへ実際にシステムを使うのであれば,システムはこのような操作,お聞きするのはこういうことを聞く,様式はこれですよというような整備をするようにしております。これもかなり多くの業務がありますので,すぐに整備とはいきませんが,特に窓口業務については,そういったマニュアルの整備をするように各課へ,先ほどありました経営戦略会議,もしくはいろんなところへ指示をしておるところでございます。確実な事務を進めるように努めてまいりたいと思います。 ◆5番(横尾) それもですけど,以前は紙で対応してました,だからどうしても係長,課長補佐,課長のところへその書類が回って,承認をもらって流してたんで,今回は担当者がやったわけですから,そのチェック体制を担当者だけじゃなくて,係長がするのか,課長補佐がもう一遍チェックするのか,課長が最終的にもう一遍チェックするのか,そのチェックはそんなに手間がかかりませんから,そんな細かいマニュアルをつくるよりも,仕事の流れのフローのマニュアルはできないかなと思ってるんですが。 ◎副町長(森重) 当然マニュアルの中には,手続またチェックの部分も入ってまいります。しかしながら,現在議員がおっしゃいますように,IoT,電算化がどんどん進んで,システムもどんどん変わってきますし,本町が持っているシステム以外にも,今回は国税庁のシステムですが,いろんなシステムが入ってきて,マニュアルもなかなか素人が見ても見づらいものがありますが,そういったものが新しいものが入ってきても,それをチェックができる機能,また先ほど町長が申しましたように,それぞれの段階でチェックができるようなことを再度確認精査をしてまいりたいと思います。 ◆5番(横尾) ぜひともよろしくお願いします。私は,担当者が一番かわいそうだなという気がしてなりません,今回は。一生懸命やられたと思います,ただちょっとしたミスですから,それを周りがどうやって防いであげるかというんがこれからの大きな課題だと思います。人間はミスがありますから,だからこそ2人の目,3人の目で確認するということが必要と思いますので,今後こういう担当者がかわいそうなことがないようなことをしてあげていただきたいと思います。 それで,職員の質については先ほど言いましたが,もう一度職員の質について再度町長のほうに問いますけども,職員の質については,非常に親身になってくれる職員がいるというお褒めも私は聞いたことが何回もありますが,ただ反対に一部の職員でありますでしょうけども,窓口対応が悪く気分が悪くなったとか,電話でぶっきらぼうで腹が立つとかとの声もたまに聞きます。私も二,三回そういう目に遭ったので,特に非常に憤慨したことがあります。少人数であると思いますけど,役場全体のこととして誹謗される実態があります。真面目にやっている職員さんがかわいそうですから,住民あっての職員との心構えをしっかり身につけ,住民から褒められるような職員になるよう十分に指導されることを要望しますけども,そのあたりをもう一度答弁お願いします。 ◎町長(入江) おおむね私の評価としましては,窓口も丁寧に対応してくれているなというふうに思います。以前も住民票を異動するだけで来たんだけども,すごく自治振興会のこととかいろんな人が担当者が来て,いろんな説明をしてくれた,こんな役所はない,しかもこれはできませんねという話をして帰っている途中に,職員が追っかけてきて,駐車場で,だめって言いましたけども,いや,こういう方法だったらできますよというようなことまで言ってくれた,こんなことはほかじゃないというふうに褒めていただいたんですけれども,反面議員が言われるように,対応が悪いというメールも来たりもしてます。ですから,そこはそれこそ係長,課長のところが毎日一緒に仕事をしているわけですから,そこでチェックを入れて改善をしていくような指導もこれからもしっかりやっていきたいというふうに思います。 ◆5番(横尾) 大体問題を起こす職員というのは決まってると私は思ってます。以前神石支所で私も腹が立ったこともあるんですけど,そのときちょうど所長をされてた方がすぐ電話してきて,ごめん,ごめん,あれはちょっと問題児だからといって言われて,ええ,問題児なのといって,誰とは言いませんけれども,だから一部だと思うんです,本当に,それに決まってると思うんです。そういう人をしっかり教育をしていくことをしないと,さっき言った本当に一生懸命やってる職員さんが反対に誹謗中傷されるほうが私はかわいそうだと思うので,その一部の職員の教育をしっかりしてやっていただきたいと思っております。 そしてもう一点,先ほど採用についてですが,昨年初めて実施した社会人枠採用試験ということで,ある程度私も聞いてるんですが,これについて詳しく説明をお願いしたいと思っております。 これは,だから試験を受けたのかどうか。以前私も一般質問で少し言ったことがあるんですけど,若い臨時の職員さんの中で優秀な方だったら本採用すればいいのにと言ったことがあるんです。大体もうわかるでしょう,その人の仕事がどれだけできるか,人格的にわかるわけですから,そういう人たちをどんどん本職に上げていけば即戦力になりますから,そういうことも考えておられないのかなと。もちろん採用試験がありますから100%採用できるとは思いませんけども,面接なんかは反対に必要ないわけですから,そういう方々は。そういうことを社会人採用試験についての説明と,そこら辺はどうなんでしょうか。 ◎総務課長(瀬尾) 職員の採用試験の関係です。 30年度に初めて社会人枠の採用試験を行いました。本町の職員の全体構成を見てみると,ほぼほぼ75%以上が40代以上の職員になっている。40歳未満,30代,20代の職員が非常に手薄になってきてます。今後の組織の状況を考える中で,特に30代のところをもう少し職員を増やしていきたいということで,初めての試みで行いました。今回の試験は,一般職が若干名,それから手薄になっている保健師を1名程度募集をかけたところ,17名の方が応募していただきました。最終的にはそんなに難しい試験等は行ってません,一般教養的な試験,作文試験,それから個人のコミュニケーション能力等を評価するための集団討論はございませんでした,個別の面接等を行って審査を行ってきました。最終的には保健師1名と,それから一般職の方3名採用することができました。非常に多くの方に応募していただいたところです。今後については,来年度も早期退職また中途退職がこの3月末で5名の方がやめられる予定になってますので,今後のことを考えると若干名は採用していきたいと思っております。特に先ほど言われた臨時職員の方についても,ぜひこういった採用試験のほうにも手を挙げていただいて,チャレンジしていただければ非常にありがたいなと思っております。 ◆5番(横尾) ぜひとも臨時職員の中の方でも優秀な方が私はおられると思いますので,そういう方々に声をかけて,ぜひとも即戦力ですから,新人さんを雇うとどうしても1年は教育期間が要りますけども,即戦力として私は大きな力になると思いますのでお願いします。 続きまして,油木高校への進学の件ですが,これは昨日の調整会議である程度は聞いたんですが,一般質問に出したんで簡単でいいんで答弁をお願いします。 町内で唯一の高校である油木高校へは,存続と魅力化のため,神石高原町よりかなりの補助金が出ております。また,連携型中高一貫教育を神石高原町が主体となってやっておられます。これらの目的の一つとして,地元中学校からの油木高校への進学率を上げるためだと私は認識しておりますが,しかしながら今年は,これは地元の中学校サイドですけれども,地元中学校からの進学者が少ないということを一時聞きました。特に神石高原中学校からはかなり少なかったと聞いておりますが,そこで次のことを質問します。 地元の各中学校から,これは一応聞きましたけど,お答えください。2次募集終了時の進学者数は。それまで2次募集までの進学者が少ない原因は。来年度以降に向けてどんな対策をとるのか。 以上,お願いします。 ◎教育長(馬屋原) 油木高校への進学についてでございます。 地元中学校からの進学者が例年より減少しているということで,原因はいかがというふうなことでございます。 まず,1番目でございますが,各中学校から2次募集終了時の進学者数,いわゆる選抜に終了後の進学者数ということだろうと思いますが,地元中学校からの志願者数は,三和中学校は15名,率としますと55.6%,三和中学校は27名おります。それから神石高原中学校は23名でございますが,そのうち12名,52.2%でございます。したがいまして,地元率は54%ということになるわけでございます。 進学者が少ない原因ということでございますけれども,地元からの志願者数につきましては,卒業生の生徒数にも関係しているのではないかというふうに思われます。平成28年度は66名の卒業生でございます,平成29年度は69名の卒業生でございました,そして今年度は50名でございまして,卒業生徒数が少ないということも一つの要因ではないかというふうに思っております。 また,地元率を見ましても,平成28年度から今年度まで54%前後で推移をしておりまして,本年度も過去2年とほぼ同率で推移をしておるということから考えてみても,今年度がとりわけ志願者が少ないということではないというふうに思っております。 3点目ですが,来年度以降に向けてどんな対策をするのかということでございますが,引き続きまして油木高校の魅力化に向けて,本町が取り組んでおる支援内容の理解度を高めていくため,いわゆる生徒さんあるいは保護者の方の理解度を高めていくために,情報提供がより必要であるというふうに考えております。 また,油木高校として教育内容が充実できるような取り組みの支援策も検討する必要があるのではないかというふうに考えております。さらに,油木高校のホームページ等によります情報発信でありますとか地元中学校とのより緊密な連携によります連携型中高一貫教育校としての取り組みを再度確認をする必要があるのではないかというふうに考えているところでございます。 以上です。 ◆5番(横尾) 第1次募集というんですか,地元優先の募集ですか,あのときは神石高原中学校が数名だったということで,少し私から言うと慌てられたんじゃないかなというんが第一印象でありました。特に中学校が慌てたんじゃないんかと思っております,地元率が少ないということは問題だと思うんで,できるだけ地元募集のをある程度確保するような方法を来年度以降は中学校と相談してとっていただきたいということを要望しておきます。 それと,来年以降に向けてどんな対策をするのかという中の質問で,情報提供が必要であると言われましたが,今まで情報提供はしっかりされてると思ってんですけど,具体的に何がどういうふうに情報提供がさらに必要なんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 油木高校の本町が行っている重要な支援というのがございますが,これも全家庭に配布をしながら情報提供に努めておりますし,あるいは中学校においても,油木高校のほうが学校に赴いていろいろ説明をしておるんですが,なかなか卒業生あるいは保護者には幾らか浸透するんですけれども,1年生,2年生,あるいは小学生についてはなかなかそこらが浸透していかないというふうな状況がございます。そこらをどういうふうな形で今後そういった形の情報提供の中身を変えていくのか,やり方を変えていくかというふうなことを検討する必要があるのではないかなと。せっかくの町の施策でございますから,より多くの方に認識をいただいて,活用いただければというふうな形で考えております。 ◆5番(横尾) 中学校の取り組みをもう少し油木高校へ向けるような,生徒をその気にさせるような取り組みが私は必要じゃないかと思ってます。そこら辺のことが少し今回は足らなかったんじゃないかなというのが私の印象でありますけども,その中で,先ほど言われましたように,教育内容が充実できるような取り組みと支援策を検討ということで,油木高校として,これを具体的に教えてもらえますか。 ◎教育長(馬屋原) 教育内容,教育課程を本町の教育委員会がどうこうということはできませんが,今まで油木高校の教育内容の支援ということではやぶさ塾,油木高校の生徒さんの学力向上にかかわる支援ということではやぶさ塾等もやっておりますし,中学校と高校との教科の連携,例えば油木高校に神石高原中学校から英語の先生が行って授業をしている,かわりに油木高校からも来ていただいている,あるいは神石高原中学校から油木高校に音楽の授業にも行っているというふうな,先生方の交流も含めて,どういった形で,例えば高校から見れば,中学校ではもう少しこういったところに力をつけてほしいんだとか,あるいは高校ではこういうふうな形でお願いできたらと,そういった幾らか具体的なところ,こういったところで町行政として何か支援できることがあれば,これからも考えていきたいなというふうに思っております。 ◆5番(横尾) それは今までもある程度やられてると私は認識しておりますから,そこをもう少し中身を精査してもらいたいと思います。特に今年度に生まれた子どもさんが35名ですか,町内で。だんだんだんだん子どもさんは少なくなっております。多分5割の地元率では,高校がかなり生徒数が減少するんじゃないかなという気持ちがありますので,もう少しどうやったら地元率を上げれるか。全部は無理です,いろんな子どもさんの思いがありますから。いろんなところへ行っていろんな自分を試したい子どもさんもおられますから,それは100%は無理ですけども,50%ちょっとじゃなくて,3分の2ぐらいは地元率を上げるようにしないと生徒が足らなくなるんじゃないかと思っておりますので,そのあたりをもっと力を入れていただきたいと思っています。 じゃあ,次の質問に行きます。 最後ですけども,10連休への対応ですけども,今後ゴールデンウイークは10連休になりますが,この10連休の対応ですが,住民生活に関係のある町立病院,保育所,学校,役場窓口などが10連休すると私は生活に支障を来すことが懸念されておりますが,何か対応を考えておられるのでしょうか,そこをお聞きします。 ◎町長(入江) 10連休の対応でございますけども,10連休だからといって特別な対応というのは考えておりません。通常の休日や年末年始の取り扱いと同様,各担当部暑で休日や緊急時のマニュアルどおりに対応してまいりたいと考えております。ただ,町立病院や保育所等につきましては,健康管理や子育ての支援,教育活動の目的で別な対応を行いたいというふうに考えております。町立病院につきましては,4月30日及び5月2日の2日間を開院いたします。保育所及び学童保育,託児所については,利用の希望を聞き取り,取りまとめた上で実施をしていきたいというふうに考えております。中学校につきましては,27日の土曜日に部活動を行うこととしております。いずれにいたしましても,住民生活に支障がないように努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆5番(横尾) 答弁の中になかったんですけど,託児所等,保育所とか学童保育の実施は,事情を踏まえて検討中ですということがこの答弁書にあるんですが,これはどうなんでしょうか。 ◎福祉課長(松井) 改めて10連休中の保育所,それから学童保育についての対応について説明をさせていただきます。 託児所について,現在学童保育や保育所が10連休中,2日ないし3日あけていくというようなこともありますので,その体制について連携をとる必要があることから,そういうふうにやっていくというような形で情報提供をしております。まだ向こうの人員確保であるとかそういったことも検討されておるということで,どうされるかというところはまだお聞きはしておりません,検討中でございます。 済みません,保育所もですね。済みません,保育所については,4月30日から5月2日の3日間,いずみ,油木保育所の2カ所で一時預かりを実施として,ゴールデンウイーク期間に就労される保護者の支援をしてまいります。 それから,学童保育については,4月30日と5月2日の2日間実施するというところでございます。なお,この開所に当たりましては,あらかじめ保護者の方に利用の希望を聞き取りまして,取りまとめた上で実施をしてまいります。ですので,要望がない場合については,開所はする予定はございません。 以上でございます。 ◆5番(横尾) しっかり10連休ですから対応していただきたいと思います。窓口なんかも今後はホームページ等では周知をされるんでしょうけども,しっかり周知をして,今日来たら休みだったとかというようなのがないように,この日とこの日はあいているからということで,その日に住民の方が困らないようにちゃんと周知をしていきたいと思いますけど,そこら辺は大丈夫でしょうか。 ◎副町長(森重) 今回の10連休ということでございますが,年末年始は6日ないしは七,八,かなり長期になることがありますが,同じように今回の体制については,今日ご説明したもの以外に何か新たに決まりましたら,またそれも含めて周知してまいりたいと思います。これは,かがやきネットや放送等で周知してまいりたいと思います。 ◆5番(横尾) じゃあ,よろしくお願いします。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で横尾議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は15時35分とします。(午後3時20分) ○議長(松本) 再開します。(午後3時35分) ◆6番(橋本) 今日最後の質問者になりました。今の状態では町は消滅するぞという住民の声を聞きます。何でそういう言葉が出るか,何かが原因があるから,そういう声が出るんではないでしょうかということを最初に申し上げておきます。2年間の施政方針の中でありますけども,2年間の入江町政を見て,私の感想ではありますが,行政的に一般の事務処理をされておる枠がある中へ入江町長の思いを詰め込み過ぎるんではなかろうかと,それが今ぎしぎししとるんじゃないかという感じを持っております。水の入った袋の中へ油を1滴注ぐ,融合しませんよね,水と。そんな感じを持っております。 もう一つ言わせていただければ,よく挑戦という言葉を使われます。私は,以前にも挑戦はそぐわないのではなかろうかと言ったことがあります。挑戦の先には成功か失敗,できたかできないかです。行政の場合は,やることについて成功しかないんです,失敗は許されないんです。言うまでもなく,できるかできないか,できなかったら税金の無駄遣いと言われます,何を考えてやっとったんかと非難ごうごうされます。先ほどの同僚議員の質問の中で8つの挑戦のことが出てきました。町長の答弁は,無駄遣いとは思ってないという答弁でありました。だから,8つの挑戦については見直しもない,中止もないという思いでこの今回の予算編成になっておると思います。そういった少し厳しい視点で私は施政方針の中身を重点に質問をさせていただきます。 まず初めに,今回の31年度の当初予算案の基本的な考えと最重要施策は何か。それに踏まえ,これまでのやってきた事業の検証,見直しをして,どのように反映をしているか,そしてこの予算案にかける意気込みをまず聞きたいと思います。 ◎町長(入江) この当初予算案の基本的な考えと重要施策ですけれども,まず予算案にかける意気込みでございますが,基本的な考え方は,神石高原町に住んでよかったと実感できる町,また持続可能な神石高原町をつくることであり,これは普遍的テーマであると思っています。そのテーマを実現するために,長期総合計画にある五つのテーマごとに施策を講じ,8つの挑戦を具現化しながら事業を実施しているところでございます。 平成31年度におきましては,昨年発生した7月豪雨災害の復旧,復興に最優先に取り組みます。また,持続可能な神石高原町づくりのために,定住促進,教育環境整備,社会基盤整備,さらには子育て支援などに積極的に取り組みます。平成31年度は災害復旧事業の費用負担もあり,新規事業は控え,継続事業を成果あるものにしていく年と位置づけています。 予算編成に当たり,今まで取り組んできた事業については,総合戦略の評価等も行い,公表をしております。その評価により,さらに充実が必要なもの,改善,見直しが必要なものを検討しながら予算を編成しているところでございます。 例えば,充実が必要なものとしては,一つ目に町の紹介,PR,観光客の誘致等,全国への情報発信ですけれども,具体的にはJIN(神)プレミアム認定制度による町のPR,まるごとにっぽんブースでの商品販売,PRを行います。戦略的な広報による町のPRについては,町内の運送会社の車両に町のPRを掲載,また町長の政策提言のイラスト化などでございます。 二つ目に,高校のさらなる魅力化。地域おこし協力隊の活用,神ゼミを推進をしていきます。 3番目に,英語教育の推進では,保育所,小学校へのALTの派遣を充実をしていきます。 4番目の若者定住対策では,第2定住団地の整備を引き続き進めてまいります。また,遊休財産を活用した分譲地の整備も行ってまいります。 五つ目に,子育て支援,育児環境の充実では,よちよち教室の開催,1歳から2歳までの幼児と保護者の教室ですけれども,12カ月健診から1歳6カ月健診までのつながりづくりを目的として行います。 6番目に,防災対策ですけれども,避難所の環境整備,自主防組織の体制,機能強化などでございます。 見直しを行った主な事業では,ハード事業は,災害復旧を考慮した町単独工事の事業量,スケジュール等の調整で,町道の改良工事,第2定住団地の敷地造成工事,高蓋地区水道管布設がえ工事などを見直しを行ったところです。ソフト事業では,次世代議会の提案にもありましたけれども,持続可能なまちづくりに向け,各種団体,個人に対する補助金の見直しをお願いするものでございます。 最重要施策としては,やはり災害復旧事業ですが,ただ直すだけではなく,その災害から学び,今後の防災・減災対策に生かしていくこと,地域との協働による自助,共助の取り組みの具現化も重要だと考えております。さらには,8つの挑戦の継続事業においても,結果,成果を意識した取り組みが重要と考えております。 以上です。 ◆6番(橋本) いろいろご答弁されました。 最重要課題を聞かせていただきました。やはり,災害復旧,復興が一番だと思っております。しかしながら,この施政方針を切って読み返してみますと,災害復旧にかかわる行は二,三行しかありません。それも工期完了は困難な状況にあり,しばらく迷惑をかけるという言葉だけです。内容が全くありません。今町民はどうなるんじゃろうかと,この災害復旧はいつやってくれるんだろうか,この道はいつ通れるんだろうか,そんな不安,心配事を一番に今考えておられます。私は,31年は最重要課題は災害復旧,こういったスケジュールでやるんだということをやはり一番に掲げていかなくては,私はならないと考えています。それが行政のやること,町民の不安を一つ払拭する一つの手だてだろうと思います。それがなぜ掲げてないのか,私はもう不安でよくわかりません。町長,どうですか。 ◎町長(入江) 災害復旧につきましては,施政方針にはその内容について具体的な記載をしておりませんけれども,もちろん最優先で取り組んでいるところでございます。幾分数が多くございますから,その発注の調整と事業の調整もございますから,それはその都度また建設課を通じて説明をしていきたいというふうに考えておりますけれども,何はともあれもちろん早期に復旧することが目的で取り組んでいるところでございます。 ◆6番(橋本) ですから,思っていてもこういうところへ出てないんです。細かいとこまで言えと言ってるんじゃないんです。単年ではできない,3年かかる,しばらく迷惑かけるところはあるけども,3年かけて完遂するんだというそういった意思表示を私はしてほしい。施政方針だってそんな施政方針じゃないですか,どうですか,これ。 ◎町長(入江) ですから,災害復旧は3年で行いますから,町民の方にご迷惑おかけする部分もありますけれども,3年で完成をしていく,復旧をしていくというふうに申し上げているというふうに私は思っております。 ◆6番(橋本) ですから,思っているんなら,一番に掲げるべきでしょうというのが言いたいわけです。細かいとこまではいいです,先ほど言いましたけれども。全般的に,施政方針を見ますといいことばっかり書いてあるんです。すらっと読んだら,ああ,いいねいいね,ああ,やってくれるねと全て前向きなことばっかりが載っておるわけであります。2年間の反省は一つもありません。そして,見直しをしたことは少しありましたけれども,補助金の個人負担があるということも載っておりましたけれども,そういったところの姿勢なんです,施政方針だってそういうもんじゃないですか。最重要課題は災害復旧,そして大きな事業としたら,やはり庁舎,病院の建設でしょう。トータル何億円かかります,60億円,70億円ですか。災害が約22億円,庁舎が24億円です,病院が三十何億円でしたっけ,約70億円ぐらいです,すごい事業です,町にとって。町にとってすごい大きな事業であります。そういった事業を進めていく上でやっていくんだという意気込みというのが全く感じられない,読んでいると。全く甘い,言わせてもらえば甘いなという感想であります。皆さん大事なのはわかっとるよという思いは持っとってでしょうが,住民から見ると,そんなところをやっぱり見るわけです。そんなところを見て不安を覚える,心配が増えていく今現状だと思うんです。ですから,災害復旧,そして庁舎,病院は前面にぼっと出して,これが施政方針の僕は書き方というか,町長の思いが伝わるもんではなかろうかと思います。これだと町長の思いは全く伝わりません,私は。いかがですか。 ◎町長(入江) 予算と絡めて,挑戦のまち神石高原町創造予算ということで施政方針を述べさせていただきましたので,私はこれで理解をいただけるのかなというふうにも思ってますし,災害復旧に最優先に取り組む,それから大型事業も控えてる,それを踏まえて,いろんな事業に挑戦しながら取り組んでいくということは,この中に盛り込まれているというふうに私は思ってます。まだこれは理解が足りないということでなかなか理解ができないということであれば,また記載の仕方等を見直すこともできるのかなと思ってます。 ◆6番(橋本) 施政方針はこれでいいという町長の見解ですので,それでいいと思いますけども,中身を見ますと,ちょっと済みません,中身で話をさせていただきます。そんなとこから町長の考え方を聞いてみたいと思うわけです。3年目ではありますが,もう一つ私自身わからないとこ,疑問に思うというかというのを根に持ってますから,その辺から聞いてみたいと思っております。 まず,ノートライ,ノーチャンスということで,その文言は,人と人とのつながりを活用し,力をかりながら新たな取り組みに挑戦をしてきましたという文言が書いてあるわけです。これは,町長はよくネットワークと言われておりますが,町長が持っとるそんなネットワークの中での知恵をいただいたということで理解していいんですか。 ◎町長(入江) ネットワークというのは,私が持っているネットワークと言えば,エリアというふうにとられるかもしれませんけれども,もちろんつながりという意味です。ですから,昔私が持っていたネットワークもあれば,新たにつながりができたものも活用してという意味でございます。 ◆6番(橋本) ですから,いろんな人の知恵をかりて,いろんな事業を着手してきたというのが8つの挑戦かなということを思ったわけであります。 ただ,そこでその知恵をかりることはいいことなんですけども,そこで事業については,いろんな目から,いろんな視点から研究をして,そして着手するということが私は大事ではないんでしょうか。町長が言うから,ほらやれということに感じて私はおるんですけど,その辺はいかがなんですか。 ◎町長(入江) 今のご質問ですけども,私がやれと言って職員がやっているということじゃないかということですか,済みません,意味が。 ◆6番(橋本) 済みません,じゃけえ新たな事業をやるのに,知恵をかりた,それいいねということで事業が出発したということなのか,それともその事業について,いろんな角度から研究,精査をされて,事業が始まっていっとるのかということなんです。 ◎町長(入江) もちろんいろんなネットワークを活用して,ご提案をいただいたものとかを持ち帰って,職場というかその担当課の中で議論をして,それから事業に着手しているという状況でございます。 ◆6番(橋本) 率直な感想ですけども,町長の考えとるところの次元が高過ぎるというか,私が低いんかもわかりません,私が低いんかもわかりませんけど,ちょっと高いところレベルで話をされとるんかなという,何か随所にそういった思いを持つんです。目的はよくわかっとんですけど,思いはわかるんですけども,次元が違うてくると見方も違うてくるんです。その辺を融合せにゃいけんじゃないですか,融合せにゃいけん。見方が違うとっても,融合し合いながら一つのもんになっていかにゃいけんじゃないですか。それが勝手に走っとるというイメージを持っとるわけなんです。具体的に言えばいいんですが,そんなイメージなんです。例えば,今日の午前中の同僚議員の意見の中にもありました,やるからには相談をしながらやっていかにゃいけんのじゃないかという意見があったと思うわけであります。何か独断でとっととっととっとと階段を上っていっておると私も捉えておるんです。その辺の町長,考え,見解は,どう考えておられるのかお聞きしたいと思います。 ◎町長(入江) 次元が違うというのはどういうあれかわかりませんけれど,確かにスピード感とかというは違うかもしれないです。石橋をたたいてたたいて,どうするかしっかり検討して進むという,私自身のタイプがそういうタイプではない。タイプで仕事をするわけではありませんけれども,今の社会変化がどんどん進む,非常にスピードが速い中で,その中で行政たりともそれについていく,対応していく必要はあると考えてます。私が一人がとんとんとんと階段を上っているというふうに,若干そういうイメージもあるかもしれませんけれども,職員としっかりそこは議論しながら,これはちょっと今はだめですとかという案件もたくさんあります。まだまだ私はいっぱい思いがあって,いろんな事業に取り組みたいと思ってますけれども,それはもうもちろん職員との人的な配置も含めて,調整をしながら今進めているというふうに私は認識しております。 ◆6番(橋本) 次元が違うというか,経営方針の中にキャッチフレーズが目指せ人口増じゃないですか。これって誰もが思うとることなんです。ですけども,日本全国的に各自治体で減少しておるところが多いじゃないですか。どこもこれに苦しんでおるんです。その人口増を何とかせにゃいけんというのは,同じ共有しとると思うんです。もっともっと目線を下げて,この町は楽しいよねっていう何か希望が湧くようなキャッチフレーズ,そんなことをやっていく,基本に返っていくことが大事ではなかろうかと思うわけです。この後も項目を出しておりますけども,そういったこのキャッチフレーズを見ても,目線の高いところにおられるんかなというイメージを持っておるわけです。町長,いかがですか。 ◎町長(入江) 私はそういうふうに思ってはないんですけど,人口増については,社会増減が以前も申し上げましたように,地方創生は,社会増になっているというのは一つの指標になっているわけです,一般的に。ですから,その部分も含めて社会増というふうに言ってるんですけども,人口増に取り組みましょうということは,総合戦略にもありますけれども,いろんな事業に取り組むことなんです。それが人口増につながっていくということですから,その目指せ人口増という取り組みは,全ての町民の利益のための取り組みを進めるという意味では非常に広闊的なキャッチフレーズということで,私はいいんじゃないかなと。それぞれまた事業ごとにテーマがありますから,先般坪8円で土地を売ったりしましたけども,そういうところはまたそういう事業ごとのテーマがあるのかなというふうに思ってます。 ◆6番(橋本) 坪8円の話を出されました。こうやって目的はよくわかります,地区のことですので,よくわかります。応募されるということで,ほんまたくさんの人に注目を浴びて,全て埋まれば,まだまだ次もおるよということであれば,非常に大きなことであると思うのですけども,応募が多かった場合は抽せんするということを言われました。抽せんじゃなくして,応募の優先順位をつけてあげて,まだいっぱいおられたら,また次のとこ,次のとこということを考えていかないといけないのかなということで,先々の次のことも考えていってほしいなと思っております。 それで,今答弁された中で,これは新規事業で町のPRをするというのを言われました。私は,今災害復旧,復興が一番最重要課題であるという,住民の方々が一番心配しておることがそこなんです。そういう3年かかる大きな事業があるのにもかかわらず,また新規事業を打ち立てる,この考え方が私はどうしてもわかりません。その辺の考え方は,町長はどう考えてこういうものが出てくるんですか。 ◎町長(入江) もちろん先ほどから申し上げているとおりですけれども,災害復旧を最優先で取り組みますけども,その3年間の間に何もやならない,通常の行政事務はもちろんやるわけですけれども,そういうことに私はならないというふうに思ってます。それは,例えばPR事業がまた何億円もかかるような事業であればですけれども,今ここに上げているものはほとんどソフト事業で,そんなに経費がかかるものではないというふうに私も判断しておりますから,もちろん町をPRするとか魅力化を高めていく取り組みというのは,災害復旧があっても続けていくべきだというふうに考えております。 ◆6番(橋本) 町民,住民の立場になって考えてもらえます。本当に災害復旧については敏感になっておられます。ソフトでそんなに金額がかからんにしても,最重要課題で災害復旧というなら,災害復旧に全精力を傾けるべきじゃないですか。2年,3年延期しても僕は構わんと思います。さらにビジネスコンテストは,これって延期するべきじゃないですか。全ての事業が継続,拡充,そして新規という,その考え方が僕にはわかりません。そういう考えは一かけらもないんですか。 ◎町長(入江) 何度も申し上げますけれども,災害復旧に最優先に取り組んでいくわけでございますから,そこはとり方の違いというか,認識の違いかなというふうに私は思ってます。もちろん災害復旧に全精力を傾注して取り組んでいきます。例えば,この町の紹介とか今上げた高校の魅力化をせずに災害復旧に取り組むということは,それはどういう形になるのかなと私も考えられないんですけれども,これをやることによって災害復旧が遅れるとか,そういうことは全くないというふうに私は考えております。 ◆6番(橋本) それはそうでしょう,計画に沿ってから行けば3年で完遂するということでなると思います。それはそうなんですけども,気持ちなんです,気持ちの持ちようというか,必ずやるよと,じゃけど片方ではこれもやるよという,何でもやるよという感じなんです。最重要と考えてないという,私はイコールになるんだろうと思うんですけど,見解の相違でしょう,町長と。これは幾ら言ってもそういった見解が違うので前には行きませんので,しかしもう一つ。しかし,今回の案には個人に対する補助金の見直しをされますよね,一番弱者に手を差し伸べていかなくてはならない,また町独自の施策であるのにもかかわらず個人負担をお願いするという,これもよくわかりません。どうしてこういうことが,町のPRのほうが大事なのか,その考えがわかりません,いかがですか。 ◎町長(入江) この町の紹介というかPR事業とこの補助金の見直しというのは,基本的には考えるところが違うのかなと私は考えておるところです。補助金の見直しというのは,もう以前から平成27年度から取り組んでますから,持続可能な神石高原町をつくっていくという目標のもとに,その補助金のあり方を見直していこうということで今取り組んでいるところです。議員がおっしゃられるのは,インフルエンザとか肺炎球菌のことだというふうに思いますけれども,これも千円の負担をしてもらうという形に今してますけれども,県内の状況を見ても,全額負担というのは神石高原町だけです。千円の負担をしてもらうということで今回はそういうふうにしてますけれども,23市町中13市町が1,500円以上の負担なんです。そういうところも含めて,この補助金の見直しを考えてます。今これはスタートしたときが接種率が60%ぐらい,今75%ぐらいまで上がってきているということで,これも8年間ぐらいずっと続けてきてるんです。ですから,所期の目的は達成できているんだというふうに思ってます。ですから,接種率の向上には貢献してきたなというふうにも思ってますし,全額をこれから負担してもらうわけではありません,千円だけでございます。千円だけというか,千円を負担していただくわけでございます。ほかにももちろんふれあいタクシーとかも去年から比べると2千万円以上も今度は単独費が必要になってくるわけです。7千万円以上かかっているわけですから,弱者を切り捨てるということには私はならないのかなと。ただ単に負担はインフルエンザについてはなりますけども,トータルで全体を見るとそういうことにはならないのかなということで,それはご理解いただきたいというふうに考えております。 ◆6番(橋本) この個人負担によって約200万円,300万円程度が削減されるでしょう。これは,見直しをやってきてここに行き着いたということで,弱者切り捨てにならないということでありますけども,無償化がこの町独自の施策であったわけでありますから,もっと削減するところがあったんではないでしょうか。午前中にふれあいタクシーの話も出ました。1年間やってみたら大体どういったとこがどうのうこうのがわかるはずなんです。ふれあいタクシーが7千万円かかるようになっておりますけども,そこがスピード感じゃないですか。1年間やってみて,距離によって600円をもう少し負担してもらおうとかないとかは大体わかることじゃないですか。何年かけりゃあ検証できるんかという,甘いんですね,そういうところが。何かにつけてやることは全て税金でしょう。できんかったら,ほいじゃあまた補正をつけてから金をつぎ込んでというやり方じゃないですか。原資をどう大事に思っておられるんかなと。民間だったらもう倒産です,こんなやり方をしたら。少しは民間の経営というか,少しそういったところも取り入れていかんといけないのかなと私は思います。補助金の今のカットは,今回どうしてこんなことが出るのかなという不思議でどうしてもわかりません。納得はできません,そして町民にも説明が私にはできないと思います,できません。 8つの挑戦は言っても無駄ですからもう言いませんけど,次に行きます。次の質問に生きましょう。 次は,行財政改革についてであります。 4点についてお伺いをいたします。 財政運営の基本的な考えをお聞きしたい,そして既存の公共施設の管理計画は今どのようになっておるのか,そして効果的な業務遂行実現に向け,職員の育成と管理はどのようになっているのか,そして最後,組織と統制はどのようになっているのかをお聞きをしたいと思います。 ◎町長(入江) 行財政改革についてでございます。 初めの財政運営の基本的な考えでございますけれども,今後の財政運営の基本的な考え方ですが,まず昨年発生した7月豪雨災害に係る災害復旧工事を最優先し,取り組むとともに,現在進めている庁舎,病院の建設事業を確実に進めてまいります。また,合併特例法の改正に伴い,見直しを行った各種建設事業の計画的な実施と新年度に見直しを行うまち・ひと・しごと地方創生総合戦略の成果の創出に取り組みます。とりわけ町税収入の減少や普通交付税の特例加算の廃止に伴い,収入の大幅な減少が見込まれます。今後の財政負担を考慮しつつ,歳入に見合う財政規模を実現するため,次の取り組みを確実に進めてまいります。 まず,義務的経費でございますけれども,人件費につきましては,今後の行政運営を考慮し,必要な職員数を確保していきます。公債費については,起債の借り入れを低利率の財政融資を基本とし,起債の借り入れに当たっては,過疎債や合併特例債など,交付税算入率の高い有利な起債を優先的に活用します。 次に,投資的経費ですけれども,将来的な財政運営を考慮し,今後建設計画等の計画に参入された事業を確実に実行する一方で投資的な事業の抑制を図ります。なお,事業実施に当たっては,財政推計を行うことを基本とし,財政に与える影響を見きわめながら実施の可否を判断したいと考えております。 その他の経費ですが,施設修繕については,既存施設の利用状況や必要性を見きわめた上で,施設の長寿命化,廃止,集約,統合,新規整備の抑制などを考慮しながら,公共施設の最適化を進めてまいります。 指定管理,民間委託を積極的に実施し,行政組織のスリム化を進めます。 各種補助事業の見直しも行い,KPIを検証しながら,経費の抑制に努めてまいります。 次に,既存公共施設の管理計画の進捗ですけれども,公共施設の管理計画につきましては,平成29年3月に神石高原町公共施設等管理計画を策定しました。計画期間は,平成29年度から平成38年度までの10年間でございます。平成28年3月現在で699施設を所有しており,10年間で5%削減する目標を立てております。各施設の方針を定める個別計画につきましては,本年度当初利用状況調査を各課に依頼し,策定作業を始めましたが,7月豪雨災害の対応等の影響もあり,集約するに至っておりません。また,平成31年度は,今後建物の修繕や改修を行う判断材料にするための調査を行う予定としており,引き続き個別計画策定に向けた作業を進めていきたいと考えております。 効果的な業務遂行実現に向け,職員の育成と管理はというご質問ですけれども,効率的,効果的な行財政運営に向けた取り組みとして,昨年に引き続き全課を対象とした事務事業等の見直しに向けた調査及びヒアリングを行うとともに,業務改善の具体策について各課で目標設定を行い,実効性を持った取り組みを進めてまいります。また,全職員を対象とした業務量調査及び勤務時間実態を把握し,各課のヒアリングを通じて,生産性の向上が図られる職場環境の構築に向け取り組んでいます。 人材育成につきましては,神石高原町人材育成基本方針に基づき,職場環境の改善,業務運営の改善,人事管理の改善を着実に実行するために,平成30年度に人事研修係を新設し,推進体制を整備しました。現在全職員を対象としたストレスチェックの実施,管理監督職を対象とした職員研修,人事評価制度の導入による資質向上と職場内コミュニケーションの促進等に取り組んでいるところでございます。人材育成は,職員の年齢構成も考慮し5年後,10年後を考える必要があり,人材育成は将来投資であるという考え方に立ち,そのための手段,道具としてうまく人事評価制度を活用していきたいと考えております。 人材確保の面におきましても,これまでの知識,教養重視の職員採用方法を見直し,社会人経験者の採用も含め,職場適応性,事務能力適性,人物重視といった多様な試験方法により,次代を担う優秀な人材の確保について引き続き取り組んでまいります。 組織統制についてですけれども,内部統制とは,首長が地方公共団体の適正な事務処理を確保する上で,リスクを評価し,みずからコントロールする取り組みのことでございます。現在本町においては,各種事業実施に当たって町長を中心とした調整会議を開催し,事業目的や進め方,課題や進捗状況等の情報共有や協議を丁寧に行うよう進めております。各課が連携し,それぞれの役割を確実に遂行するとともに,各職員が職務に応じた役割を確実に行うよう徹底し取り組んでいるところでございます。各種法律,条例,規則,要綱,マニュアル等を遵守し,課長や課長補佐が中心となり,マネジメントや相互牽制を図りながら,適正な事務の遂行と住民サービスの向上に引き続き取り組んでまいります。 以上です。 ◆6番(橋本) 財政運営でありますけども,一番大きいのは,やはり人件費だろうと思います。必要な適正な職員数という計画的に削減をされていっておりますけども,それによって通常の職務ができないことがあってはいけない,そのつり合いというか,その辺が難しいんではなかろうかという思いを持っておるんです。今支所が三つありますけども,支所の機能,職員数も非常に大きな問題,問題というか考えていかなくてはならないのかなと。その辺のつり合い的な財政面,そして職務的なつり合い的なことはどのように考えておられるのかをお聞きしたいと思います。 ◎副町長(森重) 人件費といいますか職員の配置でございますが,これまでも町長が答弁しましたように,業務量の調査も行いながら,人員をどう配置していくかというところがございます。実際に合併当時は240名余の職員がおりましたが,現時点では160数名ということで,80名程度減員をしております。ということは,支所も以前は2,30人で各課があったところが,今6名,7名程度ということで,業務の見直しも行っております。 反面,国,県からの権限移譲での事務も増えてきているような状況でございます。現在でいえば,本庁へ事務を集中しているというような状況でございますが,これもそれぞれの各課,それから各個人の事務の量の調査も行いながら,どういった形にするかというのも,内部的には既にもう4月の人事異動を考える時期が来ておりますが,その事務量とか今後どのような事務をどこで取り扱っていくかというようなことも支所と本庁の各課で協議を行ったりしているような状況でございます。実際にこの人員で充足しているかどうかというようなところもございますが,もっと懸念されるのは,今後将来的に,先ほど申し上げましたが,年齢構成でいくと40歳以上が75%,これは年々大量に定年を迎えてくるというような状況でございます。そういったところで,定員適正化計画によって今人員を削減をしてきておりますが,今後の行政運営を考えたときに,先ほど議員が言われましたように,事務の量それから人的な配置も含めて,再度人員の適正化配置の計画を見直す,将来にわたって持続可能な行政運営をしていくために見直すというところは必要と考えております。たちまち4月に向けては,そういった調整を内部で行いながら進めております。 ◆6番(橋本) そういったことで,先ほども出ましたけれども,今年度5人の早期退職をされる職員さんがおられるということで,いろいろな事情があるんでしょうけれども,いかに言うても5人て多いんじゃないかなということは一番に思うわけであります。何かそこにはもとの起因をするものがあるんじゃなかろうかということにつながってくるわけです。その辺のことはどのようなことでというのは,言える範囲で。いいですか。 ◎総務課長(瀬尾) 今回退職者が5名おります。2人が先ほど説明したように早期退職で,3名の方が中途で退庁していくと。2人の早期退職については,この間20年程度勤務してきた職員で,退職に当たって面談もさせていただきました。細かい理由は申し上げられませんが,基本的には一身上の都合ということで理解をしております。そして,若い3名が中途退職することになりましたが,全体的に行政という仕事自体が自分に合ってない,またもっと違うジャンルで新しい人生をスタートしたいというような思いを持っておる職員もおります。いろいろ個別の事情があるようでございます。 ◆6番(橋本) いろんな事情があるんでしょうけれども,またそれに加えて休養されておられる職員もおられると聞いてます。そういったところで,業務に何らかの支障が起きると,やはり一番困るのが住民の方々でありますので,その辺の支障がないように,どっかに無理が行くんでしょうけれども,その辺の調整が非常に難しいのかなという思いは持っておりますので,その辺をしっかりとやっていただきたいということで,できますかね。 ◎総務課長(瀬尾) 平成29年度ぐらいから職員の事務的な誤りの事案が幾つかあらわれるようになって,その都度公表をしてきました。そういう経過があって,平成30年度からはもっと職員の研修をしっかりやっていこうというような体制もとっていっているところです。またあわせて,例えば新規に採用した職員,それから新規に昇格をした職員等々,そのポイント,ポイントで対象者を限定させて,昇格することに伴う精神的な負担であったりとか,業務遂行上のいろんな問題等も聞き取りを行う機会も設けてきているところです。また,人事異動に伴って,異動希望調査も行うようにしております。今年で2回目なんですが,その調査は,単にどこに異動したいかという聞き取りじゃなくて,自分が抱えている不安であったりとか職場の課題とか,さまざまなことを調査ができるようにしております。最近病休の職員も増えてきておりますが,基本的には職場長として,連携とりながら,面談等を重ねながら,職員の不安を取り除くような体制づくりに努めているところです。 ◆6番(橋本) 最後の質問をします。 ふるさと住民票についてでございます。 これは,町外の人たちを呼び込みながら,この町をどうしていこうかという考え,それに人と人とのきずなをもって,最後は定住につなげていこうというものであります。ですから,住民登録をしていない人でもこのまちづくりに参加をして,町外からかかわりをもって定住につなげていく,ふるさと住民票というのが全国自治体ではやっておられます。こういった取り組みを我が町も取り入れてやったらどうかというこれは提案でございます。人口減少,人の奪い合いになっておることで,無理な施策もやらなくちゃいけないということにつながるわけと私は思います。そうじゃなくして,この社会は人,人間ですから,そんなきずなをもってやっていこうと。勝者,敗者とならずに,勝ち負けはなくして,そんな思いでやっていきましょうねという,これはふるさと住民票の提案でございます。町長のご見解をお聞きしたいと思います。 ◎町長(入江) ふるさと住民票の創設についてのご提案でございますけれども,議員提案のふるさと住民票の創設,その定住にある考え方に大いに賛成をするものでございます。本町でも平成31年度から,いわゆる関係人口から一歩進んだゆかり,縁を強めていく取り組みを始めてまいりたいと思います。ゆかりのある方々との関係を強め,そのゆかり,縁を広めていく,町民や町外へ出ている方から,その知り合いから輪を広げていくという取り組みでございます。関心を持っていただく,それから交流する,議論を交わす,提言する,そしてひいては定住へというような長い取り組みでございますけれども,始めていきたいというふうに考えております。議員ご提案のふるさと住民票の取り組みの一環だというふうに位置づけております。 以上です。 ◆6番(橋本) 最後,やっと町長と考え方が一つ共有をできまして,ほっとしております。こういったところなんです,こういったところから始めていこうじゃないかということを,実践をしていきながら広げていこうということであるんです。やっとでしたね。 あと5分ありますけども,一つ聞いてみたいことがあります。 庁舎,病院がこの小畠地区にできます,そうしたらどうしても町の中央はここじゃないですか,この地区じゃないですか。そうしたら,町としてこの地区をどのようなまちづくりを進めていくのかというのは,町が考えにゃいけんことなんです,これは地域じゃないです。グランドデザインをつくり上げるのは,僕は町の仕事だろうと思うんです。ただ,庁舎が建った,病院が建ちましただけで終わったんでは私はいけないと思います。庁舎が33年,病院が34年,あと2年,3年あります。そこをきっちりグランドデザインをつくっていかないといけない,その上で各地域がどうここにかかわっていくのか,総合的な考え方をまとめ上げるのが私は一つ大きな仕事が残っておると思いますが,町長のお考えはどうですか。 ◎町長(入江) この小畠地区,三和地区のグランドデザインというお話ですけれども,もちろんこの町,このエリアをどういうふうにしていくかということは考えていきます。ただ,この庁舎も町立病院も不要になってくるわけです。そうすると,この跡地利用についても大きなウエートを占めているというふうに思いますから,ただそういう跡地利用につきましては,地域の人とか町民の意見を聞いて進める必要がありますから,そういったことを踏まえて,総合的なグランドデザインというかイメージをつくっていきたいというふうに考えております。 ◆6番(橋本) できましたらこの1年をかけて十分に検討されて,このようなっていうものをつくり上げていただけたら,もっといいんではなかろうかと思います。 よその地域から見ますと,ええ,あっこにできるんで,ああ,そうようねってそこで終わっとんです。何も希望が持てるとか夢があるとかというもんじゃないんです。その辺が町民の気持ち,意識を高揚するようなグランドデザインをつくってほしいなという思いを持っております。 政治は,いわゆる希望と夢を届ける,与えるものだということをよく聞きます。ですから,事業をこなすだけでなくして,そういった気持ち,意識の高揚を図ることは,町長,私は大事な仕事だろうと思います。 施政方針の最後のページにいいことを書いてありました,町長。感謝する力という本をお読みになられたそうでございます。この人生で自分は何を達成したいのかという自分発の発想を捨ててください,そしてこの人生は私自身に何をしてほしいのかという全く逆の観点からの本だったそうです。町長いわく,町は私に何を求めているのか,また何が求められているのか,そういった視点を大切にして今後精いっぱい頑張るという考え方を述べておられます。いいことです,人の話をよく聞きましょう,理解をして前に行きましょう。自分満足にならんように,みんなが満足できるような取り組みを前に進めていきましょう。 以上,終わります。
    ○議長(松本) 以上で橋本議員の一般質問を終了します。 お諮りします。 議事の中途ですが,以上で本日の会議を閉じ,延会としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。            (「異議なし」の声あり) ○議長(松本) ご異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会といたします。 あす3月15日午前10時までに本議場にご参集ください。            午後4時36分 延会...