福山市議会 > 2020-09-08 >
09月08日-01号

  • "排水機"(/)
ツイート シェア
  1. 福山市議会 2020-09-08
    09月08日-01号


    取得元: 福山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-21
    令和 2年第5回( 9月)定例会          令和2年第5回福山市議会定例会会議録(第1号)          ───────────────────────2020年(令和2年)9月8日(火) ────────────────── 議 事 日 程 (第1号)2020年(令和2年)9月8日           午前10時開議第 1        会議録署名議員の指名第 2        会期の決定第 3 報第 15号 損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について第 4 報第 16号 令和元年度健全化判断比率の報告について第 5 報第 17号 令和元年度資金不足比率の報告について第 6 議第107号 令和元年度福山市病院事業会計決算認定について第 7 議第108号 令和元年度福山市水道事業会計剰余金の処分及び決算認定について第 8 議第109号 令和元年度福山市工業用水道事業会計剰余金の処分及び決算認定について第 9 議第110号 令和元年度福山市下水道事業会計剰余金の処分及び決算認定について第10 議第111号 令和2年度福山市一般会計補正予算第11 議第112号 令和2年度福山市病院事業会計補正予算第12 議第113号 福山市税外収入金の督促及び滞納処分条例等の一部改正について第13 議第114号 福山市印鑑登録及び証明に関する条例の一部改正について第14 議第115号 福山市次期ごみ処理施設建設工事請負契約締結について第15 議第116号 福山市立戸手小学校校舎改築工事請負契約締結について第16 議第117号 福山市立城北中学校北棟校舎改築工事請負契約締結について第17 議第118号 福山市立福山城博物館耐震改修工事請負契約締結について第18 議第119号 福山市立宜山保育所改築工事請負契約締結について第19 議第120号 福山市竹ケ端運動公園水泳場解体工事請負契約締結について第20 議第121号 財産の取得について第21 議第122号 損害賠償の額を定めること及び和解について第22 議第123号 公の施設の利用に関する尾道市との協議について第23 議第124号 尾道市と福山市との間における公共下水道の汚水の排除に関する事務の事務委託について第24 議第125号 公の施設の利用に関する尾道市との協議事項の変更の協議について第25 議第126号 福山地区消防組合の共同処理する事務の変更及び福山地区消防組合規約の変更について第26 議第127号 市道路線の認定について ────────────────── 本日の会議に付した事件諸般の報告以下議事日程のとおり ────────────────── 出 席 議 員      1番  荒 玉 賢 佑      2番  三 好 剛 史      3番  田 口 裕 司      4番  浜 本 将 矢      5番  羽 田 俊 介      6番  小 畠 崇 弘      7番  木 村 素 子      8番  野 村 志津江      9番  皿 谷 久美子     10番  小 林 聡 勇     11番  石 田   実     12番  小 山 友 康     13番  喜 田 紘 平     14番  宮 地   毅     15番  宮 本 宏 樹     16番  八 杉 光 乗     17番  奥   陽 治     18番  石 口 智 志     19番  能 宗 正 洋     20番  石 岡 久 彌     21番  河 村 晃 子     22番  生 田 政 代     23番  連 石 武 則     24番  榊 原 則 男     25番  岡 崎 正 淳     26番  大 田 祐 介     27番  今 岡 芳 徳     28番  西 本   章     29番  五阿彌 寛 之     30番  塚 本 裕 三     31番  熊 谷 寿 人     32番  池 上 文 夫     33番  高 木 武 志     35番  稲 葉 誠一郎     36番  早 川 佳 行     37番  小 林 茂 裕     38番  小 川 眞 和 ────────────────── 欠 席 議 員     34番  法 木 昭 一 ────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長      枝 廣 直 幹  副市長     中 島 智 治  副市長     杉 野 昌 平  市長公室長   中 津 雅 志  企画財政局長  菊 池 孝 憲  企画政策部長  中 村 啓 悟  企画政策部参与地域活性化担当部長          山 下 真 弘  財政部長    花 村 祥 之  財政課長    塩 飽   淳  税務部長    岡 田   修  総務局長    小 林 巧 平  総務部長兼選挙管理委員会事務局参与          藤 井 康 弘  防災担当部長  片 岡 伸 夫  総務課長    高 田 幸 恵  福山市立大学事務局長          渡 邊 寛 子  経済環境局長  小 林 仁 志  経済部長兼福山駅前再生推進部参与農業委員会事務局参与          藤 井 信 行  企業誘致推進担当部長          村 上 弘 和  文化観光振興部長岩 本 信一郎  文化観光振興部参与          兼 定   孝  環境部長    清 水 直 樹  保健福祉局長  神 原 大 造  福祉部長兼福祉事務所長          岩 木 則 明  長寿社会応援部長落 合 史 典  保健所長兼保健部長          田 中 知 徳  保健部参与   内 田 咲百合  ネウボラ推進部長住 吉 悦 子  保育施設担当部長住 元 利 博  市民局長    小葉竹   靖  まちづくり推進部長          渡 辺 慎 吾  まちづくり推進部参与世界バラ会議推進担当部長          安 原 洋 子  スポーツ・青少年女性担当部長          矢 野 隆 正  市民部長    太 田 雅 士  松永支所長   梶 山   泰  北部支所長   今 川 真 一  東部支所長   渡 辺   真  神辺支所長兼川南まちづくり担当部長          石 口 和 寛  建設局長    小 川 政 彦  建設局参与   原   秀 一  建設管理部長  三 谷 正 道  土木部長    神 田 量 三  土木部参与   鈴 木   裕  農林土木担当部長香 川 哲 也  都市部長兼福山駅前再生推進部参与          市 川 清 登  都市部参与   園 田 昌 弘  福山駅前再生推進部長          池 田 圭 次  建築部長    渡 邉 桂 司  会計管理者   池 田 浩 己  教育長     三 好 雅 章  教育次長兼学校教育部長          佐 藤 元 彦  教育委員会事務局管理部長          金 尾 直 樹  代表監査委員  林   浩 二  上下水道事業管理者上下水道局長事務取扱          渡 邉 清 文  経営管理部長  卜 部 光 央  工務部長    柚 木 紀 生  施設部長    鴫 田 佳 樹  病院事業管理者 高 倉 範 尚  市民病院管理部長北 川 雄 嗣  医療支援センター副センター長          村 上 寿 広  消防担当局長  藤 井 徹 太  消防担当部長  西 頭 智 彦  消防担当部長  濵 田 善 章  消防担当部長  佐 藤   充  消防担当部長  川 崎 義 純 ────────────────── 事務局出席職員  事務局長    恵 木 朱 美  庶務課長    草 原 林太郎  議事調査課長  表   宏 哉  議事担当次長  藤 井 英 美  調査担当次長  神 原 吉 宗  書記      井 関 知絵子  書記      一 政 千 晶  書記      芦 原   孝  書記      山 村 由 明  書記      萩 原 知 歩  書記      伊 能 陽 介 ──────────────────            午前10時開会 ○議長(小川眞和) ただいまから令和2年第5回福山市議会定例会を開会いたします。 ────────────────── ○議長(小川眞和) これより本日の会議を開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) ただいまの出席議員37人,欠席の届出のあった議員は34番法木昭一議員であります。 ────────────────── ○議長(小川眞和) この際,市長から発言の申出がありますので,これを許可いたします。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 9月定例市議会の開会の場をお借りして御挨拶を申し上げます。 このたび,市民の皆様をはじめ各方面からの幅広い御支持をいただき,引き続き市政を担わせていただくこととなりました。 市政運営に当たっては,何よりもまず,新型コロナウイルス感染症対策に全力を尽くしてまいります。そして,備後の玄関口としての福山駅周辺の再生や,希望の子育てを支える福山ネウボラの充実など,5つの挑戦に引き続き注力をしていく所存であります。 新たな決意の下,備後の中核都市福山の発展に全力で取り組む覚悟であります。議員各位の御指導と御協力をお願い申し上げまして,就任の御挨拶といたします。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 ────────────────── △諸般の報告 ○議長(小川眞和) 次に,諸般の報告をいたします。 監査委員から,2020年令和2年5月分,6月分及び7月分の例月出納検査結果の報告がありましたので,写しをお手元に配付いたしております。 以上の報告について質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) これをもちまして,諸般の報告を終了いたします。 ────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(小川眞和) これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,12番小山友康議員及び27番今岡芳徳議員を指名いたします。 ────────────────── △日程第2 会期の決定 ○議長(小川眞和) 次に,日程第2 会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 本定例会の会期は本日から9月29日までの22日間といたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,会期は22日間と決定いたしました。 ────────────────── △日程第3 報第15号 損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について ○議長(小川眞和) 次に,日程第3 報第15号損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について説明を求めます。 ◎総務課長(高田幸恵) 報第15号損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告についてを御説明申し上げます。 この専決処分は,昨年8月から本年5月までに発生いたしました職員の公用自動車による事故4件につきまして,その相手方に対する損害賠償の額を定めること及び和解について,地方自治法第180条第1項の規定により市長において専決処分をいたしましたので,同条第2項の規定により御報告するものでございます。 賠償金額,賠償及び和解の相手方,専決年月日,事故の概況等につきましては,議案の別表に掲げているとおりでございます。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(小川眞和) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) これをもちまして,報第15号を終了いたします。 ────────────────── △日程第4 報第16号 令和元年度健全化判断比率の報告について
    ○議長(小川眞和) 次に,日程第4 報第16号令和元年度健全化判断比率の報告について説明を求めます。 ◎財政課長(塩飽淳) 報第16号令和元年度健全化判断比率の報告について御説明申し上げます。 本件は,地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項の規定により,健全化判断比率を算定し御報告するものでございます。 表中の実質赤字比率及び連結実質赤字比率につきましては数値を表示しておりませんが,これは備考の1にお示ししておりますとおり,それぞれ赤字額がないことを表すものでございます。 次に,実質公債費比率は1.4%となり,前年度と同率でございます。また,将来負担比率につきましても数値を表示しておりませんが,こちらも備考の1にお示ししておりますとおり,充当可能財源等が将来負担額を上回ったため,比率が算出されなかったことを表すものでございます。 なお,表中括弧内にお示ししております数値は,早期健全化基準でありますが,全ての指標が基準内となっております。 以上で報第16号の説明とさせていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(小川眞和) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) これをもちまして,報第16号を終了いたします。 ────────────────── △日程第5 報第17号 令和元年度資金不足比率の報告について ○議長(小川眞和) 次に,日程第5 報第17号令和元年度資金不足比率の報告について説明を求めます。 ◎財政課長(塩飽淳) 報第17号令和元年度資金不足比率の報告について御説明申し上げます。 本件は,地方公共団体の財政の健全化に関する法律第22条第1項の規定により,公営企業会計ごと資金不足比率を算定し御報告するものでございます。 本市では,表にお示ししておりますとおり,都市開発事業特別会計から下水道事業会計までの8会計が対象となるものでございます。いずれの会計も数値を表示しておりませんが,これは備考の1にお示ししておりますとおり,資金の不足額がないことを表すものでございます。また,表中括弧内の数値20.0%は経営健全化基準でありますが,全ての会計が基準内となっております。 以上で報第17号の説明とさせていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(小川眞和) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) これをもちまして,報第17号を終了いたします。 ────────────────── △日程第6 議第107号 令和元年度福山市病院事業会計決算認定についてから日程第26 議第127号 市道路線の認定についてまで ○議長(小川眞和) 次に,日程第6 議第107号令和元年度福山市病院事業会計決算認定についてから日程第26 議第127号市道路線の認定についてまでの21件を一括議題といたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 本日,9月定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には御参集をいただき,誠にありがとうございます。 開会に当たりまして,市政運営についての所信を申し上げるとともに,御審議をお願いする諸議案の大要について御説明申し上げます。 私は,このたびの市長選挙におきまして,引き続き市政を担わせていただくこととなりました。2期目となるこれからの4年間では,新型コロナウイルス感染症から市民の命と健康を守りつつ,社会経済活動を回復させていくという難しいかじ取りを行うこととなります。 また,人口減少,少子高齢社会がさらに進行する中,活力ある地域づくりも進めていかなければなりません。今後も,市民の声に謙虚に耳を傾けながら,スピード感,情報発信,連携を市政運営の基本として,ふるさと福山の発展に向けて全力で邁進していく所存であります。 まず初めに,新型コロナウイルス感染症対策についてであります。 本市では,8月25日以降,新規感染者は発生しておらず,現在は入院患者もいません。強い使命感を持って医療の最前線で闘ってこられた医療従事者をはじめとする関係者の皆様に感謝申し上げます。 また,市民の皆様には長期にわたって感染拡大防止に御協力いただきました。市内事業者の皆様には,感染発生に当たり積極的な情報公開に御理解いただきました。改めて心から感謝を申し上げます。 本市では,感染症対策ロードマップを策定し,現在は感染拡大防止社会経済活動の再開の両立支援に取り組んでいます。しかしながら,感染拡大の不安を完全に払拭し切れておらず,市内の商業活動は今も厳しい状況にあります。引き続き,次の2つの対策に注力していきます。 1つ目は,福山版ガイドラインの一層の活用促進であります。家庭編については既に全戸配布を終えていますが,改めてSNSなどを通じて活用を呼びかけます。職場編については,商工会議所など産業支援機関と連携し,eラーニング講習会の受講をさらに促します。 2つ目は,冬場に向けた医療現場の負担軽減であります。インフルエンザとの同時流行による医療現場の逼迫と混乱だけは何としても回避しなければなりません。このため,医師会などの協力も得て,重症化が心配される高齢者等のインフルエンザ予防接種を重点的に勧奨していきます。また,軽症患者については宿泊療養施設への誘導を行います。感染拡大が不安を呼び,その不安が感染していくという流れを断ち切らない限り,市民生活に安心は戻ってきません。 今月1日からスタートした消費喚起策が効果を上げるためにも,感染拡大を防止し,市民生活の不安解消に全力を注いでまいります。 私はこれまで,市民の皆様との約束である5つの挑戦に一心に取り組んできました。長年の懸案であった福山駅前のにぎわい再生も動き始めました。福山ネウボラの創設や子どもの医療費助成の拡充など,子どもの健やかな成長への支援も果断に実行してきました。一歩一歩着実に前進してこられたのも,市民の皆様,議員の皆様の御理解と御支援のおかげと感謝申し上げます。 これからの4年間では,今福山に起こりつつある変化を確かな成果へとつなげていきます。 福山駅周辺では,旧キャスパ等跡地エフピコRiMが再生されます。これに刺激されるかのように,新たな民間投資が続いています。また,特区を活用したオープンカフェが日常の風景になっていきます。福山城については,全国唯一の鉄板張りを施した天守外観の復元や福山城博物館リニューアルが完成します。 また,福山北産業団地第2期事業に伴う公募が開始され,箕沖・箕島地区の福山港のふ頭再編改良事業が完了いたします。福山道路の整備も着実に進捗します。鞆のまちづくりの遅れを取り戻す山側トンネル工事や,新たなごみ処理施設整備が完了します。 おおむね5年間で抜本的な浸水対策に取り組むことを2018年平成30年7月の豪雨災害直後に表明しました。これまでに整備を終えた河川改修や雨水貯留施設が浸水被害を防ぐなど,既に一定の成果を上げています。河川改修をはじめ,雨水幹線や排水機の整備など,抜本的な浸水対策を必ずやり遂げます。ため池の整備も着実に進め,防災力を高めてまいります。 次代を担う子どもたちの教育環境もさらに充実します。先月,中学校給食が計画どおり全校で完全実施されました。また,4年前の市長就任時,県内でも大きく遅れていた学校施設の耐震化が全て完了します。車座トークで子どもから強い要望のあった学校図書館のリニューアルも全て完了します。公立では全国初となるイエナプラン教育校が再編後の常石小学校に,そして本市初の特認校としての広瀬学園がそれぞれ開校します。(仮称)千年小中一貫教育校については,開校準備委員会で保護者や地域の皆様の声をしっかり受け止め,円滑な開校につなげていきます。 2022年令和4年には,福山城築城400年を迎えます。今年度,伏見櫓,月見櫓からスタートしたライトアップについては,ふくやま美術館前のプロムナード,そして天守へと整備が進んでいます。西国鎮護の要衝に位置する福山城の真の価値を多くの市民が知る機会とし,城があるまち福山を市民の誇りにしていきます。 スポーツ施設の再編を進める中で,竹ケ端運動公園庭球場のコート増設と福山通運ローズアリーナ屋内温水プールが完成します。福山ばら祭とばらのまち福山国際音楽祭の再開と合わせて,スポーツと文化による健康で心豊かなまちづくりにつなげます。 以上申し上げましたように,これからの4年間で福山の姿は大きく変わっていきます。 次に,今後の市政運営の方向性について申し上げます。 これまでの新型コロナウイルス対策においては,国も地方も当初は短期間での収束を目指して,あらゆる対策に取り組んできました。しかし,いわゆるコロナ時代が長期にわたることを考えれば,当面の対応のみに目を奪われることなく,国と地方,官と民の役割分担を改めて整理し,施策の優先順位をしっかりと見極めた行政運営を進めていかなければなりません。そして,新たな日常の下で,子育て,教育,医療,防災,地域づくりといった市民生活に不可欠な分野に一層注力していかなければなりません。 こうした認識に立ち,次期総合計画である(仮称)福山市みらい創造ビジョンを今年度中に策定します。新しい都市づくりの理念は,安心と希望です。 市民の皆様が安心を実感できるよう,ポストコロナにおける新たな日常をつくり上げます。子どもや子育て世帯にとって未来に希望が持てる都市の実現を目指します。これは,5つの挑戦のさらなる展開でもあります。 以下,柱となる主な施策について申し上げます。 まず,子どもや子育て世帯が笑顔で楽しく過ごせる社会をつくります。 本市はこれまで,乳児保育や障害児保育などの充実した保育行政,発達障害児の成長を支えるこども発達支援センターの開設,そして県内に先駆けた福山ネウボラの創設など,全国に誇れる,安心して子どもを生み育てられる環境を整備してきました。これからの4年間は,次代を担う子どもたちに,より一層大胆に投資することで,少子化に正面から立ち向かっていきます。 まずは,ネウボラ相談員の専門性を高めるなど,体制を充実し,子育て世帯から真に頼りにされる相談窓口あのねを目指します。これまでの産前,産後の相談を通して把握した課題である産後ケアについては,さらに充実していきます。そして,待機児童ゼロへ再チャレンジするなど,仕事と子育ての両立支援を強化します。また,男性の育児参加を促進します。こども発達支援センターについては,機能の強化に向けた検討を進めます。 エフピコRiMの閉館に伴い廃止となったえほんの国は,市内外の家族連れに人気の施設でした。このえほんの国で育まれてきた学びや交流,家族の憩いが失われることのないよう,まずは,子どもが楽しめるイベントをできるだけ早期に再開します。将来的に,新たな機能を備えたえほんの国の再開を目指します。 子ども未来館構想も具体化します。子どもたちの自然科学への好奇心をかき立て,本物の物づくり技術や最新のテクノロジーを楽しく体験できる学びの場をつくります。 こうした社会を実現するためにも,安心して子どもを産み育てられる医療を実現します。 福山市民病院の小児医療については,医療従事者を確保するなど,24時間365日の救急体制を整え,小児救急医療拠点病院の指定を目指します。周産期医療については,段階的に機能強化を図ります。備後圏域の基幹病院として,このほかにも,がん医療,救急医療,そして高度専門医療の機能強化を目指します。このため,福山市民病院本館の増改築に着手します。高度で良質な医療提供体制を整えてまいります。 未来を実感する都市づくりを進めてまいります。 福山駅周辺の再生は,市政にとっての最大の挑戦です。これまでは,行政主導でグランドデザインを提示し,民間投資を呼び込み,再生に向けた道筋をつけてきました。 これからの4年間では,行政主導から民間主導へと徐々に移行し,官民連携で再生の動きを加速させていきます。再生の要である駅前広場の再整備に向け,求められる機能についての議論を新たにスタートさせます。多様な人々が集い交流する空間づくりと備後圏域の重要な交通結節点機能を目指します。 先月13日,JR西日本から福山駅北口広場整備事業の計画変更に向けた申入れがありました。JRとは,互いに信頼できるパートナーとして,駅周辺の発展に向けて引き続き知恵を出し合っていきます。 一方で,駅北口の送迎・駐車機能の利便性向上と交通課題の解消は喫緊の課題であります。駅南北の回遊性の向上にも取り組まなければなりません。さんすて前の仮設駐輪場の撤去や観光バス等の送迎駐車機能の移転など,本市単独で進められる事業については着実に進めてまいります。 福山駅周辺は,福山の顔であり,都市のイメージに直結するシンボルです。子育て世代や若者が憩い,歩いて楽しむ姿は,未来への希望そのものです。備後圏域の玄関口にふさわしい都市空間へとその景色を変え,圏域全体の持続的な発展につなげていきます。 高齢者が生き生きと暮らしていくことのできる社会をつくります。 人生100年時代を見据え,福山版フレイル予防に本格的に取り組みます。本市独自のアプリケーションを開発し,気軽に楽しめるフレイルチェックを実施します。健康状態を見える化し,個人に応じた健康づくりを推進していきます。 国内外から注目される国際都市に挑戦します。 MICEは,新たなビジネス機会の創出など,地域経済の活性化につながるものであり,積極的に誘致していきます。本市が目指すMICEとは,物づくりの強みを生かす産業MICEであり,また大規模な国際会議場を前提としないエリアMICEです。これは,地方都市では初めての試みであります。福山城やエフピコアリーナふくやま,リーデンローズなどの複数の魅力的な施設が会場となります。まずは,藩校サミットや福山城築城400年記念事業でエリアMICEに取り組みます。これを2025年令和7年の世界バラ会議に生かし,成功につなげます。世界バラ会議では,観賞だけではなく,食や香りなどの体験型の新しいばらの魅力も引き出し,国内外から人を引きつける国際都市を目指します。 また,MICEを支える重要な要素の一つが観光です。ポストコロナを見据え,感染症対策を強化し,観光客の行動変容に対応できる受入環境整備を着実に進めていきます。 ところで,新たな日常とは何でしょう。 私の考える新たな日常とは,屋内から屋外へ,接触から非接触へ,そして集中から分散へ,この3つの要素が普通に取り入れられた健康な暮らしです。 そして,この新たな日常では,デジタル技術が大きな役割を果たすと言われています。デジタル社会の実現に向けて取り組むことは,新たな日常を確立し,社会経済活動の再開につながることにほかならないと考えます。また,デジタル社会の実現こそが,人口減少,少子高齢社会の到来といった地方に共通する課題を解決してくれるものであります。 これまで本市が先行的に取り組んできたまるごと実験都市の成果を踏まえ,AIやIoT,ビッグデータなどのデジタル技術を活用し,特に高齢者等の移動手段である自動運転などのモビリティーサービスやヘルスケア,遠隔医療などの5Gによるサービスを県と連携して進めていきます。 現在,持続可能な地域づくりに向け,地域コミュニティー政策の構築に取り組んでいますが,この中でも,デジタル社会に適応した交流館整備や公共施設の再構築といった視点を持って進めていきます。また,中小企業へのICT導入支援による生産性向上や働き方改革を推進し,雇用の維持や人材の確保にもつなげます。行政のデジタル化も加速し,行政手続のオンライン化やキャッシュレス決済の導入などによる非接触型サービスへの転換を図っていきます。 新たな日常の下で市内各地域の活力を高めていくための,新たな地域戦略を策定します。市制施行以後,合併を繰り返しながら市域を拡大してきた本市では,その広範な市域の各地にそれぞれの歴史があり,特徴があり,その全てが折り重なって本市の魅力を形成しています。折しもコロナ禍の中で,東京から地方への分散型社会が現実のものとなりつつあります。各地域がこうした社会の潮流の受皿となり,ワーケーションや兼業,副業,本社機能の移転などに取り組むことで新たな人の流れを創出し,活性化につなげていきます。 地域の皆様の声もお聞きしながら,地域の個性を引き出し,デジタル社会にも対応した戦略的な地域づくりを目指して,新年度から具体的な検討に着手します。 それでは,今回議案として提出いたしております2019年度令和元年度の企業会計の決算などについて,その概要を御説明申し上げます。 まず,病院事業会計についてであります。 市民病院は,国から大学病院に相当する医療機関として,DPC特定病院群に継続して指定されており,医療提供体制のさらなる充実に取り組んでいます。2019年度令和元年度には,がんゲノム医療連携病院への選定をはじめ,緩和ケアセンターの開設,認知症ケアチームの発足など,さらなる医療の質の向上に努めました。 収支状況については,1115万5000円の純利益を計上し,経常収支は12年連続の黒字となっています。引き続き,健全な経営を維持するとともに,地域医療を牽引する備後圏域の基幹病院としての役割を担っていきます。 次に,水道事業会計については,安心・安全な水を安定的に供給するため,基幹・重要管路の耐震化のほか,配水管網整備や中津原浄水場の監視制御設備など,施設の更新に取り組んできました。当年度の純利益として17億7076万3000円を計上し,当年度末資金残高は約38億3000万円と前年度と同水準を維持したものの,いまだ企業債残高は約363億円となっていることから,さらなる経営基盤の強化に取り組みます。 工業用水道事業会計については,引き続き純利益を計上しており,今後とも地域産業の発展を下支えします。 下水道事業会計については,汚水の処理による快適な生活環境を確保するとともに,雨水を速やかに排除して浸水被害を軽減するため,汚水幹線築造や新涯ポンプ場ポンプ設備整備,管渠の耐震化などに取り組んできました。今後も,市街地の内水排除対策を強化し,豪雨などの自然災害への備えを万全なものとしていきます。 次に,補正予算案について申し上げます。 このたびは,一般会計と病院事業会計の2会計で補正をお願いしています。 まず,新型コロナウイルス感染症対策としては,出生児特別定額給付金を創設するとともに,キャッシュレス決済による消費喚起キャンペーンを拡充します。7月の大雨による被害に対応するため,被災した道路や河川などの復旧を行います。企業や個人などからの御寄附を活用した学校図書館の環境整備のほか,来月からのロタウイルスワクチンの定期予防接種化にも対応いたします。 また,子ども未来館構想についてはその調査研究費を,市民病院の機能強化については本館等増改築に向けた基本設計の債務負担行為をそれぞれ計上いたしております。 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計で16億4477万1000円の追加となりました。 決算及び予算以外の議案としては,条例案として福山市税外収入金の督促及び滞納処分条例等の一部改正についてなど2件,その他の議案として福山市次期ごみ処理施設建設工事請負契約締結についてなど13件を提出いたしております。 夏場の感染のピークは越えたとはいえ,今も連日多くの新規感染者が国内で発生しています。 今から100年以上前,ペストのパンデミックから世界を救ったのが,近代日本医学の父とも言われる北里柴三郎です。当時,見えざる敵であった病原菌に対し,仮説に基づく研究によってペスト菌の早期発見につなげました。また,破傷風菌の純粋培養は不可能であるという当時の学説を覆し,世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功しました。そして,学問的な成果に満足することなく,直ちに破傷風の治療法の研究に突き進み,血清療法も開発をしました。こうした飽くなき探究心と研究への熱意が,ペストという感染症の克服につながったことは間違いありません。 市政運営においても,常に将来を予見し,不断にチャレンジしていくことが重要であります。私は,今後策定予定の(仮称)福山市みらい創造ビジョンの実践に休むことなくチャレンジしていきます。 また,初心に立ち返り,改めて現場主義を徹底し,市民の声に耳を傾ける行政を進めます。従来の車座トークに代わり,幅広い層の市民から市政に対する考えを伺うモニター制度を創設します。併せて,支所の広聴機能を強化し,丁寧に地域の声を聞いていきます。届いた声を政策に生かすため,(仮称)地域活性化会議を年内に設置いたします。 備後の中核都市としての責任と役割は引き続き果たしていかなければなりません。ポストコロナの時代を見据え,社会経済の変化,自然災害や感染症などのリスクにも的確に対応することが求められています。広域連携を一層強化し,圏域の一体的な発展をリードしてまいります。 一日も早く新たな日常を確立し,市民一人一人の安心な暮らしと希望がかなえられる都市の実現に全力で取り組んでまいります。 ○議長(小川眞和) お諮りいたします。 ただいま議題となっております議第107号令和元年度福山市病院事業会計決算認定についてから議第127号市道路線の認定についてまでの21件に対する質疑は,後日に譲りたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議第107号議案から議第127号議案までの21件に対する質疑は,後日に譲ることに決定いたしました。 ────────────────── ○議長(小川眞和) お諮りいたします。 議事の都合により,明9月9日から9月11日までの3日間休会いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議事の都合により,明9月9日から9月11日までの3日間休会することに決定いたしました。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 次の本会議は,9月14日午前10時から開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 本日は,これをもちまして散会いたします。         午前10時38分散会 ────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 福山市議会議長 福山市議会議員 福山市議会議員...