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06月20日-01号

  • 堺屋太一(/)
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  1. 呉市議会 1994-06-20
    06月20日-01号


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    最終取得日: 2021-09-02
    平成 6年第2回 6月定例会       平成6年第2回(定例会) 呉市議会会議録 第111号 平成6年6月20日(月曜日)呉市議会議事堂に招集 出席議員       1番  久 保  正 治 君       2番  中 本  邦 雄 君       3番  下 西  幸 雄 君       4番  吉 本  明 人 君       5番  石 崎  元 成 君       6番  岡 崎  和 広 君       7番  竹 川  和 登 君       8番  木 下  正 弘 君       9番  尾 崎    充 君       10番  島 本  隆 視 君       11番  中 島    確 君       12番  石 山    講 君       13番  荒 川  五 郎 君       14番  宮    政 利 君       15番  大 野  喜 子 君       16番  山 上  文 恵 君       17番  小 野  一 志 君       18番  奥 田  和 夫 君       19番  滝 本  高 男 君       20番  葛 原  靖 男 君       21番  岡 本    積 君       22番  岩 原    椋 君       23番  下 原  征二郎 君       24番  住 本  光 明 君       25番  浜 下    積 君       26番  薬研地    馨 君       27番  得 田  正 明 君       28番  清 水  啓 男 君       29番  八 山  雪 光 君       30番  佐々木    晃 君       31番  重 盛  親 聖 君       32番  横 田  勝 信 君       33番  中 田  清 和 君       34番  小 田  元 正 君       35番  渡 辺    隆 君       36番  増 本  勝 己 君       37番  佐々木  一 登 君       38番  平 本  和 夫 君       39番  小 泉  重 之 君       40番  片 岡  義 弘 君 欠席議員           な    し 説明員  市長       小笠原  臣 也 君  助役       木 村  達 雄 君  助役       沼 田  敏 樹 君  収入役      舩 尾  忠 満 君  企画管理部長   川 崎  初太郎 君  総務部長     泰 増  公 博 君  次長       加 納  俊 明 君  総務課長     弓 山  憲 二 君  税務部長     中 崎    浩 君  市民部長     池 浦  修 三 君  福祉保健部長   島 原  貞 好 君  生活環境部長   久 保  嘉 廣 君  経済部長     前 田  明 則 君  建設局長     桧和田    宏 君  建設管理部長   広 田  左 一 君  都市部長     天 畠  義 宗 君  土木建設部長   西 脇  一 夫 君  港湾部長     藤 川  登志美 君  下水道部長    田 邊  俊 彦 君  幹線道路対策室長 貞 国  信 忠 君  呉新世紀の丘推進対策室長           椋 田  正 範 君  消防長      小 桝  重 孝 君  水道企業管理者  徳 本    威 君  業務部長     畝    一 公 君  工務部長     内 田  利 治 君  交通企業管理者  渡 邊  育 範 君  次長       畠 山  一 雄 君  教育長      臼 井  晢 實 君  社会教育部長   鴛 海  公 典 君  国体・アジア大会事務局長           宮 下  信 義 君  学校教育部長   森      功 君 議会事務局職員  事務局長     梅 木  一 正 君  次長       藤 原  秀 明 君  議事課長     名 越  隆 博 君  議事係長     松 沢  正 佳 君  調査記録係長   河 内    実 君     ──────────────────────────────           議  事  日  程 (第 1 号)                       (平成6年6月20日 午前10時開議) 第1 会期決定について 第2 請議第2号 治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定に関する請願                             (総務水道委員長報告) 第3 呉市議会常任委員の選任について 第4 呉市議会常任委員長の選任について 第5 議第66号 専決処分の承認について 第6 議第55号 呉市税条例の一部を改正する条例制定について    議第56号 専決処分の承認について    議第57号 呉市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について    議第58号 呉市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について    議第59号 呉市心身障害者対策協議会条例の一部を改正する条例制定について    議第60号 契約の締結について    議第61号 契約の締結について    議第62号 契約の締結について    議第63号 物品の取得について    議第64号 市道路線の認定について    議第65号 公有水面埋立ての意見について    議第67号 専決処分の承認について    議第68号 財産の取得について    議第69号 公有水面埋立ての意見について    議第70号 公有水面埋立ての意見について    議第71号 専決処分の承認について    議第72号 専決処分の承認について    議第73号 専決処分の承認について    議第74号 平成6年度呉市一般会計補正予算    議第75号 平成6年度呉市工業用水道事業会計補正予算 第7 請議第5号 最低保障年金制度の創設等をもとめる国への意見書の提出に関する請願 第8 報告第11号 予算の繰越しについて    報告第12号 予算の繰越しについて    報告第13号 予算の繰越しについて     ────────────────────────────── 会議に付した事件  永年勤続議員に対する感謝決議  日程のとおり   木下正弘君の一般質問   1 地方拠点法の指定にむけての取り組み方について   2 国民健康保険について    (1) 国保被保険者の状況    (2) 国保の財政状況    (3) 医療費適正化の施策   3 第12回アジア競技大会について    (1) 大会のPR計画    (2) 大会の運営方法、ボランティアの状況    (3) 児童、生徒の観戦計画   中本邦雄君の一般質問   1 人権に配慮した教育について    (1) 児童の権利に関する条約と事務次官通知の整合性の考え方   2 色覚異常対策について    (1) 「色覚問題に関する検討会」(厚生省)に対応する考え方   3 行政事務のマルチメディアネットワークの推進について    (1) 24時間住民サービスの提供ができる光ファイバー事業の取り組み   4 環境基本法における自治体の位置づけについて    (1) 法第7条の考え方   5 平和学習展示資料館(仮称)の設置について   6 デイ・サービス事業の実態並びに同済義会対策について    (1) 住民に定着したデイ・サービスのさらなる充実並びに老朽化した同済義会施設の改築の考え方   7 31号パイパス工事残土処理対策について   重盛親聖君の一般質問   1 環境保全と美化の推進について    (1) 虹村処分場の現状と将来    (2) ゴミの減量化対策    (3) 不法投棄防止策    (4) 美化推進条例への取り組み    (5) 事業者への啓発活動    (6) 市民モラルの向上策   2 都市基盤整備と施設の拡充について    (1) JRの複線化の促進    (2) 市街地域のJR立体化促進    (3) 虹村地区の総合整備計画    (4) 土地区画整理事業の現状と今後の取り組み     ──────────────────────────────            午前10時03分     開   会 ○議長(渡辺隆君) ただいまから定例会を開会いたします。 この際、申し上げます。 報道関係者からビデオ並びに写真撮影の申し出がありましたので、これを許可いたします。 議会招集につきまして市長のあいさつがあります。 市長。     〔市長小笠原臣也君登壇〕 ◎市長(小笠原臣也君) 開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 本日、6月定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かと御多忙な時期にもかかわりませず、御出席をいただきましたことを厚く御礼を申し上げます。 さて、本定例会に提案いたしております議案は、条例改正案を初め、専決処分の承認案、その他重要案件でございます。 これら各案件の提案理由につきましては、後ほど御説明申し上げますが、何とぞ慎重に御審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが招集のあいさつといたします。     ────────────────────────────── ○議長(渡辺隆君) これより本日の会議を開きます。 この際、本日の会議録署名者として17番小野君、23番下原君を指名いたします。     ────────────────────────────── ○議長(渡辺隆君) この際、御報告申し上げます。 去る5月26日、東京におきまして、第70回全国市議会議長会定期総会が開催されましたが、当総会におきまして、小泉君、増本君におかれましては、議員35年の特別表彰を受けられました。 また島本君、横田君、下原君、岩原君、木下君、以上5名の方には議員15年の一般表彰をそれぞれ受けられました。まことに御同慶にたえません。 同時に、関係議員の長年の御苦労に対し心から敬意を表する次第であります。 つきましては、申し合わせにより、議会の決議をもって感謝の意を表したいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺隆君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 感謝状の文案は、先例により、議長において起草いたしましたので御了承願います。 これより感謝状の贈呈を行います。     〔議長渡辺隆君、議長席より演壇におりる〕     〔梅木議会事務局長起立〕 ◎議会事務局長(梅木一正君) それではお名前を申し上げますので、御起立をお願いいたします。 35年以上在職議員小泉重之君、増本勝己君。 15年以上在職議員島本隆視君、横田勝信君、下原征二郎君、岩原椋君、木下正弘君。 以上7名を代表されまして、小泉重之君にお願いいたしたいと思いますが、事情により感謝状の受け取りは議会事務局職員に行わせます。     〔受章者起立〕     〔藤原議会事務局次長、演壇へ進む〕 ○議長(渡辺隆君) (朗読)               感   謝   状                              小 泉 重 之 殿 あなたは、呉市議会議員として35年の長きにわたり、よく市政の振興に寄与され、その功績はまことに顕著なものがあります。 このたび全国市議会議長会の表彰を受けられましたので、その功労に対し、ここに市議会の決議をもって感謝の意を表します。 平成6年6月2日                        呉市議会議長  渡 辺   隆     〔感謝状授与、拍手〕 ◎議会事務局長(梅木一正君) それでは御着席願います。     〔受章者着席し、議長渡辺隆君、議長席に着席〕     〔藤原議会事務局次長、39番小泉重之君に感謝状を渡す〕 ○議長(渡辺隆君) ただいま受章者を代表して、小泉君にお受け取りをいただきましたが、他の方に対しては後ほど贈呈いたします。 この際、八山君から祝意を表するための発言を求められております。 29番八山君。     〔29番八山雪光君登壇〕     〔受章者起立〕 ◆29番(八山雪光君) お許しをいただきまして、甚だ僣越でございますが、議員一同を代表し、私からお祝いの言葉を述べさせていただきます。 御案内のとおり、このたび全国市議会議長会第70回定期総会において、長年地方自治の発展に努められたことによりまして、小泉議員、増本議員におかれましては、連続9期当選をされ、議員在職35年以上の特別表彰を受けられました。また島本議員、横田議員、下原議員、岩原議員、木下議員、以上5名の方々におかれましては、議員在職15年以上の表彰の栄誉に浴されたのであります。 我々といたしましても、各議員の数々の御功績に対しまして、先ほど感謝決議をもって深甚なる敬意を表したところであります。ここに心からお祝いを申し上げる次第であります。 まことにおめでとうございました。 御高承のとおり、現在、呉市民を取り巻く経済社会の情勢は、長期不況などから若い人々の就職難等は深刻で、商工業の先行きはまた極めて不安な状況にございます。 一方、呉市の行財政は、景気の低迷による税収の伸び悩み等厳しい状況にある中で、新世紀の丘、あるいはマリノポリス構想の具体化、幹線道路網の整備、さらには急速な高齢化、国際化社会を迎える中での自治体の国際交流政策及び共に生きる教育や福祉施策の充実等々大きな課題を抱えており、極めて重要な時期にございます。 どうか皆様方におかれましては、今後とも御健康に十分御留意の上、呉市民の暮らしの安定と向上のために引き続き御尽力を賜りますよう切にお願い申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。 まことにおめでとうございました。(拍手)     〔受章者着席〕 ○議長(渡辺隆君) この際、表彰を受けられました各議員を代表して、小泉君から謝辞があります。 39番小泉君。     〔39番小泉重之君起立〕     〔受章者起立〕 ◆39番(小泉重之君) ありがとうございました。 貧乏にあえぎながら公の仕事を一生懸命に処理をしてまいりました。ふと気がついて見ると、いつの間にか35年の歳月が流れ去っておったという、ただそれだけのことでございます。全国議長会からお褒めの言葉をいただきました私たち7名の者が今日あるのは、全く呉市の有権者の御支援のお陰であります。心から御礼を申し上げたいと存じます。 さて、昨今中央政界では乱争的な変革が続いて、その混迷は果てるところを知らない有様であります。権力者たちの自己保身の姿は、与党と野党たるとを問わず、我々庶民の心をいたく傷つけてしまいました。不況対策に名をかりて、一時逃れも今年度予算がいまだに不成立という醜態によりまして崩れ去ってしまいました。 翻って、今年市制の告示から92周年を迎える我が呉市におきましては、人口の斬減がいまだに降りやまないにもかかわらず、理事者の皆さんは、着々と都市基盤の整備を促進しながら、来るべき21世紀を展望しておられることは、まことに慶賀にたえないところであります。 私たちは、かような優れた人材に支えられながら議員活動を続けてまいりましたが、この間、何かと失礼なことが多かったと存じます。何とぞお許しをいただきますように、改めてお願いを申し上げて、私の代表の謝辞といたします。 平成6年6月20日 代表小泉重之。(拍手)     〔受章者着席〕     ────────────────────────────── ○議長(渡辺隆君) 諸般の報告をいたさせます。     〔名越議事課長朗読〕                              呉市議会報告第6号              諸  般  の  報  告1 受理した委員会の審査報告書は次のとおりである。   総務水道委員会報告書                      1通2 市長が提出した議案は次のとおりである。   議第55号 呉市税条例の一部を改正する条例制定について    ほか20件3 受理した請願書は次のとおりである。   最低保障年金制度の創設等をもとめる国への意見書の提出に関する請願4 市長から、議会推薦に係る農業委員会委員が本年6月30日をもって辞任するので、後任委員の推薦方の依頼があった。5 受理した報告書は次のとおりである。   報告第11号 予算の繰越しについて              ほか5件6 受理した監査報告書は次のとおりである。   監査報告第3号 平成5年度定期監査の結果報告について    ほか1件7 市長から、次の者を議事説明員として委任または委嘱した旨、通知があった。   呉市主事 土岡郁男君  ほか53名8 市長から、次の者は退職等により議事説明員を解任または解職した旨、通知があった。   岡 親文君  ほか40名 ○議長(渡辺隆君) なお、報告第14号から報告第16号まで及び監査報告第3号、第4号はお手元に配付いたしておりますので、念のため申し上げます。 この際、異動がありました議事説明員を紹介いたします。 順次、自己紹介をお願いします。 ◎消防長(小桝重孝君) 消防長を命ぜられました小桝でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎企画管理部長川崎初太郎君) 企画管理部長を命ぜられました川崎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎市民部長(池浦修三君) 市民部長を命ぜられました池浦でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎建設管理部長(広田左一君) 建設管理部長を命ぜられました広田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎幹線道路対策室長貞国信忠君) 幹線道路対策室長を命ぜられました貞国でございます。よろしくお願い申し上げます。
    ◎呉新世紀の丘推進対策室長(椋田正範君) 呉新世紀の丘推進対策室長を命ぜられました椋田でございます。どうぞよろしくお願いします。 ◎社会教育部長(鴛海公典君) 教育委員会社会教育部長を命ぜられました鴛海でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎交通局次長(畠山一雄君) 交通局次長を命ぜられました畠山でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺隆君) 以上で紹介を終わります。     ────────────────────────────── △日程第1 会期決定について ○議長(渡辺隆君) 日程に入ります。 日程第1、会期決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 会期は6月30日まで11日間にいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺隆君) 御異議なしと認めます。よって、会期は11日間と決定されました。     ────────────────────────────── △日程第2 請議第2号 ○議長(渡辺隆君) 日程第2、請議第2号治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定に関する請願を議題といたします。 審査報告書を朗読いたさせます。     〔名越議事課長朗読〕                               平成6年6月6日 呉市議会議長  渡 辺   隆 殿                        総務水道委員長 住 本 光 明              審  査  報  告  書 請議第2号 治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定に関する請願 本件については、慎重審査の結果、不採択とすべきものと決定した。 よって、報告する。 ○議長(渡辺隆君) 委員長に対する質疑の通告はありません。 これより討論に入ります。 18番奥田君。 ◆18番(奥田和夫君) 請議第2号治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定に関する請願について、不採択に反対の立場で討論いたします。 1925年に施行された治安維持法は、1928年3月15日の大弾圧を経て大改悪されました。そしてその執行の先兵として、全国の特高警察網が張り巡らされたところであります。平和と民主主義の声を初めとした国民のすべての権利と自由を奪い、暗黒政治と侵略戦争へ国民を引きずり込んだところであります。まさに人道に反するまれにない悪法であったわけであります。この歴史的事実を明らかにして、国家権力による犯罪を再び許さざる証として、謝罪とその損害を国の責任で償うよう求めているわけであります。このことは戦争犯罪と人道に反する犯罪が国際法上の最高の重罪で、これの有効な処罰がこの犯罪の再発を防ぐとした国際条約と一致している重要な闘いでもあります。再び戦争と暗黒政治を許してはなりません。 今年の1月14日現在で10の道県6市50町村において請願等の採択が行われております。本呉市においても、治安維持法による犠牲者は坂口喜一郎ほか多く残っております。 残念ながら委員会では不採択となりましたが、ぜひとも本議会で、議員諸氏におかれましては、不採択に反対の態度を示していただくようお願いして討論を終わります。 ○議長(渡辺隆君) 以上で討論を終結いたします。 本件を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択であります。 本件は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(渡辺隆君) 起立多数。よって、本件は不採択すべきものと決定されました。     ────────────────────────────── △日程第3 呉市議会常任委員の選任について ○議長(渡辺隆君) 日程第3、呉市議会常任委員の選任についてを議題といたします。 本件は、お手元に配付しておりますとおり、委員会条例第8条第1項の規定に基づき常任委員を指名するものであります。            ────────────────            呉市議会常任委員の選任について 呉市議会常任委員を次のとおり指名する。                    記            総務水道委員                  吉 本 明 人 君                  岡 崎 和 広 君                  竹 川 和 登 君                  山 上 文 恵 君                  小 野 一 志 君                  滝 本 高 男 君                  住 本 光 明 君                  浜 下   積 君                  佐々木   晃 君                  小 田 元 正 君                          以上10名            民生交通委員                  中 本 邦 雄 君                  石 崎 元 成 君                  中 島   確 君                  石 山   講 君                  大 野 喜 子 君                  奥 田 和 夫 君                  葛 原 靖 男 君                  薬研地   馨 君                  八 山 雪 光 君                  中 田 清 和 君                          以上10名            教育経済委員                  久 保 正 治 君                  尾 崎   充 君                  荒 川 五 郎 君                  宮   政 利 君                  岡 本   積 君                  得 田 正 明 君                  横 田 勝 信 君                  増 本 勝 己 君                  佐々木 一 登 君                  平 本 和 夫 君                          以上10名            建設委員                  下 西 幸 雄 君                  木 下 正 弘 君                  島 本 隆 視 君                  岩 原   椋 君                  下 原 征二郎 君                  清 水 啓 男 君                  重 盛 親 聖 君                  渡 辺   隆 君                  小 泉 重 之 君                  片 岡 義 弘 君                          以上10名 平成6年6月20日                        呉市議会議長  渡 辺   隆            ──────────────── ○議長(渡辺隆君) お諮りいたします。 本件は先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺隆君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 お手元に配付しておりますとおり、常任委員を指名することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺隆君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。     ────────────────────────────── △日程第4 呉市議会常任委員長の選任について     〔5番石崎元成君、22番岩原 椋君、24番住本光明君、27番得田正明君除斥〕 ○議長(渡辺隆君) 日程第4、呉市議会常任委員長の選任についてを議題といたします。 5番石崎君、22番岩原君、24番住本君、27番得田君、以上4名の方は退席しておられますので、この際これを確認しておきます。 本件は、お手元に配付しておりますとおり、委員会条例第9条第2項の規定に基づき常任委員長を指名するものであります。            ────────────────            呉市議会常任委員長の選任について 呉市議会常任委員長を次のとおり指名する。                    記           総務水道委員長  住 本 光 明 君           民生交通委員長  石 崎 元 成 君           教育経済委員長  得 田 正 明 君           建設委員長    岩 原   椋 君 平成6年6月20日                        呉市議会議長  渡 辺   隆            ──────────────── ○議長(渡辺隆君) お諮りいたします。 本件は先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺隆君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 お手元に配付しておりますとおり、常任委員長を指名することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺隆君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。     ────────────────────────────── △日程第5 議第66号     〔1番久保正治君、9番尾崎 充君、14番宮 政利君、15番大野喜子君、19番滝本高男君、20番葛原靖男君、21番岡本 積君、25番浜下 積君、26番薬研地 馨君、30番佐々木 晃君、37番佐々木一登君除斥〕 ○議長(渡辺隆君) 日程第5、議第66号専決処分の承認についてを議題といたします。 土地開発公社理事の1番久保君、9番尾崎君、14番宮君、15番大野君、19番滝本君、20番葛原君、21番岡本君、25番浜下君、26番薬研地君、30番佐々木晃君、37番佐々木一登君、以上11名の方は退席しておられますので、この際これを確認しておきます。 本件の説明を求めます。 市長。     〔市長小笠原臣也君登壇〕 ◎市長(小笠原臣也君) ただいま上程されました議第66号につきまして、その概要を御説明申し上げます。 本案は、建設省施行一般国道31号改築工事所要用地に係る財産の取得について専決処分いたしましたので、御承認をお願いするものでございます。 何とぞ慎重に御審議の上、議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(渡辺隆君) 質疑は後日行うことにいたします。     ────────────────────────────── △日程第6 議第55号ほか19件 ○議長(渡辺隆君) 日程第6、議第55号呉市税条例の一部を改正する条例制定について、ほか19件を一括して議題といたします。 本20件の説明を求めます。 市長。     〔市長小笠原臣也君登壇〕 ◎市長(小笠原臣也君) ただいま上程されました各議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、議第55号の呉市税条例の一部改正案は、地方税法について、前年中において所得を有しなかった者に係る非課税措置を廃止する等の一部改正が行われたことにより、関係規定を整備するものでございます。 議第56号は、地方税法等の一部改正により、個人の市民税の所得割について定率による特別減税の実施、法人の市民税の均等割の税率の引き上げ等の改正がなされたことに伴い、関係規定を整備するため、呉市税条例及び呉市都市計画税条例の一部改正について専決処分いたしましたので、御承認をお願いするものでございます。 次に、議第57号の呉市国民健康保険条例の一部改正案でございますが、本案は、地方自治法により住民の権利として認められている条例改正の直接請求がなされたものでございます。 この条例改正案は、国民健康保険が社会保障である旨、明記すること、葬祭費及び育児手当金の額を引き上げること、傷病手当及び出産手当を創設すること、保険料を1人当たり1万円引き下げること、最高限度額を引き下げること──がその内容でございます。 本条例改正案につきましては、この請求が2万5,953名の多数の署名によるものである事実を厳粛に受け止め、慎重に検討した結果、条例改正は行うべきでないと考えるものでございます。 その理由でございますが、条例の目的の改正については、国民健康保険法に規定されている事項を重ねて条例に定める必要はないものと考えます。 葬祭費の改正については、その支給に要する経費は、国庫補助金の対象となっていないため、全額保険者の負担となり、ひいては被保険者の負担となるので改定すべきものではないと考えます。 育児手当金の改正については、現在国において育児手当金と助産費を統合した給付制度の創設が検討されており、大幅な改善が予定されておりますので、その動向を見守りながら対応していきたいと考えます。 傷病手当及び出産手当に関する改正については、これらの手当は法定給付を行い、なおかつ財政上余裕がある場合に支給ができるとされており、本市の国民健康保険事業の財政事情を考慮した場合、支給することは非常に困難であると考えます。 料率の上限の設定及び変更に関する改正、並びに保険料賦課額の最高限度額の改正については、均等割額を1万円引き下げ最高限度額を4万円引き下げることは、約5億3,000万円の保険料の減収が生ずることになり、さらに、この引き下げによる特別調整交付金等への影響を考え合わせると、将来的には過去を上回る赤字となり、大幅に保険料を引き上げざるを得ない状況に陥るものと考えます。 以上の理由により、直接請求に係る呉市国民健康保険条例の一部改正は行うべきでないと考えます。 議第58号は、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、国民健康保険料減額対象世帯の範囲の拡大を図るものでございます。 議第59号は、心身障害者対策基本法の一部改正に伴い、附属機関である心身障害者対策協議会を障害者施策推進協議会に名称変更し、その他規定の整備をするものでございます。 議第60号から議第62号までは工事の請負契約締結案で、議第60号は本庄水源地周辺整備事業造成工事、議第61号は東畑中学校体育館改築工事、議第62号は天応中学校体育館改築工事でございます。 議第63号の物品の取得案は、マイヨール作「座る若い女」の彫塑を購入するものでございます。 議第64号は、焼山南2丁目4号線ほか4路線を市道に認定するものでございます。 議第65号は、本市が実施します広小坪1丁目地先の漁業関連用地としての埋め立てにつきまして、呉港港湾管理者に本市の意見を述べるものでございます。 議第67号は、建設省施行一般国道31号改築工事所要用地に係る財産の処分について専決処分しましたので、御承認をお願いするものでございます。 議第68号の財産の取得案は、野呂山麓地区住宅団地造成事業用地を取得するものでございます。 議第69号は、国が実施します阿賀町地先の岸壁用地に係る埋め立てにつきまして、呉港港湾管理者に本市の意見を述べるものでございます。 議第70号は、マリノポリス構想に基づくマリーナ用地、スポーツレクリエーション施設用地、埠頭用地、流通施設用地、緑地用地、道路用地に係る埋立てにつきまして、呉港港湾管理者に本市の意見を述べるのもでこざいます。 次に、議第71号から73号までの予算関係議案につきましては、平成5年度の決算見込みに伴い、それぞれ平成5年度及び平成6年度の補正予算を専決処分しましたので、御承認をお願いするものでございます。 まず、議第71号の平成5年度一般会計補正予算については、市債の決定に伴う所要の補正及び減債基金への積み立てに要する経費の補正を行うものでございます。 議第72号及び議第73号の平成6年度の各特別会計補正予算については、平成5年度決算見込みにおける歳入歳出不足額を繰上充用により補てんするため、警固屋地区用地造成事業特別会計19億6,800万円、住宅資金特別会計6億7,500万円を補正するものでございます。 次に、議第74号の一般会計補正予算でございます。 まず、歳入歳出予算の補正でございますが、総務費では、代替地整備として元桑畑処理場の建物、設備の解体撤去費を補正するものでございます。 農林水産業費では、郷原町と野呂山頂を結ぶ林道の建設を促進するため、(仮称)ふるさと林道郷原、野呂山建設促進協議会の設立に要する経費を補正するものでございます。 土木費では、天応工事用道路のルートの変更に伴う経費を追加し、併せて債務負担行為の補正を行うものでございます。 消防費では、高規格救急自動車の整備を図るため所要の補正を行うものでございます。 なお財源更正として、個人住民税の減税に伴い、市民税を減額補正するとともに、その減収額に対し、同額の減税補てん債の補正を行うものでございます。 次に、債務負担行為の補正は、天応工事用道路整備事業について、ルートの変更に伴い限度額の変更を行うものでございます。 議第75号の工業用水道事業会計補正予算は、中国労災病院が行う遊水池造成工事に伴う工事負担金で施行する配水施設工事費の所要の補正を行うものでございます。 以上、上程されました各議案につきまして、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞ慎重に御審議の上、議決を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(渡辺隆君) 質疑は後日行うことにいたします。     ────────────────────────────── △日程第7 請議第5号 ○議長(渡辺隆君) 日程第7、請議第5号最低保障年金制度の創設等をもとめる国への意見書の提出に関する請願を議題といたします。 本件はお手元に配付しております。            ────────────────                                  請議第5号    最低保障年金制度の創設等をもとめる国への意見書の提出に関する請願 別紙のとおり、標記請願書を受理したので議会に付議する。 平成6年6月20日                        呉市議会議長  渡 辺   隆                        紹介議員    滝 本 高 男                                奥 田 和 夫 (別紙)                                1994年6月7日 呉市議会議長  渡 辺   隆 殿                          請願者                          呉市中央6丁目7-9                          全日本年金者組合呉地区支部                          久留島 恵 一    最低保障年金制度の創設等をもとめる国への意見書の提出に関する請願〔請願趣旨〕 高齢者福祉の充実など日常のご努力に敬意を表します。 さて、政府は、1994年公的年金制度の「改正」をめざして、着々と準備をすすめています。すでに、社会保障制度審議会・年金数理部会から第3次報告書が提出され、年金審議会は、検討項目をきめて、審議を行っており、本年秋口には答申が出されようとしております。このなかで、定年制の延長など雇用の保障がないまま、厚生年金、共済年金などの支給開始年齢を65歳に引き上げることなど、大幅な「改正」が行われようとしています。 また、国民年金の保険料が高いために加入者のほぼ4人に1人は保険料が納められず、さらに、加入できない人も増大しているなど、国民皆年金といわれているなかで、深刻な事態になっております。 さらに、65歳まで待てずに繰上げ支給を受けざるを得ないという事情もあって、老齢年金受給者の6割近くの人は、月額3万円程度にすぎません。 このような事態を解決して、すべての国民が安心して老後を送ることができるようにするためには、全額国庫負担の「最低保障年金制度」を創設して、公的年金制度を抜本的に改革する必要があります。これは、現在の国民年金(基礎年金)に対する国庫負担3分の1を増額し、さらに全額にすれば実現できることです。 公的年金に対する国庫負担の増額については、社会保障制度審議会・年金数理部会ならびに年金審議会も検討課題としており、また、最低保障年金制度は、スウェーデンなど先進10ヵ国では、すでに実施されており、わが国において実現できない筈はありません。 この際、十分ご審議、ご検討いただき、つぎの事項についつて、国に意見書をご提出くださいますよう請願いたします。〔請願事項〕1.全額国庫負担の「最低保障年金制度」を創設し、無年金者や定額の年金者をなくすこと。  「最低保障年金制度」が創設されるまでの間、現在の国民年金(基礎年金)に対する国庫負担を大幅に増額し、できるだけ早く全額とすること。1.厚生年金・共済年金の老齢(退職)年金の支給開始年齢を65歳に引き上げないこと。また、国民年金(老齢基礎年金)を原則60歳支給に改正すること。            ──────────────── ○議長(渡辺隆君) 本件について紹介議員より説明があればお願いいたします。── 別に御発言がありませんので、質疑は後日行うことにいたします。     ────────────────────────────── △日程第8 報告第11号ほか2件 ○議長(渡辺隆君) 日程第8、報告第11号予算の繰越しについて、ほか2件を一括して議題といたします。 本3件の報告を求めます。 企画管理部長。 ◎企画管理部長川崎初太郎君) 報告第11号並びに第12号の予算の繰越しについて一括御説明申し上げます。 まず、報告第11号についてでございますが、平成5年度から6年度へ繰越明許費として、一般会計において宅地造成事業、焼山此原町ほか16件を繰越ししたものでございます。 続きまして報告第12号につきましては、継続費を設定しております郷原地区用地造成事業特別会計の大学用地造成事業におきまして、5年度の予算額10億円から支出済みの5億9,710万円を差し引いた4億290万円を6年度へ逓次繰越をいたすものでこざいます。 以上、2件とも内容は繰越計算書のとおりでございまして、報告第11号につきましては、地方自治法施行令第146条第2項、報告第12号につきましては、同法施行令第145条第1項の規定に基づきまして御報告申し上げるものでございます。よろしくお願いいたします。 ◎下水道部長(田邊俊彦君) 報告第13号、平成5年度呉市下水道事業会計の予算の繰越しについて御説明いたします。 まず、天応焼山汚水幹線築造事業及び警固屋ポンプ場築造事業につきましては、工事施工箇所の土質の関係で工法の一部を変更いたしましたので、工期を延伸し平成6年度に繰越したものでございます。 次に、警固屋汚水1号幹線築造事業、天応浄化センターの脱水設備、汚泥処理整備、発電機設備及び郷原ポンプ場の発電機設備事業の5件につきましては、いずれも平成5年度の国の総合経済対策、第3次補正予算による追加事業費を平成6年度に繰越したものでございます。 以上、7件の事業繰越しについて、地方公営企業法第26条第3項の規定により御報告するものでございます。 以上でございます。 ○議長(渡辺隆君) 質疑は後日行うことにいたします。     ────────────────────────────── ○議長(渡辺隆君) この際申し上げます。 お手元に配付しておりますとおり、木下君ほか6名の方から、それぞれ一般質問の通告があります。 お諮りいたします。 申し合わせにより、本日は木下君ほか2名の方の質問を日程に追加し、残り4名の方の質問は後日行うことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(渡辺隆君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。     ────────────────────────────── △木下正弘君の一般質問 ○議長(渡辺隆君) 木下君の一般質問を議題といたします。 8番木下君。     〔8番木下正弘君登壇、拍手〕 ◆8番(木下正弘君) 私は、市民クラブを代表して質問させていただきます。 まず最初に、地方拠点法の指定に向けての取り組み方について質問させていただきます。 このたび、呉市を中心都市とする関係12町の地域が「呉地方拠点都市地域」として県知事より選定され、現在、指定に向けて作業が進められているわけですが、一日も早い指定を望むとともに、市民クラブ一同は、市長を初め関係者の御苦心に敬意を払いながら、呉市がこの地域の兄貴分として、大いなる力を発揮されますよう、激励のエールを送るものであります。 そこで私は、地方拠点都市地域整備法について、まず地域の自立の視点から、2番目に国家プロジェクト事業の視点から、3番目に事業展開のための方法論の視点から意見を申し上げながら質問をいたします。 昨年、つまり平成5年10月27日、第3次行革審は地方分権の推進について次のような答申を行いました。全国的な統一性や公平性を重視する集権型行政システムから脱却し、地域がそれぞれの個性や主体性を発揮しつつ、その文化、経済の潜在力を十分に活用できるような分権型行政システムに転換する必要がある──というものであります。 さらに行革審は、具体的にこうも述べております。抜粋ですが、地方行政は基本的に市町村と都道府県の責任で完結することが可能となるような総合的な自治行政主体として確立されること──とあります。 私は、この考え方こそ「地方の時代から地域の時代」へと、より密度の濃い地域政策の実現が可能になる、地方行政の柱だと思うのであります。 この考え方からいえば、地方拠点法は、例えれば「双発のジェット機」であります。一方のエンジンが「県」であり、一方のエンジンは「市町村」であります。このバランスがとられてこそ、安全で安定した地域の発展があると私どもは考えております。 このことは、これから申し上げる国家プロジェクト事業の経緯にも関連してくることであります。その例を申し上げ、私なりの検証も併せて申し述べてみたいと思います。 昭和58年に誕生したテクノポリス法であります。現在、全国26の地域がその指定を受けているわけでありますが、呉市は、その広島中央テクノポリスの母都市であります。 指定を受けますと、計画というものを立てなくてはなりません。立てられた計画は、年月がたちますと達成率という形で必然的に数字となってあらわれてまいります。指定をいただいて10年、私は全国26地域を、工業出荷額、工事従事者数、人口の面から追跡、調査し、その達成率を見てみました。結果、計画目標の50%、すなわち目標の半分が達成できた地域はわずか2つの地域しかないのであります。残念ながら広島中央地域はこの中には含まれておりません。 私は、この数字には2つの意味があると思います。 1つは、テクノポリス構想の究極の目標がポリスづくり、つまり都市づくりであったにもかかわらず、産業団地誘致型の開発政策が優先し過ぎたこと。 もう1つは、指定地域の数が多過ぎて、全国画一の地域政策になってしまったことであります。 もちろん、テクノポリス法の適用は数字にはあらわれない、地域メリットのあることは言うまでもありません。 小笠原市長、私は国の全総計画や県の長期計画を批判するものではありません。が、「賢者は歴史に学ぶ」とも申します。地域政策は過去の反省と改善なくしては語れない時代になっております。 今、まさに進めようとしておられる、地方拠点都市地域制度が、呉市を中心とする関係12町の地域を、20年後、また30年後、実り多い地域に作り替えることができるかどうかは、すべて出発点の考え方、方法論にあると私どもは考えております。 つまり、初めからボタンのかけ違いのないようにということでもあります。 この制度の運用がなされるためには、広島県知事からの地域指定があること、市町村が共同で基本計画をつくり、その計画が知事に承認されることであります。 指定が県であること、計画の承認も県であれば、世の人情からしても、県へ県へと草木もなびき、ひっくり返して言うならば、県の指導のもとに指定手続は運ばれ、県の指示で計画はつくられ──とまではいかないまでも、地域からの夢や住民の民意といったものの反映の少ないものになりはしないかと私どもは懸念をしているのでございます。あえて極端に申すなら、「広島県の、広島県による、広島県のための呉地方拠点都市」といった具合になりはしないかと心配をするものであります。いかがなものでしょうか。 聞くところによりますと、豊町と豊浜町、音戸町と倉橋町の2組の町が、今年度一体となった開発計画に着手されるそうであります。もちろんこれは拠点法指定後に策定される基本計画の土台となるものでありますが、既に、その開発計画の協議会の委員の選定の段階で、県の指導、介入の方法論に異議のあるやにも聞いております。 小笠原市長、私ども市民クラブは提言をいたします。この法律の運用に当たっては、「産・官・学・民」の連携軸が考え方の基本になくてはならないと考えます。したがいまして、時期を見て呉市から周辺12町に出向き、指定地域を巡回する形で、住民も理解できる説明会を開催するべきだと思いますがいかがでしょうか。 以上、我々の意見、提言も踏まえて、この法律、制度についての市長のお考え、手続き論、計画論について、さらに市長の掲げる海洋拠点都市構想が、この地方拠点都市とどのように連動するかその未来図をお聞かせください。 次に、国民健康保険についてお尋ねをいたします。 私も国民健康保険の加入者の一人であります。 今、本市で起きている国保に対する動きに対して、国保の将来を案じるとともに、ある種の憤りさえ覚えていることを申し添えまして始めさせていただきます。 この件につきましては、直接請求による条例改正案が提案されておりますので、なるべくこれに触れないで質問及び所見を述べていきたいと思います。 まず、これまで国保の果たしてきた役割についてでございます。 昭和34年の新国民健康保険法の施行を受け、昭和36年に国民皆保険体制が達成されたところです。 それ以来、国保は市民の保健福祉の向上に寄与することを目的として、その体制の中心的役割を果たしてきたものであります。 また、相互扶助を基本的な理念としており、加入資格は、会社等の健康保険に加入している人や生活保護を受けている人など以外は、すべて国保に加入しなければなりません。 したがって被保険者の構成も、自営業者、農業・漁業の従事者、会社を定年退職した年金受給者、疾病等により退職した人、老人保健対象者など極めて幅広いものとなっております。 そういった意味では、世界に誇れる医療制度である国民皆保険の基盤を支える大きな受け皿として、極めて重要な位置を占めているものと考えているところでございます。 そこでお尋ねします。 本市の国保被保険者の状況についてでございます。老人保健対象者等の構成について、また全国、広島県平均との比較、また、類似都市との比較等があればお願いをいたします。 次に、財政状況についてでございます。 私が加入した昭和62年ごろは、たしか多額の赤字を抱えており、私自身、国保の将来について一抹の不安を抱いたことを、今更のように思い出しているところでございます。しかし現在では、赤字はすべて解消され、さらに約13億円もの基金を保有しているとのことでございます。この間の御苦労というものは大変なものであったろうと推測するところでございます。そこに至るまでの経緯と申しましょうか、黒字に至った要因についてお聞かせ願います。 次に、医療費と保険料についてでございます。 本市の国保は、1人当たりの医療費等の支払額及び保険料調定額のいずれも県内13市で一番高いと聞き及んでおります。 これについて、私は国保が社会保障制度の中の社会保険に属していることを考えますと、医療費等の支払額が多くあるということは、被保険者にとってそれだけ充実された医療環境にあるということであり、大変喜ばしいことであると考えております。また、それに応じて保険料が高いのも保険の原理からして当然のことだと考えます。 ただ、その支払いの中に無駄があったり、不当なものがあるとしたなら、これはすぐにでも止めていただかなければなりません。 また、日ごろお年寄りなどと話をする中で、何が幸せかと聞きますと、医者いらずで健康で長生きすることが一番であると言われます。 一方では、いざ病気になったとき、近くに大病院があるということは大変心強いし、大変幸せなことだとも言われます。 こうした観点から、まず適正な医療費を支払うための施策について、また、医療費適正化の究極ともいえる健康な市民になっていただくための方策、いわば健康づくりについて、現状及び将来展望等があればお願いをいたします。 最後に、第12回アジア競技大会についてお尋ねいたします。 アジア大会はそもそも、第2次世界大戦後の1951年、提唱国インドのニューデリーで開かれたのが最初でありまして、それ以後、原則4年ごとに、オリンピックの中間年に開催されております。大会は回を重ねるごとに、参加国、参加人数ともに増加を見ておりまして、アジアのスポーツ振興と交流に大きく貢献しております。まさにアジアのオリンピックとも言えるものであります。また、アジア各国、地域の人々と心を触れ合うことのできる絶好の機会でありまして、アジアに対する理解と関心を深め、国際親善に大きく寄与することにもなるのであります。 そこで、皆様御承知のとおり、第12回広島アジア競技大会が来る10月2日から開催されます。前回の北京大会以上に機運を盛り上げ、大会を成功裏に終わらせたいとする関係者の並々ならぬ御努力に頭の下がる思いがいたします。メイン会場である広島市はもとより、各会場を持つ県内の各市町においても、本大会を盛り上げるため、官民一体となって様々なイベントを企画しておられると聞き及んでおります。 昨日も広島東洋カープと、このたびサッカーのJリーグで優勝しましたサンフレッチェ広島の選手らが参加し、海外の選手、役員らを温かく迎えるウエルカムメッセージを書くイベントを開催し、繁華街をパレードする中で市民らに大会をアピールしておられたそうであります。 このように一つ一つのイベントが実を結び、広島では今、大変な盛り上がりを見せております。 しかしながら、呉市に目を転じてみますと、関係者の御努力とは裏腹に、今一つ盛り上がりに欠けていると考えるのは私一人だけでしょうか。 大会まであと百余日、もう目の前に迫っております。大会の機運を盛り上げるため、呉市独自のイベント、PRについて計画があればお示し願いたいと思います。 次に、このアジア大会は地方都市で行われる初めての国際大会でありまして、運営体制の確立はもちろんのこと、多数の人たちの支援、協力を仰がなければ所期の目的を達成することはできないと考えております。特に一般ボランティア、語学ボランティアの存在を抜きにしては、アジア大会を語ることはできないと思います。語学ボランティアについては、本年3月末日をもって募集を締め切ったと伺っておりますが、当初の見込みどおり人員が確保できたかどうかお聞かせください。 ○議長(渡辺隆君) あと3分です。 ◆8番(木下正弘君) (続)また、大会に向かって街をきれいにしようということで、クリーンキャンペーンについていろいろな団体から申し出があると伺っておりますが、その状況についても併せてお聞かせいただきたいと思います。 最後に、御承知のとおり当大会は、アジアの若人が集いスポーツを通じて交流を深めるとともに、大会の観戦を通じて青少年の健全育成に資する大会でもあると考えております。本市においては、児童、生徒等の大会観戦の計画があると伺っておりますが、どのような計画があるのかお尋ねいたします。 いずれにしましても、目睫に迫ったアジア競技大会が成功裏に終了し、次期開催地、タイのバンコクへ無事引き継いでいただきたい一念から、老婆心ながらあえて質問させていただきました。どうか私の意のあるところをお酌み取りいただきまして、御答弁いただきますようよろしくお願い申し上げます。 以上で私の代表質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(渡辺隆君) 当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小笠原臣也君) 木下議員にお答えをいたします。 いわゆる地方拠点法の指定及び計画策定についてどう取り組んでいくのかというお尋ねでございます。 いわゆる地方拠点法は、地方への産業業務施設の再配置の促進と、地域の創意工夫を生かした、広域的な都市機能の増進及び居住環境の向上を推進することを目的として、平成4年6月に公布されましたのは、御案内のとおりでございます。 本法の大きな特色は、議員も御指摘がありましたように、これまでの地域法と違いまして、国が指定をし、国が基本的な計画をつくるというパターンと異なりまして、指定は県が行い、指定を受けた市町村が共同して基本計画を作成し、それを都道府県知事が承認をするという点でございます。 現在、地域指定に向けての作業は、定められた手続に沿いまして、県と国との関係省庁で協議が進められておるところでございます。若干指定が遅れるんではないかと懸念をされておりましたけれども、議会の皆様方を初め関係者の方々の御協力によって、手続が所期の目的どおり、今年の秋ぐらいまでには行われるような方向で進められておると聞いて大変喜んでおるところでございます。 これから地域指定をされた後に、1市12町が協議をしながら、それぞれの役割分担を整理して基本計画を策定していくということになるわけでございます。その作成に当たりましては、地元の意見を十分反映できるように、呉市及び各町において、あらゆる機会を通じて、住民の意見を聞きながら、地域の特性を生かした計画づくりを進めてまいりたいというのが基本的な考え方でございます。 このことについて種々貴重な御意見、御提言をいただきました。この基本計画は、御指摘のように、関係地域の将来の地域づくりに極めて重要なものであるだけに、呉市を中心に関係地域が主体的に取り組むべき問題であろうかというふうに思っておるところでございます。もちろんその上で、道路でありますとか港湾とかいう大きな事業は、国や県で行ってもらう分野もあるわけでございますし、国、県の計画との整合性も必要だということもございますので、国、県とも十分協議をして、指導、協力をいただいて進めていく必要もあるわけでございます。 また計画策定につきまして、もちろんのことでございますが、それに基づく事業実施に当たりましても、関係地域が連携をして、また、産・学・官・民の協力をいただきながら進めていく必要があるわけでございまして、具体的なやり方はどういうようなやり方が一番適当なのか、今後十分御意見も踏まえて検討してまいりたいと、このように考えておるところでございます。 それからもう1点、海洋拠点都市づくりと地方拠点都市との関連についてお尋ねがございましたけれども、本拠点都市地域は、1市12町がすべて海に面しておる地域でございまして、この点が他の地方拠点都市地域と違う大きな特色でございます。呉市が進めております呉マリノポリス構想を初め、中国工業技術研究所や西部工業技術センターの海洋関連研究の活用など、海洋拠点都市づくりにつきましては、より広く、広域の観点から地域の共通の課題となってくるわけでございます。 そういうことでございますので、お互いに特色を生かし、一緒になって海を生かした計画づくりのために努力をしてまいりたいと、このように考えておる次第でございます。 ◎助役(木村達雄君) 国民健康保険についてお答えいたします。 議員さん仰せのとおり、国保の被保険者数の構成は大変幅が広うございまして、所得申告の種類別で申し上げますと、年金所得者、事業所得者、給与所得者、その他の所得者、無職とまさに多種多様でございますが、我が国の社会保障制度の中で、地域において大変大きな役割を果たしてきたところでございます。 そこで、まず最初に御質問の、呉市の老人保健対象者等の人数、構成比でございますが、平成5年度の被保険者数5万4,471人のうち老人保健対象者、主に70歳以上でございますが、これが1万8,172人で全体の33.4%、退職被保険者数が1万340人で19.0%、残りの一般被保険者が2万5,959人で47.6%となっているところでございます。 また全国、広島県及び類似都市との比較でございますが、平成4年度のデータによりますと、老人保健対象者が全国で18.4%、広島県で24.2%に対しまして本市では31.8%でございます。類似都市では清水市が17.8%、下関市が25.5%、佐世保市が24.1%となっております。それから退職被保険者数は、全国で10.4%、広島県で15.6%、本市は19.2%となっております。さらに一般被保険者は、全国で71.2%、広島県で60.3%、本市は49%でございまして、全国及び県等と比較いたしましても、極めて高齢化が進んでいるのが呉市の国保の状況でございます。 今後の動向でございますが、本市の全体の被保険者数は減少する中で、老人保健対象者は増加する傾向にあり、ますます高齢化が進むものと予測しておるところでございます。 次に、国保の財政状況でございますが、赤字解消から黒字に至った経緯についてでございます。 実は議員さんが加入された年の1年前、すなわち昭和61年が赤字のピークでございまして、17億円を超える赤字を抱えておったところでございます。これは当時の年間保険料調定額の約半分に当たる膨大なものでございました。これを解消するため、被保険者の方々にも保険料の面で御協力をいただくだけでなく、一般会計からの繰入金、さらに収納率向上対策、医療費適正化対策を強力に推進し、また国に対しましては、本市の財政事情の窮迫を訴えるなど、懸命な努力をしてきたわけであります。 その結果、平成3年度には約9億6,000万円の黒字を計上するまでに至ったところでございます。 この間、赤字解消のためつぎ込んだ一般会計繰入金は約16億円でございまして、また国からの特別調整交付金による助成額は、赤字となった昭和59年からのものも累計いたしますと、約20億円となり、赤字解消のための臨時的な一般会計、国からの助成額は合計で約36億円にも達しております。さらに平成4年度からは、今年度までの3年間の暫定措置として、国保財政安定化支援事業が創設されるとともに、呉市の国保財政の長期安定化へ向けての経営姿勢が評価されまして、引き続き特別調整交付金を受けることができ、これをもとに現在では約13億円の基金を保有し、平成5年度の国保会計は約14億円の黒字が見込まれるところでございます。 しかしながら国保財政の現状は、経常的に見込まれる国庫支出金と保険料収入だけでは、収支均衡を保つのが精いっぱいといったところでございます。 こうした状況でございますから、現在保有している基金及び黒字分については、再び赤字に陥って苦労をしないように、国保財政の中長期安定化に向けて有効に活用してまいりたいと考えておるところでございます。 次に、医療費の適正化の施策についてでございますが、まず呉市の医療費の状況は、被保険者の高齢化、医療施設に恵まれておるなどによりまして、県内13市でも一番高い水準となっております。こうした現状を踏まえて、平成4年度には機構改革を実施いたしまして、医療費審査係を新設するなど、レセプト審査体制を大幅に強化したところでございます。 また、平成5年度には国の補助事業である、医療費適正化特別対策の指定を受け、保健婦による重複診療者の訪問指導、医療事務有資格者によるレセプト再審査事務及び交通事故等の求償事務のチェックを重点に実施してきたところでございます。 さらに疾病予防対策として、従来の簡易人間ドックに加え、平成6年度から脳ドックを新設いたしますとともに、検診車の導入によりまして、巡回検診事業を実施して、地域住民の検診率の向上と健康意識の高揚を図ってまいりたいと考えておるところでございます。 次に、健康づくり対策につきましては、へルスパイオニアタウン事業の指定を受け、保健所、福祉部門とタイアップいたしまして、健康教育講習会、健康づくり教室、健康まつり等を実施してきたところでございます。今後ともレセプト点検事務の強化、健康づくり対策及び疾病予防対策等の医療費の適正化を国保事業の健全運営のための最重点策としてとらえ、医療・福祉・保健部門との連携を強化するとともに、基金の運用益を有効に活用し、これらの事業を積極的に推進してまいりたいと存じておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 ◎教育長(臼井晢實君) 第12回広島アジア競技大会につきましてのお尋ね、3点ほどございました。それについてお答えさせていただきます。 最初に、大会のPR活動についてでございますが、御指摘のようにPR活動が極めて大切であると存じております。で、この大会運営に当たるため、市民の各層にお願いして設置されました、第51回国民体育大会・第12回広島アジア競技大会呉市実行委員会の本年度総会が先般開催されまして、本年度の事業計画等を定めていただきました。 本年度に入りましてからは、実行委員会といたしまして、呉みなとまつりにアドバルーンを上げる、あるいはパレードへの参加、PRグッズの配布などを手掛けましたのを初め、5月中旬にはリハーサル大会として、第33回社会人野球広島大会を支援いたしました。今週24日は大会100日前になりますので、その記念イベントとして、呉駅前でチラシを初めとしたPRグッズの配布、市営バスへの車外側面広告や、PR看板の設置等を計画いたしております。 また、市役所1階ロビーでは6月28日から30までの間、アジア競技大会のPRパネル展、ビデオの放映、クイズ大会、そして保育園児がポッポやクックと遊んでかいた絵を同時に展示したいと考えております。 また、PR看板及び横断幕をJR呉駅前、市役所及び国道筋の各所に設置しますとともに、市内の各商店街等の御支援による横断幕の設置が考えられておりますほか、2ヵ月前をめどに市内や各会場周辺にのぼりやバナーによる沿道装飾、競技会場や練習会場周辺には花による装飾を予定しているところでございます。 今後とも、大会を盛り上げますために広報活動を積極的に行ってまいりたいと存じております。 次に、運営方法につきましては、2つの体制がございます。各競技団体が担当します競技運営と警備・観客サービスや報道等に携わります会場運営の2つでございます。 会場運営につきましては、すべての競技会場ごとに全体の調整、要員の管理に携わります管理部。そして報道、放送関係に携わる報道部。入場ゲートや入場券の販売、観客への案内を担う運営部。施設の出入口の監視や駐車場の管理を担う警備部。そして医療やドーピングにかかわります医事衛生部──の計5つの部から構成することとされております。 各業務には、運営の責任者として2会場ともおよそ40名近くの市の職員が配置される予定でございます。現在、各部のチーフ、班長クラスに当たります市職員に、業務の研修が組織委員会で実施されているところでございまして、このことを受けまして、今後大会運営について万全を期すよう随時研修を行う予定でございます。 次に、ボランティアの確保状況についてでございますが、呉会場ではバレーボールと野球で一般ボランティア約160名が必要とされていますが、既に確保済みでございます。語学ボランティアにつきましては、現在、呉市在住の方で登録されているのが、5月末現在で約150名ございますが、うち呉会場での活動を希望されている方は必要数の倍以上、約90名となっております。現在、組織委員会におかれまして活動希望日、語学の種類、レベル等の条件を考慮しながら調整中でこざいます。 続いて、クリーンキャンペーンについてでございますが、昨日も日曜日、企業の清掃ボランティアグループ約60名の方々によりまして、呉駅周辺の清掃奉仕を行っていただきました。また、これ以外にも清掃活動等について数件の申し入れがございます。呉会場に来られる方々に気持ちよく観戦していただくためにも、多くの市民の方々の協力を得て積極的に街の美化に努めてまいりたいと存じております。 いずれにいたしましても、多くの方々の積極的な御支援をいただいておりまして、非常に力強く、心強く思っているところでございます。 児童生徒の観戦計画についてでございますが、大会を盛り上げますとともに、国際大会の雰囲気と国際感覚を子供たちの身につけさせ、将来に役立たせるためにもいい機会であると存じております。この機会に呉市内の小学校4年生以上の児童、中学校の全生徒、そして呉養護学校の児童生徒、野呂山学園や本庄作業所の園生、そのほか引率者を含めまして、約1万4,200人の観戦を予定しているところでございます。 以上、第12回広島アジア競技大会についてのお尋ねにお答えしました。どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺隆君) 再質問があればお願いいたします。 木下君。 ◆8番(木下正弘君) 呉地方拠点都市については、既に私が要望、提言を踏まえて質問をさせていただいておりますので、ここであえて再質問というわけではございません。市長の方から、住民の意見をよく聞いて民意を反映して進めていくと、こういう御答弁がございました。第1次の指定を受けた福山市が2回ほどこういった説明会いうんですか、公聴会いうんですかやっておられます。1回は議会側がやられ、2回目は国土庁の課長さんをお迎えしてやっておられますけれども、質問のときにも申し上げましたように、来ていただいて呉市でやるんじゃなく、12町各それぞれの町へ呉市が出向いて、この拠点都市づくり、これを進めていただきたい。ぜひこれを再度要望しておきたいと思います。 次に、国民健康保険についてでございますけれども、先月、本市の出身で厚生省の官房長の講演が、「21世紀福祉ビジョンについて」と題して開催されました。その中で21世紀には少子型高齢社会になると言っているんですね。子供が少ない高齢社会という意味ですが、平成4年の合計特殊出生率が1.5だそうです。同じく4年の総人口に対する老齢人口が13%。そしてこのままで推移をいたしますと、平成37年に高齢化のピークを迎え、その比率が約26%と、大体2倍になると予想しているとのことでございました。 先ほどの答弁によりますと、本市の国保は平成4年で、構成比が全国18.4%に対して31.8%、退職者は同じく10.4%に対して19.2%ですかね、そうすると半分以上の51.0%が高齢者ということになります。もう既に少子型高齢社会に突入していると言えるのではないかと考えておるところでございます。 さらに厚生省の試算を考慮すると、これからも我々の負担は確実に増大していくものと容易に予測されるところでございます。過去の膨大な赤字を解消し、さらに長期的財政運営のためのゆとりができた要因が、主に一般会計と国からの特別調整交付金等による一時的な援助により達成できたと御答弁がございました。 そういった背景のもとにできた基金でございます。短期間で使い果たすといった短絡的なことは決して私はすべきではないと、このように思います。長期的展望に立って、我々の将来的な負担を軽減するためにぜひ使っていただきたい。さらにつけ加えて言わしていただくならば、将来的な医療費の節減につながる健康づくり対策にも本当に積極的に配慮をしていただきたいことを強く要望をいたしておきます。 それから、最後にアジア大会についてでございます。 PR計画もいろいろ考えておられるようですし、大会運営に関しての語学ボランティア、一般ボランティアは既に確保され、大会開催に向けて着々と進めておられるということで安心はいたしました。しかし、県内の各会場でそれぞれの競技が行われるわけです。呉会場はどの会場にも負けないぐらいのすばらしい盛り上がりと、そして教育長が言われたように、呉会場に来られる方々に気持ちよく観戦していただくために、一層の御努力を特に要望いたしまして私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(渡辺隆君) 答弁要りませんね。 ◆8番(木下正弘君) はい。 ○議長(渡辺隆君) 以上で木下君の一般質問を終わります。     ────────────────────────────── △中本邦雄君の一般質問 ○議長(渡辺隆君) 中本君の一般質問を議題といたします。 2番中本君。     〔2番中本邦雄君登壇、拍手〕 ◆2番(中本邦雄君) 私は、公明党呉市議会議員団を代表して、7項目にわたって質問させていただきます。 まず、第1項目といたしましては、「人権に配慮した教育」についてでございます。 子供の意見表明権などを尊重した「児童の権利に関する条約」が本年5月22日発効いたしました。これは5年前の国連総会で、18歳未満の子供について、基本的人権を保障するために採択されたものであり、世界各国が相次いで批准されていく中にあって、我が国は、他の類似国際規約があるかという消極的姿勢を取り続けていましたが、本年3月、連立政権政府の手によって、ようやく批准案が国会で承認されたことは、御承知のとおりでございます。 これを受けて文部省では、事務次官名で教育現場での指導方法を通知いたしているところでございますが、その内容の一部に、子供の人権に配慮した教育を強調する中で、子供から見直しの声が強まりそうな校則については、「学校の責任と判断において決定されるべきものであること」としている反面、「合理的範囲内で児童生徒等に対し、指導や指示を行い、また校則を定めることができるものであること」としています。 なお日本国政府が、批准書の寄託に際し、所要の留保、宣言の通告を行ったのは、条約第37条(C)、第9条1、第10条1の3条であり、第12条から第16条に関しては通告などしていませんので、念のため申し添えておきます。 こうした観点から、本市においては、校則と児童の権利に関する条約との整合性をどのように判断されているのかお聞かせください。 次に、色覚異常対策についてお尋ねいたします。 全国民の2%程度が該当すると見られる色覚異常について、厚生省が初めて本格的な対応策を探るため「色覚問題に関する検討会」を設置し、今後の厚生行政に反映させる方針を打ち出しました。 色覚異常は、目の網膜の色を感じる細胞の機能が不十分な状態で、赤色や緑色の識別に影響がある場合が最も多いが、生活に支障の出るケースは少ないといわれています。 しかし、偏見的差別意識から疎外感を味わったり、治療法を求めて親子で悩んでいる場合も少なくありません。 文部省の平成5年度統計では、高校生の色覚異常は男子3.76%、女子0.18%で平均2.0%と報告されています。 色覚異常が病気かどうか医学界で意見が分かれ、電気刺激などの治療の有効性を巡っても対立が続いているため、国は対応に慎重でしたが、国会においても対策を求める声が強く、いつまでも放置できないと判断し、検討会の設置となったと聞き及んでいます。 こうした流れの中、本市においては、何らかの対応策をお持ちなのか、あるいは国と同様な検討機関を設置するお考えがあるのかお聞かせください。 次に、行政事務のマルチメディアネットワークの推進についてお尋ねいたします。 マルチメディアと申しましても、定義そのものが漠然としているため意見の分かれるところではございますが、私は、音声、画像、文字、データなど形態の異なる情報をデジタル信号に変えて、ネットワークとして利用するシステムと思っています。 情報化社会、余暇利用多様化社会の急激な発達により、行政窓口、とりわけ住民と直接対応する市町村においては、24時間サービスの提供が要求されつつあります。 例えば、本市において各種の公共施設を利用する場合、直接その施設に行って申し込まなくてはなりません。働く者にとって大変不便です。各種証明などもしかりです。その他図書館蔵書の閲覧等数え上げれば幾らでもあります。こうした住民の必要情報が、いつでも、どこでも提供できる社会がマルチメディア社会ではないでしょうか。 郵政省においても、こうした社会に対応できるよう、2010年の全家庭普及に向けて、光ファイバー通信網を大都市から整備していく方針です。しかしながら、このマルチメディア情報網の整備には巨額の費用が必要と言われていますが、東京都においては、最小費用で最大効果を生み出す方法として、下水管を利用して光ファイバーケーブルを敷設するという画期的な手法でマルチメディア社会到来に備えています。 既設管を利用することにより、新たな施設も要らず、道路もつつかず、下水管のメンテもできるという一石三鳥です。 本市においても、来るべきマルチメディア社会の準備のため、光ファイバー事業を推進したらいかがでしょうか。 次に、環境基本法における自治体の位置づけについてお尋ねいたします。 昨年11月、環境の憲法ともいうべき環境基本法が成立いたしました。地球的規模の環境保全を視野に入れた画期的な理念法である同法は、時代が求める環境に優しい持続的発展が可能な社会を目指す我が国にとって不可欠な法律であり、大いに期待もされています。 同法の中で、「国、自治体、企業、国民がそれぞれ環境を守る責務と義務がある」と定めているのが最大の特徴であります。 これらの点を明確にすることによって、これまでの環境行政を支えてきた公害対策基本法の規制的手法から脱却し、環境破壊を未然に防ぐ予防志向へと方向転換を図っています。この発想は、今後の環境行政に最も求められている点でもあり時代の要請でもあります。 さて、基本法が成立し今後の環境行政はどう進んでいくのか、基本法における自治体の位置づけはどのようになっているのかお聞かせください。 同法第7条で「国の施策に準じた、地域の自然的社会的条件に応じた環境保全に関する施策を策定、実施する責務を有する」と定めてありますが、本市での対応をお聞かせください。 また、第10条では、「環境の日」として6月5日を指定してあり、法の趣旨にふさわしい事業の実施をするよう求めてありますが、これについての見解をお聞かせください。 さらに第44条では、「環境審議会を置くことができる」とありますが、本市において設置の意思があるのかどうかも併せてお聞かせください。 次に、平和学習についてお尋ねいたします。 先日、他県からの修学旅行生が、海軍墓地で平和学習を行ったとの記事が掲載されていました。私は改めて、本市が戦争を語り継ぐ平和の拠点であることを痛感いたしました。本市の戦前における歴史は、世界有数の海軍基地として栄える反面、不幸な時代の中で多数の尊い生命が犠牲となりました。 第2次世界大戦を含む15年戦争が終結してはや半世紀、市民の記憶の中から戦争の悲惨さが忘れ去られようとしています。現在の平和社会の繁栄の裏には、悲惨な戦争を体験した多くの人々の血と涙があったことを忘れてはなりません。 私たちは、過去の悲惨な犠牲と戦争体験から得た貴重な教訓を、平和社会実現のために生かす努力が大切であります。そのため平和学習のできる環境を整え、戦争体験の風化を防ぎ、市民及び本市を訪れる人々に戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝える施設の整備が急務と思います。 本市には、海軍墓地、入船山記念館、海軍工廠、航空工廠、現在に伝わる食文化、歴史的遺産建築物等多数あり、日本の昭和史を語る上で欠くことのできない資料となっています。 しかしながら、多くの歴史的建造物が野ざらし同然の姿で放置されています。 私は、歴史的事実に基づいた戦争の資料だけでなく、戦争終結までの大きな時代の流れや、人々の暮らしや考え方の資料を収集・展示し、戦争の悲惨さを語り継ぐ拠点として整備していくことこそ本市の使命であると考えていますが、いかがでございましょうか。 次に、デイ・サービス事業の実態並びに同済義会対策についてお尋ねいたします。 我が国は、急激な高齢化社会を迎え、政府も今までの収容施設型福祉から在宅型福祉に転換を図ろうとしている過渡期ではないでしょうか。 そこで、在宅福祉の3本柱と言われている、ホームヘルパー、ショートステイ、デイ・サービスのうち、デイ・サービスについてでございますが、この事業が始まった当初は利用者も少なく、送迎車の関係で狭隘道路の多い地域の人々の利用は、家族の大変な努力が必要でありました。しかし今日では、どのような地にあっても施設の送迎が行われるため、家族の負担が軽減された反面、施設側に大きな負担がかかり、現在の施設職員基準数では対応できず、特養施設職員の応援を得てやっと運営されているやに聞き及んでいます。こうした現状を、事業の運営を委託している市当局としてどのように理解されているのかお聞かせください。 また、呉同済義会の運営状態でございますが、御承知のごとく当会は、長い歴史的経過の中、国家そのものに福祉概念、制度のなき時代から、苦労しながら呉市の福祉事業に多大の貢献をされてまいりました。 しかし、この福祉法人は財政的に窮地に陥っているやに伺っています。このままですと、呉市が委託している諸施設の福祉サービスの低下につながりかねないと思われます。 この財政的負担の主原因は、特養施設「常楽園」建設に伴う多額の返済金によるものと想定されます。このままですと、耐用年数に差し掛かった「保生院」の建て替えなどは、現状の財政状態では不可能であると判断せざるを得ません。他都市では、福祉施設の建設や維持補修費、すなわちハード面について、自治体が面倒を見、運営のみ委託しているようです。本市におきましても、先ほど述べましたデイ・サービスの現状と併せ持ってお考えをお聞かせください。 最後に、幹線道路対策の一環としての国道31号バイパス築造工事についてお尋ねいたします。 呉広島間の動脈である31号バイパス工事も最終段階へ向けて着々と進んでいるよう伺っています。本市側におきましても、用地買収、工事用道路の建設等ようやく始動し始めました。 当初、本道路工事と天応福浦町地先の天応第2期埋立工事はリンクされていました。埋立工事スケジュールによりますと、護岸工は平成4年度より3ヵ年で完了、土工については平成5年度より3ヵ年、すなわち平成8年3月完工となっていましたが、現在の進捗状態から見て、約2年の遅れが生じています。この遅れがいつごろ解消するのか見通しについてお聞かせください。 さらに、同バイパスの供用開始を平成8年8月と設定されていますが、埋立事業との関連を考えますと、我々が常日ごろ主張していますよう「道路とは人間が生活していく上での道具であり、道路建設が目的ではない」という観点から見て、バイパス建設のための第2期埋め立てでなく、伝十原・福浦を含めた地域開発と一体的事業であると位置づけたいと思いますが、当局のお考えをお示しください。 以上7項目にわたって質問してまいりましたが、質問趣旨を十分にお含みいただき、誠意ある御回答、答弁を期待いたしまして、私の一般質問とさせていただきます。御清聴誠にありがとうございました。(拍手) ○議長(渡辺隆君) しばらく休憩いたします。            午前11時50分     休   憩     ──────────────────────────────            午後2時33分     再   開 ○副議長(八山雪光君) 会議を再開いたします。 当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小笠原臣也君) 中本議員に、2点につきまして私の方から御答弁を申し上げたいと思います。 まず第1点は、呉市に戦争に関する歴史的な遺産がたくさんあるが、これを保存したり資料の収集、展示をして、平和を学習する拠点を整備すべきではないかという御提言を含めた御質問でございます。 私は、去る3月の定例会での答弁におきまして、地域はそれぞれ違った固有の自然と歴史の顔を持っているという趣旨の、堺屋太一さんの言葉を引用いたしまして、顔である、すなわち個性であるこの呉市の歴史、特に海や港、また造船等に関する歴史を大切にして、教育やまちづくりに生かしていく必要性があるということを申し上げました。 中本議員は戦争に関する歴史的遺産や資料について述べられたわけでございますけれども、呉市の歴史を振り返ってみますと、それも大変大きな重要な部分であると思うわけでございます。 御承知のとおり、来年は戦後50周年を迎えるわけでございますが、こういったときに当たり、実物を通して平和体験学習を行うということは、私も極めて有意義なものと考えております。 これまでの資料収集、展示、そういったものの具体的な取り組みといたしましては、御案内のように、市史の編さんの過程で様々な貴重な資料を収集いたしておりますし、また入船山記念館で、旧呉鎮守府司令長官官舎や戦艦「陸奥」のプロペラなどを保存、展示しておるところでございます。 これからも旧海軍にかかわるものも含めまして、呉市の歴史を物語る貴重なものはできるだけ後世へ伝えることが大切であると考えております。 これらにかかわる建造物等を、御指摘のようにすべて残せれば大変いいことでございますけれども、時代の流れによりまして、場合によっては取捨選択をしていかなければならないのではないかというふうに考えておるところでございます。そういう場合におきましても、仮に完全な形で残せないといたしましても、そこにその名称、由来等を銘板等で表示をいたしましたり、あるいは一部を入手して、何らかの形で保存、展示するといったようなことは可能ではないかというふうに思っておるところでございます。 今後ともできる限り貴重な歴史的資料の収集、保存に努めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 次は31号バイパス工事について、遅れている天応第2期埋め立ての今後の見通しと、坂開発への残土搬出による不足埋立土の確保について、周辺開発を考えるべきではないかというお尋ねでございます。この2点のお尋ねでございますが、関連がございますので一括して答弁をさせていただきます。 御案内のように広島呉道路は、平成8年度の広島国体開催時の供用開始に向けて、関係機関が一丸となって努力をしておるところでございます。 この完成目標に合わせまして、当初の工事スケジュールは、本年秋口から天応第2期埋め立てに残土を搬出する予定で坂漁協との交渉に努力をしてまいりましたけれども、残念ながら、いまだ同意が得られず、全道路残土の受け入れが困難な状況になっているのが実情でございます。国体までの開通という目標をどうしても達成しなければなりませんし、そうなると時間的余裕が正直言ってございません。 そこで、天応第2期埋立地への処分が可能となるまでの間、代替地の処分地の確保が必要とされますので、広島県を初め関係方面の御協力をいただきまして、坂開発へ搬出することといたしております。 一方、この天応の第2期埋立事業は、本市の平たん地が少ないという限られた地形条件のもとで、道路残土を活用して、広域のコンベンション施設用地でありますとか、多目的施設用地等を創出するという目的で計画された、いわば一石二鳥の事業でございます。現時点では、道路事業にかかわっての残土を、先ほど申し上げましたように一時、他の処分地に搬出をせざるを得ない状況になっておりますけれども、さきに申し上げましたように、この埋立事業の本来の目的及び重要性を踏まえまして、できる限り早い時期に坂漁協の理解が得られるよう、さらに粘り強く交渉を続けていく所存でございます。 また、坂開発に残土を搬出することによりまして、天応第2期埋め立てに必要とされる埋立材の幾らかは減少するということになるわけでございますが、埋め立て可能期間を勘案しながら、例えば公共残土の受け入れでありますとか、御指摘のように広島呉道路の開通をにらんだ、周辺地域の開発計画も検討する必要があるというふうに考えておりますので、そういったことを含めまして、埋立材の確保を図っていきたいと、このように考えておりますので、どうか御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ◎助役(木村達雄君) 4点目の環境基本法における自治体の位置づけについてお答えいたします。 御存じのとおり、我が国のこれまでの環境政策を見てみますと、公害や無秩序な開発による自然破壊の防止を目的として、公害対策基本法等により規制が行われ、相当な成果があったと評価されております。 しかし、都市生活型公害や地球環境問題など今日的問題につきましては、対応が不十分であり、このような環境問題に対処するため、環境への負荷低減化等の基本的施策を定めたものが環境基本法でございまして、お説のような考え方のもとに制定されたものでございます。 呉市がどのような施策を持って取り組んでいくのかという御質問でございますが、具体的な施策といたしましては、まず公害の防止につきましては、これまでと同様、大気汚染防止、悪臭防止、騒音対策等を監視、指導していくことは申すまでもございません。特に水質汚濁防止につきましては、平成6年4月に水質汚濁防止法の政令市の指定を受けましたので、産業系排水はもとより、生活排水対策にも積極的に取り組んでまいりたいと存じます。 地域環境の保全につきましては、住民参加によるごみの減量化、資源化の推進などを行っております。 地球環境の保全につきましては、次の世代に、よりよい地球を残すために、「思考は地球規模で、行動は足元から」をモットーに、市政だよりなどを通じて意識啓発に取り組んでおります。 次に、「環境の日」にふさわしい事業の実施についてでございますが、本年度は市政だより5月号で広報を行い、5月22日には小学生親子を対象に長郷の海浜で「海辺教室」を、6月5日には主婦を対象に「黒瀬川の自然土調べ」を実施いたしました。今後とも法の趣旨にふさわしい行事、啓発などの事業対応を心掛けてまいりたいと考えております。 次に、呉市は環境審議会を設置する意思があるのかという御質問でございますが、現在公害対策推進協議会がございますので、その中で今後の環境保全対策につきましても御協議願いたいと考えております。 いずれにいたしましても、健全で恵み豊かな環境を維持しつつ、環境への負荷の少ない健全な経済の発展を図りながら、持続的に発展することができる社会が構築されるよう、呉市といたしましても努力してまいる考えでございます。 ◎教育長(臼井晢實君) 児童の権利に関する条約と事務次官通知の整合性についての考え方についてのお尋ねにお答えさせていただきます。 児童の権利に関する条約が求めておりますのは、基本的人権の尊重を基本理念に掲げます日本国憲法、あるいは児童憲章などと同様の趣旨であるというふうに受けとめております。 御指摘のありましたように、事務次官通知の中で、校則の例で申し上げますと、学校の責任と判断において決定されるべきものであるという内容と、児童生徒の実態、保護者の考え方、地域の実情等を大切にするという内容とがございます。私どもは校則を定めるにつきましては、前段、後段、そのどちらも大切にしなくてはならないことであるというふうに考えております。 これまで学校に対しまして、児童生徒が健全な学校生活を営み、よりよく成長し発達していくために、児童生徒や学校の実態を踏まえ、かつ児童生徒や保護者との共通理解を図りながら、児童生徒一人一人を大切にするという立場に立ち、学校が教育方針に基づいて主体的に校則を決めるよう指導してまいりました。 このたびの条約批准を契機に、私どもが目指してまいりました、人を人として大切にし、学力を保障する教育の充実に一層努めてまいりたいと存じているところでございます。どうかよろしくお願いいたします。 ◎企画管理部長川崎初太郎君) マルチメディアの社会の準備のため、光ファイバー事業を推進したらどうかとの御質問でございます。 光ファイバー網の確立、推進につきましては、将来のマルチメディア時代の到来をにらみまして、先般、郵政大臣の諮問機関であります電気通信審議会から、2010年までに全国ネットワークを整備することが必要である旨、答申がなされたところでございます。 答申の中で言われておりますように、その整備に際しましては、民間企業の活力による効率性が最大限発揮されることが望ましく、また、その整備が円滑に進展できますよう、環境整備を行っていくことも重要であると考えております。 呉市といたしましても、高齢化社会への対応、経済構造の変革等、諸課題を解決し知的社会を構築していくために、情報通信基盤の整備は不可欠なものであると考えているところでございます。 下水道への光ファイバー敷設に関しましては、これからのさらなる技術開発、また下水道法、電気通信事業法等の規制緩和などにつきまして関心を持ち続けてまいりたいと考えております。 今後、マルチメディアの動向につきましては、的確に現状を把握いたしますとともに、各分野の将来を見詰めまして、前向きに取り組んでまいりたいと思っております。 ◎福祉保健部長(島原貞好君) それでは私の方からは、2番目の色覚異常対策についてと、6番目のデイ・サービス事業の実態並びに同済義会対策についてお答えさせていただきます。 まず、色覚の問題でございますが、御案内のとおり厚生省は、色覚異常者にとって生活しやすい環境づくり等を模索するため、今年度「色覚問題に関する検討会」を設置することは、御説のとおりでございます。メンバーは医療関係者や学識経験者で構成され、検討結果を年内にまとめられると聞いております。 したがいまして、この報告で具体的内容が明らかになりました時点で、関係機関と協議しながら今後の対応を考えてまいりたいと思っているところでございます。 次に、デイ・サービスの方でございますが、老人デイ・サービス事業は、虚弱や寝たきりの高齢者をデイ・サービス施設まで送迎し、入浴や給食など各種のサービスを提供するものでございまして、御案内のように在宅福祉サービスの3本柱の一つでございます。 国の基準では、利用者定員を1施設1日15名以上と定めておりますが、呉市では7施設を、それぞれ担当地区を定め、現段階では基準前後で利用されているのが現状でございます。 また、利用者の利便性や施設職員の介護負担の軽減を図るなど、平成4年度では、市単独ですべてのデイ・サービス施設に電動車椅子を貸与する等、事業の円滑な実施を進めておるところでございます。 次に、同済義会の施設でございますが、御案内のように養護老人ホーム「保生院」は、昭和38年に建設され、既に30年経過している中でかなり老朽化が激しいところでございます。現段階では、非公式ではございますが同済義会におかれましても、平成8年度を目標に建て替えを検討していると伺っております。 この計画が具体化する中で、呉市といたしましても、関係機関とも協議しながら検討してまいりたいと存じますので、御理解いただきたいと存じます。 以上です。 ○副議長(八山雪光君) 再質問があればお願いいたします。 中本議員。 ◆2番(中本邦雄君) まず、人権に配慮した教育、校則問題ですが、近年権利の主張の余りに、義務であるだとか、責務であるだとか、礼儀というのがかなり欠落しているというのは、私自身も感じるんですよね。そういった中で、校則というものによって社会の中で守るべきこと、というのがこれは必要だと思います。 その反面、限度があるのではないかなという気が若干いたすんですよね。 例えば小学生では、結構、服装だとか靴は割と自由なわけです。中学校になると同時に、靴は白、靴下も白と、線があったらいいとか悪いとか、髪の長さは何センチであるだとか、そういう細かいところまで校則というのはいかがなものかなと。そういった部分が意見表明権であるだとか自由権との絡みで、果たしてそこまでが、地域に定着した責務だとか義務、責任感を幼いときに植え付ける──限度を超えているんではないのかなと。じゃあ靴は白、靴下も白ですけど、線は1本じゃなきゃいけませんよというと、じゃあ茶色い靴は悪なのかと、悪なのかという論法につながりかねないんですよね。僕はそういったものが逆に変なゆがみを生じているのではないのかなということで、そのあたりはやはり、学校学校の独自性で、世の中規制緩和という方向に動いていますので、もう少し御検討できないのかなというふうに考えておるところでございます。 次の色覚異常、確かに厚生省、年内に答申ということになっているわけでございますが、これ、なかなか目に見えない部分でございますので、非常に判断するのが難しいと思いますが、厚生省の答申を受けて呉市の対応を拝見していきたいと、かように考えています。 3点目の、行政事務のマルチメディアネットワークの構築に、推進についてでございますが、お説のとおり、確かに下水道法、また電気事業法等でかなりの制約はあるとは思うんですが、これも先ほど申しましたように、規制緩和というのは、何も民間云々でなくて役所間でもかなりたくさんあると思います。これにつきまして、今ちょっと建設省に打診しておりますけども、住民サイドから見た場合、何でもかんでも市の窓口まで行かなきゃいけないという状態から、いつでもどこでも情報を取り出せるシステムへと切り換えていくものを前向きでお願いしたいというふうに考えています。 それと、4番目の環境基本法の問題でございますが、確かに法律では審議会等を設置できる、しなさいでなくてできるということでございますが、国においても、県においても、そういった公害関係の協議会から環境審議会というふうに、どんどん名称を変えているところが多うございます。 で、この御答弁の中では、公害協議会の中で取り組むんですよと。そのあたり、他都市がしているからというんでなくて、環境基本法というものに変わった以上、審議会のあり方も、従前の名称の中で取り組むというよりも、新たな審議会というものをつくることの方が、より環境になじみやすいのではないのかなというふうに思っています。 で、5番目の平和学習展示資料館の建設でございますが、私が発言するとすぐ戦艦「長門」と結びついてしまうわけでございますが、それは非常に私は必要なことだと思っております。 先日もある民放が、呉を取り上げたことをやっておりましたけども、呉に住んでいながら、なかなか食文化に至るまで、「あっ、そうだったのか」というのを、逆に外からの情報で知らされるというケースが多うございます。そういった意味からも、何も海軍の施設だけが歴史ではございませんし、民間の中で根づいたものがいまだに残っている、いろんな食文化等あると思います。そういったものの資料収集というものもされているんだと思いますが、じゃあ具体的に今、どのようなものがどのように収集されているんですよという、一つのガイダンス的なものを時々公表でもしていただければ、実際、市史編さん室であるとか、海事準備室が今から動くでしょうけども、集めてます集めてますというだけで、じゃあ、具体的にどのようなものはどういった形でどの程度集まっているのかなという、一冊の冊子にでもなったら、非常に皆さんわかりやすいんではないかなと、このあたりのお考えどうかなというふうに思っています。 で、6番目のデイ・サービス事業及び呉同済義会でございますが、前向きにその時点で検討していきたいということでございますが、デイ・サービスにつきましては、確かに、今からどんどんどんどん人件費というものが、かなり大きなウエートを占めてくると思います。で、とりわけ狭隘道路の多い呉では、平等なサービス、また公平なサービスといったのは限度があると。公平にしようとすると、どうしても人件費であるだとか、いろんな車両、そういったものがかなり費用的に割合を占めてくると。その時点である程度見直しというものも必要になってくると思いますが、やはり時代に合った体制を組んでいただければなと。同済義会につきましては、平成8年の時点での協議というものも楽しみにしておきたいなと思っております。 最後の31号バイパス関連でございますが、人が人として住む上で、道路が中心でなく、調和のとれた開発と申しますかね、とりわけ天応地区、ポートピアであるだとか、下水処理場であるだとか、あこの31号バイパスのインターだとか、いろいろな問題を踏まえたときには、それ相当の開発誘導を行政が主体を持ってやらないと、民間に任せっ放しの開発であると。俗にいうスプロール、もしくは虫食い的なまちづくりになって、最後、行政が大きな重荷をしょい込んでしまうと。ごみ問題にいたしましても、学校問題、あるいはいろんな通学路の問題、余りにも民間先導型では、民間が悪いという意味じゃなくて、やはりバランスの取れた、他の事業とのバランス性を見たときに、もう少し行政側が主体性を発揮してもいいんじゃないのかなというふうに思っております。 以上、ちょっと雑駁になりましたけども、ほとんど要望にとどめますけども、校則の考え方と平和学習展示資料のガイダンス的なものが考えていただけるかどうか、この2点について、もしお答えがいただけるんであればお答えいただきたいと。検討なら検討で、それでも結構でございますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(八山雪光君) 当局の答弁をお願いいたします。 市長。 ◎市長(小笠原臣也君) いわゆる平和学習資料館とおっしゃったわけでございますが、先ほど申し上げましたように、呉市に係るいろいろな歴史的な、貴重な資料を、既にかなり収集したり、あるいはいろんな市民の方からの御協力で寄附をしていただいたり、つい最近も新聞に出ておりましたけども、戦艦「日向」の船の旗が寄贈されたというようなこともございましたけれども、そのほかいろんなことで、かつてこういうものが使われておったんだよということで情報が寄せられております。 しかし、おっしゃるようにせっかくのいいものがあっても、それを呉市におる者が知らないというのではまずいだろうと思います。 したがいまして、これから既に収集されたもの、あるいは保存されておるものを含めて、できるだけ市民の方々に理解してもらえるような方法を検討してみたいなと思っております。 そこで思い出しますのは、呉にたくさんれんがの建物がございまして、一部はもう文化財的なものにもなろうかと思うんでございますが、それが今までありましたけれども、それをまとめたものがなかったんでございますが、レンガ研究会の人たちがいろいろ調査をされて、たしか「街のいろはレンガ色」とかいうような本になって出されておりますですね。あれを見ることによって、本当に呉市にはいいれんがの建物がたくさん残されておるんだなということが理解できるわけでございます。そういったようなことを、ほかの資料とか建造物とかについても必要なんではないかと。今、お話をお聞きしながら私も考えておりましたので、どういったやり方で市民の方にそれを理解していただけるか、これから検討してみたいと思っております。 それから31号バイパスに絡んで、天応の第2期の埋め立てというよりは、むしろ道路に関連して、バランスのとれた開発を今後行政がリードして考えていくべきではないかという御指摘でございますけれども、まさに私どももそのように思っております。 実は天応と坂の間の31号バイパスにつきましては、かなりの開削の工事とかトンネル工事があるわけでございます。 トンネル工事につきましては、トンネルを掘るだけですから、関連をした開発というのはちょっと結びついてこないわけでございますけれども、開削をする分につきましては、かなり膨大なのり面が残ってまいります。で、それはまたそれでいろいろと問題がございますので、景観上の問題とか急傾斜になるわけですから、できることならそういった開削にあわせて、山間部といいますか高いところを切って、平たんにして、いろいろな将来への活用ができればいいんではないかなと思っておるわけでございますが、どこまでそういった開発というものが効率的にできるかどうか、その辺を今、関係のところで技術的にも検討してもらっておるところでございます。 基本的に31号バイパスだけでなくて、道路の事業でありますとか、住宅の造成でありますとかいろんなことは、その部分だけに着目しないで、関連をした開発が、できることなら総合的に進めていくということが望ましい姿ではないかというふうに思っておるところでございます。 ◎教育長(臼井晢實君) 校則に関係しましてのお尋ねがございました。 ただいま御指摘がありましたような内容は、私どもも同じように考えておるわけでございまして、今後ともそのようなことで取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(八山雪光君) 中本議員さん、よろしいですか。 ◆2番(中本邦雄君) はい。 ○副議長(八山雪光君) 以上で中本君の一般質問を終わります。     ────────────────────────────── △重盛親聖君の一般質問 ○副議長(八山雪光君) 続きまして、重盛君の一般質問を議題といたします。 31番重盛君。     〔31番重盛親聖君登壇、拍手〕 ◆31番(重盛親聖君) 私は、平誠会を代表いたしまして、以下2項について代表質問をさせていただきます。 まず最初に、環境美化の推進についてでございます。 昨今、「地球に優しい」とか「自然を大切に」などのキャッチフレーズが散乱する形で私たちに迫ってきます。スローガンばかりが先行する嫌いにありますが、いま一度この環境美化について、具体策を立てて積極的に取り組んでいくべきだと考えております。 ちなみに昨日のゆうべ、和歌山市長選挙が終わりまして、そして早速テレビ等で盛んに映されておりました。今日の新聞でも、それぞれの新聞にこのことが記載されております。 この和歌山市長選挙は、皆さん御存じのとおりに、市長選挙立候補と同時に1年半先の県知事選挙に立候補するという、このようなことがございまして、各推薦団体の取り消しもけられたり、あるいはまた自民党、新生党の推薦する強力な対立候補が相手から出たにもかかわりませず、結果的にはあのような大差をもって勝ち抜いております。旅田市長さんの人柄とか、過去のいろんなことについてあんまり多く知りませんけれども、大差でもって勝たれた一つの大きな要因といたしましては、この方が和歌山市において、いわゆるごみの追放作戦といいますか、後ほど申し上げますけれども、不法投棄防止策であるとか、あるいはまた美化推進条例等を勇気を持って取り組んでこられて、そのことが多くの心ある市民の共感なり支持となってあのような勝利につながったというふうに考えてもおります。ここらあたりにつきまして、ひとつ、市長さんよろしく御判断のほどをお願いをしておきたいと思います。 まず、そのことにおきまして、環境美化の推進につきましての第1は、虹村埋立地の現状と将来についてでございます。 この件につきましては、私ども地元の岩原議員さんの方からも、再三にわたっていろんな段階でもって質問等もございますし、また佐々木前市長からは、1年でも長くこの虹村のごみの処理場については持ちこたえて、そして市民の家庭から出されるごみの処理について対処していきたいと、こういうふうな答弁が繰り返されておりますし、そのことにつきましては、私どもも大いに理解するところでございます。 そこで、一つ質問しておきたいと思いますけれども、この今日時点に対しまして、あそこの虹村のごみの処理場が何年くらい利用できるんであろうかということがまず一つでございます。 いずれにいたしましても、そんなに、今から8年も10年も長く持ち続けるわけにはいかないだろうという判断に立ちまして、それから後のそういったごみの処理については、どのようなお考えで、どこにそのことを考えておられるのか、こういった件につきましてもお尋ねをしておきたいと思います。 それから、このごみは年々各自治体とも増え続けておりまして──いうところのごみ戦争という言葉が叫ばれるくらい大きな問題になってきております。 そこで、当面ここで考えなきゃいかんことは、年々増え続けるごみの減量化作戦ではなかろうかと思います。ごみの減量化作戦ということは、いろいろと言われておりますが、一つは、家庭から出されるときのリサイクルへ少しでも多くのものを回して、そして焼却場なり処理場へ持っていくごみの量を極力減していくということが一つでございます。 そのためには、やはりごみの有料化、例えばこの前九州の方へ参りましたら、そこの都市では、ごみ袋を大と中と小に分けまして、それぞれの家庭の生活内容であるとか、あるいは学生さんであるとか、そういった皆さん方のために袋を、大、中、小の3つに分けまして、そしてそれを、30円、25円、20円と有料化をすることによって、自分のところは、たくさんごみ袋を使わないと思ったらごみの量が減るというふうな工夫を持って、ごみの減量化を考えておるようでございました。 またもう一つは、資源リサイクルということで、私は今、呉で考えております分別収集と申しますか、これはいろんなところを見て研究してまいりましたけれども、呉の場合は、この面においては非常に数段優れているといいますか、そういったものが成功をおさめるというふうに評価をいたしますけれども、これをさらに一歩進めていく必要があろうかと思います。 そこでカレット事業、ガラスなんかにつきましても、ある一部の地区でもってカレット事業を進めておりまして、その地区では非常に皆さん方の理解と共感を得ておりますが、これをある程度モデル地区でもって成功をおさめたということが、事例もございますので、ここらあたりで全市的な取り組みをひとつ図ってみたらどうかということでございます。 それからもう一度袋のところに戻りますけれども、ごみの袋を今、呉市の場合は黒く色づけをした袋を使っております。これになりますと、袋の中にいろんなものが入っていても外からは見分けがつかない。いつかの予算特別委員会でも質問させていただいたときに、1人1人の市民の方の認識であり、モラルの向上にまつんだということでありますけれども、そういったことを期待する上にも、ここらあたりで透明袋というものを導入、そして当分の間、皆さん方が定着するまでは、ごみ袋に名前等も書くことが一つの方法じゃなかろうかとも考えますので、この点につきましての御検討、あるやなしやお伺いしてみたいと存じます。 それからもう一つは、空き缶回収事業への援助でございます。 呉市などにおきましても、学校児童等が非常に今、積極的に取り組んでもらっておりますので、これらをさらに、1歩も2歩も進める方向でそういったことに取り組んでもらいたい。これは要望にとどめたいと思いますけれども、お願いをしておきます。 それからスモール3つ目は、ごみの不法投棄防止策でございます。 近年車が、車だまりと申しますか少し道路の幅出しをしてから、車をちょっと止めたり離合するようなところには、決まって不法投棄がされるわけであります。最初、1人か2人の不心得な方がいらっしゃいましたら、必ずそこに、もう1週間もたちましたら、ごみの山がたまる。そしてまたそこに野犬とかそういったものがすみついてまいりますんで、付近の住民の方は非常に迷惑をこうむっておりまして、苦情も多く出るわけでございまして、そういったところにつきまして、できれば呉市の中の、そのような業者の方に、巡回パトロールであるとか、あるいはまた、そういったことについてのごみの収集等についてもお考えをいただけないだろうか。きれいにすれば、なかなかごみは捨てにくいと思いますので、そういった取り組みについての、広域的なごみ対策が必要じゃなかろうかと思いますので、御検討のほどをよろしくお願い申し上げます。 次に、美化推進条例への取り組みでございます。 冒頭申し上げましたように、今、和歌山市では、美化推進条例というものを出しまして今3年たっておりますが、聞いてみましたら、その3年の間で、ただの一人も罰金を払った方はいないようであります。注意を受けた方はいらっしゃいますが、注意をいただいたときには必ず反省をされまして、以後気をつけますということでおさまっておるようであります。 先ほど申しましたように、罪をつくるためにやるんじゃなしに、皆様方のこういった問題に対する意識を高めてもらうための方策でございますんで、ぜひこの点につきましては、前向きにひとつ制定に向けての取り組みを図ってもらいたいと思います。 久留米市に行ったときに、そこの清掃課の職員の課長さんが申されておりましたが、あそこでもやはり、当局の方で一生懸命やろうと思いましたら、住民の感情もあるからといって、一部の議会の方から反対があって、時間はかかったけれども、そのことが実現した暁は、ほとんどの議員さんがよかったなあと言ってくれたということを、胸を張って言っておられました。 ひとつそのことにつきましても、ごみの減量化と、そしてその点についての住民のモラル向上について、効果が抜群にあると思いますので、ひとつ前向きに検討をしていただきたいと思います。 それからもう一つ、ごみを減らすということにつきまして、これは呉市の中でいろいろと事業を展開されております各業者の方にも、機会あるごとにそういったPRなり説得なりお願いをしているとは思いますけれども、いま一つ、そこらについての徹底を図りたいと思います。 例えば私どもがスーパーなんかに物を買いに行きましてもね、丁重に過ぎるほど、物によっては包装もしていただけますし、また本屋さんに行きましたら、必ずカバーをかけてくれて、しかも今度は袋の中に入れてくださいます。その都度お断りをしておるんでございますが、こういった問題につきましては、業者の方ばかりを責めるんじゃなしに、市民のそういったものについて理解を深めるためのPRを行いながら、そしてまた業者の方の理解なり協力を得るような、こういった働きかけをひとつ行政を通して行ってもらえたらと思います。 そういった意味を持ちまして、市民のモラルの向上を目指して、市民参加のごみ拾い大作戦、いつぞやも提起をさせてもらったことがございますが、こういった意識といいますのは、一つは片方に条例がありまして、そして片方には、自分自身がごみを拾って歩いたり、あるいは清掃に参加したりすることによって意識づいて、そのことが街の美化推進につながるという取り組みでございますんで、そういった意味における取り組みを積極的に取り組んでもらえたらと思いますが、お考え等ございましたら、ひとつよろしくお願いを申し上げます。 それからもう1点、これは余談になるんですけれども、産業廃棄物の中で建築廃材ですね、今、コンクリートなんかでもってバラスを熊野の方でも盛んにつくっておりますけれども、そういったものも、公共工事を展開される場合には極力、可能な限りこういったものを活用するような方向でまた措置を取っていただければ、そういった意味での産業もまた安定して発展すると思いますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、都市基盤整備と施設の拡充についてでございます。 まず1番目は、JRの複線化推進について1~2点お伺いしてみたいと思います。 もう既に広島駅を起点にいたしまして、矢野の近づくところまでは複線化が実現したというふうに、いつやの議会でも御答弁いただいておりますんで、それはそれなりに、ひとつ理解をいたしておりますが、ひとつ一日も早い実現を目指してもらいたい思います。そして呉線を早くシティ電車化いたしまして、それぞれの家に、とにかく呉線の電車の時刻表が要らないと言えるほどに、5分か10分おきには必ず電車が走るような、そのためには複線化は一刻も揺るがせにできないと思います。 そういった意味で、ひとつこういった問題について、当局の皆さん方の取り組みについての内容なり、また将来の見通しについて御答弁があれば幸いと存じます。 それから高架化について1点だけ触れてみたいと思いますが、数字の点は、もし間違いがあったら後ほど訂正さしていただきたいと思います。 数年前にもう既に三原市では、三原の市内から和田沖に関しての呉線も、全部高架化が実現しておりまして、その高架を実現した下の方については、徐々に、駐車場なりいろんな便宜に使用されて、いわゆる利用がされておりますが、この費用が約300億円ぐらいと聞いております。この300億円がどういうふうな予算措置で出されたのか。また、呉市がそれをやろうとした場合にどういうふうな、こういったことについての取り組みができるのか、もしお考えがありましたら説明をお願いしたいと思います。 それから行き違い施設と申しますか、全部は複線できないといたしましても、せめて広から呉の間を、今の行き違いの場所を多くつくることが、こういった時間短縮に結びつくということも伺っておりますから、そこらあたりについてのお取り組みがもしわかれば御説明を願いたいと思います。 それからもう1点は、JRにつきまして、市街地域のJR高架化といいますか、場合によったら立体化でも済むと思いますが、ここらについて2~3点お伺いしてみたいと思います。 蔵本通は今、非常に公園化が進みまして、非常に環境のいい整備ができてまいりました。そして今度は、宝町の桟橋から線路までが順次、今、整備されておりまして、惜しむらくは、その間をあのようなJRが走っているわけであります。また広湾地域につきましても、どんどんどんどん、虹村沖とか、また今度は大入沖にも埋め立ての計画等もございますんで、この南北をつなぐど真ん中を線路が横断をしているということも、今からの都市づくりについてもいろいろと問題点があろうかとも思います。せめて、この市街化地域のそういった高架化がもっと図れないものだろうか、そういったことにつきましてのお考えがございましたらお聞かせ願いたいと思います。 3点目は、虹村地区の総合整備計画でございます。 これは虹村地区、いろいろと中小企業団地もできまして、今、非常に不況とは言いながらも、操業も行って、それなりの呉市の活力づくりに貢献されておりますが、今からあの地区を考える場合には、やはり海に面して風光明媚であるし、しかも当分の間は、埋立地等は、大きな建物も建てられるといたしましたら、緑地公園を当面は考えるべきではなかろうかと思います。 そうしましたら、体育館であるとか、その他いろんなスポーツ施設につきましても、ただ体育館が要るから建てるんじゃなしに、全体計画をまず最初に立てられまして、その中に体育館はどういうふうな規模のものを、あるいは駐車場はどういうふうなものをつくっていくんだというふうなことを、運動公園的なものの中にスポーツ施設が存在するというふうな、そういった構想をもう、早い時期で立てるべきじゃなかろうかと思います。 ○副議長(八山雪光君) あと3分です。 ◆31番(重盛親聖君) (続)そういった意味におきまして、虹村地区のそういった計画につきまして、お考えがございましたらぜひお聞かせ願いたいと思います。 特に、広地区の体育館についていろいろ賛否両論がございます。今までどおりでいいじゃないかと。それは広の人間が使いやすうするためには、今までどおりでいいんじゃないかというふうな一部にお考えがあります。 しかし、私どもは休山新道ができまして、そしてまた、旧呉市内と東部とがわずか、本当、走りましたら今度は7分か10分でつながる短距離になりますんで、そうしますともう呉じゃ広じゃということを考えずに、呉市全体のスポーツセンターというぐらいの発想を持って、時にはインターハイ等も招かれるような、そういった施設も構想の中に入れるべきではなかろうかと思いますので、お考えのほどをよろしくお願い申し上げます。 最後になりましたが、広古新開土地区画整理事業の現状と今後の取り組みでございます。 既に広地区におきまして、戦後一度、駅前の地区におきましては、途中で計画が挫折をして今日に至っております。しかし、あの当時にそのことについて反対をされました地元の地権者の皆さん方、今は大いにそういった時代の流れに気づきまして、もう一度何とかしてくれんだろうかということを、いろいろと要望されておる方がいらっしゃいますし、特に2世、3世の方につきましては、熱い、やっぱり熱意も持って迫ってまいります。 そういう意味では、北古新開の区画整理事業を、二度とこのような思いをさせてはいけないと思います。どうか──先般来市長さんも出向かれて、お迎えされてから、いろんなお話し合いなり等もされておるようでございます。せっかくこういったチャンスが訪れたわけでございますので、ひとつ市長さんも、要請があれば積極的に出向いて行かれて、現状をよく把握してもらって、そして地元、地域をくるんだ賛成が得られるような方策等も考えていただきまして、この事業をぜひ成功の方向で御努力を願いたいと思います。 特に1点お伺いしたいのは、最初伺っておりましたのは、この事業費、最初約68億円というふうに承っております。それから数年たちましたけれども、今日段階で、それじゃこの68億円、時間たったけども、今からこれをやるとしたらどのぐらいかかるのか、どれぐらい加算しなきゃならんのか、そこらあたりにつきましてもひとつ御答弁をお願いしたいし、そしてまた、そこの北古新開の中の住民の方々の理解も得ることも大事ですけれども、周辺の地域の皆さん方の理解と賛同を得るための御努力も並行してお願いいたしまして、積極的なお取り組みのほどを、私も激励する気持ちで今回申し上げておりますので、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。 以上をもちまして、私なりにとりあえず質問にかえさせていただきます。どうも御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(八山雪光君) 当局の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小笠原臣也君) 私の方から、呉線の複線化と立体化に関する御質問、2点についてお答えをしたいと思います。 JR呉線の複線化に対する取り組みにつきましては、御案内と思いますが、昭和63年5月に沿線4市18町の官民が一体となりまして、JR呉線複線化等期成同盟会を設立いたしまして、関係方面に要望活動を行っているところでございます。 また平成元年度には、今後の運動の指針とするために、既に用地の80%を確保いたしておりますなど、複線化に対する熟度の最も高い海田市呉間につきまして、JR呉線複線化基本構想を策定し研究を続けてきたところでございます。 しかしながら、これまでの調査によりますと、複線化を行うためには莫大な資金を必要とし、その投資に見合うだけの収入が見込まれないといった非常に厳しい状況でございます。 したがいまして本年度は、広島県と密接な連携のもとに、関係1市2町と協議をしながら、さきに策定いたしました基本構想をさらに進めまして、行き違い施設、あるいは部分複線化等、より実現性の高い整備手法について詳細な調査を行い、JR西日本等に対しまして強く働きかけてまいりたいと、このように考えておるところでございます。 何分にも複線化の事業主体はJR西日本株式会社でありまして、多額の費用を要する事業でございますので、一朝一夕に解決するものではございませんけれども、要はこの投資をするだけの将来性があるかということを十分に認識してもらう必要があるわけでございます。 したがいまして、呉市を中心とする地域がこのたび地方拠点都市地域に指定されたというようなこと、あるいは呉駅の南側や宝町の埋立地を含めまして、今後業務地域とか、あるいは都市機能の集積が見込まれていくというようなこと、あるいは阿賀マリノポリスや新世紀の丘開発構想が一段と進んでいくと、そういったようなことを総合しまして、呉地域が活性化をしていくということを十分認識をしていただきまして、一歩踏み込んでいただけるようにしなければならないというふうに思っておるところでございます。 粘り強く今後取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解、御協力を賜りますようにお願いを申し上げます。 それからJRと市内道路の立体化でございますけれども、交通混雑の解消及び交通安全の面から、立体化をまちづくりに必要なものと認識をいたしております。 立体化の方法といたしましては、JRを高架で行うか、または道路の立体化で対応するか、いずれかの方法になろうかと思われます。 まず、この鉄道の高架、いわゆる連続立体ということにつきましては、どうしても相当な距離にわたって大規模な工事を行うことになりますので、事業費も相当膨大なものになります。 一面、また御承知のように、呉市内には4ヵ所のトンネルがございますし、また、鉄道勾配基準というのがございますが、これは非常に技術的な問題でございますが、この制約がございまして、鉄道をアンダーかオーバーで結ぶ立体化につきましても、国道とJRが近接しておるというようなこともございます。いろいろな面から大変厳しい状況にあるわけでございます。 御質問の呉駅東側の市道宝町本通線についてでございますけれども、宝町地区の開発等もございまして、大型車の通行が可能な立体化について検討しなければいけないと思っておりますが、西側の二河川沿いの道路も含めまして、関係機関と協議を行ってまいる考えでございます。 次に、阿賀駅と広駅間につきましては、現在道路との交差が8ヶ所ございますが、既に7ヵ所で立体化されておりますので、高架化の考えは持っておりません。しかしながら、今後とも重要な路線の立体化につきましては、どのような方法が可能か検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 ◎助役(木村達雄君) 1点目の環境保全と美化の推進についてお答えしたいと存じます。 まず、虹村処分場の現状と将来についてでございますが、昭和61年度に虹村沖に完成いたしました埋立処理場は、少なくとも平成11年度までは埋め立て可能と考えております。私どもはこの処理場の寿命をできるだけ延ばすよう、ごみの排出抑制、減量化等に努めておるところでございまして、今後とも一層努力してまいりたいと考えております。 また、新たな埋立処理場の確保につきましては、今後関係者で検討してまいりたいと存じます。 2番目のごみの減量化対策についての御質問でございますが、呉市における家庭ごみの収集処理状況につきましては、平成3年度5万3,330トン、平成4年度5万3,280トン、平成5年度5万3,170トンで、ほぼ横ばいで推移しております。 呉市におけるごみ減量化対策といたしましては、自治会、子供会、小・中学校PTAなど約260団体による資源集団回収、自治会・婦人会など約60団体によるカレット回収、小中学校38校による空き缶回収、台所の生ごみを堆肥化する生ごみ処理容器購入費補助の4本立てで、家庭ごみの減量化・資源化に向けて取り組んでおります。 この定着した市民のごみ減量化、資源化運動が後退しないよう、今後とも資源の大切さを訴えてまいる所存でございます。 また、ごみの減量化対策の方法として、市民がごみを出すときの袋を透明にしたらどうかという御提言でございますが、議員さん仰せのとおり、現在のごみ袋は何が入っておるかわからないということもありまして、割れた瓶や陶器類で収集する職員がけがをするといったこともございます。したがいまして、職員の作業上の安全性につきましては、現在でも市民へ正しいごみの出し方のPRを徹底しており、今後とも徹底してまいる所存でございます。 次に、ごみの有料化及び透明袋の導入につきましては、確かにごみの減量化の有効な手段とは存じておりますが、この導入に当たりましては、住民の合意形成が不可欠でありますので、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。 3番目の不法投棄防止策についてのお尋ねでございますが、現在、呉市内における不法投棄箇所は約126地点あります。 この不法投棄防止ということにつきましては、庁内において、各関係課で呉市廃棄物投棄防止対策協議会を設置いたしまして、不法投棄場所のパトロール及び不法投棄事案の調査や対策等を協議いたしておるところでございます。その取り組みの一環といたしまして、最近では、一昨年灰ヶ峰、また昨年は、休山の不法投棄物の撤去を行ったところでこざいます。さらに不法投棄者が判明した場合、個別に指導したり、あるいは警察と連携して対応しておるところでございます。 また、市政だより等で何回も広報して、市民の周知徹底を図っておるところでございます。 次に、周辺の自治体と連携をとったらどうかという御提言でございますが、確かに関係自治体との連携は必要と存じますので、今後協議してまいりたいと考えております。 なお、不法投棄の防止につきましては、呉市廃棄物の処理及び清掃に関する条例に規定しておりますように、空き地等の管理者はみだりに廃棄物が捨てられないように、それぞれの管理者において適正に管理すべきこととされておりますので、御理解をよろしくお願いいたします。 4番目の美化推進条例の取り組みについででございます。 たばこ、空き缶などのポイ捨て防止対策につきましては、議員さん仰せのように、呉市におきましても、たばこの吸い殻や空き缶などを無造作に捨てる人がかなりおりまして、街の美観と環境を損ねている状況も見受けられるわけでございます。 このポイ捨てという問題につきましては、市民のモラルの問題と考えられますので、市民啓発や清掃奉仕活動への参加を通じまして、一人でも多くの市民へ呼びかけてポイ捨て防止に努めてまいりたいと存じます。 最近の動きといたしまして、アジア大会、あるいは広島国体に向けて、ごみのないきれいな呉市にするため、多くの各種団体から清掃奉仕活動への参加申し出がございます。さらにこういった運動を広めてまいりますとともに、このような運動に参加することによりまして、ポイ捨て防止につながるものと存ずるものでございます。 御提案のポイ捨て防止の条例化ということにつきましては、他都市の状況を見ながら検討してまいりたいと考えております。 5番目の事業者への啓発活動についての御質問でございますが、本市では昨年6月に呉市廃棄物の処理及び清掃に関する条例を全面的に改正いたしまして、その中でごみの排出を抑制し、減量化及び資源化を推進するため、市・事業者・市民のそれぞれの責務を明確にしたところでございます。 また、さらに一般廃棄物の減量化及び資源化をより効果的に促進するため、廃棄物減量等推進審議会を設置し、学識経験者、民間諸団体の代表者などに委員として御協力をいただいておるところでございます。市内の事業者、特に量販店の中には、既にごみの減量化に向けて、買物袋持参奨励運動や食品トレーの回収運動、過剰包装の追放運動を展開されておるところもございますが、今後の取り組みの資料とするために、現在取り組みされているごみの発生の抑制と減量化、資源化についてのアンケート調査を、市内の大手量販店28社にお願いし、実態把握に努めておるところでございます。今後はこの調査結果をもとに対応策を検討いたしまして、廃棄物減量等推進審議会にお諮りし、さらにこうした運動の輪を広げてまいりたいと考えております。 6番目の市民モラルの向上策についてでございますが、まず廃棄物減量等推進審議会についてでございますが、昨年11月に第1回の審議会を開催し現在に至っておりますが、ただいま申し上げました、事業者への啓発活動について御答弁申し上げましたように、市内の量販店28社にお願いしたアンケート調査の結果を踏まえて、次回を開催したいと存じております。 次に、市内での美化推進地区についてのお尋ねでございますが、本市においては、各地域において、各種団体により定例的に清掃奉仕活動が行われております。またグループ、団体等の把握につきましては、自治会、老人会、婦人会、子供会、その他多くのボランティアグループ、連合広島呉地協や大手企業なども年々積極的に取り組んできていただいておりまして、さらにアジア大会、広島国体の開催を控えて、多くのボランティア団体などにより、清掃奉仕への参加の申し入れがございます。 現在、市民による美化推進運動は、おかげをもちまして機運の盛り上がりを見せつつあるところでございます。これを一層今後とも努力していきたいと考えております。 ◎建設局長(桧和田宏君) 古新開土地区画整理事業の現状と今後の取り組みについてお答えいたします。 平成3年11月28日に事業計画の決定以来、地区界、ブロック界測量のための境界立会作業のほか、啓発活動を続けていたところでございますが、現地測量の準備が整った本年4月20日より測量に入り、現在、現地での作業をほぼ完了したところでございます。 今後の作業といたしましては、今回の測量の結果をもとに、換地を定める基準となる従前の宅地の地積を決定し、換地設計、それから仮換地指定という作業に入る予定でございます。 一部、反対をされている区域内住民への働きかけにつきましては、事業計画決定後も、今日まで私どもは機会あるごとに説明の場づくりを申してきたわけでございますが、このたび「古新開幸せを守る会」から、新たに事業計画に対する具体的な要望書が提出され、現在この要望書について検討を進めているところでございます。 事業実施についての大方の合意形成はできているところでございますが、より多くの関係者の合意形成のため努力してまいりたい、このように考えております。 次に、周辺住民へのPR活動についてでございますが、区画整理事業は、地区内の方々だけでなく地区周辺にも影響を及ぼすものでございますので、可能な限り、市民の皆様から御理解と御協力が得られますようPRに努めてまいりたいと考えます。 それから、事業が遅れているために事業費が幾らになるのかと、こういう御質問でございますが、現段階では試算をいたしておりません。 先ほど申しましたように、仮換地指定により、移転家屋の戸数、工法等が明確になった段階で、施工期間のずれ等による物価の変動を含めまして、事業費の見直しの時期がくるものと考えております。 ◎土木建設部長(西脇一夫君) 虹村地区の総合整備計画についてお答えさせていただきます。 呉市におきましては、スポーツ・レクリエーションの用に供するための運動公園として、二河公園と虹村公園を計画決定いたしております。このうち虹村公園は、中央・西部地区の二河公園に対して、東部地区の運動公園として位置づけており、現在のところ、一部野球場及び多目的広場の利用に供しているところでございます。 これまで東部地区のスポーツ・レクリエーション振興の拠点として、運動公園の機能を充実させるべく、体育館、テニスコート、野球場、多目的広場等の施設の規模、配置及び実施の時期等について検討いたしているところでございます。 御存じのとおり当地区は、旧海軍の重油貯蔵所の跡地であり、また、タンクを廃棄物処理場として利用してまいりました経緯もあり、本年度は地盤沈下対策等の調査を行う予定といたしているところでございます。 虹村公園内に建設が計画されている体育館についてでございますが、建築面積が約4,500平方メートルで、アリーナ部分はハンドボールをゆとりを持ってできる広さを確保したいと考えております。 なお、最近の全国の体育館の状況を考え、冷暖房設備を完備し、スタンドの設置も必要と考えております。駐車場につきましても、必要台数を確保したいと考えております。 ○副議長(八山雪光君) 再質問があればお願いいたします。 重盛君。 ◆31番(重盛親聖君) それじゃあ、一番最後に答えていただいたところから若干意見を述べます。 虹村の、やはりこれも旧海軍の燃料貯の跡地いうことでございまして、先ほど説明もございましたが、同じような例は山口県の徳山市にございまして、徳山は今の燃料タンクの構造物を地盤に据えて立派なものをつくっております。同じ今から21世紀に向けて、呉市のそういった施設をつくる、これは要望にとどめておきたいと思いますが、今、ここの呉市の体育館、今度改装されましたけれども、大呉市にとりましては、あの規模では今はもう時代遅れだと思います。 で、これは私見なんですか、市役所の本庁なり議事堂も早晩移転するとしましたら、呉市の都市計画としたら、今、宝町からずうっと蔵本通、公園化をまず進めていって、むしろ体育館の方へ役所を持っていけば、整備された呉の駅前通がもっと発達するんじゃなかろうかと思いまして、そしたら、もろもろのものをどっかへ持っていかにゃいかん。そしたら先ほど申しましたように、旧呉市とそして東部とが、休山新道でもって短時間で結ばれるわけでありますから、もう東じゃ西じゃ中央じゃいうことを言える時代じゃなしに、そういった一体性も持った設備の展開というものが、今から考えるべきじゃなかろうかというふうに、そういう思いで実は提起するわけであります。 それから虹村地区は、特に今からは焼却工場なんかもまた検討を、本年内に検討委員会等もつくって具体的に進めていくと思いますが、ごみの焼却工場があるということで、ただ、それだけをぽつんとつくるんじゃなしに、あの全体を緑で包んで、散策者はその緑の中を自分でジョギングなりいろんなことで体を鍛える。そしてまたその中にごみの収集工場なり、焼却場なり、あるいはスポーツセンターなり、設備なり、そういったものを、先ほど申しました虹村運動公園という、そういった緑化の中に包含するぐらいの構想を持った方が、今から先の時代に向けてふさわしいんじゃなかろうかという思いがございます。 これは私の意見でございますので、格別答弁を求めるわけではありませんけれども、もし市長さんの方で、そうじゃいうことがありましたら、ひとつそういうことを述べてやってください。 それから今の立体化、高架ということなんですが、立体化になりましたら、上を道路が走るにしても下を走るにしても、それはどうしても車社会の発想なんです。特に私ども自転車に乗ったり、バイクに乗ったり、時には歩いたり、そういうものが宝町のよさでございますので、そうしましたら、立体化でもよろしいですが、幅広に取ってもらって、その袖口はやはり、自転車に乗ったり、あるいは歩いても、安全に気持ちよく行けるように、そのためには高架でいうような、何メートルも上げんでもいいですが、もうちょっと、海の水が入ってこんぐらいに下も上げながら、今度は横を、今みたいに歩行者がたまたま遠慮しながら通るんじゃなしに、歩行者もやっぱり、3~4人が手をつないででも歩けるぐらいの歩道も考えて、その横にはちょっとした植栽のあるような、そういった宝町と蔵本通が一体感を持てるような発想を持っていただいたら、立体化でも我慢ができるんじゃなかろうかと思います。決して私は高架だけを固執するわけじゃありません。ただ高架の場合だったら、見通しができる、そして一体性が持てる、そしてまた、歩行者といいますか車に乗らない人にも、非常に利便性があるということで申し上げておりますので、ひとつそこらあたりについての御検討をお願いをしたいと思います。 それから、先ほども市民のモラル向上を待つんだということを答弁されまして、私はそのことを決して否定するんじゃありません。私が申し上げておるのは、市民の方々がなお早く、着実に、そういった意識を持っていただける一つの方法が、この美化推進条例への取り組みでありますよということで、これ、ちょっと方法として申し上げております。 で、そのことは、今はもう私どもが考える以上に市民の方が理解を持っておりますし、また期待もしております。そのことが、先ほど冒頭に申しましたように、和歌山市の市長さんが孤軍奮闘で、どこの団体の支援も受けずに、大差でもってあの選挙を闘い抜いたということ、事例にもありますように、やはりこれは、勇気を持って決断して取り組めば、必ず心ある多くの市民の方は共感をしてもらえると思います。議会の方からやりなさいというのを、当局者の皆さん方の方が待ってくれえいうのは、これは本来、本末転倒でありまして、久留米の例でも出しましたように、議会の方からそういう御意見を出していただくことは、行政側としては本当もったいないことだという答弁が、伺ったときにありましたけれども、そういう事例であります。 そしてまた北野町でも、これは政党名挙げて云々することはどうかと思います。北野町の今の副議長さんは共産党さんです。そして最初に共産党さんだけがどうも反対されたようです。で、多数決でもってそれを通してもらって実現しましたら、1年たちましたら、その共産党の議員さんが、えかったのうと言って、そのことを承認してくれたと。別に承認したから今、副議長であるとは思いませんけれども、そういった議会の中での評価も得ているようであります。 大方のことは、検討するとか、前向きに取り組んでやると約束していただいたんでわかりますから、ひとつそういった意味で、もう少し真剣に、前向きに取り組んでいただきたいと思います。特にひとつ、お心があって答弁してやろうと思われたらしていただいて結構ですし、なかったら、これでもう終わりとしたいと思います。よろしくお願いします。 以上です。 ○副議長(八山雪光君) 市長、別にありませんか。── それでは重盛議員さん、よろしいですか。 ◆31番(重盛親聖君) はい、いいです。 ○副議長(八山雪光君) 以上で重盛君の一般質問を終わります。     ────────────────────────────── ○副議長(八山雪光君) 以上をもちまして、本日の日程はすべて終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 どうも御苦労さんでした。            午後3時57分     散   会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。       呉市議会議長  渡 辺   隆       呉市議会副議長 八 山 雪 光       呉市議会議員  小 野 一 志       呉市議会議員  下 原 征二郎 △6月定例会審議日割 日曜会      議会  議  内  容20月本会議(10時)感謝決議,会期決定,閉会中の継続事件(請願第2号)の委員長質疑・討論・採決,常任委員常任委員長の選任,付議事件説明,一般質問(代表)21火本会議(10時)一般質問(代表)22水議会運営委員会(9時30分)議案質疑の順位本会議(10時)議案質疑・付託23木総務水道委員会(10時)副委員長互選,付議事件2件建設委員会(13時)副委員長互選,付議事件2件,調査会3件24金マリノポリス対策特別委員会(10時)付議事件2件民生交通委員会(13時)副委員長互選,付議事件4件25土休会  26日27月幹線道路対策特別委員会(10時)付議事件2件教育経済委員会(13時)副委員長互選,付議事件4件28火テクノポリス対策特別委員会(10時)付議事件1件予算特別委員会(11時)正副委員長互選,付議事件5件29水議会運営委員会(9時30分)委員長質疑・討論の順位決定,一般質問(個人)の順位本会議(10時)委員長質疑・討論・採決,一般質問(個人)30木予備    1 会    期    11日間  2 発言通告期限  (1)議案質疑     6月21日(火)午後1時  (2)一般質問(個人) 6月27日(月)午後1時  (3)委員長質疑・討論 6月28日(火)午後1時又は予算特別委員会散会後30分...